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揺動選別式籾摺装置の残粒除去 - 特開2008−55279 | j-tokkyo
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【発明の名称】 揺動選別式籾摺装置の残粒除去
【発明者】 【氏名】岡田 晋輔

【氏名】西村 昭人

【要約】 【課題】自動的に高効率で装置内の残粒除去を可能とし、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供する。

【構成】籾を籾摺ロール11cで摺る籾摺部11と、籾摺部11から得た混合米を混合米タンク4に揚穀する混合米揚穀機3と、混合米タンク4からの混合米を揺動選別する揺動選別部18と、揺動選別部18から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機6とを具備し、混合米コンベア31近傍から混合米揚穀機3および揺動選別部18の玄米排出樋24から玄米揚穀機6にかけて複数個のエアノズル34,35,36,37,38を装着し、混合米タンク4内の穀粒量に連動して籾供給シャッタSを開閉操作する揺動選別式籾摺装置1であって、揺動選別式籾摺装置1の調製作業終了を検出し、エアノズル34,35,36,37,38からエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置44を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、
前記籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、
前記混合米タンクからの前記混合米を揺動選別する揺動選別部と、
前記揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機と、
を具備し、混合米コンベア近傍から前記混合米揚穀機および前記揺動選別部の排出樋から前記玄米揚穀機にかけて複数個のエアノズルを装着し、前記混合米タンク内の穀粒量に連動して籾供給シャッタを開閉操作する揺動選別式籾摺装置であって、
前記揺動選別式籾摺装置の調製作業終了を検出し、前記エアノズルからエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置を備えることを特徴とする揺動選別式籾摺装置。
【請求項2】
前記残米処理制御装置は、前記混合米タンク内または前記揺動選別部の揺動選別板上に穀粒を有していないことを検出することにより作動することを特徴とする、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置。
【請求項3】
前記残米処理制御装置は、前記籾供給シャッタの閉操作に連動して作動することを特徴とする、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置。
【請求項4】
前記エアノズルは、前記揺動選別式籾摺装置の処理工程の上手側から順にエアーを噴風することを特徴とする、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置。
【請求項5】
前記揺動選別式籾摺装置の調製作業終了が近づくと、前記揺動選別式籾摺装置全体の運転速度を通常よりも高速で運転させることを特徴とする、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、混合米タンクからの混合米を揺動選別する揺動選別部と、揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、混合米コンベア近傍から混合米揚穀機および揺動選別部の排出樋から玄米揚穀機にかけて複数個のエアノズルを装着し、混合米タンク内の穀粒量に連動して籾供給シャッタを開閉操作する揺動選別式籾摺装置に関し、より詳細には揺動選別式籾摺装置の調製作業終了を検出し、エアノズルからエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置を備えることに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の揺動選別式籾摺装置51には、籾摺部、風選部、混合米選別部、揚穀搬送部を備えるとともに、図13に示すように籾摺部から摺りだし米の供給される風選路52と、該風選路52の始端側から終端側に向けて選別風を送る送風ファン53と、風選路52の下方に設けられていて底部を穀粒・塵埃類の落下する多孔板とした一番受樋54、二番受樋55とを設け、送風ファン53の風選路52の始端側からの送風を停止して前記一番受樋54、二番受樋55の底部多孔板から風選路52内上方に向けた送風に切替るようにすることで、籾摺り作業終了後あるいは前回作業と異なる品種の籾摺り作業をする前には、選別風遮蔽板56を閉状態にして、風選用の送風ファン53の風を風選路52に流入するのを遮断し、一番受樋54、二番受樋55の底部の多孔板から、送風ファン53の風を集中的に吹き上げさせると共に、一番ラセン57、二番ラセン58をそれぞれ駆動させ、一番受樋54、二番受樋55の底部に溜っている軽い籾殻や埃は風選路52を経て機外に排出される。