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【発明の名称】 ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置
【発明者】 【氏名】洪 敏郎

【要約】 【課題】ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置を提供する。

【構成】ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置において、底板に設けられた複数のギアにより、複数箇所で、除湿ロータを固定することができる。また、ユーザがいずれかのギアを移動させることで、除湿機から除湿ロータを容易に取り出すことできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レール溝を有し、前記レール溝の両端に第一及び第二止め部が設けられた底板と、
除湿ロータを有し、前記除湿ロータの周面に複数の歯部が設けられた除湿ロータ部と、
前記底板上に設けられ、第一ギア及びモータを有し、前記第一ギアが前記除湿ロータに噛合され、前記モータが前記第一ギアに駆動連結された第一ギアアセンブリと、
前記底板上に設けられ、第二ギアを有し、前記第二ギアが前記除湿ロータに噛合された第二ギアアセンブリと、
前記底板上に設けられ、第三ギア及び摺動材を有し、前記第三ギアが前記摺動材上に設けられ、前記摺動材が前記レール溝内に配置されることで、前記第三ギアが摺動可能に支持された第三ギアアセンブリとを備え、
前記第一、第二及び第三ギアが前記除湿ロータの周面に沿って三角形状に配置されていることを特徴とするロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項2】
レール溝を有し、前記レール溝の両端に第一及び第二止め部が設けられた底板と、
除湿ロータを有し、前記除湿ロータの周面に複数の歯部が設けられた除湿ロータ部と、
前記底板上に設けられ、第一ギア及びモータを有し、前記第一ギアが前記除湿ロータに噛合され、前記モータが前記第一ギアに駆動連結された第一ギアアセンブリと、
前記底板上に設けられ、第二ギアを有し、前記第二ギアが前記除湿ロータに噛合された第二ギアアセンブリと、
前記底板上に設けられ、2つの第四ギア及びU型摺動材を有し、前記第四ギアが前記U型摺動材上に設けられ、前記U型摺動材が前記レール溝内に配置されることで、前記第四ギアが摺動可能に支持された第四ギアアセンブリとを備え、
前記第一、第二及び第四ギアが前記除湿ロータの周面に沿って四角形状に配置されていることを特徴とするロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項3】
前記底板には、気流通路及び固定リブが設けられ、前記気流通路を除湿及び再生された気体が通過し、前記固定リブにより、前記気流通路の強度が高められていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項4】
前記底板は、更に、第一孔、第二孔及びモータ固定孔を含み、前記モータ固定孔により、前記モータは、前記底板上に固定及び位置決めされ、前記第一孔により、前記第一ギアアセンブリは、前記底板上に固定及び位置決めされ、第二孔により、第二ギアアセンブリは、前記底板上に固定及び位置決めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項5】
前記除湿ロータの片側には保護枠が設けられ、前記除湿ロータの周縁には保護リングが設けられ、前記保護リングには複数の歯部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項6】
前記除湿ロータ部は、更に、軸を含み、前記軸において、前記保護枠に対して複数の締付部材により連結され、前記保護リングは、前記保護枠に対して複数の締付部材により連結されていることを特徴とする請求項5に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項7】
前記第一ギアの両面には、前記除湿ロータを安定して支持するための第一突出縁部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項8】
前記第一ギアは、更に、第一軸孔を備え、前記第一軸孔には、前記モータの軸が嵌合していることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項9】
前記第二ギアの両面には、前記除湿ロータを安定して支持するための第二突出縁部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項10】
前記第二ギアアセンブリは、更に、第二軸及び第二ブッシングを含み、前記第二ギアは第二軸孔を備え、前記第二ブッシングにより前記第二ギアの高さは調整可能であり、前記第二軸を前記第二軸孔と前記第二ブッシングとに嵌挿し、更に締付部材を前記第二軸に締め付けることにより、前記第二ギアアセンブリが前記底板の第二孔に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項11】
