Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
弾球遊技機 - 特開2008−200268 | j-tokkyo
トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽

【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】赤坂 道春

【要約】 【課題】遊技領域を拡大できる上に、狙った位置に対して高精度に発射でき、ファール球や戻り球も発生しない弾球遊技機を提供する。

【解決手段】発射ハンドル23の操作で遊技領域4内に遊技球20を発射する発射装置31を備えた弾球遊技機において、発射装置31を、遊技領域4の中央部に対して斜め上方に配置して遊技領域4の横方向を拡大する。加えて、発射装置31の発射口35を、横打ちされた遊技球20が遊技領域4内に側方から打ち込まれる方向に向けることで、発射通路長を短縮して、発射精度を向上しファール球をなくす。また、発射口35に戻り球防止弁36を取り付けて戻り球をなくす。上皿21から上方の発射装置31への送球の必要から設ける送球装置は、上皿21から受けた遊技球20を打球又は投球によって発射装置31側に送るように構成して、送球装置構成を簡易化し、送球動作を高速化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発射ハンドルの操作により、その操作量に応じた強さで、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に遊技球を発射する発射装置を備えた弾球遊技機において、
前記発射装置は、前記遊技領域の上下端方向の上端側に配置され、前記発射ハンドルの操作によって駆動制御される駆動部材により発射される遊技球が直接前記遊技領域内にほぼ水平方向に送り込まれるように発射口が形成され、かつ、この発射口には戻り球防止手段が取り付けられてなることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記発射装置は、前記駆動部材、前記発射口、前記駆動部材で発射される直前の遊技球が待機する遊技球待機位置から前記発射口までの遊技球通路、前記戻り球防止手段及び前記駆動部材の駆動源を含む構成部分が一体に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記発射装置は、前記遊技球通路が、上り傾斜で始まり、下り傾斜で終わるように形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記発射装置は、前記駆動部材で発射される直前の遊技球が待機する待機位置から、前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置まで遊技球が、前記駆動部材が駆動されることにより強制移動されるよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の封入球式弾球遊技機。
【請求項5】
前記発射装置は、前記遊技球通路が、上り傾斜で始まり、前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置においては下り傾斜もしくは前記発射口となるよう形成されたことを特徴とする請求項4に記載の封入球式弾球遊技機。
【請求項6】
遊技球が前記遊技球通路の前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置に到達したことを検出可能な位置に前記センサを配置したことを特徴とする請求項5に記載の封入球式弾球遊技機。
【請求項7】
前記発射装置に遊技球を送るための送球装置を備え、
この送球装置は、前記遊技盤の下方側に配置され、発射用に遊技球を貯留しておく遊技球貯留皿から受けた遊技球を、打球又は投球によって前記発射装置側に送る球送り手段を具備することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の弾球遊技機。
【請求項8】
前記発射装置と、遊技球発射毎に前記遊技球待機位置に遊技球を供給する遊技球供給装置とが隣接配置され、前記遊技球供給装置に隣接配置されてこの遊技球供給装置に遊技球を供給可能に形成された、複数個の遊技球を貯留可能な待機球溜めに遊技球を送るための送球装置を備え、
この送球装置は、前記遊技盤の下方側に配置され、発射用に遊技球を貯留しておく遊技球貯留皿から受けた遊技球を、打球又は投球によって前記待機球溜めに送るための球送り手段を具備することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の弾球遊技機。
【請求項9】
前記発射装置の発射口の手前位置に遊技球の通過を検出するセンサを配置したことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
【請求項10】
前記遊技球通路の上り傾斜の頂点を越えた箇所に、遊技球の通過を検出するセンサを配置したことを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の弾球遊技機。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やスマートボール等の弾球遊技機、特に発射装置を上部に配置した弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技盤面の拡大等を目的として、遊技球の発射装置を遊技機上部に配置した弾球遊技機があった(例えば特許文献1及び2)。
特許文献1に記載の弾球遊技機は、遊技盤の上方一側に発射位置を設けると共に、縦長の発射杆を上下動して遊技球を発射する発射装置を上記発射位置の下方に設けることにより、遊技盤面(遊技領域)を広く使用できるようにしたパチンコ機である。
また、特許文献2には、遊技盤面の拡大が主目的ではないが、遊技球を遊技領域内に打ち出す発射装置を遊技盤の上部側方に設け、遊技盤(遊技領域)を広くした弾球遊技機が記載されている。
【特許文献1】実開昭59−87881号公報
【特許文献2】特開2003−325787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上掲特許文献1及び2に記載の弾球遊技機では、発射されたが遊技領域に到達しなかった遊技球(ファール球)の発生等、無効な発射球の発生を防ぐための配慮がなされていなかった。
