トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽

【発明の名称】 遊技機の確率設定方法およびその装置
【発明者】 【氏名】今井 一人

【要約】 【課題】当選確率変更の設定を行なう者が誰であっても、当選確率設定の情報が外部に漏洩しなく、また抽選による当りの発生する確率を不正に変更して設定する不正行為を防止することができるスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法およびその装置を提供すること。

【解決手段】複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、携帯端末またはICカード等に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、携帯端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項2】
複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項3】
複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、パーソナルコンピュータ等の端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項4】
前記当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力する際に、有線または無線で行なうことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項5】
前記当選確率段階設定情報は、遊技機の確率設定等を集中して管理する集中管理センターで作成された当選確率段階設定情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項6】
前記当選確率段階設定情報は、シャツフルされた当選確率段階設定情報であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項7】
前記当選確率段階設定情報は、遊技場の遊技機の台数に対応する数の当選確率設定情報であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に4記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【請求項8】
当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、主電源装置の設定信号入力部に接続可能な携帯端末を有し、該携帯端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、該設定変更信号に基づいて前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【請求項9】
当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、当選確率段階設定情報が格納されたICカード等の情報伝達媒体と、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を読み取る読取装置とを備え、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報を読み取った読取装置からの設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【請求項10】
当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、主電源装置の設定信号入力部に接続可能なパーソナルコンピュータ等の端末を有し、該端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、該設定変更信号に基づいて前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
パチンコ店等の遊技場に設置されて使用されるスロットルマシン等の遊技機の確率設定方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スロットルマシン等の遊技機は、遊技者がメダル投入口よりメダルを投入、または貯留されたメダルをベットボタン等により投入して、始動レバーを操作することで、複数列(通常は3〜4列である)の図柄を回転によって変動させ、抽選結果が当たりとなり、かつ、表示窓内で各列の特定図柄が揃った時に、遊技者に有利なボーナス遊技モードに移行するようになっている。
【0003】
スロットルマシンには、ボーナス遊技モードとして、例えば、ビックボーナスやレギュラーボーナスモードが設定されている。ビックボーナスでは、一定のメダルの払い出しを得ることができる小役の当選確率が高くなるレギュラーボーナスに移行するため、ビックボーナス当選遊技者は短時間に大量のメダルを獲得することができる。
【0004】
スロットルマシンは、複数段階の当選確率の設定、通常は6段階(No.1〜No.6)の当選確率の設定ができるようになっていて、ビックボーナスの当選確率は低確率から高確率の範囲で段階的に選定でき、例えば、No.1が低確率で、No.6が最も高確率となっている。スロットルマシンの当選確率の設定は、スロットルマシンの裏側に設置されている設定変更装置によって行われる。スロットルマシンの設定変更は、例えば、スロットマシンの前面扉を開放して主電源を切り、専用の変更鍵を鍵シリンダの鍵穴に差し込み、鍵シリンダの回動部を回動可能な状態にし、回動部をオフ位置からオン位置に回動操作した後に主電源を投入し、設定変更ボタンを操作することによって行われる。そして、当選確率段階を変更した後、回動部をオン位置からオフ位置に回動操作すると変更した当選確率段階での遊技が可能となる。
