トップ :: B 処理操作 運輸 :: B02 破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理

【発明の名称】 揺動選別式籾摺装置の残粒除去
【発明者】 【氏名】岡田 晋輔

【氏名】窪田 昭彦

【要約】 【課題】高効率で装置内の残粒除去を可能とし、作業効率を向上させるとともに、装置のコンパクト化を図った揺動選別式籾摺装置を提供する。

【構成】籾を籾摺ロール11cで摺る籾摺部11と、籾摺部11から得た混合米を混合米タンク4に揚穀する混合米揚穀機3と、混合米タンク4からの混合米を揺動選別する揺動選別部18と、揺動選別部18から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機6とを具備し、籾ホッパ2から籾摺部11に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および揺動選別部18を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能であって、混合米を揺動選別部18へ搬送する混合米搬送経路と、揺動選別部18から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズル34,35,37を複数備え、エアーの噴風は、揺動選別部18までの混合米搬送経路と、揺動選別部18からの穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、
前記籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、
前記混合米タンクからの前記混合米を揺動選別する揺動選別部と、
前記揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機と、
を具備し、籾ホッパから前記籾摺部に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および前記揺動選別部を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能な揺動選別式籾摺装置であって、
前記混合米を前記揺動選別部へ搬送する混合米搬送経路と、前記揺動選別部から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズルを複数備え、前記エアーの噴風は、前記揺動選別部までの前記混合米搬送経路と、前記揺動選別部からの前記穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風することを特徴とする揺動選別式籾摺装置。
【請求項2】
前記混合米コンベアの底面を開閉自在に構成し、前記エアノズルは、前記混合米コンベアの上手側と下手側とに設けることを特徴とする、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置。
【請求項3】
前記エアノズルからの噴風を、前記混合米コンベア底面の開操作に連動して噴射させることを特徴とする、請求項2に記載の揺動選別式籾摺装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、混合米タンクからの混合米を揺動選別する揺動選別部と、揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、籾ホッパから籾摺部に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および揺動選別部を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能な揺動選別式籾摺装置に関し、より詳細には混合米を揺動選別部へ搬送する混合米搬送経路と、揺動選別部から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズルを複数備え、エアーの噴風は、揺動選別部までの混合米搬送経路と、揺動選別部からの穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の揺動選別式籾摺装置には、図9に示すように、籾供給ホッパ51と籾排出口52との間に、内部に回転する搬送スクリュー53を備え、底面に多数の噴風孔54を穿孔した籾搬送樋55を有し、籾の搬送終了時に噴風孔54から強制風を噴風して、籾搬送樋55内に残留した籾をこの強制風により、回転している搬送スクリュー53および籾搬送樋55の底面との間を乱反射させながら搬送方向へ誘導排出させるものがある(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開昭59−182115号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来の揺動選別式籾摺装置では、籾搬送樋の底面に多数の噴風孔が設けられるので、これら噴風孔から噴風させるエアーを供給するためのコンプレッサが大型でなければならず、このコンプレッサの設置場所確保のため、装置をコンパクト化できないという問題があった。また、上記の装置の場合、籾供給ホッパと籾排出口との間の籾搬送樋のみに噴風孔が設けられているため、混合米コンベアや揺動選別部など装置内の他の箇所に残留した穀粒などを除去することができないという問題があった。
