トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽

【発明の名称】 遊技台
【発明者】 【氏名】松本 弘

【氏名】前川 篤史

【要約】 【課題】一対の羽部材上を通過する遊技球を低減させる遊技台を提供すること。

【解決手段】遊技盤上に設けられた遊技球の入賞口と、入賞口に設けられ、当入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置と当入賞口への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能な一対の羽部材と、を備えた遊技台であって、遊技盤から突出し、開位置にある一対の羽部材上を通過した遊技球を羽部材上へ反射させる反射部材を備えたことを特徴とする遊技台が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤上に設けられた遊技球の入賞口と、
前記入賞口に設けられ、当該入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置と当該入賞口への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能な一対の羽部材と、を備えた遊技台であって、
前記遊技盤から突出し、前記開位置にある前記一対の羽部材上を通過した遊技球を前記羽部材上へ反射させる反射部材を
備えたことを特徴とする遊技台。
【請求項2】
前記反射部材を前記遊技盤から突出した突出位置と、非突出位置との間で移動させる移動手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
【請求項3】
前記移動手段は、
予め定められた周期で、前記反射部材を前記突出位置と前記非突出位置との間で往復移動させることを特徴とする請求項2に記載の遊技台。
【請求項4】
前記突出位置は、前記反射部材の先端と前記遊技盤を覆うカバー部材との間隔が前記遊技球の直径より短くなる位置であり、
前記非突出位置は、前記反射部材の先端と前記遊技盤の表面とが一致する位置であることを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技台。
【請求項5】
遊技盤上に設けられた遊技球の入賞口と、
前記入賞口に設けられ、当該入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置と当該入賞口への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能な一対の羽部材と、を備えた遊技台であって、
少なくとも1つの前記羽部材に、前記開位置にある前記羽部材上を遊技球が通過することを抑制する通過抑制部を設けたことを特徴とする遊技台。
【請求項6】
前記通過抑制部は、
前記羽部材上に設けた突起であることを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
【請求項7】
前記突起は、前記入賞口側の方が当該入賞口と反対側よりも高いことを特徴とする請求項6に記載の遊技台。
【請求項8】
前記通過抑制部は、
前記羽部材上の一部に設けられ、他の部分よりも摩擦係数が高い部分であることを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
【請求項9】
前記通過抑制部は、
少なくとも1つの前記羽部材上に形成された、前記入賞口側とその反対側方向に設けられたV溝又はU溝であることを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
【請求項10】
遊技盤上に設けられた遊技球の入賞口と、
前記入賞口に設けられ、当該入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置と当該入賞口への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能な一対の羽部材と、を備えた遊技台であって、
前記羽部材の開閉を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記一対の羽部材のいずれか一方のみを前記開位置へ位置させる半開制御を実行することを特徴とする遊技台。
【請求項11】
前記制御手段は、
前記半開制御の後、他方の前記羽部材を前記開位置へ移動することを特徴とする請求項10に記載の遊技台。
【請求項12】
前記制御手段は、
前記半開制御の後、一方の前記羽部材を前記閉位置へ移動することを特徴とする請求項10に記載の遊技台。
【請求項13】
前記遊技球の通過を検知するセンサをさらに含み、
前記制御手段は、
前記センサによって遊技球が検知されたタイミングに基づいて、前記羽部材の開閉を制御することを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の遊技台。
【請求項14】
前記一対の羽部材上を通過する遊技球を補償するための他の入賞口をさらに備え、
前記他の入賞口は、
前記開位置の一対の羽部材上を通過する遊技球が到達する位置に配置されることを特徴とする請求項10に記載の遊技台。
【請求項15】
前記一対の羽部材は、
閉位置に制御された場合にハの字を形成し、開位置に制御された場合に逆ハの字を形成するように配置されることを特徴とする請求項10に記載の遊技台。
【請求項16】
前記一対の羽部材を覆うカバー部材をさらに備え、
前記カバー部材は、前記羽部材の動きが視認可能な透明部材又は半透明部材で形成されていることを特徴とする請求項15に記載の遊技台。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技台では、遊技盤に設けられた特定の入賞口へ遊技球が入球することにより大当たりの抽選が行われている。このような遊技台では、通常、入賞口に遊技球を誘導するための一対の羽部材が設けられている。この一対の羽部材は、開状態で入賞口への入球を促し、閉状態で入賞口への入球を規制する。したがって、遊技者にとっては、一対の羽部材が開状態に位置するとき、入賞口への入球の期待感が膨らむこととなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、一対の羽部材が開状態に位置するとき、遊技球が当該一対の羽部材上を滑って、入賞口に入ることなく通過することがある。具体的に、このような遊技球は、一方の羽部材から他方の羽部材へ勢い余って飛び移り、他方の羽部材上を滑って入賞口側と反対側から飛び出してしまっていた。期待が膨らんでいる中でこのような場面が発生すると、遊技者は非常に不快な印象を受けることとなる。しかし、現在まで、一対の羽部材上を通過する遊技球を低減させる改善方法の提案はなされていない。
【0004】
