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【発明の名称】 洗米機
【発明者】 【氏名】松本 好央

【氏名】萩原 祥行

【要約】 【課題】米袋内の米を貯米庫に簡単に投入できるようにする。

【構成】フレーム2の上部に配置されていて上部に開口部12を有するケース10内に貯米庫11を設けた貯米部3と、この貯米部3の下側に設けられていて貯米庫11から米が投入された米を洗米する洗米部4とを有する洗米機1において、ケース10の前上部に、米袋Kを載置する載置姿勢Aとケース10の上側に回動する退避姿勢Bとに姿勢変更可能となる載置台15を設けており、この載置台15を載置姿勢Aで米袋Kを載置したときに、米袋Kをケース10の前面上部に凭れかけさせる位置に配置している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームの上部に配置されていて上部に開口部を有するケース内に貯米庫を設けた貯米部と、この貯米部の下側に設けられていて貯米庫から投入された米を洗米する洗米部とを有する洗米機において、
前記ケースの前上部に、米袋を載置する載置姿勢とケースの上側に回動する退避姿勢とに姿勢変更可能となる載置台を設けており、この載置台を載置姿勢で米袋を載置したときに、米袋をケースの前面上部に凭れかけさせる位置に当該載置台を配置していることを特徴とする洗米機。
【請求項2】
前記載置台は、ケースの左右側壁に横軸を介して枢支された左右一対のアーム部と、左右一対のアーム部を連結していてその上面に米袋を載置可能な載置面部とを有しており、前記載置面部は、載置台を載置姿勢にしたときに、ケースの前面に当接することを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
【請求項3】
前記載置面部は載置姿勢のときにアーム部の基端部側から先端部側にいくにしたがって上側に移行する前上がり傾斜となっており、退避姿勢にしたときにケースの上部開口を閉鎖する蓋体に当接可能であることを特徴とする請求項2に記載の洗米機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、貯米庫を有する貯米部に米を投入可能な洗米機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、フレームの上部にケースを設け、このケース内に貯米庫を設けた洗米機として、例えば、特許文献1に示すものがある。洗米機では、貯米庫内の米を貯米庫の下側に設けた洗米部で洗米するものである。
通常、貯米庫に米を投入する場合は、作業者が米袋をケースの上部側まで持ち上げ、米袋を持ち上げた状態で米袋を傾けることで、ケースの上部に設けた開口部から米袋内の米を投入していた。
【特許文献1】特開2002−282715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、米袋をケースの上部側まで持ち上げた状態でその米袋を傾けるという作業は重労働であり大変であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、米袋内の米を貯米庫に簡単に投入できる洗米機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
即ち、フレームの上部に配置されていて上部に開口部を有するケース内に貯米庫を設けた貯米部と、この貯米部の下側に設けられていて貯米庫から米が投入された米を洗米する洗米部とを有する洗米機において、前記ケースの前上部に、米袋を載置する載置姿勢とケースの上側に回動する退避姿勢とに姿勢変更可能となる載置台を設けており、この載置台を載置姿勢で米袋を載置したときに、米袋をケースの前面上部に凭れかけさせる位置に配置している点にある。
【0005】
これによれば、米袋をケースの上部に持ち上げ且つケースの前面上部に凭れかけさせた状態で米袋を後側へ倒しながら米袋内の米を貯米庫に投入することができる。
したがって、貯米庫に米を投入するのに、作業者が米袋をケースの上部側まで持ち上げた状態で米袋を傾ける必要がないので、米を貯米庫に投入する投入作業は非常に楽である。また、載置台に米袋を載置して、載置台を退避姿勢にすることによって米袋の米を貯米庫内に入れることも可能である。
前記載置台は、ケースの左右側壁に横軸を介して枢支された左右一対のアーム部と、左右一対のアーム部を連結していてその上面に米袋を載置可能な載置面部とを有しており、前記載置面部は、載置台を載置姿勢にしたときに、ケースの前面に当接することが好ましい。
【0006】
これによれば、簡単な構成で載置台を載置姿勢に保持することができる。
前記載置面部は載置姿勢のときにアーム部の基端部から先端部にいくにしたがって上側に移行する前上がり傾斜となっており、退避姿勢にしたときにケースの上部開口を閉鎖する蓋体に当接可能であることが好ましい。
これによれば、アーム部の先端部側で蓋体を上から押さえることができ、蓋体を閉状態に確実に保持することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、米袋内の米を貯米庫に簡単に投入できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、洗米機1は、米を洗米すると共に該米を水加減水と共に排出するまでを自動で行う自動洗米機であり、フレーム2に支持された貯米部3と、この貯米部3の下側に配置された洗米部4とを有している。
