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【発明の名称】 用紙シュレッダーの破砕歯固定方法
【発明者】 【氏名】倉岡 俊昭

【要約】 【課題】ドキュメントシュレッダー装置の用紙を破砕するための破砕歯の駆動軸への固定方法であって、固定は経年変化でガタ等が起こらない構造であってまた破砕時の振動騒音が破砕歯から駆動軸に伝わらないようにし低騒音化を実現する。

【構成】破砕歯の駆動軸との勘合部にテーパー状の切欠きを設け、その内部にピンを配置しテーパー部に噛み込ませることで破砕歯と駆動軸はピンを通し点接触で固定されるようにし、安定した保持固定と防振防音効果を実現させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙シュレッダー装置などの用紙破砕装置用の引千切り用回転破砕歯の固定方法であって、破砕歯の駆動軸との勘合部の一部には駆動軸との間で楔状の切欠を設けテーパー部を構成し、テーパー部にはピンが挿入され駆動軸が回転し破砕歯に回転負荷が加わると破砕歯は回転しその結果テーパー部とピン及び駆動軸間で噛み込みが発生し、その接触圧力で回転軸と破砕歯がガタ無く完全に固定されるようにしたことを特徴とする破砕歯の固定方法。
【請求項2】
破砕歯に対応し駆動軸には例えば軸を貫通する棒が挿入され棒の出張りは楔状の切欠き部に達しストッパーとなり、破砕歯が破砕負荷によってピンを伴って回転しようとする時ピンの移動をストッパーでくい止め、ピンの噛み込みが確実に起こるようにしたことを特徴とする請求項1記載の破砕歯の固定方法。
【請求項3】
板状で駆動軸に複数設置される破砕歯に対応するピンは1本の長いピンとし全部の破砕歯のテーパー部で作用するようにしたことで構成部品の数を減らしコストを低減させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の破砕歯の固定方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、引千切り破砕を目的とした用紙シュレッダー装置における用紙破砕歯の固定方法に関する提案である。
【背景技術】
【0002】
これまで用紙の引千切り破砕方法は「特願2004−215592」「特願2005−171588」等で既に提案され、その実用性が確認されている。しかし、紙を引き千切る際に大きな変動負荷がかかる破砕歯の固定にはこれまで適切な方法が無く、経年変化により駆動軸と破砕歯の固定部には少しずつガタが生じ破砕時の振動騒音を増大させたり、また引き千切り破砕の効率を大きく損なうものとなっていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、破砕歯を駆動軸にガタ無しの状態で固定し、過大な変動負荷で固定部にガタができてもそれを自動的に補うことで長時間にわたりその固定が維持されるようにし、かつ防振防音効果も兼ね備えるものとする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
駆動軸と破砕歯の固定は駆動軸と破砕歯によって形成されるテーパー部及びその内部に配置されるピンによる噛み込みを利用し、嵌め合いの一部が磨耗損傷しても別の部位で接触が起こり駆動軸と破砕歯にガタが起こらないようにする。
【0005】
破砕歯と駆動軸とで形成されるテーパー部にはピンが挿入され、ピンがテーパー部に噛み込まれ点接触状態となることで、振動や騒音が点接触部に集中し他の部位に伝播する時そのエネルギーを減少させ振動騒音を最小限に押さえる。
【発明の効果】
【0006】
破砕歯と駆動軸の固定はテーパー部を利用した噛み込みである為、噛込み部の変形が有っても破砕歯が微量に回転することで新しい噛み込みが発生し常にガタの無い強い固定が得られる。
【0007】
破砕歯と駆動軸の間にピンが点接触状態で固定される為、用紙破砕時に破砕歯から駆動軸に伝わる振動騒音の多くはピンの接触部で集中的に熱に変換されエネルギーが減少し、振動騒音防止に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
特許請求項1に対応する最良の形態を図1、図2を参照し説明する。
