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【発明の名称】 洗米方法及び洗米機
【発明者】 【氏名】松本 好央

【要約】 【課題】容器に入れられた水加減水が適正な水加減水か否かを判別可能で且つ水加減水の補正が必要であるか否かを判断することができる。

【構成】米を洗米して洗米した米を水加減水と共に容器2内に投入する洗米方法において、容器2に米と水加減水とを投入したときの実際重量を重量計11で測定して、この実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの目標重量との差から水加減水の補正の有無を検出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米を洗米して洗米した米を水加減水と共に容器内に投入する洗米方法において、
前記容器に米と水加減水とを投入したときの実際重量を重量計で測定して、この実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの目標重量との差から水加減水の補正の有無を検出することを特徴とする洗米方法。
【請求項2】
前記実際重量が目標重量と一致するまで水加減水を容器に補水することを特徴とする請求項1に記載の洗米方法。
【請求項3】
前記水加減水を予め減量して投入した実際重量と前記目標重量との差から米に対して不足している水加減水量を求めた後、この不足水加減量の水加減水を容器に補水することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米方法。
【請求項4】
米を入れる容器を載置する載置台と、この載置台の上側に配置され且つ米を洗米してその米を水加減水と共に容器へ投入する洗米装置とを備えた洗米機において、
前記載置台上に設けられ且つ容器に投入した米の重量と水加減水の重量とを測定可能な重量計と、容器に米と水加減水とを投入したときの実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの目標重量との差から水加減水の補正の必要性を検出する補正部とを有していることを特徴とする洗米機。
【請求項5】
前記補正部は、前記実際重量が目標重量と一致するまで容器内に水加減水を補水する補水手段を有していることを特徴とする請求項4に記載の洗米機。
【請求項6】
前記補正部は、前記水加減水を予め減量して投入した実際重量と前記目標重量との差から米に対して不足している不足水加減水量を算出する不足算出手段と、この不足算出手段で求めた不足水加減量の水加減水を補水する補水手段とを有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の洗米機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、米を洗米してその米を水加減水と共に容器に投入する洗米方法と洗米機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、米を洗米して洗米した米を水加減水と共に容器へ投入する洗米機として、例えば、特許文献1に示すものがある。この洗米機は、洗米槽に米を入れると共に、米を洗米するための洗米水を入れて洗米を行った後、洗米した米を洗米槽の下側に配置された容器内に水加減水と共に投入するものである。
容器に投入する水加減水は、コントロールパネルで設定することができ、洗米後に洗米槽にコントロールパネルで設定した水加減水が入れられ、洗米された米と共に排出される。
【0003】
洗米機では、容器に水加減水を供給する際、水加減水量は流量計によって測定し、流量計で測定した水加減水量がコントロールパネル等で設定されている水加減水量に達したときに水加減水の投入を停止している。
【特許文献1】特開2002−282715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
流量計では水加減水を正確に測定するために流量計の機械的な微調整を行っているが測定誤差が生じるのが実情ある。そのため、実際に容器に入れられた水加減水が、米に対して適正な水加減水量であるか否かは不明であった。
また、水加減水を給水する給水管内での水圧が変動した場合でも、流量計では正確な水加減水量を測定することが困難である。そのため、実際に容器に入れられた水加減水が、米に対して適正な水加減水量であるか否かは不明であった。
更に、洗米の際に米は水を吸収するが、米が水を吸収する量は米の状態、季節、水温などによって異なり、従来の方法では、洗米の際に米が吸収した水の量を水加減水に含めることは困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、容器に入れられた水加減水が適正な水加減水か否かを判別可能で且つ水加減水の補正が必要であるか否かを判断することができる洗米方法と洗米機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
