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【発明の名称】 リール装置及びそれを搭載する遊技機
【発明者】 【氏名】堀江 範郎

【要約】 【課題】従来よりも視覚的な演出効果の高い遊技演出を行うことができるリール装置及び遊技機を提供する。

【解決手段】リール(101a)の外周端に突出して形成された環状レンズ(130)に対し、それぞれ屈折率が異なる半径方向の各位置(第1レンズ部131、第2レンズ部132)に対し、発光部(140)の照射位置を制御する。これにより、光の屈折方向を変化させた多彩な遊技演出を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に搭載され外周面に図柄を配置した回転可能な円筒状のリールを備えたリール装置であって、
前記リールの回転軸方向における少なくとも一方の端側の外周に沿って環状に突出し半径方向において多段階に異なる屈折率を有して形成される環状レンズと、
前記環状レンズの屈折率がそれぞれ異なる半径方向の各位置に対し、照射する照射位置が制御される発光部とを備えていることを特徴とするリール装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリール装置を搭載する遊技機であって、
特定の遊技状態を抽選する抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に応じて前記発光部の照射位置を制御する遊技演出手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面に図柄を配置した回転可能な円筒状のリールを備えたリール装置及びリール装置を搭載する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スロットマシン等の遊技機は、円筒状の外周面に複数種類の図柄を配列した回転可能なリールを複数搭載し、それぞれのリールが回転して変動表示させた図柄の組み合わせで勝敗を決めるゲームを遊技者に提供している。
【0003】
例えば、スロットマシンは、遊技者の操作によりリールの回転及び停止の制御がされ、停止したリールが表示する図柄が例えば同じ種類で一列に揃う等、所定の態様で表示されたとき入賞が成立し、その図柄(入賞)の種類に応じた枚数のメダルが遊技者に配当として払い出すように構成されている。また、遊技者は、スロットマシンの内部的な抽選を前提に特別の入賞を成立させると、後続するゲームを通常よりも有利な条件でできるいわゆるボーナスゲームを獲得することもできる。
【0004】
ところで、上述したリールは、従来、プラスチックで外形を円筒状に形成した骨格体の周部に、複数個の図柄を印刷した帯状のリールテープを巻着して構成されている。このリールテープは、多色刷りの印刷工程により様々な形態(形状、模様)の図柄が形成されるとともに、表面には光沢を有する例えばエナメル材の保護層や一部に鏡面印刷も施されている。そして、リール装置として遊技機に搭載された状態では、例えば冷陰極蛍光管からなる照明装置でその表面全体が明るく照射されるとともに、リールの裏面側を白熱ランプ(バックランプ)で照射することで、例えば入賞に係る図柄を強調して表示し、視覚的効果を高めている。
【0005】
また、図柄の視覚効果を更に高めるために、リールテープの図柄部分を凸状に立体形成したり(例えば特許文献1参照)、光沢を有する例えばメジウムインク層の境界面を凹凸に形成し多層に積層して図柄を形成することで図柄を立体的に視認させる等の工夫がなされている(例えば特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平9−313667号公報
【特許文献2】特開2004−181015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述した従来のリールのように、リールテープに印刷固定された図柄を照明手段によってその明るさを変えるだけでは、特段、他の遊技機と視覚的な差別化が図られず、遊技者にゲームを印象付け又は惹き付ける等のインパクトに欠けていた。
【0008】
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、従来よりも視覚的な演出効果の高い遊技演出を行うことができ、また他の遊技機との差別化を図ることができる等のリール装置、及びそれを搭載した遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、上述した課題を解決するための本発明の有効な手段及び作用を説明する。
【0010】
手段1は、遊技機に搭載され外周面に図柄を配置した回転可能な円筒状のリールを備えたリール装置であって、前記リールの回転軸方向における少なくとも一方の端側の外周に沿って環状に突出し半径方向において多段階に異なる屈折率を有して形成される環状レンズと、前記環状レンズの屈折率がそれぞれ異なる半径方向の各位置に対し、照射する照射位置が制御される発光部とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
【0011】
