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【発明の名称】 パチンコ遊技機
【発明者】 【氏名】藤崎 修

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠の下枠板下面に下方に隆起した状態に滑り部材を装着してなることを特徴としたパチンコ遊技機。
【請求項2】
滑り部材は複数個にして下枠板下面に分散状に配置し、床面から上記下枠板下面を浮き上らせると同時に、該下枠板を床面に対して水平状に保持することを特徴とした請求項1に記載のパチンコ遊技機。
【請求項3】
滑り部材は下枠板下面の左右端部に近い2箇所に装着することを特徴とした請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
【請求項4】
下枠板の下面に装着する滑り部材は下枠板の前縁側の突出し量が大で後縁側の突出し量が小であるようにして水平な床面上に外枠を起立させたとき、前記下枠板の前縁が高く外枠がやや後傾姿勢に起立することを特徴とした請求項1又は3に記載のパチンコ遊技機。
【請求項5】
下枠板の下面には滑り部材を装着する装着凹部を予め形成し、該装着凹部に滑り部材の上半部を嵌合して下半部を下枠板下面から隆起させることを特徴とした請求項1乃至4に記載のパチンコ遊技機。
【請求項6】
滑り部材は下枠板の前面部に沿って装着する化粧板の下縁部から後方に向けて一体に延設し、該化粧板の外枠に対する取付けに伴わせて前記下枠板の下面に装着することを特徴とした請求項1乃至5に記載のパチンコ遊技機。
【請求項7】
滑り部材は床面に接触する下面を球面形若しくは円弧面形に形成することを特徴とした請求項1乃至6に記載のパチンコ遊技機。
【請求項8】
滑り部材は合成樹脂を材料に形成することを特徴とした請求項1乃至7に記載のパチンコ遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、パチンコ遊技機は、矩形に枠組した外枠にパチンコ遊技機の略全体を構成する部品類を組付けてなる内枠(「前枠」とも称される。)をヒンジを介して開閉自由に蝶着し、構成されている。
上記外枠は、内枠を保護すると同時に、パチンコホール(遊技場)に設置する取付台、所謂「島」に遊技機を取付けるとき、この取付台と前記内枠との間に介在してこの内枠を簡単に、しかもしっかり取付けるための連結固定手段になっている。そして、この外枠は一旦取付台に固定されると、同種のパチンコ遊技機の場合、更に言えば内枠の構造が共通するものである場合、兼用して先に使った外枠をそのまゝ取付台に残して後からの内枠をヒンジ部材の組合せを変えることで連結し、再使用ができるものとなっている。
【0003】
しかし、パチンコ遊技機をホールの開店に併せて据付のため搬入する場合や、新台に交換したり、機種が変更される等の場合、内枠に外枠を組付けた状態でパチンコホールに持込み、その取付けを行うことになる。
通常、この外枠を組付けたパチンコ遊技機のホール内への搬入と言った短距離の移動の場合、距離は短くはあっても遊技機そのものがかなりの重量があり、作業員一人での持ち運びは困難であることから二人掛りで持ち運んだり、運搬用台車に乗せて搬送し、所定の取付位置に運び込んでいるのが普通である。
【0004】
しかし、運搬台車での搬送の場合には台車からの落下の虞や、複数台を乗せる場合は遊技機同士の衝突による損傷等の問題、そして多数の遊技機を所定の場所に運ぶにはいちいち台車に乗せたり降ろしたりしながら運び込まなければならないと言った問題、つまりその都度安全な積込みが求められると言った問題があるため大変厄介な作業となっている。
【0005】
この様な問題を解決する方法として、短距離の移動を対象として個々のパチンコ遊技機の外枠の下方にキャスターを備えて、運搬時に遊技機を傾けてキャスターの車輪を床面に接地させ、傾き姿勢を保持した状態で車輪を転し、パチンコ遊技機を移動運搬すると言った手段が、例えば特許文献1,2に記載され、公開提供されている。
【特許文献1】特開2002−282494号公報。
【特許文献2】特開2005−230214号公報。
【0006】
これら特許文献に記載のパチンコ遊技機は、自前の車輪を使って移動運搬することから、運搬台車を使って移動させるときの前述した諸々の問題を解消することができ、運搬台車そのものを不要なものにする。しかも、この移動は車輪を転して行うことからパチンコ遊技機を持ち上げる必要がなく、作業員一人による運搬が可能になる。
【0007】
