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【発明の名称】 磁気イオン発生装置
【発明者】 【氏名】野村 裕幸

【要約】 【課題】簡単な構造の磁気処理装置として、安定して処理室に磁気処理した外気を供給することができるようにすることにある。

【構成】外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部7の流通路2の中央部にガイド棒10を流通路2にそって配設して、この流通路2に所定の磁力の磁石体4、5を対向して配設し、外気を上記磁石体4、5を配設した流通路2で磁気処理してガイド棒10にそって流通させて処理室に流入するようにしている。筒状の流通路2の対向する内側面に一定の間隔で流通路2の中心部側に突き出した仕切り11を対称状または非対称状に配設し、また筒状の流通路2の周囲の内側面に所定の磁力の磁石体をスパイラル状の位置関係で配設することが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外気を磁気処理して処理室に供給して有機廃棄物を蓄熱分解処理するための磁気イオン発生装置であって、
外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部の流通路の中央部にガイド棒を流通路にそって配設してこの流通路に所定の磁力の磁石体を対向して配設し、
外気を上記磁石体を配設した流通路で磁気処理してガイド棒にそって流通させて処理室に流入するようにしたことを特徴とする磁気イオン発生装置。
【請求項2】
筒状の流通路の対向する内側面に一定の間隔で流通路の中心部側に突き出した仕切りを対称状または非対称状に配設した請求項1に記載の磁気イオン発生装置。
【請求項3】
外気を磁気処理して処理室に供給して有機廃棄物を蓄熱分解処理するための磁気イオン発生装置であって、
外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部の流通路の周囲に所定の磁力の磁石体をスパイラル状の位置関係で配設し、
外気を上記磁石体を配設した流通路で磁気処理して処理室に流入するようにしたことを特徴とする磁気イオン発生装置。
【請求項4】
磁気処理部を重ね合わせて配設した請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気イオン発生装置。
【請求項5】
磁気処理部の流通路に二酸化チタン等の触媒を塗布した請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気イオン発生装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物処理や燃焼処理分野における、磁気イオン発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、生ごみや、新聞、雑誌などの家庭ごみ、廃タイヤ、廃プラスチックなどの工業用廃品の処分は、一般的に所要の焼却処理設備によって行われている。しかし、これらの焼却処理にはダイオキシン等の有害物質が発生するものがあって、そのため高温処理する必要があり、設備に耐熱性が要求され、大型化して高価になるものであった。
【0003】
そこで、外部からの燃焼用空気を磁気処理して燃焼室に供給し、有機系廃棄物を熱分解処理することが提案されている。
【特許文献1】特開2004−91367号公報
【0004】
しかし、上記した磁気処理装置は、特殊な複雑な構造の流通路を形成して乱流を積極的に発生させるようにしているもので、磁気処理した外気を安定して処理室へ供給できないものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、簡単な構造の磁気処理装置として、安定して処理室に磁気処理した外気を供給することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、外気を磁気処理して処理室に供給して有機廃棄物を蓄熱分解処理するための磁気イオン発生装置であって、外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部の流通路の中央部にガイド棒を流通路にそって配設してこの流通路に所定の磁力の磁石体を対向して配設し、外気を上記磁石体を配設した流通路で磁気処理してガイド棒にそって流通させて処理室に流入するようにしたことを特徴とする磁気イオン発生装置を提供するにある。
【0007】