従って、本発明の目的は、一対の羽部材上を通過する遊技球を低減させる遊技台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の遊技台は、遊技盤上に設けられた遊技球の入賞口と、入賞口に設けられ、当入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置と当入賞口への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能な一対の羽部材と、を備えた遊技台であって、遊技盤から突出し、開位置にある一対の羽部材上を通過した遊技球を羽部材上へ反射させる反射部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
以上述べた通り、本発明によれば、一対の羽部材上を通過する遊技球を低減させる遊技台を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
<全体構成>
以下、図1乃至図6を参照して本発明に係る遊技台について説明する。図1は、パチンコ機100の外観平面図である。パチンコ機100は、遊技球の発射により遊技が開始され、遊技の結果により遊技球の払い出しが行われる。ここでは、遊技台の中でパチンコ機100を一例として説明する。
【0008】
パチンコ機100は、本体101と、本体101に取り付けられた遊技盤102と、遊技盤102の下方に取り付けられた下部ユニット103とを含む。下部ユニット103には、遊技球を発射するための発射装置(不図示)と、遊技球を発射するために遊技者によって使用される発射ハンドル107とを含む。また、パチンコ機100は、本体101及び遊技盤102の前面を覆う全体カバー(不図示)が取り付けられている。
【0009】
<遊技盤>
遊技盤102には、下部ユニット103から発射された遊技球が入球する可変入賞口105など、複数の入賞口が設けられている。可変入賞口105を含む各入賞口に遊技球が入球すると、遊技者に対して入賞口ごとに定められた数の賞球(例えば、10個)を払い出す。さらに、可変入賞口105に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われる。抽選により大当たりが当選した場合、遊技状態として大当たり状態が設定される。
【0010】
また、可変入賞口105への入球を契機に行われる抽選中に、さらに可変入賞口105への入球が確認されると、抽選を行う回数として保留される。具体的に、抽選中の可変入賞口105への入球が確認されると、保留表示装置(不図示)のランプを点灯させる。パチンコ機100は、例えば、保留数として最大4個までと予め定めている。したがって、4つを超えて入球が確認された場合は、保留されない。この場合、保留表示装置は、4つのランプ(例えば、LEDランプ)を含む。なお、現在行われている抽選が終了すると、保留されていた抽選が開始され、保留数を1減らして点灯している上記ランプを1つ消灯する。
【0011】
可変入賞口105には、当該可変入賞口105へ遊技球を誘導する羽部材106a、106bが設けられている。羽部材106a、106bは、可変入賞口105への遊技球の入球を規制する閉位置と、当該可変入賞口105への遊技球の入球を促す開位置との間で開閉可能に設けられる。羽部材106a、106bの制御は、他の入賞口への入球又は遊技状態の遷移(例えば、大当たり状態の終了)を契機に行われる。
【0012】
次に、遊技盤102には、その正面にLCD104が設けられる。LCD104は、当たりの抽選の結果を表示する。これらの抽選は、上述したように特定の入賞口への入球を条件として行う。具体的に、LCD104は、可変入賞口105に遊技球が入球すると、表示している図柄の変動を開始する。その後、LCD104は、抽選結果に応じて当たり図柄又は外れ図柄を表示して、図柄の変動を停止する。ここで、当たり図柄を表示した場合、パチンコ機100は、遊技状態を大当たり状態に設定する。大当たり中は、遊技盤102に設けられた大入賞口108が所定回数(例えば、15回)開放される。1回の開放は大入賞口108に一定数の遊技球の入球(例えば、10球)があるか、一定時間(例えば、30秒)の経過により終了される。また、大入賞口108が所定回数開放されると、パチンコ機100は、大当たり状態を終了する。なお、ここでは、LCD104を一例として説明したが、他の表示手段を採用してもよい。
【0013】
<下部ユニット>
下部ユニット103は、その左上部に遊技球の払出口を備える。さらに、下部ユニット103は、払出口と連続した上皿を備え、上皿に遊技球を一時的に貯留可能としている。上皿に貯留された遊技球は、下部ユニット103に設けられた上皿用レバー(不図示)を遊技者が操作することにより当該上皿の下方に設けられた下皿へ移動する。さらに、下皿に貯留された遊技球は、下部ユニット103に設けられた下皿用レバー(不図示)を遊技者が操作することにより下皿開閉部が開口し、下皿の下方へ落下する。
【0014】
発射ハンドル107は、遊技者の球発射操作を受け付けるためのハンドルである。下部ユニット103は、上皿が貯留している遊技球を一球づつ、本体101の内部に設けられた遊技球発射装置の発射位置に供給する。遊技球発射装置は、発射ハンドル107に対する遊技者の操作量に応じた強さで、発射位置に供給された遊技球を、その弾発動作により遊技盤102へと発射する。
【0015】
<制御回路の構成>
次に、図2及び図3を参照してパチンコ機100の制御回路の構成について詳細に説明する。図2は、主制御基板200の構成例を示すブロック図である。また、図3は、演出制御基板300の構成例を示すブロック図である。パチンコ機100の制御回路は、大別すると遊技の中枢部分を制御する主制御基板200と、主制御基板200から送信されるコマンドに応じて各種デバイスを制御する演出制御基板300と、から構成されている。なお、演出制御基板300は、演出装置、例えばLCDを制御することとなる。
【0016】
<主制御基板>
主制御基板200は、主制御回路10を備える。主制御回路10は、遊技の進行を制御するCPU10aと、CPU10aが実行するプログラム及びデータを記憶したROM10bと、一時的なデータを記憶するRAM10cと、CPU10aと外部デバイスとの入出力インタフェースであるI/O10dとを備える。これらのコンポーネントは、不図示のデータバス、アドレスバスによって電気的に接続されている。また、ROM10b、RAM10cは、他の種類の記憶手段を採用してもよい。また、RAM10cの記憶内容は、不図示のバックアップ回路により電源断時にも消失しないようにされている。
【0017】
主制御回路10は、また、カウンタタイマ10eを備える。カウンタタイマ10eは割り込み信号を所定周期(例えば2msecごと)で発生する。CPU10aは割り込み信号を受信すると予め定めた割り込み処理を実行する。