そこでこの発明の目的は、高効率で装置内の残粒除去を可能とし、作業効率を向上させるとともに、装置のコンパクト化を図った揺動選別式籾摺装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため請求項1に記載の発明は、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、前記籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、前記混合米タンクからの前記混合米を揺動選別する揺動選別部と、前記揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、籾ホッパから前記籾摺部に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および前記揺動選別部を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能な揺動選別式籾摺装置であって、 前記混合米を前記揺動選別部へ搬送する混合米搬送経路と、前記揺動選別部から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズルを複数備え、前記エアーの噴風は、前記揺動選別部までの前記混合米搬送経路と、前記揺動選別部からの前記穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記混合米コンベアの底面を開閉自在に構成し、前記エアノズルは、前記混合米コンベアの上手側と下手側とに設けることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記エアノズルからの噴風を、前記混合米コンベア底面の開操作に連動して噴射させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、混合米タンクからの混合米を揺動選別する揺動選別部と、揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、籾ホッパから籾摺部に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および揺動選別部を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能な揺動選別式籾摺装置であって、混合米を揺動選別部へ搬送する混合米搬送経路と、揺動選別部から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズルを複数備え、エアーの噴風は、揺動選別部までの混合米搬送経路と、揺動選別部からの穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風することを特徴とするので、混合米コンベア内および揺動選別部内の残留穀粒を効率よく除去できるとともに、比較的小型のコンプレッサーが設置可能となり、装置をコンパクトにすることができる。従って、高効率の残粒除去を可能として、作業効率を向上させるとともに、装置のコンパクト化を図った揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、混合米コンベアの底面を開閉自在に構成し、エアノズルは、混合米コンベアの上手側と下手側とに設けるので、混合米コンベアに残留した穀粒をエアーの噴風により受樋に落下させ、混合米コンベアの上手側から順に混合米揚穀機に圧送することができる。従って、高効率の残粒除去を可能として、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、エアノズルからの噴風を、混合米コンベア底面の開操作に連動して噴射させるので、混合米コンベアに残留した穀粒をエアーの噴風により混合米コンベアの下方に有する受樋に確実に落下させ、混合米コンベアに穀粒が残留することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一例としての揺動選別式籾摺装置の右側面図、図2は揺動選別式籾摺装置の平面図、図3は揺動選別式籾摺装置の正面図、図4は揺動選別式籾摺装置内部の側面模式図、図5は混合米コンベア周辺の断面背面図である。
【0012】
