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【発明の名称】 分岐集塵機能を備えた局所集塵システム
【発明者】 【氏名】西山 信六

【要約】 【課題】分岐集塵機能を備えた局所集塵システムにおいて、ゴミ等を吸引除去することで発生する実際の負荷に応じた排気ブロワの駆動制御を行い、省エネを図ること。

【構成】集塵装置に少なくとも一基のダストボックスを接続し、該ダストボックスに、少なくとも二つの開閉バルブを備え、該開閉バルブに可撓性の吸引ホースを接続可能にし、該吸引ホースを介して集塵を行う分岐集塵機能を備えた局所集塵システムであって、前記吸引ホースに、無線送信する送信部を備えた操作ボックスを設け、前記排気ブロワの駆動手段に、駆動側受信部を備えたインバーター駆動制御手段を設け、前記操作ボックスからの信号により、前記駆動手段の駆動出力を増減制御するよう構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ブロワ1を駆動手段2によって稼動させる集塵装置3に少なくとも一基のダストボックス4を接続し、該ダストボックス4に、少なくとも二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに可撓性の吸引ホース6Aを接続可能にし、該吸引ホース6Aを介して集塵を行う分岐集塵機能を備えた局所集塵システムであって、
前記吸引ホース6Aに、無線送信する送信部12Aを備えた操作ボックス7Aを設け、前記排気ブロワ1の駆動手段2に、駆動側受信部11を備えたインバーター駆動制御手段9を設け、前記操作ボックス7Aからの信号により、前記駆動手段2の駆動出力を増減制御するよう構成したことを特徴とする分岐集塵機能を備えた局所集塵システム。
【請求項2】
前記ダストボックス4の前記開閉バルブ5A,5Bに、バルブ側受信部10A,10Bを備えた開閉駆動手段8A,8Bを夫々設け、前記操作ボックス7A,7Bからの無線信号により、前記開閉駆動手段8A,8Bによる前記開閉バルブ5A,5Bの開閉操作を行うように構成したことを特徴とする請求項1の分岐集塵機能を備えた局所集塵システム。
【請求項3】
排気ブロワ1を駆動手段2によって稼動させる集塵装置3に少なくとも一基のダストボックス4を接続し、該ダストボックス4に、少なくとも二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに可撓性の吸引ホース6Aを接続可能にし、該吸引ホース6Aを介して集塵を行う分岐集塵機能を備えた局所集塵システムであって、
前記ダストボックス4に操作ボックス7Aを設け、前記排気ブロワ1の駆動手段2にインバーター駆動制御手段9を設け、前記操作ボックス7Aと前記駆動制御手段9とが有線接続され、前記操作ボックス7Aからの信号により、前記駆動手段2の駆動出力を増減制御するよう構成したことを特徴とする分岐集塵機能を備えた局所集塵システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳造工場等に設置される集塵装置とダストボックスからなる局所集塵を行うところの分岐集塵機能を備えた局所集塵システムに関する。
【背景技術】
【0002】
鋳造工場等に設置される集塵装置とダストボックスからなる局所集塵を行うところの分岐集塵機能を備えた局所集塵システムとして、排気ブロワを駆動手段によって稼動させる集塵装置に、複数のダストボックスを接続し、該ダストボックスに、夫々複数の開閉バルブを介して、複数の可撓性の吸引を接続し、該吸引ホースを介して集塵を行うようにしたものが知られている。
【0003】
こうした局所集塵システムとしては、例えば、次のものが挙げられる。
【特許文献1】実開平09−250。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の局所集塵システムにおいては、集塵装置の排気ブロワの駆動手段としては、通常電動モーターを用いるのが普通であり、こうした電動モーターは、通常、負荷変動にかかわらず、一定の出力で排気ブロワを駆動する運転をしていたものである。この為、複数の吸引ホースが同時に使用されていないのに、前記電動モーターが常に所定の電力を消費していることは、エネルギーの無駄であった。
【0005】
