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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】一関 広幸

【要約】 【課題】画像表示装置の画面両側に亘るように可動役物を大型化させつつ、その支持構造を簡略化してコンパクト化可能にした遊技機を提供する。

【解決手段】本パチンコ機においては、可動役物33に備えた長尺支持部材93が、延在方向と交差する方向に張り出す補強リブ部93eを有することにより、長尺支持部材93の両端部を回動自在に支持するだけで、長尺支持部材93が自重で下方に撓むような現象を確実に防ぎつつ円滑に回動動作させることができる。このため、画像表示装置の画面両側に亘るように可動役物を大型化させながらも、その支持構造を簡略化し、コンパクト化を実現可能にすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域に、画像表示装置の画面を開口部から露出させた状態で配置されたセンター役物を備え、該センター役物に、支持機構に支持されて前記画面に対する接近位置と離反位置とに切換え自在な可動役物を有してなる遊技機において、
前記可動役物は、前記センター役物における前記開口部の少なくとも一縁部にて該開口部の幅方向の両側に亘るように延在する長尺支持部材を有し、
前記支持機構は、前記開口部の前記一縁部における一側と他側に固定された状態にて前記長尺支持部材の両端部をそれぞれ回動自在に支持する一対の回動支持部を有し、かつ、
前記長尺支持部材は、前記延在の方向と交差する方向に張り出す補強リブ部を有してなる、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記補強リブ部は、前記長尺支持部材の長手方向中央部に設けられて、前記可動役物の前面を飾る装飾部材を装着固定する装着部として構成されてなる、
請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記一対の回動支持部のうちの一方は、動作時の回動力を前記長尺支持部材に付与する駆動手段を有し、かつ、
前記一対の回動支持部のうちの他方は、前記長尺支持部材の回動位置を検知する検知手段を有してなる、
請求項1又は2記載の遊技機。
【請求項4】
前記駆動手段は、駆動モータと、該駆動モータの回転軸に固定された主動ギヤと、を有し、
前記検知手段は、フォトインタラプタを有し、
前記長尺支持部材は、前記補強リブ部と同方向に折曲された折曲部を両端側に有し、かつ、
前記駆動手段側に位置する前記折曲部には、前記主動ギヤに噛合する従動ギヤが固定され、
前記検知手段側に位置する前記折曲部には、前記フォトインタラプタの投光素子及び受光素子間を前記長尺支持部材の回動角度に応じて遮蔽する複数の遮蔽部が設けられてなる、
請求項3記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、詳しくはセンター役物に、画面に対する接近位置と離反位置とに切換え自在な可動役物を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている。
【0003】
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等の画像表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
【0004】
上記のようなパチンコ機にあっては、遊技盤の遊技領域に、画像表示装置(演出表示装置)の画面を露出させた状態で配置されたセンター飾りを備えると共に、所定の契機で画像表示装置の画面に対して接近し離反する可動役物を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【0005】
すなわち、当該パチンコ機は、遊技の進行に合わせて演出画像を表示する画像表示装置と、該画像表示装置に対して接近・離反する可動役物と、該可動役物の動作を制御する可動役物制御手段と、を備えている。そして、該可動役物制御手段が、演出画像による演出の展開が変わるタイミングで可動役物を画像表示装置に対して移動させ、表示制御手段が、可動役物の画像表示装置に対する移動に合わせて、展開の変化が視覚的に判別されるように画像表示装置に演出画像を表示させるように構成される。
【0006】
【特許文献1】特開2006−288440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1に記載されるパチンコ機にあっては、画像表示装置に対する接近・離反動作によって臨場感を醸し出し、遊技者に高揚感を与えることは可能であるものの、可動役物が画像表示装置の画面上部の隅部に対して進退動作するように構成され、該可動役物のサイズが画面に比して大分小さく形成されることから、可動役物の動作そのものにおいては演出時の迫力に欠ける虞もあった。
【0008】
そこで、可動役物を画面上部の両側に亘って配置できるほどに大きく形成して、動作時の迫力を増大させるような構成が本発明者によって考えられている。しかし、そのようにする場合、画像表示装置の画面が大サイズ化される昨今の状況下にあっては、大サイズ画面の両側に亘る可動役物はかなり大サイズ化することが考えられる。
【0009】
このような大型の可動役物を円滑に作動させるように確実に支持するには、可動役物の左右両端と共に、自重で下方に撓む虞のある中央部をも何らかの手段で回動支持しなければならない。このため、その支持構造が複雑になり、大型化することが考えられ、その場合に、装置構成のコンパクト化を損ない、コストアップも招く虞がある。
【0010】