ファール球等、無効な発射球の発生は、遊技場管理者から見れば遊技機稼働率を低下させることになり、遊技者から見れば自身が望む遊技進行の妨げとなる。特に、短時間で多数の遊技球を発射させたい場面ではその大きな妨げとなるもので、遊技場管理者及び遊技者の双方から、改善の要望があった。
【0004】
特許文献1に記載の弾球遊技機では、次に発射する遊技球の待機位置である球発射位置は遊技球が1個程度の空間のみであり(特許文献1の図2参照)、一見するとファール球等、無効な発射球が生じなさそうである。しかし、遊技球を直上に打出す構成であり、上部に発射口が開口していることからも、実際には一旦遊技領域に発射された遊技球が戻り球として戻ってきてしまう場合が考えられる。このような戻り球は、遊技の進行上、遊技場管理者及び遊技者の双方にとってファール球と同じ不利益を被る無効な発射球であって、改善すべきものである。
【0005】
特許文献2に記載の弾球遊技機では、ファール球の発生を防止する点については何ら配慮されてなく、ファール球の発生は不可避である。そこでファール球は、遊技者の不利にならないように打球供給皿(上皿)や余剰玉受皿(下皿)に返却されるようになっているが、その構造は複雑である(特許文献2の段落[0019]参照)。仮に、ファール球返却のための構造が簡易化されたとしても、ファール球は、上述したように、遊技場管理者及び遊技者の双方から回避されるべきものであり、その改善の要望が大であった。
【0006】
また、特許文献1に記載の弾球遊技機では、球発射位置に供給される遊技球は、賞球用に貯留している上タンク内の遊技球や、弾球遊技機列上方の球補給樋からの遊技球であっった。少なくとも、遊技者が遊技開始に当たって購入した遊技球や、遊技開始後に払い出された遊技球、つまり、打ち出すために遊技球を貯留しておく上皿等の皿を経由した遊技球(以下、遊技者経由の遊技球と記す。)ではなく、それとは別に弾球遊技機内に用意した遊技球(以下、交換球と記す。)が発射されていた。
この場合、1個の遊技球が発射されると、遊技者経由の遊技球が1個減少するという構成であるとしても、遊技者経由の遊技球自体がその遊技者の発射操作で発射されるという、単純かつ明快な遊技球消費のメカニズムからは外れることになる。
これは、遊技者経由の遊技球が交換球に交換されて発射されるということになり、何らかの疑念を持たせかねない。例えば、発射時に支払われる遊技者経由の遊技球の送り先の遊技球貯留容量(特許文献1に記載の弾球遊技機では上タンク容量)が大きい場合には、多量の遊技球のロンダリング(遊技球洗浄)が生じ得る等、上記遊技球の交換過程において不正が生じる虞があった。
更に、特許文献1に記載の弾球遊技機では、遊技球の上記交換は勿論1対1交換で行われているが、このような構成であると、遊技者経由の遊技球及び交換球のいずれかの遊技球が不足すると遊技球が発射できなくなり、遊技が停止状態となった。
【0007】
また、特許文献2に記載の弾球遊技機では、上皿内の遊技球を上部発射位置に送る機構が極めて複雑であり(特許文献2の段落[0021]〜[0030]及び図12参照)、したがって、この点についても改善の要望が大きかった。
【0008】
本発明は、上記のような要望に鑑みてなされたもので、遊技領域を拡大でき、また、高い精度(遊技者が狙った位置に着弾し得る確度)で発射が可能で、しかも、ファール球や戻り球等の無効な発射球が発生しない弾球遊技機を提供することを目的とする。
また本発明は、遊技球発射において従来行われていた遊技球の交換に起因する疑念を生じさせたり、遊技を停止させることがなく、更には、遊技盤下方の皿内の遊技球を上部発射位置に送る機構が極めて簡単で、かつ遊技球を瞬時に送ることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための手段を以下に述べる。
各手段は、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明の理解を容易にするためであって、本明細書に記載の技術的特徴が以下の各項に記載のものに限定されるものではない。
以下の各手段のうち、(1)項が請求項1に、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、(4)項が請求項4に、(5)項が請求項5に、(6)項が請求項6に、(7)項が請求項7に、各々対応する。なお、各手段においては、必要に応じてその作用等についても述べる。
【0010】
(1)発射ハンドルの操作により、その操作量に応じた強さで、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に遊技球を発射する発射装置を備えた弾球遊技機において、前記発射装置は、前記遊技領域の上下端方向の上端側に配置され、前記発射ハンドルの操作によって駆動制御される駆動部材により発射される遊技球が直接前記遊技領域内にほぼ水平方向に送り込まれるように発射口が形成され、かつ、この発射口には戻り球防止手段が取り付けられてなることを特徴とする弾球遊技機。
発射装置は、遊技領域の上下端方向の上端側に配置され、したがって、遊技領域の左側や右側には、遊技球(発射球)の通路を必要とせず、遊技領域、特にその横方向の拡大が可能となる。
また発射装置は、遊技球が直接遊技領域内にほぼ水平方向に送り込まれるように、その発射口が形成されており、発射通路長(遊技球待機位置から発射口までの遊技球通路の長さ)を短くすることで、発射球の着弾位置を高精度化できる。つまり、発射通路長を短くすることで、発射ハンドルの操作によって狙った位置への着弾確度を高め、かつファール球を発生させない発射装置を可能とする。換言すれば、従来は長壁をなすガイドレールに導かれた後、重力により遊技領域に落下するため、ガイドレールの表面状態、傾斜等、様々な要因により、打球エネルギが一定であっても着弾位置がばらつくという問題があったが、本構成においては、ガイド長が最少限で済むため、これを解消できる。
また遊技球は、横方向に移動してほぼ水平方向に直接遊技領域内に送り込まれるように構成、つまり、直上に打出す構成ではない上に、発射口には戻り球防止手段が取り付けられているので、戻り球も発生することがない。
遊技球が直接遊技領域内に送り込まれることは、発射装置の発射口以降には遊技球ガイド部材等(更なる遊技球通路:発射通路)を必要としないことを意味する。
【0011】
(2)前記発射装置は、前記駆動部材、前記発射口、前記駆動部材で発射される直前の遊技球が待機する遊技球待機位置から前記発射口までの遊技球通路、前記戻り球防止手段及び前記駆動部材の駆動源を含む構成部分が一体に構成されたことを特徴とする(1)項に記載の弾球遊技機。