図1,2に示すように、フレーム2は、左右方向に間隔をおいて配置された左右一対の支柱5と、この支柱5から前方に突出した脚体6と、この脚体6に水平方向移動自在に支持され且つ炊飯器9が載置されるスライド架台7とを有している。
【0009】
スライド架台7には取手8が設けられており、この取手8を押し引きすることでスライド架台7上の炊飯器9を洗米部4の直下にセットしたり、セットした炊飯器9を外部へ取り出すことができるようになっている。なお、スライド架台7上には炊飯器9の代わりに内釜又は容器を載置するようにしてもよい。
貯米部3は、フレーム2の上側に固定されたケース10内に米を貯米する貯米庫11を有している。ケース10は角形のもので左右一対の支柱5の上部に取り付けられている。ケース10の上部には貯米庫11に米を投入するための開口部12が設けられ、この開口部12には開口部12を閉鎖する蓋体13が設けられている。
【0010】
ケース10は、その前部にヒンジを介して開閉自在な前面パネル14を有している。 ケース10の前面である前面パネル14の上下方向中途部よりやや下側には、コントロールパネル15が設けられており、このコントロールパネル15によって、洗米する米の量、炊飯時間、浸漬時間、水加減水の量等を設定することができる。
図1〜3に示すように、ケース10の前上部には、米袋Kを載置可能な載置台15が設けられている。載置台15は、米袋Kを載置する載置姿勢Aとケース10の上側に回動する退避姿勢Bとに姿勢変更可能にケース10に支持されている。
【0011】
具体的には、載置台15は、ケース10の左右側壁16に横軸17を介して枢支された左右一対のアーム部18と、一対のアーム部18を連結してその上面に米袋Kを載置可能な載置面部19とを有している。
左右各アーム部18は、パイプ材(丸棒)50を平面視で略コの字形に屈曲することによってその両端部に形成されている。左右各アーム部18は、その基端部から上下方向に延設されると共に、中途部で屈曲して前後方向に延設されて側面視で略L字状となっている。
【0012】
載置面部19は複数の棒材20を有している。棒材20は丸棒であって、左右各アーム部18の屈曲部18aから先端部にかけての範囲を当該軸芯を左右に向け且つ所定の間隔で配置され、載置姿勢Aであるときに、それぞれの棒材20は前側にいくにしたがって次第に上方へ向かうように配設されて左右各アーム部18を互いに連結している。
即ち、載置姿勢Aのときに、アーム部18の先端側に位置する棒材20aが最も高く、順に棒材20の高さが低くなり、アーム部18の屈曲部18aに近い棒材20bが最も低くなっている。
【0013】
このように、複数の棒材20とパイプ材50の前部の棒材20aとによって、米袋Kを載置する載置面部19が形成されていて、この載置面部19は、棒材20が前側にいくにしたがって次第に上方へ向かうように配設されていることで、載置姿勢A時に上側に移行する前上がり傾斜となっている。
載置台15の載置面部19を前上がり傾斜させているので、載置面部19の上面に米袋Kを載置した際は米袋Kは前面パネル14側に傾き易く、これにより、米袋Kを前面パネル14に凭れ易いようにしている。
【0014】
また、載置面部19を複数の丸棒20から構成しているため、米袋Kを載置面部19に載置したとき、米袋Kの底部は変形して丸棒20の間に入るので丸棒20がストッパとして機能し、載置状態で米袋Kを前後方向に移動しないようにしている。載置台15を載置姿勢Aにして米袋Kを載置した後に、丸棒20を下側から手で掴むことができるので、載置台15を退避姿勢Bに向けて回動させ易い。
載置面部19の前後の長さは、載置姿勢Aのときに、例えば、10kg入った米袋Kが十分に載置でき且つ退避姿勢にしたときにケース10の蓋体13に前後略中央部で載置面部19の先端が当接可能な長さに設定されている。
【0015】
横軸17は、ケース10の左右側壁16において上部前寄りに位置しており前面パネル14の裏側に近接している。この横軸17は、当該横軸17の中心からアーム部18の屈曲部18a側に位置する棒材20bまでの距離L1が、当該横軸17の中心からケース10の上角43までの距離L2よりも長くなる位置に設けられている。
また、横軸17は、載置台15を載置姿勢Aにして米が10kg入った米袋Kを載置したとき、米袋Kが載置面部19と前面パネル14の上部との間で安定的に保持できる(米袋Kを手で持たなくても米袋Kが前面パネル14に凭れた状態で維持する)位置に設定されている。
【0016】
例えば、載置台15を載置姿勢Aにして米が10kg入った米袋Kを載置して米袋Kを上角43に凭れかからせたときの載置面部19の上面から上角(当接部分)43までの上下距離L3が、米袋Kの上下長さL4に対して1/3以上となるように横軸17の位置を設定している。なお、米が10kg入った米袋Kを載置台15に載置したとき、米袋Kの上下方向略中央付近が上角43に凭れるように、横軸17の位置を設定するのが好ましい。
以上の構成によれば、載置台15がケース10の前上部に位置することとなり、米袋Kを載置姿勢Aにした状態で載置したときは、米袋Kをケース10の前面上部(前面パネル14の前面上部)に簡単に凭れさせることができる。
【0017】
図1に示すように、アーム部18を横軸17回りに下側へと回動する(反時計回りに回動する)と、アーム部18の屈曲部18a側に位置する棒材20bはケース10の前面(前面パネル14)に当接し、アーム部18の下向きへの回動(反時計回りへの回動)を規制して載置台15を載置姿勢Aに保持している。