そこで本発明は、画像表示装置の画面両側に亘るように可動役物を大型化させながらも、その支持構造を簡略化してコンパクト化を可能に構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図10参照)、遊技領域(3a)に、画像表示装置(35)の画面(35a)を開口部(36)から露出させた状態で配置されたセンター役物(23)を備え、該センター役物(23)に、支持機構に支持されて前記画面(35a)に対する接近位置(例えば図5に示す位置)と離反位置(例えば図4に示す位置)とに切換え自在な可動役物(33)を有してなる遊技機(1)において、
前記可動役物(33)は、前記センター役物(23)における前記開口部(36)の少なくとも一縁部(例えば図4の上縁部)にて該開口部(36)の幅方向の両側に亘るように延在する長尺支持部材(93)を有し、
前記支持機構は、前記開口部(36)の前記一縁部における一側と他側に固定された状態にて前記長尺支持部材(93)の両端部をそれぞれ回動自在に支持する一対の回動支持部(75,76)を有し、かつ、
前記長尺支持部材(93)は、前記延在の方向と交差する方向に張り出す補強リブ部(93e)を有してなる、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
【0012】
請求項2に係る本発明は(例えば図8及び図9参照)、前記補強リブ部(93e)が、前記長尺支持部材(93)の長手方向中央部に設けられて、前記可動役物(33)の前面を飾る装飾部材(33b)を装着固定する装着部として構成されてなる、
請求項1記載の遊技機(1)にある。
【0013】
請求項3に係る本発明は(例えば図6ないし図9参照)、前記一対の回動支持部のうちの一方(75)は、動作時の回動力を前記長尺支持部材(93)に付与する駆動手段(64,77)を有し、かつ、
前記一対の回動支持部のうちの他方(76)は、前記長尺支持部材(93)の回動位置を検知する検知手段(79)を有してなる、
請求項1又は2記載の遊技機(1)にある。
【0014】
請求項4に係る本発明は(例えば図6ないし図9参照)、前記駆動手段が、駆動モータ(77)と、該駆動モータ(77)の回転軸(77a)に固定された主動ギヤ(64)と、を有し、
前記検知手段は、フォトインタラプタ(79)を有し、
前記長尺支持部材(93)は、前記補強リブ部(93e)と同方向に折曲された折曲部(93c,93d)を両端側に有し、かつ、
前記駆動手段側に位置する前記折曲部(93c)には、前記主動ギヤ(64)に噛合する従動ギヤ(97)が固定され、
前記検知手段(79)側に位置する前記折曲部(93d)には、前記フォトインタラプタ(79)の投光素子(79a)及び受光素子(79b)間を前記長尺支持部材(93)の回動角度に応じて遮蔽する複数の遮蔽部(74a,74b)が設けられてなる、
請求項3記載の遊技機(1)にある。
【0015】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る本発明によると、長尺支持部材が、延在方向と交差する方向に張り出す補強リブ部を有するので、長尺支持部材の両端部を回動自在に支持するだけで、長尺支持部材が自重で下方に撓むような現象を確実に防ぎつつ円滑に回動動作させることができ、従って、画像表示装置の画面両側に亘るように可動役物を大型化させながらも、その支持構造を簡略化し、コンパクト化を実現可能にすることができる。
【0017】
請求項2に係る本発明によると、補強リブ部が、長尺支持部材の長手方向中央部に設けられて、可動役物の前面を飾る装飾部材を装着固定する装着部として構成されるので、長尺支持部材の特に中央部が自重で撓む現象をより確実に抑えることができると共に、補強リブ部を装着部として活用することで、より多彩な形状の可動役物を提供することができるようになる。
【0018】
請求項3に係る本発明によると、一対の回動支持部の一方が、動作時の回動力を長尺支持部材に付与する駆動手段を有し、かつ他方が、長尺支持部材の回動位置を検知する検知手段を有するので、長尺支持部材をその回動位置を適正に検知しながら円滑に回動動作させることができる。
【0019】
請求項4に係る本発明によると、駆動手段側に位置する折曲部に、駆動モータの主動ギヤに噛合する従動ギヤが固定され、検知手段側に位置する折曲部に、フォトインタラプタの投光素子及び受光素子間を遮蔽する複数の遮蔽部が設けられるので、主動ギヤからの回動力を長尺支持部材に従動ギヤを介して機械的に確実に伝達できると共に、長尺支持部材の回動角度を検知手段で検知しつつ可動役物の位置決めを確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図面に沿って説明する。なお、後述する各実施の形態では、本発明の遊技機を所謂1種1種のパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、他の種別のパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。なお、図1は、本発明の実施形態におけるパチンコ機1の外部構造を示す正面図である。
【0021】
本パチンコ機1は、図1に示すように、発射ハンドル2の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
【0022】
図1に示すように、本実施形態におけるパチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体6と、この筐体6に開閉可能に装着された前扉7とを有しており、前扉7の前面には、透明ガラス9を有するガラス枠10が開閉可能に取り付けられている。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配設されている。前扉7における遊技盤3の左右には演出用照明装置11が配設されており、前扉7における遊技盤3の上部中央には演出用照明装置8が配設されている。そして、前扉7における遊技盤3の左右上方及び左右下方にはスピーカー(図示せず)を有する放音装置12がそれぞれ配設されている。また、ガラス枠10における右側部には、前扉7を筐体6側に施錠し解放するための施錠装置13が配設されている。なお、筐体6及び前扉7等から遊技機本体が構成されている。
