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【発明の名称】 クラッカー発射装置
【発明者】 【氏名】砂見 明

【要約】 【課題】圧力ガスの噴出力で放出物を発射し、治具を用いずに、放出物を発射した後に次の放出物を発射に備えることができるクラッカー発射装置の提供。

【構成】クラッカー発射装置10を、放出物収納容器30と、これを着脱自在に装着し、ガスを噴出する本体部20とよりなり、該本体部20は、放出物収納容器30と連結しうるガス噴出室21と、該ガス噴出室21とガス導出路22を通じて連通するガス放出室23とを有し、該ガス放出室23は、ガス容器Bを軸線方向に滑動可能に収容しうる筒状とし、先端側にガス容器Bの穿孔突起40を突設し、後端側にその開口を封止する着脱可能の蓋体24を装着してあり、また、ガス容器Bを収容したときに、収容したガス容器Bの先端方向への滑動を先端側から規制しうる開閉操作可能の規制部材42と、収容したガス容器Bを後端側から先端方向に付勢しうる付勢バネS1とを有するものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放出物収納容器と、該放出物収納容器を着脱自在に装着し、ガスを噴出しうる本体部とよりなり、
該本体部は、先端側に開口し放出物収納容器と連結しうるガス噴出口と、後端側に開口しガス容器を軸線方向に滑動可能に収容しうる筒状のガス放出室と、該ガス放出室の開口を封止する着脱自在に装着する蓋体と、該ガス噴出口とガス放出室とを連通するガス導出路とを有し、
該ガス放出室は、該ガス放出室の先端側に、収容したガス容器の先端の穿孔すべき部分に対応する位置に突設した穿孔突起と、該ガス放出室の後端側に、収容したガス容器の後端に接し後端乃至先端方向に付勢しうる付勢バネと、該ガス放出室の先端乃至後端の中間に、収容したガス容器を該ガス容器が付勢バネに付勢される位置で先端方向に滑動することを先端側から規制しうる規制部材とを有し、
該規制部材は、ガス放出室の内壁に対して、起立した閉姿勢と先端側に倒伏した開姿勢とに回動可能に連結してあり、
該ガス放出室の内壁には、閉姿勢の規制部材に係止しうる係止部材を有し、
且つ、該規制部材に対する係止部材の係止を解除しうる操作手段を本体部外側に有する
ことを特徴とするクラッカー発射装置。
【請求項2】
前記の規制部材は、ガス容器を収容していないときに、その閉姿勢に制止するバネを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のクラッカー発射装置。
【請求項3】
前記の係止部材は、ガス放出室の内壁に設けられた孔に出没可能に挿入してあり、
且つ、前記の操作手段により移動し、該係止爪をガス放出室の内壁に出没する
ことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項4】
前記の係止部材は、規制部材に対して係止しうる係止爪を有し、ガス放出室の内壁に回動可能に連結してあり、
且つ、前記の操作手段により回動し、該係止爪をガス放出室の内壁に出没する
ことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項5】
前記の穿孔突起は、尖端から傾斜に沿ってガス抜き溝を刻設した錐形としてある
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項6】
前記の穿孔突起は、先端が鋭角の中空管としてある
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項7】
前記の穿孔突起は、ガス放出室の先端側のガス導出路の開口上に配置してある基板上に突設してあり、
該基板は、ガス抜孔を穿孔してあり、
ガスの流量を制御しうるようにしてある
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項8】
前記の放出物収納容器は、放出すべき物を収容する容器胴部と、先端側の放出すべき物を放出する容器開口と、後端側の本体部の連結する容器基部とよりなり、
該容器胴部の容器開口の近傍には、その周縁の一部で連結する開閉自在の仕切蓋板を有する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【請求項9】
前記の放出物収納容器は、放出すべき物を収容する容器胴部と、先端側の放出すべき物を放出する容器開口と、後端側の本体部の連結する容器基部とよりなり、
