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【発明の名称】 揺動玩具
【発明者】 【氏名】相馬 弘

【要約】 【課題】簡単な構造で複数の揺動体を同時に揺動させることができる揺動玩具を提供すること。

【構成】以下の要件を備えることを特徴とする揺動玩具A。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の要件を備えることを特徴とする揺動玩具。
(イ)上記揺動玩具は、基台と該基台上で揺動する複数の揺動体とからなり、該揺動体を支持する揺動部材にはそれぞれ支軸が設けられ、該支軸は上記基台に回動可能に軸支されていること
(ロ)上記揺動部材の下端にはそれぞれ連結軸が設けられ、該係合軸同士は連結部材で回動可能に連結されていること
(ハ)上記連結部材の底面には磁石が配置されるとともに、上記基台の内部には上記磁石の下方にコイルが配置され、該コイルは上記基台に設けられた太陽電池を電源とする制御回路で周期的に磁力を発生すること
【請求項2】
以下の要件を備えることを特徴とする揺動玩具。
(イ)上記揺動玩具は、基台と該基台上で揺動する複数の揺動体とからなり、該揺動体を支持する揺動部材にはそれぞれ支軸が設けられ、該支軸は上記基台に回動可能に軸支されていること
(ロ)上記揺動部材の下端にはそれぞれ磁石が設けられ、1つの揺動部材の磁石の下方にはコイルが配置され、該コイルは上記基台に設けられた太陽電池を電源とする制御回路で周期的に磁力を発生すること
(ハ)上記1つの揺動部材部材の下端には揺動方向に直交してアームが設けられ、該アームの先端には磁石が設けてあること
(ニ)上記揺動体の他の揺動体に設けた磁石は、上記アームの磁石に吸引又は反発するように配置されていること
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、揺動玩具、詳しくは太陽電池を電源として複数の揺動体が揺れる動作をする揺動玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、揺動玩具として太陽電池を電源として所定の物体を揺動させる玩具が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。この揺動玩具は、大人の人形と子供の人形とから構成され、大人の人形はベースの上に着座し、子供の人形は大人の人形に寄りかかった状態で形成されているもので、大人の人形は頭部が胴部に対して左右に揺動するように構成されているものである。
【特許文献1】特開2005−193060号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の揺動玩具は大人の人形と子供の人形との2つの人形で構成されているが1つの揺動体である大人の人形の頭部を揺動させているが、子供の人形は動かないものであって、同時に複数の揺動体を揺動させるものではなかった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決し、簡単な構造で複数の揺動体を連動して揺動させることができる揺動玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係る揺動玩具は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記揺動玩具は、基台と該基台上で揺動する複数の揺動体とからなり、該揺動体を支持する揺動部材にはそれぞれ支軸が設けられ、該支軸は上記基台に回動可能に軸支されていること
(ロ)上記揺動部材の下端にはそれぞれ連結軸が設けられ、該係合軸同士は連結部材で回動可能に連結されていること
(ハ)上記連結部材の底面には磁石が配置されるとともに、上記基台の内部には上記磁石の下方にコイルが配置され、該コイルは上記基台に設けられた太陽電池を電源とする制御回路で周期的に磁力を発生すること
【0006】
また、本発明に係る揺動玩具は、以下の要件を備えるようにしてもよい。
(イ)上記揺動玩具は、基台と該基台上で揺動する複数の揺動体とからなり、該揺動体を支持する揺動部材にはそれぞれ支軸が設けられ、該支軸は上記基台に回動可能に軸支されていること
(ロ)上記揺動部材の下端にはそれぞれ磁石が設けられ、1つの揺動部材の磁石の下方にはコイルが配置され、該コイルは上記基台に設けられた太陽電池を電源とする制御回路で周期的に磁力を発生すること