即ち、米を洗米して洗米した米を水加減水と共に容器内に投入する洗米方法において、前記容器に米と水加減水とを投入したときの実際重量を重量計で測定して、この実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの目標重量との差から水加減水の補正の有無を検出するようにした点にある。
これによれば、容器内に米と水加減水とを投入後に、容器に入れた実際の水加減水が米に対して適正な水加減水量であるか否か(補正の有無)を検出することができる。これによって、補正有りの場合には、容器内の水加減水を減らしたり、容器内に水加減水を入れることによって、容器に投入した水加減水を目標に近づけることが可能となる。
【0007】
特に、洗米する際にも米は水を吸収するが、本発明では、重量計にて洗米した米と水加減水量との総重量を測定していることから、洗米の際に吸収した水の量までも米に水加減水として含めることができ、米に対してより適正な水加減水に対しての補正が必要であるか否かを判断することができる。また、米の状態(米が新米であるか古米であるか)によって、洗米の際に米が吸収する水の量も異なり、季節や水温によっても米の吸水量が異なることから、上記のように、洗米の際の米の吸収量を水加減水の1つとして考慮できることは非常に有効である。
【0008】
前記実際重量が目標重量と一致するまで水加減水を容器に補水することが好ましい。
前記水加減水を予め減量して投入した実際重量と前記目標重量との差から米に対して不足している不足水加減水量を求めた後、この不足水加減量の水加減水を容器に補水することが好ましい。
これによれば、容器に投入した水加減水を目標の量にすることができる。
米を入れる容器を載置する載置台と、この載置台の上側に配置され且つ米を洗米てその米を水加減水と共に容器へ投入する洗米装置とを備えた洗米機において、前記載置台上に設けられ且つ容器に投入した米の重量と水加減水の重量とを測定可能な重量計と、容器に米と水加減水とを投入したときの実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの容器の目標重量との差から水加減水の補正の必要性を検出する補正部とを有している点にある。
【0009】
これによれば、容器内に米と水加減水とを投入後に、補正部によって、容器に入れた実際の水加減水が米に対して適正な水加減水量であるか否か(補正の有無)を検出することができる。これによって、補正有りの場合には、容器内の水加減水を減らしたり、容器内に水加減水を入れることによって、容器に投入した水加減水を目標に近づけることが可能となる。
前記補正部は、前記実際重量が目標重量と一致するまで容器内に水加減水を補水する補水手段を有していることが好ましい。
【0010】
前記補正部は、前記水加減水を予め減量して投入した実際重量と前記目標重量との差から米に対して不足している不足水加減水量を算出する不足算出手段と、この不足算出手段で求めた不足水加減量の水加減水を補水する補水手段とを有している点にある。
これによれば、容器に投入した水加減水を目標の量にすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、容器に入れられた水加減水が適正な水加減水か否かを判別可能で且つ水加減水の補正が必要であるか否かを判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、洗米機1は、米を洗米すると共に該米を水加減水と共に排出するまでを自動で行う自動洗米機であり、当該自動洗米機1は、パックに詰められた米を1袋分全部投入して洗米することを可能としたパック米対応機である。
図1に示すように、自動洗米機1は、容器2が載置される載置台3と、この載置台3の上側に配置された洗米装置4と、載置台3と洗米装置4とを支持するフレーム5とを備えている。
【0013】
載置台3上には、炊飯器の内釜や洗米した米を受けるための容器2を配置するための空間部が設けられている。
図1,2に示すように、フレーム5は、左右方向に間隔をおいて配置された左右一対の支柱8と、左右支柱8の下端同士を連結する連結部材9と、左右各支柱8の下端から前方に配置された左右一対の支持脚10とから主構成されている。
載置台3は平面視で矩形状に形成されており、その四隅が左右支柱8に螺子又は溶接等によりそれぞれ取り付けられている。載置台3上には、重量を計測する重量計11が設けられている。この重量計11はロードセルにより構成されており、容器2の重量、容器2に投入した米の重量、水加減水の重量を測定することができる。このロードセル11で測定した測定値を示す信号は後述する制御装置12に入力されるようになっている。
【0014】
洗米装置4は載置台3の上方に配置されていて、ケース13と、該ケース13の下面側に取付固定された洗米槽14と、この洗米槽14内に水(水加減水)を供給する給水装置23と、洗米槽14内の米及び水を攪拌する撹拌装置15とを備えている。