発射装置の駆動部材、発射口、遊技球通路、戻り球防止手段及び駆動部材の駆動源等の構成部分を一体に構成すれば、このような発射装置を備える弾球遊技機の組立て、部品管理をし易くする。
【0012】
(3)前記発射装置は、前記遊技球通路が、上り傾斜で始まり、下り傾斜で終わるように形成されたことを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の弾球遊技機。
遊技球通路(発射通路)を上記のように傾斜して、つまり、当初は上り坂に、途中から下り坂に形成して発射口に至らせれば、これらの傾斜(坂)は遊技球に対して次のように機能する。つまり、上り傾斜によっては、遊技球待機位置で遊技球が安定するため、何らかの理由で発射口側に転がり始めて遊技球待機位置から発射口側に移動する、ひいては発射口を出て遊技領域内に進入することが阻止されるように機能する。また下り傾斜によっては、上り傾斜を越えた遊技球が遊技球待機位置側に戻らない(ファール球発生が阻止される)ように機能する。
(4)前記発射装置は、前記駆動部材で発射される直前の遊技球が待機する待機位置から、前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置まで遊技球が、前記駆動部材が駆動されることにより強制移動されるよう構成されていることを特徴とする(3)項に記載の封入球式弾球遊技機。
(5)前記発射装置は、前記遊技球通路が、上り傾斜で始まり、前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置においては下り傾斜もしくは前記発射口となるよう形成されたことを特徴とする(4)項に記載の封入球式弾球遊技機。
(6)遊技球が前記遊技球通路の前記発射口から前記遊技領域内に送り込まれることとなる位置に到達したことを検出可能な位置に前記センサを配置したことを特徴とする(5)項に記載の封入球式弾球遊技機。
【0013】
(7)前記発射装置に遊技球を送るための送球装置を備え、この送球装置は、前記遊技盤の下方側に配置され、発射用に遊技球を貯留しておく遊技球貯留皿から受けた遊技球を、打球又は投球によって前記発射装置側に送る球送り手段を具備することを特徴とする(1)項、(2)項又は(3)項に記載の弾球遊技機。
特許文献2に記載の弾球遊技機では、遊技機下部の上皿から上部の発射装置に遊技球を送る機構が極めて複雑で、送る時間も長時間要したが、本(7)項に記載の弾球遊技機の送球装置では、上述したように打球又は投球によって待機球溜めに送球するもので、構成は簡単に、送球は高速になる。
【0014】
(8)前記発射装置と、遊技球発射毎に前記遊技球待機位置に遊技球を供給する遊技球供給装置とが隣接配置され、前記遊技球供給装置に隣接配置されてこの遊技球供給装置に遊技球を供給可能に形成された、複数個の遊技球を貯留可能な待機球溜めに遊技球を送るための送球装置を備え、この送球装置は、前記遊技盤の下方側に配置され、発射用に遊技球を貯留しておく遊技球貯留皿から受けた遊技球を、打球又は投球によって前記待機球溜めに送るための球送り手段を具備することを特徴とする(1)項、(2)項又は(3)項に記載の弾球遊技機。
遊技球供給装置は、遊技球発射毎、例えば600msという短時間間隔で遊技球待機位置に遊技球を供給するため、発射装置に隣接配置される。つまり、遊技盤上部側に配置される。遊技球供給装置は、遊技球発射毎に遊技球待機位置に遊技球を供給するため、この遊技球供給装置に遊技球を供給可能に待機球溜めが形成される。この待機球溜めも、遊技球供給装置に隣接して形成、つまり遊技盤上部側に形成される。
送球装置は、その球送り手段によって、遊技球貯留皿内の遊技球を受け、その遊技球を、打球又は投球によって前記待機球溜めに送るので、遊技球送球は一瞬のうちに行われる。遊技球を遊技領域内に発射する時間間隔(遊技球発射間隔)が600msであったとしても、それより速い、例えば200ms程度の時間で遊技球送球が可能である。
このように、本(8)項に記載の弾球遊技機では、遊技球貯留皿内の遊技球が、つまり遊技者経由の遊技球が、発射される遊技球となり、特許文献1に記載の弾球遊技機におけるような交換球は介在せず、交換球に起因する遊技上の疑念を生じさせない。
また、待機球溜めには複数個の遊技球を貯留可能であり、しかも、この待機球溜めへの遊技球貯留皿からの遊技球の送球は、打球又は投球によって瞬時に、少なくとも遊技球発射間隔よりも短時間で行える。したがって、遊技球貯留皿内に遊技球があるにも拘わらず、待機球溜めには遊技球がなくなって発射装置に遊技球が供給されず、遊技球が発射不能となって遊技が停止するという、特許文献1に記載の弾球遊技機におけるような事態は生じない。
更に、特許文献2に記載の弾球遊技機では、遊技機下部の上皿から上部の発射装置に遊技球を送る機構が極めて複雑で、送る時間も長時間要したが、本(8)項に記載の弾球遊技機の送球装置では、上述したように打球又は投球によって待機球溜めに送球するもので、構成は簡単に、送球は高速になる。
なお、打球又は投球とは、遊技球を打つ又は投げることを指し、少なくとも、特許文献2に記載のスクリューを用いた揚送や、縦方向に重なる遊技球の列の下部に順次遊技球を押し込んで上方に送るという、強制押込みによる送球は除外される。
上記待機球溜めから遊技球供給装置への遊技球の通路、また、遊技球貯留皿から球送り手段への遊技球の通路は、例えば適宜の傾斜を持たせて形成すれば、遊技球は各通路において自重で転動、移動可能となり、通路構成は簡易化される。
【0015】
(9)前記発射装置の発射口の手前位置に遊技球の通過を検出するセンサを配置したことを特徴とする(1)項〜(8)項のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
上記センサは、(1),(3)項に記載の弾球遊技機、つまり、ファール球、戻り球を発生させない弾球遊技機における発射球センサとして機能するから、発射球はこのセンサのみで一元管理される。
(10)前記遊技球通路の上り傾斜の頂点を越えた箇所に、遊技球の通過を検出するセンサを配置したことを特徴とする(3)項〜(9)項のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
上記センサは、特に(3)項に記載の弾球遊技機、つまり、ファール球発生の防止を補強した弾球遊技機における発射球センサとして機能するから、発射球はこのセンサのみで確実に一元管理される。
【0016】
(11)前記センサは、前記駆動部材、前記発射口、前記遊技球通路、前記戻り球防止手段及び前記駆動部材の駆動源を含む構成部分と共に一体に構成されたことを特徴とする(9)項又は(10)項に記載の弾球遊技機。
