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混合装置 - 特開2008−29909 | j-tokkyo
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【発明の名称】 混合装置
【発明者】 【氏名】山田 恭平

【氏名】安部 巖

【氏名】角田 政

【要約】 【課題】混合をするためには、時間がかかってしまうとともに、コストが嵩んでしまう。

【構成】混合装置10は、海底の上に設けられた石炭灰造粒物を海底の土砂と混合させる装置である。混合装置10は、枠11と、4本の脚14,14,…と、前方滑走板13と、後方滑走板15とを備えている。各脚14は、枠11に接続されており、枠11を石炭灰造粒物を含む層の表面よりも上方に、その表面に対して略平行な平面内に配置する。枠11は、その平面内を移動する。枠11内には、3本の取り付け部材23,23,23が移動方向に対して略垂直に延び、移動方向に間隔をあけて設けられている。取り付け部材23,23,23には、溝形成部材31,31,…が、取り付け部材23,23,23の長手方向における互いに異なる位置から、前方滑走板13および後方滑走板15よりも下へ延びている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1固形物を含む第1層と、第1層の上に存在し第2固形物を含む第2層とを有する地盤において、該第1固形物と該第2固形物とを混合する混合装置であって、
前記第2層の表面に対して略平行な平面内に配置され、該平面内を移動する枠と、
前記枠に接続され、上へ延びるように前記第2層の表面に設置されて該枠を該第2層の表面よりも上方へ配置する脚と
を備え、
前記枠内には、複数の取り付け部材が、移動方向に対して略垂直に延び且つ移動方向に間隔をあけて設けられており、
前記複数の取り付け部材には、複数の溝形成部材が、該取り付け部材の長手方向における互いに異なる位置から下へ延びるように設けられており、
前記溝形成部材は、それぞれ、
その下端が上下方向において前記脚の下面よりも下に位置するように、下へ延びており、
前記脚が前記第2層の表面に設置されると、前記第2層を貫通して前記第1層内に入り、
前記枠が移動すると、前記第1固形物および前記第2層内の前記第2固形物を前記第2層の表面に掻き出すとともに、掻き出しにより溝を形成し、
掻き出された前記第1固形物および前記第2固形物が重力に従って前記溝の中に落下することにより、第1固形物と第2固形物とが混合する
ことを特徴とする混合装置。
【請求項2】
請求項1に記載の混合装置において、
前記溝形成部材には、それぞれ、移動方向に対して略平行に貫通する孔が形成されていることを特徴とする混合装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の混合装置において、
前記溝形成部材は、それぞれ、前記取り付け部材に接続されている上端よりも下端の方が移動方向前方に配置されるように形成されていることを特徴とする混合装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1つの混合装置において、
前記溝形成部材は、それぞれ、その下端の位置を上下に変更する溝形成部材位置変更部を有していることを特徴とする混合装置。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1つに記載の混合装置において、
前記溝形成部材が接続された前記取り付け部材のそれぞれには、差入部材が、該溝形成部材よりも移動方向後方に、該取り付け部材から下へ延びるように設けられており、
前記差入部材は、前記溝形成部材が前記第2層の表面に掻き出した前記第1固形物および前記第2固形物を、前記溝の中へ入れることを特徴とする混合装置。
【請求項6】
請求項5に記載の混合装置において、
前記差入部材は、それぞれ、当該差入部材が接続されている取り付け部材から移動方向斜め後方に延びる板状の本体部を有しており、
前記本体部は、前記枠が移動すると、掻き出された前記第1固形物および前記第2固形物を前記溝の中へ入れることを特徴とする混合装置。
【請求項7】
請求項6に記載の混合装置において、
前記差入部材は、前記本体部の下端の位置を上下に変更する差入部材位置変更部を有していることを特徴とする混合装置。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1つの混合装置において、
前記溝形成部材が接続された取り付け部材よりも移動方向前方には、前方取り付け部材が該取り付け部材に対して略平行に配置されており、
