トップ :: B 処理操作 運輸 :: B02 破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理

【発明の名称】 蓋体
【発明者】 【氏名】石川 哲夫

【氏名】平沼 俊夫

【氏名】中島 恒

【要約】 【課題】簡単にディスポーザ装置内部を清潔に保つことが可能なディスポーザ装置用の蓋体を提供する。

【構成】蓋体11の裏面側には胴部67内側には洗浄剤収容部300が設けられる。洗浄剤収容部300には洗浄剤パッケージ200が設けられる。ディスポーザ装置1の運転が厨芥を破砕する破砕動作に切り替わると、破砕ユニットによる厨芥の破砕と共に、ホッパー3の内部に給水が開始される。給水される水は、蓋体11を経路としてホッパー3の内部に給水される。このとき、蓋体11を通過する水は洗浄剤206を溶かし、洗浄液としてホッパー3の内部に供給される。破砕ユニットが駆動されると、破砕動作と共に洗浄液によりホッパー3の内部の洗浄が行われ、ホッパー3の内部が清潔に保たれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
厨芥を投入するディスポーザ装置本体の投入口に着脱自在に構成されると共に、投入された前記厨芥を給水される水と共に破砕する動作に前記ディスポーザ装置本体を切り替える蓋本体を備え、
前記給水される水は、前記蓋本体を経路として前記ディスポーザ装置本体に供給され、前記蓋本体の前記経路の少なくとも一部に洗浄剤収容部が設けられていることを特徴とする蓋体。
【請求項2】
前記蓋本体の上面には、当該上面から突出する取っ手部が設けられ、
前記洗浄剤収容部が、前記蓋本体の前記取っ手部の周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記蓋本体の裏面側には、保持部材を介して前記洗浄剤収容部が設けられ、
前記蓋本体には、前記給水を蓋本体の裏面側に導く孔が穿設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋体。
【請求項4】
前記蓋本体の上面には、当該上面から突出する取っ手部が設けられると共に、前記蓋本体の前記取っ手部の裏面側の中空部が前記洗浄剤収容部となされ、
前記取っ手部の裏面側の前記中空部に保持部材が設けられると共に、
前記取っ手部には、前記給水を前記取っ手部の裏面側の前記中空部に導く孔が穿設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の蓋体。
【請求項5】
前記蓋本体は、上蓋と中蓋とを有し、
前記蓋本体の内部に、前記洗浄剤収容部が設けられ、
前記中蓋の周面には、前記給水を前記蓋本体の内部に導く孔が穿設されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
【請求項6】
前記蓋本体を覆って設けられると共に、前記蓋本体に対して相対的に回動自在に装着される操作蓋を備え、
前記蓋本体には、前記蓋本体から前記ディスポーザ装置本体への前記水の経路となる第1孔が穿設され、
前記操作蓋には、前記第1孔と重合する位置に第2孔が穿設され、
前記ディスポーザ装置本体が破砕動作のとき、前記第1孔と前記第2孔とが重合する位置に前記蓋本体及び前記操作蓋の少なくとも一方を回動させることにより、前記第1孔と前記第2孔とが重合することで前記水の経路となる第3孔が構成されると共に、前記水の経路の一部に前記洗浄剤収容部が設けられ、
前記ディスポーザ装置本体が破砕動作でないとき、前記第1孔と前記第2孔とが重合しない位置に前記蓋本体及び前記操作蓋の少なくとも一方を回動させることにより、前記水の経路を遮断する遮断部が構成されることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
【請求項7】
前記ディスポーザ装置本体の破砕動作への切り替えは、前記蓋本体を所定位置に回動させる動作によって行われ、
前記第3孔を構成する前記蓋本体の回動方向と、前記ディスポーザ装置本体を破砕動作に切り替える前記蓋体の回動方向とが同一の回動方向であることを特徴とする請求項6に記載の蓋体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体に関する。詳細には、ディスポーザ装置本体に着脱可能な蓋体であり、ディスポーザ装置本体の破砕動作時に給水される水が蓋体を経路としてディスポーザ装置本体に供給される際に、蓋体の経路に洗浄剤収容部が設けられた蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一般家庭やレストランなどにおいて発生する生ごみ等の厨芥を、破砕して下水へ排出するディスポーザ装置が広く利用されている。ディスポーザ装置の破砕方式としては、ハンマーミル方式のものやディスポーザ装置のホッパー内に複数の破砕刃を積層した破砕ユニットが着脱自在に設けられたグラインダー型のものが広く採用されている。
【0003】
破砕ユニットはディスポーザ装置の破砕動作時に回転するため、ユーザーが直接破砕ユニットに触れることがないように、ハンマーミル方式のディスポーザ装置の厨芥の投入口径は小さく設計されている(例えば、82mm)ことが多い。そのため、破砕処理の終了後に、ホッパー内部に残った残留物を清掃することは困難であった。その結果、ホッパー内部に残った残留物が腐敗したり、ヌメリ等が発生してしまい、悪臭の原因となっていた。
【0004】
そこで、ホッパー内部の清掃を容易とするため、ディスポーザ装置の投入口径を大きく設計した(例えば、130mm)ハンマーミル方式のディスポーザ装置が開発されている。その一方、グラインダー型のディスポーザ装置においても、投入口径を大きくする一方で、ユーザーが破砕ユニットに直接触れることを防止するため、ディスポーザ装置の破砕動作時にホッパーの投入口を蓋体により閉蓋している。
【0005】
しかしながら、この種のディスポーザ装置においてもホッパーの内壁面の他に、破砕された破砕物を排出口に誘導する底板やホッパーと排出管との接続部分に、破砕された残留物が残り易いという問題を解消するには至っておらず、そのため、ディスポーザ装置の投入口の径を大きくしても、残留物を完全に排除するという課題を解決するには至っていない。
【0006】
そこで、上述したようなディスポーザ装置の底板等の残留物を除去するために、破砕ユニットをホッパーから着脱自在に構成したディスポーザ装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2004−298809号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に開示されるディスポーザ装置では、破砕処理後のホッパー内部等の清掃時に、ユーザー自身がキッチンシンクから破砕ユニットを取り外して破砕ユニットやホッパー内部を清掃しなければならず、手間や時間を要するといった問題があった。また、ユーザー自身が洗浄する場合、ホッパーと排出管との接続部分等は清掃しにくい場所であるため、完全にヌメリや悪臭を排除することは困難であった。
【0009】
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単にディスポーザ装置内部を清潔に保つことが可能なディスポーザ装置用の蓋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するために、厨芥を投入するディスポーザ装置本体の投入口に着脱自在に構成されると共に、投入された前記厨芥を給水される水と共に破砕する動作に前記ディスポーザ装置本体を切り替える蓋本体を備え、前記給水される水は、前記蓋本体を経路として前記ディスポーザ装置本体に供給され、前記蓋本体の前記経路の少なくとも一部に洗浄剤収容部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
