トップ :: B 処理操作 運輸 :: B04 物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械

【発明の名称】 空気清浄機及びその制御方法
【発明者】 【氏名】韓 在五

【氏名】李 在權

【要約】 【課題】集塵性能を低下させずに風量を可変できる空気清浄機及びその制御方法を提供する。また、各サイクロンの内部を通過する空気の流速を基準値以下に低下させずに、所定の集塵性能を安定的に発揮できる空気清浄機及びその制御方法を提供する。

【構成】本体10と、該本体10の内部に設置されるファン22と、該ファン22の回転時に旋回気流を形成し、空気中の異物質を分離する複数のサイクロン100と、該複数のサイクロン100のうち少なくとも一つのサイクロンを開閉するための少なくとも一つの開閉ユニット200と、を含んで空気清浄機を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
該本体の内部に設置されるファンと、
該ファンの回転時に旋回気流を形成し、空気中の異物質を分離する複数のサイクロンと、
該複数のサイクロンのうち少なくとも一つのサイクロンを開閉するための少なくとも一つの開閉ユニットと、を含むことを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
前記複数のサイクロンは、前記ファンの下部に並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】
前記開閉ユニットは、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置されるバルブ部材と、該バルブ部材を駆動させるためのモータと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項4】
前記複数のサイクロンは、異物質の分離過程を終えた空気が通過する流出管を有し、前記バルブ部材は、前記流出管に設置されることを特徴とする請求項3に記載の空気清浄機。
【請求項5】
前記複数のサイクロンは、開放型サイクロンを含むことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項6】
前記ファンは、遠心ファンであり、前記開放型サイクロンは、前記ファンの吸入側中央部に対応して設置されることを特徴とする請求項5に記載の空気清浄機。
【請求項7】
前記サイクロン内部の流速を測定するために、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置される流速計をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項8】
前記複数のサイクロンは、開放型サイクロンを含み、前記流速計は、前記開放型サイクロンに設置されることを特徴とする請求項7に記載の空気清浄機。
【請求項9】
使用者が所望する風量によって回転数が可変されるファンと、
該ファンに連通される複数のサイクロンと、
前記ファンの回転数によって各サイクロンの開閉状態を制御し、前記ファンによって発生した気流が前記複数のサイクロンを全て通過する第1モードと、前記ファンによって発生した気流が前記複数のサイクロンのうち一部のみを通過する第2モードを行う制御部と、を含むことを特徴とする空気清浄機。
【請求項10】
サイクロン内部の流速を測定するために、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置される流速計をさらに含み、該流速計によって測定される流速が基準値未満である場合、前記制御部は、前記開放された一部のサイクロンのうち少なくとも一つを閉鎖する第3モードを行うことを特徴とする請求項9に記載の空気清浄機。
【請求項11】
回転数が可変されるファンと、該ファンに連通される複数のサイクロンと、を含む空気清浄機の制御方法において、
使用者が所望する風量を設定する段階と、
使用者が所望する風量によって前記複数のサイクロンを開閉させる段階と、
使用者が所望する風量によって所定の回転数で前記ファンを駆動させる段階と、を含むことを特徴とする空気清浄機の制御方法。
【請求項12】
前記複数のサイクロンのうち何れか一つのサイクロンで流速を測定する段階と、測定された流速と基準値とを比較し、測定された流速が基準値未満である場合、開放されたサイクロンのうち少なくとも一つを閉鎖させる段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の空気清浄機の制御方法。
【請求項13】
空気中の異物質を除去するために気流を生成する複数のサイクロンと、
前記気流の特性によって、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つのサイクロンの気流を選択的に防止する開閉ユニットと、を含むことを特徴とする空気清浄機。