センサも含めて、駆動部材、発射口、遊技球通路(発射通路)、戻り球防止手段及び駆動部材の駆動源等の構成部分と共に一体に構成すれば、センサを付加した弾球遊技機において、その組立て、部品管理が容易になる。
【発明の効果】
【0017】
(1)項に記載の発明によれば、遊技領域を拡大でき、また、高精度の発射が可能で、しかも、ファール球や戻り球等の無効な発射球を発生させることのない弾球遊技機を提供できる。
(2)項に記載の発明によれば、組立て、部品管理が容易な弾球遊技機を提供できる。
(3)項に記載の発明によれば、前記(1)項に記載の発明が有するファール球発生の阻止機能を補強可能な弾球遊技機を提供できる。
(4)項に記載の発明によれば、戻り球を確実に発生させないようにした封入球式弾球遊技機を提供できる。
(5)項に記載の発明によれば、戻り球を確実に発生させない、もしくは戻り球を確実に発生させず、かつ発射装置の小型化が可能な封入球式弾球遊技機を提供できる。
(6)項に記載の発明によれば、(5)項に記載の封入球式弾球遊技機においても、発射球の一元管理が容易かつ確実に行える封入球式弾球遊技機を提供できる。
(7)項に記載の発明によれば、遊技球貯留皿内の遊技球を上部の発射装置側に送る機構が極めて簡単で、かつ瞬時に遊技球を送ることが可能な弾球遊技機を提供できる。
【0018】
(8)項に記載の発明によれば、特許文献1に記載の弾球遊技機におけるような遊技球の交換に起因する疑念を生じさせたり、遊技を停止させることがなく、また、遊技球貯留皿内の遊技球を上部発射位置に送る機構が極めて簡単で、かつ瞬時に遊技球を送ることが可能な弾球遊技機を提供できる。
(9)項に記載の発明によれば、センサは、(1),(3)項に記載の弾球遊技機、つまり、ファール球、戻り球を発生させない弾球遊技機において、発射球センサとして機能するもので、発射球の一元管理が容易に行える弾球遊技機を提供できる。
(10)項に記載の発明によれば、センサは、特に(3)項に記載の弾球遊技機、つまり、ファール球発生の防止を補強した弾球遊技機における発射球センサとして機能するもので、発射球の一元管理が容易かつ確実に行える弾球遊技機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明による弾球遊技機の一実施形態を示す正面図である。本実施形態では弾球遊技機としてパチンコ機を例に採って説明する。
図示するように、本実施形態に係るパチンコ機は、遊技盤1の盤面2上に、レール又は壁面、ここでは壁面3で囲まれた遊技領域4が設定されている。
【0020】
この遊技領域4の内方(遊技領域4内)に遊技球20が打ち込まれてパチンコ遊技が行われるが、この遊技領域4内には、以下に述べるように種々の遊技領域構成要素が配設されている。
すなわち、遊技領域4内のほぼ中央部分には、図柄等の画像を表示する画像表示装置5が設けられ、この画像表示装置5の下部にはステージ6が設けられている。
画像表示装置5の真上の左右方向中央位置にはゲート7が配設され、真下の左右方向の中央位置には図柄始動入賞口(以下、始動入賞口と略記する。)8が設けられている。始動入賞口8は、ゲート7を遊技球20が通過すると一定時間開放する一対の可動体8aを備える。
始動入賞口8の直下には大入賞口9が設けられ、この大入賞口9を挟む左右側対称位置には一般入賞口10が各々一対配設されている。
その他、図示が省略されているが、遊技領域4内には電飾等による飾りや、風車等が配設されている。
【0021】
遊技領域4の最下位置には、各入賞口8,9,10のいずれにも入賞しなかった遊技球20を回収するアウト口11が設けられている。
更に、以上述べた遊技領域構成要素の配設箇所を避けた遊技領域4内の適宜箇所には、多数の遊技釘12(一部のみ図示)が打ち込まれている。
【0022】
パチンコ機正面の下部には、上皿(遊技球貯留皿)21及び下皿22が配設され、それらの右側方には遊技球20の発射ハンドル23が取り付けられている。
上皿21は、発射用に遊技球20を貯留しておく皿であり、遊技者が遊技開始に当たって購入した遊技球20が貯留され、あるいは入賞口8〜10に遊技球20が入賞した際に賞球が払い出される。下皿22は、上皿21に遊技球20が満杯の場合に賞球が払い出される、あるいは上皿21に貯留された遊技球20を遊技者が所望時に手動で移す皿である。
発射ハンドル23は、遊技者が一定方向、通常、時計方向に回動操作可能であり、予め設定された遊び角以上に回動操作されると発射装置31が作動し、遊技球20が遊技領域4内に発射される。遊技球20は、発射ハンドル23の操作角(操作量)に応じた強さで遊技領域4内に打ち込まれる。発射ハンドル23は、遊技者が手を離すと、何も操作していないときの位置(図示位置)に自動復帰可能である。
【0023】
上記発射装置31の詳細を以下に述べる。
図1に示すように、発射装置31は、遊技領域4の中央部に対して左斜め上方に配置されている。
この発射装置31は、図2に取り出し拡大して示すように、直進形ソレノイド32、遊技球通路33、遊技球導入穴34、発射口35、戻り球防止弁36、発射球センサ37及び基台38を備えて構成されている。
【0024】
この場合、直進形ソレノイド32は、発射ハンドル23を遊び角以上に回動操作した場合にその回動量に応じた駆動力で作動するもので、基台38の左端側に固定されている。
遊技球通路33は、遊技球待機位置39から発射口35までを結ぶ遊技球20の発射通路であり、基台38内に横向きにくり抜き形成されている。ここで遊技球待機位置39とは、後述するハンマで打たれる直前の遊技球20が待機する位置を指す。
遊技球待機位置39近傍の上部には、発射装置31外からの遊技球20を遊技球待機位置39に導入する遊技球導入穴34が開口し、発射装置31外、ここでは後述する遊技球供給装置からの遊技球20が上記開口から遊技球待機位置39に落下可能である。
【0025】
発射口35は、遊技球通路33の終端を形成し、基台38の右側面に開口されている。つまり、遊技球20が直接遊技領域4内に側方から(ほぼ水平方向に)打ち込まれる方向に向けられている。
戻り球防止弁36は戻り球防止手段の一例であり、発射口35から遊技領域4内への遊技球20の移動は可能とするが、一旦、発射口35から遊技領域4内に打ち込まれた遊技球20が発射口35(遊技球通路33内)に逆戻りすることがないように発射口35に、具体的には基台38右側面の発射口35を塞ぐ位置に取り付けられている。遊技球20が発射口35(遊技球通路33内)に逆戻りすることがないように機能するものであれば、戻り球防止弁36以外の戻り球防止手段であってもよい。
発射球センサ37は、発射口35の手前位置で遊技球20の通過を検出するセンサである。
