トップ :: B 処理操作 運輸 :: B02 破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理

【発明の名称】 油圧破砕機
【発明者】 【氏名】本正 敬史

【要約】 【課題】油圧シリンダと油圧配管との接続部分が破砕ガラにより損傷することを防止可能な油圧破砕機の提供。

【構成】一対の破砕アーム10A、10B、一対の油圧シリンダ20A、20B及びメインフレーム30を備える油圧破砕機1において、一対の板状部材70A、70Bの基端72側をメインフレーム30に回動自在にそれぞれ枢止し、油圧シリンダ20A、20Bとメインフレーム30の位置関係に応じて、板状部材70A、70Bが回動し、油圧シリンダ20A、20Bのピストンロッド22A、22Bと油圧配管60A、60Bとの接続部分が、油圧シリンダ20A、20Bのシリンダチューブ24A、24B側から隔てられる構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被破砕物を挟圧破砕する一対の破砕アームと、破砕アームの開閉を行う一対の油圧シリンダと、破砕アーム及び油圧シリンダを支持するメインフレームと、メインフレームを作業車両のブームの先端に装着する取り付けブラケットと、を備え、油圧シリンダのシリンダチューブ側が破砕アームに回動可能に枢止され、油圧シリンダのピストンロッド側がメインフレームに回動可能に枢止され、油圧シリンダのピストンロッドの内部に作動油の通路が形成され、一対の油圧配管が各油圧シリンダのピストンロッドから取り付けブラケットのスイベルジョイントに接続されている油圧破砕機であって、
一対の板状部材の基端側がメインフレームにそれぞれ回動自在に枢止されて自重で垂下しており、
破砕アームが縦方向に開閉可能となり、一方の油圧シリンダがメインフレームの上側に位置するとともに、他方の油圧シリンダがメインフレームの下側に位置する姿勢を油圧破砕機がとると、一方の板状部材が回動して、メインフレームの上側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が、この油圧シリンダのシリンダチューブ側に露出し、他方の板状部材も回動して、メインフレームの下側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が、この油圧シリンダのシリンダチューブ側から隔てられることを特徴とする油圧破砕機。
【請求項2】
油圧シリンダのピストンロッドと一対の油圧配管との前記接続部分において、この対をなす油圧配管同士の間隔が、ピストンロッド側から離れるにつれて広がっていることを特徴とする請求項1記載の油圧破砕機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、構築物の解体作業等において使用される油圧破砕機に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート構築物等の解体作業では、油圧破砕機を使用することが多い。広く一般に普及している油圧破砕機の一例を図6に示す(特許文献1参照)。油圧破砕機1は、その全体が旋回輪(図示せず)により旋回可能であるとともに、一対の破砕アーム10A、10B、一対の油圧シリンダ20A、20B、及び、メインフレーム30を備えており、メインフレーム30が破砕アーム10A、10B及び油圧シリンダ20A、20Bを支持している。
メインフレーム30は2枚の側板32を有し、取り付けブラケット40によって作業車両のブーム(図示せず)の先端に装着されている。メインフレーム30の側板32同士は、複数本の支柱によって接続されており、メインフレーム30は箱体を形成している。
【0003】
油圧シリンダ20Aのピストンロッド22Aがメインフレーム30に回動可能に枢止されており、油圧シリンダ20Aのシリンダチューブ24Aが破砕アーム10Aに回動可能に枢止されている。同様に、油圧シリンダ20Bのピストンロッド22Bがメインフレーム30に回動可能に枢止されており、油圧シリンダ20Bのシリンダチューブ24Bが破砕アーム10Bに回動可能に枢止されている。以下、油圧シリンダのピストンロッドをメインフレームに回動可能に枢止し、油圧シリンダのシリンダチューブを破砕アームに回動可能に枢止することを、「倒立配置」ということとする。破砕アーム10A及び油圧シリンダ20Aと、破砕アーム10B及び油圧シリンダ20Bとは、メインフレーム30を挟んで線対称に配置されている。
【0004】
ピストンロッド22A、22Bは二重管構造となっており、それぞれ内部に作動油の通路を有している。なお、ピストンロッド22A,22Bを二重管構造とすることなく、むく材を加工して差動油の通路を形成してもよい。
一対の油圧配管(図示せず)が、取り付けブラケット40側のスイベルジョイント(図示せず)からピストンロッド22A、22Bの端部にそれぞれ接続されている。
