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【発明の名称】 しゃぼん玉液組成物
【発明者】 【氏名】阿萬 千里

【氏名】秋山 加代子

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種または2種以上のベタイン型両性界面活性剤とカチオン化セルロースとグリセリンおよび/またはグリコールとを含有することを特徴とするしゃぼん玉液組成物。
【請求項2】
重量平均分子量30万〜130万であるカチオン化セルロース0.3〜0.8重量%を含有することを特徴とする請求項1に記載のしゃぼん玉液組成物。
【請求項3】
0.7〜5.0重量%のグリセリンおよび/またはグリコールを含有することを特徴とする請求項1または2に記載のしゃぼん玉液組成物。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、しゃぼん玉生成器の違いに関わらず、十分なしゃぼん玉を生成する優れたしゃぼん玉液組成物を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
しゃぼん玉は子供の遊び道具として古くから用いられているおもちゃの1つである。以前は、家庭で洗剤を薄めた液を用い、ストローを使ったしゃぼん玉遊びが主流であったが、近年の子供を中心とした生活スタイルへの変化に合わせ、しゃぼん玉遊びも電動の専用生成器が発売されるようになり、その生成器の種類も多種多様である。また、しゃぼん玉液についても生成器同様、様々なタイプが市販されるようになっている。
【0003】
そんな中、しゃぼん玉用の液でも子供の遊び道具という観点から、安全性と楽しさに着目した組成物が開発され、安全性を目的としているものとして、脂肪酸と多価アルコールのエステルからなるシャボン玉液およびシャボン様食品(特許文献1参照)、楽しさの中でも特に色を目的としているものとして、顔料からなるシャボン玉溶液(特許文献2参照)、また、できたしゃぼん玉にふれても壊れないことを目的としているものとして、水溶性セルロースエーテル、界面活性剤からなるシャボン玉用組成物(特許文献3参照)がある。
【特許文献1】特開平10−305178公報
【特許文献2】特開2005−28038公報
【特許文献3】特開2003−301200公報 しかしながら、これらの方法では電動の生成器を用いた場合、子供のしゃぼん玉遊びを満足させるしゃぼん玉液組成物を得るには不十分であり、ましてや多様な生成器の違いに対応して十分なしゃぼん玉を得ることは非常に困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような実情から、子供がしゃぼん玉で遊ぶ際に使用する生成器の違いに関わらず、十分なしゃぼん玉を生成する優れたしゃぼん玉液組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、これらの問題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、特定の両性界面活性剤と特定のカチオン化セルロースとグリセリンおよび/またはグリコールとを含有し、十分なしゃぼん玉を生成する優れたしゃぼん玉液組成物を提供できることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、1種または2種以上のベタイン型両性界面活性剤とカチオン化セルロースとグリセリンおよび/またはグリコールとを含有することを特徴とするしゃぼん玉液組成物を提供することである。
【0007】
本発明に用いられるベタイン型両性界面活性剤は、下記一般式(I)で表され、
【化1】