前記前方取り付け部材には、複数の溝形成補助部材が、該前方取り付け部材から下へ延びるように設けられており、
前記溝形成補助部材の下端は、上下方向において、前記脚の下面よりも下であって前記溝形成部材の下端よりも上に位置していることを特徴とする混合装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1つの混合装置において、
前記溝形成部材が接続された取り付け部材よりも移動方向後方には、後方取り付け部材が該取り付け部材に略平行に配置されており、
前記後方取り付け部材には、前記第2層の表面を均すための均し部材が設けられていることを特徴とする混合装置。
【請求項10】
請求項1から9の何れか1つの混合装置において、
前記第1層は、土砂を含む層であり、
前記第2層は、石炭灰造粒物を含む層であり、
前記土砂と前記石炭灰造粒物とを混合させる装置であることを特徴とする混合装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、混合装置に関し、特に、第1層内の第1固形物を第1層の上に形成された第2層に入れるとともに第2層の第2固形物を第1層内に入れるために用いる混合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海底の軟弱地盤の上に敷砂・覆砂を施して、ヘドロ層のような軟弱地盤を封じ込めて海水の水質を改善浄化する工事は、以前より行われていた。また、最近では、失われた自然環境を取り戻すために、海底に土砂を入れて干潟を造成する工事も、行われている。さらに、海底に土砂を敷いた後にその土砂と海底の土砂とを混ぜ合わせる場合もあり、この混合により底生生物が成長するために必要な粒度の土壌となり、水産資源の生育環境を充分に改善させることができる。
【0003】
海底に敷かれた土砂と海底の土砂とを混合させる方法としては、種々の方法が知られており、例えば、攪拌混合により混合を行う方法がある(非特許文献1参照)。この方法は、箱を海底に貫入後、その箱の中にスラリー状の覆砂材を充填させて覆砂材と海底の土砂とを攪拌混合させるというものである。そして、攪拌混合が終了すれば箱を抜いて海底の別の場所に貫入させ、上述の工程を経て混合させていく。
【非特許文献1】http://www.penta-ocean.co.jp/news/d_news20040825.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的とするところは、混合に要するコストの削減を図るとともに短時間で広範囲の混合が可能な混合装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の混合装置は、第1固形物を含む第1層と、第1層の上に存在し第2固形物を含む第2層とを有する地盤において、第1固形物と第2固形物とを混合する装置である。具体的には、混合装置は、第2層の表面に対して略平行な平面内に配置され、その平面内を移動する枠と、枠に接続され、上へ延びるように第2層の表面に設置されてその枠を第2層の表面よりも上方へ配置する脚とを備えている。枠内には、複数の取り付け部材が、移動方向に対して略垂直に延び且つ移動方向に間隔をあけて設けられており、複数の取り付け部材には、複数の溝形成部材が、取り付け部材の長手方向における互いに異なる位置から下へ延びるように設けられている。溝形成部材は、それぞれ、下端が上下方向において脚の下面よりも下に位置するように下へ延びており、脚が第2層の表面に設置されると、第2層を貫通して第1層内に入り、枠が移動すると、第1固形物および第2層内の第2固形物を第2層の表面に掻き出すとともに、その掻き出しにより移動方向と略平行に延びる溝を形成する。そして、掻き出された第1固形物および第2固形物が重力に従って溝の中へ落下することにより、第1固形物と第2固形物とが混合する。
【0006】
上述のように、この混合装置では複数の溝形成部材が複数の取り付け部材の長手方向における互いに異なる位置に設けられているので、この混合装置を一回移動させれば溝形成部材の個数分の溝が形成される。よって、混合装置を同じ場所で何度も移動させなくても、第1固形物と第2固形物とを混合させることができる。
【0007】
また、上述のように、混合装置を移動させると溝形成部材が第1固形物および第2固形物を掻き出し、その結果、第1固形物と第2固形物とが混合する。よって、混合に要する動力は、装置の移動に要する動力のみである。
【0008】