手段1のリール装置によれば、リール(101a)の外周端に突出して形成された環状レンズ(130)に対し、それぞれ屈折率が異なる半径方向の各位置(第1レンズ部131、第2レンズ部132)に発光部(140)による照射位置が制御されることで、リールを用いて光の屈折方向を変化させた多彩な遊技演出を行うことができる。
【0012】
手段2は、手段1に記載のリール装置を搭載する遊技機であって、特定の遊技状態を抽選する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に応じて前記発光部の照射位置を制御する遊技演出手段と、を備えていることを特徴とする(請求項2)。
【0013】
手段2の遊技機によれば、遊技演出手段が抽選手段による抽選結果に応じて発光部(130)の照射位置を制御することで、リールを用いて光の屈折方向を変化させた多彩な遊技演出を行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明のリール装置及び遊技機によれば、リールを用いて光の屈折方向を変化させた多彩な遊技演出を行うことができ、従来よりも視覚的な演出効果の高めることができる。また、かかる高い視覚的な演出効果により他の遊技機との差別化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技機としてスロットマシン1を例にその好適な実施形態を説明する。ここで、図1はスロットマシン1の前面の外観構造を表した正面図、図2はスロットマシン1の筐体30の内部構造を表した図である。
【0016】
スロットマシン1は、箱状の筐体30と前扉10とを備えており、常時は筐体30の前面側開口部を塞ぐ位置に前扉10が取り付けられロックされている。まず、図1を参照して、前扉10の前面側の構造を説明する。前扉10の前面側は、遊技者に面する化粧板としてのいわゆるフロントマスクが形成されている。フロントマスクの上段部には、ゲームのキャラクタ等のアニメーション画像を表示して、内部当たりの告知や入賞を演出するための液晶表示装置11が配設されている。また、ゲームの進行に応じて点灯及び点滅する光により演出するフィーバーランプ12a、12b、12cと、楽音や効果音によりゲームを演出するスピーカ13a、13bとが配置されている。
【0017】
フロントマスクの中段部には、平坦な樹脂板からなる中パネル14が嵌着され、中パネル14の中央に形成された四角形の透明な表示窓14aを介して、筐体30内部の3個のリール101a、101b、101cが目視される。なお、各リール101a、101b、101cはそれぞれ独立して回転可能であり、それぞれの周面に描かれた縦3個、横3列の図柄(図示略)が、表示窓14aを介して変動表示されるようになっている。
【0018】
中パネル14の下方には、前方に若干突出する卓状の操作卓が形成されている。この操作卓には、ゲームに賭けるメダルを投入するためのメダル投入部15と、ゲーム開始を指示するベットボタン16と、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するスタートレバー17と、各リール101a、101b、101cの回転停止を指示するストップボタン18a、18b、18c等がそれぞれ所定の位置に配設されている。
【0019】
フロントマスクの最下部には、入賞等の際にメダルを払い出すメダル払出口19と、払い出されたメダルを貯留する受け皿部20が形成されている。また、ゲームの演出効果音を発生させるスピーカ21a、21bがそれぞれ受け皿部20の左右位置に配置されている。
【0020】
次に、図2を参照し、筐体30の内部構成を説明する。筐体30の上部位置には、スロットマシン1の全体を統括制御するメインの制御基板である主制御基板31が、互いに対向する透明なケース部材に収容されて設けられている。主制御基板31を収容するこのケース部材は、カシメと呼ばれる特殊な嵌着手段を介して筐体30の背板の内側面に固定されている。
【0021】
また、筐体30内のほぼ中央には、3個のリール101a、101b、101cを軸方向に並設してユニット化したリール装置100が、前扉10側の表示窓14aに対向して所定のフレームに固定されている。なお、リール装置100には、回胴装置基板37(図5参照)が取り付けられ、主制御基板31からの駆動パルス信号を中継し電流増幅して各リール101a、101b、101cに直結するステッピングモータに出力している。これにより、リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作が主制御基板31により制御される。
【0022】
リール装置100の下方には、メダル払出装置32が設けられている。メダル払出装置32は、メダル投入部15に投入された正規のメダルをホッパー部に貯留し、入賞配当等の際には主制御基板31の制御により作動して、所定枚数のメダルを放出口32aから放出する。この放出口32aは、前扉10の裏面側で上述のメダル払出口19に接続しており、メダル払出装置32が払い出したメダルがメダル払出口19を介して受け皿部20に貯留されるようになっている。
【0023】
また、筐体30内にはメダル払出装置32に隣接して、スロットマシン1に内蔵される各機器へ所要の電力を配電する電源装置33が設置されている。
