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【発明の名称】 遊技施設内遊技媒体出玉数量表示方法および該システム
【発明者】 【氏名】清宮 貞雄

【要約】 【課題】特定の遊技台における出玉状況、特定の遊技者による遊技媒体獲得状況を広く遊技施設の来客が視認できるよう表示するシステム、方法を提供する。

【解決手段】遊技媒体数量表示システム(1、2)は、特定の遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または特定の遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかを把握して出力する出力装置(10、30)と、複数の出力装置(10、30)から得られた情報を所定の順序で一覧表示する少なくとも1つの表示装置(20、40)とから構成される。前記把握された各遊技媒体数量が予め定められた基準値を越えた場合、前記表示装置(20、40)に該数量を遊技台別に表示する。前記数量はバーチャートによって表示することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかを少なくとも概数で把握し、該数量が予め定められた基準値を越えた場合、遊技施設内の少なくとも一箇所に設けられた一覧性のある表示装置に前記遊技台別に該数量を表示することを特徴とする遊技媒体数量表示方法。
【請求項2】
前記表示装置には、前記数量の最大のものから順に一定の順位までを遊技台ごとに表示することを特徴とする、請求項1に記載の遊技媒体数量表示方法。
【請求項3】
特定の遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または特定の遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかを少なくとも概数で把握して出力する出力装置と、複数の前記出力装置から得られた情報を所定の順序で一覧表示する少なくとも1つの表示装置とから構成され、前記把握された各遊技媒体数量が予め定められた基準値を越えた場合、前記表示装置に該数量を遊技台別に表示することを特徴とする遊技媒体数量表示システム。
【請求項4】
前記表示装置が、前記数量をバーチャートもしくは前記遊技媒体を収納する収納容器数のいずれかによって表示するものであることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【請求項5】
前記表示装置が、前記遊技台の機種名を表示する表示部をさらに備えていることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【請求項6】
前記表示装置が、該当する遊技台の各数量を所定の順序で移動電光表示するもの、または所定の順序にしたがって各数量を一定時間間隔で逐次表示するもののいずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【請求項7】
前記表示装置が、予め定められた数値を前記数量が越えた場合に点灯するイルミネーションをさらに備えていることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【請求項8】
前記表示装置に表示される数量が、遊技台に設けられた出玉計数装置により検知された該遊技台の遊技媒体出玉数量、または遊技者が獲得した遊技媒体及び該遊技媒体を収納し収納容器の総重量に基づいて算出された遊技媒体獲得数量のいずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【請求項9】
前記表示装置と、前記出力装置との間が無線通信手段により結ばれていることを特徴とする、請求項3に記載の遊技媒体数量表示システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技施設、スロットマシン遊技施設などの遊技施設において、遊技台が出玉したパチンコ玉などの遊技媒体の数量、あるいは遊技者が遊技台を利用して獲得した同遊技媒体の数量を遊技施設内の所定場所に表示する遊技媒体数量表示方法、及び遊技媒体数量表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技施設における集客数の大小は売上げに直接結びつく重要な営業要素であり、いずれの施設も客の呼び込みに趣向を凝らすのは常である。中でも、来客の視覚に直接訴えることができる有力な手法として、来客に対して遊技施設がどれほどの遊技媒体を出玉しているかを示すことが挙げられる。これを具体化する方法の1つとして、遊技客が獲得した遊技媒体を複数の収納容器(通称「ドル箱」と呼ばれる。)に収納し、当該収納容器を遊技客の近くて積み上げて本人の動機付けにすると共に、他の来客にも目に付き易くする方策が広く実施されている。