また、籾殻、埃に比べ重い穀粒は一番受樋54、二番受樋55の底部より浮上した状態になるので、回転駆動している一番ラセン57、二番ラセン58でそれぞれ揚穀搬送部に搬送して機外に排出するものがある。(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−328574号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来の揺動選別式籾摺装置では、籾摺り作業終了後などに一番受樋や二番受樋に残った穀粒など残留物の除去操作を手動で行わなければならず手間がかかるほか、この残留物の除去操作中も一番ラセンや二番ラセンなど装置全体の運転速度が籾摺り作業中の運転速度と同じであるため、残留物の除去操作に時間を要し、さらには送風ファンの風が処理工程の中途部に吹き上げるため、処理工程の上手側に残留物が残ってしまうことがあり、効率よく残留物の除去ができず、従って、作業効率が悪いという問題があった。
そこでこの発明の目的は、自動的に高効率で装置内の残粒除去を可能とし、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため請求項1に記載の発明は、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、前記籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、前記混合米タンクからの前記混合米を揺動選別する揺動選別部と、前記揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、混合米コンベア近傍から前記混合米揚穀機および前記揺動選別部の排出樋から前記玄米揚穀機にかけて複数個のエアノズルを装着し、前記混合米タンク内の穀粒量に連動して籾供給シャッタを開閉操作する揺動選別式籾摺装置であって、前記揺動選別式籾摺装置の調製作業終了を検出し、前記エアノズルからエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記残米処理制御装置は、前記混合米タンク内または前記揺動選別部の揺動選別板上に穀粒を有していないことを検出することにより作動することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記残米処理制御装置は、前記籾供給シャッタの閉操作に連動して作動することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記エアノズルは、前記揺動選別式籾摺装置の処理工程の上手側から順にエアーを噴風することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の揺動選別式籾摺装置において、前記揺動選別式籾摺装置の調製作業終了が近づくと、前記揺動選別式籾摺装置全体の運転速度を通常よりも高速で運転させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、籾を籾摺ロールで摺る籾摺部と、籾摺部から得た混合米を混合米タンクに揚穀する混合米揚穀機と、混合米タンクからの混合米を揺動選別する揺動選別部と、揺動選別部から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機とを具備し、混合米コンベア近傍から混合米揚穀機および揺動選別部の排出樋から玄米揚穀機にかけて複数個のエアノズルを装着し、混合米タンク内の穀粒量に連動して籾供給シャッタを開閉操作する揺動選別式籾摺装置であって、揺動選別式籾摺装置の調製作業終了を検出し、エアノズルからエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置を備えるので、選別作業が終了するとともに、処理工程に残留した穀粒を、自動的にエアノズルからのエアーの噴風により手間をかけずに除去することができる。