該容器胴部の容器基部の近傍には、その周縁の一部で連結する開閉自在の仕切底板を有する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の何れかに記載のクラッカー発射装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮ガスを封入したガス容器からガスを噴出せしめ、該ガスの噴出力を用ることで放出物を発射するクラッカー発射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に各種イベントや家庭で活気づけに用いらるテープ等の放出物を放出するクラッカーとしては、底面に蓋のある円錐形の容器と該容器に収納した放出物と火薬と操作紐とよりなり、該容器の尖端側に配置した火薬を、操作紐を引き摩擦で爆発させることで、その爆発力で該容器の底面の蓋を開放しつつ放出物を発射するようにしたものが多く用いられている。
【0003】
こうした従来の火薬を用いるクラッカーは、使用したときに火薬特有の爆発音や火薬臭を伴うが、これは時に効果的ではあるが、イベントによっては爆発音が進行を妨げたり、家庭では近隣を爆発音で驚かせたり、その場の飲食物や衣服に火薬臭が付くなどして、使用する場面によっては好ましくないことが多々あり、更には、防災上の観点から火薬の使用を禁じられている場所では使用することが出来ない。
【0004】
加えて、従来の火薬を用いるクラッカーは、火薬の爆発力でその放出物を発射することから、その放出物は発射時の火薬の爆発で引火することのないように難燃物である必要があり、そして、誰もが取り扱えるように安全性を考慮して発射に供される火薬は少量とすべきことから、その放出物は軽量である必要があり、その放出物として例えばぬいぐるみのような重い物や可燃物は用いることが出来なかった。
【0005】
また、従来の火薬を用いるクラッカーは、その放出物を予め装填して蓋をしておく必要があり、放出物を即時に装填して発射することは出来ず、例えば生花の花弁のような経時により劣化するものは放出物として用いることが出来なかった。
【0006】
【特許文献1】特開平11−230700号公報
【特許文献2】特開2000−180096号公報
【特許文献3】特開2002−130999号公報
【特許文献4】特開2002−350099号公報
【特許文献5】特開2003−240499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者は、従来の火薬を用いるクラッカーの難点を解決すべく、圧縮ガスを封入したガス容器からガスを放出させ、そのガスの噴出力で放出物を発射することに着目し、先の特許出願、特願2006−169530でクラッカー発射装置に係る発明を提案した。
【0008】
この先の出願のクラッカー発射装置は、ガス容器からガスを放出させる手段として、コイルバネで付勢されたガス容器から間隔をあけた所定の位置で係止している穿孔突起の係止を解除して、該穿孔突起を固定位置にあるガス容器の先端の穿孔し開口すべき部分に衝突させることで、該ガス容器の穿孔し開放すべき先端を穿孔して開放するものであって、これにより該開口からガス容器の内部のガスを放出し、そのガスの流路にある放出物を発射するものである。
【0009】
然しながら、放出物を発射した後に次の放出物を発射に備えるには、内部に封入したガスを放出し使用済みとなったガス容器を、内部にガスを封入してある未使用のガス容器と交換し、その際に穿孔突起をコイルバネで付勢されたガス容器から間隔をあけた所定の位置へと押し込み係止させるために、特別な押し込み用の治具を用いる必要があった。
【0010】
本発明は上述のような難点を解消すべく、圧縮ガスを封入したガス容器からガスを放出させ、そのガスの噴出力で放出物を発射することができ、特に、前記のような治具を用いることなく放出物の発射に備えることができるクラッカー発射装置を提供することを、その解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、次の請求項1乃至9の如くクラッカー発射装置を構成することで、上述の課題を解決するものである。
【0012】
請求項1の発明によるクラッカー発射装置は、
放出物収納容器と、該放出物収納容器を着脱自在に装着し、ガスを噴出しうる本体部とよりなり、