【0018】
主制御基板200は、水晶発振器11、カウンタ回路12を搭載する。水晶発振器11は、CPU10aのシステムクロックとなるクロック信号を発生する。カウンタ回路12は、水晶発振器11が発生するクロック信号を一定の数値範囲で循環的に高速でカウントし、大当たり抽選用の乱数を生成するために使用する。なお、ここでは、カウンタ回路12が水晶発振器11が発生するクロック信号をカウントする構成としたが、別の水晶発振器を設け、これが定期的に出力する信号を一定の数値範囲で循環的に高速でカウントする構成としてもよい。
【0019】
センサ回路13aは、各種センサ201からの信号を処理してI/O10dに出力する。CPU10aはI/O10dの入力ポートから各種センサ201の検出結果を取得することができる。各種センサ201は、図1に示す可変入賞口105、大入賞口108等の各入賞口に設けられた入球を検出するセンサや、電源回路20の電源断(電圧降下)を検出するセンサを含む。
【0020】
駆動回路13b乃至13dは、I/O10dが出力する制御信号に基づき、各種表示装置202、各種ソレノイド203、保留記憶数表示装置204の制御を行う。各種表示装置202は、例えば、特別図柄表示装置と普通図柄表示装置とを含む。ここで、特別図柄及び普通図柄について説明する。
【0021】
特別図柄は、例えば、特別大当たり図柄、通常大当たり図柄、外れ図柄があり、合計8種類ある。可変入賞口105に遊技球が入球すると、特別図柄を表示する特別図柄表示装置が表示する図柄が変動を開始するとともに、大当たりの抽選を行う。変動を開始して一定時間の経過後、抽選結果に応じて特別大当たり図柄、通常大当たり図柄又は外れ図柄を表示する。特別大当たり図柄又は普通大当たり図柄を表示した場合に、遊技状態として大当たり状態が設定される。なお、大当たり状態が設定されると、大入賞口108の開放が開始される。
【0022】
普通図柄は、当たり図柄と外れ図柄との2種類がある。所定の入賞口に遊技球が入球すると、普通図柄を表示する普通図柄表示装置が表示する図柄が変動を開始するとともに、抽選が行われる。変動を開始して一定時間の経過後、抽選結果に応じて当たり図柄又は外れ図柄を表示する。当たり図柄を表示した場合に遊技状態として当たり状態を設定し、一定時間の間、可変入賞口105の羽部材106a、106bを開放する。
【0023】
各種ソレノイド203は、各入賞口の開閉用のソレノイド(羽部材106a、106b)を含む。CPU10aは、I/O10dの出力ポートを介してこれらの各デバイスに制御信号を出力して制御することができる。また、CPU10aは、I/O10dを介して演出制御基板300へ制御コマンドを出力する。さらに、CPU10aは、情報出力回路15を介して情報入力回路15aへ制御信号を出力する。情報入力回路15aは、例えば、パチンコ機ごとにこれを設定する島に配した表示器の駆動回路である。
【0024】
CPU10aはI/O10dを介して払出装置制御基板244へ制御信号を出力する。払出装置制御基板244は、CPU10aからの制御信号に基づき、払出装置242を制御して、遊技球の払出処理を行う。払出センサ244aは払出装置242が払い出した遊技球を検出するセンサであり、払い出す遊技球の数量をカウントするために用いる。払出装置制御基板244はまた、CR基板248からの制御信号に基づき、払出装置242を制御して、遊技球の払出処理を行う。カードユニット30は遊技者が所定のカードを介して遊技球の貸与を受けるための処理を行うユニットである。
【0025】
払出装置制御基板244は発射装置制御基板245へ遊技球の発射を許可する信号を出力する。発射装置制御基板245は、発射ハンドル107に対する操作量を検出するハンドルセンサ245aからの信号に応じて、下部ユニット103が内蔵する遊技球発射装置を構成する発射モータ245bを駆動する。また、下部ユニット103の上皿から遊技球発射装置へ遊技球を導く球送り装置245cを制御する。
【0026】
<演出制御基板>
図3に示すように、演出制御基板300は、演出制御回路50を搭載する。演出制御回路50は、演出内容を制御するCPU50aと、CPU50aが実行するプログラム及びデータを記録したROM50bと、一時的なデータを記憶するRAM50cと、CPU50aと外部デバイスとの入出力インタフェースであるI/O50dとを備え、不図示のデータバス、アドレスバスがこれらを電気的に接続している。なお、ROM50b、RAM50cは他の種類の記憶手段を採用してもよい。また、RAM50cの記憶内容は不図示のバックアップ回路により電源断時にも消失しないようにされている。
【0027】
演出制御回路50は、カウンタタイマ50eを備える。カウンタタイマ50eは、割り込み信号を所定周期(例えば、2msec毎)で発生させる。CPU50aは割り込み信号を受信すると予め定めた割り込み処理を実行する。演出制御基板300は、水晶発振器51を搭載する。水晶発振器51はCPU50aのシステムクロックとなるクロック信号を発生する。
【0028】
センサ回路54は各種センサ306からの信号を処理してI/O50dに出力する。CPU50aはI/O50dの入力ポートから各種センサ306の検出結果を取得することができる。各種センサ306は、遊技盤102に設けられた環状体の回転位置を検出するセンサや電源回路20の電源断(電圧降下)を検出するセンサを含む。
【0029】
音源IC52は、スピーカ301が出力する効果音のデータを記憶し、I/O50dが出力する制御信号に基づき、スピーカ301が出力する音を制御する。駆動回路53は、I/O50dが出力する制御信号に基づき照明器ユニットに含まれるLED302の駆動制御を行う。CPU50aはI/O50dの出力ポートを介してこれらの各デバイスに制御信号を出力することができる。また、可動装飾ユニットにおけるステッピングモータ304の制御回路基板303にI/O50dの出力ポート介して制御信号を送出し、環状体の回転制御を行う。
【0030】
また、CPU50aはI/O50dを介してチャンスボタン307からの操作信号、主制御回路10のCPU10aが送信する制御コマンドを受信し、対応する処理を行う。さらに、CPU10aはLCD制御基板309に制御コマンドを送出する。LCD制御基板309はLCD104の制御を行う。
【0031】
<主制御回路の処理>
次に、図4を参照して主制御回路10のCPU10aが実行する処理について説明する。図4は、主制御回路10の制御フローを示すフローチャートである。まず、図4(a)に示す主制御回路10のメイン処理について説明する。
【0032】
<メイン処理>
電源の投入により、ステップS1において、CPU10aは初期処理を行う。ここではRAM10cが記憶しているデータの破損チェック、電源断時にRAM10cに退避したCPU10aのレジスタの記憶内容の復帰処理等を行う。
【0033】