図3に示すように、洗米装置4のケース13は、左右支柱8の上部に取り付けられた底壁部16と、この底壁部16の上方に配置された駆動部K及び給水管路39等を覆うカバー体17とから主構成されている。
カバー体17は、左右の側面壁18と上壁19と前面壁20と背面壁21とから下端開放状に形成され、底壁部16に取付固定されている。このカバー体17の上面24はパック米を載せるのに使用される米載置面とされている。
【0015】
カバー体17の前面にはコントロールパネル22が設けられている。このコントロールパネル22では、洗米する米の量(容器2で炊飯する米の量)、水加減水量等が設定できるようになっている。コントロールパネル22によって設定した炊飯する米の量(炊飯量ということがある)や水加減水量を示す信号はカバー体17内に設けられた制御装置12に入力されるようになっている。
図2に示すように、米載置面24は上方に突出する突出部60を有しており、突出部60は前側から後側にいくにしたがって下方に移行する傾斜面61を備えている。また米載置面24はその後側から前側にいくにしたがって下方に移行する傾斜面62を有している。傾斜面61と傾斜面62とで側面視略V字形状となっており、この傾斜面61,62(米載置面24)上にパック米を横向きに置いたときに、傾斜面61,62がストッパとなることによりパック米は前後方向に動かないようにしている。また、パック米を米載置面24に置いた際、突出部60によってパック米の左右方向中央部が上方に持ち上げられ、左右両端部は下側に下がることから、突出部60の上面がストッパの役割となり、パック米は左右方向に動かないようになっている。
【0016】
したがって、米載置面24によってパック米が前後方向及び左右方向に動かないように安定して載せることができる。
洗米槽14は、米及び水を収容しこれらを攪拌することにより該米を洗米するための洗米槽本体25と、この洗米槽本体25の下端側に設けられていて洗米槽本体25の下端側から洗米水(研ぎ汁)を排水するための排水ジャケット26と、洗米槽本体25内の洗米水(研ぎ汁)の水面側の水や洗米水上に浮遊するゴミ等の不純物等を排水するためのオーバーフロー部27とを備えてなる。
【0017】
洗米槽本体25は上下端部が開口状とされており、該洗米槽本体25の下部は、下端開口に向けて先窄まりとされた円錐形に形成された円錐部とされている。また、洗米槽本体25の上部は前方へ突出する膨出部28(図2参照)が形成されており、この膨出部28の上部側がパック米を洗米槽本体25内に投入する投入口とされている。膨出部28には投入口を覆う開閉カバー30が設けられている。
排水ジャケット26は洗米槽本体25とは別部品で構成されていて、取付金具で洗米槽本体25の下端側に着脱自在に取り付けられている。この排水ジャケット26は上下方向の軸心を有する略円筒状に形成され、内部が上端開口を介して洗米槽本体25の下端開口と連通しており、洗米槽本体25の下面側に、洗米された米を排出する排米口31が形成され、周壁部分には洗米槽本体25内の洗米水を排水するための排水口32が形成されている。排米口31は排米弁38により開閉自在となっている。
【0018】
オーバーフロー部27は洗米槽本体25と連通していて、このオーバーフロー部27と排水ジャケット26との間に排水ボックス33が配置されている。この排水ボックス33は左側の支柱8に取り付けられたブラケット34に固定され、排水ジャケット26の排水口32からの排水とオーバーフロー部27からの排水とをまとめて排出するように構成されている。
給水装置23は、ケース13の底壁部16に取り付けられた左右一対の散水部材35と、この散水部材35に水を供給する給水管路39とから構成されている。
【0019】
散水部材35は、板材を下方に凸となる球面状に形成すると共に、多数の散水孔を貫通形成してなり、供給された水を洗米槽本体25内に上方からシャワー状(拡散状)に散水して供給する。
給水管路39は、 右側の支柱8に沿うように上方に立ち上げられると共にケース13の底壁部16を貫通してケース13内に挿入され、上部側で左方に向けて屈曲されている。 給水管路39には、流量計40と電磁開閉弁41等とが設けられている。電磁開閉弁41にはホース42の一端が接続され、ホース42の他端には中途部から分岐して左右の各散水部材35に水を供給する分岐給水管43が接続されている。流量計40で測定した流量を示す信号は制御装置12に入力されるようになっている。また、電磁開閉弁41は制御装置12の制御信号に応じて開閉するようになっている。
【0020】
撹拌装置15は、洗米槽本体25内の中心上部に配置された回転軸44と、この回転軸44を駆動するモータ45と、回転することにより洗米槽本体25内の米及び水を攪拌する複数本の攪拌棒46とを有する。
回転軸44は上下方向の軸心を有する筒軸によって構成され、洗米槽本体25の中心に配置され且つケース13の底壁部16に固定された軸受部材47の下側に配置されて該軸受部材47に上下方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