ディスポーザ装置本体が厨芥を破砕する破砕動作に切り替わると、破砕手段による厨芥の破砕と共に、ディスポーザ装置本体の内部に給水が開始される。この給水される水は、蓋体を経路としてディスポーザ装置本体の内部に供給される。本発明では、蓋本体の給水される水の経路上に洗浄剤収容部が設けられる。そのため、給水される水は、蓋本体を通過する際に洗浄剤を溶かしながらディスポーザ装置本体に供給され、洗浄剤が水に溶けた洗浄液がディスポーザ装置本体の内部に供給される。従って、厨芥の破砕処理と同時に、ディスポーザ装置の内部の洗浄処理が行われる。
【0012】
洗浄剤としては、一般的な中性洗剤や油分を分解する酵素、ヌメリを除去するもの、殺菌、消毒、芳香、防カビ、又は微生物の発生抑制等の機能を有するものを使用できる。また、洗浄剤は、固形状、ゲル状、又は液状のいずれの型であっても良いが、固形状のものが好ましい。
【0013】
また本発明の蓋体は、蓋本体を覆って設けられると共に、前記蓋本体に対して相対的に回動自在に装着される操作蓋を備え、前記蓋本体には、前記蓋本体から前記ディスポーザ装置本体への前記水の経路となる第1孔が穿設され、前記操作蓋には、前記第1孔と重合する位置に第2孔が穿設され、前記ディスポーザ装置本体が破砕動作のとき、前記第1孔と前記第2孔とが重合する位置に前記蓋本体及び前記操作蓋の少なくとも一方を回動させることにより、前記第1孔と前記第2孔とが重合することで前記水の経路となる第3孔が構成されると共に、前記水の経路の一部に前記洗浄剤収容部が設けられ、前記ディスポーザ装置本体が破砕動作でないとき、前記第1孔と前記第2孔とが重合しない位置に前記蓋本体及び前記操作蓋の少なくとも一方を回動させることにより、前記水の経路を遮断する遮断部が構成されることを特徴とする。
【0014】
ディスポーザ装置の蓋体は、破砕処理以外の場合、例えば食器の洗浄時にはディスポーザ装置本体から取り外して使用されることを前提としているが、ディスポーザ装置本体に蓋体が取り付けられて使用される場合も多い。この場合、蓋体に洗浄剤が収容されたままであると、食器の洗浄時に用いられる水によって、蓋体の洗浄剤が溶け出してしまい、洗浄剤が短期間で消費されてしまうことになり、洗浄剤の交換頻度が増大してしまう。
【0015】
これに対し、本発明では、破砕処理時にのみ、蓋本体の第1孔と操作蓋の第2孔とが重合する第3孔が構成される。従って、破砕処理時にのみ洗浄剤が第3孔を介して水に触れるような蓋体の構成となり、洗浄剤の供給が開始される。これにより、破砕処理時以外に洗浄剤が用いられることが防止され、洗浄剤の意図していない消費を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、洗浄液が破砕動作時に供給されるため、破砕処理と同時にディスポーザ装置内部の洗浄が行われる。従って、破砕ユニットをディスポーザ装置本体から取り外すことなく装着した状態で、ディスポーザ装置の内部を清潔に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に基づいて、図面を参照して説明する。以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。以下の説明では、ディスポーザ装置の破砕処理時に手動で水を給水する、いわゆる手動給水型のディスポーザ装置について説明する。
【0018】
[第1の実施の形態]
説明の都合上、この発明に係る蓋体を適用したディスポーザ装置から説明する。
【0019】
図1はこの実施の形態に係わるディスポーザ装置1における構成の概要を示す正面断面図である。ディスポーザ装置1はグラインダー型のものを例示する。ディスポーザ装置1は、厨房設備に設けられたキッチンシンクSの下面側に設置される。ディスポーザ装置1は略筒状を成し、生ごみ等が投入されるホッパー3を有する。ホッパー3の上端が取り付け手段2(鎖線図示)を介してキッチンシンクSの投入開口部7に嵌合固定される。
【0020】
ホッパー3の内部には、ホッパー3に対して着脱可能に破砕ユニット4が装着される。破砕ユニット4は、最下段に第3回転破砕刃16を有し、そのハブの下面に設けられた嵌合部37が図示しない減速ユニットの駆動軸10に嵌合される。装置本体であるホッパー3の下部はキッチンシンクSに対する取り付け固定用の筐体(ケース)となっており、その内部には図示はしないが、駆動手段としての駆動モータや減速ユニットが設置される。駆動モータは減速ユニットを介して破砕ユニット4の回転破砕刃を回転駆動する。詳細は図示しないが、破砕ユニット4に駆動力を伝達する駆動軸10は、破砕ユニット4との嵌合部37が角軸状あるいはスプライン軸状等に形成される。
【0021】
ホッパー3は略直立円筒形の筒状体であって、その内周面にはこの例では180°離れた位置に、投入開口部7側から下側に延在する一対の嵌合部(この例では溝部)3aが形成される。破砕ユニット4は、投入開口部7から挿抜されて、ホッパー3に対して着脱自在となっている。詳細は後述する。
【0022】
ホッパー3の周面の下端に排水管接続口8が設けられる。ホッパー3の内部には、この排水管接続口8へ向かって傾斜した底板9が設けられ、底板9の中心部は減速ユニットの駆動軸10を受ける軸受部となされる。
【0023】
ホッパー3の投入開口部7には蓋体(鎖線図示)11が着脱可能に取り付けられる。ディスポーザ装置1を使用するときは、蓋体11によって投入開口部7が閉塞され、生ごみの破砕処理中は手などがホッパー3内に不用意に差し込まれないようにすると共に、破砕された生ごみがキッチンシンクS側に飛び散らないようにしている。
【0024】
蓋体11の着脱及び閉塞動作に連動して駆動モータが始動するようになっている。そのため、蓋体11に設けられた永久磁石などを利用して、投入開口部7が閉塞(ロック)されたことを検出する検出手段を備える。ホッパー3側に設けられた磁気センサによって投入開口部7が閉塞されたことを検出すると、図示しない制御手段によって駆動モータの駆動等が制御される。
【0025】
さて、このような破砕ユニット4を装着したホッパー3は、取り付け手段2を介してキッチンシンクSに取り付け固定される。この取り付け手段2は、一例としてシンクフランジを有し、このシンクフランジがキッチンシンクSに取り付け固定され、ホッパー3はこのシンクフランジを介してキッチンシンクSに固定される。
【0026】
図2は蓋体11の構成を示す断面図であり、図3(a)は蓋体11の上面の構成を示す図であり、図3(b)は蓋体11の裏面の構成を示す図である。図4(a)は洗浄剤パッケージ200の構成を示す斜視図であり、図4(b)は洗浄剤206の構成を示す斜視図であり、図4(c)は図4(a)の洗浄剤パッケージ200のA−A’線に沿った断面図である。図5は、蓋体11の裏面側に洗浄剤パッケージ200を取り付けた状態を示す断面図である。
【0027】
図2に示すように、蓋体11は、円盤状の頂面板60と、この頂面板60の周縁から下方に立設される筒状の胴部67と、胴部67および頂面板60に連なって一体成形されると共に頂面板60の周縁から上方に立設される係合フランジ61とを有している。
【0028】
頂面板60には、図2および図3に示すように、頂面板60側より給水された破砕水を満遍なくホッパー3の内部に導くため、円形をなす注水用透孔108が穿設され、係合フランジ61との連結円周部付近には矩形をなす注水用透孔109が穿設される。
【0029】
蓋体11上面の略中央部には、この上面から突出した取っ手部212が設けられている。取っ手部212は、平面視略長方形の直方体状であり、その長手方向の両辺側が内側に湾曲され、ユーザーがつかみ易い形状となっている。また、蓋体11上面から突出した取っ手部212の裏面側は中空部212a(凹部)となっている。この中空部212aは取っ手部212の高さと略同じ深さとなっており、取っ手部212は頂面板60と略同じ厚みを有している。
【0030】