この例の揺動選別式籾摺装置1は、図1〜図3に示すように、機体上部中央に籾ホッパ2と、この籾ホッパ2の側面視背面には、混合米揚穀機3と混合米タンク4が連設される。さらに機体前端には、籾殻排出筒5および機体後端に玄米揚穀機6が備えられ、玄米揚穀機6の上部後端に仕上米出口9が設けられている。また、機体下部には粃搬送装置7と籾還元スロワ16とが連設される。
【0013】
図4に示すように、主軸11aと副軸11bとからなる籾摺ロール11cを有する籾摺部11の下方には、籾摺ロール11cで籾摺され、得られた粃や玄米などの混合米が通過する風選路12aを有する風選部12が配設される。この籾摺ロール11c下方であって、風選路12a終端下部の機体前部(側面視左端)には混合米に吸引作用する吸引ファン13、この吸引ファン13の後部(側面視右隣)であって、籾摺ロール11cの下方には、風選路12aから混合米中の粃(小米を含む)が落下する粃排出樋14、さらに粃排出樋14の後部には、混合米中の籾や玄米が落下する混合米受樋15などが列設される。
【0014】
混合米受樋15に落下した籾や玄米などの混合米を、図5に示すような螺旋状のスクリューを回転させて搬送する混合米コンベア31は、円筒状の混合米搬送樋32に内設されており、混合米搬送樋32の直下には、混合米搬送樋32と平行して受樋33が設けられる。そして、これら混合米コンベア31、混合米搬送樋32、受樋33の搬送終端側は、側面視機体背面側に立設され複数のバケット3aを備える混合米揚穀機3に連通し、この混合米揚穀機3の揚穀終端側は混合米タンク4に連通され、これらによって混合米搬送経路が構成されている。
【0015】
さらに、混合米タンク4の下方には混合米を搬送する均分樋17を有し、この渡し樋17の下方には揺動選別部18が備えられる。この揺動選別部18は、渡し樋17の搬送終端側に複数の流路からなる分配ケース18aと、分配ケース18aの側方に有し、図示しない揺動クラッチ操作により揺動する多段からなる揺動選別板18bと、揺動選別板18bの前部および中央部にそれぞれ配設される籾仕切板18c、玄米仕切板18dなどから構成される。
【0016】
揺動選別部18の下方には、揺動選別部18の前部から順に籾用流路19、混合米用流路20、玄米用流路21がそれぞれ配設される。そして、籾用流路19の終端に有する返り籾入口部16aが、返り籾出口部16bを介して側面視手前に備えられる図1に示す籾還元スロワ16に連通され、この籾還元スロワ16の上部は、籾摺部11に連通される。また、混合米用流路20と玄米用流路21の間には玄米の機内循環と機外排出とを切り替える切替弁22が設けられる。そして、機体後端には玄米用流路21が下部に連設され、複数のバケット6aを備える玄米揚穀機6が立設される。
【0017】
なお、符号23aは、揺動選別式籾摺装置1を運転操作する操作盤で、装置各部を駆動制御する不図示のコントローラが内臓されている。また、符号23bは、籾ホッパ2底部に有する不図示のシャッタ板を開閉させる手動のシャッタレバーである。
【0018】
ここで、揺動選別式籾摺装置1を使用して籾摺作業を行うときは、籾ホッパ2に籾を供給し、操作盤23の図示しないスイッチにより機体各部を駆動させ、籾ホッパ2底部の図示しない供給調節弁に連動するシャッタ板を開いて、籾摺ロール11cに供給された籾が籾摺された後、落下した混合米は風選路12aで風選され、最も軽い籾殻は吸引ファン13により吸引され、籾殻排出筒5を介して機外に排出される。
【0019】
また、上記風選路12aで風選された比較的軽い粃(小米を含む)は、粃排出樋14から排出され、粃排出樋14に連通される粃搬送装置7内に流入した後、螺旋により返り籾入口部16aまで搬送され、返り籾出口部16bより籾還元スロワ16内に流入させることで、この粃を返り籾入口部16aより返り籾出口部16bを介して籾還元スロワ16内に流入する選別部18からの返り籾と、籾還元スロワ16内で合流させ、これら粃と籾との混合米が籾還元スロワ16によって籾摺部11に戻され、再度籾摺される。一方、重量の重い玄米と籾摺を損ねた籾との混合米は受樋15に落下し、混合米揚穀機3で揚穀されて混合米タンク4に供給された後、均分樋17および分配ケース18aを介して揺動選別板18bに供給される。
【0020】
混合米は、揺動選別板18bでの揺動により、小さく比重の重い玄米は揺上側に、また玄米よりも大きく比重の軽い籾は揺下側に、さらに中間部分には分離されない籾と玄米との混合米がそれぞれ偏流分布しながら選別される。
【0021】
揺動選別板18bで選別された玄米などの穀粒は、籾仕切板18cと玄米仕切板18dで仕切られ、揺動選別板18bより排出される。このとき、切替弁22は揺動選別板18b上での穀粒の偏流分布が不安定な際、混合米用流路20と玄米用流路21との間を連通させて、混合米と玄米を再度受樋15に流入させるようにするが、揺動選別板18b上での穀粒の偏流分布が安定すると、混合米用流路20と玄米用流路21との間を遮断させるように切り替えられる。