【0024】
かかる構成のスロットマシン1は、上述の主制御基板31によりゲーム動作が制御される。すなわち、スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しを完了させた時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、遊技者がベットボタン16を押圧操作することにより、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。このゲーム開始の状態でスタートレバー17が傾倒操作されると、主制御基板31は、リール101a、101b、101cを一斉に回転させると同時に、表示窓14aに設定される有効ラインに引き込み停止制御可能な図柄の組み合せ、すなわち入賞を内部抽選する。
【0025】
この内部抽選により何れかの入賞を当選したとき、その結果が主制御基板31のRAMの所定記憶領域に設定される内部抽選フラグにセットされる。なお、この内部抽選フラグがセットされ入賞が内定している状態をここでは「チャンス状態」という。
【0026】
次に、主制御基板31は、ストップボタン18a、18b、18cが押圧操作されるに応じて対応するリールを順に停止させる。そして、主制御基板31は、全てのリール101a、101b、101cが停止したのを検知した後、各リールが有効ラインに表示する図柄の組み合せと、上述の内部抽選フラグで参照される当選した入賞に係る図柄の組み合せとが一致するか否か判定する。そして、何れかの有効ラインにおいて図柄が一致したとき当該入賞が確定し、配当されるメダルの数だけクレジットが加算される。また、配当された結果、クレジットがその上限を超える場合には、主制御基板31はメダル払出装置32を駆動して、クレジットの上限を超える枚数分のメダルをメダル払出口19より受け皿部20へ払い出している。
【0027】
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール101a、101b、101cを回転・停止させる遊技操作を行って変動表示した図柄が揃わなければ賭けたメダルを失うが、内部当選した組み合せで図柄を揃えることにより入賞が成立し賭けた以上のメダルを獲得し得るので、技量と運によりメダルを増やすという興趣を伴った図柄の組み合わせゲームを楽しむことができる。
【0028】
次に、上述のスロットマシン1に搭載されるリール装置100を更に詳細に説明する。なお、リール装置100は、図3の分解斜視図に示されるような同一構造のリールユニットが3個並べられて組み立てられ、ここでは、代表して第1リール(左リール)101aについてのリールユニット100aの構造を説明する。
【0029】
リールユニット100aは、略円筒状のリール101aを回転駆動するステッピングモータ102aと、フォトインタラプタからなる基準位置センサ103aと、3個の白熱電球をハウジングケース内に固定したバックランプ104a等が、金属製のベースフレーム105に組み付けられている。また、ベースフレーム105の下部には、後述する可動の発光部140が取り付けられている。この発光部140は、アクチュエータ147により、リール101aの回転半径方向に往復移動される。
【0030】
リール101aは、ステッピングモータ102aの駆動軸が嵌着される軸穴を有するハブ部111と、ハブ部111を中心に放射状に延びる複数本のスポーク部112と、スポーク部112の先端部分に接続されハブ部111の中心から同心円状に形成された環状の外リング部113と、この外リング部113と同一径であり且つ軸方向に所定幅をおいて平行に位置する同じく環状の内リング部114と、外リング部113及び内リング部114を複数カ所で連結する連結部115と、1つのスポーク部112から内側に向けて延びる舌片状の遮光片116とを有し、これらを骨組みとする略円筒状の回転体が樹脂材料を用いた例えば射出成形により一体的に形成されている。また、外リング部113の外周には環状レンズ130が取り付けられている。
【0031】
外リング部113と内リング部114の各外周端を架け渡すようにリールテープ120が巻着されている。リールテープ120は、可撓性を有する薄いプラスチック製のフィルムシートからなり、表面に複数種類の21個の図柄が印刷されている。
【0032】
リールユニット100aは、リール101aのハブ部111の軸穴にステッピングモータ102aの駆動軸を嵌着させることで、リール101aがベースフレーム105に対し回転可能に取り付けられて組み立てられる。なお、バックランプ104aはリール101aの内側に収容され、各白熱電球を点灯させることでリールテープ120の裏面を照明し、その表面の3個の図柄を明るく映し出すようにしている。
ベースフレーム105に固定された基準位置センサ103aは、リール101aが一回転する毎に遮光片116の通過を検知して主制御基板31へ基準位置信号を出力する。
【0033】
図4の円内に詳細に示すように、環状レンズ130は、先端側の面がより鋭角に形成され、それぞれ屈折率が異なる第1レンズ部131と、第2レンズ部132とが形成されている。すなわち、環状レンズ130は、半径方向に従って段階的に屈折率が異なっている。
【0034】