前記第三ギアの両面には、前記除湿ローターを安定して支持するための第三突出縁部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項12】
前記第三ギアアセンブリは、第三軸及び第三ブッシングを含み、前記第三ギアは第三軸孔を備え、前記第三ブッシングにより前記第二ギアの高さは調整可能であり、前記第三軸を前記第三軸孔と前記第三ブッシングとに嵌挿し、更に締付部材を前記第三軸に締め付けることにより、前記第三ギアが前記摺動材の一端に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項13】
前記第三ギアアセンブリは、更に、第三固定材を含み、前記第三固定材を前記摺動材の一端に設けることで、前記摺動材は、レール溝に沿って円滑に摺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項14】
前記レール溝は、円孤に沿って延びる溝であることを特徴とする請求項1に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項15】
前記第四ギアの両面には、前記除湿ローターを安定して支持するため第四突出縁部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項16】
前記第四ギアアセンブリは、更に、第四軸を含み、前記第四ギアは第四軸孔を備え、前記第四軸を前記第四軸孔に嵌挿し、更に締付部材を前記第四軸に締め付けることにより、前記第四ギアが前記摺動材上に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項17】
前記レール溝は、直線に沿って延びる溝であることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項18】
前記U型摺動材には凹孔が設けられ、前記凹孔を貫通する締付部材により、前記第四ギアが前記U型摺動材上に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【請求項19】
前記第四ギアアセンブリは、更に、第四固定材を含み、前記第四固定材が前記U型摺動材の両端に設けられ、締付部材により、前記U型摺動材と前記第四固定材とが連結されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、除湿ロータ取替装置に係り、詳しくは、固定、回転機能を有し、使用者により、除湿ロータを取り替えることのできるロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、除湿ロータを備える家庭用除湿機が、従来のコンプレッサ式の除湿機に代えて広まりつつある。除湿ロータを備えるロータリ式の除湿機の分解斜視図を図1に示す。湿った空気A1が凝縮器A9を通過して除湿ロータA3のハニカムフルートA2に取り込まれる。その際、空気A1中の水分が除湿ロータA3に吸着され、乾燥した空気A5が除湿ファンA4に供給されて、空気が除湿される。その際、除湿ロータA3が駆動機構により回転すると、除湿ロータA3に吸着された水が再生ゾーンA7に移動して、加熱、脱着処理が行われる。そして、再生ヒータA8により加熱されたダクト内の空気によって、除湿ロータA3に吸着された水分が除湿ロータから脱着されて外部へと排出される。こうして排出された吸湿後の空気A6は、ダクトを通じて凝縮器A9内に取り込まれてから結露する。結露して生成された水は、凝縮器A9内のダクトを通じて除湿機内のタンクA11に回収される。このようにして、再生ゾーンA7における気体の流動は再生ファンA10によって提供され、このようなサイクルの下で、空気の除湿機能が発揮される。
【0003】
一般に、除湿ロータは、除湿装置内の中央において、除湿装置と同軸上に支持及び固定されている。例えば、図2に示すように、除湿ロータ81の外側に設けられた駆動機構B2を利用して除湿ロータB1を回転させることで、空気の除湿と再生とを行うことができる。除湿ロータの駆動方法としては、例えば、ギア直接駆動式、プーリ駆動式、軸直接駆動式等を挙げることができる。図2に示すギア直接駆動式の場合、駆動機構B2のギアと、除湿ロータB1の保護用外枠に設けられた歯との噛み合いを利用して、除湿ロータB1を回転させることができる。図3に示すプーリ駆動式の場合、除湿ロータB1の保護用外枠上に複数の歯部が設けられ、駆動機構上に駆動プーリB4が設けられ、除湿ロータB1と駆動プーリB4とが駆動ベルトB3により連結されている。図4に示す軸直接駆動式によれば、除湿ロータB1が駆動モータB5と同軸上に配置されており、軸継手B6を介して、除湿ロータB1と駆動モータB5とが連結されている。そして、駆動モータB5の動力が除湿ロータB1に伝達されて、除湿ロータB1が回転する。
【0004】