【0026】
発射装置31の各部について更に詳しく述べると、上記直進形ソレノイド32は、その可動体32aが例えば600ms間隔で連続して進退動作(遊技球打出し動作)可能で、かつ上記発射ハンドル23(図1参照)の操作角に応じた強さで遊技球20を打出しできるアクチュエータであって、可動体32aが横方向に進退動作する向きで基台38に固定されている。
この直進形ソレノイド32の可動体32aは、先端部分に緩衝材32bが固着され、前進時、遊技球待機位置39にある遊技球20を横打ちするハンマ(駆動部材)として用いられる。このハンマで横打ちされた遊技球20は、遊技球通路33及び発射口35を通って遊技領域4内にほぼ水平方向に打ち込まれる。
すなわちハンマ(可動体32a,緩衝材32b)は、発射ハンドル23が遊び角以上に回動操作され続け、かつ遊技球待機位置39に遊技球20が供給され続ける限り、600ms間隔で連続して遊技球20を発射する(遊技領域4内に打ち込む)。
なおハンマとは、遊技球を打つ(打球する)全ての部材を総称するものである。
【0027】
遊技球通路33は、上り傾斜(上り坂)で始まり、下り傾斜(下り坂)で終わるように形成されている。上記上り傾斜は、遊技球待機位置39の設定、具体的には遊技球待機位置39における遊技球20の安定静止に利用されている。
発射球センサ37は、遊技球通路33の上り傾斜の頂点を越えた箇所において遊技球通路33を囲むように基台38に設けられた反射型のフォトカプラからなり、遊技球20の有(球通過)、無を検出可能である。なお、発射球センサ37は、このような反射型のフォトカプラに限定されないことは勿論である。
【0028】
上記のように基台38は、直進形ソレノイド(ハンマの駆動源)32、遊技球通路33、遊技球導入穴34、発射口35、戻り球防止弁36、発射球センサ37を備え、発射装置31を1ユニット(一体構成部品)化している。
【0029】
次に、遊技球発射毎に遊技球待機位置39に遊技球20を供給する遊技球供給装置41及び、この遊技球供給装置41側に遊技球20を送るための送球装置42について説明する。
図3は、送球装置42から発射装置31までの遊技球送給系の構成例をパチンコ機裏面から示す図、図4は、送球装置42から遊技球供給装置41までの遊技球送給系の構成例をパチンコ機裏面から示す図(図3から発射装置31を取り除いて示す図)である。
まず、遊技球供給装置41について説明すると、この遊技球供給装置41は、図示するように発射装置31に隣接して配置されており、例えば図5に示すように、カム43、カム駆動用モータ(図示せず)、カバー44及びガイド樋45を備えて構成されている。
上記カム43は、外周に4つの遊技球取込用凹部46が等間隔で形成されており、図3,図4に示す複数個の遊技球20を貯留可能な待機球溜め47の球列先頭位置48を上記凹部46の通過箇所として時計方向(矢印イ参照)に回転可能である。カバー44は、カム43の周囲を覆い、遊技球20のこぼれ落ちを防止しながら上記凹部46に取り込まれた遊技球20を、先端部が上記遊技球導入穴34に通じるガイド樋45内に落下させるための部材である。
待機球溜め47は、待機球となる遊技球20を最大10個直列に並べ置くことが可能な管路で形成されており、遊技球20の発射と共に先頭の遊技球20が発射装置31に供給されるに従って自重で遊技球供給装置41側に転動するように、先端側に向けて緩やかに下る傾斜が付されている。この待機球溜め47は、発射装置31に供給して減少する遊技球個数と送球装置42から供給されて増加する遊技球個数のバッファとして機能する空間であり、発射装置31における球切れ(遊技の停止)を防止する。
待機球溜め47の、遊技球20が10個並んだ際の最後尾の遊技球位置には、待機球センサ49が配置され、待機球溜め47内に遊技球20が10個並ぶまで送球装置42に送球を行わせる本構成において、待機球計数用もしくは待機球上限検出用のセンサとして用いられている。
この待機球溜め47の送球装置42側の隣接位置には、送球装置42から打球又は投球、ここでは打球されてきた遊技球20を、運動エネルギを吸収した上で待機球溜め47に送るための遊技球緩衝捕球室51が形成されている。
この遊技球緩衝捕球室51は、送球装置42に連通する入口には球戻り防止弁52が配置され、待機球溜め47に連通する出口手前の上部壁面にはゴム等の低反発性の緩衝材53が張設されている。
【0030】
次に、送球装置42について説明する。
送球装置42は、待機球溜め47(ひいては発射装置31)に遊技球20を送るための装置であって、図示するように遊技盤1裏面の下方側に配置され、上皿21(図1参照)から受けた遊技球20を打球によって待機球溜め47に送るための送球用遊技球発射装置(球送り手段)55と、この送球用遊技球発射装置55及び上記遊技球緩衝捕球室51相互間を連結する送球用ダクト56とを備えてなる。
本実施形態において、送球用遊技球発射装置55は、遊技球20を待機球溜め47に前置された遊技球緩衝捕球室51に送るように構成されている。
【0031】
またこの送球用遊技球発射装置55は、図示例ではおおよそ上記発射装置31と同様に構成されている。すなわち送球用遊技球発射装置55は、直進形ソレノイド57、送球用遊技球通路58、送球用遊技球導入穴59、送球用遊技球発射口60、球戻り防止弁61及び基台62を備えて構成されている。
【0032】
この場合、直進形ソレノイド57は、後述する送球用遊技球センサが遊技球20を検出した後、所定時間後に駆動するもので、基台62の図中右端側に固定されている。
遊技球通路58は、送球用遊技球待機位置63から送球用発射口60までを結ぶ遊技球20の発射通路であり、基台62内に横向きにくり抜き形成されている。ここで送球用遊技球待機位置63とは、直進形ソレノイド57における後述するハンマで打たれる直前の遊技球20が待機する位置を指す。
送球用遊技球待機位置63近傍の上部には送球用遊技球導入穴59が開口し、遊技球20はこの開口から送球用遊技球待機位置63に落下可能である。
【0033】
送球用遊技球発射口60は、送球用遊技球通路58の終端を形成し、基台62の図中左側面に開口されている。つまり、遊技球20が送球用ダクト56内に打ち込まれる方向に向けられている。
球戻り防止弁61は、送球用遊技球発射口60から送球用ダクト56内への遊技球20の移動は可能とするが、一旦、送球用遊技球発射口60から送球用ダクト56内に打ち込まれた遊技球20が送球用遊技球発射口60(送球用遊技球通路58内)に逆戻りすることがないように発射口60に、具体的には基台62左側面の送球用遊技球発射口60を塞ぐ位置に取り付けられている。
【0034】