【0003】
また、獲得した遊技媒体を収納した収納容器を積み上げる代わりに、遊技台に設けられた専用玉箱の出玉計数器にて出玉数を計量し、この出玉数に応じて出玉数量の表示を行う出玉表示機構が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この出玉数量の表示は、遊技台に設けられた表示装置で表示できるほか、遊技者の椅子、あるいは遊技台直下の床などに配置されたLEDなどのイルミネーション手段を用いて表示することにより、来客に目立ち易くしている。
【0004】
また、これらとは別に、遊技台ごとに遊技媒体の出玉状況を逐一把握し、出玉管理を行うことを目的としたシステムが従来技術に見られる(例えば、特許文献2参照。)。かかる個別の遊技台ごとの情報を集約してサーバーに集め、携帯電話を介して来客にそのデータを情報提供するシステムも開示されている(例えば、特許文献3参照。)
【特許文献1】特開平10−5433号公報
【特許文献2】特開平6−126040号公報
【特許文献3】特開2005−270172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の遊技媒体出玉量の来客への開示方法は、必ずしも十分に機能しているとは言えなかった。例えば、獲得した遊技媒体を収納容器に収納してこれを積み上げる方法によれば、その遊技台の近くを通りかかった来客には目に付くとしても、遊技施設全体での出玉状況がどのようであるかは表示することはできない。特に遊技台を並べた「島」の間にある通路は狭く、この島の中央付近における状況は近付いてみないと把握は困難である。この状況は、遊技台の専用玉箱にある玉計数器で計測した数量を遊技台の近傍で表示する方法でも同様である。特に昨今の遊技施設は大型化、複数階化する傾向にあり、しかも来客入口が複数設けられる場合も多いため、全ての来客に遊技施設内の状況を伝えるのは困難であった。
【0006】
また、遊技台の出玉状況を把握、管理するシステムでは、該情報は遊技施設における内部管理を目的としたものであって、得られた情報は打ち止めの設定などに利用されることはあっても、来客に提供できるものではなかった(特許文献2参照。)。さらに、各遊技台から入力した情報をサーバーに記憶させて来客に提供する方法によれば、かかる情報開示が登録された特定メンバーに限定されたものであって全ての来客に開放されたものではなく、しかも情報を入手するには携帯電話を介するなどの不便、煩わしさがあった(特許文献3参照。)。
【0007】
以上より本発明は、上述した従来技術にある問題点を解消し、特定の遊技台における遊技媒体の出玉状況、あるいは特定の遊技者の遊技媒体の獲得状況を広く遊技施設の来客に開示できるようにし、来客の遊技意欲を高揚させ、あるいはより有効な集客効果をもたらす方法及びシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、特定の遊技台の遊技媒体出玉数量、または特定の遊技者の遊技媒体獲得数量を、来客の目に付き易い遊技施設内の少なくとも一箇所に設置された一覧性の表示装置に表示し、理想的には来場した全ての客に遊技施設全体の遊技媒体出玉情報を提供することによって上述した問題を解決するもので、具体的には以下の内容を含む。
【0009】
すなわち、本発明の1つの態様は、遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかを少なくとも概数で把握し、該数量が予め定められた基準値を越えた場合、遊技施設内の少なくとも一箇所に設けられた一覧性のある表示装置に前記遊技台別に該数量を表示することを特徴とする遊技媒体数量表示方法に関する。前記表示装置には、前記数量の最大のものから順に一定の順位までを遊技台ごとに表示することができる。
【0010】
本発明にかかる他の態様は、特定の遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または特定の遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかを少なくとも概数で把握して出力する出力装置と、複数の前記出力装置から得られた情報を所定の順序で一覧表示する少なくとも1つの表示装置とから構成され、前記把握された各遊技媒体数量が予め定められた基準値を越えた場合、前記表示装置に該数量を遊技台別に表示することを特徴とする遊技媒体数量表示システムに関する。
