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【発明の名称】 粉砕負荷切離逆送り機構
【発明者】 【氏名】高橋 和成

【氏名】菅嶋 進弥

【氏名】鈴木 正行

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹木粉砕機において、送り装置を稼動する調速装置が正送りを停止すると同時に短時間逆送りを行うこと、
この短時間逆送りは、正送りの惰性を抑えて停止し、更に被粉砕材にかかる押付けを引き離して負荷から完全に開放することで迅速に回転数が上昇する機構を設けたことを特徴とした粉砕負荷切離し逆送り機構。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は樹木粉砕の能率向上に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に樹木粉砕機は投入口、送り装置、粉砕(打撃あるいは切削)装置、チップ排出口、原動機等で構成されている。被粉砕物は投入口から送り装置で粉砕装置に送られ、チップになって排出される。
【0003】
樹木粉砕機は負荷変動が大きいため、材料の送りを調速機構により加減して、エンジンの調速機能は粉砕負荷により回転数が下がった時に送りを停止させる。これで粉砕負荷が軽減あるいは解消されてエンジンはエンストを免れ、回転を復帰出来ることになっている。現実には停止した送りは僅かながら継続して、粉砕負荷を与えてエンジン回復機能がう
まく働かず能率の低下が見受けられる。モーター駆動ではシーケンサ等で送り装置を制御してモーターを保護している。送りモーターはブレーキ付き型を使用するがこれであっても惰性に依るタイムラグがあって、粉砕モーターが過負荷になり易い。
【0004】
エコロジーの普及から剪定樹枝の焼却禁止が多くなった昨今、減容、粉砕したチップの堆肥化やマルチング等の活用で樹木粉砕機が使用されている。エンジン駆動の粉砕機においてエンストは作業能率の面から回避しなければならない。また、モーター駆動機では過負荷での電気回路の遮断は避けなければならない。
【0005】
粉砕負荷変化に対応している調速装置は、機械式送りあるいは油圧式送りであっても改善の余地はおおいにあると思われる。
【特許文献1】特開2002−113380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の作業効率改善の余地は調速装置が材料の送りを停止しても伝達装置の惰性とバックラッシュがタイムラグを生じ、僅かであるが粉砕装置に材料が送り込まれることによるエンスト防止及びモーターのブレーカー遮断回避である。
【0007】
また、送り装置が完全に停止していても材料が刃先に擦れることによる低速になったエンジンの回転復帰遅滞の防止である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らはこの点について鋭意試作研究を重ねた結果本発明に到達したものであって、作業効率向上には送り装置を短時間の逆転をさせることが良策と考えた。
【0009】
短時間の逆転は送り伝達のタイムラグを除去すると共に材料と刃先の接触を断つことが目的とするものである。
【発明の効果】
【0010】
ここより生ずる逆転は正転惰性を抑えてエンスト及びモーターの過負荷を防止し、回転復活負荷になっている接触を開放することで迅速に回転数が上昇し、その結果、粉砕工程の停止時間を短縮して作業効率を上げることが出来る。又、送り装置が瞬時に停止する機能があるので危険防止のための非常停止に活用した。
【実施例】
【0011】
添付図面により本発明を説明すると、実施例においては、図1、図2のような粉砕機を使用した。図においてエンジン(1)から伝動されている粉砕ローター(2)とその両端のスプロケット(3)はチェーンによって駆動され、中間軸(4)上の正回転と逆回転のクラッチスプロケット(5)を空転している。中間軸には正逆両電磁クラッチ(6)、(7)は契合している。中間軸は調速装置(マイコン使用)が正逆どちらかの電磁クラッチをONにした方向に回転する。
【0012】
調速装置は回転が設定値より上がった場合はこれを感知し正転電磁クラッチ(6)をONにする。設定値より下がった場合は正転電磁クラッチをOFFにすると同時に逆転電磁クラッチ(7)を短時間だけONする。このとき送りローラー(8)は中間軸スプロケット(9)から伝動されており、電磁クラッチと同調して回転する。
【0013】
この時の実施作業はエンジン回転数を上げ、伝動したローターが回転すると送りローラーは正転し粉砕可能となり、投入口から剪定枝を投入して粉砕を開始した。
【0014】
粉砕中、太い枝やまとまった小枝を投入すると大きな負荷がかかってエンジン回転数が下がった。送りローラーは迅速に停止し、瞬間的な逆転をして止ったがすぐに回転数が上がって送りローラーは正転し粉砕を再開した。これを繰り返したが試験の間にエンストは無く、停止時間が短縮され粉砕効率の向上が感じられた。
【0015】
更に、実施試験では正転だけの場合では桜枝φ50の粉砕でエンジンは停止していたものが本発明の逆転機構を取り入れての試験ではφ120の大木が粉砕出来るようになり性能が顕著に向上した。
【産業上の利用可能性】
【0016】
上述のように本発明の粉砕機はローター(2)の回転が一時止まり逆回転する機構を採用したことによって粉砕力向上するためチップ製造に大いに能率よく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】粉砕装置の平面図である。
【図2】粉砕装置の側断面図である。
【図3】刃先部拡大図である。
【符号の説明】
【0018】
1 エンジン
2 粉砕ローター
3 スプロケット
4 中間軸
5 クラッチスプロケット
6 正転電磁クラッチ
7 逆転電磁クラッチ
8 送りローラー
9 中間軸スプロケット
【出願人】 【識別番号】591228018
【氏名又は名称】株式会社カルイ
【出願日】 平成18年8月4日(2006.8.4)
【代理人】 【識別番号】100078433
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幹男


【公開番号】 特開2008−36507(P2008−36507A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−212791(P2006−212791)