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スロットマシン - 特開2008−200269 | j-tokkyo
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【発明の名称】 スロットマシン
【発明者】 【氏名】伊藤 智彦

【要約】 【課題】ストップスイッチの操作順番に応じて停止する図柄の組合せが異なる技術を用い、遊技者にとって有利となる遊技状態と不利となる遊技状態とを移行する。

【解決手段】遊技状態Aにおいて特定役に当選し、ストップスイッチ42が順押しであるときは図柄の組合せXを有効ラインに停止させ、順押し以外であるときは図柄の組合せXを有効ラインに停止させない。遊技状態Aにおいて図柄の組合せXが有効ラインに停止したときは遊技者にとって有利となる遊技状態Cに移行する。遊技状態Aにおいて役の非当選時に、順押しであるときは図柄の組合せYを有効ラインに停止させ、順押し以外であるときは図柄の組合せYを有効ラインに停止させない。遊技状態Aにおいて図柄の組合せYが有効ラインに停止したときは、遊技状態Bに移行する。遊技状態Aにおいて特定役に当選したときに、順押しにすべき旨を報知する操作順番報知手段71bを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄を表示した複数のリールと、
役の抽選を行う役抽選手段と、
各前記リールごとに設けられ、前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
遊技の開始により前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段と
を備え、
遊技状態として、遊技状態A、出玉率が1未満に設定された遊技状態B、及び出玉率が前記遊技状態Bよりも高く設定された遊技状態Cを備え、
前記遊技状態Aにおいて、前記役抽選手段は、特定役を含む役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記遊技状態Aであって前記役抽選手段で前記特定役に当選した場合において、前記ストップスイッチの操作順番がT1であるときは図柄の組合せXを有効ラインに停止可能とし、前記ストップスイッチの操作順番がT2(T2≠T1)であるときは前記図柄の組合せXを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、
前記遊技状態Aにおいて前記図柄の組合せXが有効ラインに停止したときは、前記遊技状態Cに移行するように制御し、
前記リール制御手段は、前記遊技状態Aであって前記役抽選手段による役の抽選の結果、所定の条件を満たした場合において、前記ストップスイッチの操作順番が前記T1であるときは図柄の組合せYを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチの操作順番が前記T2であるときは前記図柄の組合せYを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、
前記遊技状態Aにおいて前記図柄の組合せYが有効ラインに停止したときは、前記遊技状態Bに移行するように制御し、
前記遊技状態Aにおいて前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに、前記ストップスイッチの操作順番を前記T1にすべき旨を報知する操作順番報知手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】
請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記所定の条件を満たした場合とは、前記役抽選手段による役の抽選の結果、非当選の場合である
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技状態Cにおいて遊技回数P1を消化したときは、前記遊技状態Aに戻るように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技状態Bにおいて遊技回数P2を消化したときは、前記遊技状態Aに戻るように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技状態Aから前記遊技状態Cへの移行回数が何回になるまで前記報知手段による報知を行うかを決定する報知回数決定手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項6】
請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて役の抽選を行い、
前記役抽選手段で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記特別遊技に移行し、
前記報知回数決定手段は、前記特別遊技中において回数を決定し、
前記特別遊技の終了後の遊技を前記遊技状態Aに設定する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項7】
請求項3を引用する請求項6に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技状態C中に前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記遊技回数X1を消化するまで又は前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記遊技状態Cを維持するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、遊技者に再遊技を行わせるためのリプレイを含む役の抽選を行い、
前記遊技状態Cにおける前記リプレイの当選確率は、前記遊技状態Bにおける前記リプレイの当選確率よりも高く設定されており、
前記遊技状態Cの出玉率は、1を超えるように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者にとって有利となる遊技状態と、遊技者にとって有利でない遊技状態との間を移行させるスロットマシンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスロットマシンにおいて、所定の操作順番でストップスイッチを操作しなければ入賞しないように制御される役を設けたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、その役に当選したときに、その役を入賞させるためのストップスイッチの操作順番を報知することで、確実にその役を入賞させることができる。