そこで、こうした問題を解消せんとして、吸引作業を行う者が、その手元において、電動モーターの出力制御を行うようにすればよいと考えたが、手元の吸引ホースに制御配線を備えるようにすると、これがフロアーを引きずられることで磨耗し、誤作動を来たすと共に早期にホースの取替えを必要とすることになり、現実的ではなかった。
【0006】
本発明は、分岐集塵機能を備えた局所集塵システムにおいて、ゴミ等を吸引除去することで発生する実際の負荷に応じた排気ブロワの駆動制御を行うことにより省エネを図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる分岐集塵機能を備えた局所集塵システムは、上記目的を達成するために、請求項1に記載の通り、
排気ブロワ1を駆動手段2によって稼動させる集塵装置3に少なくとも一基のダストボックス4を接続し、該ダストボックス4に、少なくとも二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに可撓性の吸引ホース6Aを接続可能にし、該吸引ホース6Aを介して集塵を行う分岐集塵機能を備えた局所集塵システムであって、
前記吸引ホース6Aに、無線送信する送信部12Aを備えた操作ボックス7Aを設け
前記排気ブロワ1の駆動手段2に、駆動側受信部11を備えたインバーター駆動制御手段9を設け、
前記操作ボックス7Aからの信号により、前記駆動手段2の駆動出力を増減制御するよう構成したことを特徴とする。
【0008】
又、本発明にかかる分岐集塵機能を備えた局所集塵システムは、上記目的を達成するために、請求項3に記載の通り、
排気ブロワ1を駆動手段2によって稼動させる集塵装置3に少なくとも一基のダストボックス4を接続し、該ダストボックス4に、少なくとも二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに可撓性の吸引ホース6Aを接続可能にし、該吸引ホース6Aを介して集塵を行う分岐集塵機能を備えた局所集塵システムであって、
前記ダストボックス4に操作ボックス7Aを設け
前記排気ブロワ1の駆動手段2にインバーター駆動制御手段9を設け、
前記操作ボックス7Aと前記駆動制御手段9とが有線接続され、
前記操作ボックス7Aからの信号により、前記駆動手段2の駆動出力を増減制御するよう構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる請求項1の分岐集塵機能を備えた局所集塵システムによれば、前記吸引ホース6Aに、無線送信する送信部12Aを備えた操作ボックス7Aを設けることで、作業者がゴミ等の吸引作業行う現場から、その吸引ホース6Aの操作ボックス7Aを操作して、無線によって駆動側受信部11に信号を送り、排気ブロワ1のインバーター駆動制御手段9を稼動させて、この吸引ホース6Aが1本使用されているだけの場合に、例えば、その周波数を低く制御し、出力を低下させてエネルギーロスの無い状態で吸引作業を行うことができる。勿論、複数本の吸引ホースが使用される場合には、それらの操作ボックスが操作されて、その周波数を挙げて出力を増大させ、エネルギー効率のよい状態で有効に効率よく吸引作業を行うことができる。
そして、こうしたパワー制御が遠隔操作で行われることによって、作業現場において実際の吸引作業現場を離れて集塵装置(或いはダストボックス)の方に出向かなくても済むので、非常に便利である。
【0010】
本発明にかかる請求項2の分岐集塵機能を備えた局所集塵システムによれば、前記ダストボックス4に、操作ボックス7aを設けて、該操作ボックス7aとインバーター駆動制御手段9とを有線で接続しておくことで、作業者がゴミ等の吸引作業行う現場にある前記ダストボックス4から、その操作ボックス7aを操作して、排気ブロワ1のインバーター駆動制御手段9を稼動させて、この吸引ホース6Aが1本使用されているだけの場合に、例えば、その周波数を低く制御し、出力を低下させてエネルギーロスの無い状態で吸引作業を行うことができる。勿論、複数本の吸引ホースが使用される場合には、それらの操作ボックスが操作されて、その周波数を挙げて出力を増大させ、エネルギー効率のよい状態で有効に効率よく吸引作業を行うことができる。