【0005】
当選確率段階の選択は、日ごとに遊技場の営業が終了した後に行われることが多く、例えば、当たりの抽選確率が高い第6当選確率段階が選択されているスロットマシンは、翌日当たりの抽選確率が低い第1当選確率段階が選択されたり、あるいは、第1当選確率段階が選択されているスロットマシンは、翌日第6当選確率段階が選択されるなど、遊技者が当たりの抽選確率の高いスロットマシンを予測できないように工夫が凝らされている。当選確率段階を変更したことは、スロットマシンの外観からは察知できないため、どの遊技者にとっても遊技が公平に行われるようになっている。
【0006】
このような遊技機の当選確率の設定変更を行うことに関する技術については、これまで種々提案されている。
【0007】
例えば、抽選による当りの発生する確率を不正に変更して設定する不正行為を防止できるようにしたスロットルマシンの設定変更装置として、設定鍵の鍵穴がオフ操作位置に存在し、人による操作でオフ操作位置とオン操作位置とに回転する可動片を設定スイッチ釦から離して設け、不正操作部材が可動片とスイッチ釦との間に挿入できないようにした設定変更装置の発明(例えば、特許文献1参照)や、鍵穴に設けられ、電気信号を伝導可能なシリンダー接点と、変更鍵に設けられ、電気信号を伝導可能で変更鍵を前記鍵穴に挿入したときに前記シリンダー接点に接触して接続する鍵接点と、前記当選確率に応じた確率信号を前記シリンダー接点に向けて出力する信号出力手段と、前記変更鍵に設けられ、前記シリンダー接点と前記鍵接点とが接続したときに、前記確率信号に応答して前記当選確率を表示する表示部と、を備えたスロットルマシンの発明(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
【0008】
これらの設定変更についての技術は、遊技者によって行われる不正行為を防止するには有効な技術である。
【0009】
しかしながら、スロットルマシンの当選確率の設定は、遊技場の営業が終了した後に行われ、その設定を行なう者は遊技場の店長などの責任者が一般的である。これはスロットルマシンの設定情報が遊技者に漏洩して不正行為とならないように、信用がおける店長等の特定の者が設定を行なう必要があるからである。また、当選確率設定者と特定の遊技者とが合意の上で不正行為をなす可能性もあるからである。
【0010】
【特許文献1】特開2006−87792号公報
【特許文献2】特開2006−255056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記スロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法の現状に鑑み、当選確率変更の設定を行なう者が誰であっても、当選確率設定の情報が外部に漏洩しなく、また、当りの発生する確率を不正に変更して設定する不正行為を防止することができるスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法およびその装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、当選確率変更の設定を行なう者が誰であっても、当選確率設定の情報が外部に漏洩しないスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法について鋭意研究し、その結果、集中管理センター等でスロットルマシン等の遊技機の台数に応じて、例えば、シャツフルした当選確率設定情報を作成し、この当選確率設定情報を遊技場の携帯端末等の電子端末に入力し、この当選確率設定情報に従ってスロットルマシン等の遊技機の設定を行なえば、確率設定をする者はスロットルマシン等の遊技機の当選確率がいかなる段階の確率設定となっているか知ることができないので、誰が当選確率の設定を行なってもスロットルマシン等の遊技機の確率設定情報が外部に漏洩することがなく、かつ、設定変更の操作ボタンをなくすことによって抽選による当りの発生する確率を不正に変更して設定する不正行為を防止できることを知見した。
【0013】
本発明は、上記知見に基づいて完成したもので、その発明の要旨は次のとおりである。
【0014】
(1)複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、携帯端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0015】
(2)複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0016】
(3)複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置により、当選確率設定段階の設定変更を行なうスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法において、パーソナルコンピュータ等の端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力して、当選確率段階の設定変更を行なうことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0017】