(ハ)上記1つの揺動部材部材の下端には揺動方向に直交してアームが設けられ、該アームの先端には磁石が設けてあること
(ニ)上記揺動体の他の揺動体に設けた磁石は、上記アームの磁石に吸引又は反発するように配置されていること
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、揺動体同士を連結部材で連結し、その連結部材に磁石を設けたので、一方の揺動体の動きを利用して他の揺動体を作動させるものではないので太陽電池の小さなエネルギーで複数の揺動体を揺り動かすことができる。
【0008】
請求項2の発明によれば、主となる揺動体の動きに連動して他の揺動体を動かすが、その動きをリンクなどを用いて機械的に他の揺動体を動かすことをしないので、複数の揺動体を太陽電池の小さなエネルギーで揺り動かすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は本発明に係る揺動玩具Aの一例を示し、この揺動玩具Aは基台1の上に配置された揺動体2が太陽電池3を電源として左右に揺れ動くようにしたものである。
【0010】
上記揺動体2はサルの頭部を模して形成され、基台1の上面に突出して形成されたサルの胴体部4に揺動可能に支持されているものである。揺動体であるサルの頭部2は、後述する揺動部材5に取り付けられたもので、図2、図3に示すように、揺動部材5の前後には支軸6がそれぞれ突出して形成され、この支軸6は胴体部4の内側に形成された丸穴からなる軸受孔7に支持されている(図4参照)。この支軸6は断面が逆三角形状に形成され、最下点となる頂点6aが軸受孔7の内周面に点接触するようにし、揺動部材5を点で支持し、揺動時の抵抗が最大限小さくなるようにしている。
【0011】
そして揺動部材5の下部には細い棒状の軸部5aが連設され、この軸部5aの下部には連結軸8がそれぞれ前後に突出して形成されている。この連結軸8は断面が三角形状に形成され、最上点となる頂点8aが後述する連結部材10の軸受孔11の内周面に点接触するようにして連結部材10を点で支持し、揺動時の抵抗が小さくなるようにしている。
【0012】
連結部材10は前部材12と後部材13とで構成され、左右にはそれぞれ上記連結軸8より大き目の円形の軸受孔11が形成されている。
【0013】
上記前部材12には磁石14を支持する鉄などの着磁性を有する金属製の支持板15の一端15aを保持する長孔16が形成され、後部材13には同じく上記支持板15の他端15bを保持する長孔(図示せず)が形成されるとともに、磁石14を磁着させた状態で支持板15とともに磁石14を収容する収容部17が形成されている。
【0014】
上記支持板15に磁着させる2つの磁石14a、14bは、互いに異なる磁極面で支持板15に磁着させている。
【0015】
コイル20は、揺動部材5が静止状態で磁石14に対面するように連結部材10の真下に配置され、太陽電池3を電源として動作する制御回路22により周期的に磁力を発生し、発生した磁力は上記2つの磁石14a、14bの何れか一方と吸着し、他方とは反発するようになっている。なお、本発明では上記制御回路22は上記コイル20を発振用コイルとして発振するブロッキング発振回路で構成され、この制御回路22は回路基板21上にコイル20とともにマウントされている。
【0016】
図5は上記揺動玩具の制御回路22を説明する基本的回路図を示し、この制御回路22は、太陽電池3と電解コンデンサ23とからなる充電回路部24と、ブロッキング発振回路からなる発振回路部25とで構成されている。この制御回路22は、太陽電池3に光が当ると電解コンデンサ23に充電が始り、充電電圧が一定電圧になると発振回路25が動作し、発振用コイル(以下、コイルという)20に低周波電流が流れる。この時コイル20に磁力が発生し、スイッチ26をONしておけばコイル20から圧電ブザー27へ低周波電圧が供給され、その低周波電圧の周波数で圧電ブザーが駆動して周波数に対応したブザー音が発生するようになっている。
【0017】
