Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
玩具用模擬飲料 - 特開2008−169 | j-tokkyo
トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽

【発明の名称】 玩具用模擬飲料
【発明者】 【氏名】浅田 勝久

【要約】 【課題】植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合することにより、長期間にわたって黴や細菌が繁殖することがなく、子供が常に新鮮な外観を呈した模擬飲料を使用して、楽しくままごとや育児のまねごと等の遊戯が可能な玩具用模擬飲料を提供する。

【構成】乳化剤及び油脂を含む水性媒体の乳化物に、防黴剤としてワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒等の植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合してなる玩具用模擬飲料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳化剤及び油脂を含む水性媒体の乳化物に、防黴剤として植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合してなる玩具用模擬飲料。
【請求項2】
前記植物精油がワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒から選ばれる精油である請求項1の玩具用模擬飲料。
【請求項3】
前記植物精油を包接したサイクロデキストリンを0.1〜10重量%含んでなる請求項1又は2の玩具用模擬飲料。
【請求項4】
食用色素を含んでなる請求項1乃至3のいずれかの玩具用模擬飲料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はミルク或いはジュース等の玩具用模擬飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ミルクやジュース等の模擬飲料が開示されており、玩具用哺乳瓶や飲料容器に収容して子供がままごとに使用したり、人形に飲物を与えるといった、育児のまねごとに使用されている。
前記模擬飲料は、水性媒体中に染料を溶解してジュース等を模擬したものと、水性媒体中に油脂を乳化した白濁の液体を、ミルクに見立てたものがあり、このうち、油脂を含有した模擬飲料は、黴や細菌が繁殖して見栄えが悪くなるといった不具合を生じるため、商品性を損なうと共に遊びの興味を半減させることになる。
前記問題を解消するために、チオシアン酸エステルやイソチオシアン酸エステルを配合して油脂の褐変と防黴効果を備えた玩具用模擬飲料が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記玩具用模擬飲料は、長期間の使用で必ずしも防黴効果を満足させているとはいえなかった。
【特許文献1】特開平10−33834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明玩具用模擬飲料は、従来の模擬飲料の不具合を解消するものであって、即ち、長期間にわたって黴や細菌が繁殖することなく、常に新鮮なミルクやジュースの様相を示す玩具用模擬飲料を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、乳化剤及び油脂を含む水性媒体の乳化物に、防黴剤として植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合してなる玩具用模擬飲料を要件とする。
更には、前記植物精油がワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒から選ばれる精油であること、前記植物精油を包接したサイクロデキストリンを0.1〜10重量%含んでなること、食用色素を含んでなること等を要件とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ミルクや果汁の外観に擬似した飲料に、防腐剤として植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合することにより、長期間にわたって黴や細菌が繁殖することがないため、子供が常に新鮮な外観を呈した模擬飲料を使用して、楽しくままごとや育児のまねごと等の遊戯が可能な玩具用模擬飲料を提供することができる。
また、前記植物精油として、ワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒から選ばれる精油を用いることによって、前記した模擬飲料の性能を向上させるのみならず、誤飲防止の効果も有するため、より安全性の高い玩具用模擬飲料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明者は、水性媒体中に油脂を乳化した玩具用模擬飲料に対して、防黴効果を有する化合物として、植物精油を包接したサイクロデキストリンを配合することによって、防黴効果を有することを見出した。
【0007】
前記防黴剤として用いられる植物精油を包接したサイクロデキストリンは、サイクロデキストリンに植物精油が担持されてなり、植物精油の防黴効果を長期間にわたって放出可能な、徐放性に優れた防黴剤である。
また、従来の防腐剤と比較して耐熱性も備えているため、経時のみならず加温による防黴効果の早期喪失を防止することができる。
前記植物精油は防黴効果を有するものであれば全て用いることができ、ワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒、紫蘇、セージ、ドクダミ、ナンテン、タイム、チョウジ、ラベンダー、ヒノキ、ヒバ等の植物精油を例示できる。
殊に、前記ワサビ、カラシ、唐辛子、生姜、胡椒から選ばれる精油を用いることにより、防黴効果を奏する他、刺激性の味覚を有するため、幼児が口に入れても、すぐに吐き出し、誤飲防止の効果もある。
前記植物精油を包接したサイクロデキストリンは、模擬飲料全量中に0.1〜10重量%含有させることが好ましい。
【0008】
前記玩具用模擬飲料は、水、油脂、乳化剤、植物精油を包接したサイクロデキストリンを少なくとも含んでなり、子供が万一誤って呑み込んだ時のことを考慮して、人体に対して危険性の少ないものを選択して使用することが好ましい。
【0009】
前記油脂としては、動物脂の他、食用紅花油、食用大豆油等の乾性油や、食用とうもろこし油、食用綿実油、食用ゴマ油、食用なたね油等の半乾性油、食用オリーブ油等の不乾性油、食用パーム油、食用ヤシ油等の植物脂を用いることができる。
【0010】
乳化剤としては、蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等を用いることができる。
【0011】
前記玩具用模擬飲料は、着色剤を添加することにより、透明度の低い、濁りのある果汁の外観を模したジュース等の模擬飲料とすることもできる。
前記着色剤としては、食品添加物として規定されている、食用赤色2号、3号、102号、104号、105号、106号、食用黄色4号、5号、食用青色1号、2号等の食用色素、及び天然色素として、パプリカ色素、クチナシ色素、ウコン色素等を用いることができる。なお、前記色素を1種又は2種以上混合して用いることも可能である。
【0012】
また、乳化剤を添加したり、増粘のために水溶性有機溶剤を添加することもでき、グリセリン、プロピレングリコール等が好適に用いられる。
又、増粘或いは乳化物の分散安定性を向上させるために、アラビアガム、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム等の水溶性樹脂や多糖類を添加してもよい。
【0013】
更に、必要に応じて消泡剤や香料を添加したり、トコフェロール、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸、没食子酸プロピル、クエン酸、クエン酸イソプロピル、クエン酸三カリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤を添加することもできる。
【実施例】
【0014】
実施例及び比較例で調製した玩具用模擬飲料の組成を表に示す。
尚、表中の配合量を示す数値は重量部である。
【表1】