また、筒状の流通路の対向する内側面に一定の間隔で流通路の中心部側に突き出した仕切りを対称状または非対称状に配設した磁気イオン発生装置を提供するにある。
【0008】
さらに、筒状の流通路の周囲に所定の磁力の磁石体をスパイラル状の位置関係で配設した磁気イオン発生装置を提供するにある。
【0009】
さらにまた、磁気処理部を重ね合わせて配設した磁気イオン発生装置を提供するにある。
【0010】
さらにまた、磁気処理部の流通路に二酸化チタン等の触媒を塗布した磁気イオン発生装置を提供するにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明の磁気イオン発生装置は、外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部の流通路の中央部にガイド棒を流通路にそって配設してこの流通路に所定の磁力の磁石体を対向して配設し、外気を上記磁石体を配設した流通路で磁気処理してガイド棒にそって流通させて処理室に流入することによって、外気を簡単な構造の磁気処理部で磁気イオン化させて、ガイド棒にそって安定して流出させることができ、磁気イオン化した外気を処理室側へ導入するようにできる。
【0012】
また、筒状の流通路の対向する内側面に一定の間隔で流通路の中心部側に突き出した仕切りを対称状または非対称状に配設することによって、流入する外気を効率的に磁気処理部で磁気イオン化させて、ガイド棒にそって安定して流出させることができる。
【0013】
また、筒状の流通路の周囲に所定の磁力の磁石体をスパイラル状の位置関係で配設することによって、流入する外気を磁気処理部でスパイラル状に進行して磁気イオン化させて、安定して流出させることができる。
【0014】
さらに、磁気処理部を重ね合わせて配設することによって、所要の磁気イオン化した外気を所要の流通量とする容易に対処できる。
【0015】
さらにまた、磁気処理部の流通路に二酸化チタン等の触媒を塗布することによって、上記のように磁気による磁気イオン化の作用とともに触媒による活性化の作用で通過する空気中の酸素を活性処理化し、より有効に処理して次工程に導入するようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の磁気イオン発生装置は、外気を磁気処理して処理室に供給して有機廃棄物を蓄熱分解処理するための磁気イオン発生装置であって、外気を磁気処理する所定の断面とした筒状の磁気処理部の流通路に所定の磁力の磁石体を対向して配設し、外気を上記磁石体を配設した流通路で磁気処理して処理室に流入するようにしたことを特徴としている。
【0017】
磁気イオン発生装置1は、図1〜図3のように矩形断面の流通路2とし、その面が大きい上下(図上)両側面に磁石装着部3、4を設けて所定の磁力体5、6をそれぞれ装着した磁気処理部7とし、一端の流入口8から外気の空気を流入して他端の流出口9から磁気処理して磁気イオン化した空気をガイド棒10にそって安定して流出して処理室へ供給できるようにしている。
【0018】
流通路2は、所定の長さのプラスチックやステンレススチール等の非磁性材で偏平状の矩形断面をしていて、図1〜図3のように偏平状とした面積の大きい上下(図上)の両側面にそのほぼ両端部にわたる磁気装着部3、4を取り付けて、300〜500ガウスの所定の磁力の磁石体5、6を固着し、流通する外気を磁気イオン化処理するようにしている。磁力が300ガウスより少ないと余り効果がなく、350〜500ガウスが有効である。
【0019】
そして、流通路2には、図1〜図3のように中央部にガイド棒10を流通路2にそって所定長さに配設し、磁気イオン化した外気をガイド棒10にそって安定して導出するようにしている。ガイド棒10は、流通路2の長さよりも約1.5〜3倍以上の長さが外気をガイド棒10にそって安定して導出できて好ましい。
【0020】
また、流通路2には、図1〜図3のように対向する内側面に仕切り11を一定の間隔で流通路2の中心部側に突き出して対称状または非対称状に配設し、流入する外気を効率的に磁気処理部7で磁気イオン化し、ガイド棒10にそって安定して流出できるようにしている。
【0021】
なお、上記仕切り11部は、図4のように仕切りセット12として一体的に形成して、上記した流通路2の両側面にそれぞれ取り付けるようにして組み立てを簡単化するのが好ましい。
【0022】
また、図5のように流通路2のまわりに磁石体13、14、15、16を少しずつ取付位置をずらしてスパイラル状に配設して、外気をスパイラル状に磁気イオン化するようにし、こうすることによってガイド棒10がなくても磁気イオン化した外気を安定して処理室へ導入できる。