ステップS2において、CPU10aは、乱数カウンタの初期値を更新する処理を行い、その後、電源断となるまでS2の処理を繰り返す。乱数カウンタはRAM10cの一部の記憶領域にカウント値を記憶することで行うソフトウェアカウンタであり、その種類として「特図抽選用乱数カウンタ」、「特図変動時間抽選用乱数カウンタ」、「普図当たり抽選用乱数カウンタ」、「普図変動時間抽選用乱数カウンタ」がある。これらのカウンタは一定の数値範囲で循環的に数値をカウントし、乱数の生成に使用する。初期値とはカウントが一巡したときに、次にカウントを開始する時の値を意味する。
【0034】
例えば、0〜127の数値範囲で数値をカウントする場合であって、初期値が50であった場合、次のカウントは50、51...127、0...49となる。
【0035】
「特図抽選用乱数カウンタ」は、大当たり抽選の判定結果に基づき、特別図柄表示装置に表示する特別図柄の種類を、予め格納されている図柄の中から抽選で選択するための乱数を生成するために使用される。大当たりの判定結果が大当たりの場合、「特図抽選用乱数カウンタ」から取得した乱数によって特別大当たり図柄が抽選で選択された場合には大当たり終了後に遊技状態を確変状態に設定する。
【0036】
「特図変動時間抽選用乱数カウンタ」は、特別図柄表示装置に表示する特別図柄の変動時間を抽選で選択するための乱数を生成するために使用する。「普図当たり抽選用乱数カウンタ」は、可変入賞口105の羽部材106a、106bの開放を定める当たりの判定を行うための乱数を生成するために使用する。上述したように、普通図柄は当たり図柄と外れ図柄との2種類であるため、この判定結果により、普通図柄表示装置に表示する図柄も定まる。「普図変動時間抽選用乱数カウンタ」は、普通図柄表示装置に表示する普通図柄の変動時間を抽選で選択するための乱数を生成するために使用する。
【0037】
<タイマ割り込み>
次に、図4(b)に示す主制御回路10のタイマ割り込み処理について説明する。ステップS11において、CPU10aは、I/O10dの入力ポートから各種センサ201の検出結果を取得する。ステップS12において、CPU10aは、乱数を更新する。ここで、乱数カウンタとは、上述した「特図抽選用乱数カウンタ」、「特図変動時間抽選用乱数カウンタ」、「普図当たり抽選用乱数カウンタ」、「普図変動時間抽選用乱数カウンタ」であり、これらのカウント値を一つ加算する。また、カウントが一巡していた場合には、S2で更新した初期値にカウント値を更新する。
【0038】
ステップS13において、CPU10aは、始動入賞検出処理を行う。ここでは、各入賞口への入球の有無に関連する処理を行う。具体的に、S11で取得したI/O10dの入力ポートのデータに基づき、可変入賞口105への入球があったか否かを判定する。
【0039】
続いて、ステップS14において、CPU10aは、特図関連処理を行う。ここでは、大当たりの判定や大当たり状態の処理を行う。ここでは、まず、遊技状態が大当たり状態であるか否かを判定する。遊技状態には、通常状態、大当たり状態、確変状態、時短状態、当たり状態があり、それぞれRAM10cの一部の記憶領域に設定したフラグのON、OFFにより設定される。ここで、大当たり状態である場合に、大入賞口108の開閉制御を行う。
【0040】
ステップS15において、CPU10aは、普図関連処理を行う。ここでは、当たりの判定に関連する処理を行う。S15の処理については、本発明を説明する上で重要な処理となるため、図6を用いて詳細に後述する。ステップS16において、CPU10aは、S13乃至S15での処理結果に応じて演出制御基板300へ制御コマンドを出力する。さらに、ステップS17において、CPU10aは、S13乃至S15での処理結果に応じてI/O10dの出力ポートから各デバイスへ制御信号を出力する。
【0041】
ステップS18において、CPU10aは、カウンタ更新処理を行う。カウンタ更新処理では、時間を計時する各種カウンタのカウント値の更新等を行う。時間を計時するカウンタの種類には、「特図変動時間カウンタ」、「普図変動時間カウンタ」、「可変入賞口開放時間カウンタ」、「大入賞口開放時間カウンタ」、「開放待ちカウンタ」がある。これらのカウンタは、RAM10cの一部の記憶領域にカウント値を記憶することで行うソフトウェアカウンタである。
【0042】
「特図変動時間カウンタ」は特別図柄表示装置に表示する特別図柄の変動時間を計時するカウンタである。「普図変動時間カウンタ」は普通図柄表示装置に表示する普通図柄の変動時間を計時するカウンタである。「可変入賞口開放時間カウンタ」は可変入賞口105の開放時間を計時するカウンタである。「大入賞口開放時間カウンタ」は、大入賞口108の開放時間を計時するカウンタである。「開放待ちカウンタ」は大入賞口108を開放するまでの待ち時間を計時するカウンタである。
【0043】
次に、ステップS19において、CPU10aは、S11で取得したI/O10dの入力ポートのデータのうち、電源断を検出するセンサの検出結果を取得し、電源断か否かを判定する。該当する場合には、S20へ進み、該当しない場合には一単位のタイマ割り込み処理を終了する。ステップS20において、CPU10aは、電源断時の処理を行う。ここでは、例えば、CPU10aのレジスタの記憶内容をRAM10cに退避する処理を行い、処理を終了する。
【0044】
<演出制御回路の処理>
次に、図5を参照して演出制御回路50のCPU50aが実行する処理について説明する。図5は、演出制御回路50の制御フローを示すフローチャートである。まず、図5(a)に示す演出制御回路50のメイン処理について説明する。
【0045】
<メイン処理>
電源の投入により、ステップS101において、CPU50aは初期処理を行う。ここではCPU50aのレジスタの初期設定等、演出制御回路50全体の各種初期設定を行う。
【0046】
ステップS102において、CPU50aは、主制御基板200からの制御コマンド(図4に示すS16)に応じた処理を行う。具体的に、CPU50aは、RAM50cにおける制御コマンドの記憶領域を参照して、未処理の制御コマンドの有無を判定する。未処理の制御コマンドがある場合、制御コマンドに応じた処理を実行する。制御コマンドに応じた処理では、例えば、当該制御コマンドに応じた演出データを設定し、LCD104、LED302の表示制御を行う。さらに、設定された演出データに応じて、スピーカ301から該当する背景音を出力する。また、制御コマンドとして図柄停止コマンドが通知されると、CPU50aは、図柄を変動させているLCD104の表示を停止させる。
【0047】
ステップS103において、CPU50aは、S102での制御結果及び後述するS113の処理結果に応じてLCD制御基板309へ制御コマンドを送信し、LCD104の表示制御を行う。その後、S102に戻り、電源断まで同様の処理を繰り返す。
【0048】
<タイマ割り込み処理>