該本体部は、先端側に開口し放出物収納容器と連結しうるガス噴出口と、後端側に開口しガス容器を軸線方向に滑動可能に収容しうる筒状のガス放出室と、該ガス放出室の開口を封止する着脱自在に装着する蓋体と、該ガス噴出口とガス放出室とを連通するガス導出路とを有し、
該ガス放出室は、該ガス放出室の先端側に、収容したガス容器の先端の穿孔すべき部分に対応する位置に突設した穿孔突起と、該ガス放出室の後端側に、収容したガス容器の後端に接し後端乃至先端方向に付勢しうる付勢バネと、該ガス放出室の先端乃至後端の中間に、収容したガス容器を該ガス容器が付勢バネに付勢される位置で先端方向に滑動することを先端側から規制しうる規制部材とを有し、
該規制部材は、ガス放出室の内壁に対して、起立した閉姿勢と先端側に倒伏した開姿勢とに回動可能に連結してあり、
該ガス放出室の内壁には、閉姿勢の規制部材に係止しうる係止部材を有し、
且つ、該規制部材に対する係止部材の係止を解除しうる操作手段を本体部外側に有することを特徴とするものである。
【0013】
これにより、ガス放出室に収容され付勢バネで付勢されたガス容器が、該ガス容器の滑動を規制する閉姿勢の規制部材が開姿勢となることで、該付勢バネのバネ弾性で放出室の先端に滑動し、該ガス容器の先端の開放すべき先端が穿孔突起に衝突して穿孔され開放され、該ガス容器の内部に封入された圧縮ガスが放出され、放出物収納容器の内部に収納した放出物が発射されることとなる。
【0014】
請求項2の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1に記載のクラッカー発射装置において、
前記の規制部材は、ガス容器を収容していないときに、その閉姿勢に制止するバネを有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項3の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1又は2の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の係止部材は、ガス放出室の内壁に設けられた孔に出没可能に挿入してあり、
且つ、前記の操作手段により移動し、該係止爪をガス放出室の内壁に出没する
ことを特徴とするものである。
【0016】
請求項4の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1又は2の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の係止部材は、規制部材に対して係止しうる係止爪を有し、ガス放出室の内壁に回動可能に連結してあり、
且つ、前記の操作手段により回動し、該係止爪をガス放出室の内壁に出没することを特徴とするものである。
【0017】
請求項5の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1、2、3又は4の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の穿孔突起は、尖端から傾斜に沿ってガス抜き溝を刻設した錐形としてある
ことを特徴とするものである。
【0018】
請求項6の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1、2、3又は4の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の穿孔突起は、先端が鋭角の中空管としてある
ことを特徴とするものである。
【0019】
請求項7の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の穿孔突起は、ガス放出室の先端側のガス導出路の開口上に配置してある基板上に突設してあり、
該基板は、ガス抜孔を穿孔してあり、ガスの流量を制御しうるようにしてある
ことを特徴とするものである。
【0020】
請求項8の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の放出物収納容器は、放出すべき物を収容する容器胴部と、先端側の放出すべき物を放出する容器開口と、後端側の本体部の連結する容器基部とよりなり、
該容器胴部の容器開口の近傍には、その周縁の一部で連結する開閉自在の仕切蓋板を有する
ことを特徴とするものである。
【0021】
請求項9の発明によるクラッカー発射装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の何れかに記載のクラッカー発射装置において、