したがって、例えば当選時に1つのストップスイッチの操作順番で入賞し、他の5つのストップスイッチの操作順番で入賞しない役を設けたときは、その役については、報知時の出玉率が非報知時の出玉率の6倍に設定することができるので、出玉率を大幅に高めることができる。
【特許文献1】特許第3302975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前述従来の技術において、今日では、出玉率は、役の当選時には必ずその役が入賞したと仮定したときの出玉率を指すべきであるという趨勢がある。
したがって、所定の操作順番でストップスイッチを操作しなければ入賞しない役の当選時に、必ずその役が入賞するとしたときは、出玉率(理論値)が大幅に高くなってしまうという問題がある。一方、報知の有無によって役が入賞/非入賞となる技術は、極めて有意義であり、この手法を利用したスロットマシンの提案が望まれている。
【0004】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、遊技者にとって有利となる遊技状態と、遊技者にとって有利でない遊技状態との間を移行させるとともに、出玉率を適切な値にしつつ、ストップスイッチの操作順番に応じて停止する図柄の組合せが異なる技術を利用したスロットマシンを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、複数の図柄を表示した複数のリールと、役の抽選を行う役抽選手段と、各前記リールごとに設けられ、前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、遊技の開始により前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段とを備え、遊技状態として、遊技状態A、出玉率が1未満に設定された遊技状態B、及び出玉率が前記遊技状態Bよりも高く設定された遊技状態Cを備え、前記遊技状態Aにおいて、前記役抽選手段は、特定役を含む役の抽選を行い、前記リール制御手段は、前記遊技状態Aであって前記役抽選手段で前記特定役に当選した場合において、前記ストップスイッチの操作順番がT1であるときは図柄の組合せXを有効ラインに停止可能とし、前記ストップスイッチの操作順番がT2(T2≠T1)であるときは前記図柄の組合せXを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、前記遊技状態Aにおいて前記図柄の組合せXが有効ラインに停止したときは、前記遊技状態Cに移行するように制御し、前記リール制御手段は、前記遊技状態Aであって前記役抽選手段による役の抽選の結果、所定の条件を満たした場合において、前記ストップスイッチの操作順番が前記T1であるときは図柄の組合せYを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチの操作順番が前記T2であるときは前記図柄の組合せYを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、前記遊技状態Aにおいて前記図柄の組合せYが有効ラインに停止したときは、前記遊技状態Bに移行するように制御し、前記遊技状態Aにおいて前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに、前記ストップスイッチの操作順番を前記T1にすべき旨を報知する操作順番報知手段を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記所定の条件を満たした場合とは、前記役抽選手段による役の抽選の結果、非当選の場合であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技状態Cにおいて遊技回数P1を消化したときは、前記遊技状態Aに戻るように制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技状態Bにおいて遊技回数P2を消化したときは、前記遊技状態Aに戻るように制御することを特徴とする。
【0007】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技状態Aから前記遊技状態Cへの移行回数が何回になるまで前記報知手段による報知を行うかを決定する報知回数決定手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項6の発明は、請求項5に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて役の抽選を行い、前記役抽選手段で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記特別遊技に移行し、前記報知回数決定手段は、前記特別遊技中において回数を決定し、前記特別遊技の終了後の遊技を前記遊技状態Aに設定することを特徴とする。
【0009】
請求項7の発明は、請求項3を引用する請求項6に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技状態C中に前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記遊技回数X1を消化するまで又は前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記遊技状態Cを維持するように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、遊技者に再遊技を行わせるためのリプレイを含む役の抽選を行い、前記遊技状態Cにおける前記リプレイの当選確率は、前記遊技状態Bにおける前記リプレイの当選確率よりも高く設定されており、前記遊技状態Cの出玉率は、1を超えるように設定されていることを特徴とする。
【0011】
(作用)
上記発明においては、遊技状態Aに移行すると、その後は、遊技状態B又は出玉率が遊技状態Bよりも高い遊技状態Cに移行する。遊技状態Aにおいて、図柄の組合せXが有効ラインに停止すると、遊技状態Cに移行する。これに対し、遊技状態Aにおいて図柄の組合せYが有効ラインに停止すると、遊技状態Bに移行する。
さらに、遊技状態Aでは、特定役の抽選が行われ、特定役の当選時において、ストップスイッチの操作順番がT1であるときに図柄の組合せXが有効ラインに停止可能となる。一方、ストップスイッチの操作順番がT2であるときは図柄の組合せXは有効ラインに停止しない。