ここで、本実施形態のディスポーザ装置1は、破砕処理時に、破砕ユニット4の回転駆動と共に、水を給水しながら破砕処理を行う。手動給水の場合、給水される水は、ディスポーザ装置1の上方側に設けられた蛇口から供給され、蓋体11を介してホッパー3内部に給水される。詳細には、給水される水は、蓋体11の上面から頂面板60に設けられた注水用透孔108,109に流入し、頂面板60の裏面側や、胴部67の内周面を経由して、ホッパー3内部に給水される。本実施形態では、給水される水の経路となる蓋体11の上面や裏面等に洗浄剤206の収容部300が設けられる。
【0031】
図2の例は蓋体11の裏面側であって、胴部67の内周面側に洗浄剤収容部300を設けた例を示す。この洗浄剤収容部300にこの例では洗浄剤206を入れた洗浄剤パッケージ200が収容される。そのため、図2に示すように、蓋体11の胴部67の下端には、胴部67の内周面から内側方向に突出するように一対の保持部210,210が設けられる。これら保持部210,210は、略180°の角間隔を隔てて蓋体11の胴部67に互いに対向するようにして設けられた場合を示す。保持部210の形状は、後述する洗浄剤パッケージ200の凹部204の形状に対応した形状であって、この例では半円状をなす。
【0032】
洗浄剤パッケージ200は、これら保持部210,210を通して洗浄剤収容部300に装着され、その状態で洗浄剤収容部300内に固定できるように構成される。そのため、洗浄剤パッケージ200は、図4に示すように、扁平な上下一対の円形容器198a,198bで構成され、内部に洗浄剤206が収容された状態で保着される。円形容器198a,198bの周縁の2箇所には、一対の凹部204,204が設けられる。これら凹部204,204は、蓋体11の保持部210の外形よりも若干大き目に選定された半円状の凹部であって、一対の保持部210,210と対応するように、略180°の間隔を隔てて設けられる。蓋体11の胴部67の内周側に洗浄剤パッケージ200を挿入して取り付けるため、円形容器198a,198bの直径は、蓋体11の胴部67の内周の径よりも若干小さくなるように選定される。円形容器198a,198bの凹部204,204以外の部分を蓋体11の保持部210,210で保持できるようにするためである。円形容器198aの上面と円形容器198bの下面には図4(a),(b)に示すように、それぞれ複数の孔202が穿設される。これにより、蓋体11の注水用透孔108から流入する水が洗浄剤パッケージ200内に導かれる。孔202の径を調節することで、洗浄剤パッケージ200から溶け出す(流れ出す)洗浄剤206の量を調節できる。
【0033】
円形容器198a,198bの内部に収容される洗浄剤206としては、本実施形態では図4(b)に示すように、水に対して適度に溶ける固形状(粉末を含む)で略円盤状をなす、例えば、一般的な中性洗剤や、油分を分解する酵素、ヌメリを除去するもの、殺菌、消毒、芳香、防カビ又は微生物の発生抑制等の機能を有するものが好適に用いられる。この洗浄剤206は、ゲル状、又は液状の洗浄剤206を用いることもできるが、この場合には円形容器198a,198bから一度に洗浄剤206が溶け出さないようにするため、円形容器198a,198bに設ける孔202の径を小さくする。孔202の径の大きさを適宜設定することで、洗浄剤パッケージ200から溶け出す洗浄剤206の量を調節できる。洗浄剤206は、円形容器198a,198bの形状や大きさに合わせたものを用いることが好ましいが、円形容器198a,198bに収容できる大きさであれば良い。例えば、所定の粒径に成形した複数の洗浄剤粒を多数充填するようにしても良い。
【0034】
このように、洗浄剤206を円形容器198a,198bに収容することにより、洗浄剤206が給水により溶け出して徐々に小さくなった場合でも、円形容器198a,198bの大きさは変わらないため、洗浄剤206が蓋体11の裏面側からホッパー3内部へ落下することを防止できる。これにより、洗浄剤206を最後まで使用することができ、低コスト化を図ることができる。
【0035】
なお、洗浄剤206は、洗浄剤206を円形容器198a,198bに収容した洗浄剤パッケージ200に限定されることはない。例えば、洗浄剤表面を透明のフィルム等によって被覆したものを用いることも可能である。この場合、フィルムおよび洗浄剤に給水される水を通過させるための複数の孔を設けておけば良い。また、円形容器198bの底部内周面に突起を設けて、円形容器198a,198bに収容される洗浄剤206と円形容器198bとの間に水の流路となる空間が設けられる構成としても良い。
【0036】
次に、上述した洗浄剤パッケージ200を蓋体11の裏面に設けられた洗浄剤収容部300に装着するには、図5に示すように、まず、蓋体11の裏面側の一対の保持部210,210と、洗浄剤パッケージ200の凹部204,204とを互いに対向させた状態で、洗浄剤パッケージ200を嵌め、次に、洗浄剤パッケージ200を所定方向に回転させる。こうすれば、洗浄剤パッケージ200の凹部204,204以外の直径D1が、蓋体11の保持部210,210間の対向距離D2よりも大きいので、洗浄剤パッケージ200の凹部204,204以外の部分が保持部210,210によって保持され、洗浄剤パッケージ200を洗浄剤収容部300に収容・固定できる。
【0037】
洗浄剤収容部300の変形例を次に説明する。図6は蓋体11の上面側に洗浄剤収容部300を設けた例である。この例では、図7に示すように、頂面側胴部215を利用し、この胴部215によって形成される空間を洗浄剤収容部300として用いる。
【0038】
図6に示すように、係合フランジ61の上端には、係合フランジ61の内周面から内側方向に突出する、洗浄剤パッケージ200を一定位置に固定させるための一対の位置固定部214,214が設けられる。一対の位置固定部214,214は、略180°の角間隔を隔てて蓋体11の頂面側胴部215に互いに対向するように設けられる。位置固定部214,214の形状は、洗浄剤パッケージ200の凹部204(図8参照)の形状に対応して設けられる。凹部204,204は、平面視で略半円形状をなす。
【0039】
蓋体11の頂面板60の非注水用透孔領域には、図7に示すように、複数の突起状の支持部材216が形成される。この支持部材216は、洗浄剤パッケージ200を蓋体11の頂面板60から僅かに離間させるためのものである。これにより、洗浄剤パッケージ200と支持部材216とで囲繞された空間が水の経路となり、洗浄剤パッケージ200の内部を通過した洗浄液が円滑に流れ、頂面板60の注水用透孔108を経由してホッパー3内に流れ込むようになる。なお、この支持部材216の径は注水用透孔108の径よりも大きく、水の流れを妨げないように設けられるものである。
【0040】
洗浄剤パッケージ200の円形容器198a,198bは、その基本構成は図4(a)と同じで上下の円形容器198a,198bを有する。洗浄剤パッケージ200を蓋体11上面に取り付ける際に取っ手部212との重複を回避するため、図7および図8に示すように、洗浄剤パッケージ200は、その中心部に略円形状をなす開口部220aを有する環状体として構成される。開口部220aの径は、取っ手部212の長手方向の長さよりも若干大きな内径となる。上方の円形容器198aの上面と下方の円形容器198bの下面のそれぞれには円形容器198a,198bの周方向に沿って複数の孔202が穿設される。なお、円形容器198bの孔202は図示されていない。
【0041】
円形容器198a,198bの内部に収容される洗浄剤206は、円形容器198a,198bの形状に対応した環状体であることは言うまでもない。
【0042】
このような、洗浄剤パッケージ200を洗浄剤収容部300に収容・固定するには上述例と同じく、まず、蓋体11の上面側の一対の位置固定部214,214と、洗浄剤パッケージ200の凹部204,204とを対向させた状態で嵌め込む(押し下げる)。その後、洗浄剤パッケージ200を所定方向(図6中矢印方向)に回転させる。図7のように、洗浄剤パッケージ200の凹部204以外の直径D3は、蓋体11の位置固定部214,214間の対向距離D4よりも大きいので、洗浄剤パッケージ200を洗浄剤収容部300内に収容・固定できる。