(4)前記当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記制御装置に入力する際に、有線または無線で行なうことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0018】
(5)前記当選確率段階設定情報は、遊技機の確率設定等を集中して管理する集中管理センターで作成された当選確率段階設定情報であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0019】
(6)前記当選確率段階設定情報は、シャツフルされた当選確率段階設定情報であることを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0020】
(7)前記当選確率段階設定情報は、遊技場の遊技機の台数に対応する数の当選確率設定情報であることを特徴とする前記(1)乃至(6)のいずれか1項に4記載のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法。
【0021】
(8)当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、主電源装置の設定信号入力部に接続可能な携帯端末を有し、該携帯端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、該設定変更信号に基づいて前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【0022】
(9)当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、当選確率段階設定情報が格納されたICカード等の情報伝達媒体と、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を読み取る読取装置とを備え、ICカード等の情報伝達媒体に格納された当選確率段階設定情報を読み取った読取装置からの設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【0023】
(10)当選確率段階設定のための設定信号入力部を備えた主電源装置と、複数の当選確率段階を記憶していて、設定変更信号を受けて当選確率段階の設定変更を行うことができる制御装置とを備えたスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置において、主電源装置の設定信号入力部に接続可能なパーソナルコンピュータ等の端末を有し、該端末に格納された当選確率段階設定情報の設定変更信号を前記主電源装置の設定信号入力部から前記制御装置に入力して、該設定変更信号に基づいて前記制御装置により当選確率段階の設定変更を行なうようにしたことを特徴とするスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定装置。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、スロットルマシン等の遊技機の当選確率段階の設定変更をする者は、遊技機の当選確率がいかなる段階の確率設定となっているかを知ることができないので、誰が当選確率の設定を行なっても遊技機の確率設定情報が外部に漏洩することがなく、かつ、当選確率設定変更の操作を行うための設定操作ボタンをなくすことによって当りの発生する確率を不正に設定変更する不正行為を防止することができるという顕著な効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
遊技機としてスロットルマシンを例にして説明すると、スロットルマシンは、一般に、正面に開閉自在の前面扉を有する収納箱から構成され、前面扉の上部には図柄表示窓があり、図柄表示窓の奥に第1〜第3のリールが回転自在に並列して組み込まれている。
【0026】
図1は、スロットルマシンの前面扉を開放した状態を示す図である。前面扉を開放すると、図1に示すように、収納箱1の内部には、上部に第1〜第3のリール2と、下部にメダルホッパー3と、中央部に設定変更を行うことができる主電源装置4とが設けられている。
【0027】
主電源装置4の前面側には、スロットマシンの主電源のオン(ON)/オフ(OFF)を行うための電源スイッチ5と、鍵穴6と、設定変更ボタン(確率変更スイッチ)7とが設けられている。電源スイッチをオンすると主電源がオンされて各種制御装置に電源が供給される。
【0028】
スロットルマシンの設定変更を実施する場合には、図2に示すように、設定変更鍵8を主電源装置4に設けられている鍵穴6に差し込んで、設定変更のオフ(OFF)の位置から設定変更のオン(ON)の位置に回転させると、設定変更ボタン7による設定変更が可能となる。設定変更では、設定値がNo.1〜No.6の6段階の場合に、例えば、設定値No.1を設定値No.2に設定変更するためには、設定変更ボタン7を1回押す操作をすると設定値がNo.1からNo.2に設定変更される。つまり、設定ボタンの押圧操作回数に応じて、設定値は1段階ずつ加算して変更できる巡回設定方式とっている。設定変更した当選確率設定段階は、設定変更鍵8に設けた表示部9に表示させることができる。
【0029】
図3は、スロットルマシンの制御装置を説明するための図である。図3(a)に示すように、従来のスロットルマシンの制御動作は、制御装置の主制御回路基板10によって行なわれている。主制御回路基板10は、CPU11とROM12から構成されていて、設定変更はROM12に記憶されている設定変更プログラムによって行なわれる。
【0030】