【請求項14】
前記複数のサイクロンの気流を強制的に制御するファンをさらに含み、
前記ファンの回転速度は、前記気流の特性によって可変されることを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【請求項15】
前記気流の特性を測定するために、前記各サイクロンのうち何れか一つに装着される測定ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【請求項16】
前記測定ユニットは、熱線流速計を含むことを特徴とする請求項15に記載の空気清浄機。
【請求項17】
前記気流の特性は、前記気流の速度を含むことを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【請求項18】
前記開閉ユニットは、前記各サイクロンに対応する複数のバルブ部材と、前記気流を選択的に防止するために前記バルブ部材を駆動する駆動部と、を含むことを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【請求項19】
前記バルブ部材は、前記各サイクロンの出口に配置されることを特徴とする請求項18に記載の空気清浄機。
【請求項20】
前記各サイクロンは、入口、排出ホール及び出口を含み、前記開閉ユニットは、前記出口に配置されることを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【請求項21】
前記気流を防止するために第1数のサイクロンと第2数のサイクロンが決定される複数のモードで、前記開閉ユニットを制御する制御部をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の空気清浄機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、空気清浄機に関するもので、特に、遠心力を用いて空気中の異物質を分離するサイクロンを備えた空気清浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気清浄機は、空気中の汚染物質を除去し、浄化した空気を提供するための装置であり、一般的に、室内空気を強制循環させるためのファンと、空気中の異物質を収集するための集塵装置と、を含んで構成される。
【0003】
最近、集塵装置としてサイクロンを用いる空気清浄機(以下、‘サイクロン空気清浄機'という)が開発されている。ここで、サイクロンは、流体の旋回流(vortex flow)によって生じる遠心力を用いて流体中の固体粒子などを分離する装置である。
【0004】
上記のような従来のサイクロン空気清浄機の例は、特許文献1に開示されている。開示されたサイクロン空気清浄機は、外観をなすケースと、該ケースの内側上端に設置されるファンと、空気中の異物質を分離するためにファンの下部に並列配置される複数(例えば12個)のサイクロンと、該各サイクロンの下部に配置される集塵タンクと、サイクロンを通過した空気中の残余粉塵を除去するためのフィルタと、を含んで構成される。
【0005】
したがって、ファンが回転すると、室内空気がサイクロンの内部に流入する。その後、流入した空気中の異物質は、サイクロンの内部で遠心力によって分離された後、集塵タンクに収集される。異物質が分離された空気は、サイクロンの外部に排出されてフィルタを通過する。そして、フィルタを通過しながら空気中の残余粉塵が除去された後、浄化した空気が室内に吐出される。
【特許文献1】大韓民国登録特許第527358号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように構成された従来のサイクロン空気清浄機においては、風量を可変させるためにファンの回転数を減少させる場合、サイクロンの集塵性能が低下するという問題点があった。例えば、空気が通過する各サイクロンの断面積が一定であるため、ファンが比較的低い速度(1200rpm)で回転するときに各サイクロンの内部を通過する空気の流速は、ファンが比較的高い速度(2000rpm)で回転するときの流速より低くなる。このように、ファンの回転数が減少することで、サイクロンの内部を通過する空気の流速が低下すると、遠心力を用いるサイクロンの運転特性上、サイクロンの集塵性能も低下してしまう。
【0007】
