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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】香取 圭一

【要約】 【課題】演出ボタンの不必要な押下操作を防止させる。

【解決手段】パチンコ機2には、ソレノイド55と弾性体の爪状部材57とからなるロック機構51が設けられている。識別図柄の停止表示中は、ソレノイド55は駆動鉄芯を突出させて爪状部材57をロック位置に配置する。このとき、演出ボタン34が押下操作されると、鍔部41が爪状部材57を下方に弾性変形させて初期位置から押下位置に移動する。押下位置に達すると、爪状部材57が弾性変形して元の形状に戻り、凹部42に進入する。よって、演出ボタン34は爪状部材に57よって押圧位置でロックされる。また、識別図柄の変動表示が開始されると、ソレノイド55は駆動鉄芯を収納して爪状部材57をロック解除位置に移動する。よって、演出ボタン34はコイルバネ43の付勢力により押圧位置から初期位置に移動し、押下操作が有効化される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の過程で行われる入賞抽選の抽選結果に基づいて決められた演出を行い、前記演出の実行中に操作が有効化される演出操作部材が操作されると、前記演出の態様が変化する遊技機において、
初期位置から操作位置に操作された前記演出操作部材を前記操作位置でロックするロック機構と、
前記演出が行われていない状態で前記演出操作部材が操作された場合、前記演出操作部材を前記操作位置でロックさせ、前記演出が行われた際に前記演出操作部材のロックを解除させるロック機構制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記演出操作部材は押下操作される演出ボタンであり、前記操作位置は前記押下操作された押下位置であって、
前記ロック機構は、前記演出ボタンを前記押下位置でロックすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記演出ボタンを前記押下位置でロックするロック位置と、前記演出ボタンのロックを解除するロック解除位置との間で可動自在に設けられたロック部材と、前記ロック部材を前記ロック解除位置に向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に可動させるアクチュエータとから構成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
【請求項4】
前記演出は、画像表示装置に表示される演出画像であって、前記演出画像は複数種類設けられており、
前記複数種類の演出画像のなかには、前記演出操作部材を操作しても態様を変化させない演出画像が含まれていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、演出が行われている間に演出操作部材が操作されることにより演出の態様を変化させる遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店などの遊技場で使用される遊技機としてパチンコ機がある。パチンコ機は、遊技盤面に打ち出された遊技球が始動入賞口に入賞すると、乱数を利用した入賞抽選が行われるとともに、画像表示装置に数字やマークなどの識別図柄が変動表示され、入賞抽選によって当たりが決定されているときには、独特の演出表示が行われた後に識別図柄の変動表示が停止して、例えば「777」などの当たり図柄が停止表示される。
【0003】
画像表示装置は、単に識別図柄の変動/停止表示を行うだけでなく、遊技者の興趣を高める演出画像も表示する。入賞抽選による抽選結果に応じた演出抽選が行われることにより、画像表示装置には予め用意された複数種類の演出画像の中から特定の演出画像が選択され、識別図柄と一緒に表示される。さらに、最近のパチンコ機は、遊技者によって押下操作される演出ボタンを球受皿の近傍に備えて、演出画像の表示中に遊技者に演出ボタンを押下させることで演出画像の態様を変化させ、遊技者に対して遊技への参加意識を高めるとともに、興趣を高めるようにしたものが各種提供されている。このような遊技機として、特許文献1には演出ボタン(プッシュボタン)の操作に連動させて画像表示装置に表示させる演出画像を選択できるものが提供されている。