次に、図5(b)に示す演出制御回路50のタイマ割り込み処理について説明する。ステップS111において、CPU50aは、主制御基板200から制御コマンドを受信したか否かを判定する。該当する場合はS112へ進み、該当しない場合はS113へ進む。S112では受信した制御コマンドをRAM50cに格納する。ステップS113において、CPU50aは、演出データの更新処理を行う。ここでは、LCD104の表示内容、スピーカ301から出力する効果音の内容、LED302の駆動内容、上述した環状体の駆動内用等を更新する処理を行う。ステップS114において、CPU50aは、スピーカ301、LED302の制御信号をI/O50dから出力する。ステップS115において、CPU50aは、環状体を駆動するステッピングモータ304の制御信号をI/O50dから出力する。以上により一単位のタイマ割り込みが終了する。
【0049】
<普図関連処理>
次に、図6を参照して、図3に示す普図関連処理(S15)の詳細について説明する。図6は、普図関連処理のフローチャートである。ここでは、主に普通図柄の抽選及び可変入賞口105における羽部材106a、106bの制御に関して説明する。
【0050】
ステップS61において、CPU10aは、可変入賞口105が開放中か否かを判定する。ここで、開放中とは、羽部材106a、106bが可変入賞口105への遊技球の入球を促す開位置に位置することを示す。逆に開放中でない場合とは、羽部材106a、106bが可変入賞口105への遊技球の入球を規制する閉位置に位置することを示す。開放中である場合はステップS62へ進み、開放中でない場合はS64へ進む。可変入賞口105が開放中か否かは、例えば、RAM10cの一部の記憶領域を用いた可変入賞口フラグがONかOFFかで判定される。
【0051】
ステップS62において、CPU10aは、上述した「可変入賞口開放時間カウンタ」が0か否かを判定する。該当する場合はステップS63へ進み、該当しない場合は一単位の普図関連処理を終了する。ステップS63において、CPU10aは、可変入賞口閉鎖処理を行う。ここでは、可変入賞口105を閉鎖すべく、I/O10dにデータをセットする処理を行う。また、可変入賞口フラグをOFFにする。
【0052】
ステップS64において、「普図変動時間カウンタ」が0か否かを判定する。該当する場合はステップS65へ進み、該当しない場合は一単位の普図関連処理を終了する。
【0053】
ステップS65において、CPU10aは、RAM10cの一部の記憶領域を用いた当たりフラグがONか否かを判定する。該当する場合はステップS66へ進み、該当しない場合はステップS69へ進む。ステップS66において、CPU10aは、当たりフラグをOFFに設定する。続いて、ステップS67において、CPU10aは、「可変入賞口開放時間カウンタ」に初期値を設定する。初期値は、遊技状態として確変状態又は時短状態を設定している場合と、そうでない場合とで区別し、前者の場合は相対的に長い時間に対応する値を、後者の場合は相対的に短い時間に対応する値を、それぞれ設定する。さらに、ステップS68において、CPU10aは、可変入賞口開放処理を行う。ここでは、I/O10dの出力ポートに可変入賞口105を開放させるデータをセットする処理を行う。また、可変入賞口フラグをONにする。
【0054】
また、ステップS69において、CPU10aは、普図抽選保留乱数がRAM10cに記憶されているか否かを判定する。該当する場合はステップS70へ進み、該当しない場合は一単位の普図関連処理を終了する。ステップS70において、CPU10aは、普図抽選乱数保留記憶更新処理を行う。ここでは最古の普図抽選保留乱数を取得し、普図乱数記憶領域から消去する。また、普図抽選保留記憶数を一つ減算する。次に、ステップS71において、CPU10aは当たりの判定を行う。当たりの判定は、最古の普図抽選保留乱数の「普図当たり抽選用乱数カウンタ」から抽選した乱数と、ROM10bに記憶した当たり抽選データとに基づき行う。
【0055】
続いて、ステップS72において、CPU10aは、S71の判定の結果、当たりと判定した場合はS73へ進み、そうでない場合はS74へ進む。ステップS73において、CPU10aは当たりフラグをONにする。
【0056】
ステップS74において、CPU10aは、「普図変動時間カウンタ」に初期値を設定する。初期値は遊技状態として確変状態又は時短状態を設定している場合と、そうでない場合とで区別し、前者の場合は相対的に短い時間に対応する値を、後者の場合は相対的に長い時間に対応する値を、それぞれ設定する。以上により一単位の普図関連処理を終了する。
【0057】
<可変入賞口の動作>
次に、図7を参照して、可変入賞口105の動作について説明する。図7は、可変入賞口の一例を示す図である。可変入賞口105には、図1を用いて上述したように、羽部材106a、106bと、カバー部材701とが設けられる。羽部材106a、106bは、可変入賞口105への遊技球702の入球を規制する閉位置(図7(a))と当該可変入賞口105への遊技球702の入球を促す開位置(図7(b))との間で開閉可能に設けられる。また、カバー部材701は、羽部材106a、106bを覆うカバーである。
【0058】
例えば、羽部材106aの左上から遊技球702が流れてくる場合、開位置において、羽部材106aは、遊技球702を可変入賞口105へ誘導する役割を担う。しかしながら、図7(b)に示すように、遊技球702が勢い余って羽部材106aから羽部材106bに飛び移り、羽部材106bの右側へ抜けていくことがある。羽部材106a、106bが開位置に位置する場合、遊技者は高い確率で可変入賞口105への入球を期待している。したがって、上述したような羽部材106a、106b状を通過する遊技球が発生すると不快に感じることとなる。本発明は、このような羽部材106a、106b上を通過する遊技球702を低減させることを特徴とする。以下では、図面を参照して、各実施形態について説明する。
【0059】
<第1の実施形態>
まず、図8乃至図10を参照して、第1の実施形態について説明する。本実施形態に係るパチンコ機800は、羽部材106a、106b上を通過した遊技球702を羽部材106a、106b上へ反射させる反射部材801を備えることを特徴とする。図8は、第1の実施形態に係るパチンコ機800の可変入賞口105付近を拡大した図である。図9は、第1の実施形態に係る反射部材801の突出位置と非突出位置とを示す斜視図である。
【0060】
図8(a)に示すように、パチンコ機800は、反射部材801を備える。反射部材801は、遊技盤102から突出した突出位置と、非突出位置との間で移動される。図9(a)に反射部材801の突出位置を示す。また、図9(b)に反射部材801の非突出位置を示す。このように、反射部材801は、突出位置において、遊技球702の進路を塞ぐように遊技盤102から突出して配置される。一方、反射部材801は、非突出位置において、遊技球の進路を妨害しないように、遊技盤102の中に収納される。
