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【発明の名称】 消臭ぬいぐるみ
【発明者】 【氏名】源中 修一

【氏名】青木 里恵

【要約】 【課題】本発明は、ぬいぐるみに付着した悪臭や、室内空気の悪臭成分を効率よく長期にわたって安全に吸着除去することのできる、ぬいぐるみを提供することを目的とする。

【構成】ぬいぐるみの表皮材裏面にヒドラジン誘導体、無機多孔質物質、金属酸化物、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物とからなる消臭組成物と抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着することにより、消臭能力に優れ、細菌等の微生物の発生をおさえることができ、長い間これらの効果の持続するぬいぐるみを得ることができることを見出し本発明に到達した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縫製された表皮材と詰め物とからなるぬいぐるみにおいて、前記表皮材の裏面に消臭組成物をバインダ−樹脂によって固着していることに特徴のあるぬいぐるみ。
【請求項2】
縫製された表皮材と詰め物とからなるぬいぐるみにおいて、前記表皮材の裏面に消臭組成物及び抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着していることに特徴のあるぬいぐるみ。
【請求項3】
前記消臭組成物は、多孔質無機物質と、ヒドラジン誘導体と、金属酸化物と、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物とを含有してなり、また前記抗菌剤組成物は、銀ゼオライト、酸化亜鉛、三酸化二硼素から選択される少なくとも1種を含有してなり、前記表皮材の裏面に、バインダ−樹脂で固着していることに特徴のある請求項1または2に記載のぬいぐるみ。
【請求項4】
前記消臭組成物は、前記表皮材裏面に、2〜50g/m固着し、また前記抗菌剤組成物は、前記表皮材裏面に、0.5〜20g/m固着していることに特徴のある請求項1または2に記載のぬいぐるみ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ぬいぐるみ自身に付着した生活臭や、幼児の唾液、汗、手あか等による悪臭を除去し、細菌等の微生物の発生をおさえることができるとともに、室内における空気中のホルムアルデヒド、アンモニア、酢酸、硫化水素等の悪臭を吸着除去することのできるぬいぐるみに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ぬいぐるみは、幼児の玩具として、あるいは室内等の装飾品として多くの家庭に一年を通じてあるものの、洗濯が難しく、汚れてもそのまま放置されることが多いことから、清潔な状態を維持することが困難で、衛生上問題とされてきた。また、ぬいぐるみの表皮材には、柔らかなタッチ感が好まれ、繊維質の立毛布帛が用いられることが多いが、該立毛布帛が吸着材として作用し、生活悪臭をよく吸着してしまうことから、ぬいぐるみに吸着した臭いを除去する技術も求められている。また、近年では住宅の気密度が著しく向上しており、生活臭が室内にこもることから、室内空気の浄化についても関心が高くなっており、一年中室内にあって、装飾品でもあるぬいぐるみによって室内空気を清浄化することも求められている。
【0003】
このような問題に対応するため、特許文献1においては、ぬいぐるみの詰め物として、害虫忌避物質を混入した繊維または発泡体を詰める技術が開示されている。特許文献2においては、ぬいぐるみの所定部位に脱臭剤を内蔵させて、ぬいぐるみに付着した異臭を除去するとともに、ぬいぐるみを設置した空間の脱臭もおこなう技術が提案されている。これらの技術は、ぬいぐるみという特殊な繊維集合体に害虫忌避物質や脱臭剤を担持させるもので、消臭効果や害虫の忌避効果をある程度発揮するものとして評価されるものであるが、効果が長続きしなかったり、ぬいぐるみの表皮材自身に付着した生活臭や、幼児の唾液、汗、手あか等による悪臭までも除去する技術には到っていなかった。
【特許文献1】実開昭62−172487号公報