【0008】
式中、R1は炭素数7〜25のアルキル基またはアシルアミノプロピル基、好ましくは炭素数10〜18のアルキル基またはアシルアミノプロピル基を表す。アシルアミノプロピル基のアシル基の炭素数は7〜25、好ましくは10〜18である。
【0009】
1およびZ2は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアシル基、kは1〜5の整数である。ZおよびZは同一でも異なってもよい。
【0010】
ベタイン型両性界面活性剤の配合量は、好ましくは1.0〜5.0重量%、より好ましくは2.0〜4.0重量%配合される。この配合量が少なすぎると十分なしゃぼん玉が得られず、多すぎると製造工程に問題が生じ、またその他の成分の配合量が少なくなり好ましくない。
【0011】
カチオン化セルロースは、第4級アンモニウム等のカチオン性基を導入し、全体としてカチオン性を有するセルロース化合物であり、重量平均分子量30万〜130万であれば特に限定はされず、構造やカチオン化度の異なる1種または2種以上を併用して用いることができる。
【0012】
カチオン化セルロースの配合量は、0.3〜0.8重量%、好ましくは0.4〜0.7重量%、より好ましくは0.5〜0.6重量%配合される。この配合量が少なすぎると十分なしゃぼん玉が得られず、0.8重量%を超えると、液の粘性が高くなり生成器の違いに対応して十分なしゃぼん玉を得ることが困難になる可能性がある。
【0013】
本発明によるしゃぼん玉液組成物にはグリセリンおよび/またはグリコールが処方される。グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等が挙げられる。
【0014】
グリセリンおよび/またはグリコールは好ましくは0.7〜5.0重量%、より好ましくは1.0〜3.0重量%配合される。グリセリンおよび/またはグリコールの配合量は少なすぎると安定性に問題を生じ、十分なしゃぼん玉が得られず、多すぎると十分なしゃボン玉が得られない可能性がある。
【0015】
本発明の組成物には必要に応じて、香料、色素、その他目的に応じた添加物(以下、任意添加物という)を適宜な量加えることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、子供がしゃぼん玉で遊ぶ際に使用する生成器の違いに関わらず、十分なしゃぼん玉を生成する優れたしゃぼん玉液組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】
まず、実施例で採用した評価方法を説明する。
【0019】
《しゃぼん玉生成確認テスト》
i)しゃぼん玉生成時間
電動のしゃぼん玉生成器を用いて、しゃぼん玉を生成し、しゃぼん玉が出始めてから全てのしゃぼん玉が消えるまでの時間を計測する。
【0020】
市販電動しゃぼん玉生成器:PLACO Bubbles (株式会社 メガハウス)
しゃぼん玉用液組成物濃度:原液
しゃぼん玉生成時間確認テストの判定基準 ◎:しゃぼん玉が出始めてから全てのしゃぼん玉が消えるまでの時間が20秒以上。○:しゃぼん玉が出始めてから全てのしゃぼん玉が消えるまでの時間が13秒以上20秒未満。△:しゃぼん玉が出始めてから全てのしゃぼん玉が消えるまでの時間が7秒以上13秒未満。×:しゃぼん玉が出始めてから全てのしゃぼん玉が消えるまでの時間が7秒未満。
【0021】
《しゃぼん玉生成確認テスト》
ii)しゃぼん玉量
電動のしゃぼん玉生成器を用いて、しゃぼん玉を生成し、生成したしゃぼん玉量を目視判定する。
【0022】
市販電動しゃぼん玉生成器:PLACO Bubbles (株式会社 メガハウス)
しゃぼん玉用液組成物濃度:原液
しゃぼん玉量確認テストの判定基準 ◎:しゃぼん玉が40個以上生成された。○:しゃぼん玉が30個以上40個未満生成された。△:しゃぼん玉が20個以上30個未満生成された。×:しゃぼん玉が20個未満生成された。
【0023】
《安定性テスト》
しゃぼん玉液組成物原液を2本のガラスびんに充填後、2つの低温器に配置し、1ヶ月後の状態を目視観察することにより低温時の安定性を評価した。
【0024】
配置場所 −5℃:24時間定温、 −5℃〜5℃:8時間毎に−5℃、0℃、5℃を循環
安定性テストの判定基準 ○:低温放置品で、問題がみられなかった。△:低温放置品で、問題が発生した数が1であった。×:低温放置品で、問題が発生した数が2以上であった。ここで「問題」とは、液分離、凍結、濁り等を示す。
【0025】
表1および2に示した組成のしゃぼん玉液組成物を調整し、しゃぼん玉生成確認テストi)およびii)、安定性テストを行った。
【表1】


【表2】


【0026】
界面活性剤A:ベタイン型両性界面活性剤
【化2】


【0027】
1 :R2-CONH-(CH23-
2 :C10〜18
Z1,Z2 :H
k :1

界面活性剤B:陰イオン界面活性剤
3-(C6H4)-SO3Na ・・・(II)
3 :C8〜22

セルロースA :カチオン化セルロース(重量平均分子量30万〜130万)
セルロースB :ヒドロキシプロピルメチルセルロース(重量平均分子量1万〜20万)
【出願人】 【識別番号】500346419
【氏名又は名称】ニッサン石鹸株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100083149
【弁理士】
【氏名又は名称】日比 紀彦

【識別番号】100060874
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 瑛之助

【識別番号】100079038
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 彰

【識別番号】100069338
【弁理士】
【氏名又は名称】清末 康子


【公開番号】 特開2008−5887(P2008−5887A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176525(P2006−176525)