送球用遊技球発射装置55の各部について更に詳しく述べると、直進形ソレノイド57は、可動体57aが例えば200ms間隔で連続して進退動作(遊技球打出し動作)可能なアクチュエータであって、可動体57aが斜め上方向に進退動作する向きで基台62に固定されている。
この直進形ソレノイド57の可動体57aは、先端部分に緩衝材57bが固着され、前進時、送球用遊技球待機位置63にある遊技球20を打つハンマとして用いられる。このハンマで打たれた遊技球20は、遊技球通路58及び発射口60を通って送球用ダクト56内に打ち込まれる。
すなわちハンマ(可動体57a,緩衝材57b)は、送球用遊技球待機位置63に遊技球20が供給され続ける限り、200ms間隔で連続して遊技球20を発射する(送球用ダクト56内に打ち込む)。
なお、基台62は、直進形ソレノイド(ハンマの駆動源)57、送球用遊技球通路58、送球用遊技球導入穴59、送球用遊技球発射口60及び球戻り防止弁61を備え、送球用遊技球発射装置55を1ユニット(一体構成部品)化している。
図3及び図4中の64は、送球用ダクト56内に打ち込まれた遊技球20が遊技球緩衝捕球室51内に到達せず、球戻り防止弁61近傍に戻ってきた遊技球20を排出する遊技球排出口である。この遊技球排出口64内に入った遊技球20は図示しない構造を経て送球用遊技球待機位置63に戻される。
【0035】
図6は、上皿21から送球用遊技球発射装置55への遊技球供給系(送球用遊技球供給系)の構成例を概略的に示す図である。
図から分かるように、上皿21及び送球用遊技球発射装置55(送球用遊技球導入穴59)相互間は送球用遊技球供給路71によって連結され、この送球用遊技球供給路71の途中には送球用遊技球センサ72と送球用遊技球供給装置73とが設けられている。
送球用遊技球センサ72は、送球用遊技球供給路71を通過する遊技球20を検出するセンサで、ここでは送球用遊技球供給路71を囲むように設けられた反射型のフォトカプラからなり、遊技球20の有(球通過)、無を検出可能である。なお、送球用遊技球センサ72は、このような反射型のフォトカプラに限定されないことは勿論である。
送球用遊技球供給装置73は、送球用遊技球センサ72の下流側、つまり送球用遊技球導入穴59側に設けられ、送球用遊技球センサ72で検出された遊技球20を順次送球用遊技球発射装置55に供給、具体的には送球用遊技球導入穴59を経て送球用遊技球待機位置63に供給する装置である。
この送球用遊技球供給装置73は、カム74及びカム駆動用モータ75を備えて構成されている。カム74は、例えば図7に示すように外周に1つの遊技球取込用凹部76が形成され、この凹部76で、送球用遊技球センサ72を通過した遊技球20を待ち受け、取り込んだ遊技球20を、カム駆動用モータ75の時計方向(矢印ロ参照)の回転によって送球用遊技球発射装置55側に供給する遊技球供給用部材である。
【0036】
上記送球用遊技球発射装置55による遊技球20の送球動作は、遊技球20が、送球用遊技球センサ72で検出され、かつ、待機球溜め47に最大個数(10個)並んでいないことが待機球センサ49で検出されていて、直前の送球動作から所定時間t1経過している場合に開始するが、送球用遊技球供給装置73は、その送球用遊技球発射装置55による遊技球20の送球動作に応じて動作する。具体的には、上記遊技球20の送球動作に応じてカム駆動用モータ75が回転し、カム74を駆動して送球用遊技球センサ72で検出された上皿21からの遊技球20を1個ずつ送球用遊技球待機位置63に供給し、直進形ソレノイド57を動作させ、遊技球20を送球用ダクト56内に打ち込む。
上記のように所定時間t1の経過を設定したのは、送球間の最短距離を適正に保ち、球衝突の発生を確実に防止するためである。
【0037】
次に、上述したパチンコ機の動作について図1,図3〜図6を参照して説明する。
いま、遊技者が購入した遊技球20が図1に示す上皿21に貯留されると、その遊技球20は上皿21から図6に示す送球用遊技球供給路71に流入し、送球用遊技球センサ72で検出され、カム74の遊技球取込用凹部76に取り込まれる。
この際、待機球溜め47(図3参照)には最大個数(10個)並んでなく、また直前の送球動作から所定時間t1経過していないので、カム74の遊技球取込用凹部76内に取り込まれた遊技球20は送球用遊技球導入穴59を経て送球用遊技球待機位置63に供給される。そして、上記時間t1が経過した後に、図3に示す送球装置42の送球用遊技球発射装置55(直進形ソレノイド57)によって送球用ダクト56内に打ち込まれる。
【0038】
送球用ダクト56内に打ち込まれた遊技球20は、瞬時にパチンコ機上部の遊技球緩衝捕球室51内に、球戻り防止弁52をめくり上げて飛び込み、緩衝材53に当たり、運動エネルギが吸収されて遊技球緩衝捕球室51の床面に落下し、下り傾斜を経て待機球溜め47に送られる。緩衝材53に当たった遊技球20が送球用ダクト56側に移動しても、球戻り防止弁52に当たるので、送球用ダクト56内に戻ることはない。
【0039】
待機球溜め47に送られた遊技球20は、球列先頭位置48において図5に示す遊技球供給装置41のカム43の遊技球取込用凹部46内に取り込まれて移動し、ガイド樋45上に落下し、このガイド樋45を転動して発射装置31の遊技球導入穴34を経て遊技球待機位置39に供給される。
したがって、この際、発射ハンドル23(図1参照)が遊び角以上に回動操作されていれば、遊技球待機位置39に供給された遊技球20は即座に発射装置31(直進形ソレノイド32)によって遊技領域4内に打ち込まれる。
【0040】
図3に示す送球用遊技球発射装置55による送球用ダクト56内への打ち込みは、待機球溜め47に最大個数(10個)並んでいることを待機球センサ49が検出するまで継続する。
送球用遊技球発射装置55による遊技球20の発射動作は、発射装置31による発射動作間隔である600msより上記時間t1が十分に短く、例えば最大能力である200msに設定されるため、球切れ(遊技の停止)が生じることはない。
【0041】
上記のように、発射ハンドル23(図1参照)が遊び角以上に回動操作されると、その操作角に応じた強さで同図1に示す遊技領域4内に打ち込まれ、遊技が開始される。
遊技領域4内に打ち込まれた遊技球20は、ゲート7を通過し、又は通過せずに遊技領域4を流下し、入賞口8〜10のいずれかに入賞するか、アウト口11にて回収される。
遊技球20がゲート7を通過すると始動入賞口8の一対の可動体8aが開き、遊技球20が入球しやすくなる。
【0042】
