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【発明の名称】 細断処理装置
【発明者】 【氏名】餘目 勝志

【要約】 【課題】細断片の滞留を防ぐことのできる細断処理装置を提供する。

【構成】紙処理装置のホッパ30は、周囲側板31Sによって上部開口部31Uと下部開口部31Lとを連続させた漏斗状のホッパ本体31の内部に、滞留防止機構32が設けられている。滞留防止機構32は、ホッパ30の下側に位置する圧縮ユニット40のスクリュー42に固定された攪拌ロッド32Aに、変形可能な供給促進触子32Bが装着され、攪拌ロッド32Aと供給促進触子32Bとがスクリュー42の回転に伴ってホッパ本体31の内部で回転し、ホッパ本体31の内面に留まる細断片の移動を促すように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された対象物を細断片に細断する細断機構と、
前記細断機構に向かって開口し当該細断機構によって細断された細断片を受けて搬送する搬送路部材と、
前記搬送路部材の内部に設けられ細断片の滞留を防ぐ滞留防止機構と、を有し、
前記滞留防止機構は、
移動促進部材と、
前記移動促進部材を移動駆動する駆動機構と、を備え、
前記駆動機構によって移動駆動された前記移動促進部材が、前記搬送路部材の内面の細断片の移動を促すように構成されていることを特徴とする細断処理装置。
【請求項2】
前記移動促進部材は、前記搬送路部材の内面と接触すると変形し、接触が解除すると復元するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の細断処理装置。
【請求項3】
投入された対象物を細断片に細断する細断機構と、
前記細断機構に向かって開口し当該細断機構によって細断された細断片を受けて搬送する搬送路部材と、
前記搬送路部材の内部に設けられ細断片の滞留を防ぐ滞留防止機構と、
前記搬送路部材が受けた細断片を移動操作する移動操作部材と、
前記移動操作部材を駆動する駆動手段と、を備え、
前記滞留防止機構は、
前記駆動手段によって移動駆動される移動促進部材によって前記搬送路部材の内面の細断片の移動を促すように構成されていることを特徴とする細断処理装置。
【請求項4】
前記滞留防止機構は、前記移動操作部材に連結されて細断片の供給を促進する供給促進部材をさらに備え、
前記移動促進部材は、前記供給促進部材に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の細断処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、紙等を細断片に細断処理する細断処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば機密性のある文書を廃棄する際には、情報漏洩の防止やプライバシー保護等のためにその機密文書をいわゆるシュレッダで細断処理することが一般的に行われている。
このようなシュレッダとして、紙を細断する細断機構の下側に、細断機構と対応する開口部を有するホッパを備え、このホッパを介して細断された細断片を収容容器等に導くように構成されたものは知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に開示のシュレッダは、細断機構によって細断処理された細断片をホッパによって集合させて圧縮し、塊状にして収容容器に移送するものである。
【0003】
【特許文献1】特開平6−306787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、細断機構の下側に設けられるホッパとしては、細断機構と対応する大きさの上部開口部と小径の下部開口部とが所定の勾配で連続する漏斗状に形成されるものがある。そして、細断機構から上部開口部に供給された細断片をその傾斜に沿って下部開口部に導く。つまり、ホッパは広い領域に落下した細断片を集合させて、下部開口部から接続された任意の位置に移送する。
このような構成では、細断機構からホッパに落下した細断片の下部開口部への移動が滞ると、その部分に細断片が堆積する。堆積した細断片は軽く圧縮された状態となり、そのような状態で崩れると多量の細断片が一度に流れることとなって後工程に大きな負荷が係る。また、堆積が細断機構にまで至ると、細断機構に不具合を招来する虞がある。
なお、このような問題は漏斗状のホッパ以外においても起こり得る。