そして、こうしたパワー制御が作業現場近くのダストボックスの位置において遠隔操作で行われることで、作業現場において実際の吸引作業現場を離れて集塵装置の方に出向かなくても済むこととなって、非常に便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の請求項1の分岐集塵機能を備えた局所集塵システムの実施に際しては、請求項2に記載の通り、前記ダストボックス4の前記開閉バルブ5A,5Bに、バルブ側受信部10A,10Bを備えた開閉駆動手段8A,8Bを夫々設け、前記操作ボックス7A,7Bからの無線信号により、前記開閉駆動手段8A,8Bによる前記開閉バルブ5A,5Bの開閉操作を行うように構成するのが好ましい。
【0012】
このように、前記ダストボックス4の前記開閉バルブ5A,5Bを、無線により開閉するよう構成すると、常時、吸引ホース6A,6Bを前記ダストボックス4に接続させておいて、その操作ボックス7Aの操作によって、前記ダストボックス4に対する連通状態と、インバーター駆動制御手段9の制御とを、作業者の手元で同時に行うことができて、非常に便利である。
【0013】
尚、本発明に言う操作ボックス7Aとは、その形状がボックスであることを指しているのでなく(ボックスであっても、パネル状であっても良い)、無線で信号を発信できる操作機能を有するものであることを意味している。
前記請求項1及び3における開閉バルブ5A,5Bとしては、ソケット形状(一部が枢着された開閉自在の蓋体が開口を覆う構造)が用いられ、ここに、吸引ホースのジャック端部が差し込まれる。
【0014】
また、請求項3における開閉バルブ5A,5Bとしては、無線で開閉操作されるものであるので、電磁バルブ等(バタフライ)が用いられる。
更に、集塵装置3としては、バグフィルター型を用いているが、他の構成の集塵装置であってもよい。
また、ダストボックス4は、沈降方式(吸引流速の低下による)を用いているが、サイクロン方式等適宜の型のものが適用可能である。
【実施例1】
【0015】
本発明にかかる分岐集塵機能を備えた局所集塵システムの好適実施例について、図1乃至図3を参照して以下詳述する。図1に示すのは、システムの全体の平面視であり、図2は、システムの側面視であり、図3は、集塵装置の側面図である。
【0016】
この分岐集塵機能を備えた局所集塵システムは、ルーツ型の排気ブロワ1をインバーター電動モーターからなる駆動手段2によって稼動させるバグフィルター型の集塵装置3に、2基のダストボックス4を、フロアーに定置敷設された可撓性ホース13(ここでは20メートルの長さをもつ)で接続し、該ダストボックス4に、二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに、前記可撓性ホース3よりも小径の可撓性の吸引ホース6A,6Bを接続可能にし、該吸引ホース6A,6Bを介して集塵を行うように構成されている。
【0017】
前記ルーツ型の排気ブロワ1としては、ここでは、風量9m/min、静圧−50kPaのもので、駆動手段2の電動モーターは、15Kw、60Hz、200Vのものを用いている。
また、バグフィルター型の集塵装置3は、ここでは、ろ過面積10.5mのものである。
【0018】
そして、前記吸引ホース6A,6Bに、無線送信する送信部12Aを備えた操作ボックス7Aを設け、前記排気ブロワ1の駆動手段2に、駆動側受信部11を備えたインバーター駆動制御手段9を設け、前記操作ボックス7Aからの信号により、例えば、30Hz、40Hz、50Hz、60Hzというように4本の吸引ホース6A,6Bの使用状況に合わせて周波数を制御して前記駆動手段2の駆動出力(回転数)を段階的に増減制御するよう構成してある。
【0019】
この送信部12A、駆動側受信部11は、それ自体公知の無線信号(例えば、27MHz)を送受信するもので、ここでは、回路構成等の説明を省略する。尚、光送信(紫外線、赤外線)手段を用いてもよい。
また、操作ボックス7Aは、簡単なON/OFFスイッチを備えているもので、使用にさいてON操作を行うことで、所定の信号を駆動側受信部11に送信することなる。
【0020】
また、前記ダストボックス4の前記開閉バルブ5A,5Bに、バルブ側受信部10A,10Bを備えた開閉駆動手段8A,8Bを夫々設け、前記操作ボックス7A,7Bからの無線信号により、前記開閉駆動手段8A,8Bによる前記開閉バルブ5A,5Bの開閉操作を行うように構成してある。
この開閉バルブ5A,5B自体は、バルブ側受信部10A,10Bからの信号を受けて作動する電磁式の開閉駆動手段8A,8Bを作動させるもので、それ自体公知の構成のものである。