すなわち、ROM12には、例えば、6段階のNo.1〜No.6の当選確率段階の設定プログラムが記憶されているので、設定変更ボタン7の操作を行うと、CPUによりROMに記憶されている設定変更プログラムが実行され、当選確率設定がなされる。そして、設定した当選確率段階は、設定変更鍵8の表示部9等に表示され、設定確率変更操作を実施した者に分かるようになっている。なお、制御装置のCPUは、リールの回転制御等も行なう。
【0031】
従来のスロットルマシンは、上記に述べたように、設定者が設定変更操作ボタン7を操作することによって設定変更を行なっているので、設定者がスロットルマシンの当選確率段階を知ることができるようになっている。このため、設定変更を実施した者が、設定確率を第3者に漏洩させる可能性があると共に、設定変更ボタン7が開閉前面扉の内側に設けてあることによって、第3者による不正行為を行なうことが可能なようになっている。
【0032】
上記に述べたような現状のスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法では、当選確率設定を行なう者が外部に設定情報を漏洩させない遊技場の店長などの責任者でなければならず、また、遊技者によって行なわれる不正行為を防止するのに困難であることから、本発明では当選確率設定を行なう者が誰であっても遊技場の不利益とならず、また、遊技者による不正行為を効果的に防止できるスロットルマシン等の遊技機の当選確率設定方法を提供するものである。
【0033】
本発明では、遊技機の確率設定等を集中して管理している集中管理センターで作成した当選確率設定情報を遊技場の携帯端末やICカード等に入力し、この入力した当選確率設定情報を用いてスロットルマシン等の遊技機の当選確率の設定を行なうものである。
【0034】
携帯端末を用いて当選確率の設定を行なうには、図4に示すように、主電源装置に設けた接続用端子(USBポート等)14に携帯端末の接続端子(アダプター)15を接続し、携帯端末13に入力されている当選確率設定情報をスロットルマシン等の遊技機の制御装置(CPU)に入力することによって行うことができる。すなわち、図3(b)に示すように、主電源装置4の接続用端子(USBポート等)に携帯端末13の接続端子(アダプター)を接続し、携帯端末に入力されている当選確率設定情報の設定変更信号をスロットルマシンの制御装置のCPU11に入力すると、CPU11によりROM12に記憶されている設定変更プログラムが実行され、設定変更がなされる。なお、特に要求がなければ、本発明では設定変更鍵に表示部がない鍵を使用するようにする。また、設定変更鍵を用いなくても設定変更を可能とすることもできる。
【0035】
したがって、本発明では設定変更ボタンの設定変更操作によって設定変更を行なうものではないから、設定変更ボタンは不要であり、従来のように遊技者による設定変更ボタンの不正操作による当選確率の設定変更を防止することができる。
【0036】
具体的には、図5のフローチャートに示すように、集中管理センターで作成された当選確率設定情報を入力された携帯端末の接続端子を、主電源装置の端子接続部(例えば、USB接続)に挿入して接続する。次いで、設定変更鍵を主電源装置の鍵穴に差込み、設定変更鍵をオフ(OFF)位置からオン(ON)位置まで回転させて制御装置に通電可能な接続状態として、スロットルマシンの主電源を起動し、制御装置(CPU)に通電する。オン信号を入力された制御装置は、制御装置内部に設けられたCPUがROMに書き込まれている設定プログラムにしたがって設定許可を確定する。なお、携帯端末の接続操作と設定変更鍵の操作の順次はどちらを先に行なっても良く、特に限定されるものではない。
【0037】
CPUによる設定許可が確定したのちに、当選確率設定者が、携帯端末を操作して、入力されている当選確率設定情報による設定信号を制御装置の内部に設けられているCPUに出力する。設定信号を入力された制御装置のCPUは、当選確率変更処理を実行し、ROMに記憶して設定変更が確定する。
【0038】
なお、携帯端末の接続端子を接続することなしに、無線により携帯端末に入力されている当選確率設定情報をスロットルマシン等の遊技機の制御装置(CPU)に入力するようにしても良い。この場合には、携帯端末及び制御装置にそれぞれアンテナを設けて送受信することができるようにすれば良い。また、当選確率の設定変更は遊技場の営業が終了した後に行われるのが一般的であり、この当選確率設定変更操作は、不正な設定変更を防止するために、遊技場の営業が終了した後に1回だけ設定変更操作が可能になるようにすることが好ましい。このためには、携帯端末等に格納されている当選確率設定情報を1回使用すると、その情報を再度使用できないようにすれば良い。
【0039】
携帯端末に入力される当選確率設定情報は、集中管理センターで作成することが好ましいが、それ以外で作成してもよい。遊技機に関する種々のデータを保有できる所を集中管理センターとし、そこで当選確率設定情報を作成すれば、スロットルマシンに最適な当選確率設定情報を効果的に作成することができる。
【0040】
その当選確率設定情報は、遊技場に設置されているスロットルマシンの台数、スロットルマシンの機種、スロットルマシンの稼動状況、遊技場の利益率等を勘案して作成されるものであって、遊技場に設置されている複数台のスロットルマシンと整合する数の設定変更値が格納された複数の当選確率設定情報であり、スロットルマシンの台数に応じた当選確率段階、例えば、1〜6段階のシャツフルされた設定値とすることが好ましい。シャツフルされた設定値とすることにより、当選確率設定作業を行なう者が、特定台のスロットルマシンの設定確率を知ることができないので、誰でもが当選確率設定作業を行なうことが可能となるからである。例えば、従来のように遊技場の店長がスロットルマシンの設定変更を行なう場合には、その店長の無意識での癖等が設定の仕方に現れ、遊技者に店長の癖等によるスロットルマシンの設定値を予測されることともなるが、シャツフル(ランダムにする)した設定値であれば、スロットルマシンの設定値を遊技者が予測することが困難となり、遊技者にとって公平な遊技が可能となる。