【特許文献1】特開2004−242748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パチンコ機に設けられた演出ボタンの押下操作は、演出画像が表示中に有効化され、演出画像が表示されていない状態では無効化されている。しかしながら、演出ボタンは無効化されている状態でも常に押下操作が可能となっている。そのため、遊技に熱中した遊技者や大当たりに当選しないことでフラストレーションが溜まっている遊技者などによって、演出ボタンがむやみに押下操作されることがある。この押下操作によって発生する振動や騒音によって周囲で遊技を行っている遊技者に迷惑をかけるばかりでなく、演出ボタンが破損するという問題もある。また、特許文献1に記載の遊技機は、通常のゲーム状態では演出ボタンの押下操作は無効化されており、ボタンチャンスのゲーム状態では押下操作が有効化されているが、押下操作が無効化されているときに押下操作を規制する手段は何ら設けられていない。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、演出操作部材の不必要な操作を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は遊技の過程で行われる入賞抽選の抽選結果に基づいて決められた演出を行い、前記演出中に操作が有効化される演出操作部材が操作されると、前記演出の態様が変化する遊技機において、初期位置から操作位置に操作された前記演出操作部材を前記操作位置でロックするロック機構と、前記演出が行われていない状態で前記演出操作部材が操作された場合、前記演出操作部材を前記操作位置でロックさせ、前記演出が行われた際に前記演出操作部材のロックを解除させるロック機構制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、前記演出操作部材は押下操作される演出ボタンであり、前記操作位置は前記押下操作された押下位置であって、前記ロック機構は前記演出ボタンを前記押下位置でロックすることが好ましい。
【0008】
また、前記ロック機構は、前記演出ボタンを前記押下位置でロックするロック位置と、前記演出ボタンのロックを解除するロック解除位置との間で可動自在に設けられたロック部材と、前記ロック部材を前記ロック解除位置に向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置に可動させるアクチュエータとから構成されることが好ましい。
【0009】
また、前記演出は画像表示装置に表示される演出画像であって、前記演出画像は複数種類設けられており、前記複数種類の演出画像のなかには、前記演出操作部材を操作しても態様を変化させない演出画像が含まれていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の遊技機は、演出が行われていない状態で演出操作部材の操作が行われると、演出操作部材を操作位置でロックし、演出が行われると演出操作部材のロックが解除されるようにしたから、演出が行われていない状態で演出操作部材がむやみに操作されて破損することを防止できる。
【0011】
また、演出操作部材が押下操作される演出ボタンであって、演出が行われていない状態で演出ボタンが押下操作されると、演出ボタンを押下位置でロックし、演出画像の表示が行われた際に演出ボタンのロックを解除させたので、演出ボタンがむやみに押下操作されることで発生する振動や騒音を防止できる。
【0012】
また、演出ボタンをロックするロック位置と、演出ボタンのロックを解除させるロック解除位置との間で可動自在なロック部材を、付勢手段でロック解除位置に付勢し、演出ボタンをロックする場合には、アクチュエータによって付勢手段の付勢力に抗してロック部材をロック位置に可動させたので、押下位置で確実に演出ボタンをロックできる。
【0013】
演出は画像表示装置に表示される演出画像であって、複数種類設けられた演出画像には、演出操作部材が操作されても態様が変化しない演出画像が含まれているので、態様が変化する演出画像が表示された際に遊技者の興趣をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に示すように、遊技機であるパチンコ機2は基体となる本体部材3に上部扉5および下部扉6からなる前面扉7が本体部材3に対して回動自在に設けられている。上部扉5の中央には開口10が設けられており、この開口10は上部扉5の裏側に取り付けられるガラス等の投光性を有する部材により遮蔽される。なお、遊技を行う際には上部扉5は閉じられており、遊技盤15に設けられた遊技領域16は、開口10を遮蔽するガラスを介して視認される。