前記の放出物収納容器は、放出すべき物を収容する容器胴部と、先端側の放出すべき物を放出する容器開口と、後端側の本体部の連結する容器基部とよりなり、
該容器胴部の容器基部の近傍には、その周縁の一部で連結する開閉自在の仕切底板を有する
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によるクラッカー発射装置は、上述の如く構成したことにより、放出物の発射に火薬の爆発力を用いずに圧縮ガスの噴出力を用いるので、放出物を発射するときに、爆発音や火薬臭が生じることはなく、例えば、イベントで進行を妨げたり、飲食物や衣服に臭いが付くことがなく、また、放出物に引火する心配もなく、放出物として紙テープや紙吹雪用色紙片はもとより、落下傘、生花の花弁、ぬいぐるみ、カードや籤などの種々の放出物を発射することができ、特に、本発明によるクラッカー発射装置は、上述の如く構成したことにより、放出物を発射すべく、ガス容器を穿孔する穿孔突起を所定の位置へと押し込み係止させるための特別な押し込み用の治具を用いることなく、放出物の発射に備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明によるクラッカー発射装置を実施するための最良の形態について、図示をしつつ詳説する。
【0024】
図1は、クラッカー発射装置10の一部破断による側面図で、図面下方の本体部20に対し、図面上方の放出物収納容器30を本体部20の先端のガス噴出口21に装着し、ガス噴出口21とガス導出路22で連通するガス放出室23の後端側に圧縮ガスを封入したガス容器Bを装填し、後端に蓋体24を装着し、放出物収納容器30に収納された放出物Aの発射に備えた状態を示してあり、図2は、クラッカー発射装置10の一部破断による側面図で、ガス噴出口21の内部でガス容器Bの圧縮ガスを放出することで、放出物Aを発射した状態を示してある。
【0025】
図3及び4は、図1及び2の形態とは本体部20の側面に把持部Gが設けられている点等で異なる形態のクラッカー発射装置を示してあり、図3は、放出物Aの発射に備えた状態を示す、クラッカー発射装置10の一部破断による側面図で、図4は、放出物Aを発射した状態を示す、クラッカー発射装置10の一部破断による側面図である。
【0026】
図5は、ガス放出室23へのガス容器Bの装填する途中の状態を示す、本体部20の後端側の一部破断による部分側面図である。
【0027】
図6及び7は、それぞれ異なる形態の穿孔突起40とその基板41を示す、本体部20の先端側の一部破断による部分側面図である。
【0028】
図8及び9は、先端の容器開口31に仕切蓋板C1を設け、後端の容器基部32に仕切底板C2を設けた放出物収納容器30の破断による側面図であり、図8は、仕切蓋板C1及び仕切底板C2が閉じた状態を示し、図9、は仕切蓋板C1及び仕切底板C2が開いた状態を示してある。
【0029】
尚、本説明中においていうクラッカー発射装置10及びその本体部20と放出物収納容器30について先端とは放出物Aの発射方向側の端をいい、その後端とはその逆方向側の端をいう。
【0030】
先ず、本発明によるクラッカー発射装置10は、本体部20とこれに装着する放出物収納容器30とよりなり、本体部21の内部は、先端に開口するガス噴出口21と、ガス噴出口21とガス導出路22により連通するガス放出室23とを有し、本体部20の外側は、図1及び2等に示すように全体を直線的な棒状の形状に構成したり、図3及び4に示すように側面に把持部Gを設けて銃を模した形状に構成することもできる。
【0031】
放出物収納容器30は、その先端の容器開口31と後端の容器基部32で開口し、容器開口31と容器基部32との間に放出物Aを収納する筒状の容器胴部33とを有し、その本体部20への装着は、ガス噴出口21と容器基部32とを連結して行い、放出物収納容器30は本体部20に装着したときに、収納容器30の内部が容器基部32の開口でガス噴出口21に連通することで、ガス導出路22を通じてガス放出室23と連通するようにしてある。
【0032】
然るに、ガス放出室23に収容したガス容器Bから放出された圧縮ガスは、ガス導出路22を通じてガス噴出口21に噴出し、本体部20に装着した収納容器30の内部に容器基部32から供給され、容器胴部33を通って容器開口31から放出され、これに伴い、容器胴部33に収納した放出物Aは、ガスの圧力で容器開口31から発射されることとなる。