本発明の混合装置では、溝形成部材には、それぞれ、移動方向に対して略平行に貫通する孔が形成されていることが好ましい。このような構成により、溝形成部材よりも移動方向前方に存在している第1固形物や第2固形物は、孔の中を通って移動方向後方へ移動する。
【0009】
本発明の混合装置では、溝形成部材は、それぞれ、取り付け部材に接続されている上端よりも下端の方が移動方向前方に配置されるように形成されていることが好ましい。後述の好ましい実施形態では、溝形成部材は、それぞれ、上端よりも下端の方が移動方向前方に配置されるように折曲されている。このような構成では、上端と下端が鉛直に配置されている場合に比べて、第1固形物および第2層内の第2固形物を第2層の表面に容易に掻き上げることができる。
【0010】
本発明の混合装置では、溝形成部材は、その下端の位置を、上下に変更する溝形成部材位置変更部を有していることが好ましい。このような構成により、第1固形物と第2固形物との混合具合を変更することができる。
【0011】
本発明の混合装置では、溝形成部材が接続された取り付け部材のそれぞれには、差入部材が、溝形成部材よりも移動方向後方に、取り付け部材から下へ延びるように設けられていることが好ましい。この差入部材は、溝形成部材が第2層の表面に掻きだした第1固形物および第2固形物を、第1層の露出面に形成された溝の中へ入れる。このような構成により、第2層の表面に掻き出された第1固形物および第2固形物を、溝の中へ入れることができる。
【0012】
本発明の混合装置では、差入部材は、それぞれ、その差入部材が接続されている取り付け部材から移動方向斜め後方に延びる板状の本体部を有していることが好ましい。この本体部は、枠が移動すると、掻き出された第1固形物および第2固形物を溝の中へ入れる。
【0013】
本発明の混合装置では、差入部材は、本体部の下端の位置を上下に変更する差入部材位置変更部を有していることが好ましい。このような構成により、第2層の表面に掻き上げられた第1固形物や第2固形物を確実に溝の中に差し入れることができる。
【0014】
本発明の混合装置では、溝形成部材が接続された取り付け部材よりも移動方向前方には、前方取り付け部材がその取り付け部材に対して略平行に配置されており、前方取り付け部材には、複数の溝形成補助部材が、その取り付け部材から下へ延びるように設けられていることが好ましい。そして、溝形成補助部材の下端は、上下方向において、脚の下面よりも下であって溝形成部材の下端よりも上に配置されていることが好ましい。このような構成により、溝形成部材を第1層の内部へ入り易くしている。
【0015】
本発明の混合装置では、溝形成部材が接続された取り付け部材よりも移動方向後方には、後方取り付け部材が配置されており、後方取り付け部材には、第2層の表面を均すための均し部材が設けられていることが好ましい。このような構成により、混合後の第2層の表面を均すことができる。
【0016】
後述の好ましい実施形態では、第1層は土砂を含む層であり、第2層は石炭灰造粒物を含む層であり、本発明の混合装置は土砂と石炭灰造粒物とを混合させる装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、混合コストの削減を図るとともに短時間で混合することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0019】
本実施形態では、第1層として海底を例に挙げ、第2層として海底の上に存在する石炭灰造粒物を含む層を例に挙げ、混合装置として海底の土砂と石炭灰造粒物とを混合させる際に用いる混合装置を例に挙げて、その混合装置の構成を示す。すなわち、海底の上には石炭灰造粒物が敷かれており、本実施形態にかかる混合装置を用いて海底内の土砂と石炭灰造粒物とを混合する。これにより、水生生物が成育できる程度にまで海水の水質環境を改善することができる。
【0020】
図1および図2は、混合装置10の構成を示す図である。図1は、混合装置10の斜視図であり、図2は、混合装置10の平面図である。なお、両図とも、左側が移動方向前方であり右側が移動方向後方であり、混合装置10は右から左へ移動する。
【0021】
混合装置10は、船(不図示)等により牽引されて石炭灰造粒物を含む層の表面に沿って移動する。混合装置10の移動により、石炭灰造粒物は海底内に移動し、海底の土砂は石炭灰造粒物を含む層内に移動する。これにより、石炭灰造粒物と海底の土砂とを混合することができる。
【0022】