【0011】
前記表示装置は、前記数量をバーチャートによって表示するものであっても、あるいは前記数量の代わりに収納容器数によって表示するものであってもよい。
【0012】
前記表示装置は、前記遊技台の機種名を表示する表示部をさらに備えていてもよい。 また、前記表示装置は、該当する遊技台の各数量を所定の順序で移動電光表示するもの、または所定の順序にしたがって各数量を一定間隔で逐次表示するもののいずれかとすることができる。さらに前記表示装置は、予め定められた数値を前記数量が越えた場合に点灯するイルミネーションを備えることもできる。
【0013】
前記表示装置に表示される数量は、遊技台に設けられた出玉計数装置により検知された該遊技台の遊技媒体出玉数量、または遊技者が獲得した遊技媒体及び該遊技媒体を収納し収納容器の総重量に基づいて算出された遊技媒体獲得数量のいずれかとすることができる。 前記表示装置と前記出力装置との間は、無線通信手段により結ぶことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、遊技施設に来場した遊技客が目立ち易い位置に備え付けられた一覧性のある表示装置を見ることによって遊技施設内の遊技媒体出玉状況を一目で認識することができ、来客の遊技意欲を高め、より多くの遊技者を集客することができる。また、一覧性のある表示装置を遊技施設内の複数の箇所に設置することにより、広い施設内における状況を来客が歩き回ることなく把握することができる様になる。
【0015】
加えて、一定数量を獲得して表示装置に表示された遊技者は、他の遊技者の獲得数量との比較を容易にすることができ、特に表示装置に順位表示されている場合にはより高位に表示されるよう挑戦する意欲を高揚させることにつながり、結果的に遊技者数の維持、集客効果に結びつけることができる。
【0016】
また、これまでの出玉情報が出玉管理などの一部の者の情報として利用が限定されていたことに対し、本発明では遊技施設内を巡回する従業員にも同じ情報を広く提供できるようになり、安全対策、盗難対策などの対応をより容易にすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる遊技媒体数量表示システム(以下、単に「数量表示システム」という。)につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、パチンコ遊技台を対象とし、遊技媒体をパチンコ玉としているが、本発明の適用はこれに限定されず、スロットマシンなどの他の遊技台であっても、あるいはコイン、トークンなどの他の遊技媒体であっても同様に適用が可能である。
【0018】
図1は、本実施の形態にかかる数量表示システムを示しており、図において、数量表示システム1は、特定の遊技者が獲得した遊技媒体の数量を把握して出力する出力装置10と、出力装置10から送信された前記数量ほかのデータを一覧表示する表示装置(表示パネル)20とから構成されている。図示の例では、出力装置10は、収納容器11を積み上げた台車12に組み込まれ、収納容器11と収納容器11内に収納された遊技媒体との総重量を計量した結果を基に遊技媒体の数量を少なくとも概数で計測して出力するよう構成されている。出力装置10と表示パネル20との間は無線通信手段により結ぶことができる。
【0019】
表示パネル20には、図示の例では10個分のデータが表示されるように形成されており、その中には、遊技台の機種名を表示する第1の表示部21と、遊技台番号を表示する第2の表示部22と、遊技媒体の数量を表示する第3の表示部23と、その他情報が表示可能な第4の表示部24、および現状の表示内容を示すタイトル表示部25が設けられている。第1の表示部21には、一定の数量を越える数を出玉した遊技台、あるいは一定の数を越える数量を獲得した遊技者が利用中の遊技台の機種名(愛称)が表示され、第2の表示部22には、その遊技台番号が表示される。そして第3の表示部23には、当該遊技台での遊技媒体出玉数量、または当該遊技台を利用中の遊技者が獲得した遊技媒体獲得数量のいずれかが少なくとも概数にて表示される。
【0020】