【特許文献2】実登3011718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、ぬいぐるみに付着した悪臭や、室内空気の悪臭成分を効率よく長期にわたって安全に吸着除去することのできる、ぬいぐるみを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、ぬいぐるみの表皮材裏面に多孔質無機物質と、ヒドラジン誘導体と、金属酸化物と、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物等からなる消臭組成物と、銀ゼオライト、酸化亜鉛、三酸化二硼素から選択される少なくとも1種の抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着することにより、消臭能力に優れ、細菌等の微生物の発生をおさえることができ、長い間これらの効果の持続するぬいぐるみを得ることができることを見出し本発明に到達した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
【0006】
[1]縫製された表皮材と詰め物とからなるぬいぐるみにおいて、前記表皮材の裏面に消臭組成物をバインダ−樹脂によって固着していることに特徴のあるぬいぐるみ。
[2]縫製された表皮材と詰め物とからなるぬいぐるみにおいて、前記表皮材の裏面に消臭組成物及び抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着していることに特徴のあるぬいぐるみ。
【0007】
[3]前記消臭組成物は、多孔質無機物質と、ヒドラジン誘導体と、金属酸化物と、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物とを含有してなり、また前記抗菌剤組成物は、銀ゼオライト、酸化亜鉛、三酸化二硼素から選択される少なくとも1種を含有してなり、前記表皮材の裏面に、バインダ−樹脂で固着していることに特徴のある前項1または2に記載のぬいぐるみ。
【0008】
[4]前記消臭組成物は、前記表皮材裏面に、2〜50g/m固着し、また前記抗菌剤組成物を前記表皮材裏面に、0.5〜20g/m固着していることに特徴のある前項1または2に記載のぬいぐるみ。
【発明の効果】
【0009】
[1]の発明によれば、表皮材の裏面に消臭組成物をバインダ−樹脂によって固着しているので、消臭効果が発揮され、ぬいぐるみ表面に付着した悪臭や、室内空気の悪臭成分を長期にわたって吸着除去することができる。また、バインダ−樹脂によって固着しているので、耐洗濯性も良好で、洗濯を繰り返しても、消臭効果の性能低下はみられない。
【0010】
[2]の発明によれば、表皮材の裏面に消臭組成物及び抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着しているので、消臭効果や抗菌効果が発揮され、ぬいぐるみ表面に付着した悪臭や、室内空気の悪臭成分を長期にわたって吸着除去することができる。また、バインダ−樹脂によって固着しているので、耐洗濯性も良好で、洗濯を繰り返しても、消臭や抗菌効果の性能低下はみられない。
【0011】
[3]の発明によれば、前記消臭組成物が、多孔質無機物質と、ヒドラジン誘導体と、金属酸化物と、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物を含有するものであるので、ホルムアルデヒド、アンモニア、酢酸、硫化水素等の生活悪臭を効率よく長期にわたって吸着除去することができ、また、抗菌剤組成物が、銀ゼオライト、酸化亜鉛、三酸化二硼素から選択される少なくとも1種を含有しているので、微生物の繁殖を防ぎ、清潔な環境を維持したぬいぐるみとすることができる。
【0012】
[4]の発明によれば、前記消臭組成物が少なくとも前記表面層に、2〜50g/m固着しているので十分消臭効果のあるぬいぐるみとすることができる。また、さらに抗菌剤組成物を前記表皮材裏面に、0.5〜20g/m固着してやれば、細菌等の微生物の発生をおさえることができるぬいぐるみとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
ぬいぐるみ1は、美観やタッチ感に優れた布帛をぬいぐるみの形に合わせて裁断し、縫製して袋状のぬいぐるみの表皮材を作成し、該表皮材の中に、詰め物を詰めて、立体的な形状に作り上げる。詰め物は、弾力性を有する繊維綿やビーズのようなものが使われることが多い。さらに立体的な形状になった表皮材に目や口等様々な装飾を施してぬいぐるみ1としている。本発明のぬいぐるみの表皮材の裏面に消臭組成物及び抗菌剤組成物をバインダ−樹脂によって固着する方法は、布帛をぬいぐるみの形に合わせて裁断した後に薬剤をスプレー塗布し乾燥してもよいし、裁断する前の反物の状態で加工しても良い。
【0014】
本発明において、ぬいぐるみの表皮材の素材としては特に限定されるものではなく、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維等の合成繊維からなる織編物を好適に使用でき、その他麻、綿、羊毛等の天然繊維からなるもの等も使用できる。
【0015】
