トップ :: B 処理操作 運輸 :: B01 物理的または化学的方法または装置一般

【発明の名称】 実験台
【発明者】 【氏名】柴田 直哉

【氏名】石渡 武

【要約】 【課題】化学の実験等を行なう実験台で、実験を行なう天板表面上に置かれるバーナーに接続するチューブ、機器に電力を供給するためのコード等が置かれて実験の邪魔にならないようにする。

【解決手段】実験台の天板の下部にユニット化されたユーティリティ部を形成した。特にこのユーティリティ部がガス等の配管に接続されたガス栓や電源コードに接続されたコンセント等を設けた凹部をなし、実験にて使用するガスバーナーをチューブにてガス栓に接続して又コードにて機器類をコンセントに接続し、これらチューブやコードの不必要な部分を凹部内に収納するようにしてチューブやコード等が実験を行なう際に邪魔にならないようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実験を行なう天板の下部にユーティリティ部と収納庫を配置した実験台で、少なくとも前記ユーティリティ部を一つのユニットとしたことを特徴とする実験台。
【請求項2】
前記のユニット化したユーティリティ部が凹部を有し、前記凹部にユーティリティ部内に設置された配管や電力供給用コードに接続する水道栓、ガス栓、コンセント等を取り付けた収納部を有し、実験の際に天板上に置かれる機器類を前記水道栓、ガス栓、コンセントに接続して使用するようにした請求項1の実験台。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、化学等の実験を行なう実験台に関するもので、特に、ユーティリティボックスの配置等に特徴を有する実験台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化学等の実験に用いる実験台は、電気の使用、水の使用、加熱のためのバーナー等の使用、実験器具や測定器具等の使用のために、ユーティリティと呼ばれている配管、配線や水道栓、ガス栓、コンセント等の配置が必要となる。
【0003】
そのため、実験台では、配管や栓の設置位置等が問題になる。
【0004】
従来の実験台における配線や配管等の代表例を示すと次の通りである。
【0005】
図5は、従来の実験台における電源、コードの配線状態の一例を示す図である。
【0006】
この図5において、(A)は実験台を正面より見た配線の状態およびコンセントの位置を示す図、(B)は側面より見た配線の状態を示す図、(C)は上方より見た図で、コンセントより各機器への電源コードの接続状況を示す図である。
【0007】
これら図において、1は天板で(B)における左側および右側に夫々実験を行なう作業者が立って互いに向かい合って天板1上にて作業が行なわれる。この天板1の下は、夫々左右の作業者が使用する器具類を収納する収納室21、22が形成され、その中央には配線用の空間23が設けられている。そして、コード25は図示するように中央の空間にて、床より天板1側に伸び、図4の(A)に示すように天板1の中央で適宜箇所に設けられたコンセント26に接続されている。
【0008】
ここで、実験を行なう際、例えば、図5の(C)に示すように機器10が天板上に置かれ、コンセント26より各機器10にコード27が接続されている。
そのため、天板1上に伸びる電源コード27が実験の邪魔になる。
【0009】
又、図6はガス管等の配管と電気の配線の概要を示す図である。
【0010】
この図6も(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【0011】
この図6に示す従来例は、中央空間23内に(A)に示すようにコード25がはりめぐらされている。
【0012】
又、この従来例は、中央の空間に配管28が設置され、図6の(A)に示すようにこの配管28が中央の空間内の各部分に設けられ、配管28の先のガス栓29等は天板1の表面上に伸びており、このガス栓29にチューブ30が接続され、(C)に示すようにコード27と同様、天板上に置かれている。
【0013】
このように、従来の実験台においては、天板上の実験を行なうスペース内に実験用器具に加えてコードやチューブが置かれ、しかも比較的長いコードやチューブが実験のさまたげになる。
【0014】
又、実験台の他の従来例として、天板上にブリッジ状の構造物を設け、これに水道栓等のユーティリティを設置して、そこからバーナーや機器類にチューブやコードを接続したものも知られている。
【0015】
しかし、この方法は作業者の前にブリッジ状の構造物であるユーティリティ部が存在し、更にブリッジ状のユーティリティ部より天板上に置かれた機器類へ接続するコードやチューブが垂れ下がっているため作業の邪魔になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
このように従来の実験台は、天板の下部に収納庫やユーティリティ部分となる空間とを有する構成である。又、収納庫部分が一部ユニット化されているものも知られている。
【0017】
このような従来の実験台は、天板下部の変更が不可能に近い構成であった。
本発明は、配管等の設置されたユーティリティ部分をユニット化した実験台を提供するものである。
