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【発明の名称】 ゲーム機およびプログラム
【発明者】 【氏名】シュトライヒ セバスチャン

【氏名】藤島 琢哉

【要約】 【課題】ユーザが自身の好みに応じた楽曲で、音楽ジグソーパズルを楽しむことを可能にする。

【解決手段】外部より入力された楽曲データをその先頭から順に1または複数の拍に対応する分割楽曲データに分割し、各分割楽曲データに先頭からの並び順を示す識別子を付与する第1の処理と、各分割楽曲データに対応するアイコンを、その分割楽曲データの識別子が示す順とは異なる順に配列して表示装置に表示させる第2の処理と、アイコンの表示位置を変更する操作が為された場合に、その操作内容に応じてその表示位置を更新する第3の処理と、アイコンの表示位置を更新した後に、各アイコンが前記識別子の示す順に並んでいるか否かを判定し、並んでいると判定した場合には、楽曲データに対応する楽音を再生する第4の処理を実行するゲーム機を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御手段と、
表示手段と、
操作手段と、
楽曲データを受け取る入力手段と、
与えられた楽曲データにしたがって楽音を再生する楽音再生手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け取った楽曲データをその先頭から順に1または複数の拍に対応する分割楽曲データに分割するとともに、各分割楽曲データに前記先頭からの並び順を示す識別子を付与する第1の処理と、
前記第1のステップにて得られた複数の分割楽曲データの各々に対応するアイコンを、その分割楽曲データの識別子が示す順とは異なる順に配列して前記表示手段に表示させる第2の処理と、
前記アイコンの表示位置を変更する操作が前記操作手段に対して為されたことを検出し、その操作内容に応じてその表示位置を更新する第3の処理と、
前記第3の処理にてアイコンの表示位置を更新した後に、前記識別子の示す順に各アイコンが並んでいるか否かを判定し、前記識別子の示す順に並んでいると判定した場合には、前記楽曲データを前記楽音再生手段に与える一方、前記識別子の示す順とは異なる順に並んでいると判定した場合には、アイコンの表示位置を変更する操作を再度実行することを促す第4の処理と
を実行することを特徴とするゲーム機。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記第1の処理の実行に先立って、楽曲データを何個の分割楽曲データに分割するかを示す分割数が前記操作手段によって与えられた場合には、前記第1の処理においては前記与えられた分割数分の分割楽曲データを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム機。
【請求項3】
コンピュータ装置に、
外部より入力された楽曲データをその先頭から順に1または複数の拍に対応する分割楽曲データに分割するとともに、各分割楽曲データに前記先頭からの並び順を示す識別子を付与する第1の処理と、
前記第1のステップにて得られた複数の分割楽曲データの各々に対応するアイコンを、その分割楽曲データの識別子が示す順とは異なる順に配列して表示装置に表示させる第2の処理と、
前記アイコンの表示位置を変更する操作が為されたことを検出し、その操作内容に応じてその表示位置を更新する第3の処理と、
前記第3の処理にてアイコンの表示位置を更新した後に、前記識別子の示す順に各アイコンが並んでいるか否かを判定し、前記識別子の示す順に並んでいると判定した場合には、前記楽曲データを楽音再生装置に与える一方、前記識別子の示す順とは異なる順に並んでいると判定した場合には、アイコンの表示位置を変更する操作を再度実行することを促す第4の処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽要素を取り入れたゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコンや家庭用ゲーム機の高性能化および低価格化に伴い、画像と音声など性質の異なる情報を同時に扱うことにより興趣性を向上させたゲームを手軽に楽しむことが可能になってきている。例えば、特許文献1には、画像の一部を表す絵柄と楽曲を小節単位で分割した各音とが対応付けられた複数のアイコンをピースとするジグソーパズルゲームを提供する機器が開示されている。