【0023】
前扉7における遊技盤3の下方には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17が設けられ、皿ユニット16における右上部壁面には、球貸ボタン19a及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16には、該皿ユニット16上の遊技球を発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aと、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bとが設けられている。
【0024】
また、皿ユニット16の右部には、発射装置を操作して遊技球を遊技領域3aに向けて打ち出すための発射ハンドル2が配設されている。更に、皿ユニット16の左下方には灰皿21、及び遊技者参加ボタン(所謂チャンスボタン)22が配設されている。なお、図1中の符号14は、発射ハンドル2の操作で発射された遊技球を遊技領域3aに導くガイドレールを示している。
【0025】
遊技領域3aの中央部には、該遊技領域3aに打ち出された遊技球の一部を導入してステージSに案内する遊技球案内路39,44を有するセンター飾り(センター役物)23が配設されている。このセンター飾り23の中央部分には開口部36が形成されている。遊技盤3には画像表示装置35が、開口部36から画面を露出させた状態で遊技盤裏面から装着されている。センター飾り23の下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる一般入賞口25a,25b,26a,26bが配設されており、センター飾り23の下方には、第1及び第2始動チャッカー27,28と、アタッカー5とが順次配設されている。
【0026】
第1及び第2始動チャッカー27,28は、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われるものであり、第2始動チャッカー28は、始動チャッカー開閉ソレノイド70(図12参照)によって開放位置と閉止位置とに開閉動作するように作動させられる。第1始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。第2始動チャッカー28は、直上方に配置された第1始動チャッカー27の底部により、図1に示す閉塞状態では遊技球を入賞しないように構成されている。
【0027】
アタッカー5は、大当たり発生時に開放され、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する遊技球を入賞させるものであり、大当たり発生中、例えば、1回の開放で9個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、9個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
【0028】
遊技領域3aには、センター飾り23の四方に風車31が配設されており、ステージSの下方における第1及び第2始動チャッカー27,28の左側には、普通図柄作動ゲート(スルーゲート)32が配設されている。この普通図柄作動ゲート32は、第2始動チャッカー28を開閉動作させるための抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物である。
【0029】
そして、遊技領域3aにおける普通図柄作動ゲート32、一般入賞口25a,25b,26a,26b、第1及び第2始動チャッカー27,28等の周囲には、ステージSから零れた遊技球や、発射されてからステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための障害釘30を含む多数の障害釘が打ち込まれている。また、ワープ導入口37a,37bの周囲及びその上方側にも、遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための多数の障害釘が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球を第1及び第2始動チャッカー27,28等に、ステージSを介して入球させ又はステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
【0030】
なお、本実施形態における「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、第1始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて第1始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を第1及び第2始動チャッカー27,28方向に導く役割を担っている。
【0031】
次に、本パチンコ機1におけるセンター飾り23の構造を、図2、図3及び図10を参照して詳細に説明する。なお、図2はセンター飾り23を右斜め上方から見下ろす状態で示す斜視図、図3はセンター飾り23を左斜め上方から見下ろす状態で示す斜視図、図10はセンター飾り23の全体を示す側面図である。
【0032】