従って、作業効率を向上させる揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、残米処理制御装置は、混合米タンク内または揺動選別部の揺動選別板上に穀粒を有していないことを検出することにより作動するので、調製作業と残米処理との重複を防ぎ、確実に処理工程に残留した穀粒を除去することができる。従って、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、残米処理制御装置は、籾供給シャッタの閉操作に連動して作動するので、籾ホッパへの籾の供給が停止され、籾摺作業が休止する間に処理工程に残留した穀粒を除去することができる。従って、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、エアノズルは、揺動選別式籾摺装置の処理工程の上手側から順にエアーを噴風するので、効率よく処理工程に残留した穀粒を除去できるとともに、残米処理後においても処理工程の上手側など中途部に穀粒が残留することを防ぎ、確実に残米処理を行うことができる。従って、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、揺動選別式籾摺装置の調製作業終了が近づくと、揺動選別式籾摺装置全体の運転速度を通常よりも高速で運転させるので、調製作業終了後に行われる残米処理において、受樋上などをエアノズルからのエアーの噴風により圧送される残留する穀粒を、通常よりも高速で揚穀コンベアが回転される揚穀機などにより処理工程の下手側に短時間で移送し、選別もしくは機外へ迅速に除去することができる。従って、作業効率を向上させた揺動選別式籾摺装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一例としての揺動選別式籾摺装置の右側面図、図2は揺動選別式籾摺装置の平面図、図3は揺動選別式籾摺装置の正面図、図4は揺動選別式籾摺装置内部の側面模式図、図5は混合米コンベア周辺の断面背面図、図6は残米処理制御装置を構成するエアノズルの配設位置を模式的に示す揺動選別式籾摺装置の斜視図、図7は同平面模式図である。
【0016】
この例の揺動選別式籾摺装置1は、図1〜図3に示すように、機体上部中央に籾ホッパ2と、この籾ホッパ2の側面視背面には、混合米揚穀機3と混合米タンク4が連設される。さらに機体前端には、籾殻排出筒5および機体後端に玄米揚穀機6が備えられ、玄米揚穀機6の上部後端に仕上米出口9が設けられている。また、機体下部には粃搬送装置7と籾還元スロワ16とが連設される。
【0017】
図4に示すように、主軸11aと副軸11bとからなる籾摺ロール11cを有する籾摺部11の下方には、籾摺ロール11cで籾摺され、得られた粃や玄米などの混合米が通過する風選路12aを有する風選部12が配設される。この籾摺ロール11c下方であって、風選路12a終端下部の機体前部(側面視左端)には混合米に吸引作用する吸引ファン13、この吸引ファン13の後部(側面視右隣)であって、籾摺ロール11cの下方には、風選路12aから混合米中の粃(小米を含む)が落下する粃排出樋14、さらに粃排出樋14の後部には、混合米中の籾や玄米が落下する混合米受樋15などが列設される。
【0018】
混合米受樋15に落下した籾や玄米などの混合米を、図5に示すような螺旋状のスクリューを回転させて搬送する混合米コンベア31は、円筒状の混合米搬送樋32に内設される。そして、これら混合米コンベア31および混合米搬送樋32の搬送終端側は、側面視機体背面側に立設され複数のバケット3aを備える混合米揚穀機3に連通し、この混合米揚穀機3の揚穀終端側は混合米タンク4に連通されている。
【0019】
さらに、混合米タンク4の下方には混合米を搬送する均分樋17を有し、この渡し樋17の下方には揺動選別部18が備えられる。この揺動選別部18は、均分樋17の搬送終端側に複数の流路からなる分配ケース18aと、分配ケース18aの側方に有し、図示しない揺動クラッチ操作により揺動する多段からなる揺動選別板18bと、揺動選別板18bの前部および中央部にそれぞれ配設される籾仕切板18c、玄米仕切板18dなどから構成される。
【0020】
揺動選別部18の下方には、揺動選別部18の前部から順に籾用流路19、混合米用流路20、玄米用流路21がそれぞれ配設される。そして、籾用流路19の終端に有する返り籾入口部16aが、返り籾出口部16bを介して側面視手前に備えられる図1に示す籾還元スロワ16に連通され、この籾還元スロワ16の上部は、籾摺部11に連通される。また、混合米用流路20と玄米用流路21の間には玄米の機内循環と機外排出とを切り替える切替弁22が設けられる。そして、機体後端には玄米用流路21が下部に連設され、複数のバケット6aを備える玄米揚穀機6が立設される。