【特許文献1】特開平6−343764号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようなパズルゲームを行う際には、ユーザの好みの楽曲でパズルの各ピースを構成できると便利である。また、楽曲の聴感のみを手掛かりとしてジグソーパズルを解くようなゲーム(以下、音楽ジグソーパズルゲーム)を楽しみたいといったニーズもある。これに対して、特許文献1に開示された技術では、与えられた楽曲データを小節単位で分割し、その各々をジグソーパズルのピースに対応するアイコンに対応付けることにより前者の要求には応えることができる。しかし、ジグソーパズルを解くための手掛かりとしては、小節単位の音の情報量は多すぎるため、パズルとしての難易度が低くなり面白味にかけるといった問題がある。つまり、特許文献1に開示された技術では、適度な難易度を有しゲームとしての面白味がある音楽ジグソーパズルゲームを提供することはできない。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、ユーザが自身の好みに応じた楽曲で、音楽ジグソーパズルゲームを楽しむことを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、制御手段と、表示手段と、操作手段と、楽曲データを受け取る入力手段と、与えられた楽曲データにしたがって楽音を再生する楽音再生手段と、を備え、前記制御手段は、前記入力手段により受け取った楽曲データをその先頭から順に1または複数の拍に対応する分割楽曲データに分割するとともに、各分割楽曲データに前記先頭からの並び順を示す識別子を付与する第1の処理と、前記第1のステップにて得られた複数の分割楽曲データの各々に対応するアイコンを、その分割楽曲データの識別子が示す順とは異なる順に配列して前記表示手段に表示させる第2の処理と、前記アイコンの表示位置を変更する操作が前記操作手段に対して為されたことを検出し、その操作内容に応じてその表示位置を更新する第3の処理と、前記第3の処理にてアイコンの表示位置を更新した後に、前記識別子の示す順に各アイコンが並んでいるか否かを判定し、前記識別子の示す順に並んでいると判定した場合には、前記楽曲データを前記楽音再生手段に与える一方、前記識別子の示す順とは異なる順に並んでいると判定した場合には、アイコンの表示位置を変更する操作を再度実行することを促す第4の処理とを実行することを特徴とするゲーム機、を提供する。
【0006】
より好ましい態様においては、前記ゲーム機の制御手段は、前記第1の処理の実行に先立って、楽曲データを何個の分割楽曲データに分割するかを示す分割数が前記操作手段によって与えられた場合には、前記第1の処理においては前記与えられた分割数分の分割楽曲データを生成することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様においては、コンピュータ装置に、外部より入力された楽曲データをその先頭から順に1または複数の拍に対応する分割楽曲データに分割するとともに、各分割楽曲データに前記先頭からの並び順を示す識別子を付与する第1の処理と、前記第1のステップにて得られた複数の分割楽曲データの各々に対応するアイコンを、その分割楽曲データの識別子が示す順とは異なる順に配列して表示装置に表示させる第2の処理と、前記アイコンの表示位置を変更する操作が為されたことを検出し、その操作内容に応じてその表示位置を更新する第3の処理と、前記第3の処理にてアイコンの表示位置を更新した後に、前記識別子の示す順に各アイコンが並んでいるか否かを判定し、前記識別子の示す順に並んでいると判定した場合には、前記楽曲データを楽音再生装置に与える一方、前記識別子の示す順とは異なる順に並んでいると判定した場合には、アイコンの表示位置を変更する操作を再度実行することを促す第4の処理とを実行させることを特徴とするプログラム、を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが自身の好みに応じた楽曲で、音楽ジグソーパズルゲームを楽しむことが可能になる、といった効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るゲーム機1の構成例を示す図である。
ゲーム機1は、前述した音楽ジグソーパズルゲームを提供するための装置であり、図1に示すように、制御部110、操作部120、楽音再生部130、表示部140、外部機器インタフェース(以下、「I/F」)部150、記憶部160、および、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス170を有している。