油圧シリンダ20A、20Bが破砕アーム10A、10Bを駆動し、破砕アーム10A、10Bが被破砕物を挟圧破砕する。このような構成を有する油圧破砕機1は、破砕アーム10A、10Bの開閉度と破砕力との関係を示す減衰率において優れている。
【0005】
ピストンロッド22A、22Bはメインフレーム30に接続されており、破砕アーム10A、10Bから離れた位置にあるので、破砕ガラがピストンロッド22A、22Bを傷つけることが防止されている。このため、ピストンロッド22A、22Bにガードを装着する必要がなくなり、油圧破砕機1の重量が軽減される。
ピストンロッド22A、22Bは内部に作動油の通路を有しているので、破砕アーム10A、10Bに隣接するシリンダチューブ24A、24Bから油圧配管を露出させる必要がなくなり、油圧配管が被破砕物から突出する鉄筋等に引っかかる等して損傷することが防止されている。
【特許文献1】特開2004−143683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の油圧破砕機1は以下の問題を有している。破砕作業中、油圧破砕機1は様々な姿勢をとる。例えば、被破砕物の場所に応じて、油圧破砕機1が旋回し、破砕アーム10A、10Bの先端を上又は下に向け、破砕アーム10A、10Bを縦方向又は横方向に開閉する。以下、破砕アーム10A、10Bの先端が上向きとなる姿勢のことを「上向き姿勢」、破砕アーム10A、10Bの先端が下向きとなる姿勢のことを「下向き姿勢」、破砕アーム10A、10Bが縦方向に開閉して被破砕物を破砕することを「縦破砕」、破砕アーム10A、10Bが横方向に開閉して被破砕物を破砕することを「横破砕」ということとする。
【0007】
油圧破砕機1が上向き姿勢をとって破砕作業を行う場合、破砕ガラが破砕アーム10A、10Bの間から油圧シリンダ20A、20Bやメインフレーム30に向かって落下してくる。この落下してきた破砕ガラが、シリンダチューブ24Aと、ピストンロッド22Aに接続されている油圧配管との間に溜まり挟み込まれてしまうおそれがある。同様に、破砕ガラが、シリンダチューブ24Bと、ピストンロッド22Bに接続されている油圧配管との間に溜まり挟み込まれてしまうおそれがある。このようにして破砕ガラが挟み込まれると、ピストンロッド22A、22Bと油圧配管との接続部分に無理な力が働き、この接続部分が損傷してしまう。
本発明は、上記問題を解決するものであり、油圧シリンダと油圧配管との接続部分が破砕ガラによって損傷することを防止可能な油圧破砕機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る油圧破砕機は、被破砕物を挟圧破砕する一対の破砕アームと、破砕アームの開閉を行う一対の油圧シリンダと、破砕アーム及び油圧シリンダを支持するメインフレームと、メインフレームを作業車両のブームの先端に装着する取り付けブラケットと、を備え、油圧シリンダのシリンダチューブ側が破砕アームに回動可能に枢止され、油圧シリンダのピストンロッド側がメインフレームに回動可能に枢止され、油圧シリンダのピストンロッドの内部に作動油の通路が形成され、一対の油圧配管が各油圧シリンダのピストンロッドから取り付けブラケットのスイベルジョイントに接続されている油圧破砕機であって、一対の板状部材の基端側がメインフレームにそれぞれ回動自在に枢止されて自重で垂下しており、破砕アームが縦方向に開閉可能となり、一方の油圧シリンダがメインフレームの上側に位置するとともに、他方の油圧シリンダがメインフレームの下側に位置する姿勢を油圧破砕機がとると、一方の板状部材が回動して、メインフレームの上側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が、この油圧シリンダのシリンダチューブ側に露出し、他方の板状部材も回動して、メインフレームの下側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が、この油圧シリンダのシリンダチューブ側から隔てられる。
【0009】
油圧破砕機が上向き姿勢をとって縦破砕を行う場合、一方の油圧シリンダがメインフレームの上側に位置し、他方の油圧シリンダがメインフレームの下側に位置する。そして、一方の板状部材が自重で回動し、メインフレームの上側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が、この油圧シリンダのシリンダチューブ側に露出する。
【0010】
破砕ガラが、メインフレームの上側の油圧シリンダのシリンダチューブ側から、この油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分に向かって落下してくると、その破砕ガラはそのまま下方のメインフレームに落下してしまう。メインフレームの上側の油圧シリンダのシリンダチューブと油圧配管との間に、破砕ガラが溜まったり挟みこまれたりすることがない。
