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【発明の名称】 コイン精米機の精米再開装置
【発明者】 【氏名】成川 栄一

【氏名】里 至博

【氏名】藤原 健二

【要約】 【課題】利用者の玄米量が白米タンク容量よりも多く、白米タンク内が満量となって精米運転を停止した後に運転を再開する際に、白米を排出したことの検出精度を向上すること

【解決手段】玄米を利用料金に見合った量だけ石抜き装置1で石抜きし、精米装置2で精米し、白米排出装置9のシャッター28で出口27を塞いだ白米タンク4に白米を貯える際に、白米タンクの満量を満量検知手段26によって検知した場合に精米運転を停止し、精米運転を再開する条件を、白米が白米タンクから排出されたことを排出検知手段で検知することとしてある、コイン精米機の精米再開装置において、排出検知手段には、白米が白米タンクから排出されたことを間接的に検知するために、シャッターを開放する際の白米排出装置の開放動作を検知する開放検知手段44を用い、白米タンクの出口を起点として白米が落下する領域から外れた白米非接触領域46に開放検知手段を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用料金に見合った量だけ玄米投入ホッパー(14)より投入された玄米を石抜き装置(1)で石抜きし、精米装置(2)で所望の精白度に精米し、白米排出装置(9)のシャッター(28)で出口(27)を塞がれた白米タンク(4)に白米を貯留する際に、白米タンク(4)が満量となったことを満量検知手段(26)によって検知した場合に制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を停止し、制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を再開する条件を、白米が白米タンク(4)から排出されたことを排出検知手段で検知することとしてある、コイン精米機の精米再開装置において、
排出検知手段には、白米が白米タンク(4)から排出されたことを間接的に検知するために、シャッター(28)を開放する際の白米排出装置(9)の開放動作を検知する開放検知手段(44)を用い、
白米タンク(4)の出口(27)を起点として白米が落下する領域から外れた白米非接触領域(46)に開放検知手段(44)を設けることを特徴とするコイン精米機の精米再開装置。
【請求項2】
制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を再開する追加条件は、満量検知手段(26)によって満量の解除を検知することである請求項1記載のコイン精米機の精米再開装置。
【請求項3】
制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を再開する追加条件は、開放検知手段(44)によって白米排出装置(9)の開放動作を検知した時点から、白米タンク(4)内の白米が排出され続けていること、又は完全に排出されたことを推測できる設定時間を経過した後である請求項1又は2記載のコイン精米機の精米再開装置。
【請求項4】
制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を再開する追加条件は、開放検知手段(44)によって開放動作を検知している時間の積算値が、白米タンク(4)内の白米が排出され続けていること、又は完全に排出されたことを推測できる設定値に達した後である請求項1又は2記載のコイン精米機の精米再開装置。
【請求項5】
利用者が操作する精米再開操作部(11)を設け、
制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転を再開する追加条件は、精米再開操作部(11)からの再開意思確定信号を受け取ることである請求項1,2,3又は4記載のコイン精米機の精米再開装置。
【請求項6】
利用者に白米タンク(4)内の白米の排出を促す、表示装置(12)と音声出力装置(13)を設け、
表示装置(12)と音声出力装置(13)を、制御装置(5)が精米装置(2)による精米運転の停止中に作動することを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のコイン精米機の精米再開装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が利用料金(硬貨又は紙幣)を投入し、自ら持参した玄米を所望の精白度に精米する自動精米機、通称コイン精米機のうち、持参した玄米の量が白米タンクの容量よりも多い場合に、白米タンクが満量となったときに精米を停止し、白米タンクから白米が排出されてから精米を再開する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