【0043】
図9は、洗浄剤収容部300の第2の変形例を示す。図9に示す洗浄剤収容部300は、取っ手部212の裏面側の中空部212aを洗浄剤収容部300として利用するもので、取っ手部212の周面には、給水される水を蓋体11内部に通過させる導引孔212bが複数設けられる。取っ手部212の裏面側の下端には上述したのと同じような略半円状をなす一対の保持部211,211が設けられる。一方、洗浄剤パッケージ200は中空部212aの形状に対応させると共に、一対の半円状凹部204,204が形成されたものが用いられる。洗浄剤パッケージ200は取っ手部212の裏面側の中空部212aに保持部211,211を介して嵌め込むことで、洗浄剤パッケージ200を洗浄剤収容部300内に収容・固定できる。
【0044】
ところで、図10に示すように、蓋体11の所定位置には磁石69が取り付け固定される。一方、蓋体11の磁石に対応するホッパー3の位置には図1および図3(c)に示すように、近接センサ232が設けられている。そして、蓋体11を所定位置に回転させることで、破砕モードに対応する磁石69と近接センサ232とが近接し、ディスポーザ装置1の運転モードが破砕モードに切り替わるようになっている。蓋体11の位置検出手段として磁石69と磁気センサ232とを複数個使用して構成することもできる。
【0045】
次に、上述の蓋体11を使用したディスポーザ装置1に適用できる破砕ユニット4の構成について説明する。
【0046】
破砕ユニット4はグラインダー方式のものであって、複数の破砕刃で構成され、この例では5つの破砕刃が積層されて構成される。つまり、図1に示すように、第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転破砕刃14、第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16が、これらの順で積層されて破砕ユニット4が構成される。破砕ユニット4をホッパー3の内面に保持することで破砕室が構成される。
【0047】
第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転破砕刃14、第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16は、上下の間隔がほとんど無い状態で重なるように寸法設定してあり、破砕された生ごみが破砕刃の上下の隙間に入り込んで破砕ユニット4内に残ることが無いようにしている。
【0048】
図11は破砕ユニット4の最上段に配置される第1回転破砕刃12を示し、図11(A)はその平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は同図(B)の側面図である。第1回転破砕刃12は、軸受部19の側部から水平に延びる1本の攪拌アーム20を備える。第1回転破砕刃12は、攪拌アーム20の回転方向における前後両面に押し込み面20aが形成される。
【0049】
押し込み面20aは、攪拌アーム20の両側面において上端が下端に対して突出する方向に傾斜した斜面(テーパ面)である。攪拌アーム20の両側面に押し込み面20aを形成することで、第1回転破砕刃12は、正回転方向及び逆回転方向の双方向の回転動作で押し込み面20aに接した生ごみに対して、下方に押し付ける力を加えることができる。これにより、第1回転破砕刃12は、回転動作で生ごみを取り込み、下段の破砕刃へと押し込む。
【0050】
第1回転破砕刃12は、押し込み面20aの両側面の下端側にエッジ20bが形成され、図12に示す第1固定破砕刃13との協働で生ごみを粗く破砕する破砕刃として機能する。
【0051】
第1回転破砕刃12には、攪拌アーム20の上面にハンドル21が形成される。ハンドル21は攪拌アーム20と90°離れた位置に、軸受部19から左右に同じ長さだけ延在するように設けられる。ハンドル21は破砕ユニット4を引き上げるときの把持部(取っ手)として機能する。
【0052】
把持部として利用されるため、ハンドル21は指がかかる程度の長さに選定されている。軸受部19には、後述する第3回転破砕刃16に設けられた回転駆動軸36(図1参照)の軸頭部(係止部)が挿通できる挿通孔19aが穿設されている。挿通孔19aは、断面D形の形状となされており、したがって回転駆動軸36のうち対応する部分も断面D形となされることで、両者が回転的に一体となされる。
【0053】
図12は第1回転破砕刃12の下段に配置される第1固定破砕刃13を示し、図12(A)は平面図、図12(B)は正面図、図12(C)はその側面図である。
第1固定破砕刃13は、ハブ22から180度間隔で水平に延びる2本のアーム23を備える。各アーム23は平板形状で、両側面の上下端にはエッジが形成され、上述した第1回転破砕刃12および図13に示す第2回転破砕刃14との協働で破砕刃として機能する。
【0054】
各アーム23の各先端には回転阻止手段として機能するタブ24が設けられる。タブ24はホッパー3の長手方向に延在するように上下方向に延びるアームであって、このタブ24をホッパー3の嵌合溝3a(図1参照)に嵌合させることで、第1固定破砕刃13の回転を規制する。この例では、第1回転破砕刃12のホッパー3に対する装着位置(深さ)を考慮して、全体の長さが選定された長尺タブが使用される。
【0055】
長尺のタブ24としたのは、第1には、第1固定破砕刃13に対する回転規制を確実に行うためである。第2には、嵌合溝3aの空きをできるだけ少なくしてタブ24によって嵌合溝3aを埋めるためである。そのため、アーム23の下方に設けられるタブ24bよりは上方に延設されたタブ24aの方が数倍長くなるように選定され、嵌合溝3aに対する嵌合長を長くしている。
【0056】
また、このように上側タブ24aを長くすることで図1に示すようにホッパー3に破砕ユニット4を装着したとき、投入開口部7側から上側タブ24aの先端までの空きが少なくなり、嵌合溝3a内に破砕された生ごみが付着するのを防止している。
【0057】
図12(C)に示すように、タブ24はその上端側の幅は嵌合溝3aの幅とほぼ同じくなるように選定され、下端に行くにしたがって若干細くなっている。これは嵌合溝3aに対するタブ24の装着後におけるガタを少なくするためと、嵌合溝3aに対するタブ24の係合をよりスムーズに行うためである。
【0058】
下側タブ24bは、第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15の間に、第2回転破砕刃14を介在させたとき、所定の高さの隙間が形成されるようにするために設けられている。そのため、この例では下側タブ24bの長さは第2回転破砕刃14の刃先までの長さのほぼ1/2に選定されている。
【0059】
ハブ22の内孔23aの径は図13に示す第2回転破砕刃14の軸部径や、回転駆動軸36の径より大きく、第2回転破砕刃14の軸部や回転駆動軸36とはそれぞれ干渉しない寸法となっている。
【0060】
図13は第2回転破砕刃14を示す。第2回転破砕刃14は第1固定破砕刃13の下段に配置される。図13(A)はその平面図であり、同図(B)はそのA−A線上断面図である。
【0061】
第2回転破砕刃14は、ハブ27から120度間隔で放射状に延びる3本のアーム28を備える。各アーム28はホッパー3の内壁に接触しないように、ホッパー3の内径よりもわずかに短かな半径となされる。各アーム28にはその底面に所定のピッチを有する櫛歯部28aが形成される。
【0062】
第2回転破砕刃14のハブ27の中心部は係合孔27aが穿設され、回転駆動軸36(図1参照)と嵌合して、これにより回転力が第2回転破砕刃14に与えられる。そのため、第2回転破砕刃14と同じく、第2回転破砕刃14と接触する係合孔27aは回転駆動軸36と回転的に一体となるように非円形(例えば角孔)となされている。上述したと同じく断面D形形状であってもよい。
【0063】