【0022】
その結果、混合米が混合米用流路20を落下し、混合米受樋15を介して再度選別部18に搬送され、玄米は玄米用流路21から穀粒排出経路を構成する玄米排出樋24上に有する螺旋状のスクリューを回転させて玄米を搬送する拡散コンベア25などを介して玄米揚穀機6で揚穀され、仕上米出口9から機外に取り出される。また、籾は籾用流路19から返り籾入口部16aを経て、この返り籾入口部16aの下方であって、返り籾入口部16aに連通される返り籾出口部16bから流入した籾還元スロワ16を介して籾摺部11に還元され、再度籾摺される。
【0023】
次に、本願発明の特徴であるエアノズルの設置位置について、その具体的構成を説明する。図6は、エアノズルの配設位置を模式的に示す揺動選別式籾摺装置の斜視図、図7は同平面模式図、図8は混合米搬送樋底面の開閉を示す混合米コンベア周辺の側面断面図(a)および摺動部を摺動して開閉させる混合米搬送樋底面を示す混合米コンベア周辺の背面断面図(b)である。
【0024】
図6〜7に示すように、混合米コンベア31の上手側31aであって、混合米受樋15の近傍、かつ混合米搬送樋32などの上部に、噴風口34aを混合米コンベア31および混合米揚穀機3側に向けたエアノズル34を設けるとともに、混合米コンベア31の下手側31bであって、混合米コンベア31と、混合米揚穀機3との接続箇所である混合米搬送樋32などの上部に、噴風口35aを混合米コンベア31および混合米搬送樋32出口と受樋33終端とに連通される混合米揚穀機3底部側に向けたエアノズル35が設けられる。
【0025】
また、混合米揚穀機3の底部近傍であって、この混合米揚穀機3の底部入口と、底部前側などとに、混合米揚穀機3内底部に残留した籾や玄米などの混合米を除去するための、噴風口36aを混合米揚穀機3内の底部に向けたエアノズル36を設けてもよい。そして、これらエアノズル34,35,36にエアーを供給するエアノズル34,35,36が接続(不図示)された比較的小型のコンプレッサC1を、例えば揺動選別式籾摺装置1の上面であって、籾ホッパ2の近傍などにコンパクトに設置することができる。
【0026】
さらに、混合米搬送樋32の底面は、側板などに設けられたレバー39の操作により、図8(a)に示すように、側面視中央から左右、もしくは図8(b)のような等間隔に複数配置した摺動部32aを側面視前後に開閉自在に設けられる。そして、混合米搬送樋32の底面を開くレバー39の開操作に連動して、レバー39の図示しないリンク機構がエアノズル34,35の図示しない電磁弁などを開き、エアノズル34,35の噴風口34a,35aからエアーが噴射されるように構成される。
【0027】
次に、拡散コンベア23の上手側であって、玄米揚穀機6の近傍、かつ玄米排出樋22の側部などに、噴風口37aを拡散コンベア23および玄米排出樋22の下手側に向けたエアノズル37が設けられる。
【0028】
さらに、玄米揚穀機6の底部後側などに、玄米揚穀機6内の底部に残留した玄米などを除去するための、噴風口38aを玄米揚穀機6内の底部に向けたエアノズル38を設けてもよい。そして、これらエアノズル37,38にエアーを供給するエアノズル37,38が接続(不図示)された比較的小型のコンプレッサC2を、例えば揺動選別式籾摺装置1の上面であって、分配ケース18aの近傍などにコンパクトに設置することができる。
【0029】
ここで、混合米コンベア31内に残留した混合米を除去する場合には、例えば籾ホッパ2への籾の供給を停止し、籾摺ロール11cでの籾摺処理を終えたところで、混合米コンベア31の回転を継続させて、レバー37を開操作することにより、混合米搬送樋32の底面が開口されるとともに、エアノズル34,35から混合米コンベア31の上手側および混合米揚穀機3側と、混合米コンベア31の下手側および混合米搬送樋32出口と受樋33終端とに連通される混合米揚穀機3底部側とに、エアーが噴射される。なお、このエアーは、例えば0.5MPaなどの圧力で噴射されることが好ましいが、穀粒の種類や残粒の状況などにより適宜圧力および噴射間隔を設けることができる。
【0030】
この結果、混合米搬送樋32の底部に残留した穀粒は、混合米搬送樋32の底面開口 部から受樋33上に落下するとともに、混合米搬送樋32の内周部および混合米コンベア31に滞留などして残留した穀粒もエアノズル34からの噴風により脱離して受樋33上に落下させて、このエアノズル34の噴風により受樋33上の終端まで移送され、さらにエアノズル35からの噴風によって受樋33上に落下させた混合米コンベア31下手側の残粒と併せ、このエアノズル35の噴風により受樋33終端から混合米揚穀機3の底部にこれら残粒を落下させる。そして、残粒除去が終了すると、レバー37を閉操作することにより、混合米搬送樋32の底面が閉口されるとともに、レバー37の図示しないリンク機構がエアノズル34,35の図示しない電磁弁などを閉じ、エアノズル34,35からのエアー噴射を停止させる。