【0012】
同様に、遊技状態Aでは、所定の条件を満たした場合(例えば、非当選であるとき)に、ストップスイッチの操作順番がT1であるときは図柄の組合せYが有効ラインに停止する。一方、ストップスイッチの操作順番がT2であるときは図柄の組合せYが有効ラインに停止しない。
以上より、遊技状態Aにおいて、ストップスイッチの操作順番をT2として遊技を進行すれば、遊技状態Bには移行しないものの、遊技状態Bよりも出玉率の高い遊技状態Cにも移行しない。遊技状態Cに移行するためには、ストップスイッチの操作順番をT1とする必要がある。しかし、ストップスイッチの操作順番をT1とすると、遊技状態Bに移行してしまう場合がある。
【0013】
また、遊技状態Aにおいて、操作順番報知手段により報知が行われないときはストップスイッチの操作順番をT2として遊技を進めることで遊技状態Bに移行することを阻止し、操作順番報知手段により、特定役の当選時にストップスイッチの操作順番をT1にすべき旨が報知されると、当該遊技でストップスイッチの操作順番をT1にすれば、遊技状態Cに移行することができる。
【0014】
なお、以下の実施形態では、ストップスイッチの操作順番T1は、順押し(左中右)であり、ストップスイッチの操作順番T2は、順押し以外の操作順番(5通り)である。
また、特定役は、小役4であり、小役4に当選した場合において、小役4に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止せず、かつストップスイッチの操作順番がT1であるときは、図柄の組合せXが有効ラインに停止するように制御される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、遊技者にとって有利となる遊技状態と、遊技者にとって有利でない遊技状態との間を移行させるとともに、出玉率を適切な値にしつつ、ストップスイッチの操作順番に応じて停止する図柄の組合せが異なる技術を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
【0017】
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。なお、メダル投入口43は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを設定するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口43からのメダルの投入は、ベットスイッチ40の操作に含まれるものである。
【0018】
また、スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
【0019】
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
【0020】
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
【0021】
ここで、本実施形態では、リール31は、左、中、右の3つが設けられており、これに対応して、ストップスイッチ42は、左、中、右の3つが設けられている。すなわち、左ストップスイッチ42に対応するリール31は左リール31であり、中ストップスイッチ42に対応するリール31は中リール31であり、右ストップスイッチ42に対応するリール31は右リール31である。
【0022】
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
【0023】
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
【0024】
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
【0025】
さらに、5本の図柄組合せラインのうち、遊技者によって投入又は設定操作されたメダル枚数に応じて、図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
【0026】
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
【0027】
本実施形態では、全ての遊技状態において、メダルを3枚投入して遊技を行うとともに、5本全ての図柄組合せラインが有効ラインに設定される。
ただし、メダルを1枚投入して水平方向中段の1本の有効ラインで遊技を行うことや、メダルを2枚投入して水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ラインで遊技を行うようにしても良い。
【0028】
図2は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図2に示すように、役としては、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
【0029】
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる遊技)に移行させる役である。本実施形態では、図2に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)が挙げられる。1BBは、特別遊技の1つである1BB遊技に移行させる役であり、RBは、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行させる役である。
なお、他の特別役として、2BB(第2種ビックボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
【0030】
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、小役1、小役2、小役3、及び小役4の4種類が設けられている。そして、各小役ごとに、図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数が異なるように設定されている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
【0031】
さらに、図2に示すように、以上の各種の役に対応する、リール31の図柄の組合せが予め定められている。なお、小役1における「any」とは、どの図柄でも良いことを意味する。
そして、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。