農家や業者から玄米を消費者が直接購入する際は、米袋(紙袋)に梱包された30kg単位が一般的である。そして、コイン精米機の白米タンクの容量も、玄米30kgを白米にして蓄えられる大きさに設計されているものが多い。従って、30kgの米袋の玄米をコイン精米機で精米して白米タンクにその全てを蓄えることは問題なくできる。
【0003】
ところで、コイン精米機は、設置スペースに充分な余裕がある広い場所に限らず、狭い場所にも設置される。後者の場合、コイン精米機を全体的に小型化するために、白米タンクの容量を30kgよりも小型化することが行われている。小容量の白米タンクのコイン精米機で、30kgの玄米を精米すると、白米タンクが満量となった時点で、精米運転を停止して白米タンクの白米を排出し、その排出を確認してから精米運転を再開して残りの玄米を精米する必要がある。
【0004】
上記した従来の技術として、白米タンクに白米が満量溜まったことを検知する検知手段を設け、検知手段が満量を検知すると精米を停止し、検知手段が満量を検知しないと白米が排出されたと考えて、精米を再開するものが知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−117410号
【0005】
ところが、この検知手段による制御では次のような不都合がある。玄米は精米装置から排出されるので、白米タンクに溜まる白米の形は図6(イ)に示すように山型(盛り上がった形態)となり、検知手段までに白米が到達すると、満量であると検知して精米運転が停止する。この停止中に利用者が、図6(ロ)に示すように山形の白米を手で平らにならして、検知手段よりも白米の頂部を低くすると、検知手段が満量を検知しないことになり、精米が再開されることになる。しかし、精米再開後に白米が少量、白米タンクに入ると、検知手段が満量を検知することから、精米運転を再度、停止しなければならず、効率的な精米運転が確保できない。
【0006】
また、コイン精米機ではなく、大型の精米機ではあるが、白米タンク内の上部と下部に貯留量を検知するセンサを設け、上部センサが白米を検知すると精米運転を停止し、下部センサが白米のなくなったことを検知すると精米運転を再開する技術が知られている(特許文献2)。
【特許文献2】特開2001−17871号
【0007】
ところが、下部センサは白米タンクの下部に内蔵されていることから、精米運転中、常時といって良いほどセンサに白米が接し、白米に付着している米ぬかや粉状物の汚れが付着し、誤検知のおそれがある。誤検知すると白米タンクの白米が排出されたにも関わらずいつまでも精米運転が再開されないことになる。ちなみに上部センサは、白米が満量になった時点以外では白米に触れないことから、下部センサに比べて検出精度の良好な期間は長いものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、白米タンク内が満量となった後に、白米を排出したことを検出する精度の向上を、解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、利用料金に見合った量だけ玄米投入ホッパより投入された玄米を石抜き装置で石抜きし、精米装置で所望の精白度に精米し、白米排出装置のシャッターで出口を塞がれた白米タンクに白米を貯留する際に、白米タンクが満量となったことを満量検知手段によって検知した場合に制御装置が精米装置による精米運転を停止し、制御装置が精米装置による精米運転を再開する条件を、白米が白米タンクから排出されたことを排出検知手段で検知することとしてある、コイン精米機の精米再開装置を前提とする。
【0010】
そして、請求項1の発明は、排出検知手段には、白米が白米タンクから排出されたことを間接的に検知するために、シャッターを開放する際の白米排出装置の開放動作を検知する開放検知手段を用い、白米タンクの出口を起点として白米が落下する領域から外れた白米非接触領域に開放検知手段を設けることを特徴とする。
【0011】