始動入賞口8に遊技球20が入賞すると、画像表示装置5の画面の複数領域、例えば横方向に並ぶ3つの領域において各々図柄が変動表示され、所定時間後に停止する。停止時の各図柄が所定の種類、例えば数字の「7」で揃っていると大当り状態になり、大入賞口9が開いて多数の遊技球20が入賞し得る状態となる。
画像表示装置5は、遊技の進行に伴って上記図柄の変動表示の他、種々の動画、静止画を表示して遊技の演出を行い、遊技を楽しませる。
電飾や演出音出力装置(図示せず)も、上記のような画像表示装置5による演出に伴って点消灯し、あるいは演出音を出力し、遊技を楽しませる。
【0043】
遊技球20が、始動入賞口8、大入賞口9又は一般入賞口10のいずれかに入賞すると、その入賞口8〜10の種類に応じて決められた数の賞球(遊技球20)が上皿21内に払い出される。
賞球は、図示を省略するが、パチンコ機裏面の上方に配置された上タンクから払出し装置及び賞球供給路を介して上皿21内に払い出しされるが、これら上タンク、払出し装置及び賞球供給路は、上記発射装置31から送球用遊技球発射装置55に至る構造物と相互に干渉しない(併存し得る)位置に配置される。
【0044】
以上述べたように本実施形態によれば、発射装置31を、遊技領域4の中央部に対して斜め上方に配置したので、遊技領域4の側方に発射通路を必要とせず、遊技領域4の横方向の拡大が可能となる。
また発射装置31は、遊技球20が直接遊技領域4内にほぼ水平方向に送り込まれるように、その発射口35が形成されており、発射通路長(遊技球待機位置39から発射口35までの遊技球通路33の長さ)を短くすることで、発射球20の着弾位置を高精度化できる。つまり、発射通路長を短くすることで、発射ハンドル23の操作によって狙った位置への着弾確度を高め、かつファール球を発生させない発射装置31を可能とする。換言すれば、従来は長壁をなすガイドレールに導かれた後、重力により遊技領域に落下するため、ガイドレールの表面状態、傾斜等、様々な要因により、打球エネルギが一定であっても着弾位置がばらつくという問題があったが、本構成においては、ガイド長(上記発射通路長)が最少限で済むため、これを解消できる。
更に、遊技球20を直上に発射する構成ではない上に、発射口35には戻り球防止弁36が取り付けられているので、戻り球も発生しない。
【0045】
以上述べたように本実施形態によれば、発射装置31を、遊技領域4の中央部に対して斜め上方に配置したので、遊技領域4の側方に発射通路を必要とせず、遊技領域4の横方向の拡大が可能となる。
また発射装置31は、横打ちされた遊技球20が遊技領域4内に側方から打ち込まれる方向に発射口35が向けられており(遊技球20がほぼ水平方向に送り込まれるように発射口が形成されており)、遊技球20は重力に逆らって打ち出されるものではない。つまり遊技球20は、横方向に移動して直接遊技領域4内にほぼ水平方向に打ち込まれる。したがって、図示するように発射通路長(遊技球通路33の長さ)を短くしても、発射球の着弾位置を高精度化できる。つまり、発射ハンドル23の操作によって狙った位置への着弾確度を低下させずに発射通路長を短くすることができ、ファール球を発生させない発射装置31を可能とする。
更に、遊技球20を直上に発射する構成ではない上に、発射口35には戻り球防止弁36が取り付けられているので、戻り球も発生しない。
【0046】
また遊技球通路(発射通路)33を、上り傾斜で始まり、下り傾斜で終わるように形成したので、遊技球20に対して次のように機能する。
すなわち、上り傾斜によっては、これにより設定された遊技球待機位置39で遊技球20が安定するため、何らかの理由で発射口35側に転がり始めて遊技球待機位置39から発射口35側に移動したり、更には発射口35を出て遊技領域4内に進入することを阻止できる。また下り傾斜によれば、上り傾斜を越えた遊技球20は遊技球待機位置39側に戻らなくなるので、上述した発射通路長を短くすることによるファール球発生の阻止機能を補強できる。
【0047】
更に図3に示すように、遊技球供給装置41は、遊技球20を例えば600msという短時間間隔で遊技球待機位置39に供給するため、発射装置31に隣接配置される。またこの遊技球供給装置41には、球切れなく遊技球20を供給するため、遊技球供給装置41に逐次遊技球20を供給可能に待機球溜め47が形成される。この待機球溜め47も、遊技球供給装置41に隣接配置される。すなわち、遊技球供給装置41及び待機球溜め47共に遊技盤上部側に形成される。
一方、送球装置42は、その送球用遊技球発射装置55によって上皿21(図1参照)内の遊技球20を受け、その遊技球20を、打球(動作)によって待機球溜め47に送るので、遊技球送球は一瞬のうちに行われる。遊技球発射間隔が600msであったとしても、それより速い、例えば200ms程度の時間で遊技球送球が可能である。
このように本実施形態では、上皿21内の遊技球20が発射される遊技球(発射球)20となり、特許文献1に記載の弾球遊技機におけるような交換球は介在せず、交換球に起因する遊技上の疑念を生じさせない。
また図3に示すように、待機球溜め47には最大10個の遊技球20を貯留可能であり、しかも、この待機球溜め47への上皿21(図1参照)からの遊技球20の送球は打球によって瞬時に(少なくとも遊技球発射間隔よりも短時間で)行える。したがって、上皿21内に遊技球20があるにも拘わらず、待機球溜め47には遊技球20がなくなって発射装置31に遊技球20が供給されず、遊技球20が発射不能となって遊技が停止するという、特許文献1に記載の弾球遊技機におけるような事態は生じない。
更に、特許文献2に記載の弾球遊技機では、遊技機下部の上皿から上部の発射装置に遊技球を送る機構が極めて複雑で、送る時間も長時間要したが、本実施形態の送球装置42では、上述したように打球によって待機球溜め47に送球するもので、構成は簡単に、送球は高速になる。
【0048】
また本実施形態によれば、発射通路長が短くされ、発射口35に戻り球防止弁36が取り付けられ、ファール球、戻り球等の無効な発射球を発生させない発射装置31の構成において、更に、遊技球通路33の上り傾斜の頂点を越えた箇所(ファール球発生の阻止機能を補強できる箇所)に発射球センサ37を設けたので、発射球の一元管理を容易かつ確実にできる。
そして、ハンマを含む直進形ソレノイド32、遊技球通路33、遊技球導入穴34、発射口35、戻り球防止弁36及び発射球センサ37を、基台38に一体に構成したので、本実施形態に係るパチンコ機の組立て、部品管理が容易になる。
【0049】
なお上述実施形態においては、発射装置に遊技球を送るための送球装置の球送り手段を、打球によって遊技球を発射装置側に送るようにハンマを用いた構成としたが、投球によって発射装置側に送るように構成してもよい。