【0005】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、細断片の滞留を防ぐことのできる細断処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明の細断処理装置は、投入された対象物を細断片に細断する細断機構と、細断機構に向かって開口し細断機構によって細断された細断片を受けて搬送する搬送路部材と、搬送路部材の内部に設けられ細断片の滞留を防ぐ滞留防止機構と、を有し、滞留防止機構は、移動促進部材と、移動促進部材を移動駆動する駆動機構と、を備え、駆動機構によって移動駆動された移動促進部材が、搬送路部材の内面の細断片の移動を促すように構成されていることを特徴とする。
ここで、移動促進部材は、搬送路部材の内面と接触すると変形し、接触が解除すると復元するように形成されていることを特徴とすることができる。
【0007】
本発明の他の細断処理装置は、投入された対象物を細断片に細断する細断機構と、細断機構に向かって開口し細断機構によって細断された細断片を受けて搬送する搬送路部材と、搬送路部材の内部に設けられ細断片の滞留を防ぐ滞留防止機構と、搬送路部材が受けた細断片を移動操作する移動操作部材と、移動操作部材を駆動する駆動手段と、を備え、滞留防止機構は、駆動手段によって移動駆動される移動促進部材によって搬送路部材の内面の細断片の移動を促すように構成されていることを特徴とする。
ここで、滞留防止機構は、移動操作部材に連結されて細断片の供給を促進する供給促進部材をさらに備え、移動促進部材は、供給促進部材に連結されていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成された本発明の細断処理装置によれば、移動促進部材が搬送路部材の内面からの細断片の移動を促し、細断片の滞留を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る細断処理装置としての紙処理装置10の外観図である。
図1に示す紙処理装置10は、装置の本体を構成する本体部11の上面部12に、細断処理する対象物としての紙が投入される投入部13が形成されている。そして、投入部13に投入された紙の処理(細断処理等)を行い、処理済みの細断片を本体部11の内部に一時的に収容する。本体部11には、その内部に収容された細断片を装置外へ排出する際に開閉する開閉扉14が設けられている。
【0010】
図2は紙処理装置10の内部を示す概略構成図、図3はホッパ30および圧縮ユニット40の拡大断面図である。
紙処理装置10の本体部11の内部には、投入部13に投入された紙を細断する細断機構20と、この細断機構20によって細断された細断片を圧縮して塊化する圧縮ユニット40とが設けられている。細断機構20と圧縮ユニット40との間には、細断機構20によって細断された細断片を圧縮ユニット40に導くホッパ30が設けられている。
さらに、圧縮ユニット40で塊化された細断片を移送するダクト50と、このダクト50により移送された細断片の塊を収容する収容ボックス60とを備えている。
【0011】
細断機構20は、第1の回転刃軸21と第2の回転刃軸22とが略平行に配置されて成る細断部20Aと、この細断部20Aを駆動する細断モータ20Mと、を備えている。
細断部20Aは、長方形の平面形状を呈しており、細断モータ20Mはその側方に位置している。
細断部20Aの第1の回転刃軸21と第2の回転刃軸22には、それぞれ回転刃21a,22aが軸方向に所定間隔で複数設けられている。回転刃21a,22aは、円盤状でその周面に複数の刃が放射状に形成されており、両回転刃軸21,22に設けられた回転刃21a,22aは、交互に入り組んで配置されている。すなわち、第1の回転刃軸21の回転刃21aと第2の回転刃軸22の回転刃22aとは、それぞれ軸方向にずれて配置され、また、一方の回転刃21a,22aが他方の回転刃22a,21aの間に相互に所定量入り込んでいる。これにより、両回転刃軸21,22の回転刃21a,22aが軸方向に見て重なり合った重合域23を形成している。
【0012】
第1の回転刃軸21および第2の回転刃軸22は、細断モータ20Mによって互いに逆回転に回転駆動される。
すなわち、たとえば、通常(正回転時)には、図2中に矢印で示すように、第1の回転刃軸21は時計方向に回転し、第2の回転刃軸22は反時計方向に回転する。これにより、重合域23では下側から上側に向かって回転刃21a,22aが移動するようになっている。