他方の板状部材も自重で回動し、メインフレームの下側に位置する油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分を、この油圧シリンダのシリンダチューブ側から隔てる。
【0011】
破砕ガラが、メインフレームの下側の油圧シリンダのシリンダチューブ側から、この油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分に向かって落下してくると、その破砕ガラは板状部材に遮られる。板状部材に遮られた破砕ガラは、メインフレームの下側の油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分には到達できない。また、破砕ガラが、メインフレーム側から、メインフレームの下側の油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分に移動してきても、破砕ガラは板状部材に遮られ、メインフレームの下側の油圧シリンダのシリンダチューブと油圧配管との間に出てくることができない。
すなわち、いずれの油圧シリンダのシリンダチューブと油圧配管との間にも、破砕ガラが溜まったり挟みこまれたりすることがない。したがって、油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が破砕ガラによって損傷することが防止される。
【0012】
請求項2の発明に係る油圧破砕機は、請求項1記載の油圧破砕機であって、油圧シリンダのピストンロッドと一対の油圧配管との前記接続部分において、この対をなす油圧配管同士の間隔が、ピストンロッド側から離れるにつれて広がっている。
油圧シリンダのピストンロッドに接続されている一対の油圧配管同士の間隔が、ピストンロッド側から離れるにつれて広がっている。このため、この接続部分において油圧配管同士の間に破砕ガラが入り込んだとしても、入り込んだ破砕ガラは油圧配管同士の間から簡単に転がり落ちてしまう。したがって、油圧配管同士の間に入りこんだ破砕ガラが、シリンダチューブと油圧配管との間に挟みこまれてしまうことが防止され、油圧シリンダのピストンロッドと油圧配管との接続部分が破砕ガラによって損傷することも防止される。仮に破砕ガラが挟み込まれても、シリンダチューブが縮小すると破砕ガラに対して径方向に押し出す力が働き、破砕ガラが外れる場合もある。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記のような油圧破砕機であるので、油圧シリンダと油圧配管との接続部分が破砕ガラによって損傷することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための第1の実施の形態を図1から図5を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る油圧破砕機の斜視図、図2は本発明に係る油圧破砕機の部分構成図、図3はメインフレームの斜視図、図4は板状部材の説明図であり、図4(i)は板状部材の表面図、図4(ii)は板状部材の裏面図、図4(iii)は板状部材の側面図、図5は油圧配管とピストンロッドとの接続部分の斜視図である。
【0015】
図1及び図2に示す油圧破砕機1は、基本的に従来のものと同様の構成を有する。すなわち、油圧破砕機1は、その全体が旋回輪(図示せず)により旋回可能であるとともに、一対の破砕アーム10A、10B、一対の油圧シリンダ20A、20B、及び、メインフレーム30を備えており、メインフレーム30が破砕アーム10A、10B及び油圧シリンダ20A、20Bを支持している。
メインフレーム30は2枚の側板32を有し、取り付けブラケット40によって作業車両のブーム(図示せず)の先端に装着されている。メインフレーム30の側板32同士は、複数本の支柱によって接続されており、メインフレーム30は箱体を形成している。
【0016】
油圧シリンダ20Aのピストンロッド22Aがメインフレーム30に枢止部50Aで枢止されており、油圧シリンダ20Aのシリンダチューブ24Aが破砕アーム10Aに枢止部51Aで枢止されており、破砕アーム10Aがメインフレーム30に枢止部52Aで枢止されて、倒立配置が形成されている。同様に、油圧シリンダ20Bのピストンロッド22Bがメインフレーム30に枢止部50Bで枢止されており、油圧シリンダ20Bのシリンダチューブ24Bが破砕アーム10Bに枢止部51Bで枢止されており、破砕アーム10Bがメインフレーム30に枢止部52Bで枢止されて、倒立配置が形成されている。破砕アーム10A及び油圧シリンダ20Aと、破砕アーム10B及び油圧シリンダ20Bとは、メインフレーム30を挟んで線対称に配置されている。
【0017】