【0010】
制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部110は、記憶部160に記憶されているプログラムにしたがって作動することにより、ゲーム機1の制御中枢として機能する。上記制御プログラムを実行することにより制御部110に付与される機能については後に明らかにする。
【0011】
操作部120は、図1では詳細な図示は省略したが、テンキーやカーソルキーなど複数の操作子を備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスとを含んでいる。操作部120は、上記各操作子やポインティングデバイスに対するユーザの操作に応じたデータを制御部110に引き渡すことにより、その操作内容を制御部110に伝達する。この操作部120は、プログラムの実行指示を入力する操作や音楽ジグソーパズルゲームにてピースの役割を担うアイコンをゲーム画面(図2参照)上で移動させる操作をユーザに行わせるためのものである。
【0012】
楽音再生部130は、図1では詳細な図示は省略したが、デコーダ、アンプ、およびスピーカを含んでいる。ここで、デコーダとは、制御部110から受け取った楽曲データ(楽曲の波形を示すデータ)にデコードを施し、そのデコード結果である楽音信号を出力するものである。図1に示す楽音再生部130においては、上記デコーダにより生成された楽音信号はアンプによって適宜増幅された後にスピーカへ供給され、その楽音信号に応じた楽音が上記スピーカから放音される。この楽音再生部130は、音楽ジグソーパズルを解くことにより得られる楽曲を音として再生することにより、ゲームの完了をユーザに知らせる役割や、各アイコンに対応した音を再生することによりユーザに音楽ジグソーパズルを解くためのヒントを与える役割を担っている。
【0013】
表示部140は、例えば液晶ディスプレイとその駆動回路とを含んでおり、制御部110による制御下で各種画像の表示を行うものである。この表示部140は、ゲーム機1の利用をユーザに促すためのGUI(Graphical User Interface)を提供する役割を担っている。
【0014】
図2は、上記GUIとして表示部140に表示されるゲーム画面の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るゲーム機1のゲーム画面には、表示領域210と220の2つの表示領域と、ヒントボタンB01および終了ボタンB02の2つの仮想ボタンとが設けられている。表示領域220には、音楽ジグソーパズルゲームにてピースの役割を担うアイコンが表示される。一方、表示領域210は、音楽ジグソーパズルゲームを解くための領域である。ユーザは、操作部120を適宜操作することによってゲーム画面上でマウスポインタMPを適宜移動させ、所望のアイコンを選択し(図2では、ハッチングで選択状態であることが示されている)、表示領域220から表示領域210へそのアイコンを移動させたり、表示領域210内で各アイコンを適宜並べ替えたりすることで音楽ジグソーパズルゲームを解くことができるのである。そして、図2のヒントボタンB01は、音楽ジグソーパズルを解くためのヒントをユーザの求めに応じて与えるための仮想ボタンであり、終了ボタンB02は、音楽ジグソーパズルゲームを終了することをユーザに指示させるための仮想ボタンである。ユーザは、上記各仮想ボタンをクリックしたり、上記仮想ボタンに対応する操作子を押下したりすることで、それら仮想ボタンに対応する指示を入力することができる。例えば、何れかのアイコンを選択している状態で、ユーザがヒントボタンB01をクリックすると、そのアイコンに対応する分割楽曲データの表す音が楽音再生部130から出力される。ユーザは、このようにして再生される音の聴感から、係るアイコンが楽曲全体のどの部分に対応するのかを把握することができるのである。
【0015】
外部機器I/F部150は、USB(Universal Serial Bus)など所定の規格に準拠したコネクタ(図示省略)を有し、そのコネクタに接続されている外部機器との間でデータ授受を行うものである。例えば、外部機器I/F部150に、USBメモリなどの記録媒体が接続されると、制御部110は、外部機器I/F部150を介してその記録媒体からデータを読み出したり、その記録媒体にデータを書き込んだりすることができる。本実施形態では、ゲーム機1のユーザは、自身の好みの楽曲の楽曲データが記録された記録媒体を外部機器I/F部150に接続し、その楽曲データを音楽ジグソーパズルゲームの対象としてゲーム機1に与えることができる。