消臭組成物のヒドラジン誘導体としては、例えば、ヒドラジン系化合物と長鎖の脂肪族系化合物とを反応させたもの、あるいはヒドラジン系化合物と芳香族系化合物とを反応させたもの等が挙げられる。中でも、ヒドラジン及びセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と、炭素数8〜16のモノカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族モノカルボン酸、および芳香族ジカルボン酸からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物や、ヒドラジン及びセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と炭素数8〜16のモノグリシジル誘導体及びジグリシジル誘導体からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物が好適である。このようなヒドラジン誘導体を用いることにより優れた悪臭除去性能を確保することができる。前記反応生成物としては、具体的には、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカンニ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等を挙げられるが、特にこれら例示の化合物に限定されるものではない。ヒドラジン誘導体は、特にアルデヒド類を化学吸着し消臭する効果が大きい。
【0016】
また、多孔質無機物質は、悪臭を吸着する効果が大きい。例えば活性炭、ゼオライト、麦飯石、シリカゲル等を挙げられるが、これら例示のものに特に限定されるものではない。このような多孔質無機物質を併用することにより、ヒドラジン誘導体の作用と相俟ってぬいぐるみに付着した悪臭や、接触通過する悪臭を効果的に消臭することができる。前記多孔質無機物質は、多孔質故に表面積が大きく、悪臭の吸着能力の優れたものとなる。中でも、酢酸、アンモニア等に対して優れた吸着能を有するゼオライトを用いるのが好ましい。また、ゼオライトは、白色であり繊維に担持させた場合に活性炭よりも表皮材の色彩に影響が少ないことから好適である。
【0017】
金属酸化物としては、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の金属酸化物を挙げられるが、これら例示のものに特に限定されるものではない。これらの金属酸化物は、吸着剤に吸着した悪臭を、酸化して分解する働きを有する。また、抗菌作用も有する。
【0018】
ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物としては、例えば、ポリアミン化合物を担持した多孔質二酸化ケイ素、ポリアミン化合物を担持したケイ酸アルミニウム等が挙げられる。前記ポリアミン化合物としては、例えば、脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、脂環式ポリアミン等が挙げられる。具体的には、例えば、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン等が挙げられる。
【0019】
無機ケイ素化合物にポリアミン化合物を担持する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリアミン化合物の水溶液を作成し、この水溶液中に無機ケイ素化合物を浸漬した後に、取り出した無機ケイ素化合物を加熱焼成することによって、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物を得る方法が挙げられる。
【0020】
前記ポリアミン化合物は、特にアルデヒドガスの消臭に有効で、無機ケイ素化合物は、塩基性ガスの消臭に効果があり、これに多孔質無機物質や金属酸化物やヒドラジン誘導体を併用することにより、様々な臭気に対して効果的に消臭することができる。
【0021】
抗菌剤組成物としては、銀ゼオライト、酸化亜鉛、三酸化二硼素等を挙げることができる。抗菌剤を消臭組成物とは別に単独で塗布しても良いし、消臭組成物と同浴で表皮材の裏面に固着させてもよい。
【0022】
前記消臭組成物の塗布量は2〜50g/m(乾燥重量)とするのが好ましい。2g/m未満では十分な除去性能が得られなくなるので好ましくない。また、50g/mを超えても大きな消臭性能の向上はなく、徒にコストを増大することになり好ましくない。より好ましくは3〜20g/mが好適である。また、抗菌剤の塗布量は0.5〜20g/m(乾燥重量)とするのが好ましい。0.5g/m未満では十分な抗菌性能が得られなくなるので好ましくない。また、20g/mを超えても大きな抗菌性能の向上はなく、徒にコストを増大することになり好ましくない。より好ましくは1〜10g/mが好適である。