また、第1の回転刃軸21の回転速度(回転刃21aの周速度)と第2の回転刃軸22の回転速度(回転刃22aの周速度)とは異なっている。すなわち、紙投入側(投入部13)の第1の回転刃軸21は遅く(低速)回転し、紙投入側から遠い第2の回転刃軸22は速く(高速)回転するようになっている。その速度差は例えば2倍の値を採用することができる。
なお、細断モータ20Mは、正逆反転が可能なものであり、第1の回転刃軸21および第2の回転刃軸22を図2の矢印方向とは反対の方向に回転させることも可能となっている。
【0013】
細断機構20の下方には、ホッパ30を挟んで、圧縮機構としての圧縮ユニット40が設けられている。
ホッパ30は、傾斜した周囲側板31Sによって、細断機構20の細断部20Aと対応する大きさの上部開口部31Uと、圧縮ユニット40の導入部と対応する径の下部開口部31Lとを連続させた漏斗状に形成されている。そして、細断機構20から落下する細断片を受けて集合させ、圧縮ユニット40に供給する。このホッパ30の構成については、後に詳述する。
【0014】
圧縮ユニット40は、ホッパ30の下部開口部31Lに接続された略筒状のハウジング41と、ハウジング41の内部に回動自在に配置された移動操作部材としてのスクリュー42と、スクリュー42の駆動手段としての圧縮モータ40Mとを備えている。
スクリュー42は、ハウジング41の中心に回転自在に支持された回転軸42aの周囲に、螺旋状に連続する送り羽根42bが一体に設けられて構成されている。
ハウジング41は、ホッパ30が接続される導入管部41aと、導入管部41aから連続する円筒状の移送管部41bと、移送管部41bの先端の絞り部材としての圧縮管部41cと、から成る。
【0015】
導入管部41aは、ホッパ30の勾配と略連続する漏斗状で、紙処理装置10のフレーム15に固定されている。
導入管部41aの上端の外周には、駆動リング41dがベアリングを介して回転自在に装着されている。
駆動リング41dは、その内側に、周方向に三カ所設けられた支持バー41eによって、中心にスクリュー42を支持している。また、駆動リング41dはその外周に歯を備えたタイミングプーリであり、この駆動リング41dと圧縮モータ40Mの軸に固定されたタイミングプーリ43とがタイミングベルト44で連繋されている。これにより、圧縮モータ40Mによって駆動リング41dが回転駆動され、これに伴ってスクリュー42が回転するようになっている。
【0016】
移送管部41bは、スクリュー42の送り羽根42bの外径と近接する内径の円筒状で、その内面には、長さ方向に延びる図示しない複数の小突起部が全周にわたって形成されている。これにより、スクリュー42の回転によって、内部の細断片をスクリュー42との共回りを防いで圧縮管部41cに円滑に移送するようになっている。
圧縮管部41cは、その内径が、移送管部41bの内径と連続する上流部に対して、下流の開口が小径となる先細りのテーパ状に形成されており、送り込まれる細断片の移動断面の径を絞るようになっている。
このような構成の圧縮ユニット40は、スクリュー42が圧縮モータ40Mによって所定速度(たとえば70rpm)で回転駆動され、ホッパ30を介して供給される細断片を、導入管部41aから移送管部41bを介して圧縮管部41cに向けて移送し、圧縮管部41cで圧縮して密度の高い塊状にして送り出す。
【0017】
圧縮ユニット40に後続して、ダクト50および収容ボックス60が設けられている。
ダクト50は、詳細は図示しないが、略U字状を二つ組み合わせたように屈曲した管路であり、一方端が圧縮ユニット40のハウジング41の下流端(圧縮管部41c)に接続され、他端が収容ボックス60の上部に開口している。そして、圧縮ユニット40から送り出される細断片の塊を、収容ボックス60に至るように導く。
収容ボックス60は、ダクト50によって移送されて排出された細断片の塊を受け取るように配置されている。この、収容ボックス60は、開閉扉14(図1参照)を開けて本体部11から取り出すことができるようになっている。
【0018】
そして、上記のごとく構成された紙処理装置10は、投入部13に投入された紙を、細断機構20で細断片に細断し、その細断片を圧縮ユニット40によって塊状に圧縮して収容ボックス60に排出する。
すなわち、細断機構20は、第1の回転刃軸21と第2の回転刃軸22とが、その速度差で投入された紙を引きちぎって、図示しない所定間隔のフィルタを通過するまで破砕を繰り返して細断片とする。