【0021】
なお、符号23aは、揺動選別式籾摺装置1を運転操作する操作盤で、装置各部を駆動制御するコントローラ43(後述)が内臓されている。また、符号23bは、籾ホッパ2底部に有する後述する籾供給シャッタSを開閉させる手動のシャッタレバーである。
【0022】
さらに、混合米搬送樋32底部上に残留した混合米などの穀粒を噴風除去するために、 図5〜7に示すような混合米コンベア31近傍である、混合米コンベア31上手側31aであって、混合米搬送樋32の底部上などに、噴風口34aを混合米コンベア31および混合米揚穀機3側に向けたエアノズル34および、混合米コンベア31の下手側31bであって、混合米コンベア31と、混合米揚穀機3との接続箇所である混合米搬送樋32などの上部に、噴風口35aを混合米コンベア31および混合米搬送樋32出口に連通される混合米揚穀機3底部側に向けたエアノズル35などが設けられる。
【0023】
また、混合米揚穀機3の底部近傍であって、この混合米揚穀機3の底部入口と、底部前側などとに、混合米揚穀機3内底部に残留した籾や玄米などの混合米を除去するための、噴風口36aを混合米揚穀機3内の底部に向けたエアノズル36などを設けてもよい。そして、これらエアノズル34,35,36にエアーを供給するエアノズル34,35,36が接続(不図示)された比較的小型のコンプレッサC1を、例えば揺動選別式籾摺装置1の上面であって、籾ホッパ2の近傍などにコンパクトに設置することができる。
【0024】
さらには、玄米排出樋24上に残留した玄米などの穀粒を噴風除去するための、拡散コンベア23の上手側であって、玄米揚穀機6の近傍、かつ玄米排出樋24の側部などに、噴風口37aを拡散コンベア23および玄米排出樋24の下手側に向けたエアノズル37および、玄米揚穀機6の底部後側などに、玄米揚穀機6内の底部に残留した玄米などを除去するための、噴風口38aを玄米揚穀機6内の底部に向けたエアノズル38などを設けてもよい。そして、これらエアノズル37,38にエアーを供給するエアノズル37,38が接続(不図示)された比較的小型のコンプレッサC2を、例えば揺動選別式籾摺装置1の上面であって、分配ケース18aの近傍などにコンパクトに設置することができる。
【0025】
ここで、揺動選別式籾摺装置1を使用して籾摺作業を行うときは、籾ホッパ2に籾を供給し、操作盤23の図示しないスイッチにより機体各部を駆動させ、籾ホッパ2底部の図示しない供給調節弁に連動するシャッタ板を開いて、籾摺ロール11cに供給された籾が籾摺された後、落下した混合米は風選路12aで風選され、最も軽い籾殻は吸引ファン13により吸引され、籾殻排出筒5を介して機外に排出される。
【0026】
また、上記風選路12aで風選された比較的軽い粃(小米を含む)は、粃排出樋14から排出され、粃排出樋14に連通される粃搬送装置7内に流入した後、螺旋により返り籾入口部16aまで搬送され、返り籾出口部16bより籾還元スロワ16内に流入させることで、この粃を返り籾入口部16aより返り籾出口部16bを介して籾還元スロワ16内に流入する選別部18からの返り籾と、籾還元スロワ16内で合流させ、これら粃と籾との混合米が籾還元スロワ16によって籾摺部11に戻され、再度籾摺される。一方、重量の重い玄米と籾摺を損ねた籾との混合米は受樋15に落下し、混合米揚穀機3で揚穀されて混合米タンク4に供給された後、均分樋17および分配ケース18aを介して揺動選別板18bに供給される。
【0027】
混合米は、揺動選別板18bでの揺動により、小さく比重の重い玄米は揺上側に、また玄米よりも大きく比重の軽い籾は揺下側に、さらに中間部分には分離されない籾と玄米との混合米がそれぞれ偏流分布しながら選別される。
【0028】
揺動選別板18bで選別された玄米などの穀粒は、籾仕切板18cと玄米仕切板18dで仕切られ、揺動選別板18bより排出される。このとき、切替弁22は揺動選別板18b上での穀粒の偏流分布が不安定な際、混合米用流路20と玄米用流路21との間を連通させて、混合米と玄米を再度受樋15に流入させるようにするが、揺動選別板18b上での穀粒の偏流分布が安定すると、混合米用流路20と玄米用流路21との間を遮断させるように切り替えられる。
【0029】
その結果、混合米が混合米用流路20を落下し、混合米受樋15を介して再度選別部18に搬送され、玄米は玄米用流路21から玄米排出樋24上に有する螺旋状のスクリューを回転させて玄米を搬送する拡散コンベア25などを介して玄米揚穀機6で揚穀され、仕上米出口9から機外に取り出される。また、籾は籾用流路19から返り籾入口部16aを経て、この返り籾入口部16aの下方であって、返り籾入口部16aに連通される返り籾出口部16bから流入した籾還元スロワ16を介して籾摺部11に還元され、再度籾摺される。