さらに、従来の空気清浄機は、ある原因(濾過後にフィルタに残存する異物質、または、空気清浄機の吸入口や吐出口の障害物によって流動抵抗が増加する場合)によって、各サイクロンの内部を通過する空気の流速が、所定の最低集塵性能を確保するのに要求される基準値以下に減少する場合も、これに対応する手段が備わってないので、集塵性能及び動作信頼度を確実に保障できないという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、集塵性能を低下させずに風量を可変できる空気清浄機及びその制御方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、各サイクロンの内部を通過する空気の流速を基準値以下に低下させずに、所定の集塵性能を安定的に発揮できる空気清浄機及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明に係る空気清浄機は、本体と、該本体の内部に設置されるファンと、該ファンの回転時に旋回気流を形成し、空気中の異物質を分離する複数のサイクロンと、該複数のサイクロンのうち少なくとも一つのサイクロンを開閉するための少なくとも一つの開閉ユニットと、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記複数のサイクロンは、前記ファンの下部に並列に配置される。
【0012】
前記開閉ユニットは、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置されるバルブ部材と、該バルブ部材を駆動させるためのモータと、を含んで構成される。
【0013】
前記複数のサイクロンは、異物質の分離過程を終えた空気が通過する流出管を有し、前記バルブ部材は、前記流出管に設置される。
【0014】
前記複数のサイクロンは、開放型サイクロンを含む。
【0015】
前記ファンは、遠心ファンであり、前記開放型サイクロンは、前記ファンの吸入側中央部に対応して設置されることが好ましい。
【0016】
また、本発明に係る空気清浄機は、前記サイクロン内部の流速を測定するために、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置される流速計をさらに含む。このとき、前記流速計は、前記開放型サイクロンに設置されることが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る空気清浄機は、使用者が所望する風量によって回転数が可変されるファンと、該ファンに連通される複数のサイクロンと、前記ファンの回転数によって各サイクロンの開閉状態を制御し、前記ファンによって発生した気流が前記複数のサイクロンを全て通過する第1モードと、前記ファンによって発生した気流が前記複数のサイクロンのうち一部のみを通過する第2モードを行う制御部と、を含むことを特徴とする。
【0018】
このとき、サイクロン内部の流速を測定するために、前記複数のサイクロンのうち少なくとも一つに設置される流速計をさらに含み、該流速計によって測定される流速が基準値未満である場合、前記制御部は、前記開放された一部のサイクロンのうち少なくとも一つを閉鎖する第3モードを行う。
【0019】
また、本発明に係る空気清浄機の制御方法は、回転数が可変されるファンと、該ファンに連通される複数のサイクロンと、を含む空気清浄機の制御方法において、使用者が所望する風量を設定する段階と、使用者が所望する風量によって前記複数のサイクロンを開閉させる段階と、使用者が所望する風量によって所定の回転数で前記ファンを駆動させる段階と、を含むことを特徴とする。
【0020】
このとき、前記複数のサイクロンのうち何れか一つのサイクロンで流速を測定する段階と、測定された流速と基準値とを比較し、測定された流速が基準値未満である場合、開放されたサイクロンのうち少なくとも一つを閉鎖させる段階と、をさらに含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る空気清浄機は、選択された風量によって集塵動作を行うサイクロンの数を変更(自動的に調整)することで、風量を減少させる場合も、集塵性能を安定的に維持できるという効果がある。
【0022】
また、本発明に係る空気清浄機は、サイクロン内部の流速を測定し、その結果に対応して集塵動作を行うサイクロンの数を変更することで、各サイクロン内部の流速が低下する現象が発生しても、所定の集塵性能を安定的に発揮できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付の図面に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明に係る空気清浄機の外観を示す斜視図で、図2は、図1に示した空気清浄機の構成要素を示す分解斜視図で、図3は、図2に示した空気清浄機における二つの区画板、吸入グリル及びサイクロンを示す分解斜視図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、本発明に係る空気清浄機は、外観をなす本体10と、空気を強制循環させるために本体10の内側上部に設置される送風装置20と、該送風装置20の下部に並列配置され、送風装置20の駆動時に旋回気流を形成して空気中の異物質を分離する複数のサイクロン100と、空気清浄機の全体的な動作を制御するための制御部30と、を含んで構成される。