その細断片は、ホッパ30に落下し、ホッパ30によって圧縮ユニット40に導かれる。
圧縮ユニット40は、ホッパ30から供給される細断片を、圧縮モータ40Mで回転駆動されるスクリュー42によってハウジング41内を移動させて圧縮し、塊状とする。圧縮ユニット40によって塊状とされた細断片は、圧縮ユニット40からの押し出し力によってダクト50内を移動し、収容ボックス60に排出される。
【0019】
つぎに、前述の図3と図4とを用いて本願発明の主要部分であるホッパ30について詳細に説明する。
図4は図3の平面図である。
ホッパ30は、搬送路部材としてのホッパ本体31の内部に、滞留防止機構32を備えて構成されている。
ホッパ本体31は、前述のごとく所定角度で傾斜した周囲側板31Sによって、上部開口部31Uと下部開口部31Lとを連続させる漏斗状に形成されている。上部開口部31Uは細断機構20の細断部20Aと対応する長方形となっており、下部開口部31Lは圧縮ユニット40のハウジング41の導入管部41aと対応する円形となっている。つまり、ホッパ本体31は、長方形の上部開口部31Uに落下した細断片を、傾斜した周囲側板31Sによって導いて、小さい円形の下部開口部31Lに集合させるようになっている。
【0020】
周囲側板31Sの内面には、板状のガイド31Gがその板面を上下方向として周方向に複数間欠的に装着されており、このガイド31Gが細断片の後述する滞留防止機構32との共回りを防いで円滑な下部開口部31Lへの移動を案内するようになっている。
そして、ホッパ本体31は、ステー33によってフレーム15に固定され、圧縮ユニット40の導入管部41a(駆動リング41d)の直上に設けられている。
なお、本実施の形態では、図4に示すように、下部開口部31Lは、上部開口部31Uの中心からずれて位置している。これは、細断モータ20Mや圧縮モータ40M等の他の機構との配置関係によって設定されたものである。
【0021】
ホッパ30の内部に設けられた滞留防止機構32は、供給促進部材としての攪拌ロッド32Aと、移動促進部材としての移動促進触子32Bとを備えている。
攪拌ロッド32Aは、金属等の剛性を有する素材による所定厚さで所定幅の板を、中央を挟んで上向きに所定の角度で屈曲して形成されている。そして、その中央部で、ホッパ30の下側に位置する圧縮ユニット40のスクリュー42の回転軸42aの上端面に、ネジによって相対回転不能に固定されている。これにより、攪拌ロッド32Aは、圧縮ユニット40のスクリュー42の回転に伴って、ホッパ本体31の内部で回転するようになっている。攪拌ロッド32Aの先端は、ホッパ本体31(周囲側板31S)の内面にできるだけ近く、且つ、接しないように設定される。
【0022】
移動促進触子32Bは、変形可能な素材によって形成された紐状の部材であり、その基端部で攪拌ロッド32Aの一方の先端に固定されている。その長さは、図4中に想像線で示すように、直線状に伸ばすとその先端が最も遠隔な上部開口部31Uの角部に余裕を持って達し得るように設定される。変形可能な素材としては、天然または合成繊維等の繊維や金属細線を撚ったもの、合成樹脂やゴム等の単素材で線状に形成されたもの等を用いることができる。特に弾性は有さなくても機能するが、ホッパ本体31の内面に接した場合に容易に変形し得ると共に、細断片に接触して払い落とした後に復元し得る弾性を有すれば、その弾性で接触部がホッパ本体31の内面に接した状態で沿って移動するために、高い細断片の移動促進効果を得られてより好ましい。また、断面形状に特に限定はなく、円形や矩形(つまり帯状となる)等どのような形状であっても良い。さらに、単独の部材でなく複数の部材を連結して用いても良い。
【0023】
上記のごとく構成されたホッパ30では、滞留防止機構32の攪拌ロッド32Aと移動促進触子32Bとが、圧縮ユニット40の駆動(スクリュー42の回転)に伴って回転し、細断機構20から供給される細断片のホッパ本体31の内面での滞留を防ぐ。
すなわち、攪拌ロッド32Aは、その回転によって、ホッパ本体31の内面に留まる細断片に直接接触し、また、回転によって惹起した空気流で、細断片の供給(移動)を促進する。
【0024】