【0023】
前記消臭組成物の塗布方法は、例えば前記消臭組成物と抗菌剤とバインダ−樹脂を水に分散させ水分散液からなる処理剤を調合する。この時、これらの消臭組成物、抗菌剤、バインダ−樹脂を可能な限り分散させることが好ましく、バインダ−樹脂については、水との間でエマルジョン状態を形成することがより好ましい。また、調合の際予め先に消臭剤と抗菌剤を水に分散させておいてから、バインダ−樹脂を分散するのが、消臭組成物と抗菌剤とバインダ−樹脂をより均一に分散させるのに好ましい。
【0024】
前記バインダ−樹脂は、どのような樹脂でも使用することができる。例えば、自己架橋型アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、グリオキザ−ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ブタジエン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル−シリコン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、イソブチレン無水マレイン酸共重合体樹脂、エチレン−スチレン−アクリレート−メタアクリレート共重合体樹脂などが挙げられる。これらの樹脂を2種類以上混合してバインダ−樹脂としても良い。
【0025】
また、前記処理剤には、分散剤や、増粘剤などの処理剤の特性向上のため各種添加剤を配合してもよいし、ぬいぐるみの諸性質向上を目的に、各種添加剤をこの発明の妨げにならない範囲で適宜配合することができる。
【0026】
前記消臭組成物および抗菌剤の表皮材裏面への塗布方法としてはスプレ−法、コ−ティング法等で塗布し乾燥すればよい。乾燥手段は特に限定されないが、加熱処理するのが乾燥効率から好ましい。加熱処理温度は、100〜180℃とするのが好ましい。この温度範囲での加熱処理によって、消臭剤と抗菌剤の固着性をより高め、悪臭除去性能の持続耐久性を一層向上させることができる。
【0027】
また、前記のように表皮層裏面に消臭組成物および抗菌剤を塗布し乾燥してからぬいぐるみに成形してもよいし、ぬいぐるみとして成形した後に詰め物を取り除いて表皮層を裏返しにし、表皮層裏面にスプレ−法で消臭組成物および抗菌剤を塗布し乾燥して使用してもよい。
【実施例】
【0028】
次に、この発明の一例として作成した消臭ぬいぐるみの消臭試験の方法と評価方法は次の通りである。
【0029】
まず、ぬいぐるみに付着した臭いの消臭確認として、実施例1で作成したぬいぐるみの表皮材の表面にアンモニアと酢酸の100ppmの水溶液各1ccを落とし、直後の臭いと、24時間室内に放置後の臭いを三人のモニターで嗅いだところ僅かに臭う程度でほとんどが消臭されていたことを確認することができた。
【0030】
また、ぬいぐるみの周辺空気の消臭効果を確認するために、ぬいぐるみを50cm角のアクリルボックスの中央に置き次の各種ガスの消臭試験をおこなった。各種ガスの消臭試験方法を次に示し、評価結果を表1に示す。
【0031】
(アンモニア消臭性能)
50cm角のアクリルボックス内において濃度が200ppmとなるようにアンモニアガスを注入し、1時間経過後にアンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値よりアンモニアガスを除去した総量を算出し、これよりアンモニアガスの除去率(%)を算出した。
【0032】
(硫化水素消臭性能)
アンモニアガスに代えて硫化水素ガスを注入し、濃度が20ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして硫化水素の除去率(%)を算出した。
【0033】
(ホルムアルデヒド消臭性能)
アンモニアガスに代えてホルムアルデヒドガスを注入し、濃度が80ppmとなるように注入し、4時間経過後にホルムアルデヒドガスの残存濃度を測定した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドの除去率(%)を算出した。
【0034】
そして、除去率が95%以上であるものを「◎」、除去率が80%以上95%未満であるものを「○」、除去率が70%以上80%未満であるものを「△」、除去率が70%未満であるものを「×」と評価し表1のような結果を得た。
【0035】
(抗菌性能)
繊維製品の抗菌試験方法JIS L1902統一法に準拠して抗菌性能を評価した。試験菌体としては黄色ブドウ球菌を用いた。減菌試験布に前記試験菌体を注加し、18時間培養した後の生菌数を計測し、殖菌数に対する生菌数を求め、次ぎの基準に従った。即ちlog(B/A)>1.5の条件下log(B/C)を静菌活性値とし、これが2.2以上である場合を合格とした。但し、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数をそれぞれ表す。実施例2、4と比較例2についてのみ抗菌性能を評価した。
