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遠心分離機 - 特開2008−259981 | j-tokkyo
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【発明の名称】 遠心分離機
【発明者】 【氏名】大山 久延

【要約】 【課題】使用者がドアロックできたことを認識でき、ドアから手を離すタイミングが確実に分かる使い易い遠心分離機を提供すること。

【解決手段】駆動部6と、該駆動部6によって回転駆動されるロータ5と、該ロータ5を収容する回転室7と、該回転室7を開閉するドア3と、該ドア3の開閉をロックするドアロック機構9と、前記駆動部6と前記ドアロック機構9を制御するための制御部8と、運転条件の設定や運転状態を表示するための操作パネル部1と、運転終了を通知するための通知音発生手段を有する遠心分離機において、前記ドア3を閉めたとき、前記ドアロック機構9が動作してドア3のロックが完了したことを前記通知音発生手段で使用者に通知する機能を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部と、該駆動部によって回転駆動されるロータと、該ロータを収容する回転室と、該回転室を開閉するドアと、該ドアの開閉をロックするドアロック機構と、前記駆動部と前記ドアロック機構を制御するための制御部と、運転条件の設定や運転状態を表示するための操作パネル部と、運転終了を通知するための通知音発生手段を有する遠心分離機において、
前記ドアを閉めたとき、前記ドアロック機構が動作してドアのロックが完了したことを前記通知音発生手段で使用者に通知する機能を設けたことを特徴とする遠心分離機。
【請求項2】
駆動部と、該駆動部によって回転駆動されるロータと、該ロータを収容する回転室と、該回転室を開閉するドアと、該ドアの開閉をロックするドアロック機構と、前記駆動部と前記ドアロック機構を制御するための制御部と、運転条件の設定や運転状態を表示するための操作パネル部を有する遠心分離機において、
前記操作パネル部に、前記ドアを閉めたとき、前記ドアロック機構が動作してドアのロックが完了したことを操作パネル部に表示するとともに使用者に通知する機能を設けたことを特徴とする遠心分離機。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、試料が挿入されたロータを回転させることによって試料を遠心分離するための遠心分離機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の遠心分離機は、分離するサンプル(試料)に合わせて使用者が回転速度、運転時間(分離時間)、温度(保持温度)、加速勾配、減速勾配等の運転条件を操作パネル部から設定する。そして、試料が挿入されたロータを回転室にセットし、ドアを閉めて操作パネル部のスタートスイッチを押すことによってロータが回転駆動される。ロータが操作パネル部にて設定された回転速度まで加速されて整定し、設定された運転時間が経過するとロータの回転が自動的に減速されて停止する。
【0003】
ところで、遠心分離機を運転する際、回転室にセットされたロータは高速で回転するため、安全のために遠心分離機の運転中はドアが開かないようにドアをロックするロック機構が設けられている。
【0004】
ここで、ドアロック機構の動作を図1に基づいて説明する。
【0005】
図1は遠心分離機の断面図であり、図示の遠心分離機は、ドア3が開いた状態で該ドア3がドアスプリング14の付勢力によって開く方式を採用しており、ドア3を閉める場合は、手でドア3を下方に押すことによって該ドア3が閉じた状態となり、ドアフックセンサ11がドアフック4を検出すると、ドアロック機構9が動作してドアロック状態となる。
【特許文献1】特開2002−113390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来は上述のように遠心分離機のドア3を閉める際、手でドア3を閉めてドアロック機構9のモータが動作し、ドアロックが完了してモータが停止するまでドア3を手で押さえておく必要があり、ドアロック機構9のモータが動作中に手を離すとドア3が開いてしまってドアロックができない場合がある。
【0007】
又、遠心分離機の使用者は、ドアロック機構9のモータの停止音を聞いてドア3から手を離す必要がある。
【0008】
しかし、モータの停止音を聞き分けるのは困難であり、いつドア3から手を離していいか判断に迷うという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、使用者がドアロックできたことを認識でき、ドアから手を離すタイミングが確実に分かる使い易い遠心分離機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、駆動部と、該駆動部によって回転駆動されるロータと、該ロータを収容する回転室と、該回転室を開閉するドアと、該ドアの開閉をロックするドアロック機構と、前記駆動部と前記ドアロック機構を制御するための制御部と、運転条件の設定や運転状態を表示するための操作パネル部と、運転終了を通知するための通知音発生手段を有する遠心分離機において、前記ドアを閉めたとき、前記ドアロック機構が動作してドアのロックが完了したことを前記通知音発生手段で使用者に通知する機能を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、駆動部と、該駆動部によって回転駆動されるロータと、該ロータを収容する回転室と、該回転室を開閉するドアと、該ドアの開閉をロックするドアロック機構と、前記駆動部と前記ドアロック機構を制御するための制御部と、運転条件の設定や運転状態を表示するための操作パネル部を有する遠心分離機において、前記操作パネル部に、前記ドアを閉めたとき、前記ドアロック機構が動作してドアのロックが完了したことを操作パネル部に表示するとともに使用者に通知する機能を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、遠心分離機のドアを手で閉じる際、ドアロックが完了したことをブザー音や操作パネル部に表示することによって、使用者はドアロックできたことを認識でき、ドアから手を離すタイミングが確実に分かるため、使い易い遠心分離機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