【0030】
次に、本願発明の特徴である残米処理制御装置について、その具体的構成を説明する。図8は、検出器の設置位置を示した揺動選別式籾摺装置における内部構造の模式図、図9〜10は残米処理制御機構のブロック図である。
【0031】
図8に示すように、混合米タンク4内の底部および揺動選別板18b上部にはそれぞれ混合米タンク4内および揺動選別板18b上に混合米が有するか否かを検出する、例えばレーザー式光電子センサや超音波センサなどの検出器41,42が取付けられる。この検出器41,42は、図9に示すようにコントローラ43に接続され、さらにコントローラ43と、エアノズル34,35,36,37,38の各電磁弁とが接続されており、これら検出器41,42と、コントローラ43と、エアノズル34,35,36,37,38の各電磁弁とで残米処理制御装置44が構成される。
【0032】
ここで、揺動選別式籾摺装置1による調製作業終了時もしくは中断時に、処理工程内の混合米搬送樋32上や玄米排出樋24上などに残留した混合米や玄米などを除去する場合には、混合米タンク4内の底部または揺動選別板18b上もしくは前記双方に混合米が残留しているか否かを、検出器41または検出器42もしくは双方の検出器41,42が検出する。次いで、コントローラ43は前記検出情報に基づいて、混合米タンク4内の底部または揺動選別板18b上もしくは前記双方に混合米が残留している場合は、そのまま調製作業を継続させ、前記混合米タンク4内の底部または揺動選別板18b上もしくは前記双方に混合米が残留していない場合には、混合米コンベア31など揺動選別式籾摺装置1の運転を継続させるとともに、まず、混合米コンベア31の上手側に有するエアノズル34の図示しない電磁弁を開き、このエアノズル34から混合米揚穀機3側に向ってエアーを噴射させ、混合米コンベア31や混合米搬送樋32上に滞留する混合米が、混合米搬送樋32上を混合米揚穀機3側に圧送される。なお、エアノズル34からのエアーの噴射は、例えば10秒〜30秒程度の一定時間噴射(連続もしくは一定間隔を設けてもよい)後に電磁弁を閉じてエアーの噴射を停止させてもよいが、残米処理が終了するまでエアーの噴射を継続させることもできる。
【0033】
次に、コントローラ43は、混合米コンベア31と、混合米揚穀機3との接続箇所に有するエアノズル35の図示しない電磁弁を開き、このエアノズル35から混合米揚穀機3内に向ってエアーを噴射させ、下手側である混合米コンベア31および混合米搬送樋32上の終端部近傍に滞留する混合米を混合米揚穀機3内に落下させる。ここでもエアノズル35からのエアーの噴射は、例えば10秒〜30秒程度の一定時間噴射(連続もしくは一定間隔を設けてもよい)後に電磁弁を閉じてエアーの噴射を停止させてもよいが、残米処理が終了するまでエアーの噴射を継続させることもできる。
【0034】
さらに、コントローラ43は、通常の調製作業時と同様に混合米揚穀機3の底部近傍に有するエアノズル36の図示しない電磁弁を開き、このエアノズル36から混合米揚穀機3底部側に向ってエアーを噴射させ、この噴風により混合米揚穀機3の底部に滞留した混合米が吹き上げられて混合米揚穀機3内を周回移動する複数のバケット3a内に掬い入れられ、揚穀後に混合米タンク4内に移送し、揺動選別部18で選別される。そしてエアノズル36からのエアーの噴射は、例えば10秒〜30秒程度の一定時間噴射(連続もしくは一定間隔を設けてもよい)後に電磁弁を閉じてエアーの噴射を停止させてもよいが、残米処理が終了するまでエアーの噴射を継続させることもできる。
【0035】
次に、コントローラ43は、拡散コンベア23の上手側であって、玄米揚穀機6の近傍に有するエアノズル37の図示しない電磁弁を開き、このエアノズル37から玄米揚穀機6側に向ってエアーを噴射させ、調製作業時に併せて上述した残米処理時に拡散コンベア23や玄米排出樋24上に滞留した玄米が、玄米排出樋22上を玄米揚穀機6内に圧送される。このときも、エアノズル37からのエアーの噴射は、例えば10秒〜30秒程度の一定時間噴射(連続もしくは一定間隔を設けてもよい)後に電磁弁を閉じてエアーの噴射を停止させてもよいが、残米処理が終了するまでエアーの噴射を継続させることもできる。
【0036】