【0015】
遊技盤面15にはガイドレール25に囲まれた遊技領域16が形成されている。遊技領域16には、規則的な遊技球の流れを妨げたり、遊技を行う上で用いられる始動入賞口20、通常入賞口21、アタッカ23、アウト口24、センター役物25や、図示しない遊技釘や風車が設けられている。遊技領域16に打ち出された遊技球は、遊技領域16を流下して始動入賞口20、通常入賞口21に入賞するか、アウト口24から回収される。遊技球が入賞口に入賞すると、入賞口に応じた個数の賞球(遊技球)が球受皿28に払い出される。
【0016】
また、始動入賞口20に遊技球が入賞すると、当たり又はハズレのいずれかを決定する当たり抽選が行われる。当たりが決定すると確率変動抽選が行われて、通常当たりまたは確変当たりのいずれかが1/2の確率で選択される。通常当たりに当選した場合には当たりモードにのみ移行され、確変当たりに当選した場合には当たりモードに引き続き確率変動モードに移行する。確率変動モードでは、通常モードより当たりに当選する確率が高くなる。
【0017】
当たりモードに移行すると、15ラウンドの遊技が行われる。各ラウンドでは、遊技領域16の下方に設けられたアタッカ23が1回ずつ開放される。アタッカ23が開放されると、遊技球の大半が大入賞口29に案内され、多数の賞球を得ることができる。1回のラウンドでは、大入賞口29に遊技球が10個入賞するとアタッカ23が閉じられ、1回のラウンドはラウンド開始から30秒が経過すると終了する。15ラウンドが終了すると液晶ディスプレイ31には当たりモードが終了することを示すエンディング画像が表示され、当たりモードが終了する。
【0018】
当たり抽選の後、この当たり抽選の結果で当たりが決定されると当たりの演出抽選が行われ、当たり演出用の複数種類の演出画像のいずれかが選択される。同様に、ハズレが決定されたときにはハズレの演出抽選が行われ、ハズレ演出用の複数種類の演出画像が選択される。
【0019】
遊技領域16の略中央部にはセンター役物25が設けられている。センター役物25には、画像表示装置である液晶ディスプレイ31が組み込まれている。液晶ディスプレイ31の画面では、当たり抽選の抽選結果を示す識別図柄や演出画像などの各種画像が表示される。
【0020】
通常モード中に始動入賞口20に遊技球が入賞すると、液晶ディスプレイ31の画面では、例えば1列が0〜9までの数字からなる3列の識別図柄の変動表示が開始され、この識別図柄が上から下へスクロールする。そして、例えば図6に示すように、識別図柄58は左から右へ順番に停止表示され、全ての識別図柄58が停止したときに同一の識別図柄58が揃っていると当たり、それ以外ではハズレとなる。当たりに当選した場合には、「1」、「3」、「7」の識別図柄の組み合わせが揃うと確変当たりに当選したことが確定し、それ以外の識別図柄の組み合わせが揃うと通常当たりに当選したことが確定する。また、識別図柄58の背景には、例えば図6(A)に示すような演出抽選で決定された演出画像59aが同時に表示される。そして、演出画像59aの表示終了を待って図6(C)に示すように3つの識別図柄58が停止表示される。
【0021】
下部扉6には、球受皿28、発射ハンドル33、演出ボタン34などが設けられている。球受皿28は遊技を開始する際に貸し出された遊技球が受容される。また、遊技盤15に設けられた入賞口に遊技球が入賞した際の賞球(遊技球)の払い出しが行われる。球受皿28に受容された遊技球は、パチンコ機2に組み込まれた発射制御装置76(図4参照)に順次に供給される。
【0022】
発射ハンドル33は、遊技を行う際に遊技者によって操作される。この操作により、発射ハンドル33の内部に設けられた打出し用ボリュームの出力値が変化し、発射制御装置76における遊技球の打ち出し強さが変化する。
【0023】
演出操作部材である演出ボタン34は、図6(A)に示すように液晶ディスプレイ31の画面に演出画像59aが表示されている間だけ押下操作が有効化され、この押下操作に応答して表示されている演出画像59aの態様を変化させる。演出ボタン34は、発射ハンドル33と反対側で、かつ球受皿28の近傍に設けられている。これにより、遊技者は発射ハンドル33から右手を離すことなく左手で容易に押下操作を行うことができる。また、液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄58が停止表示されている場合(図6(A)参照)、つまり演出画像が表示されていない場合は演出ボタン34の押下操作は無効化されている。
