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【発明の名称】 ギミック本の製本方法及びこの方法で製本されたギミック本
【発明者】 【氏名】梶谷 晴彦

【要約】 【課題】ギミック本を低コストで製本する。

【構成】紙片に窓を形成し、窓の下に窓を塞ぐことができる隠し片を摺動可能に収容するとともに、隠し片に連続する舌片を紙片の端に形成した孔から覗かせてこの舌片を押し引きすることで隠し片を窓に見え隠れさせるギミック本において、紙片を折曲して折り重ねることができる第1紙、第2紙、第3紙に形成するとともに、第2紙に窓を、第2紙と第3紙の折曲部に孔を、第1紙に隠し片と舌片をわずかな非切断部を残しておく他、隠し片が摺動できる空間をそれぞれ打ち抜き、第1紙を第2紙に折り返したものを更に第3紙に折り返し、孔に覗いた舌片を引き出して隠し片及び舌片と第1紙を分離することを特徴とするギミック本の製本方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙片に窓を形成し、窓の下に窓を塞ぐことができる隠し片を摺動可能に収容するとともに、隠し片に連続する舌片を紙片の端に形成した孔から覗かせてこの舌片を押し引きすることで隠し片を窓に見え隠れさせるギミック本において、紙片を折曲して折り重ねることができる第1紙、第2紙、第3紙に形成するとともに、第2紙に窓を、第2紙と第3紙の折曲部に孔を、第1紙に隠し片と舌片をわずかな非切断部を残しておく他、隠し片が摺動できる空間をそれぞれ打ち抜き、第1紙を第2紙に折り返したものを更に第3紙に折り返し、孔に覗いた舌片を引き出して隠し片及び舌片と第1紙を分離することを特徴とするギミック本の製本方法。
【請求項2】
舌片の端を第1紙の端よりもやや突出させた請求項1のギミック本の製本方法。
【請求項3】
窓が長方形その他の形状をしているギミック本の製本方法。
【請求項4】
請求項1〜3いずれかの製本方法で製本されたギミック本。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児向けのギミック本(仕掛け本)の製本方法及びこの方法で製本されたギミック本に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に示されるように、ギミック本と呼ばれる仕掛け本がある。この仕掛けには種々のものがあるが、幼児向け等では単純なものが多い。図2はその一例であるが、紙片に窓aを形成し、この窓aの下に窓aを隠す隠し片bを摺動可能に設け、隠し片bに連続する舌片cを紙片の一端に形成した孔dから覗かせ、舌片cを押し引きすることで窓aが見えたり、見えなかったりするものである。そして、窓aの下と隠し片bの表面にはそれぞれ別の図柄を印刷しているものである。
【0003】
ところが、このようなギミック本を製本しようと思えば、隠し片と舌片を別部材として用意しておき、紙片を折り返すとき等に差し込んだりしなければならない。すなわち、一枚の紙片を折り返したり、糊付けするだけの工程では製本できない。このため、工数を取り、コストが嵩んでいた。
【特許文献1】実開平6−500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記したようなギミック本を一つの連続した工程でできるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、紙片に窓を形成し、窓の下に窓を塞ぐことができる隠し片を摺動可能に収容するとともに、隠し片に連続する舌片を紙片の端に形成した孔から覗かせてこの舌片を押し引きすることで隠し片を窓に見え隠れさせるギミック本において、紙片を折曲して折り重ねることができる第1紙、第2紙、第3紙に形成するとともに、第2紙に窓を、第2紙と第3紙の折曲部に孔を、第1紙に隠し片と舌片をわずかな非切断部を残しておく他、隠し片が摺動できる空間をそれぞれ打ち抜き、第1紙を第2紙に折り返したものを更に第3紙に折り返し、孔に覗いた舌片を引き出して隠し片及び舌片と第1紙を分離することを特徴とするギミック本の製本方法を提供するとともに、これにおいて、請求項2に記載した、舌片の端を第1紙の端よりもやや突出させた手段、請求項3に記載した、窓が長方形その他の形状をしている手段をそれぞれ提供したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、隠し片と舌片はトムソンによって非分離状態で打ち抜けるし、これの余部からの分離は、紙片の折り返し及び糊付けといった一連の工程の後で可能になる。したがって、工数が減り、コストが安くなる。なお、分離するときには舌片を軽く引っ張れば可能であるし、この非分離状態となっていることで折り返しや糊付けが折り機による一連の工程で可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る製本方法を示す説明図であるが、少なくとも、折曲部1で折曲可能な第1紙2、第2紙3、第3紙4を端から用意しておく(本例では、第3紙4の隣に第4紙5が設けられている)。なお、各紙片のサイズは同じであってもよいし、違っていてもよい。また、折曲部1には折り癖をつけておくのが好ましい。
【0008】
そして、第2紙2と第3紙4の間の折曲部1に孔6を打ち抜くとともに、第2紙2に窓7を打ち抜く。また、第1紙2には、窓7を隠す隠し片8とこれに連続する舌片9をわずかな非切断部10を残して打ち抜くとともに、隠し片8の舌片9側には隠し片8が移動できる空間11を打ち抜く。これにおいて、隠し片8は窓7よりも大きく、舌片9は孔6よりも小さく設定される。
【0009】
次に、製本であるが、まず、第1紙2を第3紙3に折り返しものを更に第3紙に折り返す(第4紙4はそのままにして表紙としている)。このとき、折り返し面は隠し片8や空間11を除いて適当に糊付けしておく。この状態のときには、舌片9の端は孔6から覗いているから、これを引っ張って、隠し片8及び舌片9を余部から切り離す。したがって、非切断部11の強度はこの引張力で外れる程度にしておく。また、孔6は舌片9が確実に見えるように楕円形にしておくのが好ましい。さらに、舌片9の端は第1紙2から突出させているのが好ましい。
【0010】
以上により、隠し片8及び舌片9は余部から切り離せるから、第2紙3と第3紙3の間を自由に摺動できるものとなり、この状態で出荷することになる。そして、舌片9を押し引きすることで、隠し片8が窓7を見えたり,隠したりする仕掛けとなる。なお、第3紙4の窓6の下や隠し片8の上面には適当な図柄を印刷して幼児の教育に資するようにするのが通常である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】ギミック本の斜視図である。
【図2】本発明に係るギミック本の製本工程を示す説明図である。
【符号の説明】
【0012】
1 折曲部
2 第1紙
3 第2紙
4 第3紙
5 第4紙
6 孔
7 窓
8 隠し片
9 舌片
10 非切断部
11 空間
【出願人】 【識別番号】592093268
【氏名又は名称】コーホク印刷株式会社
【出願日】 平成18年8月30日(2006.8.30)
【代理人】 【識別番号】100088993
【弁理士】
【氏名又は名称】板野 嘉男

【識別番号】100107917
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 英俊


【公開番号】 特開2008−54808(P2008−54808A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−233547(P2006−233547)