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【発明の名称】 遊技機の装飾部材
【発明者】 【氏名】前山 大介

【氏名】浦山 直樹

【要約】 【課題】簡単な構成により、光による演出効果を阻害することがない装飾部材を提供すること。

【解決手段】装飾部材6は、モチーフを模った装飾面を構成する表面と装飾部材6をレンズ板10に組み付けるためのボス14Aが突設された裏面とを有する透明部材からなり、裏面側に配されたLED11の発光を透過させて光による演出を行う。装飾部材6の表面には、LED11の発光時にボス14Aの存在を外部から見えないようにするための組付部目隠し部20が設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モチーフを模った装飾面を構成する表面と当該装飾部材を取付部材に組み付けるための組付部が突設された裏面とを有する透明部材からなり、前記裏面側に配された発光装置の発光を透過させて光による演出を行う遊技機の装飾部材において、
前記表面に、前記発光装置の発光時に前記組付部の存在を外部から見えないようにするための組付部目隠し部を設けたことを特徴とする遊技機の装飾部材。
【請求項2】
前記組付部目隠し部は、前記表面に塗布された塗装面で構成される請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【請求項3】
前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着されたシールで構成される請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【請求項4】
前記組付部目隠し部は、前記表面を鏡面加工した反射面で構成され、該反射面は、前記表面側から照射された光を反射する請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【請求項5】
前記組付部目隠し部は、前記表面に塗布され鏡面加工された鏡面塗装面で構成され、該鏡面塗装面は、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【請求項6】
前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着された金属シールで構成され、該金属シールは、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【請求項7】
前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着された反射板で構成され、該反射板は、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する請求項1に記載の遊技機の装飾部材。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機など遊技機の装飾部材に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の遊技機において、LEDや蛍光灯などの発光装置を内部に備えた装飾部材が一般的に使用されている。装飾部材は、何らかのモチーフを模った装飾面を構成する表面を有し、樹脂やガラスなどの透明部材(内部の発光装置の発光を外部に透過可能な部材)で構成されている。そして、発光装置の発光パターン(発光タイミング、発光色など)を変化させて外部に透過させることにより、光による演出を行っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、装飾部材の裏面には、当該装飾部材を取付部材に組み付けるためのボスなどの組付部が突設されているため、この光による演出時に、発光装置の発光は組付部が突設された部位(組付部の根元付近の部位)を透過できず、この部位が黒点として目立ち、演出効果が阻害されるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような問題点を解決し、簡単な構成により、光による演出効果を阻害することがない装飾部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による遊技機の装飾部材は、モチーフを模った装飾面を構成する表面と当該装飾部材を取付部材に組み付けるための組付部が突設された裏面とを有する透明部材からなり、前記裏面側に配された発光装置の発光を透過させて光による演出を行う遊技機の装飾部材において、前記表面に、前記発光装置の発光時に前記組付部の存在を外部から見えないようにするための組付部目隠し部を設けたことを特徴とする。
【0006】
本発明によると、表面に組付部目隠し部を設けたため、光による演出時に組付部の根元付近に黒点が発生しなくなり、光による演出効果が阻害されなくなる。
【0007】
ここで、前記組付部目隠し部は、前記表面に塗布された塗装面で構成される。
【0008】
また、前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着されたシールで構成される。
【0009】
また、前記組付部目隠し部は、前記表面を鏡面加工した反射面で構成され、該反射面は、前記表面側から照射された光を反射する。
【0010】
また、前記組付部目隠し部は、前記表面に塗布され鏡面加工された鏡面塗装面で構成され、該鏡面塗装面は、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する。
