Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
密封容器入り風船 - 特開2008−54889 | j-tokkyo
トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽

【発明の名称】 密封容器入り風船
【発明者】 【氏名】谷村 泰成

【氏名】谷村 莉佳

【要約】 【課題】気体を封入した風船を密封容器に貯蔵し、目的の比重と大きさ、形状を有する風船をいつでもどこでも容易に得ることを可能とする。

【構成】使用環境下で目的の比重、大きさ、形状を有する風船が得られるように、風船本体の重量、大きさ及び形状があらかじめ設計された風船本体の中に、使用環境下で目的の比重が得られるようにあらかじめ必要量と必要圧の適切な種類の気体を単独又は混合して封入し、風船の口を封じた後、この風船を密封容器内に貯蔵し、風船膜には引張力が生じず、且つ風船内部の気体と風船と密封容器の隙間空間に充填された気体が平衡状態となるように同一組成同一圧下で密封容器内に風船を貯蔵する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用環境下で目的の比重と目的の大きさ、形状を有する風船が得られるように、風船本体の重量、大きさ及び形状があらかじめ設計された風船の中に、使用環境下で目的の比重が得られるように必要量と必要圧の適切な種類の気体を単独又は混合して注入し、風船の口を封じて密封容器内に貯蔵し、風船膜には引張力が生じず且つ風船内部の気体と風船と密封容器の隙間空間に充填された気体が平衡状態となるように同一組成同一圧下で密封容器内に貯蔵することを特徴とする風船及び密封容器。
【請求項2】
前記風船が重量的にアンバランスにならないように封じ部を均一にした風船を特徴とする請求項1に記載の風船及び密封容器。
【請求項3】
前記密封容器内に貯蔵した風船を色や形や表示内容の違いで個体識別しやすくすることでトレースをしやすくした請求項1に記載の風船及び密封容器
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、目的の比重と大きさ、形状の風船をいつでもどこでも容易に得ることができる風船と密封容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、空気や気体の流れを視覚化する手段としては、トレーサ法(注入流脈法、注入流跡法、流体間反応発色法、火花追跡法、スモークワイヤ法等)、光学的可視化法(シャドウグラフ法、シュリーレン法、マッハテェンダ干渉法等)等々が提案されている。
注入流脈法に用いられるトレーサ物質としては煙、ミスト等、注入流跡法に用いられるトレーサ物質としてはシャボン玉や風船を流れの中に注入し、個々のテレーサ物質の移動軌跡(流跡)を観察したり、微少時間の移動距離を測定することにより流速を求めたりするために実用に供されている。
【0003】
しかし、トレーサ法に用いられるトレーサ物質は、トレーサ物質による汚れ、準備の困難さ、準備のわずらわしさ、持続時間の短さ、流れへの影響等の欠点があった。例えば風船をトレーサとして使う場合は、市販の風船にヘリウム等の軽量ガスを封入し使われるが、浮力調整といった準備のわずらわしさのみならず、風船自体の重量の制約から市販の最軽量の風船を使っても目的の浮力を得るには風船の体積が大きくなってしまい風船が流れに影響を与ることや、局所的な観測ができないことや、封じ部で生じる風船重量アンバランスという問題があった。
【0004】
気体の流れを観察したい研究・開発・設計・実験・調査・販売促進等において、この欠点はこれらの業務目的を遂行することを困難にしたり、これらの業務を精度よく効率的に進める上での大きな障害となったりする。具体的には、気体の流れが把握できなかったり、観測回数が非常に多くなってしまったり、観測で得られたデータの再現性が得られなかったり、準備と観察に膨大な時間が掛かったりするなどの問題があった。
【0005】
この改善策として、光学的可視化法という代替法もあるが特別な装置が必要であったり、特殊な技術が必要であったり、いつでもどこでも誰でも簡単には使えない。
【特許文献1】特開平05-317527
【特許文献2】実開平07-17297
【非特許文献1】流れの可視化学会編 新版「流れの可視化ハンドブック」朝倉書店
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、トレーサ物質として風船を用いる場合、通常は市販の風船にボンベから軽量ガスを注入し風船の口を封じて使用するが、風船自体の重さの下限界と封じ部の過剰重量のため必要な浮力を得るためには風船サイズが大きくなり、流れの局所的観測ができないという点と特別に極薄軽量小サイズの風船を入手できたとしても膜厚が薄いため気体が透過しやすくガス封入後速やかに使用なければならないという制約と封じ部で発生する重量により風船重量がアンバランスとなってしまい風船の移動に影響してしまうという点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、極薄風船に必要量と必要圧と適切な種類の気体を単独又は混合して注入し、風船の口を封じた後、この風船を密封容器内に貯蔵し、風船表面には引張力が生じず、且つ風船内部の気体と風船と密封容器の隙間空間に充填された気体が平衡状態となるように同一組成同一圧下で密封容器内に貯蔵することを最も主要な特徴とする。
【0008】
請求項2に記載された発明に係る風船は、請求項1に記載の風船の封じ部を重量のアンバランスが発生しないように均一にしていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載された発明に係わる風船は、請求項1の記載の風船を使用時にトレースをしやすいように色、形、表示で個体識別しやすくしていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の風船と密封容器は、風船の小型化のために風船膜が極薄であっても、風船内に充填された気体が、風船膜を透過して出て行く気体分子の種類と量及び風船膜を通して入ってくる気体分子の種類と量が同じであるため、見かけ上は風船内のガス組成もガス量も貯蔵期間中、長期に渡って初期の特性が維持されるという利点、更に貯蔵中風船膜に引張力が働かないために長期間に渡って風船膜が劣化せず使いたいときにいつでもどこでも調整された比重と大きさ、形状の風船を簡単に得ることができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
気体の流れ状態を簡単且つ正確に観測するという目的を、密封容器から取り出し使用環境下で解放した風船を観測開始点に設置することで、流れを乱すことなく実現した。
【実施例1】
【0012】
図1は、風船を貯蔵した容器の外観を示す斜視図である。1は風船密封容器、2は気体を封入した風船、3は貯蔵容器と風船の隙間部に充填された気体、4は貯蔵容器を開けるための取っ手である。
【0013】
風船2は使用環境下で目的の比重と大きさ、形状を有するようにあらかじめ気体を封入してあり、風船表面に引張力が働かない状態で貯蔵されている。貯蔵容器と風船の間の隙間に充填された気体3は風船内部の封入気体と同じ組成であり、風船内部の圧と同じ圧になっている。
【0014】
密封容器内で貯蔵した風船と使用環境下に解放した風船の諸物理量値を下記の表に示す。
【0015】
【表1】