【0032】
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役(1BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
【0033】
このように、特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の役(小役及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、特別役以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
【0034】
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
【0035】
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41をオンする。スタートスイッチ41が操作されると、有効ラインが設定されるとともに、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段65)は、この信号を受信すると、全てのモータ32を駆動制御して、全てのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
【0036】
そして、遊技者は、各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段65)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、全てのリール31の停止時に、有効ライン上に停止したリール31上の図柄の組合せが予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
【0037】
遊技制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0038】
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
【0039】
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BB当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0040】
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図3は、本実施形態の役抽選テーブル62A〜62Eを示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。遊技状態としては、特別遊技以外に、遊技状態A(内部中/非内部中)、遊技状態B(非内部中/内部中)、遊技状態C(非内部中/内部中)を備えている。
【0041】
役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
【0042】
図3において、役抽選テーブル62Aは、遊技状態A(非内部中)及び遊技状態B(非内部中)で用いられる役抽選テーブルであり、1BB、RB、小役1、小役2、小役3、小役4及びリプレイの当選領域及び非当選領域が設けられている。なお、図3では、各当選領域を適宜区分しているが、実際には、1BBの当選領域は、約1/350程度であり、RBの当選領域は、約1/500程度であり、各小役の当選確率は、1/10〜1/100程度であり、リプレイの当選領域は、1/7.3であり、非当選領域は、4/5程度である。
【0043】
また、役抽選テーブル62Bは、遊技状態A(内部中)及び遊技状態B(内部中)で用いられる役抽選テーブルであり、役抽選テーブル62Aと比較すると、特別役(1BB及びRB)の当選領域が存在しない(非当選領域に設定されている)点が相違する。
さらにまた、役抽選テーブル62Cは、1BB遊技中及びRB遊技中で用いられる役抽選テーブル62であり、小役1〜小役4の当選領域及び非当選領域が設けられているとともに、小役3の当選領域が最も広く形成されている。
【0044】
さらに、役抽選テーブル62Dは、遊技状態C(非内部中)で用いられる役抽選テーブル62であり、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイの当選確率が高く設定されている。役抽選テーブル62Aのリプレイの当選確率は1/7.3であるが、役抽選テーブル62Dのリプレイの当選確率は、1/1.2程度であり、ほぼ毎遊技、リプレイが当選するように設定されている。
また、役抽選テーブル62Eは、遊技状態C(内部中)で用いられる役抽選テーブル62であり、役抽選テーブル62Dと比較すると、特別役(1BB及びRB)の当選領域が存在しない(非当選領域に設定されている)点が相違する。
【0045】
次に、遊技状態の出玉率について説明する。
出玉率とは、メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値(払出し枚数×役の当選確率)を意味する。出玉率が100%(1)のときは、メダルの投入数と払出し数とが同一値であることを意味する。
したがって、出玉率が100%未満であるときは、遊技の進行に伴い、メダルが減少していくこととなり、出玉率が100%を超えるときは、遊技を継続するに従ってメダルが増加していくこととなる。
【0046】
ここで、本実施形態では、遊技状態A及び遊技状態Bは、出玉率が100%を下回る遊技である。これに対し、遊技状態Cは、出玉率が100%を上回る遊技である。具体的には、1遊技あたり、メダルの純増枚数が約0.6枚に設定されている。
したがって、遊技状態Cにおいては、リプレイが頻繁に当選するとともに、出玉率が100%を上回るので、遊技者は、メダルを徐々に増やしつつ特別役の当選を待つことができる。
【0047】
説明を図1に戻す。
特別役当選持越し手段63は、特別役に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(当選した特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
図示しないが、1BB及びRBに対応する特別役フラグが設けられており、1BBの当選時には1BBフラグがオンとなり、1BBが入賞したときはオフにされる。RBフラグも同様である。
【0048】
