| 【発明の名称】 |
遊技盤ユニット、遊技機及び遊技領域拡張方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 淑文
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| 【要約】 |
【課題】遊技領域の面積を大きく確保することにより、遊技領域内に配置されるゲージや入賞口が増大したり、遊技盤面中央に配置される変動入賞装置や図柄表示装置等の各種役物が大型化しても、球詰まりを発生させずに円滑に球を流下させることのできる遊技盤ユニット、遊技機及び遊技領域拡張方法を提供すること。
【構成】この遊技盤ユニット6は、パチンコ機2に用いられ、弾球された球10が流下する遊技領域1aを有する遊技盤1を含んで構成される遊技盤ユニット6であって、樹脂で形成され、遊技領域1aに向けて弾球された球10の遊技領域1aからの逆戻りを防止する逆戻り防止部材15と、樹脂で形成され、遊技領域1aの下方縁部を画定する下方内レール部材13aと、薄板により構成され、遊技領域1aの側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材13bとを有し、逆戻り防止部材15と下方内レール部材13aと側方内レール部材13bとがそれぞれ別体とされている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機に用いられ、弾球された球が流下する遊技領域を有する遊技盤を含んで構成される遊技盤ユニットであって、 樹脂で形成され、前記遊技領域に向けて弾球された球の該遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部材と、 樹脂で形成され、前記遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部材と、 薄板により構成され、前記遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材と、を有し、前記逆戻り防止部材と前記下方内レール部材と前記側方内レール部材とがそれぞれ別体とされている遊技盤ユニット。 【請求項2】 前記側方内レール部材が、金属板で形成されている請求項1に記載の遊技盤ユニット。 【請求項3】 前記逆戻り防止部材は、前記側方内レールの先端部を挿入するための先端部用溝部が形成されて前記遊技盤に固定され、 前記下方内レール部材は、前記側方内レールの基端部を挿入するための基端部用溝部が形成されて前記遊技盤に固定され、かつ、 前記側方内レール部材が前記遊技盤に固定されずにその先端部及び基端部がそれぞれ前記先端部用溝部及び前記基端部用溝部に挿入されている請求項1又は請求項2に記載の遊技盤ユニット。 【請求項4】 前記逆戻り防止部材、前記下方内レール部材又は前記側方内レール部材のうち少なくともいずれか1の部材が、前記遊技盤上での前記側方内レール部材の曲率を可変とする曲率可変構造を有している請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の遊技盤ユニット。 【請求項5】 前記曲率可変構造が、前記基端部用溝部内での前記基端部の位置を可変とするものである請求項4に記載の遊技盤ユニット。 【請求項6】 前記曲率可変構造が、 前記基端部に形成された屈曲部と、 前記基端部用溝部の延伸方向に交差するように前記下方内レール部材に形成された複数の交差溝部と、を有し、 該複数の交差溝部のうちいずれに前記屈曲部を挿入するかにより該基端部の位置が可変とされる請求項5に記載の遊技盤ユニット。 【請求項7】 前記曲率可変構造が、前記下方内レール部材に設けられるとともに回転可能であってその偏心位置で前記基端部と係合する回転調整部を有し、 該回転調整部の回転により前記基端部の位置が可変とされる請求項5に記載の遊技盤ユニット。 【請求項8】 前記球を前記遊技領域内に向けて発射するための球発射装置と、 前記球を前記球発射装置に導くべく貯留する球皿と、 該球発射装置の駆動及び発射強度調整を行うための発射ハンドルと、 請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の遊技盤ユニットと、 該遊技盤ユニットを保持するための保持枠と、 前記遊技盤面と平行に一定距離離間して前記球の流下路を形成する前面ガラスと、 該前面ガラスを保持するガラス保持枠と、を有する遊技機。 【請求項9】 遊技機に用いられる遊技盤において、弾球された球が流下する遊技領域を拡張する遊技領域拡張方法であって、 前記遊技盤に固定され前記遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部材に形成された基端部用溝部に、該下方内レール部材と別体とされて薄板により構成されるとともに前記遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材の基端部を挿入するステップと、 該挿入された基端部の前記基端部用溝部内での位置を変更して前記側方内レール部材の曲率を変更することにより前記遊技領域の面積を拡張するステップと、を有する遊技領域拡張方法。 【請求項10】 遊技機に用いられる遊技盤において、弾球された球が流下する遊技領域を拡張する遊技領域拡張方法であって、 前記遊技盤に固定され前記遊技領域に向けて弾球された球の該遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部材に形成された先端部用溝部に、該逆戻り防止部材と別体とされて薄板により構成されるとともに前記遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材の先端部を挿入するステップと、 該挿入された先端部の前記先端部用溝部内での位置を変更して前記側方内レール部材の曲率を変更することにより前記遊技領域の面積を拡張するステップと、を有する遊技領域拡張方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技盤ユニット、遊技機及び遊技領域拡張方法に係り、特に内レールの構造によって遊技領域の拡張を実現する遊技盤ユニット等に関する。