具体的には、混合装置10は、枠11を備えている。枠11は、石炭灰造粒物を含む層の表面に対して略平行な平面内に配置され、移動方向前方に位置する前方側壁部11aおよび移動方向後方に位置する後方側壁部11bを含む4つの側壁部を有している。前方側壁部11aに対向するように前方滑走板13が配置されており、前方側壁部11aと前方滑走板13とは2本の脚14,14を介して連結されている。また、後方側壁部11bに対向するように後方滑走板15が配置されており、後方側壁部11bと後方滑走板15とは2本の脚14,14を介して連結されている。前方滑走板13および後方滑走板15はそれぞれ、移動方向後方部分(以下、単に「後方部分」と記す)では平板状に形成されているが、移動方向前方部分(以下、単に「前方部分」と記す)13a,15aでは移動方向前方へ向かうにつれてテーパー状に且つ上方へ反って形成されている。そして、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の表面に置くと、後方部分は石炭灰造粒物を含む層の表面に接するが、前方部分13a,15aはその層の表面よりも上に位置する。これにより、混合装置10を安定にその表面に設置することができるとともに、混合装置10をその表面に沿わせて移動させやすい。
【0023】
枠11内には、5つの取り付け部材21,21,…が設けられている。取り付け部材21,21,…は、それぞれ、移動方向に対して等間隔に、移動方向に対して略垂直に設けられている。最前の前方取り付け部材(前方取り付け部材)22には溝形成補助部材61,61,…が接続されており、最後尾の後方取り付け部材(後方取り付け部材)24には均し部材71,71,…が接続されており、それ以外の取り付け部材23,23,23には溝形成部材31,31,…、差入部材41,41,…および差入部材51,51,…が接続されている。以下、溝形成部材31,31,…差入部材41,41,…、差入部材51,51,…、溝形成補助部材61,61,…および均し部材71,71,…を順に示す。
【0024】
図3は、溝形成部材31の構成を示す図である。図3(a)は斜視図であり、図3(b)は側面図である。図4は、混合装置10を移動させたときに石炭灰造粒物および海底の土砂の移動を模式的に示す図である。図4(a)は移動方向後方から溝形成部材31を見たときの模式図であり、図4(b)は移動方向前方から溝形成部材31を見たときの模式図である。
【0025】
溝形成部材31,31,…は、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の表面に設置するとその層を貫通して海底内に入り込み、混合装置10をその表面に沿わせて移動させると溝を形成する部材である。混合装置10が溝形成部材31,31,…を備えているので、石炭灰造粒物と海底内の土砂とを混合させることができる。
【0026】
各取り付け部材23には3つの溝形成部材31,31,31が取り付けられており、3つの溝形成部材31,31,31はそれぞれ等間隔に配置されている。そして、合計9個の複数の溝形成部材31,31,…は、取り付け部材23,23,23の長手方向において互いに異なる位置に取り付けられている。溝形成部材31,31,…が取り付け部材23,23,23においてこのように取り付けられているので、石炭灰造粒物を含む層の表面の同じ場所において混合装置10を何度も移動させなくても、石炭灰造粒物と海底の土砂とを混合させることができる。
【0027】
具体的には、各溝形成部材31は、板状部材であり、各取り付け部材23から下へ延びるようにその取り付け部材23に接続されている。その下端面33aは、前方滑走板13および後方滑走板15の後方部分よりも下に配置されている。そのため、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の上に置くと、各溝形成部材31は石炭灰造粒物を含む層を貫通して海底内に入る。さらに詳細には、各溝形成部材31は、図3(a)および(b)に示すように、上下方向における略中点付近で折曲しており、この折曲により、取り付け部材23,23,23に接続されている上端32よりも下端33の方が移動方向前方に配置している。折曲部35よりも上側部分には、孔34が移動方向に対して略平行に貫通して形成されている。
【0028】
上述のように各溝形成部材31が石炭灰造粒物を含む層を貫通して海底内にまで達するので、混合装置10を移動させると、各溝形成部材31は石炭灰造粒物および海底内の土砂を掻き上げながら移動する。その結果、図4(a)に示すように各溝形成部材31が通過した箇所には溝が形成され、掻き上げられた石炭灰造粒物および海底内の土砂は、図4(a)に示すように溝の周囲に積み上げられたり、図4(b)に示すように各溝形成部材31よりも移動方向前方に積み上げられる。溝の周囲に積み上げられた石炭灰造粒物や海底内の土砂は、重力に従って溝の中へ落下する。各溝形成部材31よりも移動方向前方に積み上げられた石炭灰造粒物や海底内の土砂は、孔34を通って溝の中へ落下する。これにより、石炭灰造粒物と海底の土砂とを混合させることができる。