【0061】
例えば、反射部材801は、図2に示す各種ソレノイド203に含まれ、当該反射部材801を移動させる移動手段としては、図2に示す駆動回路13cに相当する。駆動回路13cは、例えば、羽部材106a、106bが開位置に制御された場合に、反射部材801を突出位置に制御する。また、駆動回路13cは、羽部材106a、106bの動作に依存することなく、予め定められた周期で、反射部材801を突出位置と非突出位置との間で往復移動させてもよい。
【0062】
これにより、反射部材801は、突出位置において、羽部材106a、106b上を通過する遊技球702を反射させ、再び羽部材106a、106b上へ誘導することができる。また、遊技球702を再び羽部材106a、106b上へ誘導するために、反射部材801は、羽部材106bから流れてくる遊技球702が到達する位置に配置される必要がある。さらに反射部材801は、図8(b)に示すように、再び羽部材106b上へ遊技球702を反射させる角度で配置される必要がある。遊技球の反射角度が図8(b)に示す矢印L1に示すように、反射部材801が配置されることが望ましい。なお、図8中に示す破線は、開位置に位置する羽部材106a、106bを示す。
【0063】
また、反射部材801は、非突出位置において、遊技盤102の内部に収容されているため、流れてくる遊技球702を妨害することなく、図8(b)に示す矢印L2方向へ通過させる。
【0064】
ここでは、一例として、反射部材801を羽部材106aから羽部材106bへ伝達して流れてくる位置に配置する例を示してある。しかしながら、遊技球702が羽部材106bの右上方向から流れてくることも想定される。この場合、羽部材106a、106b上を通過する遊技球702は、羽部材106bから羽部材106aへ伝達して、羽部材106aの左方向に流れ出ることとなる。このような遊技球702を低減させるために、本実施形態に係るパチンコ機800は、羽部材106aの左方向に反射部材を設けてもよい。また、両方に設けてもよい。両方に設ける場合は、遊技者が操作する遊技球702の流れを検知するセンサを設けて、いずれの羽部材から遊技球702が流れ出る確率が高いかを推定することにより、突出させる反射部材を選択することが望ましい。また、反射部材801は、衝撃や振動の吸収性に優れた制振ゴムで形成されることが望ましい。これにより、反射させた後の遊技球702の勢いが強すぎることによって、羽部材106a、106bを通り越して羽部材106aの左方向へ流れる現象を抑制しうる。したがって、反射部材801によって反射された遊技球702が確実に羽部材106a、106b上へ誘導される。
【0065】
図10は、第1の実施形態に係る反射部材801が設けられた位置の遊技盤102断面図である。図10(a)は反射部材801が突出位置に制御された様子を示し、図10(b)は反射部材801が非突出位置に制御された様子を示す。なお、ここで、1002は、遊技盤102を形成するベニヤ板の断面を示す。また、1003は、遊技盤102を覆う全体カバーの断面を示す。
【0066】
図10に示すように、反射部材801は、反射部材801を駆動するための駆動部(ソレノイド)1001に接続される。突出位置において、図10(a)に示すように、反射部材801は、反射部材801の先端と遊技盤102を覆う全体カバー1003との間隔が遊技球702の直径より短くなる位置に固定される。これにより、反射部材801の先端と全体カバー1003との間を遊技球702がすり抜けることを防止し、確実に反射させることができる。
【0067】
一方、非突出位置において、図10(b)に示すように、反射部材801は、反射部材801の先端と遊技盤102の表面とが一致する位置に固定される。これにより、反射部材801は、遊技盤102の中に収納され、通過する遊技球702の進路を妨害することがない。
【0068】
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機800は、羽部材106a、106b上を通過する遊技球702を、再び羽部材106a、106b上へ反射させる反射部材801を備える。これにより、パチンコ機800は、羽部材106a、106b上を通過する遊技球702を再び可変入賞口105へ誘導することができる。したがって、パチンコ機800は、遊技者にとって不快となる羽部材106a、106b上を通過する遊技球を低減させうる。
【0069】
<第2の実施形態>
次に、図11乃至図13を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るパチンコ機は、羽部材1101a、bに、当該羽部材上を通過する遊技球702の通過を低減させる構成を設ける。図11は、第2の実施形態に係る羽部材1101a、bを示す図である。図11(a)は、閉位置に制御された羽部材1101a、bを示す。図11(b)及び図11(c)は、開位置に制御された羽部材1101a、bを示す。図11(d)は、突起1102bの形成方法を示す。
【0070】
図11に示すように、羽部材1101a、bは、羽部材1101a、b上を通過する遊技球702を抑制する通過抑制部として、当該羽部材1101a、bのそれぞれ先端に突起1102a、bが形成される。この突起1102a、bにより、羽部材1101a、bは、図11(b)に示すように、当該羽部材1101a、bの先端から流れ出る遊技球702を食い止めることができる。流れ出る遊技球702を食い止めることにより、本来の羽部材1101a、bの機能である可変入賞口105への遊技球702の入球を促すことができる。
【0071】
しかしながら、この突起1102a、bは、一方の方向から流れてくる遊技球702のみを食い止め、他方の方向から流れてくる遊技球702を食い止めないように形成される必要がある。例えば、図11(c)に示すように、遊技球702が羽部材1101bの外側から流れてきた場合に、突起1102bがその流れを食い止めると可変入賞口105へ遊技球702を誘導するどころか、外側へはじき出してしまうこととなる。したがって、突起1102a、bは、各羽部材1101a、bの先端の外側から可変入賞口105側へ流れてくる遊技球702を食い止めないように形成されることが望ましい。このように形成されることで、突起1102a、1102bは、図11(a)に示すように、羽部材1101a、bが閉位置に位置する場合に、可変入賞口105へ入球しようとする遊技球702を妨害することもない。
【0072】
具体的に、図11(d)を参照して、突起1102bを形成する条件について説明する。ここでは、突起1102bについて説明するが、突起1102aについても同様の形成条件となる。
【0073】