【0041】
また、当選確率設定情報は、遊技場に配置されているスロットルマシンの台数に応じて、スロットルマシンにNo.を設定し、スロットルマシンのNo.に対応する当選確率設定情報を作成しておき、携帯端末に当選確率設定情報が入力されると、携帯端末の表示部に、例えば、スロットルマシンNo.を表示し、携帯端末操作で設定情報を入力する際には、表示されたスロットルマシンNo.から当選確率設定を行うスロットルマシンのNo.を選択して、設定変更値を入力するようにすれば良い。例えば、携帯端末で設定変更値を入力する際に、誤操作によってスロットルマシンのNo.と入力設定値のNo.が一致しない場合には、制御装置のCPUからスロットルマシンNo.と入力設定値のNo.が不一致である情報を携帯端末に表示して携帯端末の誤操作を防止することができる。
【0042】
携帯端末としては、特に限定するものではないが、テンキーもしくはペン入力等の簡単な入力手段と、液晶表示装置(LCD)等の表示手段を有して一体に形成された携帯型のコンピュータ(PDA)であり、当選確率設定者が移動しながら情報の入出力を行うことができるものであることが好ましい。
【0043】
なお、上記の当選確率設定方法では、携帯端末操作で設定情報を入力するようにしたが、他の制御方法としては、制御装置内部に設置されているCPUが、携帯端末に入力されている設定情報のうちから、スロットルマシンNo.と整合する設定値を選択して設定信号を読み取り、読み取った設定信号に基づいて自動的に設定変更を行なうようにしても良い。
【0044】
このように、スロットルマシンの制御装置で設定情報を自動的に読み込む場合には、携帯端末以外にも、ICカードや磁気カード等を情報伝達媒体として使用することができる。
【0045】
特にICカードは、クレジットカード、銀行カード等として現在市場に広く出回っていて、中にICが組み込まれているカードである。ICカードは、大きく分けて接触型、非接触型及び両方の機能を持った複合型の3種類に分けられる。本発明の上記に述べた当選確率変更の設定には、接触型のICカードを用いることが好ましい。接触型ICカードは、熱可塑性樹脂製のフィルムの中にICチップなどを埋め込んだ単純な構造となっていて、ICカード内に格納された情報を読取装置(リーダライタ)で読み取ることができるようになっている。
【0046】
したがって、ICカードに集中管理センター等で作成した当選確率設定情報を格納し、この格納された当選確率設定情報を読取装置で読み取り、その読み取った情報信号をスロットルマシンの制御装置内部のCPUに入力できるようにすれば、携帯端末を用いた場合と同様に、スロットルマシンの当選確率設定を行うことができる。
【0047】
また、他の当選確率設定方法としては、携帯端末に変えてパーソナルコンピュータ等の端末(PC)を用いることができる。図6に示すように、複数台のスロットルマシン16とパーソナルコンピュータ等の端末(PC)17とを有線で接続し、集中管理センター等で作成した当選確率設定情報をパーソナルコンピュータ等の端末に入力する。ついで、パーソナルコンピュータ等の端末を操作することによって、スロットルマシンの各台ごとに当選確率設定情報を入力して当選確率の設定変更を行うこともできる。
【0048】
なお、スロットルマシンとパーソナルコンピュータ等の端末(PC)との接続を有線に変えて無線で行なうことも可能である。
【0049】
以上主としてスロットルマシンの当選確率設定変更について説明したが、スロットルマシン以外のパチンコ等の遊技機についても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】スロットルマシンの前面扉を開放した状態を示す図である。
【図2】スロットルマシンの設定変更操作を行う状態を説明するための図である。
【図3】スロットルマシンの制御装置を説明するための図で、(a)は従来例、(b)は発明例を説明するための図である。
【図4】携帯端末を主電源に接続した状態を示す模式図である。
【図5】設定変更操作を行うフローチャートを示す図である。
【図6】複数台のスロットルマシンとパーソナルコンピュータ等の端末(PC)とを有線で接続し、スロットルマシン当選確率の設定変更を行う例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 収納箱
2 リール
3 メダルホッパー
4 主電源装置
5 スイッチ
6 鍵穴
7 設定変更ボタン
8 設定変更鍵
9 表示部
10 主制御回路基板
11 CPU
12 ROM
13 携帯端末
14 接続用端子
15 接続端子(アダプター)
16 スロットルマシン
17 端末(PC)
【出願人】 【識別番号】507054216
【氏名又は名称】株式会社フォープ
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100105441
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 久喬

【識別番号】100107892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 俊太


【公開番号】 特開2008−200199(P2008−200199A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38121(P2007−38121)