【0024】
図2及び図3に示すように、演出ボタン34は、その下部に押圧軸40が突設され、周囲には鍔部41が突設されており、鍔部41の周縁部分には凹部42が形成されている。凹部42には、演出ボタン34を押下位置でロックするため、後述するロック機構51の爪状部材57が挿入される。また、押圧軸40にはコイルバネ43が嵌合している。押圧軸40は演出ボタン34が押下操作された際、その下方のベース部材45に設けられた押下検出スイッチ46をオンするもので、支持部材47に設けられた開口48を介して下方に突出している。コイルバネ43は支持部材47により下方から支持され、演出ボタン34を上方向に付勢している。演出ボタン34はコイルバネ43によって付勢され、鍔部41が外装体50に当接することで図2に示す初期位置に保たれている。また、図3(B)に示すように、コイルバネ43の付勢力に抗して演出ボタン34が押下操作され、押圧軸40で押下検出スイッチ46をオンする位置を押下位置とする。
【0025】
また、演出ボタン34の近傍には、演出ボタン34を押下位置でロックするロック機構51が設けられている。ロック機構51は、ソレノイド55とこのソレノイド55の駆動鉄芯に取り付けられた爪状部材57とから構成されている。爪状部材57は、例えばゴムや樹脂などの弾性体で形成されており、その上面には演出ボタン34の押下方向に対して傾斜する傾斜面57aを有している。ソレノイド55は、パチンコ機2のCPU61(図4参照)からのコマンドによって駆動鉄芯を伸縮させる。これにより、図2の点線で示すように、爪状部材57は演出ボタン34の押下経路上に配置され、演出ボタン34が押下位置に移動された際に凹部42に進入するロック位置と、図2の実線で示すように押下経路上から退避するロック解除位置との間で移動される。なお、爪状部材57の先端下側に鉤形状のフック部を設けてもよい。この場合は、演出ボタン34の凹部42にフック部と係合する段差を設けることが好ましい。これにより、爪状部材57がロック位置に移動した際に、凹部42でフック部と段差とが係合して、爪状部材57が凹部42から外れ難くなる。
【0026】
爪状部材57がロック位置に配置されているときに演出ボタン34が押下操作されると、図3(A)に示すように、演出ボタン34の押下に伴って、押下経路上に配置されている爪状部材57は鍔部41に当接しながら下方に変形する。さらに演出ボタン34が押下操作され、演出ボタン34が押下位置にまで達すると、下方に変形していた爪状部材57の先端は、弾性力によって鍔部41の側面に沿って上方に移動して凹部42に進入する。よって、図3(B)に示すように、爪状部材57は凹部42で元の状態に戻る。そして、演出ボタン34に上方から加えられていた押圧力が取り除かれると、演出ボタン34はコイルバネ43によって上方に付勢される。この時、凹部42に進入している爪状部材57の下面が凹部42の下面と当接し、爪状部材57がコイルバネ43の付勢力に抗して演出ボタン34を押圧位置でロックする。これにより、識別図柄が停止表示されている際に演出ボタン34が押下操作されると、演出ボタン34は押下位置のままとなる(図3(B)参照)。これにより、遊技者は演出ボタン34の押圧操作が不可能となる。
【0027】
また、液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄とともに演出画像が表示されると、ソレノイド55の駆動鉄芯が収納され、爪状部材57がロック位置からロック解除位置に移動する。これにより、爪状部材57が凹部42から退避するので、演出ボタン34はコイルバネ43の付勢力によって押圧位置から初期位置に移動する。これにより、遊技者は演出ボタン34の押圧操作が可能となる。
【0028】
図4に示すように、パチンコ機2は制御部60を備えている。制御部60は、CPU61、ワーキングメモリ62、当たり抽選部63、確変移行抽選部64、停止図柄抽選部65、演出抽選部66、演出画像メモリ67、タイマー68などから構成されている。CPU61は、ワーキングメモリ62に格納された遊技の制御プログラムに従ってアタッカ23の開閉制御や液晶ディスプレイ31の表示制御などパチンコ機2全体の動作を制御する。
【0029】
始動入賞口センサ70は、始動入賞口20に入賞した遊技球を検知し、通常入賞口センサ71は通常入賞口21に入賞した遊技球を検知する。大入賞口センサ72は大入賞口29に入賞した遊技球を検知する。タイマー68は当たりモードで作動され、1ラウンド毎の経過時間をカウントする。CPU61はタイマー68の時間を監視し、ラウンド開始から30秒が経過した時点でそのラウンドを終了させ、次のラウンドに移行させる。ラウンド終了時にはタイマー68の時間はリセットされ、次のラウンドの移行時に再び作動される。