【0023】
また、図6のように上記した磁気処理部7を複数個(図上2個)重ね合わせるようにして配設し、磁気イオン化した外気を増加でき、かつ内側の磁石体を共有して磁石体5、6をより有効に利用するようにできる。
【0024】
さらに、上記した磁気処理部7は、非磁性の筒状体等に内装して、処理室の接続管等に接続して使用できる。その場合、筒状体等はエンジニアリングプラスチックス等の断熱性材で形成して、磁石体4、5に高温が伝達されないようにするのが、磁石体4、5の性能を損なわれなくできて好ましい。
【0025】
なお、磁気処理部7の流入口8側に軸流の送給ファンを、または流出口9側に軸流の吸入ファンを配設し、ファンを回転数を制御したり、温度センサーやタイマーによって間欠的に運転制御して所要量の外気を流通するようにし、外気の供給距離を前記よりも2〜3倍以上に延長できて、大量処理用の処理装置に対処するようにできる。
【0026】
また、磁気処理部7の流通路2等の内面に二酸化チタン、酸化チタンなどの触媒を塗布し、通過する空気中の酸素を磁気イオン化するとともに活性処理化し、より有効に処理して次工程に導入するようにできる。この場合、磁気処理部7等の全部または一部を透明プラスチック等としたり、発光ダイオードを配設して光を取り入れるのが望ましい。
【実施例】
【0027】
図1〜図3は、本発明の一実施例を示すものであって、磁気処理部7を3mm厚さのポリエチレン材で流通路2を15mm×34mmの断面積の矩形状で100mm長さとして形成し、その上下(図上)に約40mm径の磁石装着部3、4を設けて350ガウスの磁石体5、6を磁極を対向状態として配設した。
【0028】
また、上記流通路2には、図1〜図3のように中央部に2mmφのステンレススチールのガイド棒10を流通路2にそって流通路2のほぼ1.5倍の所定長さに突き出して配設しているとともに、対向する内側面に仕切り11を一定の間隔で流通路2の中心部側に突き出して非対称状に配設し、流入する外気を効率的に磁気処理部7で磁気イオン化させて、ガイド棒10にそって流出させるようにしている。
【0029】
そして、この磁気イオン発生装置1を断熱性のプラスチック製の筒体内に装着し、有機廃棄物の熱処理室に接続して試用した。
【0030】
その結果、当初のバーナーによる点火して燃焼するだけで、その後は電気や燃料を使用することなく、熱処理室内部の蓄熱作用と、本発明の磁気イオン化した空気中の活性化した酸素分子によって有機ごみを熱分解処理でき、1/200〜1/300に減容化できた。もちろん、ダイオキシンなどの発生もなく、低温で熱処理できたものであった。
【0031】
また、上記した図5のように磁石体13、14、15、16をスパイラル状に配設したものを使用すると、磁気イオン化した空気を安定して流通方向にスパイラル状に供給できて、上記のようにしてより迅速に処理できる。この場合、必ずしもガイド棒10を必要としなくできる。
【0032】
また、磁気イオン発生装置11にファンを介して強制的に外気を流入して流出すると、より大型の処理装置に適用でき、上記のように処理できる。この場合、内部の温度が上昇しすぎて焼却処理しないように、ファンを回転数制御したり、温度センサーやタイマーによって適宜に間欠的に運転制御するのが好ましい。
さらに、大型の処理装置の場合、図7のように磁気処理部7を重ね合わせて使用するなど、本発明の趣旨にもとづいていろいろな変形態様を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施例の側断面図、
【図2】同上の平断面図、
【図3】同上の背面図、
【図4】同上の他の実施例の側面図、
【図5】同上のさらに他の実施例の側面図、
【図6】同上のさらに他の実施例の側面図。
【符号の説明】
【0034】
1…磁気イオン発生装置 2…流通路 3、4…磁気装着部
5、6…磁石体 7…磁気処理部
【出願人】 【識別番号】506229969
【氏名又は名称】野村 裕幸
【出願日】 平成18年7月4日(2006.7.4)
【代理人】 【識別番号】100082832
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 邦章


【公開番号】 特開2008−12397(P2008−12397A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−184108(P2006−184108)