しかし、このキャスターを装備するパチンコ遊技機は、移動運搬時には上述したように便利であるが、このキャスターは主としてホール内を運搬すると言った短距離の移動時にのみ使用されるものであって、更に加えても遊技機の組立後、梱包場所への移動時に使用される程度で、普段は全く使用されるものではなく、移動運搬時以外においては例えば工場出荷に当っての梱包時には車輪の突き出しに合せた段ボールケースを準備したり、ホールの島に取付ける際には、この車輪が島の取付け部に接触しないようにするとかの配慮を必要とし、邪魔なものとなる問題がある。
【0008】
更に言えば、このキャスターを利用する場合、車輪を床面に接地させるためにパチンコ遊技機を所定の角度傾ける必要があり、運搬中はこの傾き加減を維持しながら作業員が押し出す必要がある。このため転倒に至らないように傾き姿勢に持ち上げることが求められると共に、適当な傾きを維持しながら移動する技術が求められることになる。
勿論、このキャスターを利用する場合は、キャスターの単価が加わると共に、その取付けの加工を要することから遊技機の価格を上げることにもなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、この様な事情に鑑み開発されたもので、パチンコ遊技機単独での移動を容易にして例えばホールに設置する場合においてホール内を簡単に、しかも作業員一人の作業で容易に移動させ、所定の位置に運び込めるようにしたパチンコ遊技機を提案しようとするものである。
しかも、本発明はパチンコ遊技機に対する加工を最小限に止めると同時に、運搬時以外の普段における取扱いにおいて邪魔になることがなく、安全に取扱うことができ、また製造単価を低廉にして価格的に充分見合うパチンコ遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明はパチンコ遊技機の外枠の下枠板の下面に滑り部材を装着してこの下枠板の下面を床面上に浮き上げ、床面と直接接触するのを回避してパチンコ遊技機の移動時には遊技機を立ち上げたまゝ直接この遊技機を作業員が手押しすることによって上記滑り部材を滑らせ、移動できるようにしたことにある。
【0011】
この発明を更に詳述すると、本発明は外枠の下枠板下面に下方に隆起した状態で滑り部材を装着し、下枠板と床面との間に介在させて下枠板を床面から浮き上げるようにしてなることを特徴としたパチンコ遊技機を提供することにある。
【0012】
上記滑り部材は、下枠板の下面から突き出し、この下面が床面との接触を回避できるものであればよく、好ましくは上記接触を回避することができる範囲を限界とする突き出し量であること、つまり外観的に、特に前面側からあまり露出しない程度の突き出しであることが望まれる。
【0013】
本発明に係る上記パチンコ遊技機は、実際の移動に当っては遊技機を垂直に立ち上げた状態にして、外枠の下枠板の下面から突出する前記滑り部材を床面に当接し、この滑り部材によって垂直な姿勢に支持し、この状態において遊技機を作業員が横に押出すことによって移動させることになる。
【0014】
この移動に当って遊技機を常時垂直に起立した状態を保持させるため、下枠板下面に装着する滑り部材は、複数個にして下面の適宜の位置に分散して配置し、下枠板を水平に保持することになる。
この場合、最も効率的な配置は下枠板下面の左右両端部、若しくはその近傍に1個づつを配置し、2つの滑り部材によって支持することであるが、これらの中間位置に装着し、増設することを妨げるものではない。
【0015】
尚、上記滑り部材の装着に当って、この滑り部材の前端部側の突出し量が大きく、後端部側の突出し量が小さくなるようにしてこの滑り部材を介して床面上に起立させたとき、外枠がやゝ後傾し、「島」の取付台に取付けたときパチンコ遊技機が自動的に後傾き姿勢に取付くようにすると、取付台に対する遊技機の取付け作業時に傾きの微調整作業が不要になり迅速な作業を期待することができる。
【0016】
さて、上記滑り部材の下枠板に対する装着は、下枠板の下面に直接添わせ、ネジ等固着手段によって固定し、装着しても、またより安定的な固着状態を得るため予め下枠板の下面の装着位置に滑り部材に適合した装着凹部を形成し、これに滑り部材の上部を嵌め入れ固定するようにしてもよい。
この場合、ねじによる止め付け、或は接着剤等の固着手段を併用して一体化を図るようにすると安定した堅固な装着状態が得られることになる。
【0017】
ところで、滑り部材は、床面に対して良好な滑りが得られ、更に好ましくは滑りによって床面が傷付くのを防止するため、滑りの特性と或る程度の軟性、つまり床面を損傷しない程度の硬度を有した素材によって形成されることが望まれることになる。更に言えば、これらに加えて成形性に優れることが有利であり、そのため具体的には一つの材料として合成樹脂素材を挙げることができる。