【0030】
払出装置75は、始動入賞口20、通常入賞口21または大入賞口29に遊技球が入賞した際に作動され、規定数の遊技球を賞球として払い出す。発射制御装置76は、発射ハンドル33の回転操作が行われたときに遊技領域16に遊技球を1球ずつ発射する。遊技球の発射強さは発射ハンドル33の回動量に応じて調整される。アタッカ駆動装置77は、当たりモードでアタッカ23を毎ラウンド開閉する。
【0031】
当たり抽選部63は、始動入賞口20に遊技球が入賞したときにCPU61からコマンドを受けて乱数を利用した当たり抽選を行い、当たりまたはハズレを決定する。当たり抽選では、その抽選時に抽出された乱数が当たり判定テーブルと比較され、抽出された乱数が当たり乱数か否かを判定することによって当たりか否かが決定される。当たり判定テーブルは、通常モードで使用される通常テーブルと確率変動モードで使用される確変テーブルとから構成されており、確変テーブルでは当たりの当選確率が通常テーブルよりも高く設定、すなわち、通常テーブルよりも確変テーブルの方が当たり乱数の数が多くなっている。
【0032】
確変移行抽選部64は、当たり抽選で当たりに当選したときにCPU61からコマンドを受けて乱数を利用した確変移行抽選を行い、通常当たり又は確変当たりのいずれかを決定する。確変移行抽選で用いられる当選判定テーブルでは、通常当たりと確変当たりとの振り分け率が1/2、すなわち通常当たりと確変当たりのそれぞれの当選乱数が同数になっている。
【0033】
停止図柄抽選部65は、当たり抽選の結果に応じて乱数を利用した停止図柄抽選を行い、識別図柄の変動表示後に停止させる識別図柄の組み合わせを決定する。停止図柄抽選は、当たり抽選及び確変移行抽選の結果に応じ、確変当たり用のテーブル、通常当たり用のテーブル又はハズレ用のテーブルのいずれかを選択して行われる。確変当たり用のテーブルでは、同一の識別図柄が揃う全ての組み合わせのいずれかが決定され、通常当たり用テーブルでは、「1」、「3」、「7」以外の識別図柄が揃う組み合わせのいずれかが決定され、ハズレ用のテーブルでは、同一の識別図柄が揃わない組み合わせのいずれかが決定される。これにより、非確変図柄が揃った場合には通常当たり又は確変当たりのいずれであるかが遊技者からは識別できない。
【0034】
演出抽選部66は、当たり抽選が行われるごとに当たり/ハズレの種類に応じて演出抽選を行い、演出画像メモリ67に予め用意された複数種類の演出画像のうち、いずれを演出表示に用いるかを選択する。演出画像メモリ67には複数種類の演出画像がアドレスごとに格納され、演出抽選部66はそのアドレスを電子抽選によって選択する。そして、演出表示を実行するときには、演出抽選部66で指定されたアドレスを先頭にした画像データが図柄表示制御装置80に転送され、例えば図6(A)に示すように液晶ディスプレイ31の画面に演出画像59aの表示が行われる。なお、こうして選択された演出画像59aのアドレスは、ワーキングメモリ62にも一時的に保存されるようになっている。
【0035】
また、各演出画像には、予め態様の異なる演出画像が対応付けられている。演出抽選で決定された演出画像が液晶ディスプレイ31の画面に表示されているときに、演出ボタン34が押下操作され、押下検出スイッチ46がオンとなると、CPU61はワーキングメモリ62に記憶されている演出画像のアドレスに基づいて、この演出画像に関連付けられている演出画像の画像データを演出画像メモリ67から読み出す。これにより、例えば図6(A)に示す演出画像59aに代えて、図6(B)に示す演出画像59bを液晶ディスプレイ31の画面に表示することで、演出画像の態様が変化する。つまり、演出画像59bは演出画像59aに関連付けられている。なお、関連付ける演出画像は態様の異なるものであれば複数種類関連付けしてもよい。この場合、演出画像の表示中に演出ボタン34が複数回押下操作されることで、演出画像の態様を次々と変化させることができる。
【0036】
本実施形態では、各演出画像に態様の異なる他の演出画像を予め関連付けておき、演出画像の表示中に演出ボタン34が押下操作されると、演出画像に関連付けられている演出画像を読み出して、表示中の演出画像に代えて表示しているが、これに限らず、演出ボタン34が押下操作に応答して演出抽選を行い、この抽選で決定された態様の異なる演出画像を表示してもよい。また、演出ボタン34の押下操作によって順番に表示される演出画像をストーリー性のあるものにしてもよい。この場合、態様の異なる演出画像が表示されることで、ストーリーが展開するようにすることが好ましい。