【0015】
表中の原料の内容を注番号に沿って説明する。
(1)乳化剤〔商品名:DKエステルF160、第一工業製薬(株)製〕
(2)樹脂〔商品名:アラビックコールSS、三栄薬品貿易(株)製〕
(3)油脂〔商品名:ハイオレイックサフラワー油、日清製油(株)製〕
(4)防黴剤〔商品名:デキシーエース唐辛子P、塩水港精糖(株)製、唐辛子ワサビ精油9%包接サイクロデキストリン〕
(5)防黴剤〔商品名:デキシーエースワサビP、塩水港精糖(株)製、ワサビ精油9%包接サイクロデキストリン〕
(6)防黴剤〔商品名:ネオメッキンスS、上野製薬(株)製、パラオキシ安息香酸エステル乳化製剤(有効成分50%)〕
(7)着色剤〔商品名:食用黄色4号、(株)アイゼン製〕
(8)着色剤〔商品名:食用黄色5号、(株)アイゼン製〕
【0016】
実施例1、比較例1の玩具用模擬飲料は、水、アラビアガム、ショ糖脂肪酸エステルを混合して、加温しながら攪拌し、サフラワー油を加えて乳化し、更に水、防黴剤を加えて玩具用模擬ミルクを得た。
【0017】
実施例2の玩具用模擬飲料は、水、アラビアガム、ショ糖脂肪酸エステルを混合して、加温しながら攪拌し、サフラワー油を加えて乳化し、更に水、防黴剤、食用黄色4号、食用黄色5号を加えて玩具用模擬オレンジジュースを得た。
比較例2の玩具用模擬飲料は、水、アラビアガム、ショ糖脂肪酸エステルを混合して、加温しながら攪拌し、サフラワー油を加えて乳化し、更に水、食用黄色4号、食用黄色5号を加えて玩具用模擬オレンジジュースを得た。
【0018】
前記実施例及び比較例で作成した玩具用模擬飲料を、37℃で30日間、普通寒天培地により黴の発生の有無を確認した。
以下の表に黴の発生の試験結果を示す。
【表2】


【0019】
なお、表中の試験結果の評価は以下のとおりである。
色調試験
○:菌のコロニー発生はみられない。
×:菌のコロニー発生がみられる。
【0020】
応用例
実施例1で得た玩具用模擬ミルクを、乳首部分を下方に向けることによって、哺乳瓶内に収容した模擬ミルクが泡を発生させながら、ミルクが減っていくように視覚される玩具用哺乳瓶に充填した。
前記哺乳瓶を下方に向け、人形にミルクを飲ませるようにすると、哺乳瓶内で泡を発生しながらミルクの量が減少し、あたかも人形がミルクを飲んでいるような様相を示した。
【出願人】 【識別番号】000111890
【氏名又は名称】パイロットインキ株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−169(P2008−169A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169619(P2006−169619)