すなわち、図2、図3及び図10に示すように、センター飾り23は、前後方向にて互いに結合されて組み立てられる前枠体23a及び後枠体23bを備えている。これら枠体23a,23bは、互いに結合された状態で開口部36を形成する。前枠体23aの周囲には、その複数箇所から外方に張り出すようにブラケット部4が形成されており、各ブラケット部4には、後枠体23bを遊技盤3の裏面に配置した状態でネジ止めするための孔が形成されている。
【0033】
センター飾り23は、開口部36の左右に形成されたワープ導入口37a,37bと、開口部36の上側に配置された可動役物33と、開口部36の下側に設けられたステージSと、下部中央に設けられた球放出部49と、を有している。この球放出部49は、第1始動チャッカー27の直上方に位置して、放出されて落下する遊技球が一対の障害釘30(図1参照)の間を通って第1始動チャッカー27にほぼ確実に(つまり、97〜99%の高確率で)入賞し得るように位置決め形成されている。
【0034】
センター飾り23は、開口部36の左方に位置する上記ワープ導入口37aから導入される遊技球をステージSに案内する遊技球案内路39と、遊技球を該遊技球案内路39からステージSに放出する放出口39aと、を有している。また、センター飾り23は、開口部36の右方に位置する上記ワープ導入口37bから導入される遊技球をステージSに案内する遊技球案内路44と、遊技球を該遊技球案内路44からステージSに放出する放出口44aと、を有している。
【0035】
ステージSは、円筒状の飾り部50を中央部に有しており、該飾り部50の下部中央には、傾斜部57bを介して落下してくる遊技球を球放出部49に導く落下案内孔50aを有している。放出口39aと傾斜部57bとの間には、放出口39aから放出された遊技球をステージ中央に案内する案内部55aが形成されており、放出口44aと傾斜部57bとの間には、放出口44aから放出された遊技球をステージ中央に案内する案内部55bが形成されている。なお、上記傾斜部57bは、放出口39aや放出口44aから放出されて案内部55aや案内部55bを案内されてきた遊技球、或いは、センター飾り23下方の道釘(図示せず)等で弾かれて跳び込んできた遊技球を、その勢い(慣性力等)が弱まった時点で落下案内孔50a側に落下させ得るように、緩く傾斜している。
【0036】
また、案内部55aと傾斜部57bとの間、及び案内部55bと傾斜部57bとの間には、放出口39a,44aから放出されて案内部55a,55bを案内されてきた遊技球、或いは跳び込んできた遊技球を、その勢いが弱まった時点で遊技領域下方に落下させ得るように、上記傾斜部57bと逆の方向に緩く傾斜する傾斜部57a,57cが形成されている。
【0037】
更に、案内部55a,55bの手前側(即ち、パチンコ機1に対面して着座する遊技者側)には、転動する遊技球を遊技領域3aに落下させないようにする前壁部56a,56cが設けられており、傾斜部57bの手前側には、転動する遊技球を遊技領域3aに落下させないようにする前壁部56bが設けられている。また、案内部55a,55bにおける放出口39a,44a側には、放出された遊技球を当接させて、その勢い及び進路を変える複数個の凸部42が互い違い(ジグザグ)に形成されている。ステージSは、案内部55a,55bからステージ中央部に向かって下降するように全体的に傾斜している。
【0038】
画像表示装置35の画面を露出する開口部36の下縁部には、道釘等で弾かれて画面側に跳び込んできた遊技球をステージS側に落下させる傾斜面58が設けられている。この傾斜面58の中央部には、上方に僅かに盛り上がる膨出部58aが形成されている。飾り部50は、上部に湾曲面50bを有し、該湾曲面50bの左右に袖部50c,50dを有している。更に、袖部50c,50dの左右には、これら袖部50c,50dや傾斜面58から落下してくる遊技球をステージS側に落下させるように緩く傾斜する傾斜面50e,50fが設けられている。
【0039】
なお、図3における符号59は、傾斜面50e,50fの下方の空間部に進入した遊技球を主に傾斜部57a,57c側に転がり移動させるように傾斜する傾斜面を示している。また、図10における符号62は前枠体23aの背面側に配置された照明基板、符号63は該照明基板に実装された発光ダイオード(LED)、符号59は後枠体23bの上部後方に突出するように形成された可動役物33の収容部、符号96は可動役物33を回動自在に支持する回動軸、符号97は該回動軸96に支持された回動ギヤをそれぞれ示している。
【0040】
次に、可動役物33の構造について、図4ないし図9を参照して詳細に説明する。なお、図4はセンター飾りの待機状態を示す正面図、図5はセンター飾りの演出状態を示す正面図、図6はセンター飾りから取り外した可動役物の待機面を示す正面図、図7はセンター飾りから取り外した可動役物の装飾面(装飾部材33b)を示す正面図、図8は装飾部材33bを取り外した状態で示す可動役物33の斜視図、図9の可動役物33を逆の方向から見た状態で示す斜視図である。
【0041】
可動役物33は、図4に示すように、センター飾り23の開口部36の上縁部に配置され、画像表示装置35の画面35a(図1参照)から離反して該画面35aの全体を開放する離反位置(図4に示す位置)と、画面35aに向かって回動し接近して該画面35aの上縁部を所定寸法だけ遮蔽する接近位置(図5に示す位置)とに移動自在となるように支持されている。
【0042】
上記可動役物33は、演出制御手段91により、遊技上の演出(即ち図12に示す第1抽選手段83、第2抽選手段84による大当たり抽選の結果に応じた演出)に対応して、上記離反位置と上記接近位置とに切り換わるように制御される。そして、可動役物33は、離反位置に移動した際に待機状態になり、接近位置に移動した際に演出状態になる。なお、符号33aは、可動役物33の待機面であり、符号33bは、演出状態で遊技者側に向く可動役物33の装飾面(装飾部材33b)である。
【0043】