表示パネル20の周囲、あるいはその一部にLEDなどによるイルミネーション26を配置し、表示パネル20がより目立つようにしてもよい。また、表示パネル20には遊技媒体数量の多い遊技台の順に上から表示され、前記数量が予め定められた基準値をさらに越えた場合には特別なイルミネーション26が点灯、点滅するなどの機構が組み込まれてもよい。これら表示パネル20における表示内容、表示部の配置、イルミネーション対応は任意であり、図はその一例を示すに過ぎない。また、第3の表示部23には、遊技媒体の数量を数値に代えてバーチャートで表現するようにしてもよい。
【0021】
表示パネル20は、遊技施設内の入口付近のロビーなど、来客の目に付き易い位置に配置することが好ましい。また、表示パネル20の数は1つに限定されず、遊技施設内に複数個所設けることが可能である。とくに大型の遊技施設では、空港の発着便表示パネルの例にあるように、来客がどこにいても目に入るように各所に配置されることが集客効果を高める上で好ましい。
【0022】
図2は、出力装置10の詳細を示している。図において、出力装置10は、収納容器を搭載するための台車12に配置された重量測定部13と、重量測定部13で測定された重量を基に収納容器11内に収納された遊技媒体を少なくとも概数で算出し、算出結果を送信する出力部14とから構成されている。
【0023】
重量測定部13は各種形式のものが使用可能であるが、本実施の形態ではロードセルを利用している。ロードセルは従来から知られた技術であり、加えられた荷重によって圧縮、変形する測定部の歪を電気抵抗に変換して重量を検出する装置である。図示の例では2つのロードセルが用意され、各ロードセル上に遊技媒体を収納した収納容器が積み上げられて列ごとに重量が測定される形式としている。
【0024】
出力部14は台車12のハンドル部15に取り付けられており、ハンドル部15を台車12の固定孔16に差し込むことによって端子17と端子18とが接触し、重量測定部13と出力部14とがつながるよう構成されている。出力部14には、図示しない端末入力盤が設けられ、遊技台番号などの情報を入力可能である。また、出力部14には、動作エネルギを提供するバッテリが装備されている。
【0025】
以上のように構成された遊技媒体表示システム1の表示動作を以下に説明する。遊技者が獲得した遊技媒体の数量が増加すると、遊技者の近くに重量測定部13を装備した台車12が用意され、遊技媒体を収納した収納容器11が重量測定部13の上に積み上げられる。台車12には出力部14を取り付けたハンドル部15が差し込まれる。この際、遊技施設の従業員は、当該台車12を準備した遊技台の遊技台番号を出力部14に設けられた図示しない端末入力盤を操作して入力する。この遊技台番号の入力により、予め入力されているデータから当該遊技台の機種名(異なる遊技台ごとに付けられている愛称)も同時に入力される。
【0026】
出力部14では、重量測定部13で測定された収納容器11の総重量から、当該収納容器11内に収納された遊技媒体の数量が演算される。その演算ロジックの一例は以下のようである。単純には、パチンコ玉の重量が1個当たり5.5gであることから、測定された重量結果を5.5で割って算出してもよい。しかしながら、測定重量の中には収納容器11の重量も含まれているため、これを除外して出玉数量を算出することが好ましい。収納容器11の1個当り重量は各種のものがあるが、通常は約300g、すなわちパチンコ玉約54個分に相当する。この収納容器22の重量を除外する方法は、例えば以下のような簡便なロジックを用いることができる。なお、1個の収納容器11には約2000個の遊技媒体が収納可能であるとする。
【0027】
今、獲得した遊技媒体を収納した複数の収納容器11の総重量測定結果が110kgであったとする。単純にこれをパチンコ玉1個の重量5.5gで割って出玉数を概算すると、
110,000g÷5.5g=20,000個
すなわち、収納容器11の重量を無視すれば仮数量として20,000個の出玉があると推定できる。次に、1個当たりの収納容器5に収納できる出玉数は2,000個であるから、上述した20,000個の遊技媒体を収納するには、
20,000個÷2,000個=10個
すなわち、少なくとも10個の収納容器11が必要であることがわかる。この10個の収納容器11の重量に相当するパチンコ玉数は
300g×10個÷5.5g=545個
となるから、先の仮数量である20,000個からこの相当分の数量を差し引いて
20,000個−545個=19,455個
が求められる。
【0028】