開放検知手段は、シャッターの開放を検知するものであっても良いし、シャッター以外の白米排出装置のシャッター開放動作を検知するものであっても良い。また、開放検知手段は、シャッターの全開を検知するものであっても良いし、シャッターが僅かに動いて白米タンクの出口を少し開いたことを検知するものであっても良い。
【0012】
また、開放検知手段はシャッターを開放する際の白米排出装置の開放動作を検知するものなので、その設置位置は通常、白米排出装置の近傍となる。そして、白米非接触領域に開放検知手段を設けるとは、白米排出装置の近傍であっても、白米タンクの出口を基点として白米が落下する領域は、設置位置から除かれることを意味する。
【0013】
制御装置が精米装置による精米運転を再開する条件は、開放検知手段によって開放動作を検知する場合だけに限られない。
【0014】
制御装置が精米装置による精米運転を再開する追加条件を設けても良い。請求項2の発明のように、追加条件は、満量検知手段によって満量の解除を検知することでも良い。請求項3の発明のように、追加条件は、開放検知手段によって白米排出装置の開放動作を検知した時点から、白米タンク内の白米が排出され続けていること、又は完全に排出されたことを推測できる設定時間を経過した後でも良い。請求項4の発明のように、追加条件は、開放検知手段によって開放動作を検知している時間の積算値が、白米タンク内の白米が排出され続けていること、又は完全に排出されたことを推測できる設定値に達した後でも良い。請求項5の発明のように、追加条件用に利用者が操作する精米再開操作部を設け、追加条件は、精米再開操作部からの再開意思確定信号を受け取ることでも良い。
【0015】
さらに、精米装置による精米運転が停止し、白米タンク内の白米を排出して欲しいことを利用者に明確に伝え、利便性の向上を図るには、請求項6の発明のように、利用者に白米タンク内の白米の排出を促す、表示装置と音声出力装置を設け、表示装置と音声出力装置を、制御装置が精米装置による精米運転の停止中に作動することが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明は、シャッターを開放する白米排出装置の開放動作を検知する開放検知手段を、排出検知手段として用いているので、従来のように白米タンク内に検知手段を設けるよりも、開放検知手段が白米や糠などによって汚れて誤検知するおそれがなく、しかも、白米非接触領域に開放検知手段を設けてあるので、その誤検知のおそれは殆どないと言え、その結果、開放検知手段が白米排出装置の開放動作を検知した場合に、精米装置の精米運転が再開される。その上、満量となった白米タンク内の白米を平らにならして満量検知手段が満量の解除を検知しても、精米運転は再開されず、効率的な精米運転が行える。
【0017】
請求項2の発明は、満量検知手段によって満量の解除を検知した結果を精米運転の再開の追加条件に用いるものなので、開放検知手段の誤検知による精米装置の誤動作を防止できる。
【0018】
請求項3の発明は、白米タンクのシャッターが開いてから設定時間経過した後、即ち、白米タンク内が減量又は空になった後に精米装置の運転を再開できる。
【0019】
請求項4の発明は、開放検知手段によって開放動作を検知している時間の積算値を用いるものなので、シャッターの開放動作を何らかの事情(例えば複数の小袋に白米を分けて入れる)によって断続的に行う場合であっても、白米タンク内が減量または空になった後に精米装置の運転を再開できる。
【0020】
請求項5の発明は、追加条件に精米再開操作部からの再開意思確定信号を用いるものなので、開放検知手段の誤検知による精米装置の誤動作を防止できる。
【0021】
請求項6の発明は、制御装置が精米装置による精米運転の停止中に表示装置と音声出力装置を作動するので、利用者に白米タンク内の白米の排出を促すことができ、効率的な精米運転を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
コイン精米機は図2〜図4に示すように、玄米中の石屑を選別する石抜き装置1と、石抜き装置1で選別された玄米を精米装置2に搬送する搬送装置3と、利用者が希望する精白度に精米する精米装置2と、精米装置2で精米された白米を蓄える白米タンク4を関連付けて配置し、制御装置(制御盤)5によってこれら装置を運転、停止する。
【0023】
コイン精米機は全体的に正面、背面、左右側面、上面をカバー6で覆い、カバー6の内部に上記した各種装置の大半を収容してある。そして、カバー6の正面部には、利用者が使用する設備を配置してある。その設備としては、米袋を載せるテーブル7、玄米投入口8、白米タンク4の少なくとも下部、白米タンク4内の白米を排出する白米排出装置9、コイン投入口10、複数の精白度スイッチ11、操作案内用の表示装置(液晶ディスプレイ等)12及び音声出力装置(スピーカー)13が挙げられる。