【0016】
記憶部160は、図1に示すように、揮発性記憶部160aと不揮発性記憶部160bとを含んでいる。揮発性記憶部160aは、例えばRAM(Random Access Memory)であり、上記制御プログラムにしたがって作動している制御部110によってワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部160bは、例えばハードディスクである。不揮発性記憶部160bには、各種データやプログラムが記憶されている。
【0017】
不揮発性記憶部160bに記憶されているデータの一例としては、上記各アイコンの画像や前述したゲーム画面の画像を表す画像データ、図3(A)に示す楽曲管理テーブルが挙げられる。図3(A)の楽曲管理テーブルには、楽曲を表す楽曲データを拍を区切りとして所定の拍数分ずつに分割して得られる分割楽曲データの各々に対応付けて、先頭から何番目の分割楽曲データであるかを示す識別子である通し番号とその楽曲を一意に示す楽曲識別子(例えば、楽曲名を示す文字列)とが格納されている。例えば、図3では、楽曲Aおよび楽曲Bの分割楽曲データを格納し、楽曲Aについては3分割されていること、および楽曲Bについては10分割されていることを示す楽曲管理テーブルが例示されている。詳細については後述するが、この楽曲管理テーブルの格納内容は、音楽ジグソーパズルゲームをユーザに提供する際に制御部110によって利用される。また、本実施形態では、楽曲データを所定の拍数分ずつの分割楽曲データに分割し、各分割楽曲データにジグソーパズルのピースとしての役割を担わせるのであるが、何故、所定の拍数分ずつに分割するのかについては後に明らかにする。
【0018】
不揮発性記憶部160bに記憶されているプログラムの一例としては、オペレーティングシステム(Operating System:以下、「OS」)を制御部110に実現させるためのOSプログラムや前述した制御プログラムが挙げられる。本実施形態に係るゲーム機1では、電源(図示省略)が投入されると、制御部110は、OSプログラムを不揮発性記憶部160bから読み出し実行する。このOSプログラムにしたがって作動しOSを実現している状態の制御部110には、他の構成要素の作動制御を行う機能、ユーザの指示に応じて他のプログラムを実行する機能などが付与される。例えば、ユーザが操作部120を適宜操作することにより上記制御プログラムの実行を指示すると、制御部110は、制御プログラムを不揮発性記憶部160bから読み出し、その実行を開始する。この制御プログラムにしたがって作動している制御部110は、音楽ジグソーパズルゲームをユーザに提供するため、以下に述べる3つの処理を実行する。
【0019】
第1に、図2に示すゲーム画面を表示部140に表示させ、音楽ジグソーパズルゲームの実行をユーザに促す処理である。より詳細に説明すると、制御部110は、音楽ジグソーパズルの対象となる楽曲(以下、対象楽曲)を表す楽曲データを拍単位で分割して得られる複数の分割楽曲データの各々に対応するアイコンをそのアイコンに対応する分割楽曲データの通し番号の順とは異なる順に表示領域220に配列したゲーム画面を表示部140に表示させる。対象楽曲は、楽曲管理テーブルに楽曲識別子が格納されているものの中からユーザに選択させても良いし、対象楽曲の楽曲データを記録媒体経由で与えさせるようにしても良い。ただし、記録媒体経由で対象楽曲の楽曲データを与えさせる場合には、その楽曲データを分割し分割楽曲データを生成する必要がある。なお、楽曲データを拍を区切りとして所定の拍数分ずつの分割楽曲データに分割する際には、例えばaubioなどの既存のBeat Detectionのアルゴリズムを用いることができる。
【0020】
さて、本実施形態で対象楽曲の楽曲データを所定の拍数分ずつの分割楽曲データに分割する理由は以下の通りである。前述したように、楽曲データを小節単位で分割してしまうと、それら分割された楽曲データが担っている情報量はジグソーパズルの手掛かりとして用いるには情報量が多すぎ、パズルとしての難易度が低くなってしまう。これに対して、本実施形態のように、所定の拍数分ずつに分割する態様であれば、分割楽曲データが含む拍数を適宜調整することによって、所望の難易度の音楽ジグソーパズルゲームをユーザに提供することが可能になる。各分割楽曲データに含まれる拍数は1であっても良く、また、2以上であっても良いが、各分割楽曲データが1拍分の音を表すように分割すれば極めて難易度の高い音楽ジグソーパズルとなり、各分割楽曲データに含まれる拍数が多くなるほど音楽ジグソーパズルの難易度は低くなる。このように、ユーザの所望する難易度の音楽ジグソーパズルを提供することができるようにするため、本実施形態では、音楽ジグソーパズルの対象となる楽曲の楽曲データを拍を区切りとして1または複数の拍数分ずつ分割するのである。