次いで、コントローラ43は、玄米揚穀機6内の底部近傍に有するエアノズル38の図示しない電磁弁を開き、このエアノズル38から玄米揚穀機6底部側に向ってエアーを噴射(例えば10秒〜30秒程度の一定時間噴射)させ、この噴風により玄米揚穀機6の底部に滞留した玄米が吹き上げられて玄米揚穀機6内を周回移動する複数のバケット6a内に掬い入れられ、揚穀後に機外に排出される。そして、残米処理が終了すると、コントローラ43は、エアノズル38の電磁弁を閉じ(エアノズル34,35,36,37の各電磁弁を開けたままであれば、それら電磁弁を閉じる)、次の調製作業に備え揺動選別式籾摺装置1の運転を継続させるもしくは、揺動選別式籾摺装置1の運転を停止させる。
【0037】
このような残米処理制御機構の構成により、揺動選別式籾摺装置1による調製作業終了時もしくは中断時に、混合米コンベア31や混合米搬送樋32上および拡散コンベア23や玄米排出樋22上に滞留した混合米や玄米などの穀粒を、揺動選別式籾摺装置1内における処理工程の上手側である混合米搬送樋32の、さらに上手側31aに有するエアノズル34から、混合米搬送樋32の下手側31bに有するエアノズル35,36、次いで、処理工程の下手側である玄米排出樋24であって、その上手側に有するエアノズル37および玄米排出樋24の下手側に有するエアノズル38の順に電磁弁を開きエアーを噴風するので、処理工程の上手側から下手側へ効率よく残粒が圧送され、確実、かつ自動的に残留穀粒を除去することができる。なお、このエアーは、例えば0.5MPaなどの圧力で噴射されることが好ましいが、穀粒の種類や残粒の状況などにより適宜圧力および噴射時間や噴射間隔を設けることができる。
【0038】
また、次のように残米処理制御装置44´を構成することもできる。図10に示すように上述の検出器41,42に加えて、籾ホッパ2内の底部近傍に検出器41,42同様の例えばレーザー式光電子センサや超音波センサなどの検出器45が取付けられ、コントローラ43に接続される。
【0039】
ここで、籾ホッパ2内に有する籾の残量が少なくなり、調製作業が終了に近づいた場合の残米処理制御機構について説明する。まず、検出器45が、籾ホッパ2内に有する籾が一定の残量以下になったか否かを検出する。次いでコントローラ43は、この検出情報に基づいて籾ホッパ2内に有する籾が一定の残量以下になっていない場合は、調製作業を継続し、籾ホッパ2内に有する籾が一定の残量以下になった場合には、混合米コンベア31や混合米揚穀機3、拡散コンベア23、玄米揚穀機6など揺動選別式籾摺装置1内各駆動部の駆動速度を通常よりも高速に設定する。なお、この通常よりも高速にする各駆動部の駆動速度は適宜設定される。
【0040】
次に、コントローラ43は、調製作業が終了したときの、検出器41,42による混合米タンク4内の底部または揺動選別板18b上もしくは前記双方に混合米が残留していない情報に基づいて、上述同様にエアノズル34から、エアノズル35,36、次いで、エアノズル37,38の順に電磁弁を開きエアーを噴風させ、残米処理がなされる。
【0041】
そして、残米処理が終了すると、コントローラ43は、揺動選別式籾摺装置1内各駆動部の駆動速度を通常に戻すとともに、エアノズル38の電磁弁を閉じ(エアノズル34,35,36,37の各電磁弁を開けたままであれば、それら電磁弁を閉じる)、次の調製作業に備え揺動選別式籾摺装置1の運転を継続もしくは、揺動選別式籾摺装置1の運転を停止させる。
【0042】
このような残米処理制御機構の構成により、調製作業が終了直前から揺動選別式籾摺装置1内各駆動部の駆動速度が通常よりも高速で駆動されるため、調製作業終了に伴い自動的に開始される残米処理までの時間および、残米処理終了までに要する時間が短縮され、作業性が向上する。
【0043】
さらに、次のように残米処理制御装置44´´を構成してもよい。図11は、籾供給シャッタ近傍に検出器を設けた残米処理制御機構のブロック図、図12は籾供給シャッタS近傍の側面模式図である。このとき図11に示すように検出器41,42に加えて、籾摺部11の上方であって、籾ホッパ2の下部に有する籾供給シャッタSの開閉を検知する検出器46が設けられる。この場合、検出器46は、例えば図12に示すように、籾供給シャッタS上と、籾ホッパ2の底部近傍とにリミットスイッチ46a,46bなどが用いられる。なお、検出器46は、籾供給シャッタSを挟んで籾ホッパ2側と、籾摺部11側との壁面などに赤外線センサなどを用いてもよく、センサの種類や取付け位置は限定されない。
【0044】
ここで、例えば調製作業中に処理工程内の状況などにより籾ホッパ2から籾摺部11へ籾などの供給を一時停止させる場合、レバー23b操作などで籾供給シャッタSを閉じたときに、リミットスイッチ46a,46bなどが接触することにより籾供給シャッタSが閉じられたことがこの検出器46で検出される。
【0045】