【0025】
本体10は、空気吸入口11及び空気吐出口12を備えており、本体10の上側には、空気清浄機の運転モードを選択するための選択ボタン13と、空気清浄機の動作状態を表示するためのディスプレイ14と、が備わる。また、本体10の下部には、集塵容器40が着脱可能に設置され、この集塵容器40には、各サイクロン100を通過しながら空気から分離される異物質が収集・保存される。
【0026】
送風装置20は、ファンモータ21と、該ファンモータ21に連結されるファン22と、を含んで構成される。ファンモータ21は、ファン22の回転速度を可変(調整)させ、ファン22には、空気を軸方向に吸入して(空気吸入口11からサイクロン100を通して)、半径方向に排出する(空気吐出口12を通して)遠心ファンが適用され、ファン22の吸入側は、各サイクロン100の流出管103(図3を参照)と連通される。
【0027】
図2及び図3に示すように、ファン22の下部には、二つの区画板51,52が配置される。二つの区画板51,52は、それらの間に介在される支持部材53によって所定間隔を維持する。以下、二つの区画板51,52のうち、上側に位置する区画板を第1区画板51といい、下側に位置する区画板を第2区画板52という。
【0028】
第1区画板51と第2区画板52との間には、空気吸入口11を通して吸入された空気を集める(加圧する)ための吸入空間60が形成され、この吸入空間60には、吸入グリル61が円周方向に設置される。また、第1区画板51とファン22との間には、各サイクロン100から排出される空気を集めるための吐出空間70が形成され、この吐出空間70には、各サイクロン100から排出される空気をファン22の吸入側に案内するための吐出ダクト71が設置される。
【0029】
吐出空間70は、各サイクロン100の流出口103aに連通され、吸入空間60は、各サイクロン100の流入口101aに連通される。このために、第1区画板51及び第2区画板52には、第1連通ホール51a及び第2連通ホール52aが形成される。
【0030】
一方、吐出ダクト71内には、フィルタ73が配置され、このフィルタ73は、吐出空間70を経由して各サイクロン100からフィルタ73に流動する空気中の残余粉塵を除去する。
【0031】
図4は、本発明に係る空気清浄機における流速計が設置されたサイクロンを示す斜視図で、図5は、本発明に係る空気清浄機における開閉型サイクロン及び開閉ユニットを示す部分断面図である。
【0032】
図2〜図4に示すように、複数のサイクロン100は、ファン22の下部に並列に配置され、円状支持板104が本質的に同一平面に置かれるように埋め込まれる。各サイクロン100は、サイクロンの内部に流入した空気を下方に誘導し、旋回流パターンを形成する円筒部101と、該円筒部101の下部から延長され、下方旋回流の遠心力を一層増幅させる円錐部102と、サイクロンの中心部で上昇する空気の流出を案内する(流入口101aから円錐部102へと下方に誘導した後)流出管103と、を備えている。このとき、円筒部101の上端には、吸入空間60から円筒部101に空気を流動させるための流入口101aが形成され、円錐部102の下端には、遠心力によって分離された異物質を集塵容器40に排出させるための排出口102aが形成され、流出管103の上端には、異物質が分離された空気を吐出空間70に排出させるための流出口103aが形成される。
【0033】
流出口103aと隣接した流出管103の外周には、円状支持板104が形成される。この円状支持板104は、図5に示すように、サイクロン100が第1区画板51によって支持されるように第1区画板51に係合され、第1区画板51の第1連通ホール51aと流出管103との間の隙間に装着されることで、空気が吸入空間60から吐出空間70に漏れることを防止する。
【0034】
円筒部101の内面と前記流出管103の外面との間には、二つの螺旋状羽根105が形成される。二つの螺旋状羽根105、流出管103の外面及び円筒部101の内面によって、円筒部101の内部に流入した空気の旋回流を、流入口101aを経由して円筒部101の内部に案内する旋回流路106が定義される。図3及び図4には、螺旋状羽根105が二つである場合を示したが、その個数は変更可能である。
【0035】
螺旋状羽根105は、流出管103と一体に形成され、流出管103と一緒に円筒部101に挿入される。例えば、螺旋状羽根105を円筒部101に圧入することもでき、円筒部101の内面に螺旋状羽根105に対応する溝を形成し、螺旋状羽根105を前記円筒部101の溝にねじ結合することもできる。
【0036】
本発明において、複数のサイクロン100は、ファン22の回転数と関係なしに常に開放状態の開放型サイクロン110と、ファン22の回転数に応じて開閉ユニット200によって開閉される開閉型サイクロン120と、を含んで構成される。