操作順番検出手段64は、遊技者によるストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。各ストップスイッチ42が操作されると、その信号が操作順番検出手段64に送信される。操作順番検出手段64は、受信した信号に基づいて、操作されたストップスイッチ42がどのストップスイッチ42であるかを検出する。例えば、左ストップスイッチ42が操作されると、その信号が操作順番検出手段64に送信される。操作順番検出手段64は、その信号を受信すると、左ストップスイッチ42が操作されたことを検知する。
【0049】
リール制御手段65は、先ず、スタートスイッチ41が操作されたときに、全て(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段65は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル66を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
【0050】
例えば、リール制御手段65は、役に当選した遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
【0051】
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(図柄の移動数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から数えて5図柄以内に設定されている。いいかえれば、リール31の停止制御時間の範囲内、すなわちストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間から190ms以内に設定されている。
【0052】
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄数(5図柄)先までの図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
【0053】
いいかえれば、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、「リール31の停止制御の範囲内」においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
【0054】
また逆に、役の非当選時に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、「リール31の停止制御の範囲内」においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
【0055】
停止位置決定テーブル66は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル66は、以下の1BBテーブル等を備える。
【0056】
1BBテーブルは、当該遊技で1BBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技で1BBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
RBテーブルについても、上記1BBテーブルと同様であり、1BBテーブルにおける「1BB」を、「RB」と読み替えたものに相当する。
【0057】
また、小役1テーブルは、当該遊技で小役1に当選したことを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0058】
小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブルについても、それぞれ上記の小役1テーブルと同様であり、小役1テーブルにおける「小役1」を、それぞれ「小役2」、「小役3」、「リプレイ」と読み替えたものに相当する。
【0059】
小役4テーブルは、当該遊技で小役4に当選したことを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において小役4に対応する図柄の組合せ(「7」−「7」−「BAR」)を有効ラインに停止させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらに、小役4テーブルは、小役4に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができない場合(小役4の取りこぼし時、すなわち小役4の非入賞時)において、ストップスイッチ42の操作順番が順押し(左中右の順)であるときは、図柄の組合せXを有効ラインに停止させるとともに、ストップスイッチ42の操作順番が順押し以外(左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の5通り)であるときは、図柄の組合せXを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
ここで、図4に示すように、図柄の組合せXは、「RP」−「RP」−「ベル」に設定されている。
【0060】
さらにまた、特別役優先特別役・小役テーブルは、特別役(1BB又はRB)の当選を持ち越している遊技中に小役(小役1〜小役4のいずれか)に当選した遊技で用いられ、先ず、当選した特別役(1BB又はRB)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御し、当選した特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、当選した小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御する。そして、小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにリール31の停止位置を定めている。
【0061】
また、リプレイ優先特別役・リプレイテーブルは、特別役(1BB又はRB)の当選を持ち越しているときにリプレイに当選した遊技で用いられ、先ず、当選したリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御し、当選したリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、当選している特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御する。そして、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにリール31の停止位置を定めている。
【0062】