軸受部材47の上側にはベベルギヤからなる従動ギヤ48が配置され、この従動ギヤ48は、軸受部材47に上下方向の軸心回りに回転自在に支持されていると共に回転軸44に一体回転自在に連結されている。
【0021】
モータ45の出力軸には、従動ギヤ48に噛合するベベルギヤからなる駆動ギヤ49が取り付けられていて、モータ45の駆動力が駆動ギヤ49と従動ギヤ48によって回転軸44に伝達され該回転軸44が回転駆動される。
各撹拌棒46は所定の間隔で回転軸44廻りに配置されており、回転軸44から径外方向に突出する横杆部50と、この横杆部50の端部から下方に屈曲する縦杆部51と、縦杆部51の端部から屈曲して傾斜する傾斜部52とを備えている。これら横杆部50、縦杆部51、傾斜部52は一体的に形成されている。
【0022】
以上の洗米機1では、コントロールパネル22のスイッチを押すことで、洗米槽本体25内に水が給水されると共に撹拌装置15が駆動されて米が攪拌されて洗米され、洗米後、洗米された米と水加減水とが洗米槽本体25から排出され、洗米された米と水加減水とが載置台3に載置した容器2に投入される。
図4に示すように、洗米機1は、洗米された米と水加減水とが容器2に投入された後に、容器2に入れた実際の水加減水が、米に対して適正な水加減水量であるか否かを判断して、容器2に入れられた水加減水の補正の必要性を検出することができる補正部7が設けられている。補正部7は、制御装置12と、ロードセル11とを有している。
【0023】
制御装置12は洗米機を制御するためのCPU(制御部)53を有しており、この制御部53は、目標重量算出手段54と、不足算出手段55と、補正判断手段56とを有している。
目標重量算出手段54は、米に対して適正な水加減水を加えたときの容器2を含む重量を算出するもので、空の容器2がロードセル11上に置かれた際に、ロードセル11から送信された容器2の空重量と、コントロールパネル22で設定された水加減水量と炊飯量とを加算することで目標重量を求める。
【0024】
不足算出手段55は、洗米された米と水加減水とが洗米槽本体25から排出されて容器2内に米と水加減水とが投入された後(米投入後ということがある)に、米に対して不足している水加減水量を算出する。
具体的には、不足算出手段55は、目標重量算出手段54で求めた目標重量とロードセル11から送られてきた米投入後の重量(実際重量)との差を計算することで米に対して不足している水加減水量を算出する。
補正判断手段56は、米投入後の実際重量と目標重量とに差が生じているときに水加減水の補正が必要であると判断し、実際重量と目標重量との差が生じていないときは補正の必要でないと判断する。
【0025】
また、補正部7は補水手段58を有している。補水手段58は、不足算出手段55で米に対して不足している水加減水量を求めた後に、不足している水加減水量を容器2に補水するものである。
具体的には補水手段58は、給水装置23と制御装置12とで構成されており、制御装置12の制御部53は米投入後に不足算出手段55で不足している水加減水を計算し、給水装置23の電磁開閉弁41に開信号を送信して電磁開閉弁41を開く。そして、制御装置12の制御部53は電磁開閉弁41を開いた後にロードセル11から入力される実際重量と目標重量とが一致した時点で、電磁開閉弁41に対して閉信号を送信して電磁開閉弁41を閉鎖する。
【0026】
以下、洗米機の動作を図5のフローチャートに基づき説明する。なお、洗米機の動作に合わせて洗米方法についても説明する。
まず、開閉カバー30を開いてパックに詰められた米を洗米槽14に1袋分全部投入する。このとき、コントロールパネル22にて容器2に入れる米の量を設定しておく。洗米槽14に米を投入後、スタートすると洗米工程が開始される。
ステップ1での洗米工程では、給水装置23によって洗米槽14に水洗い用の水が給水され、撹拌装置15の攪拌棒46が動作して米が攪拌されることで水洗いされる。
【0027】
ステップ2での水加減工程では、洗米槽14に投入した米に対して(コントロールパネル22で設定された米に対して)必要な水加減水量(必要水量ということがある)の80%〜90%の量の水加減水を洗米槽14に供給する。
このように、水加減水工程で、必要水量よりも少ない水加減水を洗米槽14に供給している、即ち、容器2に入れる水加減水を予め減量しているため、水加減水を容器2へ供給後に水加減水が多すぎて容器2内の水加減水を減らすと言った作業を無くすことができる。具体的には、制御部53では、コントロールパネル22で設定した米の量からその米に必要な水加減水を呼び出すか又は必要な水加減水を算出し、電磁開閉弁41に開信号を送信して電磁開閉弁41を開く。なお、コントロールパネル22で直接、水加減水量を設定しても良い。
【0028】
そして、制御部53は電磁開閉弁41を開いた後に流量計40から入力される水量が、必要水量の80%〜90%になったときに、電磁開閉弁41に対して閉信号を送信して電磁開閉弁41を閉鎖する。