発光部140は、略コ字状の凹部内に互いに対向する発光素子141と受光素子142とを有している。発光部140の一側面にはラックギア149が形成され、アクチュエータ147によって回転するピニオンギア148と噛合している。すなわち、ピニオンギア148の回転により発光部140が環状レンズ130の半径方向に往復動し、これによりアクチュエータ147を駆動制御することで、発光素子141の位置が上述の第1レンズ部131または第2レンズ部132を照射する位置に制御される。
【0035】
次に、図5に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムの構成を説明し、併せて図6に示すプログラム構成図に基づいて、その制御動作を説明する。
【0036】
まず、図5を参照し、主制御基板31は、CPUの他にROM、RAM等の半導体メモリからなる記憶部が備えられ、ROMに予め記憶されているスロットマシンゲーム用プログラムに従ってCPUが演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を制御している。
【0037】
主制御基板31は、一定周期(例えば1.87msec)のクロック割込に同期して、メダル投入部15のセレクタに設けられた投入メダルセンサ15a等のセンサ信号、及びベットボタン16、スタートレバー17、ストップボタン18a、18b、18c等のスイッチ信号を中央表示基板36を介して読み取っている。
【0038】
また、主制御基板31は、各リール101a、101b、101cの回転駆動源であるステッピングモータ102a、102b、102cに対し、上述のクロック割込に基づいて生成される4相の駆動パルス信号を、回胴装置基板37により電流増幅して供給している。そして、主制御基板31は、各リールに設けられた基準位置センサ103a、103b、103cから基準位置信号を受信する毎にその位置データを校正(リセット)し、これを基準に送出した駆動パルス信号に基づいて、正確に各リールを回転駆動制御している。
【0039】
また、主制御基板31には、メダル払出装置32の払出モータ321及び払出センサ322が接続されている。主制御基板31は、入賞配当若しくはメダルの貸し出し操作がされた際に、払出モータ321を回転駆動してメダルを遊技者に払い出す。そして、払出センサ322の作動により検知した実際のメダルの払い出し枚数が予定している枚数と一致した時に、当該払出モータの駆動を停止する制御を行っている。
【0040】
また、サブ制御基板35は、主制御基板31からの指令に応じて制御され、フィーバーランプ12a、12b、12c等の光源である高輝度の発光ダイオードを点灯または点滅制御する照明制御手段と、音源データメモリから音源データを選択・再生しスピーカ13a、13b、21a、21bを鳴動駆動する音響制御手段と、画像データメモリに記憶している演出に係る画像データを適宜選択し画像制御基板11aに出力することで、当該画像データに基づく演出画像を液晶表示部11に表示させる画像制御手段等の各駆動制御手段を有して構成されている。
【0041】
また、サブ制御基板35には、リール101a、101b、101cそれぞれの環状レンズ130に光を照射する発光部140と、発光部140を往復動させるアクチュエータ147とが接続されている。すなわち、サブ制御基板35は、ゲームの進行に応じて主制御基板31から出力される演出指令信号に従って、アクチュエータ147を駆動して発光部140の位置を制御し、また発光素子141を点灯または点滅させる。
【0042】
次に、かかるスロットマシン1によるリール装置100を用いた遊技演出動作の一例を、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、図6に示される遊技演出処理は主に主制御基板31により実行される。
【0043】
図6に示される処理は、スロットマシン1のスタートレバー17が操作されるのを契機に起動される。すなわち、主制御基板31がスタートレバー17への操作入力を検知すると(ステップS101:YES)、内部抽選を行い(ステップS102)、その結果を内部抽選フラグに記憶させる。
そして、主制御基板31は、全てのリールの回転を開始し一定の速度に制御する(ステップS103)。
【0044】
次いで、主制御基板31は、内部抽選フラグを参照し、ステップS102の内部抽選によりボーナス入賞を当選したか否か調べ(ステップS104)、内部当選したチャンス状態の場合には(ステップS104:YES)、アクチュエータ147を制御して、全ての発光部140を環状レンズ130の先端側の第1レンズ部131を照射する第1位置へ移動させる(ステップS105)。同時に、発光素子141を点灯または点滅させ(ステップS106)、第1レンズ部131を介した光による演出を行う(図7(a)参照)。
【0045】
リール101a、101b、101cが回転している状態で、主制御基板31は、ストップボタン18a、18b、18cへの停止操作に応じて各リール101a、101b、101cを順次停止させる処理を行う(ステップS107)。そして、主制御基板31は、全てのリール101a、101b、101cが停止したのを検出すると(ステップS108:YES)、各リール101a、101b、101cが表示する図柄の組み合わせと、上述の内部抽選で当選したボーナス入賞の図柄とが一致しているかどうか調べる(ステップS109)。