また、アーム部18を横軸17回りに上側へと回動する(時計回りに回動する)と、アーム部18の先端部側に位置する棒材20aはケース10の上側を閉鎖する蓋体13の上面の前後略中央部に当接し、アーム部18の上向きへの回動(時計回りへの回動)を規制して載置台15を退避姿勢Bに保持する。
【0018】
載置台15が退避姿勢Bであるときは、アーム部18の先端部側に位置する棒材20aが蓋体13を上から押さえて蓋体13を閉状態に確実に保持することができる。また、載置台15が退避姿勢Bであるときは、載置台15が前面パネル14よりも後側に位置するので載置台15が邪魔になることもない。
図1,2に示すように、貯米庫11の下部には計量器25が装着されており、この計量器25で計量した米を洗米部4に投入可能である。
洗米部4は、ケース10の下面側に取付固定された洗米槽26と、この洗米槽26内に水(水加減水)を供給する給水装置27と、洗米槽26内の米及び水を攪拌する撹拌装置28とを備えている。
【0019】
洗米槽26は上下端部が開口状とされており、洗米槽26の下部は、下端開口に向けて先窄まりとされた円錐形に形成された円錐部とされている。
洗米槽26の下端側には、洗米槽26の下端側から洗米水(研ぎ汁)を排水するための排水ジャケット29が設けられている。排水ジャケット29には横側に伸びる枝管30の右端(一端)が取り付けられており、枝管30の左端(他端)には排水ボックス31が設けられている。
この排水ボックス31には縦管32の下端が取り付けられ、縦管32の上端には洗米槽26内の洗米水(研ぎ汁)の水面側の水や洗米水上に浮遊するゴミ等の不純物等を排水するためのオーバーフロー孔に接続されている。
【0020】
排水ボックス31は左側の支柱5に固定され、排水ジャケット29の排水口からの排水とオーバーフロー部からの排水とをまとめて排出するように構成されている。
給水装置27は、水や水加減水が流れる給水管33と、この給水管33に接続されて給水管33内の水や水加減水の給水を行ったり給水を停止する給水制御部34と、給水管33に接続され且つ洗米槽26内に設けられて当該洗米槽26内に水加減水を給水する給水部35とを有している。
攪拌装置28は、洗米槽26内の中心に回転自在に支持された回転軸37と、この回転軸37に取り付けられて回転することにより洗米槽26内の米及び水を攪拌する複数本の攪拌棒38とを有している。
【0021】
各撹拌棒38は、所定の間隔で回転軸37廻りに配置されており、回転軸37から径外方向に突出する横杆部39と、この横杆部39の端部から下方に屈曲する縦杆部40と、縦杆部40の端部から屈曲して傾斜する傾斜部41とを備えている。これら横杆部39、縦杆部40、傾斜部41は一体的に形成されている。
以上、洗米機1によれば、コントロールパネル15のスイッチを押すことで、貯米庫11から計量器25に所定の米が投入され、計量器25で計量された米が洗米槽26に投入される。また、洗米槽26には米研ぎ用の水が供給され、撹拌装置28が駆動されて米が攪拌されて洗米される。洗米後、洗米された米と水加減水とが洗米槽26から排出され、洗米された米と水加減水とが炊飯器9に投入される。
【0022】
貯米庫11に米を投入するには、蓋体13を取って開口部12を開放させ、載置台15を載置姿勢Aにした後、米袋Kで米の投入口を上側にした状態でその載置台15の載置面部19の上面に米袋Kを置き、米袋Kを前面パネル14の前上角43に凭れさせる。
このように、米袋Kを前面パネル14に凭れさせた状態で米袋Kを後側へ傾けるか、又は、米袋Kの下側を持って米袋Kの上下中途部と前面パネル14の前上角43とを当接した状態で米袋Kの下側を手で持って当該米袋Kの下側を上に持ち上げ、米袋Kの上部を下側に向けることで、貯米庫11に米を投入する。米袋Kで米の投入口を上側にした状態で載置台15上に米袋Kを置き、アーム部18を時計回りに回動させることでも貯米庫11に米を投入することができる。
【0023】
本発明の洗米機1は上記の実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では、洗米機1では、載置台15をケース10の左右側壁16に取り付けるようにしていたが、載置台15をケース10の前面(前壁)に取り付けるようにしてもよい。具体的には、横軸17をケース10の前面に取り付け、この横軸17に左右一対のアーム部18を取り付けてもよい。
上記の実施の形態では、左右一対のアーム部を、基端部から上下方向に延設し且つ中途部で屈曲して前後方向に延設して側面視で略L字状としていたが、これに代え、図4に示すように、側面視で三角形状の板材で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の洗米機の側面図である。
【図2】洗米機の正面図である。
【図3】洗米装置の平面図である。
【図4】アーム部の他の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 洗米機
2 フレーム
3 貯米部
4 洗米部
10 ケース
12 開口部
13 蓋体
15 載置台
16 左右側壁
17 横軸
18 アーム部
A 載置姿勢
B 退避姿勢
K 米袋
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成18年8月4日(2006.8.4)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄


【公開番号】 特開2008−36524(P2008−36524A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−213525(P2006−213525)