【0018】
又、本発明は、ユニット化したユーティリティ部にコンセントや水道栓、ガス栓等を設置して実験を行ない易い構成にした実験台を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の実験台は、少なくとも配管等を設置するユーティリティ部をユニット化したものである。
【0020】
これにより天板下部をユニット化されたユーティリティ部と実験に用いられる機器や、薬品等を収納する収納庫を配置したもので、収納庫のユニット化と合わせ、ユーティリティ部、収納庫等の配置の変更が容易になるようにした。
【0021】
更に本発明の実験台は、ユニット化したユーティリティ部の上部に凹部を形成し、この凹部にガス栓、水道栓、コンセント等を取り付けた収納部を配置したものである。
【0022】
これにより、本発明の実験台は、ユニット化したユーティリティ部内のコードや配管に前記の収納室内のコンセントや栓に連結するようにしたものである。
そして、収納室に設置されたコンセントや栓より実験台上の機器類にコードやチューブを接続して使用すると共にこれらコードやチューブの一部をこの収納部や凹部内に収納することにより、実験台上に置かれるコードやチューブが少なく、又実験を行ない易い状態にすることが容易であり、実験が行ない易い配置になし得る。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、天板の中央下部にユニット化したユーティリティ部を設けたもので、このユーティリティ部内に配管やコードを収納し得るもので、それらの好ましい配置が可能になる。同時に収納庫のユニット化により、天板下部の配置の変更が容易になり、その自由度が増大する。更にユニット化したユーティリティ部の上側に凹部を形成し、この凹部に収納部を設け、この収納部内に水道栓、ガス栓、電源用コンセントを設定すると共にボックス内に一定のスペースを確保した構成にすることにより、前記の栓やコンセントより実験に使用する機器類やガスバーナー等に接続する水道、ガスチューブやコードをボックス内に収納し、又使用時も接続に必要とする部分(長さ)以外をボックス内に収納することにより天板上での作業が行ないやすくなるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態を図示する実施例にもとづいて説明する。
【実施例1】
【0025】
本発明の実施例1は図1に示す通りである。この実施例1は、図5に示す従来例を基本とした実施例である。
【0026】
この図1において、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【0027】
図1に示すように、本発明の実施例1は、天板1の中央下部にユニット化したユーティリティ部2を設置したものである。このユーティリティ部2はその上側に図の(A)の左右に伸びる(図の(B)を紙面前後に伸びる)凹部3を有し、この凹部3にコンセント5を有する収納部4を設置している。又、この収納部4の下方には配線用のコードがまとめて配置され、他は利用空間にしてある。そして、コード6は、収納部4のコンセント5に接続されている。
【0028】
この実施例1は、天板1上に設置された機器10よりのコード11を収納部4内のコンセント5に接続して機器10を用いての実験が行なわれる。
【0029】
ここで、機器10のコード11は、収納部4内に設けられたコンセント5に接続すると共に余分なコード11も収納部4内に収納することが可能である。したがって、図1の(A)に示すように、天板上は最小限のコード11が露出されるのみで実験の邪魔にならない。
【0030】
又、この実施例1は、ユーティリティ部をユニット化することにより、配線が整理された配置になっている。
【0031】
図2は実施例1の実験台における中央のユーティリティ部のボックス状の凹部が形成された部分の拡大図で、(A)は凹部に蓋をした時の図、(B)は蓋をとった時の図である。
【0032】
この図2の(A)に示すように、天板中央の凹部には蓋8が設けられている。つまり夫々の凹部に3枚よりなる蓋8が設けられている。これらの蓋は、その端部8aに円弧状の切り欠き9が形成され、この切り欠き9を利用して簡単に蓋を取り外すことが可能である。その上、実験時にこの切り欠き9を利用して、機器へ接続するコード11をその不必要な部分を凹部内に収納した上で、天板上に引き出すことによりコードの移動を阻止でき、実験の際にコードが邪魔になることなく、実験を行なう上で一層好ましい。そればかりか、天板中央部分に物を置くことも可能になり、薬品類等を実験の邪魔にならない位置で、しかも取り外しが容易な位置に置くことが可能になる。
【実施例2】
【0033】
本発明の実施例2は、図3に示すような構成である。この図3も(A)が正面図、(B)が側面図、(C)が平面図である。
【0034】
この実施例2は、図6に示す従来例のように配管を有する実施例である。
【0035】
この実施例2も実施例1と同様に実験台中央部の天板1の下部に収納部4が配置されたユーティリティ部2が設置され、この収納部4にはコンセント7が設けられている。それと同時に収納部4にはガス栓等の栓3も設けられている。そして、ユニット化されたユーティリティ部にはコード11が配置されコンセント7に接続されている。一方ユーティリティ部2には例えば図3の(A)に示す位置に配管12が設けられ、収納部4に取り付けられた栓3に接続されている。