突起1102bは、形成条件として、可変入賞口105側の方が当該可変入賞口105と反対側よりも高く形成される。さらに、上述の形成条件に加えて、突起1102bは、羽部材1101bが開位置に位置するときに、図11(d)に示す破線1103、1104で明らかなように、可変入賞口105側の方が当該可変入賞口105側と反対側よりも低くなる角度で形成される。これにより、羽部材1101a、1101bの外側から流れてきた遊技球702を外側へ弾くことなく、羽部材1101a、1101b上を通過する遊技球702を低減させることができる。
【0074】
<他の通過抑制部の構成例>
次に、図12及び図13を参照して、第2の実施形態に係る通過抑制部の変形例について説明する。図12は、第2の実施形態に係る通過抑制部の変形例を示す図である。
【0075】
図12では、通過抑制部の変形例として、通過抑制部1202、1203を示す。具体的に、通過抑制部1202、1203は、羽部材1201b上の一部に設けられ、他の部分よりも摩擦係数が高い部分として形成される。例えば、通過抑制部1202は、摩擦係数を高くするため、羽部材1201b上の一部に複数の凹凸(突起)を設けている。また、通過抑制部1203は、羽部材1201bの表面よりも摩擦係数の高い部材を、当該羽部材1201b上に形成している。このように、通過抑制部は、羽部材1201b上の一部に他の部分よりも摩擦係数の高い部分が形成されればよい。また、通過抑制部は、羽部材1201bの可変入賞口105側の端部と反対側の端部付近に設けられることが望ましい。これは、例えば、遊技球702が羽部材1201aから羽部材1201bに飛び移って、当該羽部材1201a、b上を通過する際に、遊技球702が通過する可能性の高い位置に通過抑制部を設けることを目的としている。
【0076】
図13は、第2の実施形態に係る通過抑制部の変形例を示す図である。図13(a)に示すように、通過抑制部1302は、可変入賞口105側とその反対側方向に設けられたV溝で形成される。また、図13(b)に示すように、通過抑制部1303は、可変入賞口105側とその反対側方向に設けられたU溝で形成される。これは、図13に示す断面図のように、遊技盤102のベニヤ板1002から遊技盤102を覆う全体カバー1003の方向へ遊技球702を誘導することにより、全体カバー1003に遊技球702を衝突させて、当該遊技球702の速度(勢い)を低減させる効果がある。或いは、全体カバー1003からベニヤ板1002の方向へ遊技球702を誘導することにより、ベニヤ板1002に遊技球702を衝突させて、当該遊技球702の速度を低減させる効果がある。したがって、通過抑制部1302、1303は、遊技球702の速度を低下させることで、羽部材1301a、b上を通過する遊技球702を低減させることができる。
【0077】
<第3の実施形態>
次に、図14を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るパチンコ機は、羽部材1401a、bを制御する方法が第1及び第2の実施形態と異なる。第1及び第2の実施形態では、一対の羽部材を同様に制御している。具体的に、一方の羽部材を開位置に制御する際には、同じタイミング及び同じ速度で他方の羽部材についても開位置に制御している。しかしながら、本実施形態では、一方の羽部材1401aと、他方の羽部材1401bとを個別に制御する。図14は、第3の実施形態に係る羽部材1401a、bの制御例を示す図である。なお、以下に記載する羽部材1401a、bの制御は、図2に示す駆動回路13cによって行われ、さらに図6に示すステップS63又はS68のタイミングで行われる。また、以下の記載では、一例として、パチンコ機の遊技状態が当たり状態であることを前提とする。即ち、羽部材1401a、bが閉位置から開位置へ制御される状態(S68)である。
【0078】
図14では、羽部材1401a、bが(a1)から順に(a2)、(a3)、(a4)、(a5)と制御される様子を示す。図14に示す1402は、遊技球702を検知するセンサを示す。本実施形態では、センサ1402の一例として、光学系のセンサを用いる。しかしながら、センサ1402は、遊技球702の通過に伴い部材が回動するようなメカ的なセンサでもよく、流れてくる遊技球702を検知できるセンサであればよい。
【0079】
図14(a1)は、センサ1402が遊技球702を検知した状態を示す。この状態で羽部材1401a、bは、ともに閉位置に位置する。センサ1402が遊技球702を検知すると、駆動回路13cは、羽部材1401aを閉位置から開位置へ移動させる制御を開始する。ここで、図14(a2)に示すように、駆動回路13cは、羽部材1401bの制御は行わない。これにより、駆動回路13cは、羽部材1401aのみを開位置へ移動させる半開制御を実行することとなる。したがって、図14(a3)に示すように、羽部材1401a上を通過してきた遊技球702は、羽部材1401bに衝突して可変入賞口105へ誘導される。即ち、閉位置に位置する羽部材1401bが遊技球702を反射させる反射部材として機能する。その後、図14(a4)に示すように、駆動回路13cは、センサ1402が遊技球702を検知してから一定時間が経過した後に、羽部材1401bを開位置へ制御する。さらに、図14(a5)に示すように、駆動回路13cは、両方の羽部材1401a、bが開位置に制御されてから一定時間が経過した後に、羽部材1401a、bを閉位置へ制御する。
【0080】
次に、図14(b1)から図14(b5)を参照して、上述した半開制御の変形例について説明する。なお、ここでは、上述した半開制御と異なる制御についてのみ説明する。
【0081】
図14では、羽部材1401a、bが(b1)から順に(b2)、(b3)、(b4)、(b5)と制御される様子を示す。ここでは、上述の半開制御と異なり、図14(b1)に示すセンサ1402が遊技球702を検知した状態から、両方の羽部材1401a、bを開位置へ移動させる制御を開始する。しかし、駆動回路13cは、各羽部材1401a、bを開位置へ移動させる速度を異ならしめるように制御する。具体的に、駆動回路13cは、羽部材1401bの移動速度を羽部材1401aの移動速度より遅く設定する。これにより、図14(b2)、(b3)に示すように、羽部材1401a、bは、一時的に半開制御されることとなる。この半開制御では、センサ1402が遊技球702を検知したことを契機に両方の羽部材1401a、bの制御を開始するため、タイマを使用した計時を行う必要がない。したがって、より簡易的な制御で羽部材1401a、bの半開制御を実行しうる。
【0082】
なお、上述では、両方の羽部材1401a、bが開位置に移動されると、同時に当該羽部材1401a、bを閉位置へ移動させている。しかしながら、駆動回路13cは、この開位置から閉位置への羽部材1401a、bの制御(S68)において、各羽部材1401a、bで制御を異ならしめるように制御してもよい。例えば、図14(a1)から(a5)で説明した半開制御のように、駆動回路13cは、まず、羽部材1401bのみを閉位置へ移動させてもよい。この場合、駆動回路13cは、一定時間が経過した後に、羽部材1401aを閉位置へ移動させる。一方、図14(b1)から(b5)で説明した半開制御のように、駆動回路13cは、各羽部材1401a、bを閉位置へ移動させる移動速度を異ならしめるように制御してもよい。この場合、駆動回路13cは、羽部材1401bの移動速度を羽部材1401aの移動速度より速く設定する。