【0024】
石抜き装置1は、上部に玄米投入ホッパー14を備え、玄米投入ホッパー14の下部に玄米検知センサ15を有し、玄米投入ホッパー14の下方に、玄米と石を選別する選別板16を傾斜して配置してある。選別板16の揺動運動とその下方のファンFからの風を利用した比重選別によって、選別板16上の玄米の中から石を選別して廃棄し、玄米のみを搬送装置3の下部の受入れ口17に投入する。
【0025】
搬送装置3は玄米を上昇させるもので、バケットコンベヤからなる昇降機を用い、下部の受入れ口17に投入された玄米をバケットで上方に搬送し、上部の吐き出し口18から精米装置2の供給ホッパー19に排出する。
【0026】
精米装置2は、供給ホッパー19の上部にはオーバーフローセンサ20を、下部には玄米確認センサ21を設けてある。供給ホッパー19の下方に、多角筒形の精白室22を配置し、玄米が供給された精白室22内で精白ロール23を回転させ、摩擦抵抗によって糠を擦り取り、精白室22の下方に配置した除糠ファン24による吸引によって糠を回収して、白米を白米タンク4に排出する。精白ロール23の運転時間は、コイン投入口10に投入された利用料金に見合った時間分だけ回転するものとし、例えば100円ならば、2分余りという具合に予め装置に設定しておく。
【0027】
白米タンク4は図1に示すように、上端開口部25の一部をカバー6の正面部よりも手前側に突出し、利用者が内部を覗いて量を確認できるようにしてある。また、白米タンク4は、その上部内に満量検知手段26(センサ)を備え、その下部を漏斗状に形成し、下端の出口27から白米を排出する。
【0028】
白米排出装置9は、白米タンク4の出口27を開閉するシャッター28と、床に揺動可能に設置するペダル29と、ペダル29の動きをシャッター28の開閉動作に変える伝達機構30とから構成される。
【0029】
シャッター28は図1又は図5に示すように、板をコ字状に屈曲したもので、出口27の下方を塞ぐ中央片31と、中央片31の両側から屈曲する方向に延びる左右の側片32とからなる。白米タンク4の下端部の左右外側に左右の側片32を配置し、左右の側片32の先部と白米タンク4の下端部に支軸33を貫通し、支軸33を中心にしてシャッター28を揺動可能(開閉可能)に設けてある。
【0030】
ペダル29は床に固定する床止め板34の先部にペダル本体35の一端部をヒンジ36で揺動可能に連結したものである。
【0031】
伝達機構30はペダル29とシャッター28をリンク機構37で連結すると共に、リンク機構37に引き戻しバネ38を作用させることによって、平時ではペダル29を傾けて踏み込み可能に保持すると共にシャッター28で出口27を閉状態に保持する。また、引き戻しバネ38の引き戻し力に逆らってペダル29を踏み込むことによってシャッター28を開く。
【0032】
リンク機構37は、上下に延びる連幹39の下端部を下ピン40でペダル29の揺動端部に連結し、連幹39の上端を揺動腕41の一端部に上ピン42で連結し、揺動腕41の他端部を支軸33に直結して、揺動腕41の揺動を支軸33の回転に換える。なお、長細い棒の両端部を屈曲して、その屈曲部分を上ピン42、下ピン40とし、屈曲部分以外を連幹39としてある。そして、支軸33に対してシャッター28の側片32の先部を回り止めネジNで直結し、支軸33の回転に伴ってシャッター28を揺動させて開閉する。また、白米タンク4から揺動腕41の上方に支持ピン43を横向きに突出し、支持ピン43と揺動腕41の長さ中間部を引き戻しバネ38の各端部に架設してある。
【0033】
上述したコイン精米機において、白米タンク4はコイン精米機の全体寸法を小さくするために小容量のもの、10kg程度のものを用いている。そのため、利用者の持参する玄米量によっては精米装置2による精米の途中で白米タンク4が満量となる。満量となったことを満量検知手段26によって検知した場合に制御装置5が精米装置2による精米運転を停止する。但し、精米運転の停止とは、精白ロール23の回転停止を意味する。従って、除糠ファン24の作動を続けて、まだ、精米の途中であることを利用者に音から感じさせても良い。この精米運転を再開させるものとして精米再開装置を設けてある。
【0034】