【0018】
上記素材によって形成される滑り部材は、単独で成形し、外枠の下枠板下面に個別に装着する場合の他、合成樹脂による成形の場合には下枠板の前面を飾る合成樹脂製化粧板の成形に併せて、この化粧板の下縁部から後方に向って水平状に滑り部材を一体に延設し、化粧板の装着に併せてこの滑り部材を下枠板の下面に添わせ、これにより装着することが可能である。
この化粧板との一体成形は滑り部材を個別に成形する場合に比較して容易であり、また同時に、化粧板の取付けを利用して装着することができるため作業性がよく、しかも化粧板との一体化によって外観を損ねることもなくなるので有利である。
【0019】
さて、上記構成される滑り部材は、下枠板の下面から下に突き出し、隆起した状態で装着されることになるが、この時、更に言えば床面に対する滑りを良好にするため出来るだけ接触面積が少なく、床面との摩擦係数が小さくなることが望まれる。
そこで、本発明においては上記滑り部材の下面を球形面若しくは弧面に形成し、これによって下枠板下面の如く平面状のものが直接接触することがないようにしており、より滑り易い状態に成形している。
この場合、床面との接触が点に集約されたとき、遊技機の起立状態が不安定になり、危険を伴うことにもなるので、特に2つの滑り部材によって支持する構造とする場合のように数少ない接地点で支持する場合には、この滑り部材に複数個の接地部、つまり球形面部若しくは円弧面部を形成して2点接地を回避し、実質的に複数点支持とすることになる。
【0020】
上記構成に係る本発明遊技機は、移動運搬する場合、外枠の下枠板をホール等の床面上に置いて起立した姿勢に保ち、この状態のまゝ床上を滑らすように押出し、移動させることになる。
この押出しにおいて、床面には下枠板下面に装着した滑り部材のみが接触する状態になり、床面との接触面が極めて限られた状態になることから、また滑り部材の滑りの効果が作用して簡単に移動運搬することが可能になる。
しかも、この場合パチンコ遊技機は起立した状態にあって自立することから作業員が遊技機を支える必要がなく、押出す力によってのみ移動するものとなり、傾けた状態で移動させる従来のキャスター付き遊技機に比較して安全に楽に移動させることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のことから、本発明に係るパチンコ遊技機は、極めて構造が簡単なものでありながら、安全に、しかも容易に移動運搬することができるものであり、製造においても容易に、且つ安価に製造できる利点がある。
また本発明パチンコ遊技機は、装着される滑り部材が下枠板の下面から僅かに突出する程度であることから出荷時の梱包用段ボールケースに収める場合に邪魔になったり、或はホールの取付台に組付けるとき、取付枠に衝突して取付作業が妨げられることもなく、更には従来の遊技機に対しても滑り部材を装着することで本発明を直ちに実施することが可能であるため極めて実用性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明し、本発明の特徴とするところを明らかにする。
【実施例1】
【0023】
図1乃至図4は本発明の第1の実施例を示したものである。図1は使用状態における一部省略する斜視図、図2は要部を分解した状態の拡大斜視図、図3は図2のA−A線の部分で断面にしたときの拡大断面図、図4は同じくB−B線の部分で断面にしたときの拡大断面図である。
図示するパチンコ遊技機1は、外枠2と前枠(内枠)3からなり、外枠2は上下の枠板2a,2bと左右の枠板2c,2dを組んで縦長長方形状の枠体に形成し、左右の枠板2c,2d間には下枠板2bの前縁部に沿って補強のための前板2eを渡し、外枠2を強化している。
【0024】
前枠3は、矩形の額縁形の基枠4の前面に化粧枠5を貼り、更にこの化粧枠5の前面に開口する窓を囲んで照明乃至表示用のランプを収容するランプケース6を配置する。そして、下部に上下二段にして上皿ユニット7と下皿ユニット8を配置し、前枠3の前面部を構成する。
その一方、この前枠3の背面部には機構枠体9を一体に備えてこれの前面部に図示しない遊技盤を収納できるようにしてあり、またこの機構枠体9の背後には賞球タンク10を始めとして賞球装置等、図示しない機構部品が取付くようにしてある。
【0025】