図14は第2固定破砕刃15の一例を示す。第2固定破砕刃15は第2回転破砕刃14と噛合するように、第2回転破砕刃14の下段に配置される。図14(A)は平面図、同図(B)はそのA−A断面図である。
【0064】
第2固定破砕刃15は、ハブ30から等間隔で接線方向に放射状に延びる8本のアーム31をリング33が囲んだ形状である。リング33の外周には180°間隔で一対のタブ33aが形成される。一対のタブ33aは第2固定破砕刃15をホッパー3に固定するための回転阻止手段として機能する。そのため、一対のタブ33aはホッパー3の内壁に形成された嵌合溝3aに嵌合できるように、その幅よりも若干幅狭な板体として形成される。この幅は第1固定破砕刃13のタブ24bの幅とほぼ同じである。タブ33aを嵌合溝3aに装着嵌合させることで、第2固定破砕刃15の回転を規制する。
【0065】
これらのタブ33aは所定の高さを有し、第1固定破砕刃13の下側タブ24bがタブ33aの上面と対接することで、第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15との間に所定の高さの隙間が形成され、第2回転破砕刃14と丁度噛み合うような寸法に選定してある。ハブ30の中心孔30aは回転駆動軸36とは干渉しない寸法となっている。
【0066】
第2固定破砕刃15は、8本のアーム31の中で、6本のアーム31は上面に櫛歯部31aが形成される。第2固定破砕刃15の櫛歯部31aは、図13に示す第2回転破砕刃14の櫛歯部28aと噛み合うピッチを有し、図1に示すように、第2回転破砕刃14と第2固定破砕刃15を重ねることで、両者の櫛歯部28a,31aはわずかな隙間が形成された噛み合い状態となる。
【0067】
これにより、第2固定破砕刃15の櫛歯部31aは、上段の破砕刃から送り込まれた生ごみを、第2回転破砕刃14の櫛歯部28aとの協働で破砕する。
【0068】
上述したように、第2回転破砕刃14のアーム28は3本、第2固定破砕刃15のアーム31は8本であるので、アーム28同士の間隔に対してアーム31同士の間隔が狭い。
【0069】
このため、8本全てのアーム31に櫛歯部31aを設けると、第2回転破砕刃14のアーム28の間に常に第2固定破砕刃15の櫛歯部31aが存在する状態となり、ある程度の大きさのブロック形状の生ごみが投入された場合に、第2回転破砕刃14のアーム28間に生ごみが入り込まず、破砕されにくくなる事態が想定される。
【0070】
そこで、第2固定破砕刃15において、8本のアーム31の中で、例えば2本のアーム32には櫛歯部31aを設けないことで、第2回転破砕刃14の回転動作中に、第2固定破砕刃15の櫛歯部31aを設けていないアーム31が第2回転破砕刃14のアーム28の間に位置する場合は、円周方向に広い空間が形成されるようにする。
【0071】
これにより、ある程度の大きさのブロック形状の生ごみが投入された場合でも、第2回転破砕刃14のアーム28間に生ごみが入り込み、第2回転破砕刃14の回転動作で櫛歯部28aと第2固定破砕刃15の他のアーム31の櫛歯部31aとの協働で生ごみが破砕される。
【0072】
なお、第2固定破砕刃15において櫛歯部31aを設けないアーム31の数が多いと破砕能力が低下するので、例えば8本のアーム31を備える場合は、櫛歯部31aを設けないアーム32は図示するように2本程度が好ましい。
【0073】
各アーム32はハブ30の接線方向に沿って放射状に延在することで、第2回転破砕刃14が回転する際に、第2固定破砕刃15との噛合点を円周方向にずらして、破砕負荷のピークの抑制および負荷の平坦化を図っている。
【0074】
第2固定破砕刃15は、図14(A)に示すように、各アーム31,32の側面のうち、回転方向側に位置する側面に押し付け面31b、32aが形成される。押し付け面31b、32aは何れも波状の波面であって、その下端が上端よりも短くなされたテーパを有する波面として形成される。押し付け面31b、32aを波面とすることで、そのテーパを有する凹部で生ごみを捕らえて生ごみの半径方向への移動を抑制し、生ごみを確実に破砕できるようにしている。
【0075】
図15は第3回転破砕刃16の一例を示し、同図(A)はその平面図であり、同図(B)はそのA−A線上断面図である。
【0076】
第3回転破砕刃16は円盤35として構成され、中心のハブ36を除く円盤35の全面に多数のスリット35aを配列している。本例の第3回転破砕刃16においては、複数のスリット群が形成され、各スリット群においては、隣接するスリット35a同士は略平行に配列される。
【0077】
第3回転破砕刃16の上面は平面で、図14に示す第2固定破砕刃15の各アーム31の底面に接しながら回転する。また、図15に示すスリット35aは第3回転破砕刃16を表裏貫通し、スリット35aの上面側開口縁部には鋭利なエッジが形成される。
【0078】
第3回転破砕刃16の上面は、第2固定破砕刃15のアーム31の底面と擦り合わせながら回転動作を行うが、第2固定破砕刃15のアーム31および32の片面には底面側に傾斜した波面31b、32aが形成されていることから、波面31b、32aに接した生ごみ(ある程度の大きさまで破砕されているもの)に対して、第3回転破砕刃16の回転動作でこの第3回転破砕刃16に押し付ける力を加えることができる。
【0079】
第2回転破砕刃14の櫛歯部28a(図13)と、第2固定破砕刃15の櫛歯部31a(図14)により破砕されて第3回転破砕刃16の上面に落下した生ごみはスリット35aに引っ掛かるが、第3回転破砕刃16が回転することで、波面31b、32aにより生ごみがスリット35aに押し付けられる。この回転動作でスリット35aのエッジ部分により生ごみが破砕される。そして、細かく破砕された生ごみは、スリット35aを通って下方へ落下し、図1に示すホッパー3の底板9を通り排水管接続口8から外部へと排出される。
【0080】
なお、スリット35aは底面側に向かって広くなるような開口部(又は開口段部)を形成することで、スリット35a内に押し込まれた生ごみが落下し易くなる。
【0081】
第3回転破砕刃16の中心部には回転駆動軸36が円盤35と一体形成される。回転駆動軸36は、第1および第2回転破砕刃12および14に対しては回転的に一体となり、第1および第2固定破砕刃13と15に対しては回転的にフリーとなるような形状となされている。そのため、第1および第2回転破砕刃12および14に対応する回転駆動軸36は角軸部(嵌合軸部)となされ、それ以外は丸軸となされる。そして、その軸頭部にはネジ部が切られて係止部36aとして機能するように構成されている。
【0082】
円盤35の下面には回転駆動軸36の一部として機能する嵌合部37が設けられ、上述した減速ユニットの駆動軸10と係合して回転駆動される構成となされている。嵌合部37は駆動軸10との嵌合状態を良好にするため、その内穴37aは角穴となされる。六角穴でもよい。また、嵌合部37は減速ユニットの駆動軸10とはできるだけ充分な嵌合状態となるように嵌合部37の嵌合長が選定されているものとする。
【0083】
このように構成された第1回転破砕刃12,第1固定破砕刃13,第2回転破砕刃14,第2固定破砕刃15および第3回転破砕刃16は、この順に並べられ、第3回転破砕刃16に設けられた回転駆動軸36を貫通させることで互いに積層される。その後、図1に示すように回転駆動軸36の軸頭部である係止部36aの上端よりネジ29aを螺合させて緊締することで、複数の破砕刃12〜16が一体化された破砕ユニット4が得られる。このとき、第1固定破砕刃13のタブ24と、第2固定破砕刃15のタブ33aとが連続する(一直線となる)ようにそれぞれの位置関係が調整された状態で一体化される。
【0084】
そして、タブ24および33aを嵌合溝3aに沿って嵌め込んだ状態で、破砕ユニット4を嵌合溝3aに沿いながらホッパー3内を降下させる。このとき把持部21を利用して破砕ユニット4を降下させる。破砕ユニット4をホッパー3の底面部まで降下させると、第3回転破砕刃16に設けられた嵌合部37が図1に示す減速ユニットの駆動軸10に嵌合する。
【0085】