【0011】
また、前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着された金属シールで構成され、該金属シールは、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する。
【0012】
また、前記組付部目隠し部は、前記表面に貼着された反射板で構成され、該反射板は、前記表面側に配された照明装置から照射された光を反射する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る装飾部材が組み込まれ、パチンコ遊技機の遊技盤に組み付けられるセンター部の正面図、図2は、装飾部材及び照明装置の正面図、図3は、装飾部材及び照明装置の側面図、図4は、装飾部材と取付部材(レンズ板)と回路基板の分解斜視図、図5は、装飾部材の正面図、図6は、装飾部材の裏面図、図7は、取付部材の正面図、図8は、回路基板の正面図、図9は、装飾部材と回路基板の位置関係を表した正面図、図10は、装飾部材と取付部材と回路基板を組み付けた状態の断面図をそれぞれ示す。
【0015】
図1において、センター部1は、第一種パチンコ遊技機の遊技盤(図示せず。)に組み付けられるものであり、センター部1の中央開口部2に、図示しない画像式演出装置の表示画面が配される。画像式演出装置は、周知のように、遊技が行われていないときに客待ち画面を表示したり、遊技盤上の始動入賞口への遊技球の入賞を契機として取得した乱数に対応して、図柄を変動表示し、リーチの発生を予告するリーチ予告演出、相対的に大当たり信頼度の低いノーマルリーチ演出、大当たり信頼度の高いスーパーリーチ演出、大当たり発生時の大当たり演出、ハズレ演出など各種演出を画像表示可能なものである。なお、パチンコ遊技機には、相対的に低確率で大当たりが発生する通常遊技状態と、高確率で大当たりが発生する確変遊技状態、時短遊技状態など特別遊技状態がある。
【0016】
センター部1は、中央開口部2の周囲に枠状本体部3を有する。枠状本体部3の上部の前面には「歌舞伎剣」なる文字を表現した上側装飾部4が配されている。上側装飾部4の左端部には、揺動可能な花飾り5が吊り下げられている。枠状本体部3の右側部には、歌舞伎役者の顔ないし頭部を模った部材6(本発明にいう装飾部材に対応する。)と手を模った作動可能な手飾り7が配設されている。枠状本体部3の下部は、遊技球に主として横方向の流動的な動きの変化を与えるステージ8を構成している。なお、ステージ8の左右方向中央部の下方には、図示しない始動入賞口が配置される。始動入賞口に遊技球が入賞すると、主制御基板(図示せず。)において乱数が取得され、上述したように、取得した乱数に基づいた各種演出が表示画面上で行われる。始動入賞口の下方には、大当たり発生時に所定ラウンド数だけ間欠的に開放状態となり、多数の遊技球の入賞を可能にする大入賞口(図示せず。)が配置される。
【0017】
装飾部材6の裏面側には、刀を模った刀部材9が正面からは見えない状態で配され、この刀部材9は、画像式演出装置による画像演出に合わせて図1に図示するような露出状態へと瞬時に回動し、あたかも刀が瞬時に振り下ろされたかのような演出が行われる。
【0018】
装飾部材6は、樹脂又はガラスの透明部材からなる。図4に示すように、装飾部材6の裏面側には、装飾部材6が組み付けられる無色透明なレンズ板(取付部材)10が配され、レンズ板10の裏面側には、複数のLED(発光装置)11が表面に装着された回路基板12がねじ止めされる。
【0019】
装飾部材6は、図1〜図5、図9及び図10に示すように、歌舞伎役者の顔もしくは頭(モチーフ)を模った表面(装飾面)を有する。装飾部材6の裏面には、図6に示すように、レンズ板10の装飾部材用取付孔13に図示しないねじで固着される複数のボス(組付部)14が一体に突設されている。これらのボス14のうち1つのボス14Aは、顔の額の上端部に対応する位置から突設されている。また、図4及び図6に示すように、装飾部材6の裏面において、装飾部材6の正面から見て髪で覆われていない露出した顔部分の周縁部には、当該顔部分のLED11による照明光と髪部分のLED11による照明光とが互いに干渉しないようにするための遮光壁部15が突設されている。
【0020】
レンズ板10の正面には、図4及び図7に示すように、装飾部材6の遮光壁部15の内側に配される複数の垂直壁部16が突設されている。これらの垂直壁部16は、LEDによる照明光を屈折、反射して光路を変化させ、歌舞伎役者の顔に隈取(陰影)を浮かび上がらせる作用を発揮する。レンズ板10の裏面には、レンズ板10を遊技盤に固定するための取付用ボス17が突設されている。
【0021】
回路基板12の表面には、図4及び図8に示すように、複数のLED11が装着されている。回路基板12は、複数の取付孔18にねじを挿通してレンズ板10の回路基板用取付孔19にねじ込むことによってレンズ板10に固定される。
【0022】
図1、図2、図4、図5、図9及び図10に示すように、装飾部材6の表面の顔部分において、顔の額の上端部には、LED11の発光時にボス14の存在を外部から見えないようにするための組付部目隠し部20が設けられている。
【0023】
組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面に塗布された塗装面で構成される。
【0024】