【0033】
ここで、ガス噴出口21と容器基部32との連結は、何れか一方をその他方に挿入して行えばよく、本形態では、図5に示すように、ガス噴出口21の内側面と容器基部32の外側面に対応する螺子を刻み、容器基部32をガス噴出口21に螺入するようにしてあるが、図示はしないが、単に互いに接する面に対応する環状の凹凸部を設けて嵌入するようにしてもよい。
【0034】
本体部20のガス放出室23は、先端側でガス導出路22と連通すると共に後端側に開口し、後端側にその開口を封止する蓋体24を螺子で着脱可能に装着しうるようにしてあり、収容するガス容器Bの外径に対して僅かにゆとりのある内径の直線的な筒状とし、収容したガス容器Bが幅方向に振れることなく長手方向に円滑に滑動しうるようにしてあり、中間部分には収容したガス容器Bの先端方向への滑動を先端側から規制しうる規制部材42と、収容したガス容器Bを後端側から先端方向に付勢しうる付勢バネS1とを有し、且つ、ガス容器Bを収容したときに、先端側面に先端側に滑動したガス容器Bの先端の穿孔すべき部分が衝突するように穿孔突起40を突設してある。
【0035】
規制部材42は、ガス放出室23の内壁に対して、起立した閉姿勢と先端側に倒伏した開姿勢とに回動可能に連結してあり、ガス容器を収容していないときに閉姿勢に制止するバネS2を有し、該ガス放出室23の内壁には、閉姿勢にある規制部材42のガス放出室23の内壁との連結側の反対側に係止しうる係止部材43を有し、且つ、該規制部材42に対する係止部材43の係止を解除しうる操作手段44を本体部外側に有している。
【0036】
係止部材43は、図1及び2に示す形態では、ガス放出室23の内壁に設けられた孔に出没可能に挿入してあり、該係止部材43に対して本体部20に回動可能に設けた操作手段44の一端を係止させ、該操作手段44をその本体部20の外側に露出する他端を操作して回動させ、該係止部材43を出没させるようにしてあり、望ましくは、操作力を加えない状態で係止部材43をガス放出室23の内壁に突出する状態に制止するバネS3を有している。
【0037】
或いは、係止部材43は、図3及び4に示す形態のように、ガス放出室23の内壁に回動可能に連結してあり、一端を規制部材42に対して係止しうる係止爪とし、他端を本体部20の外側に露出する操作手段44として、該操作手段44を操作してこれを回動させ、係止爪をガス放出室23に出没させるようにしてあり、バネS3により操作力を加えない状態で係止部材43をその係止爪がガス放出室23の内壁に突出する状態に制止するようにしてもよい。
【0038】
前記の穿孔突起40は、図6に示すように、尖端から傾斜に沿ってガス抜き溝を刻設した錐形としたり、図7に示すように、先端が管を斜めに切断した形状の鋭角の中空管としてあれば、ガス容器Bに衝突して穿孔したときに、その内部の圧縮ガスの放出を妨げることがなく望ましい。
【0039】
また、穿孔突起40を突設する基板41は、図6及び7に示すように、ガス放出室23のガス導出路22に連通する開口に被装し、該基板41の孔の数や大きさを変えることで、ガス放出室23からガス導出路22に流入する圧縮ガスにかかる抵抗を変え、放出物の発射に供されるガスの噴出力を適宜に調整することが望ましい。
【0040】
尚、本形態では、ガス容器Bとして、二酸化炭素、窒素、ヘリウムガス、又は空気などの難燃性の圧縮ガス、或いはそれらを混合した圧縮ガスを封入した柱状の耐圧容器であって、先端の中央部分に脆弱部分を有し、この脆弱部分を穿孔することで該部分から内部に封入してある圧縮ガスを放出するようにしたものが用いられる。
【0041】
上述の如く構成したことにより、本発明によるクラッカー発射装置10は、図1及び3の状態で、操作手段44を操作して規制部材42による規制を解除したときに、圧縮された付勢バネS1によりガス容器Bが規制部材42をガス放出室23の側面へと押し退けてガス放出室23先端方向に滑動し、その先端の脆弱部分が穿孔突起40に衝突し、その内部の圧縮ガスがガス放出室23の内部に放出され、そして、前述の如く、ガス放出室23に放出された圧縮ガスは、ガス導出路22を通り、ガス噴出口21に噴出し、放出物収納容器30の内部へと供給され、該放出物収納容器30に収納された放出物Aの発射に供されることとなる。
【0042】