【0037】
風量を変更するためにファン22の回転数を減少させるとき、開閉型サイクロン120のうち適正な数のサイクロンを閉鎖し、ファン22によって発生した気流を一部の開放されたサイクロンのみに通過させることで、空気清浄機の集塵性能低下を防止できる。すなわち、ファン22の回転数が比較的大きいときは、多数のサイクロンを開放し、ファン22の回転数が比較的小さいときは、少数のサイクロンを開放する。その結果、ファン22の回転数に応じてサイクロンの内部を通過する空気の流動断面積が調整されることで、サイクロンの内部を通過する流速が実質的に一定に維持されるので、所定の集塵性能を維持することができる。
【0038】
一方、図2及び図3には、空気清浄機に1個の開放型サイクロン及び6個の開閉型サイクロンが備わる場合を示したが、開放型サイクロンと開閉型サイクロンの数は、必要に応じて適宜変更される。
【0039】
図3及び図5に示すように、開閉ユニット200は、開閉型サイクロン120の流出管103の流出口103aに配置され、流出口103aを開閉するバルブ部材210と、該バルブ部材210を所定角度(開閉位置の間で90°)回転するために第1区画板51に装着されるステッピングモータ220と、を含んで構成される。図3及び図5に示すように、バルブ部材210を独立的に回転するために、各バルブ部材210に対応する数だけのステッピングモータ220が備わる。しかし、その構成は、カップリングやジョイントを用いて一つのステッピングモータが二つ以上のバルブ部材を回転するように変更することもできる。
【0040】
図2及び図3に示すように、開放型サイクロン110は、ファン22の中央部に対応して配置され、開閉型サイクロン120は、開放型サイクロン110の円周方向に配置される。このような構造は、軸方向に空気を吸入する遠心ファン22の送風特性を考慮したものである。上記のように、開放型サイクロン110をファン22の中央部に対応して位置させると、開閉型サイクロン120を全て閉鎖させ、中央部に配置された開放型サイクロン110のみを通して空気を通過させる場合、ファン22の最大吸入力が開放型サイクロン110に一層効果的に伝達されるので、開放型サイクロン110の集塵性能が最大化される。
【0041】
一方、図4に示すように、開放型サイクロン110には、その内部を通過する空気の流速を測定するための流速計300が設置される。流速計300は、各サイクロンの最低限の集塵性能を維持するためのものである。すなわち、空気清浄機の運転中、流速計300によって測定された流速が、所定の集塵性能を提供するのに必要な基準値以下であるとき、開放された開閉型サイクロンのうち適正な数のサイクロンを閉鎖させ、集塵動作を行うサイクロンの数を減少させることで、所定の最低限の集塵性能を維持することができる。
【0042】
図4には、電熱線310を含む熱線流速計が適用されたが、その他にも、多様な形態の流速計が適用される。熱線流速計は、電熱線310に流体の流動が当接するとき、電熱線310の温度変化を電気抵抗の変化に変形することで流速を測定する。
【0043】
制御部30には、空気清浄機の運転状況に関するデータが保存される。このデータは、使用者によって選択される運転モード(流速)に対するファン22の回転数と、開閉型サイクロン120のうち閉鎖されるべきサイクロンの数と、を含む。例えば、図2及び図3に示すように、1個の開放型サイクロンと6個の開閉型サイクロンが空気清浄機に備わる場合、次の表1のようなデータが制御部30に保存される。
【0044】
【表1】


【0045】
以下、図2、図3、図6、図7及び表1に基づいて、本発明に係る空気清浄機の動作及び制御方法を説明する。図6は、本発明に係る空気清浄機を示すブロック図で、図7は、本発明の一実施形態に係る空気清浄機の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0046】
図2、図3、図6、図7に示すように、制御部30は、使用者が選択ボタン13を通して選択した特定の運転モード(使用者が所望する風量)に設定される(S410)。制御部30は、 選択された使用者所望の風量に基づいて開閉ユニット200のステッピングモータ220を制御し、開閉型サイクロン120のうち一部のサイクロンを閉鎖させる(S420)。次いで、制御部30は、送風装置20のファンモータ21を制御し、ファン22を所定の回転数で回転させる(S430)。例えば、表1のデータが制御部30に予め保存されているとき、使用者が“強”の運転モードを選択した場合、制御部30は、二つの開閉型サイクロン120を閉鎖させ、4個の開閉型サイクロン120を開放させる。また、制御部30は、ファン22を1800rpmで回転させる。
【0047】