しかしながら、上述した演算ロジックはあくまで概算であり、特に1つの収納容器11に収納される遊技媒体の数量にはばらつきがあるため、収納容器11の数10個には少なくとも±1個(遊技媒体36個に相当)の誤差は避けられない。したがって、ここでは有効数値を100の位までとし、上記結果を「19,400個」として表示することが妥当である。ここで求める遊技媒体の数量は、景品交換用の金額換算目的ではなく、遊技者が獲得した遊技媒体の数量を表示するものであることから、上述したような100の位までを有効とする概略数量で十分であるといえる。また、パチンコ玉をセンサで一個一個カウントする出玉計数器と異なり、重量測定装置自身にも誤差が含まれることからも一定の位以下は端数処理することが好ましい(通常の測定器では300kgに対して±260g程度の誤差が見込まれる。)。ちなみに、合計100個の誤差は19,400個に対して僅か0.5%の誤差率でしかない。
【0029】
なお、収納容器11には各種の形式のものが考えられており、1個当りの重量も収納する遊技媒体数量にも差異がある。1つの遊技施設で複数の形式の収納容器11が使用されている場合には、積み重ねられる収納容器11の形式に対応した入力データを使用して上述の演算を行う必要がある。これに対処するため、出力部14には該当する収納容器11の形式を選択する切換え部(図示せず)を設けておくことができる。
【0030】
次に、出力部14は、上述した遊技媒体数量の算出結果と、予め入力された基準値との比較を行い、当該基準値よりを算出結果が上回れば、当該算出数量を表示パネル20に向けて送信する。出力装置10と表示パネル20との間は無線通信手段で結ばれているが、その他の連結手段が利用されても良い。ここで言う無線通信手段には、電波(空間波)を用いる手段のほか、赤外線やレーザーなどを利用する光通信手段、音波、超音波などを利用する音響通信手段も含まれるものとする。出力装置10から送信されるデータには、遊技媒体数量の算出結果に加え、これを獲得した遊技者が使用している遊技台の機種名、番号を含むことができる。遊技媒体数量に代えて、これを収納している収納容器11の数量を表示するようにしてもよい。その他にも遊技施設における必要性に応じ、当該遊技台が設置されているフロア数や区域番号、「島」番号など、任意に選択して追加することが可能である。
【0031】
表示パネル20の図示しない受信部にて受信された上述の送信データは、制御部でデータ処理されて該当する各表示部21〜23に表示される。データ処理には、表示パネル20が数量の大きいものから順に表示する方式であれば、受信した数量が現状の表示データの中で何番目にあるかを検証し、これを該当位置に表示することが含まれる。また、一定以上の数量に対して特別にイルミネーション26を点灯する場合には、その基準値と入力値との比較、その結果に基づく点灯指令などが含まれる。
【0032】
表示パネル20は、基本的に出力装置10との間の連携でリアルタイムの情報を表示するがものではあるが、その他にも、例えばメモリー機能を設けることによって、日単位、週単位、月単位などで出玉数量ベスト10などを表示することもできる。この際、タイトル表示25には、現在表示パネル20に表示中の内容が何のベスト10であるかを表示することができる。また、表示されたものが既に景品交換が完了した過去の記録か、あるいは現在遊技中のものかの区別を第4の表示部24などに表示することができる。表示パネル20は遊技施設内に複数設置されるほか、管理室内でモニター表示が可能である。管理室にて表示内容に異常値などが見出された折には、管理室からの指令によって当該データの表示を一時的に停止するなどの処置ができるよう構成され得る。
【0033】
なお、出玉が好調で1つの台車12には搭載できない収納容器11の数となった場合には、他の台車12が準備されることがある。この際、他の台車12の出力部14の入力部に同一の遊技台番号が入力されると、表示パネル20にはこの複数の台車12の合計数量が表示されるよう構成することができる。また、一旦台車12上に搭載された一部または全ての収納容器11が引換えカンウターに戻された場合には、それまでの数量を記憶してその後に獲得する遊技媒体の数量を加算する累計ボタンを出力部14に設けることもできる。
【0034】
また、一定数量の遊技媒体を獲得した遊技者が、それまで使用していた遊技台から別の遊技台に移動する場合がある。その際には、移動先の遊技台番号を改めて出力部14に入力する必要があるが、この場合にあっても、前記累計ボタンの操作によりそれまでに獲得した遊技媒体の情報が出力部14に記憶され、移動後の遊技媒体で新たに獲得する遊技媒体の数量が加算されるよう構成することもできる。