【0021】
更に、前記ダストボックス4の下部には、2基の自動バタフライ弁14、14が設けられ、下部に溜まった粗大ゴミ等を下方に排出することができるように構成されている。
また、吸引ホース6A,6Bは、ここでは、7〜8mの長さのもので、その先端は、吸引パイプ15に接続されている。
尚、便宜上、図1において、一方のダストボックス4のみ吸引ホース6A,6Bを接続した状態を示しているが、実際には、両ダストボックス4に夫々2本の吸引ホース6A,6Bが接続されている。
また、吸引ホース6A,6Bの接続を、電磁式の開閉バルブ5A,5Bとしない場合、即ち、開閉蓋に対する単純な差込方式のバルブである場合には、1本の吸引ホース6Aを順次、抜き差しして用いることになる。
【0022】
従って、集塵作業に際しては、現場において、作業者が手元で操作ボックス7AでON操作することで、1本の吸引ホース6Aが使用されている状態として、インバーター制御として周波数が30Hzに制御されて、駆動手段2の回転数が低下し(元が60Hzであった場合には半分)、ミニマムの出力で排気ブロワ1の駆動手段2が駆動されることなる。
尚、集塵作業時のみ駆動手段2が稼動されてもよいし、集塵が行われていない通常時にはミニマムの出力でアイドリング運転されるように設定していてもよい。
【実施例2】
【0023】
ここでは、実施例1における無線通信手段を用いないで排気ブロワ1の駆動手段2の出力を制御する。
図4に基づいて説明すると、電動モーターの駆動手段2で駆動される集塵装置3に少なくとも一基のダストボックス4を接続し、該ダストボックス4に、少なくとも二つの開閉バルブ5A,5Bを備え、該開閉バルブ5A,5Bに可撓性の吸引ホース6Aを接続可能にし、該吸引ホース6Aを介して集塵を行うように構成されている。ここでの開閉バルブ5A,5Bは、開閉蓋への吸引ホース6Aの差し込み方式で接続される構造のものである。この基本構成は実施例1と同じであり、重複部分の説明は省略する。
【0024】
前記ダストボックス4に操作ボックス7aを設け、前記排気ブロワ1の駆動手段2にインバーター駆動制御手段9を設け、前記操作ボックス7Aと前記駆動制御手段9とが、可撓性ホース3に沿わせた状態で有線接続15され、前記操作ボックス7aからの信号により、前記駆動手段2の駆動出力を増減制御するよう構成してある。
【0025】
この構成によれば、集塵作業に際しては、作業者がダストボックス4のところに来て、操作ボックス7AをON操作し、前記駆動制御手段9を制御して、前記排気ブロワ1の駆動手段2の出力を下げた状態で運転を行うことになる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明にかかる分岐集塵機能を備えた局所集塵システムによれば、工場内の局所集塵として、メインの集塵装置を、常時定出力運転するのではなく、実際の吸引ホース6Aの使用本数に合わせた状態で運転できて、省エネ化を図ることができるものであるので、局所集塵が求められる種々の工場において実施可能であり、広い適用範囲のものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る分岐集塵機能を備えた局所集塵システムを示す全体の平面図。
【図2】本発明に係る分岐集塵機能を備えた局所集塵システムを示す全体の側面図。
【図3】本発明に係る分岐集塵機能を備えた局所集塵システムの集塵装置を示す正面図。
【図4】本発明に係る分岐集塵機能を備えた局所集塵システムの別実施例を示す全体の側面図。
【符号の説明】
【0028】
1:排気ブロワ
2:駆動手段
3:集塵装置
4:ダストボックス
5A,5B:開閉バルブ
6A,6B:吸引ホース
12:送信部
7A,7B:操作ボックス
8A,8B:開閉駆動手段
9:インバーター駆動制御手段
10A,10B:バルブ側受信部
【出願人】 【識別番号】392011080
【氏名又は名称】西山 信六
【出願日】 平成18年6月21日(2006.6.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−739(P2008−739A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−198745(P2006−198745)