可動役物33は、上記のような切換え動作を行い得るように、次のように支持されている。すなわち、図6ないし図9に示すように、可動役物33は、支持機構で支持されて画面35aに対する接近位置と離反位置とに切換え自在に構成されており、センター飾り23における開口部36の上縁部にて該開口部36の左右幅方向の両側に亘るように延在する長尺支持部材93を有している。
【0044】
長尺支持部材93は、その延在の方向(図5の左右方向)と交差する方向に張り出す補強リブ部93eを有すると共に、可動役物33の下縁部73に近い位置から左右に突出する突出アーム部93a,93bを有している。これら突出アーム部93a,93bは、それぞれ補強リブ部93eと同方向にL字状に折曲された折曲部93c,93dを端部に有している。上記補強リブ部93eは、長尺支持部材93の長手方向中央部に設けられて、可動役物33の前面を飾る装飾部材33bを装着固定する装着部として構成されている。
【0045】
上記支持機構は、開口部36の上縁部における一側(左側)と他側(右側)に固定された状態にて長尺支持部材93の両端部をそれぞれ回動自在に支持する一対の回動支持部75,76を有している。
【0046】
上記回動支持部75は、開口部36の上縁部と平行な方向を向いた回転軸77aを有する駆動モータ77と、該駆動モータ77に隣接して配置されて従動ギヤ97の回転軸96を回転自在に支持するギヤ支持部95と、を有している。駆動モータ77の回転軸77aには主動ギヤ64が固定されており、該主動ギヤ64は従動ギヤ97に噛合している。回転軸77a、主動ギヤ64、従動ギヤ97の一部は、カバー78によって覆われている。上記突出アーム部93aの折曲部93cは、回転軸96が嵌挿される形で該回転軸96に支持され、かつ該回転軸96に固定されている従動ギヤ97の一側面(図7における左側面)にネジ止めされている。つまり、折曲部93cには、主動ギヤ64に噛合する従動ギヤ97が固定されている。なお、主動ギヤ64及び駆動モータ77により、動作時の回動力を長尺支持部材93に付与する駆動手段が構成されている。
【0047】
上記回動支持部76は、回動軸98を回転自在に支持する支持部85と、上側に位置決め固定されたフォトインタラプタ79と、該フォトインタラプタ79を覆うカバー99と、を有している。上記突出アーム部93bの折曲部93dは、回動軸98が嵌挿される形で該回動軸98に支持され、かつ該回動軸98に固定されている支持板74の一側面(図7における右側面)にネジ止めされている。つまり、折曲部93dには、フォトインタラプタ79の投光素子79a及び受光素子79b間を長尺支持部材93の回動角度に応じて遮蔽する第1及び第2遮蔽板部(遮蔽部)74a,74bが設けられている。
【0048】
支持板74は、図7の紙面手前側に突出する上記第1遮蔽板部74aと、図7の上側に突出する上記第2遮蔽板部74bとを有しており、図6に示す離反位置にあっては第1遮蔽板部74aでフォトインタラプタ79の投光素子79aと受光素子79bの間を遮って該離反位置にある旨の信号を生成して演出制御手段91(図12参照)に出力し、図7に示す接近位置にあっては第2遮蔽板部74bでフォトインタラプタ79の投光素子79aと受光素子79bの間を遮って該接近位置にある旨の信号を生成して演出制御手段91に出力する。そして、可動役物33を駆動する駆動モータ77、及び可動役物33の内部に実装された発光素子(LED等)は、上記演出制御手段91によって駆動制御される。なお、フォトインタラプタ79は、長尺支持部材93の回動位置を検知する検知手段を構成している。
【0049】
なお、本実施形態では、可動役物33を、センター飾り23の開口部36の上縁部に配置したが、該可動役物33の配置位置は、これに限らず、センター飾り23の開口部36の左側縁部、右側縁部、或いは下縁部であっても良いことは勿論である。
【0050】
ついで、本パチンコ機1の背面構造について図11を参照して説明する。同図は、本パチンコ機1の背面構造を示す背面図である。
【0051】
すなわち、図11に示すように、パチンコ機1の前扉背面における上部左方には、賞球タンク43が取り付けられており、この賞球タンク43の下方に、副制御基板38、主制御基板40、及び払出し制御基板51がこの順に配設されている。また、前扉背面における上部右方には、外部端子板52が取り付けられており、この外部端子板52の下方に、整列待機通路45、賞球装置46、賞球排出通路47、電源ユニット41、及び発射装置(図示せず)用の発射制御基板53がこの順に配設されている。パチンコ機1の前扉背面における左側部には、施錠装置13が配設されている。
【0052】
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図12に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【0053】
すなわち、本制御系は、遊技制御装置80と、該遊技制御装置80に電気的に接続された、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71、放音装置12、演出用照明装置8,11、及び画像表示装置35と、を備えている。
【0054】
遊技制御装置80は、図11に示した主制御基板40や副制御基板38等から構成されている。主制御基板40は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。また、副制御基板38は、主に画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うように構成されている。
【0055】
遊技制御装置80は、入賞判定手段81、入賞信号出力手段82、第1抽選手段83、第2抽選手段84、普通図柄抽選手段94、遊技制御手段86、保留手段87、作動制御手段88、作動判定手段89、作動決定手段90、演出制御手段91、及び表示制御手段92を備えている。
