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電気集塵機 - 特開2008−104937 | j-tokkyo
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【発明の名称】 電気集塵機
【発明者】 【氏名】杉本 憲治

【氏名】溝口 大作

【氏名】関谷 昌久

【要約】 【課題】投入電力を低くしても除塵効率を高く維持でき、かつ寿命も長い。

【解決手段】対向させて互いに平行に設けた放電極板1と接地極板2間に放電雰囲気を生じさせて、ここを通過する粒子を帯電させる帯電部(EP)を備える。放電極板1は長尺板体で、その両側縁12,13には、長手方向へ間隔をおいて複数の矩形の放電突起11が形成され、その形成位置は一方の側縁と他方の側縁で互いに長手方向へずらしてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向させて互いに平行に設けた一対の極板間に放電雰囲気を生じさせて、ここを通過する粒子を帯電させる帯電部を備えた電気集塵機において、前記極板の一方を、少なくとも一方の側縁に長手方向へ間隔をおいて複数の矩形の放電突起を形成した長尺板体で構成したことを特徴とする電気集塵機。
【請求項2】
前記放電突起を前記長尺板体の両側縁に形成するとともに、その形成位置を一方の側縁と他方の側縁で互いに長手方向へずらした請求項1に記載の電気集塵機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は電気集塵機に関し、特に、捕集部に向かう粉塵粒子を帯電させるための帯電部における極板形状を改良することによって寿命の延長と運転コストの低減を図った電気集塵機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気集塵機は一般に帯電部と集塵部を備え、帯電部に形成された放電雰囲気中に汚染空気を流入させ当該汚染空気中に含まれる粉塵粒子等を帯電させて、これを後段の集塵部で吸引捕集して、清浄空気として流出させている。
【0003】
上記帯電部には従来、接地された極板に対向させて、直流負電圧を印加した放電線を設けて、放電線と接地極板との間にコロナ放電を生じさせ、当該コロナ放電雰囲気中に汚染空気を通過させて粉塵粒子等を帯電させていた。ところで、放電線は、比較的低い投入電力で高い除塵効率を得ることができるという利点があるが、断線等により寿命が短いという問題があった。
【0004】
そこで、例えば特許文献1では、放電線に代えて接地極板に平行に放電極板を設けて、当該放電極板の側縁に突起長の異なる三角突起を交互に複数形成することにより、除塵効率を低下させることなく、寿命の延長を図った電気集塵機が提案されている。
【特許文献1】特開2004−255244
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記公報記載の従来の電気集塵機では、除塵効率を高く維持しようとすると投入電力が大きくなって、運転コストがかかるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、投入電力を低くしても除塵効率を高く維持できるとともに、寿命のさらなる延長も実現した電気集塵機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本第1発明では、対向させて互いに平行に設けた一対の極板(1,2)間に放電雰囲気を生じさせて、ここを通過する粒子を帯電させる帯電部(EP)を備えた電気集塵機において、上記極板の一方(1)を、少なくとも一方の側縁(12,13)に長手方向へ間隔をおいて複数の矩形の放電突起(11)を形成した長尺板体で構成する。
【0008】
本第1発明においては、他方の極板との間の放電が、一方の極板における矩形の放電突起の、一対の直角コーナ部でそれぞれ生じるから、均一かつ密な放電雰囲気が生成され、汚染空気の粉塵粒子等が確実に帯電させられて後段の集塵部で吸引捕集される。これにより除塵効率が高く維持されるとともに、放電電流を小さくできるから電気集塵機への投入電力を少なくできる。また、矩形の放電突起は二箇所の放電部があるため従来の三角突起に比して放電部一箇所当たりの放電量が少なくなり消耗が少ないから、寿命も長くできる。
【0009】
本第2発明では、上記放電突起(11)を長尺板体の両側縁(12,13)に形成するとともに、その形成位置を一方の側縁と他方の側縁で互いに長手方向へずらす。
【0010】
本第2発明においては、均一かつ密なコロナ放電雰囲気をより効果的に生じさせることができるから、さらなる除塵効率の向上と投入電力の減少が実現される。
【0011】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明の電気集塵機によれば、投入電力を低くしても除塵効率を高く維持することができ、しかも寿命を延長することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1には帯電部EPの概念的な構造を示す。図1において、帯電部EPには、平板状の接地極板2に対し平行に対向させて放電極板1が設けてある。放電極板1は長板体で、その両側縁には長手方向へ一定間隔で多数の放電突起11が形成されている。放電突起11は図2に示すように、先端に左右一対の直角のコーナ部111を有する矩形状に成形されている。このような放電極板1に直流負電圧を印加すると、上記各コーナ部111と接地極板2との間でそれぞれコロナ放電が生じて、接地極板2との間に均一かつ密なコロナ放電雰囲気が生成される。
【0014】
これにより、汚染空気の粉塵粒子等が確実に帯電させられて後段の集塵部で吸引捕集される。なお、本実施形態では図3に示すように、長板体の放電極板1の、一方の側縁12(図1)の放電突起11を他方の側縁13の放電突起11と互いに位置をずらして形成してあるから、均一かつ密なコロナ放電雰囲気をより効果的に生じさせることができる。また、先が尖った従来の三角状放電突起に比して、矩形状の放電突起11は矩形の放電突起は二箇所の放電部(コーナ部111)があるため従来の三角突起に比して放電部一箇所当たりの放電量が少なくなり消耗が少ないから寿命が長くなる。
【実施例】
【0015】
図2における矩形状放電突起11の幅Wを3mm、高さHを10mmとし、これら放電突起11の間隔Dを15mmとしたタイプI放電極板と、幅W、高さHをタイプIと同一にし、放電突起の間隔Dを20mmとしたタイプIIの放電極板について、間隔を10mm、三角突起の高さを交互に10mm、5mmとした従来の放電極板と比較して、帯電部への印加電圧と電流の関係、および帯電部への印加電圧と除塵効率の関係を調べたものをそれぞれ、図4、図5に示す。なお、図中、線xはタイプI極板、線yはタイプII極板、線zは従来極板のものである。
【0016】
図4より明らかなように、各印加電圧について帯電部に流れる電流は、従来の極板に対しタイプI極板やタイプII極板ではいずれも小さく、したがって電気集塵機への投入電力を低くすることができる。この状態で、各帯電部印加電圧に対する除塵効率は、処理風速13m/sでは、タイプI極板(線x)、タイプII極板(線y)いずれも従来極板(線z)と殆ど変わらない(図5(1))。処理風速が11m/sではタイプII極板(線y)の除塵効率がやや低下し(図5(2))、9m/sになるとタイプI極板(線x)の除塵効率もやや低下するが(図5(3))、実用上必要とされる80%以上の除塵効率はいずれも達成されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】帯電部の概念的な構造を示す斜視図である。
【図2】放電極板の要部拡大正面図である。
【図3】放電極板の部分正面図である。
【図4】帯電部への印加電圧と電流の関係を示すグラフである。
【図5】帯電部への印加電圧と除塵効率の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0018】
1…放電極板(極板)、11…放電突起、12,13…側縁、2…接地極板(極板)、EP…帯電部。
【出願人】 【識別番号】000003713
【氏名又は名称】大同特殊鋼株式会社
【出願日】 平成18年10月25日(2006.10.25)
【代理人】 【識別番号】100107700
【弁理士】
【氏名又は名称】守田 賢一


【公開番号】 特開2008−104937(P2008−104937A)
【公開日】 平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願番号】 特願2006−289497(P2006−289497)