一般に、除湿機に用いられる除湿ロータの使用寿命は約8〜10年である。しかし、粉塵(塵埃)、煙粒子(タバコ)等により除湿ロータ内のハニカムに目詰まりが生じて、除湿機の寿命が短くなることがある。また、除湿機能が低下した場合には、除湿ロータを新品に取り替える方法でしか、本来の除湿機能を回復させることができない。しかしながら、除湿ロータの取り替えは、除湿機を分解した後でしか行うことができない。しかも、除湿ロータの取り替えは、ユーザにとって煩雑な作業を伴うため、購入店で行われることが多く、これにより、ユーザと販売者との双方に経済的な損失が生じていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置を提供することであり、底板に設けられた複数のギアを介して除湿ロータを支持することで、除湿ロータの周面を各ギアにより固定することができる。また、ユーザがいずれかのギアを移動させることで、除湿ロータを装置内から容易に取り出すことができ、新品の除湿ロータに取り替えることができる。また、駆動ギアにより、除湿ロータが回転駆動することで、除湿機能及び再生性能が発揮されると共に、除湿ロータの固定、回転及び取替が容易に行える。つまり、ユーザ自身で、除湿装置内の除湿ロータを取り替えることができ、メンテナンスコストを節約することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的と効果を達成するため、本発明で用いられる技術手段及び構造の特徴及び機能を、図面を参照しつつ以下の本発明の好ましい実施形態に従って説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図5〜図8は、本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の斜視図、分解斜視図、正面図及び側面図である。図5〜図8に示すように、除湿ロータ取替装置100は、底板10、除湿ロータ部20、第一ギアアセンブリ30、第二ギアアセンブリ40及び第三ギアアセンブリ50を含む。底板10上には、レール溝11が設けられ、レール溝11の両端部には、第一止め部111と第二止め部112とがそれぞれ設けられている。底板10には、除湿、再生された気体を通過させるための気流通路12が設けられている。気流通路12の形状は、必要に応じて設計変更することもできる。気流通路12付近の強度を高めるため、底板10上に固定リブ13を設けることもできる。底板10上には、第一孔14、第二孔15及びモータ固定孔16が設けられている。モータ32は、モータ固定孔16に固定され、第一ギアアセンブリ30は、第一孔14に固定され、第二ギアアセンブリ40は、第二孔15に固定される。第三ギアアセンブリ50は、底板10のレール溝11に沿って摺動可能に支持される。
【0008】
除湿ロータ部20は、除湿ロータ21、保護枠22及び保護リング23を備えている。除湿ロータ21の片側には、保護枠22が設けられ、除湿ロータ21の周面には、保護リング23が設けられている。これら保護リング23及び保護枠22により、除湿ロータ21が保護されると共に、保護リング23上に設けられた複数の歯部231が、上述した各ギアに噛合される。除湿ロータ部20は、軸24を有しており、除湿ロータ21により回転する。軸24は、複数の締付部材70により、保護枠22に対して締め付けられている。また、保護リング23も、締付部材70により、保護枠22に対して締め付けられている。これにより、除湿ロータ21、保護リング23及び保護枠22を密着させて連結することができ、除湿ロータ部20の構造を安定化させることができる。第一ギアアセンブリ30は、第一ギア31及びモータ32を備えている。第一ギア31は、複数の第一歯部311を有している。第一ギアアセンブリ30は、除湿ローター21に第一ギア31を噛合させた状態で、底板10上に設けられている。モータ32は、第一ギア31と連結した状態で、底板10のモータ固定孔16に固定されている。モータ32が駆動すると、第一ギア31と共に除湿ロータ21が回転駆動する。つまり、第一ギア31は駆動ギアとしての機能を果たす。
【0009】
第二ギアアセンブリ40は、第二ギア41を備え、第二ギア41は、複数の第二歯部411を有している。第二ギアアセンブリ40は、第二ギア41を除湿ロータ21に噛合させた状態で、底板10上に設けられている。つまり、第二ギア41は固定ギアとしての機能を果たす。
【0010】
第三ギアアセンブリ50は、第三ギア51及び摺動材54を備えている。第三ギア51は、摺動材54上に設けられると共に、複数の第三歯部511を有している。第三ギアアセンブリ50は、第三ギア51を除湿ロータ21に噛合させた状態で、底板10上に設けられている。摺動材54は、底板10のレール溝11に沿って配置されている。この摺動材54は、レール溝11の第一及び第二止め部111、112間にて移動可能である。摺動材54の一端に第三ギア51を設け、他端に第三固定材55を設けることで、同摺動材54をレール溝11に沿って円滑に摺動させることができる。これにより、各ギアの第一、第二及び第三歯部311、411、511を除湿ロータの歯部231に接触させると共に、除湿ロータ21を第一、第二及び第三ギア31、41、51の三点で保持し、固定することができる。摺動材54がレール溝11の第一止め部111から第二止め部112に移動した時点で、第三ギア51が除湿ロータ21から離れる。このため、ユーザは、除湿ロータ21を取り外すことができ、新品の除湿ロータに容易に取り替えることができる。逆に、除湿ロータ21を取り付ける場合、摺動材54がレール溝11の第二止め部112から第一止め部111に移動した時点で、第一、第二及び第三ギア31、41、51により除湿ロータ21が保持及び固定される。