ここで、破砕ユニット4のタブ24や33aは何れも嵌合溝3aに装着されるだけであり、タブ24や33aをネジなどによってホッパー3に固定させる必要はない。長尺のタブ24と比較的短かなタブ33aを用いることで破砕ユニット4を安定してホッパー3に係止できるからである。このようにタブ24を比較的長く延在させることで、破砕ユニット4の回転を阻止した状態でホッパー3内に確実に固定できる。破砕ユニット4は、ホッパー3に単に嵌合しているだけであるから、破砕ユニット4を簡単に引き上げることができる。そのため、ホッパー3や破砕ユニット4などの清掃を手軽に行うことができる。
【0086】
破砕ユニット4はホッパー3に直に固定される構造であるが、ハウジングを用意し、このハウジングに破砕ユニットを固定する構造でもよい。
【0087】
破砕ユニット4はその自重で駆動軸10に嵌合しているので、装置稼働中に回転駆動軸36がこの駆動軸10から外れることもない。
【0088】
上述した破砕ユニット4を使用した破砕処理は次の通りである。
投入開口部7から生ごみが投入され、蓋体11で投入開口部7を閉じると、制御手段は蓋体11が閉じられたことを検出して駆動モータを回転させる。具体的には、数秒毎、例えば5秒毎に正転と逆転動作を繰り返す回転動作を行う。モータの回転速度としては、100rpm程度に設定され、騒音や振動の発生を抑えている。
【0089】
蓋体11には複数の注水用透孔(後述する)が形成され、投入開口部7を蓋体11で閉じても、ホッパー3内への給水ができるように構成されている。生ごみの破砕処理中は、キッチンシンクSに水を流す等によって、ホッパー3の内部へ給水を行う。
【0090】
駆動モータが回転すると、破砕ユニット4は、第1回転破砕刃12、第2回転破砕刃14および第3回転破砕刃16が一体に回転する。これに対して、タブ24、33aの作用で第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃15は何れも回転しない。
【0091】
投入開口部7からホッパー3内に投入された生ごみは、第1回転破砕刃12の攪拌アーム20により攪拌され、下段の第1固定破砕刃13のアーム23との協働でおおまかに破砕されると共に、破砕された生ごみが第2回転破砕刃14のアーム28間に送り込まれる。
【0092】
第2回転破砕刃14のアーム28の間に送り込まれた生ごみは、第2回転破砕刃14の回転により、アーム28の櫛歯部28aと、下段の第2固定破砕刃15のアーム31の櫛歯部31aとの噛み合いで細かく破砕される。
【0093】
第2固定破砕刃15は、複数のアーム31の中で櫛歯部31aを設けないアーム32を備えることで、第2回転破砕刃14の回転により、櫛歯部31aが設けられていないアーム32が第2回転破砕刃14のアーム28の間に位置すると、円周方向に大きな空間が形成される。これにより、ブロック状等の大きな生ごみでも第2回転破砕刃14のアーム28間に入り込み、第2回転破砕刃14の回転によって、その櫛歯部28aと、第2固定破砕刃15の他のアーム31の櫛歯部31aとの噛み合いで細かく破砕される。これにより、少ない枚数の固定破砕刃と回転破砕刃の組み合わせで、様々な大きさが混在した生ごみを破砕することができる。
【0094】
第2回転破砕刃14と第2固定破砕刃15の協働で破砕された生ごみは、第2固定破砕刃15の各アーム31と第3回転破砕刃16の協働で、スリット35aから排出される。
【0095】
第3回転破砕刃16の回転で上段側のアーム31や32の波面31b、32aに生ごみが接触すると、波面31b、32aの傾斜角度によって、生ごみは第3回転破砕刃16方向である下方へ押し付けられる力を受ける。
【0096】
これにより、生ごみは、第3回転破砕刃16の回転によって波面31b、32aによりスリット35aに押し付けられて、スリット35aの上面側開口縁部のエッジにより破砕されながら、波面31b、32aで更に押し込まれてスリット35aを通り下方へ落下する。
【0097】
上述したように、スリット35aはその底面側の開口が大きくなった段差を有するので、スリット35aに押し込まれた生ごみは、スリット35aに詰まることなく下方へ落下する。なお、破砕ユニット4は正転および反転を繰り返しながら生ごみを破砕する。
【0098】
以上説明したように、本実施形態では、ディスポーザ装置1が破砕モードに切り替わると、破砕ユニット4による厨芥の破砕と共に、ディスポーザ装置1の内部に給水が開始される。この給水される水は、蓋体11を経路としてディスポーザ装置1の内部に供給される。ここで、上述したように、蓋体11はその裏面側、上面側、および取っ手部212の裏側といった部位で、蓋体11の給水される水の経路上に洗浄剤収容部300が設けられる。そのため、給水される水は、蓋体11を通過する際に洗浄剤206を溶かしながらホッパー3の内部に供給される。すなわち、洗浄剤206が水に溶けた洗浄液がホッパー3の内部に供給される。これにより、厨芥の破砕処理と同時に、ホッパー3の内部の洗浄が行われる。従って、破砕ユニット4をホッパー3から取り外すことなく装着した状態で、ホッパー3の内部を清潔に保つことができる。
【0099】
なお、上述した説明では、蓋体11の裏面側、上面側、および取っ手部212の裏面側といった部位の個々を洗浄剤収容部300として洗浄剤206を設けた例について説明したが、これらを組み合わせて、例えば蓋体11の裏面側と上面側の2箇所の洗浄剤収容部300にそれぞれに洗浄剤206を設けても良いし、3箇所のすべてに洗浄剤206を設けても良い。また、本発明は電動蛇口から給水する自動給水型のディスポーザ装置にも適用することができる。要は、蓋体11の上面の側から蓋体11を経由してホッパー3内部に給水する方式のディスポーザ装置1に広く適用できる。
【0100】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、手動給水型や電動蛇口から給水する型のディスポーザ装置1について説明したが、本実施形態では、自動給水型のディスポーザ装置1について説明する。なお、その他のディスポーザ装置1の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
【0101】
図16は自動給水型のディスポーザ装置1の構成を示す断面図であり、図17はディスポーザ装置1の蓋体84の構成を示す断面図である。
【0102】
ホッパー3の上部周面には水道水の供給口92が設けられ、この供給口92は開閉弁(例えば電磁弁)55を介して連結管(ホース)90に連結される。
【0103】
蓋体84は上蓋82aと中蓋82bを備え、これらがビス(図示はしない)などによって一体化されて使用される。上蓋82aと中蓋82bとで形成される内部空間は水の貯留部72として機能するものであって、中蓋82bの外壁の所定位置には図示するような水道水を給水するための給水口88が設けられている。給水口88と対峙する位置に供給口92が位置する。
【0104】
図17は上蓋82aの裏面73b側の構成例を示す。上面73a側に設けられた把持部74に対応して、その裏面73b側は、把持部74の高さと同じ深さを持った凹部76となされる。またこの凹部76に連なるように、導水分散部80の一部を構成する誘導隔壁部80Bが設けられている。
【0105】
導水分散部80は、水を蓋体84の中央部に集めてから中蓋82bに分散させるために設けられたものである。したがって誘導隔壁部80Bは、水を蓋体84の中央部に集めて中蓋82b側に分散させるために使用される部材として機能する。
【0106】
そのため、この誘導隔壁部80Bはその一端側が解放された導水路81aと、この導水路81aに連なる収束路81bとで構成される。図17のように収束路81bを水平軸とほぼ平行に配置したとき、導水路81aの開口部は下側を向くと共に、垂直軸に対してほぼ平行するように、しかも多少末広がりとなるように設けられている。これら導水路81aと収束路81bは何れも同じ高さとなされた隔壁として上蓋82aの裏面73b側に垂設されている。
【0107】
