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【発明の名称】 浮遊玩具
【発明者】 【氏名】張 仁誠

【氏名】張 仁定

【要約】 【課題】複数の浮遊体を同時に浮遊させることができるとともに、浮遊体同士が係り合って遊ぶことができ、単に見るだけではなくゲーム感覚を備えた新しい発想の浮遊玩具を提供すること。

【解決手段】浮遊体1と、該浮遊体1を空中に吹き上げる送風装置2とからなる、以下の要件を備えることを特徴とする浮遊玩具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮遊体と、該浮遊体を空中に吹き上げる送風装置とからなる、以下の要件を備えることを特徴とする浮遊玩具。
(イ)上記浮遊体は浮遊体本体を軽い素材で球体状に形成し、該浮遊体本体にはプロペラと錘とを取り付け、上記プロペラと錘とは対象の位置に取り付けたこと
(ロ)上記送風装置は基台の内部に送風機が配置され、基台の上面には上方に向かって空気を吹き出す少なくとも2つの吹きだし口を間隔を置いて配置するとともに上記吹きだし口には整流板を設けたこと
【請求項2】
以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載の浮遊玩具。
(イ)前記浮遊体本体は2つの半球体で構成されていること
(ロ)前記プロペラは上記2つの半球体を連結する連結機能を有し、該プロペラを取り付けたときには上記2つの半球体は合体して球体状の浮遊体本体になり、プロペラが外れたときには浮遊体本体は2つの半球体に分かれること
【請求項3】
前記基台の上面は吹きだし口に向かって下り傾斜が形成され、基台上に落下した浮遊体は吹きだし口に向かって転動するようにした、請求項1記載の浮遊玩具。
【請求項4】
前記浮遊体本体には前記プロペラと錘とに代えて、該浮遊体本体と同じ素材で形成した小球体を少なくとも2個、支軸を介して放射状に配置した、請求項1記載の浮遊玩具。
【請求項5】
以下の要件を備えることを特徴とする、請求項4記載の浮遊玩具。
(イ)前記浮遊体本体は2つの半球体で構成され一方の半球体の接合面には凹部が、他方の半球体の接合面には凸部が形成されていること
(ロ)上記凹部には周面から中央に向かって複数の係合凸部が形成され、凹部に凸部を係合させた後所定量回転させると係合凸部が凸部の周面に圧接すること
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浮遊玩具、詳しくは送風装置から吹き出される空気で複数の浮遊体が回転しながら浮遊する浮遊玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、送風装置から吹き出される空気で浮遊体を空中に浮かせることができる玩具が提案されている(例えば、特許文献1)。この玩具は、中空のボールで形成された浮遊体の内部に錘を収容し、ブロアから送られる空気をパイプの先端から上方に放出し、放出した空気の流れの中でボールが安定した状態で浮遊するようにしたものである。
【特許文献1】実開平6−86799号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の浮遊玩具では送風装置から送られる空気の流れの中で浮遊体であるボールを安定した状態で浮遊させることができるが、単に浮遊しているだけで浮遊体に動きや変化がなく面白みにかける恐れがあった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決し、複数の浮遊体を同時に浮遊させることができるとともに、浮遊体同士が係り合って遊ぶことができ、単に見るだけではなくゲーム感覚を備えた新しい発想の浮遊玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係る浮遊玩具は、浮遊体と、該浮遊体を空中に吹き上げる送風装置とからなる、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記浮遊体は浮遊体本体を軽い素材で球体状に形成し、該浮遊体本体にプロペラを固定することにより、上記送風装置から吹き出される空気で回転しながら浮遊すること
(ロ)上記送風装置は基台の内部に送風機が配置され、基台の上面には少なくとも2つの吹きだし口を間隔を開けて上方に開口するように配置するとともに、上記吹きだし口には整流板を設けたこと
【0006】
なお、前記浮遊玩具は、以下の要件を備えることが好ましい。
(イ)前記浮遊体本体は2つの半球体で構成されていること