ここで、放出物Aを発射する前、又は放出物Aを発射した後、図2又は4のような状態から、放出物Aの発射に備えるには、本体部20の蓋体24を取り外し、そこから圧縮ガスを放出した使用済みのガス容器Bを取り出すことで、規制部材42を閉姿勢へと復元させ、その状態で操作手段44の操作力を除いて係止部材43をガス放出室23の内側に突出させて規制部材42に係止させ、次いで、図5に示すように、ガス放出室23に圧縮ガスを封入してある未使用のガス容器を後端の開口から挿入し、その後端側から付勢バネS1を挿入し、これを圧縮しながら蓋体24を装着すれば、図1又は3のような状態となり、放出物Aの発射に備えることができる。
【0043】
更に上述の構成に加えて、本発明によるクラッカー発射装置10は、図8及び9に示すように、放出物収納容器30の容器開口31と容器基部32に、それらの開口に嵌着し、放出物収納容器30の内外を隔絶する仕切蓋板C1及び仕切底板C2を設け、該仕切蓋板C1と仕切底板C2を、放出物Aを発射する前には閉じておき、放出部Aを発射する瞬間にガス圧に抗してガス圧を高め、直ちに外れて圧力の高められた圧縮ガスを開放することで、少ないガス量でも、例えば、ぬいぐるみのように紙テープ等に比べて重い放出物Aを発射するに十分な発射力を得ることが可能となる。
【0044】
尚、仕切蓋板C1及び仕切底板C2は、放出物Aを発射したときに、該放出物Aと一緒に飛ぶことのないように、その周縁の一部で容器開口31又は容器基部32に連結してあるとよく、また、仕切蓋板C1と仕切底板C2とは必ずしも双方同時に設けられる必要はなく、効果には差が出るものの何れか一方であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
上述の如き本発明によるクラッカー発射装置は、例えば、イベントによっては爆発音が進行を妨げたり、家庭では近隣を爆発音で驚かせたり、その場の飲食物や衣服に火薬臭が付くことがなく、更には、防災上の観点から火薬の使用を禁じられている場所であってもその使用に差し支えることがない。
【0046】
また、発射する放出物に引火する心配もなく、放出物として紙テープや紙吹雪用色紙片はもとより、落下傘、ぬいぐるみ、カードや籤などの種々の放出物を発射することができ、更には、生花の花弁のような経時に劣化するような放出物であっても、必要に応じて発射する直前に装填して発射することを可能とし、発射する際には火薬特有の臭気を伴わず生花の芳香を妨げることがない。
【0047】
そして特に、本発明によるクラッカー発射装置は、放出物を発射した後に治具を用いずに次の放出物の発射に備えることができ、各種イベントや家庭において、効果的であり、安全かつ容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】放出物の発射に備えたクラッカー発射装置の破断側面図
【図2】放出物を発射したクラッカー発射装置の破断側面図
【図3】放出物の発射に備えた他の形態のクラッカー発射装置の破断側面図
【図4】放出物を発射した他の形態のクラッカー発射装置の破断側面図
【図5】ガス容器Bの装填途中を示す本体部の後端側の破断部分側面図
【図6】穿孔突起とその基板を示す本体部の先端側の破断部分側面図
【図7】穿孔突起とその基板を示す本体部の先端側の破断部分側面図
【図8】仕切蓋板と仕切底板を設け閉じた放出物収納容器の破断側面図
【図9】仕切蓋板と仕切底板を設け開いた放出物収納容器の破断側面図
【符号の説明】
【0049】
10 クラッカー発射装置
20 本体部
30 放出物収納容器
21 ガス噴出口
22 ガス導出路
23 ガス放出室
24 蓋体
30 放出物収納容器
31 容器開口
32 容器基部
33 容器胴部
40 穿孔突起
41 基板
42 規制部材
43 係止部材
44 操作手段
A 放出物
B ガス容器
C1 仕切蓋板
C2 仕切底板
G 把持部
S1 付勢バネ
S2 制止バネ
S3 制止バネ
【出願人】 【識別番号】591213014
【氏名又は名称】株式会社スナミヤ
【識別番号】506256150
【氏名又は名称】高石化成有限会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】100074136
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 守


【公開番号】 特開2008−29370(P2008−29370A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−202869(P2006−202869)