例えば、回転可能なアームの先端(自由端)側に遊技球を受ける凹部を形成し、この凹部内に遊技球が送られるとアームが回転し始め、遊技球が凹部内からこぼれ落ちない範囲で最上角度近くに達すると、そのアームが一気に振り降ろされるように回転し、遊技球を送球用ダクト内に放り投げる、という構成(いわゆる投球マシンを応用した構成)が挙げられる。なお、遊技球が最下角度近くに達すると、そのアームが一気に振り上げられるように回転し、遊技球を送球用ダクト56内に放り投げるように構成してもよい。すなわち、打球のように弾性衝突による運動エネルギの付勢以外の方法も全て含まれる。
【0050】
図8,図9は、図2に示す例とは異なる発射装置を示す図である。
両図に示す発射装置31(第2例)においては、図2に示す発射装置31(第1例)と構成要素をほぼ同じくし、具体的な構造及び作用が異なるよう構成されている。すなわち第1例においては、図2に示すように、打球前の状態としてハンマ先端部分(詳しくは直進形ソレノイド32の可動体32a先端部分に固着された緩衝材32b部分)が、待機位置にある遊技球20からやや離れて位置する構造である。これに対して第2例においては、図8に示すように、上記ハンマ先端部分(緩衝材32b部分)が、遊技球20の極近傍に位置する、もしくは遊技球20と当接する位置にある構造である。なお、この第2例においては、発射球センサ37として薄型近接センサが用いられている。
第2例においては、その後、図9に示すように、ソレノイド32駆動中のハンマ最大繰出し状態において、遊技球20が少なくとも発射口35から遊技領域4(図1参照。以下同様。)内に自由落下可能な位置まで強制移動される。これによれば、ソレノイド32の駆動により、待機位置にあった遊技球20は確実に遊技領域4内に発射され、戻り球は確実に発生しないようになる。
このように初めから遊技球20とハンマ先端部分(緩衝材32b部分)が極近傍もしくは当接状態にあり、ハンマと遊技球20がほぼ一体となって加速され、やがてハンマが最突出状態となって遊技球20がハンマ先端部分から離れ、遊技領域4内に発射されるという動作は、遊技球20へのハンマの弾性衝突による発射、つまり打球による発射というよりも、投球による発射といい得る。
【0051】
図10は、図9に示す第2例に係る発射装置31を、戻り球防止弁36を省略した状態で発射口35側から示した図である。
図示するようにこの例では、遊技球通路33は谷形にほぼV字形状となって発射ガイドレールを形成している。
なお、図10における発射装置31の遊技者側の壁面は、盤面2の前面を覆うように張設されるガラス板で代用して省略することも可能である。
【0052】
図11,図12は、図2に示す例とは更に異なる発射装置を示す図である。
両図に示す発射装置31(第3例)は、図8,図9に示した第2例における遊技球通路33中の下り傾斜の部分を省略したものである。
この第3例においては、図12に示すように、ソレノイド32駆動中のハンマ最大繰出し状態になったとき、遊技球20が発射口35から遊技領域4内に自由落下可能な位置に到達するような構造とされている。これによれば、遊技球通路33中の下り傾斜部分が省略された分、発射装置31を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明によるパチンコ機の一実施形態を示す正面図である。
【図2】同上パチンコ機の発射装置を取り出し拡大して示す図(一部断面図)である。
【図3】同上パチンコ機の送球装置から発射装置までの遊技球送給系の構成例をパチンコ機裏面から示す図である。
【図4】同上パチンコ機の送球装置から遊技球供給装置までの遊技球送給系の構成例をパチンコ機裏面から示す図である。
【図5】同上パチンコ機の遊技球供給装置の構成例を概略的に示す図である。
【図6】同上パチンコ機の上皿から送球用遊技球発射装置への遊技球供給系の構成例を概略的に示す図である。
【図7】図6中の送球用遊技球供給装置の説明図である。
【図8】図2に示す例とは異なる発射装置を示す図(一部断面図)である。
【図9】図8に示す発射装置の動作を説明するための図である。
【図10】図9に示す発射装置を戻り球防止弁を省略した状態で発射口側から示した図である。
【図11】図2に示す例とは更に異なる発射装置を示す図(一部断面図)である。
【図12】図11に示す発射装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0054】
1:遊技盤、2:盤面、4:遊技領域、20:遊技球、21:上皿(遊技球貯留皿)、23:発射ハンドル、31:発射装置、32:直進形ソレノイド、33:遊技球通路、34:遊技球導入穴、35:発射口、36:戻り球防止弁(戻り球防止手段)、37:発射球センサ、38:基台、39:遊技球待機位置、41:遊技球供給装置、42:送球装置、47:待機球溜め、51:遊技球緩衝捕球室、55:送球用遊技球発射装置(球送り手段)、56:送球用ダクト、57:直進形ソレノイド、58:送球用遊技球通路、59:送球用遊技球導入穴、60:送球用遊技球発射口、61:球戻り防止弁、62:基台、63:送球用遊技球待機位置、71:送球用遊技球供給路、72:送球用遊技球センサ、73:送球用遊技球供給装置。


【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫

【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫

【識別番号】100080908
【弁理士】
【氏名又は名称】舘石 光雄

【識別番号】100109690
【弁理士】
【氏名又は名称】小野塚 薫

【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫

【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏

【識別番号】100093193
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 壽夫

【識別番号】100104385
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勉

【識別番号】100093414
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 祐輔


【公開番号】 特開2008−200268(P2008−200268A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−39554(P2007−39554)