図2及び図3に示すように、油圧シリンダ20Aが枢止されている側のメインフレーム30において、支柱34Aがメインフレーム30の側板32同士を接続している。支柱34A、2枚の側板32及び枢止部50Aに囲まれて、窓36Aがメインフレーム30に形成されている。支柱34A、2枚の側板32及び枢止部52Aに囲まれて、窓37Aがメインフレーム30に形成されている。同様に、油圧シリンダ20Bが枢止されている側のメインフレーム30において、支柱34Bがメインフレーム30の側板32同士を接続している。支柱34B、2枚の側板32及び枢止部50Bに囲まれて、窓36Bがメインフレーム30に形成され、支柱34B、2枚の側板32及び枢止部52Bに囲まれて、窓37Bがメインフレーム30に形成されている。
【0018】
図2に示すように、ピストンロッド22A、22Bは二重管構造となっており、それぞれ内部に作動油の通路26A,27A,26B,27Bを有している。なお、ピストンロッド22A,22Bを二重管構造とすることなく、むく材を加工して差動油の通路を形成してもよい。
図2及び図5に示すように、一対の油圧配管60A、61Aが、取り付けブラケット40側のスイベルジョイント42からピストンロッド22Aの端部に接続されている。同様に、一対の油圧配管60B、61Bが、スイベルジョイント42からピストンロッド22Bの端部に接続されている。
ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分において、油圧配管60A、61A同士の間隔が、ピストンロッド22Aから離れるにつれて広がっている(図5を参照)。ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分においても同様である。
【0019】
図2に示すように、メインフレーム30の支柱34Aには、板状部材70Aの基端72側が回動自在に枢止されて、メインフレーム30の箱体の内側に自重で垂下している。図4(i)、(ii)、(iii)に示すように、板状部材70Aはその裏面側にリブ76を有している。板状部材70Aは、その先端74がピストンロッド22Aの端部に近接可能な長さを有する。板状部材70Bは板状部材70Aと同様の構成を有し、メインフレーム30の支柱34Bに板状部材70Bの基端72側が回動自在に枢止されて、メインフレーム30の箱体の内側に自重で垂下している。板状部材70Bは、その先端74がピストンロッド22Bの端部に近接可能な長さを有する。
【0020】
次に、作用について説明する。
油圧破砕機1が上向き姿勢をとって縦破砕を行う場合について述べる。
破砕アーム10Aが破砕アーム10Bの上側に位置し、油圧シリンダ20Aがメインフレーム30の上側に位置するものとする。油圧シリンダ20Bがメインフレーム30の下側に位置し、窓36A、37A及び支柱34Aがメインフレーム30の上側に位置し、窓36B、37B及び支柱34Bがメインフレーム30の下側に位置する。
【0021】
板状部材70Aは基端72側を中心として自重で回動し、メインフレーム30内に宙吊り状態となって垂下する。板状部材70Aは窓36Aを塞いではおらず、窓36Aが開いた状態になる。ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分が、シリンダチューブ24A側に露出する。
板状部材70Bは基端72側を中心として自重で回動し、板状部材70Bの先端74がピストンロッド22Bに近接する。板状部材70Bが窓36Bを塞ぎ、窓36Bが閉じた状態になる。ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分が、板状部材70Bによってシリンダチューブ24B側から隔てられる。
【0022】
油圧破砕機1が破砕アーム10A、10Bを開閉して被破砕物を挟圧破砕すると、破砕ガラが破砕アーム10A、10Bの間から下方へ落下する。破砕ガラの一部は、メインフレーム30と油圧シリンダ20Aとの間やメインフレーム30と油圧シリンダ20Bとの間に向かって落下してくる。
メインフレーム30と油圧シリンダ20Aとの間に落下してくる破砕ガラは、一部が窓37Aに向かって落下し、一部が窓36Aに向かって落下する。窓37Aに向かって落下した破砕ガラは、窓37Aを通ってメインフレーム30内へ入る。窓36Aを通る破砕ガラは、ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分の近傍を通る。
【0023】
ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分において、油圧配管60A、61A同士の間隔が、ピストンロッド22Aから離れるにつれて広がっている。このため、窓36Aを通る破砕ガラが、この接続部分で油圧配管60A、61Aの間に引っかかったとしても、油圧配管60A、61Aの間から直ちに転がり落ちる。
すなわち、破砕アーム10A、10Bの間から下方へ落下してくる破砕ガラが、ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分に溜まることがなく、この接続部分とシリンダチューブ24Aとの間に、破砕ガラが挟み込まれることもない。したがって、ピストンロッド22Aと一対の油圧配管60A、61Aとの接続部分が、破砕ガラによって損傷することが防止されている。仮に破砕ガラが挟み込まれても、シリンダチューブ24Aが縮小すると破砕ガラに対して径方向に押し出す力が働き、破砕ガラが外れる場合もある。