【0056】
入賞判定手段81は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球が第1及び第2始動チャッカー27,28、一般入賞口25a,25b,26a,26b、アタッカー5等の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。
【0057】
入賞信号出力手段82は、入賞判定手段81によって入賞が判定されたとき、対応する第1及び第2始動チャッカー27,28、一般入賞口25a,25b,26a,26b、アタッカー5等に入賞した旨の入賞信号を出力する。
【0058】
第1抽選手段83及び第2抽選手段84は、それぞれ、入賞信号出力手段82からの第1及び第2始動チャッカー27,28に対応する入賞信号の入力時、合計の最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
【0059】
そして第1及び第2抽選手段83,84は、それぞれ、大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」等の図柄が画像表示装置35の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。
【0060】
また第1及び第2抽選手段83,84は、それぞれ、大当たり抽選で通常当たりが当選した場合に、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。更に第1及び第2抽選手段83,84は、それぞれ、大当たり抽選で外れた場合に、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
【0061】
普通図柄抽選手段94は、第2始動チャッカー28を開閉動作させるための普通図柄抽選を、普通図柄作動ゲート32への遊技球通過を契機として行う。
【0062】
遊技制御手段86は、放音装置12、演出用照明装置8,11に放音、発光の演出をさせる契機となる指令、及び、可動役物33の回動動作と該可動役物33に実装した発光素子の発光の演出をさせる契機となる指令を、演出制御手段91に送る。また、遊技制御手段86は、予め設定された演出データや、第1及び第2抽選手段83,84での抽選結果に応じて、画像表示装置35に表示すべき大当たり抽選に関連する演出内容に関する信号を表示制御手段92に送る。
【0063】
保留手段87は、第1、第2抽選手段83,84のいずれかから出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、第1、第2始動チャッカー27,28への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、大当たり抽選保留表示装置(図示せず)に、始動チャッカー27,28双方での合計が最大で例えば4個の保留球となるように点灯表示される。保留手段87は、合計の保留球数が例えば4個になっているか否かを常時判定し、保留球数が4個表示されている間は、第1、第2始動チャッカー27,28への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
【0064】
そして保留手段87は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段87は、保留球の消費に応じて保留球数が例えば4個未満となった場合、第1、第2抽選手段83,84で行われる第1、第2始動チャッカー27,28への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0065】
作動制御手段88は、作動決定手段90の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド70に駆動信号を送って該ソレノイド70を作動させ、第2始動チャッカー28を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段88は、アタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送って該ソレノイド71を作動させ、第1、第2抽選手段83,84での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
【0066】
作動判定手段89は、始動チャッカー開閉ソレノイド70及びアタッカー開閉ソレノイド71を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド70にあって、第2始動チャッカー28の開閉の「条件を満たす」時とは、普通図柄抽選手段94において第1及び第2抽選手段83,84の大当たり抽選とは別途行われる普通図柄抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド71にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時の全てのラウンドにおける入賞を完了した場合である。
【0067】
作動決定手段90は、作動判定手段89からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71の作動開始をそれぞれに決定する。
【0068】
演出制御手段91は、遊技制御手段86からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置8,11を発光駆動し、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。また、演出制御手段91は、遊技制御手段86からの指令に応答して、駆動モータ77に駆動信号を送信し該モータ77を作動させて可動役物33を回動動作させると共に、該可動役物33に実装した発光素子を発光駆動し、遊技者の視覚に訴える演出を行う。そして、演出制御手段91は、可動役物33が接近位置にある旨の信号、又は離反位置にある旨の信号をフォトインタラプタ79から受信することで可動役物33の回動位置を検出しつつ、該可動役物33を回動制御する。