【0021】
また、本実施形態では、制御部110は、対象楽曲に対応する各分割楽曲データとゲーム画面に表示される各アイコンとの対応を管理するため、上記ゲーム画面を表示させることに先立って、図3(B)に示すアイコン管理テーブルを揮発性記憶部160a内に作成する。このアイコン管理テーブルには、アイコン毎に、そのアイコンの表示位置、および、そのアイコンに対応付けられている分割楽曲データを一意に示す分割楽曲データ識別子(本実施形態では、楽曲識別子と通し番号との組み合わせ)が格納される。このアイコン管理テーブルの格納内容は、操作部120を適宜操作することによって表示領域210にユーザが配列した各アイコンの並び順が、それらアイコンに対応する分割楽曲データの通し番号順になっているか(すなわち、音楽ジグソーパズルが解けたか)を判定する際に利用される。
【0022】
制御プログラムにしたがって作動している制御部110が実行する第2の処理は、ゲーム画面に対してユーザが行った操作に応じた処理を実行することである。具体的には、制御部110は、各アイコンの表示位置を変更する操作(例えば、ドラッグアンドドロップ操作)が操作部120に対して為されたことを検出すると、その操作内容に応じてゲーム画面におけるアイコンの表示位置を更新するとともに、アイコン管理テーブル(図3(B)参照)の格納内容(ドラッグアンドドロップされたアイコンの表示位置)を更新する。また、ヒントボタンB01や終了ボタンB02がクリックされたことを示すデータを操作部120から受け取った場合には、制御部110は、それら仮想ボタンに予め対応付けられた各処理を実行する。
【0023】
そして、制御プログラムにしたがって作動している制御部110が実行する第3の処理は、音楽ジグソーパズルが解けたか否かを判定し、その判定結果に応じた処理を実行することである。そして、制御部110は、音楽ジグソーパズルが解けたと判定した場合には、各アイコンに対応する分割楽曲データをその通し番号順に連結して楽曲データを復元し、その楽曲データを楽音再生部130に与える。逆に、解けていないと判定した場合には、制御部110は、アイコンの並び順が正しくないことを知らせるメッセージを表示部140に表示させ、アイコンの表示位置を変更する操作を再度実行することをユーザに促す。
以上がゲーム機1の構成である。本実施形態では、本発明に係るゲーム機に特徴的な処理をソフトウェアモジュールで実現する場合について説明したが、ハードウェアモジュールで実現しても勿論良い。
【0024】
(B:動作)
以下、制御プログラムにしたがって制御部110が実行する動作について図面を参照しつつ説明する。
前述したように、ゲーム機1の電源(図示省略)が投入されると、制御部110は、まず、OSプログラムを不揮発性記憶部160bから読み出し、その実行を開始する。OSプログラムにしたがって作動しOSを実現している状態の制御部110がユーザの指示に応じて他のプログラムを実行することについては前述した通りである。例えば、ユーザが操作部120を適宜操作することによって制御プログラムの実行指示を入力すると、その操作内容は操作部120から制御部110へと伝達される。係る実行指示を受け取った制御部110は、その実行指示にて実行を指示されたプログラム(すなわち、制御プログラム)を不揮発性記憶部160bから読み出し、その実行を開始する。
【0025】
図4は、制御プログラムにしたがって制御部110が実行する動作の流れを示すフローチャートである。制御部110は、まず、対象楽曲の楽曲データについて、所定の拍数分ずつに分割楽曲データに分割されているか否かを判定する(ステップSA100)。より詳細に説明すると、本実施形態では、前述した楽曲管理テーブル(図2参照)に楽曲識別子が格納されている楽曲のうちから、対象楽曲が選択された場合には、制御部110は、分割済みであると判定する。一方、楽曲管理テーブルには格納されてない楽曲が対象楽曲として指定された場合(例えば、対象楽曲の楽曲データが記録媒体経由で与えられた場合)には、制御部110は、分割済みではないと判定する。以下、本動作例では、外部機器I/F部150に接続されている記録媒体に格納されている楽曲データが対象楽曲の楽曲データとして指定された場合について説明する。前述したように、係る場合は、ステップSA100の判定結果は“No”になる。
【0026】