【0083】
また、上述した半開制御では、羽部材1401aを開位置へ制御し、羽部材1401bを閉位置へ制御している。しかしながら、駆動回路13cは、遊技者の操作状況に応じて、羽部材1401aを閉位置へ制御し、羽部材1401bを開位置へ制御してもよい。この場合、センサ1402が羽部材1401aの左上と、羽部材1401bの右上に配置される必要がある。
【0084】
<他の実施形態>
次に、図15及び図16を参照して、他の実施形態について説明する。図15は、他の実施形態に係るパチンコ機1500を示す図である。
【0085】
パチンコ機1500は、入賞口1501、1502を含む。入賞口1501は、羽部材106a、b上を通過した遊技球702を補償するための他の入賞口である。したがって、入賞口1501は、開位置にある羽部材106a、b上を通過した遊技球702が到達する位置に配置されることが望ましい。また、図15に示すように、羽部材106a、b上を通過した遊技球702を入賞口1501へ誘導するための経路1503を複数の釘を用いて形成してもよい。これにより、遊技球702は、矢印L3の経路で入賞口1501へ入球する可能性が高まる。
【0086】
また、入賞口1502は、大入賞口108を形成する蓋上を通過し、大入賞口108に入球することなく、外側へ流れ出てしまう遊技球702を補償するための入賞口である。したがって、入賞口1502は、蓋上を通過した遊技球702が到達する位置に配置されることが望ましい。これにより、遊技球702は、矢印L4の経路で入賞口1502へ入窮する可能性が高まる。
【0087】
このように、本実施形態では、入賞口1501、1502を配置することで、羽部材106a、b上又は大入賞口108の蓋上を通過した遊技球702を補償する。これにより、遊技者の不快感を軽減しうる。
【0088】
図16は、他の実施形態に係る可変入賞口105を示す図である。図16(a1)乃至図16(a3)は、本発明の他の実施形態に係る可変入賞口105を示す。また、図16(b1)乃至図16(b3)は、従来の可変入賞口105を示す。
【0089】
本実施形態に係る可変入賞口105には、閉位置に制御された場合にハの字を形成し、開位置に制御された場合に逆ハの字を形成するように配置された羽部材1601a、bが設けられる。具体的に、図16(a1)、(b1)に示すように、羽部材1601a、bは、開位置において、その開口部の長さLが羽部材106a、bと同じ長さとなるように形成される。また、図16(a3)、(b3)に示すように、羽部材1601a、bは、閉位置において、可変入賞口105側の羽部材1601aと羽部材1601bとの間隔MがM>mとなるように形成される。ここで、mは、可変入賞口105側の羽部材106aと羽部材106bとの間隔を示す。さらに、閉位置において、羽部材1601a、bの上端から可変入賞口105の上端までの長さhが、h<Hとなるように形成される。ここで、Hは、羽部材106a、bの上端から可変入賞口105の上端までの長さを示す。
【0090】
上述のように羽部材1601a、bが設けられることにより、間隔Mが従来よりも広く、さらに長さhが従来よりも短いため、遊技者に対して遊技球702が可変入賞口105へ入りやすいという感覚を与えうる。このように、本実施形態に係る可変入賞口105は、遊技者に対して可変入賞口105への入球の期待感を向上させることを目的とする。なお、入球の期待感を向上させるためには、羽部材1601a、bの可変入賞口105側の端部の動きが遊技者に視認される必要がある。そのため、本実施形態に係るパチンコ機は、羽部材1601a、bの動きが視認可能な透明部材又は半透明部材で形成された当該羽部材1601a、bを覆うカバー部材1602を備えることが望ましい。
【0091】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。即ち、本発明を実施する上での具体的構成は上記実施形態に限られず、適宜設計変更可能である。なお、上記実施形態で説明した、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、上記実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】パチンコ機100の外観平面図である。
【図2】主制御基板200の構成例を示すブロック図である。
【図3】演出制御基板300の構成例を示すブロック図である。
【図4】主制御回路10の制御フローを示すフローチャートである。
【図5】演出制御回路50の制御フローを示すフローチャートである。
【図6】普図関連処理のフローチャートである。
【図7】可変入賞口の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係るパチンコ機800の可変入賞口105付近を拡大した図である。
【図9】第1の実施形態に係る反射部材801の突出位置と非突出位置とを示す斜視図である。
【図10】第1の実施形態に係る反射部材801が設けられた位置の遊技盤102断面図である。
【図11】第2の実施形態に係る羽部材1101a、bを示す図である。
【図12】第2の実施形態に係る通過抑制部の変形例を示す図である。
【図13】第2の実施形態に係る通過抑制部の変形例を示す図である。
【図14】第3の実施形態に係る羽部材1401a、bの制御例を示す図である。
【図15】他の実施形態に係るパチンコ機1500を示す図である。
【図16】他の実施形態に係る可変入賞口105を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
100:パチンコ機
【出願人】 【識別番号】597044139
【氏名又は名称】株式会社大都技研
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳

【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎

【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘

【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二


【公開番号】 特開2008−200275(P2008−200275A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−39745(P2007−39745)