図18は中蓋82bの構成例を示す。中蓋82bの底部77aには複数の円状散水口86がこの例では放射状に穿設されている。底部77aの外壁面と接する位置にはその複数個所に亘り矩形状をなす散水口86が穿設されている。
【0108】
また、図18に示すように、中蓋82bの底部77aには給水口88に連通して、導水分散部80を構成する一方の注水隔壁部80Aが設けられている。注水隔壁部80Aはほぼコ字状をなす隔壁84として底部77aより立設されたもので、その幅は誘導隔壁部80Bの導水路81aよりも多少幅が狭くなされている。これは注水隔壁部80Aに注ぎ込まれた水をできるだけ無駄なく導水路81a側に受け渡せるようにするためである。そのため注水隔壁部80Aにはさらにその底部が盛り上がったスロープ部85(後述する図20参照)が形成されている。
【0109】
次に、給水される水の蓋体84内における経路について図19及び図20を参照して説明する。ここに、図19は上蓋82aを装着した状態の蓋体84の平面構成例を示し、図20は図19のB−B’線に沿った断面図を示す。
【0110】
図20に鎖線矢印として示すように、給水口88より給水された水は、スロープ部85に沿って上蓋82a、つまり導水路81aを経て収束部81b側に向かうような流水方向の規制を受ける。その結果、水は収束部81b側に集中する。収束部81b側に収束した水は、今度は中蓋82bに向かって落下する。収束部81bは上蓋82aのほぼ中央部に設けられているため、水の落下はほぼ全方位となり、中蓋82bの底面全体に水が行き亘る。その結果として、中蓋82bの底部77には複数の散水口86が形成されているので、これら散水口86側から水がホッパー3内に、ほぼ満遍なく一様に給水される。
【0111】
さて、本実施の形態では、自動供給を行う蓋体84内に洗浄剤収容部300が設けられる。具体的には、中蓋82b内の空間が洗浄剤収容部300として利用される。すなわち、中蓋82bの底部77aであって、給水される水の散水経路上に、図19および図20に示すような、洗浄剤パッケージ200が収容される。この洗浄剤パッケージ200の容器198は、底部空間に合うようなほぼC字状をなす略環状体である。洗浄剤パッケージ200の内周径は上蓋82aの収束部81bの長手方向の長さとほぼ同じ長さに選定される。洗浄剤パッケージ200のうちC字状の開放された両先端部は、上蓋82aの導水路81aおよび中蓋82bの注水隔壁部80Aと接触しないように多少空けて設けられる。このように、洗浄剤パッケージ200は、上蓋82aおよび下蓋82bのそれぞれに設けられる導水分散部80と平面視で重ならない位置に配置される。これは、導水分散部80の機能を妨げないようにするためである。また、洗浄剤パッケージ200の厚みは、収束部81bの側壁下端から中蓋82bの底面全体に水が一様に落下するため、この収束部81bの側壁下端よりも薄く選定される。これにより、収束部81bから落下する水が、洗浄剤パッケージ200の内周側面や上面に設けられる通水孔202から洗浄剤パッケージ200内部に流入し易くなる。
【0112】
中蓋82bの底部77aの非散水口領域には、複数の突起状の支持部材205が形成される。この支持部材205は、洗浄剤パッケージ200を中蓋82bの底部77aから離間させて配置させるためのものである。これにより、洗浄剤パッケージ200と支持部材205とで囲繞された空間が水の経路となり、洗浄剤パッケージ200の内部を通過した洗浄液や給水された水が円滑に流れ、中蓋82bの底部77a側の散水口86に流入し易くなる。
【0113】
なお、本実施形態では、洗浄剤206を容器198に収めた洗浄剤パッケージ200を中蓋82b内の洗浄剤収容部300に収容した場合について説明したが、容器198を使用しないで洗浄剤206そのものを中蓋82b内の洗浄剤収容部300に収容しても良い。これは、蓋体84を構成する中蓋82bは、底部77aを有すると共に、この底部77aの周縁から上方に立設された筒状の側壁77bを有する。そのため、洗浄剤206が給水される水により溶け出しても、中蓋82bの底部77aおよび側壁77bによって保持され、落下しないためである。
【0114】
また、本実施形態では、洗浄剤パッケージ200にC字状のものを用い、中蓋82b内部の中央部の周縁に配置したがこれに限定されることはない。例えば、中蓋82bの収束部81bの直下を洗浄剤収容部300として使用し、ここに洗浄剤206を収容しても良いし、上蓋82aの把持部74の裏面側の凹部76を洗浄剤収容部300として使用し、ここに洗浄剤パッケージ200を収容しても良い。この場合には、洗浄剤パッケージ200の厚みを、導水分散部80の機能を妨げないために、収束部81bの側壁下端と一定間隔が空くように選定することが好ましい。
【0115】
本実施形態のように自動給水型のディスポーザ装置1の場合でも、上述した第1の実施の形態と同様に、蓋体84の内部に洗浄剤206を設けるため、破砕処理時の給水により、洗浄液がホッパー3に供給される。これにより、厨芥の破砕処理と同時に、ディスポーザ装置1の内部の洗浄処理が行われる。従って、破砕ユニット4をホッパー3から取り外すことなく装着した状態で、ホッパー3の内部を清潔に保つことができる。
【0116】
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、ディスポーザ装置1の運転モードが破砕モード以外であっても、蓋体11をディスポーザ装置1に装着した状態で蛇口からの水を使用する場合には、洗浄剤206が水に曝され溶け出してしまう。これに対し、本実施の形態では、ディスポーザ装置1の運転モードが破砕モード時の場合のみ洗浄剤206が水に曝される構成とした点において第1の実施の形態と異なる。なお、その他のディスポーザ装置1の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
【0117】
図21は蓋体11の構成を示す断面図であり、図22は蓋体11の構成を示す分解斜視図である。
【0118】
図21に示すように、蓋体11は、蓋本体234と、ホッパー3への洗浄剤206の供給を制御する操作蓋220とを有している。
【0119】
蓋本体234の上面の略中央部には、この上面から突出した円錐台状の取っ手部222が設けられている。取っ手部222の側面には、この側面の周方向に沿って溝部228が設けられている(図22参照)。この溝部228は、後述する操作蓋220に設けられた突条部226が嵌合されるためのものである。また、蓋本体234には給水された水をホッパー3の内部に導くための注水用透孔108(第1孔)が穿設され、係合フランジ61との連結円周部付近には矩形をなす注水用透孔109が穿設される。
【0120】
操作蓋220は、蓋本体234の頂面板60のほぼ全面と取っ手部222を覆う形状となされ、頂面板60とこの頂面板60の中央部に設けられる円錐台状の取っ手部223を有する。操作蓋220の取っ手部223の内周面には、図21に示すように、その周方向に沿って上述した蓋本体234の溝部228の形状に対応した突条部226が形成される。これにより、操作蓋220の突条部226と蓋本体234の溝部228とが嵌合され、操作蓋220が蓋本体234の回動軸Oの周りに回動自在に取り付けられる。
【0121】
また、蓋本体234に形成される注水用透孔108と対向する操作蓋220の位置には、給水される水を蓋本体234の内部に導く導引孔224(第2孔)が形成される。
【0122】
次に、蓋体11の破砕モード時の動作と、蓋体11の破砕モード時以外の動作について説明する。図23(a)は蓋体11の破砕モード時以外の動作を説明する図であり、同図(b)は蓋体11の破砕モード時の動作を説明する図である。なお、破砕モード時以外の場合にも、蓋体11をホッパー3に装着した状態で、水道水が食器洗浄等の洗浄水として使用されるものとする。
【0123】