【0035】
なお、遊技者が遊技している間に、脇に積み上げられた獲得遊技媒体が収納容器11ごと盗難に遭う可能性がある。この場合、瞬時に減少する重量を重量測定部13が検知することが可能であり、この情報は出力装置10から表示パネル20に送信される。表示パネル20では、例えば第4の表示部24に赤ランプを点灯させることなどによって警告表示することができ、盗難の早期発見、防止に役立てることができる。
【0036】
次に、本発明にかかる第2の実施の形態の数量表示システムについて、図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態にかかる数量表示システムを示しており、図において、数量表示システム2は、遊技台に設けられて遊技台からの遊技媒体出玉数量を検出するセンサ31を含む出力装置30と、出力装置30から送信された数量ほかのデータを表示する表示装置40とから構成されている。出力装置30と表示装置40との間は有線または無線の通信手段で結ばれている。
【0037】
出力装置30における遊技媒体出玉数量の把握には、表示目的に応じて幾つかの選択肢が考えられる。例えば、当該遊技台における最新の一時間当り遊技媒体出玉量を時間の経過と共に捉えることができる。この結果は、遊技台ごとの平均的な出玉量を表示することになる。あるいは、営業開始からの出玉量累計を捉えることもできる。さらに、特定の遊技者の遊技媒体獲得数を捉えることも可能であるが、この場合には遊技媒体を貸出す台間貸機などに遊技客の個人カードが差し込まれるなど、遊技客が特定されなければならない。いずれにせよ、本実施の形態における出力装置30からは、特定の遊技台に関連した出玉情報が得られるものとなる。
【0038】
本実施の形態の例では、表示装置40は、表示情報が円周状に移動しながら電光表示される形式に構成されている。証券取引所における株価変動を表示する表示装置の例に見られるごとく、来客は全ての方向から情報を取得することが可能である。受信/制御部41で入力したデータはデータ処理された後、表示部42上に移動電光掲示され、来客に対してより目立たせる効果を生む。表示内容、表示方法(数量の大きい順など)は、先の実施の形態で説明したものと同様にすることができる。
【0039】
図示の例では表示部42が円周状に構成されているが、例えばビルなどに設置されている平面状の電光掲示板と同様にし、表示情報が右から左(または下から上)に移動する表示方法にしてもよい。あるいは移動することなく、例えば数量の大きいものから順番に一定時間ごとに間欠的に順次情報表示する形式であってもよい。本明細書における「一覧性のある」表示装置には、ここに述べたような各種形式の表示装置が含まれるものとする。
【0040】
なお、先の実施の形態では台車12からの情報入力であったため、無線通信手段を用いることが好ましいものであったが、本実施の形態では固定された遊技台からの情報入力であるため、無線通信手段にこだわることなく有線通信手段を用いて経済的に構成することもできる。また、先の実施の形態ではテーブル式表示パネル20による一覧表示、本実施の形態では移動式表示部42の一覧表示としているが、これら表示形態は全くの互換性を有しており、出力装置10,30をどの表示形態と組み合わせるかは自由である。さらに、表示装置40が遊技施設内の複数の箇所に設置可能であることも先の実施の形態と同様である。
【0041】
以上、本発明にかかる各実施の形態について述べてきたが、本発明の遊技媒体数量表示システム、あるいはこれを利用する表示方法を実施することにより、遊技施設における出玉情報をタイムリーに、より多くの来客に、経済的に提供することが可能となり、有力な集客効果を得ることができるようになる。従来技術に見られる数量情報提供手段と比較した場合には、以下のような有意差が見られる。
【0042】
まず、特許文献1に記載の遊技台または「島」に情報を表示する方式と比較すると、
(1)従来方式では情報提供が台または島に限定され、いずれにせよ局部区域別の情報でしかない。本発明によれば、遊技施設全体での出玉状況が一目瞭然となり、来客に対してより有意義な情報提供が可能となる。
(2)従来方式では、特定の台にかかる情報しか提供できないが、本発明では遊技施設内での出玉数量の順位付けなど、比較対比情報を提供することが可能となる。
(3)従来方式では情報表示手段を各台にそれぞれ設ける必要があり、設備投資がかさむのに対し、本発明では出玉が好調である遊技台のみに関する情報を得て特定箇所に集中表示するため、より経済的、効率的な表示が可能である。