発振回路部25が動作して電解コンデンサ23が放電し電圧が低下すると発振回路部25の動作は止まり、再び電解コンデンサ23への充電が行なわれ、充電が行なわれると発振回路部25が再び動作するので、太陽電池3に光が当り続けている限り、回路全体は電解コンデンサ23の充電、発振回路部25の動作開始、電解コンデンサ23の放電、発振回路部25の動作停止を繰り返す。この時、連結部材10が揺れ動いている場合、磁石14がコイル20に起電力を生じ、この起電力が発振回路部25を動作させるトリガの役割を果たすようになり、回路全体の繰り返し動作は、次第に連結部材10の揺動周期にタイミングが合うようになり、太陽電池3に光が当っている限り連結部材10の揺動動作が持続するようになっている。
【0018】
上記構成の揺動玩具によれば、太陽電池3に光が当たり電気が誘起されると、発振回路部25が作動してコイル20に電流が流れて磁力が発生する。
【0019】
コイル20に磁力が発生すると連結部材10の下に取り付けられた磁石14aはコイル20の発生する磁力に吸引されるように配置されている場合は連結部材10は図面上で右方向に移動し、頭部2は左に揺れる(図4(a)参照)。電解コンデンサ23が放電するとコイル20には電流が流れなくなり磁力の発生はなくなるため連結部材10は元の位置に戻るように移動し、再びコイル20に電流が流れ磁力が発生すると連結部材10の下に取り付けられた磁石14bはコイル20の発生する磁力に反発して図面上で左方向に移動し、頭部2は右に揺れる(図4(b)参照)。このようにして、コイル20が磁力を発生すると、磁石14aが吸引され連結部材は図1上で、支軸を中心に反時計方向に回動し、コイル20の磁力がなくなると連結部材は自重で時計方向に復帰回動し、再び発振回路が作動しコイル20が磁力を発生すると、磁石14bと反発しさらに時計方向に回動させるが、連結部材10の磁石14がコイル20に起電力を生じ、この起電力が発振回路部25を動作させるトリガの役割を果たすようになり、回路全体の繰り返し動作は、次第に連結部材10の揺動周期にタイミングが合うようになり、結果として揺動部材5(揺動体2)は左右に継続して揺動をすることになる。
【0020】
図6は、揺動玩具の他の例を示しこの揺動玩具A1は連結部材を用いることなく複数の揺動玩具を揺動させることができるようにしたものである。
この揺動玩具A1は基台1の上に、一匹の親カエル30と2匹の小さな子カエル31、32とが配置され、親カエル30の頭部30aが左右に揺動すると、左右の子カエル31、32の下顎31a、32aが上下に揺動するようにしたものである。
【0021】
この揺動玩具A1は、図7に示すように、揺動部材35の軸部35aの下端には磁石14の収容部36が形成され、この収容部36の両側部から前方(揺動部材の揺動方向に直交する方向)に2本のアーム37、38が突出して形成され、このアーム37、38の先端には磁石39、40が取り付けられている。
【0022】
そして、子カエル31、32の下顎31a、32aは軸41、42で子カエル31、32の胴体部に上下に揺動可能に取り付けられている。この下顎31a、32aは後部の裏面には磁石43、44が固定され、下顎31a、32aの前部は軸41、42の後部より長く形成されて重くなっているので軸41、42を中心に前部が下方に回動し、口が開いた状態になっており、揺動部材35が揺動し、アーム37の先端の磁石39が下顎31aの下方に位置する状態になると、磁石39と磁石43とが吸引し合い、下顎31aは軸41を中心に前部が上方に回動し、口が閉じた状態になる。
【0023】
この時、アーム38の先端の磁石40は下顎32aの下方から離れる状態になり、磁石40の磁力は磁石44には及ばなくなり、下顎32aは軸42を中心に前部が下方に回動し、口が開いた状態になる。
【0024】
上記構成の揺動玩具によれば、太陽電池3に光が当たり電気が誘起されると、発振回路部25が作動してコイル20に電流が流れて磁力が発生すると、磁石14aがコイル20に吸引されて親カエル30の頭部は左に揺れると、アーム38の先端に固定された磁石40が、右側の子カエル32の下顎の磁石44の下方に位置するようになるのでアームの磁石40と、下顎の磁石44とが吸引し合い、下顎32aは前部が上方に回動し、右側の子カエル32は口を閉じた状態になる。一方、左側の子カエル31は、アーム37の磁石39が下顎31aの磁石43から離れた状態になるので、下顎31aは前部が下方に回動し、左側の子カエル31は口を開けた状態になる。
【0025】