先ず、本発明に係る遠心分離機の基本構成を図1及び図2に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明に係る遠心分離機のドアを開けた状態を示す断面図、図2は同遠心分離機のドアが閉じた状態を示す断面図である。
【0016】
図示の遠心分離機は、その筐体12の内部に回転室7、制御部8、ドアロック機構9、ドアフックセンサ11、ドアロックセンサ10を収納している。
【0017】
上記回転室7は、その上面開口部がドア3によって開閉され、回転室7の内部には回転可能なロータ5が収納されている。このロータ5は、駆動部6によって回転駆動され、駆動部6は前記制御部8によってその駆動が制御される。尚、前記ドア3は、ドアスプリング14によって常時開き側に付勢されている。
【0018】
又、前記ドア3の上部には操作パネル部1が設けられており、該操作パネル部1の内部には不図示のブザー又はスピーカが設けられており、このブザー又はスピーカは、遠心分離機の運転終了時の停止音や異常発生時の異常通知音等として使用される。ここで、前記操作パネル部1、前記ドアロック機構9、ドアフックセンサ11及びドアロックセンサ10は、制御部8に電気的に接続されている。
【0019】
以上のように構成された遠心分離機は、分離するサンプル(試料)に合わせて使用者が回転速度、運転時間、温度、加速勾配、減速勾配等の運転条件を操作パネル部1から設定する。そして、試料が挿入されたロータ5を回転室7にセットし、ドア3を手で閉め、操作パネル部1に設けられた不図示のスタートスイッチを押すことによって遠心分離機の運転が開始される。
【0020】
図2はドア3を閉じた状態を示しており、このときドアロック機構9がドアフック4を介してドア3をロックしている。又、図1はドア3を開けた状態を示しており、ドアロック機構9がドアロックを解除すると、図2に示すように閉じていたドア3がドアスプリング14の付勢力によって図1に示すように開く。
【0021】
図3にドア3を閉める際のドアロック完了までの動作をフロチャートにて示す。
【0022】
ドア3が閉められてドアフックセンサ11がドアフック4を検出するまで待ち(ステップ100)、ドアフックセンサ11がドアフック4を検出すると(ステップ100の判断結果がYESである場合)、ドアロック機構9のモータを駆動し(ステップ110)、ドアロックセンサ10がドアロックバー13を検出するまで待ち(ステップ120)、ドアロックセンサ10がドアロックバー13を検出すると(ステップ120の判断結果がYESである場合)、ドアロック機構9のモータ駆動を停止して(ステップ130)、ドアロックが完了したことを遠心分離機の運転終了時の停止音用のブザーを利用してブザー2を鳴らすことによって遠心分離機の使用者に通知する(ステップ140)。
【0023】
他方、ステップ120でドアロックセンサ10がドアロックバー13を検出できないとき(ステップ100の判断結果がNOである場合)、ドアロック完了規定時間が経過するまで待ち(ステップ150)、ドアロック完了規定時間が経過したときは(ステップ150の判断結果がYESである場合)、ドアロック機構9のモータ駆動を停止し(ステップ160)、ドアロック異常であることをアラームとして操作パネル部1にアラームコードを表示する。
【0024】
尚、本実施の形態では、ステップ140でドアロックが完了したことをブザー2を鳴らして使用者に通知しているが、ブザーの代わりに、操作パネル部1にドアロックが完了したことを表示する方法もあり、図4の操作パネル部1のパネル正面図に示すように、回転速度表示部30に「CLOSE」と数秒間、表示・点滅させる方法も有効である。その他、ブザーと表示を併用する方法もある。
【0025】
以上のように、本実施の形態によれば、遠心分離機のドア3を閉めた際に、ドア3がロックしたことを通知する機能を設けるため、使用者はドア3がロックできたことを認識でき、ドア3から手を離すタイミングが確実に分かり、使い易い遠心分離機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る遠心分離機のドアが開いた状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る遠心分離機のドアが閉じた状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る遠心分離機のドアロックの動作の手順を示すフロチャートである。
【図4】本発明に係る遠心分離機の操作パネル部を示す図である。
【符号の説明】
【0027】
1 操作パネル部
2 ブザー
3 ドア
4 ドアフック
5 駆動部
6 モータ
7 回転室
8 制御部
9 ドアロック機構
10 ドアロックセンサ
11 ドアフックセンサ
12 筐体
13 ドアロックバー
14 ドアスプリング
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成19年4月13日(2007.4.13)
【代理人】 【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一


【公開番号】 特開2008−259981(P2008−259981A)
【公開日】 平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願番号】 特願2007−105510(P2007−105510)