さらに、非当選テーブルは、特別役の当選を持ち越していない非当選時の遊技で用いられ、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、非当選テーブルは、ストップスイッチ42の操作順番が順押しであるときは、図4に示す図柄の組合せY(Y1〜Y5のいずれか)を有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めているとともに、ストップスイッチ42の操作順番が順押し以外であるときは、図柄の組合せYが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0063】
以上の停止位置決定テーブル66を用いて、リール制御手段65は、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、リール31の停止制御の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
【0064】
次に、本実施形態におけるリール31上の図柄配列と、リール31の停止制御との関係について説明する。
図5は、本実施形態における各リール31の外周面の図柄配列を示す平面図である。なお、図5では、一部の図柄のみを示しているが、図中、空欄となっている部分にも所定の図柄が表示されており、図5では図示を省略している。
【0065】
図5に示すように、各リール31には、21個の図柄が等間隔で配列されている。
また、各リール31には、「RP」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、「RP」の図柄がリール31に配列されている。よって、「RP」の図柄については、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、常に、「RP」の図柄を所望の有効ラインに停止させるように制御することができる。
【0066】
これにより、リプレイテーブルが用いられたときは、常に、当選したリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。また、リプレイ優先特別役・リプレイテーブルが用いられたときは、本実施形態では、常に、優先されるリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。このため、リプレイ優先特別役・リプレイテーブルが用いられたときは、特別役が入賞する場合はない。
【0067】
さらにまた、各リール31には、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、「ベル」の図柄がリール31に配列されている。よって、「ベル」の図柄については、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、常に、「ベル」の図柄を所望の有効ラインに停止させるように制御することができる。
【0068】
これにより、小役3テーブルが用いられたときは、常に、当選した小役3に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。また、特別役優先特別役・小役3テーブルが用いられた場合において、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、常に、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
【0069】
さらにまた、小役4テーブルが用いられた場合において、小役4に対応する図柄の組合せ(「7」−「7」−「BAR」)を有効ラインに停止させることができない場合において、ストップスイッチ42の操作順番が順押しであるときは、常に、図柄の組合せX(「RP」−「RP」−「ベル」)を有効ラインに停止させることができる。
【0070】
また、「RP」及び「ベル」以外の図柄である「7」、「BAR」、「チェリー」、「スイカ」については、少なくとも1箇所は、6図柄以上の間隔で配置されている。したがって、1BB、RB、小役1、小役2、小役4については、適切な位置でストップスイッチ42が操作されなければ、入賞しない。
【0071】
停止図柄判断手段67は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段67は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
【0072】
払出し手段68は、停止図柄判断手段67により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
【0073】
特別遊技制御手段69は、特別遊技(1BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から1BB遊技又はRB遊技への移行)、1BB遊技中又はRB遊技中の遊技の進行、及び1BB遊技又はRB遊技の終了を制御するものである。
先ず、1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段69は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。特に、高確率で、小役3に当選する遊技状態となる。
【0074】
そして、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が400枚以上になったことに設定されている。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段69は、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
そして、特別遊技制御手段69は、カウントされた払出し枚数が400枚以上となったと判断したときは、1BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
なお、1BB遊技の終了後は、上述したように、特定遊技に移行する。
【0075】
また、特別遊技制御手段69は、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RB遊技に移行させる。RB遊技においても、役抽選テーブル62Cを用いて遊技が行われ、高確率で小役3に当選する遊技状態となる。
本実施形態では、RB遊技の終了条件として、役の入賞回数が8回に到達したこと、又は遊技回数が12回に到達したことに設定されている。
【0076】