【0043】
次に、特許文献3に記載の遊技施設にあるサーバーにアクセスして情報を入手する方法と比較すると、
(1)従来技術では特定の遊技客のみが情報にアクセス可能であったものに対し、本発明では全ての来客に対して容易な情報アクセスを提供できるようになる。
(2)従来技術では、出玉情報へのアクセスに携帯電話を利用するなどの煩わしさがあったのに対し、本発明では瞬時に、リアルタイムで情報が入手可能である。
(3)携帯電話により入手する情報と比較し、一覧性のある視覚情報は理解が容易であり、何よりも集客効果が大幅に高まるものとなる。
【0044】
なお、本発明にかかる表示装置20,40の更なる特徴としては、上述した遊技媒体の数量に関する情報のほかにも、例えば時間、天気、交通・安全情報、緊急情報なども別途表示可能であり、さらには余剰の表示部を用いて広告、宣伝(当該遊技施設のものに限定されない)などの掲示に利用することもできることである。当該表示装置は、特に来客の視線を集める性質のものであることから、その情報伝達効果は極めて高いものと考えられ、副次的な有用性が期待され得る。景品交換に必要な遊技媒体数量を景品別に表示するなども可能である。第2の実施の形態に示す移動電光掲示方式の表示装置40であれば、任意のタイミングでのこれら広告、宣伝情報の折込むことが容易であるが、第1の実施の形態の表示装置20であっても、例えば広告・宣伝の移動電光表示部27(図1参照)を設けることなどにより対応可能である。
【0045】
また、本願発明では、獲得された遊技媒体の数量を一覧性のある表示装置にまとめて表示するものとしているが、これと併せて、同じく獲得数量に関係する情報を当該遊技者が遊技中の遊技台回りに表示することも可能である。出力装置からの情報を得て遊技台別の着脱可能な表示装置に当該情報を表示し、この表示装置を例えば遊技台の上方に取り付けるようにすることもできる。これにより、従来全遊技台に設けていた同様の表示機能を、特定の遊技台のみに着脱可能とすることができ、設備投資を大幅に低減することができる。
【0046】
以上の各実施の形態では遊技媒体数量表示システムに関するものであったが、本発明はこれら数量表示システムを適用した数量表示方法をも包含している。本発明にかかる数量表示方法は、来客に対して遊技施設内全体の遊技媒体の出玉状況に関する情報を提供することを目的としており、この方法よれば、遊技台から出玉された遊技媒体出玉数量、または遊技者が遊技台から獲得した遊技媒体獲得数量を把握して、この数量が予め定められた基準値を越えた場合、遊技施設内の少なくとも一箇所に設けられた一覧性のある表示装置に前記各遊技台ごとにその数量を表示する。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、遊技施設などの産業分野において広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態にかかる遊技媒体数量表示システムの概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示す遊技媒体数量表示システムの出力装置の概要を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかる遊技媒体数量表示システムの概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1、2.数量表示システム、 10.出力装置、 11.収納容器、 12.台車、 13.重量測定部、 14.出力部、 15.ハンドル部、 16.固定孔、 17、18.端子、 20.表示装置(表示パネル)、 21.第1の表示部、 22.第2の表示部、 23.第3の表示部、 24.第4の表示部、 25.タイトル表示部、 26.イルミネーション、 27.移動電光表示部、 31.センサ、 30.出力装置、 40.表示装置、 41.受信/制御部、 42.表示部。
【出願人】 【識別番号】593087721
【氏名又は名称】清宮 貞雄
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100111224
【弁理士】
【氏名又は名称】田代 攻治


【公開番号】 特開2008−200187(P2008−200187A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−37872(P2007−37872)