(ロ)前記プロペラは上記2つの半球体を連結する連結機能を有し、該プロペラを取り付けたときには上記2つの半球体は合体して球体状になり、プロペラが外れたときには半球体本体は2つの半球体に分かれること
【0007】
そして、前記送風装置の吹きだし口を前記基台の上面に開口し、該基台の上面は吹きだし口に向かって下り傾斜が形成され、基台上に落下した浮遊体は吹きだし口に向かって転動し、再び吹きだし口から吹き出される風に乗って浮遊できるようにすればよい。
【0008】
また、前記浮遊体本体には前記プロペラと錘とに代えて、該浮遊体本体と同じ素材で形成した小球体を少なくとも2個、支軸を介して放射状に配置してもよい。
【0009】
なお、前記浮遊玩具は、以下の要件を備えることが好ましい。
(イ)前記浮遊体本体は2つの半球体で構成され一方の半球体の接合面には凹部が、他方の半球体の接合面には凸部が形成されていること
(ロ)上記凹部には周面から中央に向かって複数の係合凸部が形成され、凹部に凸部を係合させた後所定量回転させると係合凸部が凸部の周面に圧接すること
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、浮遊体は球体状に形成されるとともにプロペラを備えているので送風装置から吹きだされる空気で回転しながら浮遊できる。しかも、基台の上面に複数の空気の吹きだし口を設け、この吹きだし口に整流板を設けたので吹きだし口の数に対応した浮遊体を浮遊させることができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、浮遊中に浮遊体同士が接触しプロペラが外れると、プロペラが外れた浮遊体は強制的に分離し、浮遊できなくなって基台上に落下するので、単に浮遊させるだけではなくゲーム性を備えた浮遊玩具を実現することができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、基台の上面は吹きだし口に向かって下り傾斜になっているので基台上に分解せずに落下した浮遊体は吹きだし口に向かって転がり、吹きだし口から吹きだされる空気に乗って再び浮遊させることができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、浮遊体本体が送風装置から吹き出される風に乗って浮き上がるとともに、小球体にも風が当るが、全ての小球体に均等に風が当るとは限らないので小球体に当る風が乱れて浮遊体自体の動きが上下左右、複雑に回転し予想できない動きが生まれプロペラでは想定できない動きをする浮遊体を実現することができる。
【0014】
請求項5の発明によれば、半球体同士の連結が容易にできる浮遊体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明に係る浮遊玩具の一例を示し、この浮遊玩具は浮遊体1と、この浮遊体1を空中に吹き上げる送風装置2とから構成されている。
【0016】
浮遊体1は軽い素材(例えば、発泡スチロール)で球体状に形成された浮遊体本体3と、浮遊体本体3の上部に取り付けられたプロペラ4とからなり、この浮遊体本体3は2つの半球体5、5を合体させて球体状にしたもので、半球体5の上部は水平に切り欠かれるとともに、プロペラ4を係合させる係合凸部6が上方に突出して形成されている。
【0017】
2つの半球体5同士は、図2(a)に示すように、下部が蝶番などの連結部材7で回動可能に連結され、連結部材7を中心に上部が互いに離れるように付勢する付勢部材8が取り付けられるとともにプロペラ4を係合させる係合凸部6と対称の位置に錘9が取り付けられている。なお、上記付勢部材8は、例えば、スポンジを使用すればよいが、スポンジに限定されるものではなくスプリングであっても構わない。
【0018】
上記係合凸部6は、図3(a)の平面図に示すように、平面視で正方形状に形成され、4つの角6aはそれぞれ円弧状に切りかかれている。この角6aの径L1は後述するプロペラ4の内径L2よりもやや大きく形成されていればよい。
【0019】
プロペラ4は浮遊体本体3と同様に軽い素材(例えば、発泡スチロール)で平板なリング部4aの外側面に外方に突出して4つの羽根4bを放射状に形成するとともに、リング部4aの内側面には上記羽根4bに対応して内方に突出して4つの係合片4cを形成したものである(図3(b)参照)。上記係合片4cは対向した係合片4c同士の間隔L2が、上記浮遊体の係合部の角6aの径L1よりもやや小さく設定されていればよい。
【0020】
上記プロペラ4は、図2(b)及び図4(a)に示すように、浮遊体本体3の上方から係合凸部6の各片6bに各係合片4cが対応するようにして差し込んだ後、時計方向又は反時計方向に回して、プロペラ4の係合片4cを係合凸部6の角6aに移動させる(図4(b)参照)。角6aの径L1は係合片4c同士の間隔L2よりもやや大きいので、係合片4bは角6aに圧接した状態で係合凸部6に嵌め合わすことになり、プロペラ4を確実に浮遊体本体3に取り付けることができる。