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段69は、RB遊技中の役の入賞回数及び遊技回数をカウントし、毎遊技、役の入賞回数及び遊技回数を更新し続け、役の入賞回数が8回に到達するか又は遊技回数が12回に到達したと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。
【0077】
遊技状態制御手段70は、特別遊技以外の遊技の遊技状態を、どの遊技状態にするかを制御するものである。
本実施形態では、特別遊技以外の遊技状態として、遊技状態A、遊技状態B、遊技状態Cを備える。
図6は、遊技状態の移行を示す図である。以下、図6に基づき、遊技状態の移行を説明する。
【0078】
遊技状態A、遊技状態B、及び遊技状態Cのいずれも、非内部中(特別役に当選していない状態)と内部中(特別役に当選している状態)とを有している。
先ず、特別遊技が終了すると、遊技状態制御手段70は、遊技状態を、遊技状態A(非内部中)に設定する。遊技状態Aは、上述したように、役抽選テーブル62Aを用いて役の抽選が行われる遊技状態である。遊技状態A(非内部中)は、特別役に当選するまで、図柄の組合せXが停止するまで、又は図柄の組合せY(Y1〜Y5のいずれか)が停止するまで継続される。
【0079】
遊技状態A(非内部中)に特別役に当選すると、次遊技から遊技状態A(内部中)に移行する。遊技状態A(内部中)は、役抽選テーブル62Bが用いられる遊技状態であり、当選した特別役が入賞するまで継続される。当選した特別役が入賞すると、次遊技から特別遊技に移行する。なお、一旦遊技状態A(内部中)となったときは、その後に図柄の組合せXや図柄の組合せYが停止しても、遊技状態の移行はない。
【0080】
また、遊技状態A(非内部中)において図柄の組合せXが停止すると、次遊技から、遊技状態C(非内部中)に移行する。
遊技状態C(非内部中)は、役抽選テーブル62Dが用いられる遊技状態であり、この遊技状態は、50遊技消化するまで継続される。また、50遊技の消化中に特別役に当選したときは、遊技状態C(非内部中)から遊技状態C(内部中)に移行する。遊技状態C(内部中)に移行すると、役抽選テーブル62Eが用いられる。
【0081】
遊技状態Cで50遊技を消化した時点で、非内部中であるときは、遊技状態A(非内部中)に移行する。これに対し、遊技状態Cで50遊技を消化した時点で内部中であるときは、遊技状態A(内部中)に移行する。また、遊技状態Cの内部中に特別役が入賞したときは、次遊技から特別遊技に移行する。ここで、遊技状態C(内部中)のときは、当選している特別役が入賞することは稀であり、通常は、リプレイに当選・入賞する遊技となる。
【0082】
さらにまた、遊技状態A(非内部中)のときに、図柄の組合せY(Y1〜Y5のいずれか)が停止すると、遊技状態B(非内部中)に移行する。遊技状態B(非内部中)で特別役に当選することなく500遊技を消化したときは、遊技状態A(非内部中)に移行する。
さらに、遊技状態Bにおいて500遊技を消化する前に特別役に当選し、かつ特別役が入賞したときは、次遊技から、特別遊技に移行する。また、遊技状態Bにおいて500遊技を消化する前に特別役に当選したが、500遊技消化後も特別役が入賞していないときは、遊技状態A(内部中)に移行する。
【0083】
以上の遊技の流れにおいて、遊技状態A(非内部中)では、図柄の組合せXが停止して遊技状態Cに移行するか、又は図柄の組合せYが停止して遊技状態Bに移行する。遊技状態Cは、遊技状態Bよりも出玉率が高く、遊技者にとって有利となるため、遊技者は、遊技状態Aから遊技状態Cに移行するのを期待して遊技を行うこととなる。
【0084】
遊技状態Aでは、ストップスイッチ42の操作順番を順押し以外にすれば、図柄の組合せYが停止しない。したがって、ストップスイッチ42の操作順番を順押し以外にしていれば、遊技状態Bへの移行を回避することができる。
しかし、ストップスイッチ42の操作順番を順押し以外とすれば、図柄の組合せXもまた、いつまでも停止しないこととなる(図柄の組合せXは、順押しでのみ有効ラインに停止するため)。
【0085】
このため、遊技者にとっては、遊技状態A(非内部中)では、小役4当選時以外は順押し以外として、図柄の組合せYが有効ラインに停止するのを避けつつ、小役4当選時には、順押しとして、小役4の取りこぼし図柄の組合せである「RP」−「RP」−「ベル」を有効ラインに停止するのを待つこととなる。
【0086】
なお、小役4の当選時に、小役4に対応する図柄の組合せが停止する確率は、約3%程度であるため、小役4の当選時の約97%は、小役4の取りこぼし図柄の組合せである「RP」−「RP」−「ベル」が有効ラインに停止する。また、小役4の当選時に、小役4に対応する図柄の組合せである「7」−「7」−「BAR」が有効ラインに停止したときは、遊技状態の移行はない。
さらにまた、遊技状態Bや遊技状態Cのときに、図柄の組合せX、及び図柄の組合せYが停止する場合があるが、この場合には遊技状態の移行はない(遊技者に有利/不利はない)。
【0087】
演出制御手段71は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段71は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段71は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
【0088】
また、演出パターンは、当選役に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。例えば、特別役当選時、小役当選時、リプレイ当選時、非当選時等ごとに、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段71は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
【0089】
また、演出制御手段71は、操作順番報知手段71aを備える。
操作順番報知手段71aは、遊技状態Aにおいて小役4に当選したときに、ストップスイッチ42の押し順を順押しにすべき旨の報知を行うものである。例えば、小役4の当選時には、画像表示装置23に、「左から押せ!」のような画像表示を行い、遊技者に、小役4の取りこぼし図柄の組合せである「RP」−「RP」−「ベル」を有効ラインに停止させることを促すようにする。
なお、遊技状態Aでは、常に上記報知が行われるわけではなく、下記の報知回数決定手段71bで決定された回数に限られる。
【0090】
また、演出制御手段71は、報知回数決定手段71bを備える。