上記のようにファン22が所定の回転数(例えば1800rpm)で回転すると、室内空気は、吸入空間60に吸入され、開放された各サイクロンの流入口101aを通してサイクロンの円筒部101に流入する。すなわち、上記のような“強”の運転モードでは、開放された4個の開閉型サイクロンと、1個の開放型サイクロンのみに空気が流入する。開放型サイクロンの円筒部101に流入した空気は、螺旋状羽根105によって形成される旋回流路106に沿って流動しながら旋回気流を形成する。空気は、円筒部101から円錐部102に流動し、円錐部(図2、図3、図4に示すように、円錐の直径が漸次減少する)で旋回流の回転速度が増幅することで、空気中の異物質は、旋回流によって生成された遠心力によって分離され、円錐部102下端の排出口102aを通して集塵容器40に集められる。一方、サイクロン100の中心部では、異物質の分離過程を終えた空気が反転上昇し、流出管103、流出口103aを通して吐出空間70に排出される。吐出空間70への空気の上方吸入は、ファン22の回転によって促進される。吐出空間70に排出された空気は、吐出ダクト71を通過しながらフィルタ73によってフィルタリングされ、最終的に、ファン22と吐出口12の隙間を通して室内に排出される。
【0048】
上記のような集塵過程で、開放型サイクロン110に設置された流速計300は、サイクロン110内部の流速を測定するために用いられる。流速計300は、測定された流速値を制御部30に伝送する(S440)。制御部30は、測定された流速Vmと基準値Vsとを比較し(S450)、その比較結果、測定された流速Vmが基準値Vs未満である場合(Vm<Vs)、開閉型サイクロンのうち開放されたサイクロンがあるかどうかを判断する(S460)。ここで、基準値Vsは、所定の最低限の集塵性能(例えば、表1の“強”)を発揮するのに要求されるサイクロン内部の流速である。
【0049】
制御部30によって開放型サイクロンのうち開放されたサイクロンがあると判断された場合、制御部30は、ステッピングモータ220を制御し、開放型サイクロンの開放されたサイクロンのうち一つを閉鎖させる(S470)。このように、開放型サイクロンのうち一つの開放されたサイクロンを閉鎖させた後も、測定された流速Vmが基準値Vs未満(Vm<Vs)である場合、制御部30は、測定された流速Vmが基準値Vs以上になるまで、開閉型サイクロンの開放されたサイクロンを順次閉鎖させる。上記方法では、開放されたサイクロンを順次閉鎖しているが、制御部は、一対、所定またはプログラム方式で開放されたサイクロンを閉鎖することもある。
【0050】
一方、測定された流速Vmが基準値Vs未満(Vm<Vs)であっても、開閉型サイクロンのうち開放されたサイクロンがないと判断される場合、制御部30は、空気清浄機を制御して集塵運転を継続的に行う。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る空気清浄機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した空気清浄機の構成要素を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示した空気清浄機における二つの区画板、吸入グリル及びサイクロンを示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る空気清浄機における流速計が設置されたサイクロンを示す斜視図である。
【図5】本発明に係る空気清浄機における開閉型サイクロン及び開閉ユニットを示す部分断面図である。
【図6】本発明に係る空気清浄機を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る空気清浄機の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
10 本体
13 選択ボタン
21 ファンモータ
22 ファン
30 制御部
40 集塵容器
100 サイクロン
101 円筒部
102 円錐部
103 流出管
104 円状支持板
105 螺旋状羽根
110 開放型サイクロン
120 開閉型サイクロン
200 開閉ユニット
210 バルブ部材
220 ステッピングモータ
300 流速計
【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【出願日】 平成19年1月18日(2007.1.18)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆

【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦

【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉


【公開番号】 特開2008−36621(P2008−36621A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2007−9410(P2007−9410)