【0021】
送風装置2は、図5に示すように、送風機10と基台11とからなり、送風機10は送風口に2つの吹きだし口12を取り付けたもので、この2つの吹きだし口12は方形状に形成されるとともに間隔を置いて離して配置され、吹きだし口12の内部には整流板13が取り付けられ、送風口から吹きだされた空気はセパレータ14で分流され、整流板13で整流されて安定した状態で吹きだし口12から上方に吹き出されるようになっている。
【0022】
基台11は天板15の中央には上記送風機10の吹きだし口12を露出させる開口部16が形成され、この天板15は上記開口部16に向かって下り傾斜が形成されすり鉢状になっている。
【0023】
次に、上記構成の浮遊玩具の使用態様について説明する。先ず、送風機10を作動させて吹きだし口12から空気を吹き出させる。吹きだし口12から吹き出す空気は整流板13で安定した状態で上方に吹き出されている。2つの吹きだし口12から吹き出される空気の流れはそれぞれ安定した状態で上方に向かって吹き出されているので、この空気の流れに浮遊体1を乗せれば、図6に示すように、2つの浮遊体1が空気の流れに乗って浮かぶとともに、浮遊体本体3は錘9を下にして浮かぶので浮遊体本体3の側面に沿って上方に流れる空気は浮遊体本体3の上部に位置するプロペラ4に当り、浮遊体1は回転した状態で互いに接近、離反して浮遊することになる。
【0024】
浮遊している2つの浮遊体1はプロペラ4が相手の浮遊体本体3やプロペラ4に当って係合凸部6に対するプロペラ4の取り付け位置がずれると、プロペラ4と係合凸部6との嵌め合わせが外れ、プロペラ4と浮遊体本体3とが分離するとともに浮遊体本体3は付勢部材8によって2つに分かれて基台11の天板15上に落下することになる(図7参照)。一方、プロペラ4が外れなかった浮遊体1は継続して空中に浮遊することができる。
【0025】
なお、浮遊体1同士が接触して、プロペラは外れないが気流から弾き出されると天板15上に落下するが、天板15は吹きだし口12に向かって下り傾斜になっているので、天板15に落下した浮遊体1は吹きだし口12に向かって転がり落ち、吹きだし口12から吹き出されている空気で再び上空に浮遊することができる。
【0026】
上述のように、本願発明の浮遊玩具によれば、同時に2つの浮遊体1を空中に浮遊させるとともに、回転しながら相手の浮遊体1に接触し、プロペラ4が相手の浮遊体1に接触してどちらかの浮遊体1のプロペラ4の取付がずれると浮遊体本体3とプロペラ4とは分離し、しかも付勢部材8で2つに強制的に離されるので継続して浮遊することはできずに基台11上に落下してしまうので、浮遊体1同士でバトルを行なわせることができ、単に浮遊体1を浮遊させるだけではないゲーム性に富んだ浮遊玩具を実現することができる。
【0027】
なお、上述の浮遊玩具では浮遊体1を構成する浮遊体本体3が縦に分割されていたが、この分割は縦に限定されるものではなく、横に分割されていてもよい。この浮遊体1´は、図8に示すように、浮遊体本体3´を上半球体20と下半球体21とで構成し、下半球体21の底部にはプロペラ4´を連結する連結軸22が固定され、この連結軸22には上下に摺動可能な円板23とこの円板23を上方に付勢するスプリング24とが取り付けられ、連結軸22の上端にはストッパ25が直交して設けてある。
【0028】
一方、上半球体20は上部が平坦に形成され、中央には上記連結軸22を突出させる円形の開口部26(図9(a)参照)が形成され、この開口部26の縁は下方に膨出して円筒状の係合筒部27が形成されている。
【0029】
プロペラ4´は十字状に形成され中央には連結軸22をロックする鍵穴28が形成されている。この鍵穴28は連結軸22の径よりやや大きな径の円形の中心穴部28aと、ストッパ25よりやや大きな長穴部28bとを重ね合わせた形状で、図9(a)に示すように、上半球体20の係合筒部27で円板23をスプリング24を圧縮しながら上半球体20を下半球体21に合体させて連結軸22を開口部26から突出させ、突出させた鍵穴28にプロペラ4´の鍵穴28をストッパ25に対応させて差し込み、図9(b)に示すように、プロペラ4´を90度回すとストッパ25がプロペラ4´の上面に対応し、プロペラ4´を連結軸22にプロペラ4´をロックすることができるようになっている。
【0030】