【0031】
このように、エアノズル34,35を混合米コンベア31の上手側31aと下手側31bとに設けるので、上手側31aより効率よく残粒除去ができ、さらに、混合米搬送樋32の底面開閉と、エアノズル34,35からのエアー噴射とを連動させることにより、一方の操作忘れを防止するとともに、一度の操作で効率よく残粒除去ができる。
【0032】
次に、玄米排出樋24上に残留した玄米を除去する場合には、例えば、揺動選別板18bの駆動を停止し、混合米の揺動選別を終えたところで、エアノズル37の図示しない電磁弁スイッチなどを開操作することにより、玄米排出樋24上に残留した玄米および、エアノズル37の噴風口37aからの噴風により玄米排出樋24上に落下させた拡散コンベア25などに滞留した玄米などを、このエアノズル37からの噴風によって玄米揚穀機6内の底部に落下させる。そして、残粒除去が終了すると、電磁弁スイッチなどを閉操作することにより、エアノズル37からのエアー噴射を停止させる。
【0033】
このように、エアーの噴射系統を、混合米の残留処理に関するエアノズル34,35,36などと、玄米の残留処理に関するエアノズル37,38などとに揺動選別部18を挟んで分割して配置させ、混合米の残留処理と、玄米の残留処理とをそれぞれ単独に噴風できるため、エアノズルを揺動選別式籾摺装置1内の穀粒の残留し易い箇所に容易に設置できるとともに、それぞれに比較的小型のコンプレッサC1,C2を揺動選別式籾摺装置1にコンパクトに設置することができる。
【0034】
なお、エアノズル34,35およびエアノズル37は、上述の設置場所に限定されず、混合米搬送樋32および玄米排出樋24上に残留した穀粒を噴風除去できる位置であればよい。
【0035】
以上詳述したように、この例の揺動選別式籾摺装置1は、籾を籾摺ロール11cで摺る籾摺部11と、籾摺部11から得た混合米を混合米タンク4に揚穀する混合米揚穀機3と、混合米タンク4からの混合米を揺動選別する揺動選別部18と、揺動選別部18から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機6とを具備し、籾ホッパ2から籾摺部11に籾を供給する籾供給調節弁の開閉および揺動選別部18を駆動させる揺動クラッチの入切が操作可能であって、混合米を揺動選別部18へ搬送する混合米搬送経路と、揺動選別部18から排出される穀粒排出経路と、にエアーを噴風するエアノズル34,35,37を複数備え、エアーの噴風は、揺動選別部18までの混合米搬送経路と、揺動選別部18からの穀粒排出経路との2系列にするとともに、それぞれ単独で噴風するものである。加えて、混合米コンベア31の底面を開閉自在に構成し、エアノズル34,35は、混合米コンベア31の上手側31aと下手側31bとに設け、エアノズル34,35からの噴風を、混合米コンベア31底面の開操作に連動して噴射させる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の揺動選別式籾摺装置の一例を示す側面図である。
【図2】揺動選別式籾摺装置の平面図である。
【図3】揺動選別式籾摺装置の正面図である。
【図4】揺動選別式籾摺装置の内部構造を示す模式図である。
【図5】混合米コンベア周辺の断面背面図である。
【図6】エアノズルの配設位置を模式的に示す揺動選別式籾摺装置の斜視図である。
【図7】エアノズルの配設位置を示す揺動選別式籾摺装置の平面模式図である。
【図8】混合米搬送樋底面の開閉を示す混合米コンベア周辺の側面断面図(a)および摺動部を摺動して開閉させる混合米搬送樋底面を示す混合米コンベア周辺の背面断面図(b)である。
【図9】従来の揺動選別式籾摺装置における籾搬送樋の側面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 揺動選別式籾摺装置
3 混合米揚穀機
6 玄米揚穀機
11 籾摺部
15 混合米受樋
18 揺動選別部
18a 分配ケース
24 玄米排出樋
25 拡散コンベア
31 混合米コンベア
31a 上手側
31b 下手側
32 混合米搬送樋
33 受樋
34,35,36,37,38 エアノズル
34a,35a,36a,37a,38a 噴風口
39 レバー
C1,C2 コンプレッサ
【出願人】 【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
【出願日】 平成18年8月30日(2006.8.30)
【代理人】 【識別番号】100090893
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 敏


【公開番号】 特開2008−55280(P2008−55280A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−233431(P2006−233431)