精米再開装置は、精米装置2の精米運転停止中に、白米タンク4が満量となって排出操作を必要としていることを文字及び音声で利用者に案内し、白米タンク4から白米が排出された場合に文字及び音声での案内を停止して、精米装置2の精米運転を再開するものである。
【0035】
文字及び音声での案内は、白米タンク4が満量となったことを満量検知手段26から受け取った制御装置5が、表示装置12と音声出力装置13に「白米タンクが満タンです。白米を取り出してください」と出力させることによって行い、白米タンク4から白米が排出されたことを受け取ると制御装置5が表示装置12と音声出力装置13の出力を停止する。
【0036】
精米運転の再開は、白米が白米タンク4から排出されたことを排出検知手段で検知した場合に制御装置5が精米装置2を運転することによって行われる。排出検知手段として、白米が白米タンク4から排出されたことを間接的に検知するために、シャッター28を開放する際の白米排出装置9の開放動作を検知する開放検知手段44を用い、より具体的にはシャッター28の有無を検出する物体検出センサを用いている。開放検知手段44は、白米タンク4から垂下する取付部材45に固定してあり、その固定位置を図1に示すように、白米タンク4の出口27を起点として白米が落下する領域から外れた白米非接触領域46としてある。固定位置をより具体的に言えば、白米非接触領域46の中でも全開のシャッター28を検知する位置(シャッター28が全開して初めてシャッター28が有ることを検知する位置)、言い方を変えれば、シャッター28が閉状態から全開状態に移行する際の軌跡の末端部の外側近傍としてある。
【0037】
開放検知手段44がシャッター28の全開状態を検知し、その全開信号を制御装置5が受け取ったことを利用し、以下のいずれかの条件を満足する時点で制御装置5が精米装置2に精米運転を再開する再開信号を出力する。
【0038】
第一条件は、全開信号を受けることである。
【0039】
第二条件は、第一条件の他にさらに追加条件として、満量検知手段26から満量解除信号(白米タンク4の満量が解除された信号)を受けることである。この場合、両方の信号を受け取った時点で再開信号が出力される。全開信号を受けただけでは再開信号は出力されない。
【0040】
第三条件は、第一条件又は第二条件の他にさらに追加条件として、全開信号を受けた時点から設定時間が経過することである。設定時間は、白米タンク4内の白米が排出され続けていることを推測できる時間、又は完全に排出されたことを推測できる時間であり、これら推定時間は、白米タンク4の形状や出口27との関係にもよるが、前者の推定時間としては例えば4秒、後者の推定時間としては例えば7秒である。
【0041】
第四条件は、第一条件又は第二条件の他にさらに追加条件として、全開信号の積算値が設定値に達することである。設定値は、白米タンク4内の白米が排出され続けていることを推測できる値(時間に換算して例えば4秒となる値)、又は完全に排出されたことを推測できる値(時間に換算して例えば7秒となる値)である。
【0042】
第五条件は、第一〜第四条件の他にさらに追加条件として、利用者自身の操作による再開意思確定信号を受け取ることである。そのために、カバー6の正面部に精米再開操作部(精白度スイッチ11を兼用する)を設け、満量検知手段26からの満量信号を受けた時点で制御装置5が、精米再開操作部(精白度スイッチ11)を消灯させ、白米タンク4からの白米の排出を確認した後(第一〜第四条件の何れか一つの条件を満たした後)、再び精米再開操作部を点灯又は点滅させ、利用者に精米再開操作部へのON操作(精米装置の運転を再開する意思の確定)を促し、ON操作をすると、その再開意思確定信号が制御装置5に出力される。この場合、白米タンク4からの白米の排出を制御装置5が確認する前に利用者が誤って精米再開操作部をON操作してもその再開意思確定信号を無効とすることが望ましい。なお、独立の精米再開操作部11を設けても良い。
【0043】
上述した精米再開装置を含めたコイン精米機の使用方法は以下の通りである。利用者がカバー6の正面部の前に立つと、図示しない人体センサが利用者を検知して、制御装置5が表示装置12と音声出力装置13を作動し、「いらっしゃいませ。玄米を玄米投入口へ入れてから利用料金を入れて下さい。」と文字と音声で案内する。利用者が玄米投入ホッパー14に玄米を入れ、コイン投入口10にコインを投入すると、精白度スイッチ11が点滅する。所望の精白度の精白度スイッチ11を押すと、石抜き装置1及び搬送装置3が作動し、玄米が石抜きされて精米装置2に送られる。精米装置2の供給ホッパー19の玄米確認センサ21が玄米を確認すると、その確認信号を受け取った制御装置5が精白ロール用のモータと除糠ファン24を回転させ、精米運転が開始され、白米タンク4に白米が排出される。精米運転中に供給ホッパー19のオーバーフローセンサ20が玄米を確認すると、石抜き装置1の運転を停止し、その後、精米運転が継続されてオーバーフローセンサ20が玄米の無いことを確認すると、石抜き装置1の運転を再開する。