【0029】
石炭灰造粒物と海底の土砂とを混合させるためには、例えば、海底に15cmの石炭灰造粒物を含む層を設けた場合には、上端32から折曲部35までの長さは15cm以上であり、好ましくは20cm以上であり、より好ましくは30cm程度である。また、上下方向における折曲部35と下端33との距離は15cm以上であり、好ましくは20cm以上であり、より好ましくは30cm以上である。
【0030】
また、各溝形成部材31は、位置変更部(不図示)を有している。位置変更部は、下端面33aの位置を上下に変更するものであり、例えば、上端32から折曲部35までの長さを変更したり、折曲部35における折曲角度を変更するものである。このように各溝形成部材31が位置変更部を有しているので、石炭灰造粒物と海底の土砂との混合具合を容易に調節することができる。
【0031】
図5(a)は差入部材41の斜視図であり、図5(b)は差入部材51の斜視図である。図6(a)は、差入部材41と溝形成部材31との関係を示す図であり、移動方向前方から見た時の平面図である。図6(b)は、差入部材51と溝形成部材31および枠11との関係を示す図であり、移動方向前方から見た時の平面図である。
【0032】
差入部材41,41,…および差入部材51,51,…は、混合装置10の移動により石炭灰造粒物を含む層の表面に掻き上げられた石炭灰造粒物や海底内の土砂(図4(a)参照)を溝の中に入れるための部材である。混合装置10が各差入部材41および各差入部材51を備えているので、各溝形成部材31が掻き上げた石炭灰造粒物および海底内の土砂を溝の中に確実に入れることができ、その結果、石炭灰造粒物と海底内の土砂とを確実に混合させることができる。
【0033】
各差入部材41は、隣り合う溝形成部材31,31の間に、その溝形成部材31,31よりも移動方向後方に配置されている。各差入部材51,51,…は、左端もしくは右端の溝形成部材31と枠11との間に、その溝形成部材31よりも移動方向後方に配置されている。
【0034】
各差入部材41は、板状の第1本体部42と板状の第2本体部43と2つの連結部44,44とを有しており、第1本体部42および第2本体部43が連結部44,44を介して取り付け部材23に連結されている。
【0035】
第1本体部42は、隣り合う溝形成部材31,31の間から移動方向斜め後方へ向かって一方の溝形成部材31の後方まで延びている。第2本体部43は、第1本体部42に接続されて、隣り合う溝形成部材31,31の間から第1本体部42とは反対向きの移動方向斜め後方へ向かって他方の溝形成部材31の後方まで延びている。そのため、移動方向前方から混合装置10を見ると、図6(a)に示すように、隣り合う溝形成部材31,31の間に、第1本体部42および第2本体部43とが存在している。さらに、第1本体部42の下端面42aおよび第2本体部43の下端面43aは前方滑走板13および後方滑走体15の後方部分と略面一であるので、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の表面に置くと図6(a)に示すようにその表面に接する。各差入部材41はこのような第1本体部42および第2本体部43を有しているので、石炭灰造粒物を含む層の表面に掻き上げられた石炭灰造粒物および海底内の土砂を溝の中へ入れることができる。
【0036】
各差入部材51は、板状の本体部52と1つの連結部53を有しており、本体部52が連結部53を介して取り付け部材23に連結されている。
【0037】
本体部52は、取り付け部材23が枠11に接続された箇所から移動方向斜め方向へ向かって溝形成部材31の後方まで延びている。そのため、移動方向前方から混合装置10を見ると、図6(b)に示すように、右端(もしくは左端)の溝形成部材31と脚14との間に本体部52が存在している。さらに、本体部52の下端面52aは前方滑走板13および後方滑走板15の後方部分と略面一であるので、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の表面に置くと図6(b)に示すようにその表面に接する。各差入部材51はこのような本体部52を有しているので、石炭灰造粒物を含む層の表面に掻き上げられた石炭灰造粒物および海底内の土砂を溝の中へ入れることができる。
【0038】