【0011】
図9は、ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の第一ギアアセンブリが底板上に組み込まれた状態を示す側面図である。第一ギアアセンブリ30は、第一ギア31及びモータ32を備え、第一ギア31は、複数の第一歯部311を有している。第一ギア31の両面には、第一突出縁部312がそれぞれ設けられている。両第一突出縁部312により、除湿ロータ21を挟持し、位置決めすることで、第一ギア31と除湿ロータ21との噛み合いを安定化させることができる。第一ギア31は駆動ギアであり、モータ32の駆動により回転する。第一ギア31は、第一軸孔313を含む。モータ32は、締付部材70により、底板10のモータ固定孔16に固定されている。モータの軸321は、底板10の第一孔14と第一ギア31の第一軸孔313とを貫通して固定されている。第一ギア31の第一歯部311と保護リング23の歯部231とが噛合されているため、モータ32が駆動すると、第一ギア31と共に除湿ロータ21が回転し、除湿機能が発揮される。
【0012】
図10は、ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の第二ギアアセンブリが底板上に組み込まれた状態を示す断面図であり、図11は、第三ギアアセンブリが底板上に組み込まれた状態を示す断面図である。第二ギアアセンブリ40の第二ギア41は、複数の第二歯部411を備えている。第二ギア41の両面には、第二突出縁部412がそれぞれ設けられている。両第二突出縁部412により、除湿ロータ21を挟持し、位置決めすることで、第一ギア31と除湿ロータ21との噛み合いを安定させることができる。第二ギアアセンブリ40は、第二軸42及び第二ブッシング43を備え、第二ギア41には、第二軸孔413が設けられている。第二ギアアセンブリ40は、第二軸孔413に挿通された第二軸42によって、底板10上に組み付けられている。第二ギア41の第二歯部411と除湿ロータ21の歯部231とを噛合させるため、第二ブッシング43により第二軸42との嵌め合いを変更して、第二ギア41の高さを調整することができる。第二ギアアセンブリ40は、締付部材70により、底板10の第二孔15に固定されている。
【0013】
第三ギアアセンブリ50は、第三ギア51及び摺動材54を備えている。第三ギア51は、複数の第三歯部511を有している。第三ギアアセンブリ50は、第三ギア51を除湿ロータ21に噛合させた状態で、摺動材54上に設けられている。第三ギア51の両面には、第三突出縁部512がそれぞれ設けられている。両第三突出縁部512により、除湿ロータ21を挟持し、位置決めすることで、第一ギア31と除湿ロータ21との噛み合いを安定化させることができる。第三ギアアセンブリ50は、第三軸52及び第三ブッシング53を含む。第三ギア51は、第三軸孔513を備えている。摺動材54は、凸部541を備えており、その凸部541は、レール溝11に沿って設置されている。第三ギアアセンブリ50は、第三軸孔513に挿通された第三軸52と摺動材54とによって、レール溝11に沿って摺動可能に支持されている。第三ギア51の第三歯部511と除湿ロータ21の歯部231とを噛合させるため、第三ブッシング53より第三軸52との嵌め合いを変更して、第三ギア51の高さを調整することができる。第三ギア51は、締付部材70により、摺動材54の一端に固定されている。
【0014】
図12は、ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の動作を説明するための説明図であり、図13は、除湿ロータを除湿機から外した状態を示す平面図である。図12に示すように、除湿ロータ取替装置100の作動時には、除湿ロータ21が第一、第二、第三ギアアセンブリ30、40、50の各ギア31、41、51により三箇所で支持されている。この場合、第三ギアアセンブリ50の摺動材54の一端に固定された第三固定材55は、レール溝11の第一止め部111に位置している。レール溝11は、円孤に沿って延びる溝である。第一ギアアセンブリ30に備えられたモータ32が駆動すると、第一ギア31が回転し、それに伴い、除湿ロータ21も回転する。そして、除湿ロータ21の回転により、空気の除湿と再生とが行われる。図13に示すように、除湿ロータ21を取り替える際、ユーザが摺動材54をレール溝11に沿って第一止め部111から第二止め部112まで移動させる。すると、第三ギア51位置が変更されて、除湿ロータ21の固定が解除される。つまり、第三ギア31の第三歯部511が除湿ロータ21の歯部231から外れるため、ユーザは、除湿ロータ21を円滑に取り出すことができ、新品の除湿ロータ21に取り替えることができる。