【0044】
白米が白米タンク4内に排出されて、白米タンク4内が一杯になり満量検知手段26が白米を検知すると、その満量信号を受け取った制御装置5が精米装置2の精米運転(精白ロール用モータ)を停止させ、表示装置12と音声出力装置13で、「白米タンクが満タンです。白米を取り出してください」と出力させる。利用者が白米排出装置9のペダル29を踏むと、開放検知手段44がシャッター28の全開を検知する。予め第一〜第四条件が制御装置5に設定されている場合には、設定された何れかの条件が満足すると、制御装置5が精米装置2を作動して精米運転を再開する。予め第五条件が制御装置5に設定されている場合には、点滅している精米再開操作部11を利用者が、ON操作すると、第五条件を満足し、制御装置5が精米装置2を作動して精米運転を再開する。
【0045】
玄米投入ホッパー14の玄米検知センサ15が玄米の無くなったことを検知すると、その検知信号を受け取った制御装置5が一定時間経過後に石抜き装置1と搬送装置3を停止する。その後、供給ホッパー19の玄米確認センサ21が玄米の無くなったことを検知すると、その検知信号を受け取った制御装置5が「まもなく精米が終わります」と表示装置12と音声出力装置13に出力させ、一定時間経過後に精米装置2を停止し、「精米が終わりました。またのご利用をお待ちしています」と表示装置12と音声出力装置13に出力させる。
【0046】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、開放検知手段44は、シャッター28を開放する際の白米排出装置9の開放動作を検知することができ、なお且つ白米非接触領域46に設けてあれば良いので、ペダル29の近傍に設けても良いし、リンク機構37の何れかの位置の近傍に設けても良い。さらに、白米排出装置9は、リンク機構37とする必要性はなく、シャッター28の開閉用にモータを設け、そのモータの起動用のスイッチを設けるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】(イ)(ロ)図は白米タンクの出口をシャッターで閉じた状態、開いた状態を示す断面図である。
【図2】精米機の全体構造を示す断面図である。
【図3】精米機の正面図である。
【図4】精米機の操作部分の拡大図である。
【図5】白米排出装置の説明図である。
【図6】(イ)(ロ)図は従来の問題点を指摘する満量状態、満量解除状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1石抜き装置、2精米装置、3搬送装置、4白米タンク、5制御装置、6カバー、
7テーブル、8玄米投入口、9白米排出装置、10コイン投入口、
11精白度スイッチ(精米再開操作部)、12表示装置、13音声出力装置、
14玄米投入ホッパー、15玄米検知センサ、16選別板、Fファン、17受入れ口、
18吐き出し口、19供給ホッパー、20オーバーフローセンサ、21玄米確認センサ、
22精白室、23精白ロール、24除糠ファン、25上端開口部、26満量検知手段、
27出口、28シャッター、29ペダル、30伝達機構、31中央片、32側片、
33支軸、34床止め板、35ペダル本体、36ヒンジ、37リンク機構、
38引き戻しバネ、39連幹、40下ピン、41揺動腕、42上ピン、N回り止めネジ、
43支持ピン、44開放検知手段、45取付部材、46白米非接触領域
【出願人】 【識別番号】391055025
【氏名又は名称】株式会社タイワ精機
【出願日】 平成18年10月26日(2006.10.26)
【代理人】 【識別番号】100090206
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 信道


【公開番号】 特開2008−104975(P2008−104975A)
【公開日】 平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願番号】 特願2006−291372(P2006−291372)