破砕歯2の駆動軸7との勘合部には楔状に切欠かれたテーパー部1が設けられ、テーパー部1内にはピン3が挿入されている。ピン3の径はテーバー部1と駆動軸7とで形成される隙間部のおおよそ中間寸法であり、必要な時はテーパー部1内で噛み込まれ固定され、他の時は自由に開放されるようになっている。
【0009】
千鳥状に配列され紙を巻き込むように対向して回転する破砕歯2に用紙が噛み込まれると、破砕歯2には駆動軸7の回転方向とは逆の方向に負荷が発生し回転し、ピン3はテーパー部1と駆動軸7の隙間に入り噛み込みが始まる。
【00010】
ピン3がテーパー部1と駆動軸7とで形成されるテーパーの隙間に入り込むとその接触圧が急激に上がりピンと破砕歯間及びピンと駆動軸間で大きな保持力が発生し破砕歯2は駆動軸7に完全に固定されるようになる。その結果破砕歯を伝わり駆動軸に抜けようとする振動騒音はピンの接触部を通りその時熱に変換され大きく低減される。
【0011】
特許請求項2に対応する最良の形態を図1、図2を参照し説明する。
ストッパー4は駆動軸7を貫通し両側に頭を出している。ストッパー4がテーパー部1でピン3の動きを制限する為、破砕歯2に破砕負荷トルクが発生し回転する時ピン3は短時間・短距離でテーパー部1と噛み込まれるようになり信頼性の高い確実な破砕歯の固定が実現する。
【0012】
特許請求項2では、テーパー部1内にあるピン3は駆動軸7上の全ての破砕歯に作用する1本の長いピンとすることが可能である。ピン3は一本の細長いシャフト状となり不安定となるが、複数の箇所で動力軸7に設けられたストッパー4に支持され安定化する。
【0013】
ピン3が一本のシャフト状になることで、ピン3の部品点数を削減すると共に、組み付けが簡単になり組立工数も低減されコスト低減に貢献する。
【実施例】
【0014】
破砕歯2は外周が尖った形状で駆動軸7と中間ばめで自由に回転できるようになっている。破砕歯2の駆動軸7との勘合部の一部にはテーパー部1が設けてあり、そのテーパーは駆動軸7の回転方向に向かって小さくなるようにしてある。
【0015】
テーパー部1にはおおよそテーパーの中間で収まるような軸径のピン3が収められており、テーパー部1内である程度自由に動けるようになっている。ピン3は長いシャフト1本で複数の破砕歯に作用するようになっている。
【0016】
破砕歯2の別の箇所には溝5が設けられ、破砕歯の位置決め軸6が複数の破砕歯の溝5を貫通している。位置決め軸6には等間隔て切欠きがありその切欠きと溝5が嵌り合うことで個々の破砕歯2の位置決めが行われるようになっている。
【0017】
駆動軸7にはストッパー4が貫通していて両端はそれぞれテーバー部1内に出張り、テーパー部1内である程度自由に転がるピン3の動きを制限するように配置されている。
【0018】
2つの系の破砕歯は適度な回転速度差をもちながらそれぞれ逆方向に回転し、且つ2つの系の破砕歯はお互いに接触はせず千鳥状に配置されている。本図では駆動軸7は反時計方向、それと対向するもう一つの駆動軸は時計方向に回転する。
【0019】
回転する二つの破砕歯に用紙8が噛み込まれると、その破砕負荷により破砕歯2は時計方向に回転し同時にピン3もテーパー部1内で転がりストッパー4にぶつかり止まる。その後テーパー部1はピン3をきつく噛み込む為ピン3とテーパー部1及びピン3と駆動軸7間に生じる接触圧力で破砕歯2は完全に駆動軸7に固定される。
【0020】
それぞれ反対方向に回転する破砕歯に噛み込まれた用紙8は破砕歯の突起が突き刺さり二つの系の回転速度差により引き千切破砕され、その用紙片9が下に落ちてくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施例である。
【図2】 図1の右側面図である。
【符号の説明】
1. テーパー部
2. 破砕歯
3. ピン
4. ストッパー
5. 溝
6. 位置決め軸
7. 駆動軸
8. 用紙
9. 用紙片
【出願人】 【識別番号】502182086
【氏名又は名称】倉岡 俊昭
【出願日】 平成18年8月8日(2006.8.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−36618(P2008−36618A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−239535(P2006−239535)