発振回路25が停止するとコイル20に流れる電流が止まって磁力がなくなると揺動体は元の位置に戻るように動き、再び発振回路25が動作してコイル20に電流が流れ磁力が発生すると磁石14bはコイル20に反発して頭部は右に揺れる。頭部が右に揺れてアーム37の先端に固定された磁石39が、左側の子カエル31の下顎31aの磁石43の下方に位置すると、アーム37の磁石39と、下顎31aの磁石43とが吸引し合い、下顎31aは前部が上方に回動し、左側の子カエル31は口を閉じた状態になる。一方、右側の子カエル32は、アーム38の磁石40が下顎32aの磁石44から離れた状態になるので、下顎32aは前部が下方に回動し、右側の子カエル32は口を開けた状態になる。
【0026】
コイル20が磁力を発生し、親カエル30の頭部が揺動すると、親カエル30の頭部が揺動した側の小カエルの口が閉じ、他方の小カエルの口が開き、親カエル30の頭部の揺動に連動して子カエルが口を開いたり閉じたりするので、複数の揺動体が繰り返し動いて見た目にも楽しい揺動玩具を実現することができる。
【0027】
図8は、揺動玩具のさらに他の例を示すもので、この揺動玩具A2は親馬50の頭部51が揺動すると子馬52、53の頭部54、55も揺動するようにしたものである。
【0028】
この揺動玩具A2は基台1の上に、一頭の親馬50と2頭の子馬52、53とが配置され、親馬50の頭部51が左右に揺動すると、左右の子馬52、53の頭部54、55が連動して左右に揺動するようにしたものである。この揺動玩具A2は、図9に示すように、揺動部材56の軸部56aの下端には磁石14の収容部57が形成され、この収容部57から前方(揺動部材の揺動方向に直交する方向)にアーム58が1本突出して形成され、このアーム58の先端には磁石59が取り付けられている。
【0029】
そして、子馬の頭部は揺動部材60、61の前後に支軸62、63が突出形成され、胴体部の内部に形成された軸受孔(図示せず)に支持され、下方に伸びた軸体60a、61aの下端には磁石64、65が固定されている。この磁石64、65はアーム58の先端に取り付けられた磁石59と反発しあうように取り付けられ、頭部51が一方向(例えば、右方向)に揺動するとアーム58の磁石59は頭部51と反対方向(左方向)に揺動し、子馬52の磁石64を反発させるので子馬52の頭部54は支軸62を中心に親馬50の頭部51と同一方向(右方向)に揺動する。
【0030】
そして、親馬50の頭部が反対側(左方向)に揺動すると、子馬53の頭部55が親馬の頭部51と同じ方向に揺動し、親馬50の頭部51の揺動に合わせて子馬52、53の頭部54、55が同じ方向に揺動するので、親子の馬が揃って同じ方向に頭部を揺動させ、複数の揺動体が揃って揺動する見た目にも楽しい揺動玩具を実現することができる。
【0031】
なお、上述の揺動玩具A〜A2は、図5の回路図に示すように、圧電ブザー27を備えているのでスイッチ26をONしておくと、コイル20に低周波電流が流れているときにはコイル20の両端に低周波電圧が発生し、この低周波電圧が圧電ブザー27を駆動するので周期的に圧電ブザー27に低周波電圧が供給されてブザーが鳴動することになり、特別に音声回路を設けることなく揺動玩具の揺動に同期してブザー音が出力され、あたかも子ガエルや子馬が鳴いているような効果を付与することができ、特別な回路やソフトを必要とせずに単に揺動体が揺動するだけの従来の揺動玩具とは異なる揺動玩具を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る揺動玩具の一例を示す外観斜視図
【図2】上記揺動玩具の内部構造を説明する斜視図
【図3】上記揺動玩具の分解斜視図
【図4】上記揺動玩具の動作を説明する要部断面図
【図5】上記揺動玩具の電気回路図
【図6】上記揺動玩具の他の例を示す外観斜視図
【図7】上記他の例の揺動玩具の内部構造を説明する斜視図
【図8】上記揺動玩具の別の例を示す外観斜視図
【図9】上記別の例の揺動玩具の内部構造を説明する斜視図
【符号の説明】
【0033】
1 基台
2 揺動体
3 太陽電池
4 胴体部
5 揺動部材
6 支軸
7 軸受孔
8 連結軸
14 磁石
20 コイル
22 制御回路
A 揺動玩具
【出願人】 【識別番号】500382060
【氏名又は名称】株式会社サンタ
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫


【公開番号】 特開2008−67995(P2008−67995A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251047(P2006−251047)