また、差入部材41,41,…および差入部材51,51,…はそれぞれ位置変更部を有している。差入部材41の位置変更部は、第1本体部42の下端面42aの位置および第2本体部43の下端面43aの位置を上下に変更するものであり、差入部材51の位置変更部は、本体部52の下端面52aの位置を上下に変更するものである。位置変更部は、例えば、連結部44,44および連結部53,53の長さを変更するものであったり、第1本体部42、第2本体部43および本体部52の上下方向の長さを変更するものである。このように差入部材41,41,…および差入部材51,51,…が位置変更部をそれぞれ有しているので、石炭灰造粒物を含む層の表面に掻き上げられた石炭灰造粒物や海底内の土砂を確実に溝の中に入れることができる。
【0039】
図7は、溝形成補助部材61の構成を示す図である。図7(a)は溝形成補助部材61の斜視図であり、図7(b)は溝形成補助部材61と溝形成部材31とを比較するための図面である。
【0040】
溝形成補助部材61,61,…は、図7(a)に示すように、溝形成部材31とよく似た構成を有している。そのため、溝形成部材31と異なる箇所を主に説明する。
【0041】
溝形成補助部材61,61,…は、混合装置10を石炭灰造粒物を含む層の表面に設置するとその層を貫通して海底内に若干入り込み、各溝形成部材31による海底への入り込みを容易にするための部材である。各溝形成補助部材61の下端面63aは、各溝形成補助部材31の下端面33aよりも上方であって、前方滑走板13および後方滑走板15の後方部分よりも下方に配置されている。具体的には、溝形成補助部材61,61,…は、溝形成部材31,31,…に比べて折曲部65から下端63までの長さが短い。そのため、溝形成補助部材61,61,…は、溝形成部材31,31,…に比べて海底内へ浅く入り込むことができる。
【0042】
図8は、均し部材71の構成を示す図である。
【0043】
均し部材71,71,…は、混合装置10が通過した後の石炭灰造粒物を含む層の表面を均すための部材である。混合装置10が均し部材71,71,…を備えているので、混合後の石炭灰造粒物を含む層の表面を均すことができる。
【0044】
均し部材71,71,…は、後方取り付け部材24の長手方向に等間隔に設けられており、それぞれは、下端が石炭灰造粒物を含む層の表面に接するように後方取り付け部材24から下方へ延びる棒である。
【0045】
以上をまとめると、本実施形態にかかる混合装置10では、牽引させることにより石炭灰造粒物と海底の土砂とを混合させることができるので、混合させるために動力を必要としない。そのため、混合装置10の小型化および低廉化を図ることができ、さらには海水中での濁りの発生を防止することができる。
【0046】
また、本実施形態にかかる混合装置10では、溝形成補助部材61,61,…が通過した箇所を溝形成部材31,31,…が通過するので、溝形成部材31,31,…が海底内に容易に入り込むことができる。
【0047】
なお、上記実施形態において、溝形成部材と、差入部材の第1本体部、第2本体部および本体部と、溝形成補助部材とは板状であるとしたが、厳密な意味での板に限定されることはなく、例えば表面に凹部または凸部が形成された板や全体的に波打っている板や先細の板であってもよく、さらには、棒状であってもよい。
【0048】
また、溝形成部材または溝形成補助部材が例えば先細であるので下端面を有しない場合には、溝形成部材の下端や溝形成補助部材の下端が前方滑走板および後方滑走板の後方部分よりも下に配置されていればよい。同様に、差入部材の第1本体部、第2本体部および本体部が例えば先細であるので下端面を有しない場合には、これらの下端が前方滑走板および後方滑走板の後方部分と略面一に配置されていればよい。
【0049】
また、均し部材は棒状であるとしたが、その形状は特に限定されない。同じく、取り付け部材は図面(例えば図3(a))には板状として記載したが、その形状は特に限定されない。
【0050】
また、取り付け部材、溝形成部材、差入部材、溝形成補助部材および均し部材の個数は、上記記載や図面に限定されない。
【0051】
また、溝形成部材は、折曲部よりも上側部分に孔が形成されているとしたが、折曲部よりも上側部分が設けられておらず折曲部よりも下側部分が棒状部材を介して取り付け部材に連結されていてもよい。このような溝形成部材であっても、溝形成部材よりも移動方向前方の石炭灰造粒物は、隣り合う棒状部材同士の間を通って移動方向後方へ移動する。
【0052】