【0046】
図柄が一致し当該入賞が確定した場合には(ステップS109:YES)、主制御基板31は、アクチュエータ147を制御して、発光部140を環状レンズ130の第2レンズ部132を照射する第2位置へ移動させる(ステップS110)とともに、発光素子141を点灯または点滅させる(ステップS111)。これにより、以降のボーナス装置が作動する間、第2レンズ部132を介した光による演出とともに(図7(b)参照)、リール101a、101b、101cを回転させるボーナスゲームを提供する。
【0047】
なお、リール装置100は、図8に示される実施形態でもよい。同図によれば、発光部150は、略コ字状の凹部内に、互いに対向する複数対の発光素子151a、151bと受光素子152a、152bとを有して、図示しないリールユニット100aのベースフレーム105に固定されている。一方の発光素子151aは、環状レンズ130の第1レンズ部131を照射する位置に固定され、もう一方の発光素子151bは、第2レンズ部132を照射する位置に固定されている。主制御基板31は、例えば、ボーナス入賞を内部当選したチャンス状態の場合には、発光素子151aのみを点灯・点滅させて第1レンズ部131を介して光による演出を行い(図8(a)参照)、ボーナスゲーム時には、発光素子151bのみを点灯・点滅させて第2レンズ部132を介した屈折方向の異なる演出を行うこともできる(図8(b)参照)。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、リール101a、101b、101cの外周に形成した環状レンズ130を介して光の屈折方向を適宜に変化させることで、多彩で斬新な演出をともなった図柄の組み合わせゲームを提供することができる。
【0049】
なお、ボーナス時のみ発光位置を移動させる実施形態を説明したが、発光素子の色を変化させて小役(メダルを払い出す役)の当選時の演出に使用してもよい。この場合、例えばチェリーが内部当選した場合には、発光素子を赤で発光させ、チェリーが当選したことを遊技者に報知する。また、ベルが当選した場合には黄色で発光させ、スイカが当選した場合には緑で発光させることで、遊技者に小役の当選を発光色で報知することができる。また、リール装置100をAT(アシストタイム)時の演出に使用してもよい。例えばストップボタン18a、18b、18cの押し順をアシストする場合には、当選した停止順にリールの発光素子を発光させるとともに、発光色の違いで小役の種類を報知することで、より効果的にゲームを演出することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、スロットマシンに限らず、円筒状のリールを使った図柄の組み合わせゲームを提供する例えばパチンコ等の一般的な遊技機においても広く応用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】遊技機の実施形態であるスロットマシンの正面図である。
【図2】図1に示したスロットマシンの内部構造を表した図である。
【図3】図1に示したスロットマシンに備えられるリールユニットの分解斜視図である。
【図4】リールに備えられる環状リールの詳細な実施形態を表した図である。
【図5】図1に示したスロットマシンに備えられる制御システムのブロック図である。
【図6】図1に示したスロットマシンによる遊技演出動作の一例を表したフローチャートである。
【図7】実施形態のリールによる遊技演出動作を表した図である。
【図8】別の実施形態のリールによる遊技演出動作を表した図である。
【符号の説明】
【0052】
1…スロットマシン
10…前扉 11…液晶表示装置
12a、12b、12c…フィーバーランプ 13a、13b…スピーカ
14…中パネル 14a…表示窓
15…メダル投入部 16…ベットボタン
17…スタートレバー 18a、18b、18c…ストップボタン
19…メダル払出口 20…受け皿部
21a、21b…スピーカ 30…筐体
31…主制御基板 32…メダル払出装置
33…電源装置 35…サブ制御基板
36…中央表示基板 37…回胴装置基板
100…リール装置 100a…リールユニット
101a、101b、101c…リール
102a、102b、102c…ステッピングモータ
103a、103b、103c…基準位置センサ
105…ベースフレーム 111…ハブ部
112…スポーク部 113…外リング部
114…内リング部 115…連結部
116…遮光片 120…リールテープ
130…環状レンズ 131…第1レンズ部
132…第2レンズ部 140…発光部
141…発光素子 142…受光素子
147…アクチュエータ 148…ピニオンギア
149…ラックギア 150…発光部
151a、151b…発光素子 152a、152b…受光素子
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−200233(P2008−200233A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38935(P2007−38935)