ステップSA100の判定結果が“No”である場合には、制御部110は、対象楽曲の楽曲データを所定のアルゴリズムにしたがって拍を区切りとして分割楽曲データに分割する(ステップSA110)。そして、制御部110は、ステップSA110の完了後にステップSA120以降の処理を実行する。一方、ステップSA100の判定結果が“Yes”である場合には、制御部110は上記ステップSA110の処理を実行することなく、ステップSA120以降の処理を実行する。本動作例では、ステップSA100の判定結果は“No”になるのであるから、ステップSA110の処理が実行されることになる。なお、ステップSA110の処理を実行する際には、同一の楽曲データを音楽ジグソーパズルの対象として指定された場合に、分割処理が再度実行されることを回避するため、その分割結果を楽曲管理テーブルに登録する処理を制御部110に実行させても良い。
【0027】
ステップSA120においては、制御部110は前述したゲーム画面(図2参照)を表示部140に表示させる。より詳細には、ゲーム画面の表示を行う際には、制御部110は、分割楽曲データの各々に対応するアイコンを、例えば擬似乱数などを用いてその通し番号の順とは異なる順にランダムに並び替えて表示領域220に配列したゲーム画面を表示部140に表示させる。
【0028】
上記ゲーム画面を視認したユーザは、ポインティングデバイスを適宜操作して表示領域220内のアイコンをクリックし表示領域210へドラッグアンドドロップして所望の順に配列する操作、アイコンをクリックした後にヒントボタンB01をクリックする操作、終了ボタンB02をクリックする操作等を行うことができる。一方、上記ゲーム画面を表示部140に表示させている状態の制御部110は、ユーザの操作内容を示すデータを操作部120から受け取ることを待ち受けており、ユーザの操作内容を示すデータを受け取る度に(ステップSA130:Yes)、その操作内容に応じた処理を実行する(ステップSA140)。例えば、アイコンをクリックする操作を示すデータを受け取った場合には、そのアイコンを選択対象として記憶する。そして、制御部110は、選択対象のアイコンが記憶されている状況下で、ポインティングデバイスの移動量および移動方向を示すデータを操作部120から受け取った場合には、その移動量および移動方向を上記ゲーム画面上での移動量および移動方向に変換し、その変換結果の示す位置に上記選択対象のアイコンを移動させる。また、選択対象のアイコンが記憶されている状況下で、ヒントボタンB01がクリックされたことを示すデータを操作部120から受け取った場合には、制御部110は上記選択対象のアイコンに対応する分割楽曲データを楽音再生部130に与え、その分割楽曲データの表す楽音を再生する。
【0029】
ステップSA140に後続して実行されるステップSA150においては、制御部110は、音楽ジグソーパズルゲームが解けたか否か、すなわち、表示領域210に配列されているアイコンの各々がそのアイコンに対応する分割楽曲データの通し番号の順に並んでいるか否かを判定する。そして、ステップSA150の判定結果が“No”である場合には、アイコンの並び替えを促すメッセージを表示部140に表示させ(ステップSA160)、制御部110はステップSA140以降の処理を繰り返し実行する。逆に、ステップSA150の判定結果が“Yes”であると、制御部110は、表示領域210に配列されている各アイコンに対応する分割楽曲データをその通し番号順に連結して楽曲データを復元し、その楽曲データを楽音再生部130に与える(ステップSA170)。このステップSA170の処理が実行されると、音楽ジグソーパズルゲームの対象であった楽曲が楽音再生部130によって音として再生され、ゲーム終了となるのである。
【0030】
以上に説明したように、本実施形態に係るゲーム機1によれば、ユーザが好みの楽曲で音楽ジグソーパズルを楽しむことが可能になる。また、本実施形態では、分割楽曲データのデータサイズ(すなわち、分割楽曲データに対応する拍数)を適宜調整することにより所望の難易度の音楽ジグソーパズルゲームをユーザに提供することが可能になる。
【0031】
(C:他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、外部機器I/F部150を楽曲データを入力するための入力手段として用い、ゲーム機1に予め記憶されている楽曲データの他に、USBメモリなどの記録媒体に記録されている楽曲データを音楽ジグソーパズルゲームの対象とする場合について説明した。しかしながら、インターネットなどの電気通信回線経由のダウンロードにより配布される楽曲データを音楽ジグソーパズルゲームの対象とすることも可能である。このようなことは、楽曲データを入力するための入力手段として例えばNIC(Network Interface Card)やモデムなどの通信I/F部をゲーム機1に追加し、係る通信I/F部を用いて電気通信回線に接続し、その電気通信回線に接続されているコンテンツサーバから楽曲データをダウンロードすることにより実現される。