【0015】
図14は、別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の動作を説明する説明図であり、図15は、図14の除湿機から除湿ロータを外した状態を示す平面図である。この実施形態によれば、除湿ロータ21は4箇所で支持されている。図14に示すように、除湿ロータ取替装置100は、底板10、除湿ロータ部20、第一ギアアセンブリ30、第二ギアアセンブリ40及び第四ギアアセンブリ60を含む。底板10には、一対のレール溝11が設けられている。各レール溝11は、いずれも直線に沿って延びる溝であり、レール溝11の両端には、第一止め部111と第二止め部112とがそれぞれ設けられている。底板10は、更に、気流通路12、固定リブ13、第一孔14、第二孔15及びモータ固定孔16を含む。第四ギアアセンブリ60は、底板10上に配置されている。第四ギアアセンブリ60は、U型摺動材63と、U型摺動材63上に設置される2つの第四ギア61とを備えている。この場合、第四ギアアセンブリ60のU型摺動材63の両端がレール溝11の第一止め部111に配置されている。第四ギア61は、複数の第四歯部611を備え、第四ギア61の両面には、第四突出縁部612がそれぞれ設けられている。両第四突出縁部612間に除湿ロータ21を挟持し、位置決めすることで、除湿ロータ21を安定して支持することができる。つまり、除湿ロータ21は、第一、第二、第四ギア31、41、61を通じて挟持され、位置決めされている。言い換えると、除湿ローター21は、第一ギア31、第二ギア41及び第四ギア61により、4箇所で支持されている。U型摺動材63は、底板10のレール溝11上に設けられ、レール溝11の第一、第二止め部111、112間において直線移動可能である。また、第一ギアアセンブリ30は、モータ32を含む。モータ32が駆動すると、第一ギア31と共に除湿ロータ21が回転して、空気の除湿と再生とが行われる。図15に示すように、除湿ロータ21を取り替える際、ユーザが、第四ギアアセンブリ60のU型摺動材63を、レール溝11に沿って第一止め部111から第二止め部112まで移動させる。すると、U型摺動材63と共に第四ギア61も移動して、第四ギア61の第四歯部611が除湿ロータ21の歯部231から外れるため、ユーザは、除湿ロータ21を円滑に取り出すことができ、新品の除湿ロータ21に取り替えることができる。
【0016】
図16は、別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置びついてU型摺動材がレール溝に組み込まれた状態を示す断面図である。レール溝11は、直線状に沿って延びる溝である。U型摺動材63の両端には、第四固定材64がそれぞれ取り付けられている。締付部材70により、U型摺動材63と第四固定材64とを締め付けることで、U型摺動材63を、レール溝11に対して摺動可能に組み付けることができる。
【0017】
図17は、別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置について第四ギアアセンブリがU型摺動材上に組み込まれた状態を示す断面図である。第四ギアアセンブリ60は、2つの第四ギア61と、U型摺動材63とを備えている。第四ギア61は、U型摺動材63上に設けられている。第四ギア61は、複数の第四歯部611を備えている。第四ギア61の両面に第四突出縁部612をそれぞれ設けることで、第四ギア61と除湿ロータ21との噛み合いを安定化させることができる。第四ギアアセンブリ60は、更に、第四軸62を含む。また、第四ギア61は、第四軸孔613を備えている。第四ギア61がU型摺動材63上に組み込まれた状態では、第四軸62が第四ギア61の第四軸孔613に嵌挿されている。U型摺動材63に凹孔631を設け、締付部材70を凹孔631に挿通させることで、第四ギア61をU型摺動材63に固定することができる。このようにすることで、U型摺動材63がレール溝11内を摺動しても、締付部材70と底板10とは干衝することはない。
【0018】
本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置によれば、第一、第二、第三ギアアセンブリの第一、第二、第三ギアにより3箇所で除湿ロータが固定されている。また、第一ギアアセンブリはモータを備えており、第一ギアを回転させることで、除湿ロータを回転駆動させることができる。また、第三ギアアセンブリの摺動材を移動させることで、第三ギアの第三歯部を除湿ロータの歯部から外すことができる。これにより、除湿ロータを除湿機から取り出すことができ、新品の除湿ロータに取り替えることができる。その他、第一、第二、第四ギアアセンブリの第一、第二、第四ギアにより4箇所で除湿ロータを固定でき、また、第四ギアアセンブリのU型摺動材を移動させて除湿ロータを除湿機から取り出すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来のロータリ式除湿機の分解斜視図。