ここに示す外枠2は、上下左右の各枠板2a〜2dと前板2eを木板にして木製枠として形成してあり、左上部と、左下の前板2eの上方の位置には上下対向するようにヒンジ部材11,12を備え、これらに前記前枠3の左縁部上下に備えるヒンジ部材13(下方のヒンジ部材は図示せず)を枢着して回動自由に組付け、外枠2に前枠3を開閉自由に取付てある。
【0026】
さて、図中14は前記前板2eの前面を飾るための合成樹脂を材料に形成される化粧板であり、15はこの化粧板14の成形時に一体に形成する滑り部材である。
化粧板14は、前記前板2eの前面を被い隠すため、横長の本体基板14aの周縁に後向きの枠部14b〜14eを延設し横長の浅い箱形に形成してあり、上記本体基板14aの背面から後方に突き出す取付ボス16を上記前板2eに穿つ透孔17に嵌め入れ、後方からねじ付ける止めねじ(図示せず)によって締付け固定するようにしてあり、この固定によって本体基板14aを前板2eの前面に添わせると同時に、その周縁の枠部14b〜14eを前板2eの周囲に添わせ、被い包むようにして装着固定するようにしてある。
【0027】
滑り部材15は、前記枠部の下枠部14cの左右の端部の近くから後方に向けて並行に且つ水平に延設される。
この滑り部材15は、後方に向けた長さが外枠2の下枠板2bの奥行き幅に一致するようにしてあり、前記化粧板14を前板2eに装着するとき、下枠板2bの下面に形成する装着凹部18に嵌め付け、厚みの下半部がこの凹部18から突き出し下枠板2bの下面から隆起した状態で取付くようにしてある。
【0028】
そして、ここではこの滑り部材15の下面を舟底形に形成し、中央部が前後方向(長さ方向)に沿って山形に隆起するものとしてあり、更にここでは、下枠板2bの前縁側の端部を肉厚にし、後縁側の端部を肉薄にして上記下面が前端から後端に向けて上向きの傾斜となるようにしてある。
この滑り部材15の下面の傾斜は、後述するように遊技機1を起立したとき、この滑り部材を介して自動的にやゝ後傾した姿勢(実質的には遊技機1を設置した状態において約1度前後の傾きである。)が取れるようにするためである。
【0029】
上記装着凹部18は、下枠板2bの下面に添わせた滑り部材15が安定した状態で装着されるように形成したもので、この実施例では化粧板14をねじ止めすることに併せて、この装着凹部18に滑り部材15が嵌り付き固定されるようにしてある。
尚、滑り部材15は装着凹部18の左右の幅に合せてしっかり嵌り込むようにしてあり、後端部は下枠板2bの後縁に一致させてある。
【0030】
図4は、下枠板2bの装着凹部18に滑り部材15が嵌り、装着された状態を示したもので、この装着状態において前面側から滑り部材15の隆起した下半部が露出しないように化粧板14の下縁にはリブ状の延長部19を設けている。
図3は、上記滑り部材15を外れた部分における延長部19を明らかにするための断面図であり、この延長部19は上記カバーとして機能する外に、取付台と下枠板2bとの空隙を被い、これによって針金等の差入れによる不正行為を防止するのに有効なものとなっている。
【0031】
上記構成された本発明パチンコ遊技機は、例えば遊技場内部において取付台の設置位置に向けて移動搬送する場合を例に説明すると、先ず図1に示したように遊技機1を起立させると、これに伴って下枠板2bの下面から突出する滑り部材15が床面20に接地し、この滑り部材15によって起立した姿勢に支持されることになる。実際の移動は、この起立姿勢を保ち、そのまゝ遊技機1を作業員が手押しによって水平方向に押出すことによって移動することになるのである。
この押出しにおいて、遊技機の転倒を防ぎ、安定した移動をするため押出し方向に対して下枠板2bの左右方向が揃うように、つまり押出す方向に対して下枠板2bの長さ方向が揃うようにして押出し、前進させるようにするとスムースに移動させることができる。
【0032】
押出された遊技機1は、床面20との接触が滑り部材15の下面においてなされ、更にここでは舟底形をなす下面における弧面で接触することから滑り部材15の滑合性も加わって容易に滑り、楽に移動することができるものとなる。
また、この接触点の小さいことに併せて合成樹脂製の滑り部材15であることから床面20との抵抗が小さく、従って床面を傷付けることもなく押出し移動させることができることになる。
尚、遊技機1を起立した状態に保ち、また押出し移動に当って転倒を防止するため滑り部材15は図示するように下枠板2bの下面の左右に並行して設けるとか、下面の左右の前後に1点づつ4箇所に設けるとかするとよい。
【0033】