【0032】
(2)上述した実施形態では、音楽ジグソーパズルゲームの対象となる楽曲の楽曲データを所定の拍数分ずつの分割楽曲データに分割する場合について説明したが、各分割楽曲データに含まれる拍の数が一定である必要はない。また、上述した実施形態では、分割楽曲データに対応する拍の数を調整することによって、パズルとしての難易度を調整する場合について説明したが、楽曲データを何分割するかを操作部120の操作によりユーザに指定させ、その分割数でパズルの難易度を調整させても良い。一般に、分割数が大きいほど、各分割楽曲データに含まれる拍の数は少なくなるとともに、パズルを構成するピースの数が増加し、パズルとしての難易度が高くなるからである。なお、上述した実施形態のように、予め複数の分割楽曲データに分割されて楽曲データがゲーム機1に記憶されている場合も、その分割数とユーザが指定した分割数とが異なる場合には、ユーザが指定した分割数に整合するよう、各分割楽曲データを拍を区切りとして細分化したり、逆に、分割楽曲データを数個ずつ通し番号順に連結して新たな分割楽曲データを生成したりしても良い。
【0033】
(3)上述した実施形態では、ユーザの指示に応じて各アイコンに対応する分割楽曲データを音として再生することにより、音楽ジグソーパズルゲームを解く際の手掛かりをユーザに与える場合について説明した。しかし、パズルの手掛かりの与え方は、上記態様に限られるものではなく、例えば、表示領域210に配列されたアイコンの並び順が正しいか否かを問わずに、ユーザの指示に応じて各アイコンに対応する分割楽曲データをアイコンの並び順に連結し、連結の結果得られるデータを楽音再生部130に与えて、そのデータに応じた音を再生させても良い。このような態様によれば、ユーザは、音楽ジグソーパズルゲームの対象として自らが指定した楽曲との相違を聴覚的に把握することができ、その相違を各アイコンを正しい順に並び替える際の手掛かりとすることが可能になる。
【0034】
(4)上述した実施形態では、本発明に係るゲーム機に特徴的な処理を制御部110に実行させるための制御プログラムがゲーム機1の不揮発性記憶部160bに予め記憶されている(インストールされている)場合について説明した。しかし、係る制御プログラムを、例えばCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)などコンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記録して配布しても良く、また、上記電気通信回線経由のダウンロードにより配布しても良い。このようにして配布される制御プログラムを、例えばパソコンなどの一般的なコンピュータ装置にインストールしたり、そのコンピュータ装置に実行させたりすることによって、一般的なコンピュータ装置に本発明に係るゲーム機と同一の処理を実行させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係るゲーム機1の構成例を示す図である。
【図2】同ゲーム機1の表示部140に表示されるゲーム画面の一例を示す図である。
【図3】同ゲーム機1の不揮発性記憶部160bに格納されているデータの一例を示す図である。
【図4】同ゲーム機1の制御部110が制御プログラムにしたがって実行する動作の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1…ゲーム機、110…制御部、120…操作部、130…楽音再生部、140…表示部、150…外部機器I/F部、160…記憶部、160a…揮発性記憶部、160b…不揮発性記憶部、170…バス。
【出願人】 【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100111763
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆


【公開番号】 特開2008−200210(P2008−200210A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38548(P2007−38548)