【図2】従来のロータリ式除湿機をギアで直接駆動させる構成を示す平面図。
【図3】従来のロータリ式除湿機をプーリで駆動させる構成を示す平面図。
【図4】従来のロータリ式除湿機をモータで直接駆動させる構成を示す平面図。
【図5】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置を示す斜視図。
【図6】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置を示す分解斜視図。
【図7】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の正面図。
【図8】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の側面図。
【図9】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置について第一ギアアセンブリが底板に組み込まれた状態を示す部分拡大側面図。
【図10】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置について第二ギアアセンブリが底板に組み込まれた状態を示す部分拡大断面図。
【図11】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置について第三ギアアセンブリが底板に組み込まれた状態を示す部分拡大断面図。
【図12】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の動作を説明するための説明図。
【図13】本発明のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置において除湿ロータを取り出した状態を示す正面図。
【図14】別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置の動作を説明するための説明図。
【図15】別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置において除湿ローターを取り出した状態を示す正面図。
【図16】別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置においてU型摺動材がレール溝に組み込まれた状態を示す部分拡大断面図。
【図17】別例のロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置において第四ギアアセンブリがU型摺動材に組み込まれた状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0020】
10…底板、11…レール溝、111…第一止め部、112…第二止め部、12…気流通路、13…固定リブ、14…第一孔、15…第二孔、16… モータ固定孔、20…除湿ロータ部、21…除湿ロータ、22…保護枠、23…保護リング、231…歯部、24…軸、30…第一ギアアセンブリ、31…第一ギア、311…第一歯部、312…第一突出縁部、313…第一軸孔、32…モータ、321…モータの軸、40…第二ギアアセンブリ、41…第二ギア、411…第二歯部、412…第二突出縁部、413…第二軸孔、42…第二軸、43…第二ブッシング、50…第三ギアアセンブリ、51…第三ギア、511…第三歯部、512…第三突出縁部、513…第三軸孔、52…第三軸、53…第三ブッシング、54…摺動材、541…凸部、55…第三固定材、60…第四ギアアセンブリ、61…第四ギア、611…第四歯部、612…第四突出縁部、613…第四軸孔、62…第四軸、63…U型摺動材、631…凹孔、64…第四固定材、70…締付部材、100…除湿ロータ取替装置、A1…高湿空気、A2…除湿側、A3…除湿ロータ、A4…除湿ファン、A5…乾燥空気、A6…吸湿後空気、A7…再生ゾーン、A8…再生ヒータ、A9…凝縮器、A10…再生ファン、A11…タンク、B1…除湿ロータ、B2…駆動機構、B3…駆動ベルト、B4…駆動プーリ、B5…駆動モータ、B6…軸継手。
【出願人】 【識別番号】598132657
【氏名又は名称】インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート
【出願日】 平成18年12月27日(2006.12.27)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣

【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠


【公開番号】 特開2008−741(P2008−741A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−351992(P2006−351992)