また、溝形成補助部材は、溝形成部材に比べて、上端から折曲部分までの長さが短いとしたが、これに限定されることはない。例えば、溝形成補助部材は、大きさが溝形成部材の大きさと略同一であるが、折曲部分よりも下側部分の傾斜具合が異なっていても良い。具体的には、石炭灰造粒物を含む層に対する傾斜角のうち小さい方の傾斜角が、溝形成補助部材の方が溝形成部材よりも小さくてもよい。
【0053】
また、混合装置は海底内の土砂と石炭灰造粒物とを混合する際に用いるとしたが、混合される固形物は土砂および石炭灰造粒物に限定されない。さらに、混合装置は海底の上に石炭灰造粒物が敷かれた地盤において使用するとしたが、海底の上に固形物を含む層が2層以上積層されている地盤において使用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上説明したように、本発明は、第1固形物を含む第1層と、第1層の上に存在し第2固形物を含む第2層とを有する地盤において、第1固形物と第2固形物とを混合させる際に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施形態にかかる混合装置の斜視図である。
【図2】本実施形態にかかる混合装置の平面図である。
【図3】(a)は本実施形態にかかる溝形成部材の斜視図であり、(b)は本実施形態にかかる溝形成部材の側面図である。
【図4】(a)は本実施形態にかかる溝形成部材を移動方向前方から見たときの模式図であり、(b)は本実施形態にかかる溝形成部材を移動方向後方から見たときの模式図である。
【図5】(a)は本実施形態にかかる差入部材41の斜視図であり、(b)は本実施形態にかかる差入部材51の斜視図である。
【図6】(a)は本実施形態にかかる差入部材41と溝形成部材31との関係を示す図であり、(b)は本実施形態にかかる差入部材51と溝形成部材31および枠11との関係を示す図である。
【図7】(a)は本実施形態にかかる溝形成補助部材の斜視図であり、(b)は本実施形態にかかる溝形成補助部材と溝形成部材との相違点を示す図である。
【図8】本実施形態にかかる均し部材の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10 混合装置
11 枠
11a 前方側壁部
11b 前方側壁部
21 取り付け部材
31 溝形成部材
32 上端
33 下端
33a 下端面
34 孔
41,51 差入部材
42 第1本体部
42a 下端面
43 第2本体部
43a 下端面
61 溝形成補助部材
63a 下端面
71 均し部材
【出願人】 【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
【識別番号】594127330
【氏名又は名称】中国高圧コンクリート工業株式会社
【識別番号】397055861
【氏名又は名称】株式会社トマック
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】100077931
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘

【識別番号】100110939
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 宏

【識別番号】100110940
【弁理士】
【氏名又は名称】嶋田 高久

【識別番号】100113262
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 祐二

【識別番号】100115059
【弁理士】
【氏名又は名称】今江 克実

【識別番号】100115691
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 篤史

【識別番号】100117581
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 克也

【識別番号】100117710
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智雄

【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守

【識別番号】100124671
【弁理士】
【氏名又は名称】関 啓

【識別番号】100131060
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 靖也


【公開番号】 特開2008−29909(P2008−29909A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−202998(P2006−202998)