報知回数決定手段71bは、遊技状態Aで操作順番報知手段71aによる報知を何回行うかを決定する。
例えば、報知回数決定手段71bにより報知回数が5回と決定されたときは、遊技状態Aから遊技状態Cへの移行回数が5回になるまで報知を行うことを意味する。そして、5回目の遊技状態Cが終了し、6回目の遊技状態Aに移行したときは、操作順番報知手段71aによる報知を行わない。
【0091】
また、報知回数決定手段71bは、特別遊技中に、報知回数を決定する。本実施形態では、特別遊技中に、報知回数を何回にするかを、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって決定する。
【0092】
また、報知回数決定手段71bは、遊技状態Bにおいて500遊技を消化し、遊技状態Aに移行したときは、何回報知を行うかを決定する。ここでの回数の期待値は、特別遊技から遊技状態Aに移行したときに決定される回数の期待値よりも少ない回数に決定される。例えば、特別遊技から遊技状態Aに移行したときに決定される回数は、3〜10回程度とし、遊技状態Bから遊技状態Aに移行したときに決定される回数は、1〜5回程度とすることが挙げられる。
なお、このような決定をなくし、遊技状態Bから遊技状態Aに移行したときは、操作順番報知手段71aによる報知を一切行わなくても良い。
【0093】
したがって、遊技者は、遊技状態Aにおいては、操作順番報知手段71aによる報知が行われるまで、ストップスイッチ42の操作順番を順押し以外として遊技を進める。そして、小役4に当選し、操作順番報知手段71aによる報知が行われたときは、ストップスイッチ42の操作順番を順押しとする。これにより、小役4に対応する図柄の組合せが偶然に停止してしまう場合以外は、図柄の組合せXが停止し、遊技状態Cに移行することができる。
【0094】
また、遊技状態Aから遊技状態Cへの移行回数が抽選で決定された上限値に達すると、その次の遊技状態Aでは報知は行われない。この場合には、約80%程度の確率で非当選となるので、遊技状態Aにおいて順押しを続けた場合には、非当選時の遊技で図柄の組合せYが停止し、遊技状態Bに移行する。一方、遊技状態Aにおいて、非当選となる前に小役4に当選し、図柄の組合せXが停止したときは、遊技状態Cに移行する。
【0095】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)本実施形態では、遊技状態Aから遊技状態Cに移行した場合において、50遊技消化したときは、再度、遊技状態Aに戻るようにした。しかし、これに限らず、一旦、遊技状態Cに移行したときは、特別役に当選するまで、遊技状態Cを維持するようにしても良い。また、遊技状態Aから遊技状態Bに移行した場合において、500遊技消化したときは、再度、遊技状態Aに戻るようにした。しかし、これに限らず、一旦、遊技状態Bに移行したときは、特別役が当選又は入賞するまで、遊技状態Bを維持するようにしても良い。
【0096】
(3)本実施形態では、小役4に当選した場合において、ストップスイッチ42の操作順番が順押しであるときは図柄の組合せXが有効ラインに停止可能とし、ストップスイッチ42の操作順番が順押し以外であるときは図柄の組合せXが有効ラインに停止しないようにした。しかし、どの操作順番であるときに図柄の組合せXが停止するかは任意に設定することができる。例えば、小役4に当選した場合において、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときは図柄の組合せXが有効ラインに停止し、最初に中又は右ストップスイッチ42が操作されたときは停止しないようにしても良い。
【0097】
(4)本実施形態では、特別遊技の終了後に遊技状態Aに移行するようにしたが、これに限らず、遊技中に所定の条件を満たした場合(例えば小役1に当選した場合)に、遊技状態Aに移行するようにしても良い。
【0098】
(5)本実施形態では、役の抽選で非当選である場合において、ストップスイッチ42の操作順番が順押しであるときに、図柄の組合せYが有効ラインに停止するようにした。しかし、これに限らず、非当選時には、遊技状態が移行しないようにし、遊技状態Aから遊技状態Bに移行するための移行役を設け、この移行役に当選し、ストップスイッチ42の操作順番が順押しされることによって、移行役に対応する図柄の組合せ(例えば、当選時にストップスイッチ42の操作順番が合っていれば必ず入賞する図柄の組合せ、「ベル」−「RP」−「ベル」等)が有効ラインに停止したことを条件として、遊技状態Bに移行するようにしても良い。
【0099】
(6)本実施形態では、報知回数決定手段71bは、遊技状態Aから遊技状態Cへの移行回数が何回になるまで報知を行うかを決定したが、これに限らず、例えば、遊技回数が何回になるまで報知を行うかを決定したり、あるいは、特定の小役又はリプレイが何回当選するまで報知を行うかを決定しても良い。
【0100】
(7)本実施形態では、遊技状態Cの出玉率は、1を超えるように設定したが、これに限らず、1を下回るが、遊技の進行によってもメダルがほとんど減らない遊技状態に設定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。
【図2】役の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。
【図3】役抽選テーブルを示す図である。
【図4】当選役と図柄の組合せとの関係を示す図である。
【図5】各リールの図柄配列を示す平面図である。
【図6】遊技状態の移行を示す図である。
【符号の説明】
【0102】
10 スロットマシン
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62E) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 操作順番検出手段
65 リール制御手段
66 停止位置決定テーブル
67 停止図柄判断手段
68 払出し手段
69 特別遊技制御手段
70 遊技状態制御手段
71 演出制御手段
71a 操作順番報知手段
71b 報知回数決定手段
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100113228
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 正


【公開番号】 特開2008−200269(P2008−200269A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−39573(P2007−39573)