【0069】
表示制御手段92は、遊技制御手段86からの信号に従って、画像表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容等の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。その際、表示制御手段92は、第1及び第2抽選手段83,84それぞれによる各抽選結果を、画像表示装置35の画面35aに時系列的に表示する。更に、表示制御手段92は、演出制御手段91が駆動モータ77を駆動して可動役物33を接近位置に切り換えた際、該切換えにタイミングを合わせて、画面35aにおける可動役物33の下縁部73で遮蔽された領域への表示を停止する。
【0070】
また、始動チャッカー開閉ソレノイド70は、作動制御手段88から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、第2始動チャッカー28を開閉動作させる。アタッカー開閉ソレノイド71は、作動制御手段88から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
【0071】
放音装置12は、演出制御手段91の制御に従ってスピーカー(図示せず)を駆動させ、演出に応じた効果音を発する。演出用照明装置8,11は、演出制御手段91の制御に従ってその内蔵する電飾ランプ(図示せず)を発光駆動(点灯、点滅)させ、演出に応じた照明を行う。画像表示装置35は、表示制御手段92の制御に従って作動し、演出データや第1、第2抽選手段83,84での抽選結果に応じた演出表示を行う。
【0072】
次に、本パチンコ機1による作用について、図13のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
【0073】
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル2を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置の作動で遊技球が所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射される。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、第1、第2始動チャッカー27,28や一般入賞口25a,25b,26a,26bに適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口(図示せず)から遊技盤3背面側に排出される。
【0074】
遊技領域3aに打ち出された遊技球の一部がワープ導入口37a又はワープ導入口37bに入球すると、その遊技球は、遊技球案内路39又は遊技球案内路44に進入し、放出口39a又は放出口44aからステージSに向けて放出される。
【0075】
この際、例えば放出口39aから放出された遊技球は、案内部55a、傾斜部57a,57bを通過して案内部55b側に転動し、案内部55bの右端部で反転して該案内部55bの傾斜に沿ってステージSの中央側に折り返す。この時点で、通常は、傾斜部57a側に一旦通過するが案内部55aを上昇するだけの勢いはなくなっており、傾斜部57c側に戻ろうとし、その際、傾斜部57bを傾斜部57c側に通過しきれないときは該傾斜部57bの傾斜に沿って落下案内孔50aに落下し、球放出部49から放出されることになる。なお、ワープ導入口37bから導入されて放出口44aから放出される遊技球の動きは、これらと略々逆になる。
【0076】
そして、球放出部49から放出された遊技球は、高い入賞確率(略100%)で第1始動チャッカー27に入賞する。当該遊技球は、殆どの場合、第1始動チャッカー27に入賞することになるが、障害釘30への当接状況によっては入賞できないこともある。一方、傾斜部57bから落下案内孔50aに導入されない遊技球は、傾斜部57a,57cからセンター飾り23下方に放出されて、第1始動チャッカー27とは異なる方向に落下するが、場合によっては、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して第1始動チャッカー27に入賞することもある。
【0077】
ところで、第1及び第2始動チャッカー27,28や一般入賞口25a,25b,26a,26bの何れかに遊技球が入賞した場合には、入賞判定手段81が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段82が入賞信号を出力する(ステップS2)。
【0078】
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1、第2抽選手段83,84のうち該当する側が当たりフラグをオンすると、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンが決定される。
【0079】
これにより、ステップS4において、画像表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第1抽選手段83又は第2抽選手段84は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、画像表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、第1抽選手段83又は第2抽選手段84は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