この上半球体20と上記下半球体21とを合体させた時には係合筒部27は円板23を下方に押し下げスプリング24を圧縮した状態にするようになっているので、浮遊している浮遊体同士が接触し、プロペラ4´がずれて長穴部28bがストッパ25に対応する位置になると、スプリング24の弾発力でプロペラ4´が押し上げられて連結軸22から外れるとともに上半球体20も下半球体21から分離して基台11上に落下し、上述の浮遊体1と同様に単に浮遊するだけではなくゲーム性を備えた浮遊体1´を実現することができる。
【0031】
図10(a)(b)は、浮遊体の他の例を示し、この浮遊体1´は浮遊体本体3´を球体状に形成するとともに、周面には放射状に複数の軸体30が取り付けられ、この軸体30の先端には、浮遊体本体3´と同じ素材で形成された小球体31が取り付けられているものである。
【0032】
上記浮遊体本体3´は2つの半球体5a´、5b´で構成され、一方の半球体5a´には円形の凹部32、他方の半球体5b´には略方形の凸部33を形成するとともに、上記凹部32には中心に向かって係合凸部34が形成され、上記係合凸部34は対向した係合凸部34同士の間隔bが、対向する凸部33の角33aの距離aよりもやや小さく設定されているので(図11(a)、(b)参照)、図12(a)にしめすように、凹部32に凸部33を差し込み、どちらかの半球体を45度回転させると、図12(b)に示すように、係合凸部34に凸部33の角33aが圧接し、半球体5a´、5b´同士を連結し浮遊体1´を構成することができ、半球体同士の連結を容易にすることができる。
【0033】
この浮遊体1´によれば、図13に示すように、浮遊体本体3´が送風装置10から吹き出される風に乗って浮き上がるとともに、小球体31にも風が当るが、全ての小球体31に均等に風が当るとは限らないので小球体31に当る風が乱れて浮遊体自体3´の動きが上下左右、複雑に回転し予想できない動きが生まれプロペラでは想定できない動きをする浮遊体を実現することができる。
【0034】
そして、浮遊中に浮遊体1´同士がぶつかって、半球体5a´、5b´同士の連結位置がずれると係合凸部34と凸部33との圧接が開放され、浮遊体1´は空中で2つの半球体5a´、5b´に分離して基台11上に落下することになり、浮遊体同士のバトルをさらにエキサイティングなものにすることができる。
【0035】
なお、上記浮遊体1´は小球体31が2つで構成されているが、必ずしも2つに限定されるものではなく、図14(a)(b)(c)に示すように、小球体31を3個、小球体31を4個、小球体31を6個等複数の小球体を取り付けても構わない。
【0036】
また、上述の浮遊体1、1´はゲーム性を持たせるために、浮遊中に他の浮遊体とぶつかることにより2つに分離するように構成されているが、単に浮遊させるだけであれば必ずしも分離できる構造でなくてもかまわない。このことにより変化に富んだ浮遊状態が連続して鑑賞することができ、見るだけでも楽しむことができる浮遊玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る浮遊玩具の構成を説明する斜視図
【図2】(a)(b)は浮遊体本体の構成を説明する分解斜視図及びプロペラの斜視図
【図3】(a)(b)は浮遊体本体の平面図及びプロペラの平面図
【図4】(a)(b)は上記浮遊体の組付けを説明する斜視図
【図5】送風装置の構成を説明する斜視図
【図6】2つの浮遊体が浮遊している使用状態を説明する斜視図
【図7】上記浮遊玩具の一方の浮遊体が分解した状態を説明する斜視図
【図8】他の例の浮遊体の構成を説明する斜視図
【図9】(a)(b)は上記他の例の浮遊体の組付けを説明する斜視図
【図10】(a)(b)はさらに別の例の浮遊体の説明図
【図11】(a)(b)は上記別の例の半球体の説明図
【図12】(a)(b)上記別の例の半球体の連結を説明する要部断面図
【図13】上記別の例の浮遊体が浮遊している使用状態を説明する斜視図
【図14】(a)〜(c)は上記別の例の浮遊体に複数の小球体を取り付けた状態の説明図
【符号の説明】
【0038】
1 浮遊体
2 送風装置
3 浮遊体本体
4 プロペラ
9 錘
10 送風機
11 基台
12 吹きだし口
13 整流板
【出願人】 【識別番号】593152454
【氏名又は名称】有限会社ジェノイド・プロトデザイン
【出願日】 平成18年9月29日(2006.9.29)
【代理人】 【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫


【公開番号】 特開2008−86404(P2008−86404A)
【公開日】 平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願番号】 特願2006−268143(P2006−268143)