図23(a)に示すように、破砕モード時以外で、例えば、食器類の洗浄等を行うときには、蓋本体234のマーク75が「OFF」の位置に合わされている。このとき、操作蓋220の導引孔224と、蓋本体234の注水用透孔108とを平面視で重ならない(ズレている)位置まで、操作蓋220を回転させる。ここで、蓋本体234の溝部228には例えばストッパが設けられており、上記位置で操作蓋220の回転が止まり、操作蓋220がロックされるものとする。これにより、操作蓋220の導引孔224は蓋本体234の頂面部60(遮蔽部208)によって遮蔽され、蓋体11の上方から給水される水は、操作蓋220の導引孔224および蓋本体234の注水用透孔108を通過できない。操作蓋220上面に給水される水は、係合フランジ61側に流れ、係合フランジ61との連結円周部付近の注水用透孔109を介して、ホッパー3側に供給される。連結円周部付近の注水用透孔109は、円筒の胴部67の外側に穿設されているので、胴部67の内側に収容されている洗浄剤パッケージ200は注水用透孔109から落下する水に曝されることはない。
【0124】
次に、破砕モード時の場合について説明する。
【0125】
まず、図23(a)に示す状態から蓋本体234を図示時計方向へ回転させて、蓋本体234のマーク75を「ON」の位置に合わせる。その状態から、操作蓋220の導引孔224と、蓋本体234の注水用透孔108とを平面視で重なる位置まで、操作蓋220を時計方向に更に回転させて図23(b)に示す状態とする。このとき、上述したストッパにより、上記位置で操作蓋220の回転が止まり、操作蓋220がロックされるものとする。これにより、給水される水を蓋体11内部に導くための、操作蓋220の導引孔224と蓋本体234の注水用透孔108とが重合することで導引孔236(第3孔)が構成される。既に、蓋本体234のマーク75は「ON」の位置に合わせられているので、ディスポーザ装置1の運転は破砕モードに切り替えられており、蓋体11の上部よりホッパー内部への給水が開始される。操作蓋220上面に給水される水は、操作蓋220の導引孔224および蓋本体234の注水用透孔108を通過して、蓋本体234の裏面側に収容された洗浄剤パッケージ200に供給される。供給された水は、洗浄剤パッケージ200内の洗浄剤206を溶かし、洗浄剤206を含有する洗浄液としてホッパー内部に供給される。ディスポーザ装置1の破砕モードの運転動作を終了する際には、上述した手順の逆の操作を行って、つまり操作蓋220を反時計方向に回転させて導引孔236(第3孔)を閉塞した後、蓋本体234を反時計方向に回転させて、マーク75を「OFF」の位置に合わせれば良い。
【0126】
本実施形態によれば、破砕モード時にのみ洗浄剤206が導引孔236を介して水に触れるため、破砕モード時以外に洗浄剤206が用いられることが阻止され、洗浄剤206の無駄を無くすことができる。
【0127】
また、本実施形態によれば、導引孔236を構成するときの操作蓋220の回転方向と、ディスポーザ装置の運転を破砕モードに切り替えるときの蓋本体234の回転方向とが同一方向となる。従って、最小の動作で、破砕モードへの切り替えと洗浄剤206の供給切り替えとを行うことができる。また、蓋本体234のみを時計方向に回転させて、マーク75の位置を「OFF」から「ON」の位置へと合わせた後、操作蓋220の操作を行わなければ洗浄剤206へ水が給水されないことから、洗浄液のホッパー3の内部への供給が行われない。その一方、注入用透孔109からホッパー3の内部への給水は行われるので、ディスポーザ装置1を従来のディスポーザ装置1と同様に使用することができ、使用者に望まれない洗浄剤206の消費を抑制することができる。加えて、キッチンシンクSの蛇口から通水を行ないつつ、食器等の洗浄を行なう際、予め、蓋本体234のマーク75を「OFF」の位置に合わせた状態で操作蓋220を時計方向に回転させて、導引孔236(第3孔)が構成された状態としておくことで、ディスポーザ装置1を使用しない状態であっても、食器洗浄時などの排水を利用してディスポーザ装置1の内部の洗浄を行える。
【0128】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態に種々の変更を加えたものを含む。
【0129】
例えば、上記実施形態では、この発明をグラインダー型で着脱式のディスポーザ装置に適用したが、非着脱式のディスポーザ装置を始めとして、ハンマーミル型やチェーンミル型のディスポーザ装置および、これらのディスポーザ装置に使用される蓋体にも、この発明を適用できることは容易に理解できる。
【産業上の利用可能性】
【0130】
この発明は、集合住宅や戸建て住宅などの一般家庭や、レストランなどのキッチンに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスポーザ装置の構成を示す断面図である。
【図2】蓋体の構成を示す断面図である。
【図3】(a)は蓋体の上面の構成を示す図であり、(b)は蓋体の裏面の構成を示す図である。
【図4】(a)は洗浄剤パッケージの構成を示す斜視図であり、(b)は洗浄剤の構成を示す斜視図であり、(c)は(a)の洗浄剤パッケージのA−A’線に沿った断面図である。
【図5】蓋体の裏面側に洗浄剤パッケージを取り付けた状態を示す図である。
【図6】蓋体の上面側に洗浄剤パッケージを取り付けた状態を示す図である。
【図7】蓋体の上面側に洗浄剤パッケージを取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】洗浄剤パッケージの構成を示す斜視図である。
【図9】蓋体の取っ手部の裏面側に洗浄剤パッケージを取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】蓋体の側面を示す図である。
【図11】破砕ユニットを構成する第1回転破砕刃の一例を示し、図11(A)は平面図、図11(B)は左側面図、図11(C)は右側面図である。
【図12】第1固定破砕刃を示し、図12(A)は正面図、図12(B)は平面図、図12(C)は側面図である。
【図13】第2回転破砕刃を示し、図13(A)は平面図、図13(B)はそのA−A断面図である。
【図14】第2固定破砕刃を示し、図14(A)は平面図、図14(B)そのA−A断面図である。
【図15】第3回転破砕刃を示し、図15(A)は平面図、図15(B)はその側面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る自動給水型のディスポーザ装置の構成を示す断面図である。
【図17】上蓋の裏面側の構成を示す図である。
【図18】中蓋の底部の構成を示す図である。
【図19】上蓋を装着した状態の蓋体の構成を示す平面図である。
【図20】図19の蓋体のB−B’線に沿った断面図である。
【図21】本発明の一実施形態に係る蓋体の構成を示す断面図である。
【図22】蓋体の構成を示す分解斜視図である。
【図23】(a)は蓋体の破砕モード時以外の動作を説明する図であり、(b)は蓋体の破砕モード時の動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0132】
1・・・ディスポーザ装置
11・・・蓋体
60・・・頂面板
82a・・・上蓋
82b・・・中蓋
84・・・蓋体
108・・・注水用透孔
206・・・洗浄剤
208・・・遮蔽部
210・・・保持部
212・・・取っ手部
212a・・・中空部
212b・・・導引孔
214・・・位置固定部材
300・・・洗浄剤収容部
【出願人】 【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100090376
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 邦夫

【識別番号】100124109
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 隆史


【公開番号】 特開2008−12482(P2008−12482A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−188409(P2006−188409)