【0016】
密封容器内で長期貯蔵した風船の諸物理量変化値の例を下記の表に示す。
【0017】
【表2】


【実施例2】
【0018】
図2は、風船を保護しながら取り出しやすくするため風船を第二の密封容器に詰め、風船と第二の密封容器の隙間空間及び第二の密封容器と密封容器の隙間をそれぞれ風船内の充填気体と同じ組成と圧の気体で満たしている。
【産業上の利用可能性】
【0019】
密封容器に貯蔵されていた風船を使用環境下で解放し、観測開始地点に設置することで容易に且つ正確に気体の流れを観察することができ、空調設計、ノズルの設計、居住空間設計、風を利用した省エネルギー設計、居住空間・施設・倉庫空間の換気、工場の品質管理等広く気体の流れの観測が不可欠な用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】風船を密封した容器の斜視図(実施例1)
【図2】風船を密封した容器の斜視図(実施例2)
【符号の説明】
【0021】
1. 風船密封容器
2. 使用環境下で目的の比重と大きさ、形状となるようにあらかじめ気体を封入した風船
3. 密封容器と風船の隙間部に充填された気体
4. 密封容器を空けるための取っ手
5. 加圧下の風船を保護しながら取り出しやすくするための第二の密封容器
6. 第二の密封容器と風船の隙間に充填された気体
7. 第二の密封容器と密封容器との間に充填された気体
【出願人】 【識別番号】300043864
【氏名又は名称】谷村 泰成
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−54889(P2008−54889A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−234742(P2006−234742)