【0037】
押下検出スイッチ46は、演出ボタン34が押下位置でスイッチをオンにする。これにより、演出ボタン34が押下操作されたことを検出する。CPU61は、演出画像が表示中に押下検出スイッチ46から検出信号が入力されると、ワーキングメモリ62に記憶されている演出画像のアドレスを読み出し、予めこの演出画像に関連付けられている態様の異なる演出画像を演出画像メモリ67から読み出して、液晶ディスプレイ31に表示させる。なお、CPU61は識別図柄が停止表示中に押下検出スイッチから入力される検出信号は無効化し、識別図柄の変動表示中に入力される検出信号は有効化する。
【0038】
ロック機構制御手段であるCPU61は、液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄が停止表示されているときに、ソレノイド55に移動信号を入力する。ソレノイド55は移動信号に基づいて駆動鉄芯を突出させる。これにより、爪状部材57がロック解除位置からロック位置へ移動する。爪状部材57がロック位置に配置されている際に、演出ボタン34が押下操作されると、爪状部材57が凹部42に進入して演出ボタン34を押下位置でロックする。
【0039】
また、爪状部材57がロック位置に配置されている状態で、始動入賞口20に遊技球が入賞して液晶ディスプレイ31に識別図柄の変動表示および演出画像の表示が行われると、CPU61はソレノイド55に移動信号を入力する。ソレノイド55は移動信号に基づいて駆動鉄芯を収納させ、爪状部材57をロック位置からロック解除位置に移動させる。これにより、演出画像の表示中に演出ボタン34が押下操作されても押下位置でロックされることはない。
【0040】
ランプ制御装置81では、遊技の状態に応じてパチンコ機2に設けられた各種ランプ(図示せず)の点灯制御が行われる。音声制御装置82はサウンドメモリを備えており、音楽や音声をプログラム化したサウンドプログラムをサウンドメモリから読み出し、サウンドプロセッサを介して図示しないスピーカから音楽や音声などを出力する。
【0041】
次に、上記構成による作用について図5を用いて説明する。パチンコ機2では先ず通常モードで遊技が行われる。遊技者が発射ハンドル33を操作して、遊技盤15に遊技球を打ち出すと、打ち出された遊技球は遊技釘や風車などの構造物に衝突しながら遊技盤面上を流下し、始動入賞口20または通常入賞口21に入賞するかアウト口24で回収される。
【0042】
始動入賞口20に遊技球が入賞しない状態では、例えば図6(C)に示すように、液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄58の停止表示が行われている状態では、爪状部材57は図3の点線で示すロック位置に配置されており、さらに演出ボタン34の押下操作が無効化されている。
【0043】
このように、爪状部材57がロック位置のときに演出ボタン34が押下操作されると、演出ボタン34は鍔部41でロック位置にある爪状部材57を下方に弾性変形させながら初期位置から押下位置に移動される(図4(A)参照)。そして、演出ボタン34が押下位置に達すると、弾性変形していた爪状部材57が元に戻ることによって凹部42に進入する(図4(B)参照)。これにより、演出ボタン34が爪状部材57によって押下位置でロックされるので、遊技者による押下操作が防止される。従って、遊技に熱中した遊技者などがむやみに演出ボタン34を押下することで発生する振動や騒音を防止することができる。また、むやみに行われる押下操作によって演出ボタン34が破損することを防止できる。
【0044】
また、打ち出された遊技球22が始動入賞口20に入賞すると、始動口センサ70から出力されるスタート信号に基づいて、当たり抽選が行われるとともに、この当たり抽選の抽選結果に応じた識別図柄の抽選および演出抽選が行われる。そして、例えば図6(A)に示すように、液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄58が変動表示され、その背景には第1の態様を有した演出画像59aが表示される。このように、液晶ディスプレイ31で識別図柄58の変動表示および演出画像58aの表示が開始されると、図3の実線で示すように、ソレノイド55は駆動鉄芯を収納させて爪状部材57をロック位置からロック解除位置に移動させる。さらに演出ボタン34の押下操作が有効化される。なお、始動入賞口20に連続して遊技球が入賞した場合は、識別図柄58の停止表示の後すぐに変動表示と演出画像の表示が開始されるため、爪状部材57をすぐにロック解除位置からロック位置に移動させなくてもよい。