【0036】
<実施例1>
ポリエステル繊維パイル織布からなるぬいぐるみ用表皮材を、エチレン−スチレン−アクリレート−メタアクリレート共重合体樹脂エマルジョン100重量部、セバシン酸ジヒドラジドとゼオライトと酸化亜鉛とジエチレントリアミン担持二酸化ケイ素をそれぞれ2.5重量部づつ混合した消臭組成物10重量部(平均粒径が順に8μm、70μm、3μm、40μm)、界面活性剤0.5重量部からなる処理液をスプレー法で塗布し120度10分間加熱し乾燥することにより、消臭組成物を5g/m担持する表皮材を作成した。次に、表皮材をぬいぐるみの形に合わせて裁断し、縫製して繊維綿を詰め、図1に示すようなぬいぐるみを作成した。各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0037】
<実施例2>
実施例1において、消臭組成物に加え、銀ゼオライト10重量部混合し消臭組成物を5g/m抗菌組成物を5g/m担持した表皮材とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。また抗菌性能は静菌活性値が4.3となり合格であった。
【0038】
<実施例3>
実施例1において、消臭組成物を40g/m担持した表皮材とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0039】
<実施例4>
実施例2において、抗菌組成物を10g/m担持した以外は実施例2と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。また抗菌性能は静菌活性値が5.2となり合格であった。
【0040】
<比較例1>
実施例1において、ぬいぐるみ用表皮材になにも担持させないで、表皮材とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0041】
<比較例2>
実施例2において、セバシン酸ジヒドラジドとゼオライトと酸化亜鉛とを同比率で混合した消臭組成物10重量部とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。また抗菌性能の測定を実施したところ静菌活性値が0.1となり不合格であった。
【0042】
<比較例3>
実施例1において、セバシン酸ジヒドラジドとゼオライトとジエチレントリアミン担持二酸化ケイ素を同比率で混合した消臭組成物10重量部とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0043】
<比較例4>
実施例1において、セバシン酸ジヒドラジドと酸化亜鉛とジエチレントリアミン担持二酸化ケイ素を同比率で混合した消臭組成物10重量部とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0044】
<比較例5>
実施例1において、ゼオライトと酸化亜鉛とジエチレントリアミン担持二酸化ケイ素を同比率で混合した消臭組成物10重量部とした以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0045】
<比較例6>
実施例1において、ゼオライトのみ10重量部した以外は実施例1と同様にしてぬいぐるみを作成し、各種消臭性能の測定を実施し、表1に記した。
【0046】
【表1】


【0047】
表1に示されるように、実施例1、3は良好な消臭性能が得られ、実施例2、4においては、良好な消臭性能と、抗菌性能の優れたぬいぐるみが得られた。また、比較例1では、消臭性能、抗菌性能ともに得られなかった。また、消臭組成物の構成要件の欠ける比較例2〜6においては、良好な消臭性能が得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の一実施形態に係るぬいぐるみを示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1・・・ぬいぐるみ
2・・・表皮材
3・・・詰め物
【出願人】 【識別番号】390014487
【氏名又は名称】住江織物株式会社
【出願日】 平成18年8月29日(2006.8.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−54705(P2008−54705A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−231511(P2006−231511)