移動促進触子32Bは、攪拌ロッド32Aと共に回転する。移動促進触子32Bは、前述のごとく変形可能な素材によってその先端がホッパ本体31の上部開口部31Uの最も遠い角部に余裕を持って達し得る長さに形成されているため、回転による遠心力で先端部がより外周側に達しようとし、図4中に破線で示すようにホッパ本体31の内面に接触すると屈曲して、ホッパ本体31の内面に沿って移動する。これにより、移動促進触子32Bの先端は攪拌ロッド32Aの作用が及ぶ範囲の外側に位置する細断片にも接触し、細断片の移動を促す。また、移動促進触子32Bがホッパ本体31の内面に接触する際の衝撃が、細断片の移動を促す。
【0025】
つまり、ホッパ本体31の下部開口部31Lの位置(すなわち下側に接続される圧縮ユニット40の位置)は、前述のごとく上部開口部31Uの中心からずれて(偏心して)おり、このために攪拌ロッド32Aとホッパ本体31の反偏心側の内面との間の間隔は広く、また、上部開口部31Uが長方形であるためその角部は攪拌ロッド32Aからさらに遠方となっている。移動促進触子32Bは、自由に変形して、攪拌ロッド32Aによる細断片の滞留抑制作用が及ぶ範囲の外側の領域に達し、細断片の移動を促して滞留を防ぐものである。
このような攪拌ロッド32Aと移動促進触子32Bの作用によって、ホッパ30は、細断機構20から供給される細断片を滞留させることなく下部開口部31Lに円滑に集合させて圧縮ユニット40に送り出すことができる。
その結果、堆積して軽い圧縮状態となった細断片が圧縮ユニット40に供給されることによる駆動抵抗の増大や、堆積が細断機構20にまで至って招来させる不具合を防ぐことができる。なお、細断片の滞留要因としては、細断の際に生じた静電気、センサ等の突起物、糊やトナー等の記録用紙に付着した粘着物等がある。
【0026】
図5は、異なる構成例の移動促進触子32Cを装着したホッパ30の平面図である。
図5に示す移動促進触子32Cは、形状や素材は前述の移動促進触子32Bと同様であるが、その先端部に金属等比重の大きい素材による重り部材としての重り32Wを装着したものである。このように構成することにより、回転によって重り32Wに作用する遠心力で先端部がより外周側に達し、また、重り32Wがホッパ本体31に当接した際の衝撃によって、細断片の移動を促す作用がより大きくなる。特に、移動促進触子32Cの材質が弾性を有さない場合におおきな効果が得られる。
【0027】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更可能なものである。
たとえば、上記構成例の細断機構20は、紙を引きちぎって細断片とするものであるが、細断対象物は紙に限らず、また、カッタによって切断して細断片とするものに適用しても良いことは勿論である。
また、上記構成例では、移動促進触子32Bは圧縮ユニット40の圧縮モータ40Mによってホッパ本体31内で回転移動駆動されるが、移動促進触子32Bを移動駆動する移動駆動手段を別個に設けても良い。さらに、その移動は、回転に限らず、リンク等を用いて攪拌ロッド32Aの作用が及ばない範囲のみを往復運動するように構成しても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施の形態に係る紙処理装置の外観斜視図である。
【図2】紙処理装置の内部を示す概略構成図である。
【図3】ホッパおよび圧縮ユニットの拡大断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】異なる構成の移動促進触子を備えるホッパの平面図である。
【符号の説明】
【0029】
10…紙処理装置(細断処理装置)、20…細断機構、30…ホッパ、31…ホッパ本体(搬送路部材)、32…滞留防止機構、32A…攪拌ロッド(供給促進部材)、32B,32C…移動促進触子(移動促進部材)、32W…重り(重り部材)、40…圧縮ユニット(圧縮機構)、40M…圧縮モータ(駆動手段)、41c…圧縮管部(絞り部材)、42…スクリュー(移動操作部材)
【出願人】 【識別番号】591227686
【氏名又は名称】富士ゼロックスエンジニアリング株式会社
【出願日】 平成18年7月20日(2006.7.20)
【代理人】 【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎

【識別番号】100118201
【弁理士】
【氏名又は名称】千田 武


【公開番号】 特開2008−23443(P2008−23443A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−198093(P2006−198093)