ところで、当該実施例における滑り部材15は前述したように下面を前端部から後端部に向けて肉厚を次第に薄くして勾配を付けるものとしたことから、「島」の取付台に取付ける際には、本発明のパチンコ遊技機1をそのまゝ台の上に載置すると、遊技機1は上記滑り部材15の傾斜によってやゝ後傾の姿勢(起立した状態において約1度前後の後傾姿勢となり、遊技機1の上端部において後方に約10mm前後の傾きになる。)で起立することになる。つまり、従来この後傾姿勢にする作業を一つ一つ大工作業によって行っていたが、本発明では滑り部材15によって自動的に行うことができ、しかも全ての遊技機に対して均一な傾きを与えることができることになる。尚、このときの後傾は、上記のように極めて小さいものであるため起立させた遊技機1は、略直立の状態で自立することが可能である。
【実施例2】
【0034】
図5は本発明パチンコ遊技機の滑り部材21の他の実施例である。この実施例は滑り部材21を独立のものにして、下枠板2bの下面に形成する装着凹部18に嵌め入れて下面21aから上面に向けて貫通する透孔22に止めねじ(図示せず)を通し、下枠板2bにねじ付け装着するようにした場合である。尚、下枠板2bについては前記実施例1のものと同一であるので図示を省略する。
【0035】
滑り部材21は合成樹脂を材料に形成し、下面21aの中央部には横断する方向に溝23を形成して、この溝23の中に前記透孔22を2個形成している。
従って、上記溝23の形成によって下面の両側には隆起した部分24,24が設けられ、図示しない止めねじの頭部はこの隆起部分24,24によって護られることになる。
【0036】
勿論、この滑り部材21は装着凹部18に嵌め入れて固定する外に、下枠板2bの下面に直接添わせて止めねじの止め付けだけで固定するようにしてもよい。たゞこの様に下枠板2bの下面に直付けする場合は、突き出し量が大きくならないように、それでいて床面20と下枠板2bの下面とが接触しない範囲での高さ、つまり厚みを選択し、出来るだけ外観されないようにするとよい。
【0037】
この実施例2の場合、特に予め下枠板2bに装着凹部18を設けずに滑り部材21を直付けする場合は、装着位置,個数の選択が自由になることから、状況に合せて装着場所,数を決めることができることになる。また同時に、既製のパチンコ遊技機にも加工を施すことなくそのまゝねじ止め等によって実施することができるので有利である。
尚、説明ではねじ止めすることによって装着するとしているが、固着には接着剤を用いても、釘打ちによって取付けてもよいことは言うまでもない。
【0038】
以上説明する様に、本発明によれば遊技機1の外枠2の下枠板2bに滑り部材15,21を固定することで、遊技機1の移動時には起立した状態を保って押し出せば、この滑り部材15,21が床面20上を滑って簡単に移動することから、特段従来のように運搬台車に乗せて移動させる手間もなく、また従来のように外枠にキャスターを付けることによって普段のときこれが邪魔になったり、コスト高に繋ったりすることもなく、極めて容易に実施することができる利点がある。
【0039】
また、上記滑り部材は下枠板2bの下面から僅かに突出する程度で殆んど外観されるものではないのでパチンコ遊技機の形態に変化をもたらすこともなく、また従来の梱包用段ボールケースに収納する場合にも邪魔になることがなく、更には積み重ねて格納したり、トラック運搬するような場合においても衝突して他を損傷することもないので安全に取扱える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は本発明に係るパチンコ遊技機の一部省略した斜視図。
【図2】要部を分解した状態の拡大斜視図。
【図3】図2のA−A線の部分で断面にした拡大断面図。
【図4】同じくB−B線の部分で断面にした拡大断面図。
【図5】他の実施例における要部の斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 パチンコ遊技機
2 外枠
2a 外枠の上枠板
2b 外枠の下枠板
2c 外枠の左枠板
2d 外枠の右枠板
2e 外枠の前板
3 内枠
14 化粧板
15,21 滑り部材
18 装着凹部
20 床面
22 滑り部材に形成した透孔
23 滑り部材下面に形成した凹部
24 滑り部材下面の凸部
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100070286
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 伸治


【公開番号】 特開2008−200232(P2008−200232A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38900(P2007−38900)