次いで、コントローラ43は、検出器46の情報に基づいて、籾供給シャッタSが閉じられるとともに、混合米タンク4内の底部または揺動選別板18b上もしくは前記双方に混合米が残留していない検出器41または検出器42もしくは双方の検出器41,42の情報に基づき、上述同様にエアノズル34から、エアノズル35,36、次いで、エアノズル37,38の順に電磁弁を開きエアーを噴風させ、残米処理がなされる。そして、残米処理が終了すると、コントローラ43は、エアノズル38の電磁弁を閉じ(エアノズル34,35,36,37の各電磁弁を開けたままであれば、それら電磁弁を閉じる)、揺動選別式籾摺装置1の運転を継続させる。
【0046】
このような残米処理制御機構の構成により、籾ホッパ2から籾摺部11へ籾などの供給を一時停止させた場合、レバー23b操作により籾供給シャッタSの摺動位置に連動して、新たに籾摺処理が行われない状態において処理工程内の残米処理を自動的に行うことができ、別途残米処理操作を必要とせず、作業性が向上する。
【0047】
以上詳述したように、この例の揺動選別式籾摺装置1は、籾を籾摺ロール11cで摺る籾摺部11と、籾摺部11から得た混合米を混合米タンク4に揚穀する混合米揚穀機3と、混合米タンク4からの混合米を揺動選別する揺動選別部18と、揺動選別部18から得た玄米を機外に取り出す玄米揚穀機6とを具備し、混合米コンベア31近傍から混合米揚穀機3および揺動選別部18の玄米排出樋24から玄米揚穀機6にかけて複数個のエアノズル34,35,36,37,38を装着し、混合米タンク4内の穀粒量に連動して籾供給シャッタSを開閉操作する揺動選別式籾摺装置1であって、揺動選別式籾摺装置1の調製作業終了を検出し、エアノズル34,35,36,37,38からエアーを自動的に噴風させる残米処理制御装置44を備えるものである。加えて、残米処理制御装置44は、混合米タンク4内または揺動選別部18の揺動選別板18b上に穀粒を有していないことを検出することにより作動し、エアノズル34,35,36,37,38は、揺動選別式籾摺装置1の処理工程の上手側から順にエアーを噴風する。また、揺動選別式籾摺装置1の調製作業終了が近づくと、揺動選別式籾摺装置1全体の運転速度を通常よりも高速で運転させる。さらには、残米処理制御装置44は、籾供給シャッタSの閉操作に連動して作動する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の揺動選別式籾摺装置の一例を示す側面図である。
【図2】揺動選別式籾摺装置の平面図である。
【図3】揺動選別式籾摺装置の正面図である。
【図4】揺動選別式籾摺装置の内部構造を示す模式図である。
【図5】混合米コンベア周辺の断面背面図である。
【図6】エアノズルの配設位置を模式的に示す揺動選別式籾摺装置の斜視図である。
【図7】エアノズルの配設位置を示す揺動選別式籾摺装置の平面模式図である。
【図8】検出器の設置位置を示した揺動選別式籾摺装置における内部構造の模式図である。
【図9】混合米タンク内の底部および揺動選別板上部に検出器を備える残米処理制御機構のブロック図である。
【図10】混合米タンク内の底部および揺動選別板上部に加え、籾ホッパ内の底部近傍に検出器を備える残米処理制御機構のブロック図である。
【図11】混合米タンク内の底部および揺動選別板上部に加え、籾供給シャッタ近傍に検出器を備える残米処理制御機構のブロック図である。
【図12】籾供給シャッタ近傍の側面模式図である。
【図13】従来の揺動選別式籾摺装置における籾搬送樋の側面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 揺動選別式籾摺装置
2 籾ホッパ
3 混合米揚穀機
6 玄米揚穀機
11 籾摺部
18 揺動選別部
18a 分配ケース
23b レバー
24 玄米排出樋
25 拡散コンベア
31 混合米コンベア
31a 上手側
31b 下手側
32 混合米搬送樋
34,35,36,37,38 エアノズル
34a,35a,36a,37a,38a 噴風口
41,42,45,46 検出器
43 コントローラ
44,44´,44´´ 残米処理制御装置
46a,46b リミットスイッチ
C1,C2 コンプレッサ
S 籾供給シャッタ
【出願人】 【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
【出願日】 平成18年8月30日(2006.8.30)
【代理人】 【識別番号】100090893
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 敏


【公開番号】 特開2008−55279(P2008−55279A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−233430(P2006−233430)