【0045】
そして、識別図柄58の変動表示および演出画像59aの表示中に演出ボタン34が押下操作されると、表示中の演出画像59aに関連付けられている第2の態様を有した演出画像59bが演出画像メモリ67から読み出され、図6(A)に示す演出画像59aに代えて、図6(B)に示す演出画像59bが表示される。これにより、演出ボタン34の押下操作によって、液晶ディスプレイ31の画面には先ほどの演出画像59aとは態様の異なる演出画像59bが表示される。そして、この演出画像59bの表示が終了すると、図6(C)に示すように変動表示を行っていた識別図柄58が当たり抽選の結果を示す図柄の組合せで停止表示される。そして、ロック解除位置に配置されていた爪状部材57は再びロック位置に移動される。なお、同じ識別図柄が3つ表示されると当たりモードに移行されて遊技が行われ、異なる図柄の組み合わせが表示されると通常モードのまま遊技が継続される。
【0046】
なお、上記実施形態では、演出ボタン34のロック機構51として、ソレノイド55および爪状部材57を1組しか設けていないが、これに限らず、確実に演出ボタン34を押下位置でロックさせるために、ソレノイド55および爪状部材57を2組以上設けてもよい。
【0047】
なお、本実施形態では、演出画像メモリ67に格納されている全ての演出画像に態様の異なる演出画像が関連付けられており、演出画像の表示中に演出ボタン34が押下操作されると、関連付けられた態様の異なる演出画像が読み出されて表示されていたが、これに限らず、複数種類の演出画像のうち一部の演出画像にだけ、態様の異なる演出画像を関連付けておいてもよい。これにより、液晶ディスプレイ31の画面に表示される演出画像によって、演出ボタン34を押下操作するものと、押下操作しないものとが存在することになり、演出ボタン34の押下操作を行うことのできる演出画像が表示されたときに遊技者の興趣をより高くすることができる。
【0048】
また、本実施形態では、ソレノイド55および弾性体で形成された爪状部材57からなるロック機構51を用いており、演出ボタン34が押下操作された際に、爪状部材57を弾性変形させて凹部42に進入させ、演出ボタン34を押下位置にロックしていたが、これに代えて、図7に示すような演出ボタン34及びロック機構85を用いてもよい。なお、上記実施形態と同じ構成部材には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0049】
演出ボタン34は、その下部に押圧軸40が突設され、周囲には鍔部88が突設されている。また、押圧軸40にはコイルバネ43が嵌合している。押圧軸40は、演出ボタン34が押下操作された際、その下方のベース部材45に設けられた押下検出スイッチ46をオンするもので、支持部材47に設けられた開口48を介して下方に突出している。コイルバネ43は、支持部材47により下方から支持され、演出ボタン34を上方向に付勢している。演出ボタン34は、図7(B)に示すようにコイルバネ43によって付勢され、鍔部88が外装体50に当接することで初期位置に保たれている。また、図7(A)に示すように、押下操作された演出ボタン34が、押圧軸40で押下検出スイッチ46をオンとする位置を押下位置とする。
【0050】
また、ロック機構85は、ロック部材90、捩りバネ91、ソレノイド92から構成されている。ロック部材90は、支持部材47に設けられた開口95を介して一方を演出ボタン34側に、他方を押下検出スイッチ46側に配置しており、支持部材47に設けられた回転軸96を中心に図7(A)に示すロック位置と、図7(B)に示すロック解除位置の間で回動自在に設けられている。ロック部材90の一方の端部には、ロック位置で演出ボタン34の鍔部88の上面に係合させるフック部90aが形成されており、このフック部90aの近傍には、ロック部材90をロック解除方向に付勢する付勢部材である捩りバネ91が設けられている。なお、捩りバネ91はその一端をロック部材90に、他端を支持部材47に立設された固定部材(図示せず)に固定されている。
【0051】