【0080】
以上のようにして、遊技制御手段86が、画像表示装置35の画面35aに表示すべき演出内容に関する信号を、表示制御手段92に送信することに基づき、表示制御手段92は、画像表示装置35を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
【0081】
このような演出表示中、例えば、可動役物33が図4に示す離反位置(待機状態)にあり、激熱のスーパーリーチを奏するなどのため遊技制御手段86から演出制御手段91及び表示制御手段92に指令が送られていた場合には、演出制御手段91が駆動モータ77を駆動して可動役物33を接近位置に切り換え、これにタイミングを合わせて、表示制御手段92が、画面35aにおける可動役物33の下縁部73で遮蔽された領域への表示を停止するように制御する。このように上部を遮蔽された画面35a上で激熱のスーパーリーチが奏されると共に、例えば駆動モータ77の小刻みな反転作動で可動役物33が接近位置にて振動動作される場合、遊技者は、このスーパーリーチで大当たりが発生するかもしれないという大きな期待感を持ち、演出に釘付けになる。
【0082】
そして、画像表示装置35の画面35a上に表れた抽選結果が大当たり決定である場合、作動制御手段88は、作動決定手段90の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送り、当該ソレノイド71を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる。これにより、アタッカー5に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が球供給口17から皿ユニット16に払い出されることとなる(ステップS6)。
【0083】
以上説明した本実施形態によれば、長尺支持部材93が、延在方向と交差する方向に張り出す補強リブ部93eを有するので、長尺支持部材93の両端部を回動自在に支持するだけで、長尺支持部材93が自重で下方に撓むような現象を確実に防ぎつつ円滑に回動動作させることができる。これにより、画像表示装置35の画面35a両側に亘るように可動役物33を大型化させながらも、その支持構造を簡略化し、コンパクト化を実現することができる。また、補強リブ部93eが、長尺支持部材93の長手方向中央部に設けられて、可動役物33の前面を飾る装飾部材33bを装着固定する装着部として構成されるので、長尺支持部材93の特に中央部が自重で撓む現象をより確実に抑えることができると共に、補強リブ部93eを装着部として活用することで、より多彩な形状の可動役物33を提供することができるようになる。
【0084】
更に、回動支持部75が、動作時の回動力を長尺支持部材93に付与する主動ギヤ64及び駆動モータ77(駆動手段)を有し、かつ回動支持部76が、長尺支持部材93の回動位置を検知するフォトインタラプタ79(検知手段)を有するので、長尺支持部材93をその回動位置を適正に検知しながら円滑に回動動作させることができる。
【0085】
そして、上記主動ギヤ64及び駆動モータ77側に位置する折曲部93cに、駆動モータ77の主動ギヤ64に噛合する従動ギヤ97が固定され、上記フォトインタラプタ79側に位置する折曲部93dに、フォトインタラプタ79の投光素子79a及び受光素子79b間を遮蔽する第1及び第2遮蔽板部74a,74bが設けられるので、主動ギヤ64からの回動力を長尺支持部材93に従動ギヤ97を介して機械的に確実に伝達できると共に、長尺支持部材93の回動角度をフォトインタラプタ79で検知しつつ可動役物33の位置決めを確実に行うことができる。
【0086】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。
【図2】センター飾りを右斜め上方から見下ろす状態で示す斜視図である。
【図3】センター飾りを左斜め上方から見下ろす状態で示す斜視図である。
【図4】センター飾りの待機状態を示す正面図である。
【図5】センター飾りの演出状態を示す正面図である。
【図6】センター飾りから取り外した可動役物の待機面を示す正面図である。
【図7】センター飾りから取り外した可動役物の装飾面を示す正面図である。
【図8】装飾部材を取り外した状態で示す可動役物の斜視図である。
【図9】可動役物を逆の方向から見た状態で示す斜視図である。
【図10】センター飾りの全体を示す側面図である。
【図11】本実施形態のパチンコ機の背面構造を示す背面図である。
【図12】本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図13】本パチンコ機による作用を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1 遊技機(パチンコ機)
3a 遊技領域
23 センター役物(センター飾り)
33 可動役物
33b 装飾部材
35 画像表示装置
35a 画面
36 開口部
64,77 駆動手段(主動ギヤ、駆動モータ)
74a,74b 遮蔽部(第1遮蔽板部、第2遮蔽板部)
75,76 支持機構(回動支持部)
77a 回転軸
79 検知手段(フォトインタラプタ)
79a 投光素子
79b 受光素子
93 長尺支持部材
93c,93d 折曲部
93e 補強リブ部
97 従動ギヤ
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫


【公開番号】 特開2008−200216(P2008−200216A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38638(P2007−38638)