【0036】
この実施例2は以上のような構成で、実験に際して例えば図3の(C)に示すように機器類10を設置し、そのコード11を収納部4内のコンセントに接続すると共に一部を収納部4内に収納して実験を行なう。
【0037】
又、実験に際して使用するバーナー15は、天板1上におくと共にそのガス供給用のチューブ16は収納部4内のガス栓3に接続する。このチューブ16も一部は収納部4内に収納することができる。そのため、図3の(C)に示すように天板1上には必要とするチューブ16のみが置かれる。
【0038】
以上のように、この実施例2も、ユニット化したユーティリティ部2に図示するように配管がなされ従来例のような空間部分での配管に比べ、安定したしかも自由な配管が可能になる。又、収納部のコンセントや栓と天板上の機器とを結ぶコード、チューブ共に図3の(C)に示すような状態にすることが可能であって、実験中にコードやチューブが邪魔になることはない。
【0039】
この実施例2においても、図2に示すような蓋をすることにより実施例1と同様により好ましい構成になる。
【0040】
尚、図2では、蓋を三つに分割したものとしたが、凹部に設けられたコンセントやガス栓等の配置位置により蓋の数や大きさ長さ等は適宜選択し得る。同様に蓋に形成する切り欠きの形状、大きさも適宜選択し得る。
【実施例3】
【0041】
本発明の実施例3は、図4に示すような構成である。この実施例3は、図3に示す実施例2の変形例であって、実施例2において、水道栓を通して水の供給量のコントロール操作つまり使用する水道水の供給量のコントロール操作を作業者の手もとにて行ない得るようにしたつまり遠隔操作を可能にした実施例である。したがって、図4は、ユーティリティ部を示し、特に上記の遠隔操作の内容に関係する構成を中心に示してあるが、他の構成は実施例2と基本的には同じである。
【0042】
図4において(A)は側面よりの図、(B)は正面よりの図である。これら図において、ユーティリティ部2の収納部4には水道栓7が設けられている。又配管12より他の配管12Aおよび水栓供給量調整のための操作ハンドル17を介して配管12Bが設けられ、この配管12Bがガス栓7に接続されている。
【0043】
この実施例3は、図示するように配管12よりの水道水は、12A、12Bを通って水道栓7に供給される。その際図3(A)の左右にて夫々実験を行なう作業者は、夫々手もとの操作ハンドル17を操作することにより、水道水の量をコントロールすることが可能になる。
【0044】
したがって、作業者によるコントロールが容易になる。
【0045】
前述のように図4は、遠隔操作に関連した構成を説明するためのもので他の構成は実施例2と基本的に同じである。したがって、実施例2と同様、天板上のガスバーナーに接続するガス用のチューブや水道水供給用のチューブ等が整理された状態になし得るため、広い天板上での実験が可能であり、更に水道水の量のコントロールを手もとのハンドル14にて行ない得るために効率よく実験を行ない得る。
【0046】
特に背の低い作業者の場合、中央へのユーティリティ部にての水道水の量の調整等は容易ではなく、効率の良い実験を行ない得る点で極めて効果的である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、化学等の実験を行なう実験台で、実験の際に使用する機器類やガスバーナー等に水道水、ガス、電力を供給する天板中央下部にユニット化したユーティリティ部を設置したもので、このユーティリティ部内に配管やコードの収納配置を行ない易くした。又ユーティリティ部に配置した収納部に水道栓、ガス栓、コンセントを取り付けることにより水道栓、ガス栓、コンセントおよびそれらより機器に接続するチューブやコードを収納し、それらからチューブやコードにて機器類に接続して使用するもので、接続用チューブ、コードを収納し得ることにより、天板上での作業を行ない易くした。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施例1の構成を示す図
【図2】実施例1のユーティリティ部の拡大平面図
【図3】本発明の実施例2の構成を示す図
【図4】本発明の実施例3の構成を示す図
【図5】従来の実験台の構成を示す図
【図6】他の従来の実験台の構成を示す図
【符号の説明】
【0049】
1 天板
2 ユーティリティ部
3 ユーティリティ部に形成された凹部
4 収納部
5 コンセント
6 コード
7 ガス栓、水道栓
【出願人】 【識別番号】000133467
【氏名又は名称】株式会社ダルトン
【出願日】 平成19年3月29日(2007.3.29)
【代理人】 【識別番号】100075867
【弁理士】
【氏名又は名称】向 寛二


【公開番号】 特開2008−246289(P2008−246289A)
【公開日】 平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願番号】 特願2007−87491(P2007−87491)