また、組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面に貼着されたシールで構成される。
【0025】
また、組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面を鏡面加工した反射面で構成され、この反射面は、装飾部材6の表面側から照射された光を反射する。ここで、装飾部材6の表面側からの照射光は、図1〜図3に示すような、枠状本体部3の右側部21に配設された照明装置22が発する光であり、装飾部材6に外部から光を当てることによって外部から演出を行うものである。この照明装置22は、LEDや蛍光灯などで構成される。
【0026】
また、組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面に塗布され鏡面加工された鏡面塗装面で構成され、この鏡面塗装面は、装飾部材6の表面側に配された照明装置22から照射された光を反射する。
【0027】
また、組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面に貼着された金属シールで構成され、この金属シールは、装飾部材6の表面側に配された照明装置22から照射された光を反射する。
【0028】
また、組付部目隠し部20は、例えば、装飾部材6の表面に貼着された反射板で構成され、この反射板は、装飾部材6の表面側に配された照明装置22から照射された光を反射する。
【0029】
上記のように構成されるセンター部1において、回路基板12上のLED11が発光すると、LED11の発射光は、レンズ板10に入射し、レンズ板10の入射光のうち一部は垂直壁部16を通過する間に減光されて装飾部材6を通過し、残りの入射光は垂直壁部16により減光されないで装飾部材6を通過する。ここで、垂直壁部16を通過した後の強度は、垂直壁部16を通過しない光の強度に比べて弱いため、装飾部材6の表面において光の強弱が発生し、垂直壁部16の平面形状に基づいて、歌舞伎役者の顔の隈取に似た光による演出を生じさせることができる。
【0030】
また、レンズ板10を通過した光は、ボス14Aの内部には入射されない。このため、装飾部材6の表面に組付部目隠し部20を設けていない場合には、装飾部材6の表面においてボス14Aの延長部位が黒点として目立ち、演出効果が阻害されるが、本実施形態では組付部目隠し部20が上記黒点を隠すようになるため、演出効果が阻害されなくなる。この組付部目隠し部20が黒点を隠す作用は、組付部目隠し部20を塗装面又はシールで構成した場合には、LED11の光が装飾部材6を通過できないことによって発揮され、また、組付部目隠し部20を反射面で構成した場合には、枠状本体部3の右側部21に配設された照明装置22が発した光が反射面で反射し、この反射光が遊技者の目に入光し黒点が見えなくなることによって発揮される。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の装飾部材6は、表面に、LED11(発光装置)の発光時にボス14A(組付部)の存在を外部から見えないようにするための組付部目隠し部20を設けたため、光による演出時にボス14Aの根元付近に黒点が発生しなくなり、光による演出効果が阻害されなくなる。
【0032】
また、装飾部材6の裏面に設けられた組付用のボス14やねじ孔等の存在によって裏面にLED等の発光装置11を配設できないような部分つまり組付部目隠し部20であっても、照明装置22が組付部目隠し部20に様々な色の光線を照射することにより、組付部目隠し部20を様々な色に発光可能にすることができる。
【0033】
また、装飾部材6の裏面に回路基板12を配設し、例えば赤色のLEDにて裏面側から装飾部材6を発光させた場合においても、照明装置22から組付部目隠し部20に対して同色である赤色LEDにて赤色を照射すれば、組付部目隠し部20を含んだ装飾部材6全体を赤色に発光させるができるようになる。つまり、組付部目隠し部20に黒色の影を浮かび上がらせず、装飾部材6全体を同色にて発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る装飾部材が組み込まれ、パチンコ遊技機の遊技盤に組み付けられるセンター部の正面図である。
【図2】装飾部材及び照明装置の正面図である。
【図3】装飾部材及び照明装置の側面図である。
【図4】装飾部材と取付部材(レンズ板)と回路基板の分解斜視図である。
【図5】装飾部材の正面図である。
【図6】装飾部材の裏面図である。
【図7】取付部材の正面図である。
【図8】回路基板の正面図である。
【図9】装飾部材と回路基板の位置関係を表した正面図である。
【図10】装飾部材と取付部材と回路基板を組み付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
【0035】
6 装飾部材
10 レンズ板(取付部材)
11 LED(発光装置)
14A ボス(組付部)
20 組付部目隠し部
【出願人】 【識別番号】000161806
【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫

【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子


【公開番号】 特開2008−200194(P2008−200194A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38041(P2007−38041)