【0024】
メインフレーム30と油圧シリンダ20Bの間に向かって落下してくる破砕ガラのうちの多くは、そのまま油圧シリンダ20Bの上から下方へ落下してしまう。一部の破砕ガラが窓36Bに向かおうとしても、窓36Bを塞ぐ板状部材70Bに遮られ、そのまま油圧シリンダ20Bの上から下方へ落下してしまう。したがって、メインフレーム30と油圧シリンダ20Bとの間に向かって落下してくる破砕ガラが、ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分に到達することはない。
【0025】
窓36Aや窓37Aからメインフレーム30内へ入った破砕ガラが、ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分の近傍へ向かってメインフレーム30内を移動する。メインフレーム30内の破砕ガラが、この接続部分において一対の油圧配管60B、61Bの間に引っかかったとしても、油圧配管60B、61Bの間から直ちに転がり落ちてしまう。これは油圧配管60B、61B同士の間隔が、ピストンロッド22Bから離れるにつれて広がっているからである。また、板状部材70Bが窓36Bを塞いでいるので、メインフレーム30内の破砕ガラが、窓36Bを通ってシリンダチューブ24B側へ出てしまうことがない。
【0026】
このため、ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分と、シリンダチューブ24Bとの間に、破砕ガラが挟み込まれることがない。したがって、ピストンロッド22Bと一対の油圧配管60B、61Bとの接続部分が、破砕ガラによって損傷することが防止されている。仮に破砕ガラが挟み込まれても、シリンダチューブ24Bが縮小すると破砕ガラに対して径方向に押し出す力が働き、破砕ガラが外れる場合もある。
【0027】
メインフレーム30内の破砕ガラを排出するときは、油圧破砕機1に下向き姿勢をとらせる。破砕ガラが窓37A、37B等の開口部分からメインフレーム30の外へ排出される。この下向き姿勢において、例えば、油圧シリンダ20Bがメインフレーム30の下側に来ていれば、板状部材70Bが回動して窓36Bを塞ぐ。したがって、メインフレーム30内の破砕ガラが窓36Bからシリンダチューブ24B側へ出てくるうようなことは防止されている。油圧シリンダ20Aがメインフレーム30の下側に来るような下向き姿勢をとって破砕ガラを排出する場合も同様である。
【0028】
破砕アーム10Aが破砕アーム10Bの下側に位置し、油圧シリンダ20Aがメインフレーム30の下側に位置する場合であっても、油圧破砕機1は上記と同様の作用を奏する。
油圧破砕機1は以上のような作用を奏するので、オペレータは破砕作業に集中でき、オペレータの負担が軽減される。また、油圧破砕機1のメンテナンスにかかるコストも抑制される。この結果、破砕作業の効率が効果的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る油圧破砕機の斜視図である。
【図2】本発明に係る油圧破砕機の部分構成図である。
【図3】メインフレームの斜視図である。
【図4】板状部材の説明図であり、(i)は板状部材の表面図、(ii)は板状部材の裏面図、(iii)は板状部材の側面図である。
【図5】油圧配管とピストンロッドとの接続部分の斜視図である。
【図6】従来ある油圧破砕機の説明図である。
【符号の説明】
【0030】
1 油圧破砕機
10A、10B 破砕アーム
20A、20B 油圧シリンダ
22A、22B ピストンロッド
24A、24B シリンダチューブ
26 作動油の通路
30 メインフレーム
32 メインフレームの側板
34A、34B 支柱
36A、36B、37A、37B 窓
40 取り付けブラケット
42 スイベルジョイント
50A、50B、51A、51B、52A、52B 枢止部
60A、60B 油圧配管
70A、70B 板状部材
72 板状部材の基端
74 板状部材の先端
76 リブ
【出願人】 【識別番号】594149398
【氏名又は名称】古河ロックドリル株式会社
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也

【識別番号】100075579
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 嘉昭

【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 秀▲てつ▼


【公開番号】 特開2008−18364(P2008−18364A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−193298(P2006−193298)