ステップ3で、ロードセル11上に容器2が置かれると、ロードセル11から容器2の空重量が制御部53に出力され、制御部53は目標重量算出手段54により、容器2の空重量とコンロトールパネルで設定された米の量とこの米の量から決められた必要水量とを加算することで目標重量を算出する。
【0029】
ステップ4での排米開工程では、排米弁38が開き、洗米槽14内の米と水加減水とが容器2内に投入される。
ステップ5では、洗米槽14内の全ての米と全ての水加減水とが容器2内に投入された時点で、米投入後の実際重量をロードセル11で測定する。
具体的には、制御部53は、ロードセル11の重量を監視しておき、ロードセル11で測定している重量が安定して重量の変動がなくなった時点、又は、排米弁38が開いて数秒経過した時点をもって、洗米槽14内の全ての米と水加減水とが投入されたと判断し、その時のロードセル11で測定されている重量を米投入後の実際重量とする。
【0030】
ステップ6では、制御部53は不足算出手段55により目標重量から実際重量を引くことで不足している水加減水を算出する。
ステップ7では、制御部53は電磁開閉弁41に対して開信号を送信して電磁開閉弁41を開き、容器2に対して水加減水の補水を開始する。
ステップ8では、制御部53はロードセル11で測定している実際重量が目標重量に一致したか否かを判断し、実際重量が目標重量に一致すればステップ9に進む。
ステップ9では、制御部53は電磁開閉弁41に対して閉信号を送信して電磁開閉弁41を閉じ、容器2に対して水加減水の補水を停止する。
【0031】
ステップ10での排米閉工程では、排米弁38を閉じる。
以上、洗米機の動作、洗米方法によれば、ステップ2〜ステップ6に示すように、容器2に米と水加減水とを投入したときの実際重量をロードセル11上で測定して、この実際重量と米に対して適正な水加減水を加えたときの目標重量との差から水加減水の補正の有無を検出している。また、洗米機の動作、洗米方法では、ステップ2,ステップ6に示すように、水加減水を予め減量して測定した実際重量と前記目標重量との差から米に対して不足している水加減水量を求めた後、この不足水加減量の水加減水を容器2に補水している。ステップ8,ステップ9に示すように、実際重量が目標重量と一致するまで水加減水を容器2に補水している。
【0032】
したがって、ロードセル11にて米投入後の実際重量を測定しているため、米投入と共に容器2に入れた実際の水加減水量を知ることができ、実際の水加減水量が不足している場合には不足の水加減水を自動的に補給することができる。
洗米機の動作を図6のフローチャートに変更してもよい。図6に示すフローチャートでは、ステップ1〜ステップ6までは、上記に示した動作と同様であるため説明を省略する。
ステップ11では、制御部53は、不足算出手段55で求めた不足の水加減水量を示す信号をコントロールパネル22に送信し、コントロールパネル22に設けた表示部に不足の水加減水量を表示する。
【0033】
したがって、作業者が表示部を見ることで、不足の水加減水量、即ち、水加減水の補正が必要であるかが分かり、作業者が不足の水加減水量を人為的に容器2に入れることで、米に適正な水加減水を容器2に入れることが可能となる。
なお、図6のフローチャートのステップ6で不足の水加減水量を計算して、ステップ11で不足の水加減水量を表示しているが、ステップ6で水加減水量の不足を計算せず、実際重量を表示部に表示するようにしてもよい。
本発明の洗米機1は上記の実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では、洗米機1はパック米対応機であるが、これに限らず、貯米庫を有する洗米機であってもよい。
【0034】
上記の実施の形態では、不足の水加減水を計算して、計算した不足の水加減水量を容器2内に入れるようにしているが、不足の水加減水を計算せずに米投入後での実際重量をロードセル11で測定し、ロードセル11で測定している実際重量が目標重量になるまで、給水装置23によって容器2に水加減水を供給するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の洗米機の正面図である。
【図2】洗米機の側面図である。
【図3】洗米装置の内部図である。
【図4】補正部を示すシステム構成である。
【図5】洗米機の動作を示すフローチャート図である。
【図6】洗米機の他の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0036】
1 洗米機
2 容器
3 載置台
7 補正部
11 重量計(ロードセル)
12 制御装置
22 コントロールパネル
23 給水装置
40 流量計
41 電磁開閉弁
53 制御部
54 目標重量算出手段
55 不足算出手段
56 補正判断手段
58 補水手段
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄


【公開番号】 特開2008−29933(P2008−29933A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204692(P2006−204692)