また、ベース部材45には、アクチュエータであるソレノイド92が設けられている。ソレノイド92は、駆動鉄芯97を突出させることでロック部材90の他方の端部を押圧し、捩りバネ91の付勢力に抗してロック部材90をロック解除位置からロック位置に回動させる(図7(A)参照)。また、駆動鉄芯97を収納することでロック部材90は捩りバネ91の付勢力によりロック位置からロック解除位置に回動する(図7(B)参照)。
【0052】
ソレノイド92はCPU61からの移動信号によって駆動鉄芯97を伸縮させる。液晶ディスプレイ31の画面に識別図柄58が停止表示されている状態(図6(C)参照)で演出ボタン34が押下操作されると、演出ボタン34が初期位置から押下位置に移動する。このとき、押下検出スイッチ46がオンとなることで、CPU61はソレノイド92に移動信号を入力する。これにより、ソレノイド92は駆動鉄芯97を突出させてロック部材90をロック解除位置からロック位置に回動させる。これにより、フック部90aが鍔部88の上面に係合し、演出ボタン34は押下位置でロックされる。
【0053】
また、識別図柄の変動表示とともに、その背景で演出画像の表示が開始されると、CPU61はソレノイド92に移動信号を入力する。この移動信号に基づいてソレノイド92は駆動鉄芯97を収納させることで、ロック部材90をロック位置からロック解除位置に回動させる。これにより、押下位置でロックされていた演出ボタン34がコイルバネ43の付勢力によって初期位置に回動するとともに、演出ボタン34の押下操作が有効化される。
【0054】
なお、上記ロック機構85では、ロック部材90を捩りバネ91によってロック解除位置に向けて付勢しているが、これに限らず、ロック位置に向けて付勢しておき、ソレノイド92の駆動鉄芯97でロック部材90をロック解除位置に回動させてもよい。また、識別図柄58が停止表示されている際に、押下検出スイッチ46がオンされたことを契機にソレノイド92を移動させたが、演出ボタン34が押下位置に移動したことを検出するセンサを別に設け、このセンサの検知信号を契機にロック部材を回動させてもよい。
【0055】
なお、本実施形態では、演出ボタン34の押下操作によって液晶ディスプレイ31の画面に表示される演出画像59aを異なる態様の演出画像59bに変化させたが、これに限らず、例えば遊技盤15に設けられたキャラクターなどの人形や、可動役物などの動作による演出の態様を変化させることや、識別図柄の変動表示中に出力される音楽での演出や点灯される照明の演出などの態様を変化させてもよい。
【0056】
なお、本実施形態では、表示中の演出画像の態様を変化させるための演出操作部材として演出ボタン34を用いたが、これに限らず、レバーや切り替えスイッチなどを演出操作部材として用いてもよい。また、アクチュエータとしてソレノイドを用いたが、これに限らず、エアシリンダや油圧シリンダ、モーターなどを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を用いたパチンコ機の外観を示す正面斜視図である。
【図2】演出ボタンと爪状部材を用いたロック機構の構成を示す断面図である。
【図3】爪状部材が演出ボタンをロックする流れを示す断面図である。
【図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】演出画像の態様を変化させる流れを示すフローチャートである。
【図6】液晶ディスプレイに表示される識別図柄及び演出画像を示す説明図である。
【図7】演出ボタンとロック部材とを用いたロック機構の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0058】
2 パチンコ機(遊技機)
34 演出ボタン(演出操作部材)
51 ロック機構
58 識別図柄
59a、59b 演出画像
61 CPU(ロック機構制御手段)
90 ロック部材
91 捩りバネ(付勢手段)
92 ソレノイド(アクチュエータ)
【出願人】 【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100075281
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 和憲

【識別番号】100095234
【弁理士】
【氏名又は名称】飯嶋 茂

【識別番号】100117536
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 英了


【公開番号】 特開2008−200202(P2008−200202A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38192(P2007−38192)