本発明は、遊技媒体に球を用いて遊技盤中央に大型の図柄表示装置や変動入賞装置を有するパチンコ機に好適である。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機等の弾球遊技機(以下、遊技機という。)では、弾球された球が遊技盤面上を流下して、その流下の過程で球が遊技盤面上のゲージ(釘ともいう。)や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技盤面上に配置された各種入賞口に球が入賞すれば所定の景品球払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に球が流入すれば景品球払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は球の流下における偶然性を利用しつつ球の入賞及び景品球払出しを期待し、遊技を楽しむのである。 【0003】 このような遊技機において、より一層の興趣向上を図るために遊技盤面上のゲージや入賞口を増大させる傾向にある。また、遊技盤の盤面中央に変動入賞装置や図柄表示装置等の役物を配したものもある。 【0004】 変動入賞装置には、例えばその入賞装置内に遊技演出用のキャラクター人形等の役物と複数種類の入賞口とが配置されている。そして、変動入賞装置内に流入した球が、キャラクター人形等の動作に影響されていずれの種類の入賞口に入賞するかを楽しめるように構成されている。いずれの種類の入賞口に入賞したかに応じて、払い出される景品球数が異なったり、異なる種類の別遊技が開始されたりする。 【0005】 また、図柄表示装置は、その表示画面に表示された図柄等が変動し特定の表示態様となったときに、遊技者に多量の景品球を獲得させるいわゆる「当り」を構成するためのものである。遊技機にこの図柄変動装置が配されることにより、遊技盤面の入賞口に球が入賞して所定個数の景品球払出しがされる場合のみならず、図柄変動の結果によっても多量の景品球が払い出されるので、遊技者の興趣は一層向上する。 【0006】 さらに、最近ではキャラクター人形等の役物の造作や動作が複雑かつ緻密に、また、図柄表示装置に表示される図柄やキャラクターが複雑かつ緻密になってきているので、それに伴って変動入賞装置や図柄表示装置の大型化も図られている。 【0007】 一方で、遊技盤を保持する枠サイズの規格の観点や遊技機ホールでの遊技機設置数確保の観点から、遊技盤全体の面積をむやみに拡大することはできない。したがって、ゲージや入賞口の増大、変動入賞装置や図柄表示装置等の大型化によって、遊技領域内にそれらが占める領域が大きくなり、相対的に球が流下可能な領域すなわち遊技領域内でゲージや役物等が配置されていない球通路に相当する領域が小さくなる。それに伴い、球が円滑に流下することが困難となり、遊技領域内での球詰まりが発生し易くなる。 【0008】 このような状況を改善するためには遊技領域を拡張する必要がある。そのためには、遊技領域を画定しているレール部材の遊技盤上に占める面積を小さくしたり、レール部材の位置を変更したりする必要がある。レール部材の位置変更を可能とするものとして、例えば特許文献1に開示のものがある。 【特許文献1】特開平11−33173 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 しかしながら、最近のものではレール部材が樹脂により形成されている場合が多い。そのため、レール部材が遊技盤上に占める面積を小さくすることが困難となっている。特に、遊技領域を画定するための内レール部材が樹脂で一体成形されていたり、その内レール部材と遊技領域からの球の逆戻りを防止する逆戻り防止部材とが一体成形されている場合は、より一層小面積化が困難である。 【0010】 また、特許文献1に開示のものは、球の発射安定性を向上させるためにガイドレール(いわゆる外レール)の着地部の角度調節を行うものであるので、遊技領域の拡張には寄与し得ない。 【0011】 本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、遊技領域の面積を大きく確保することにより、遊技領域内に配置されるゲージや入賞口が増大したり、遊技盤面中央に配置される変動入賞装置や図柄表示装置等の各種役物が大型化しても、球詰まりを発生させずに円滑に球を流下させることのできる遊技盤ユニット、遊技機及び遊技領域拡張方法を提供することを例示的課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技盤ユニットは、遊技機に用いられ、弾球された球が流下する遊技領域を有する遊技盤を含んで構成される遊技盤ユニットであって、樹脂で形成され、遊技領域に向けて弾球された球の遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部材と、樹脂で形成され、遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部材と、薄板により構成され、遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材とを有し、逆戻り防止部材と下方内レール部材と側方内レール部材とがそれぞれ別体とされている。 【0013】 側方内レール部材が薄板により構成されているので、遊技盤上でレール部材が占有する面積を小面積化することができる。結果として、遊技領域の面積を拡張することができる。遊技領域の面積を拡張することにより、遊技領域内に配置される図柄表示装置や変動入賞装置等の役物を大型化したり、ゲージや入賞口を多くしても球の流下経路を充分確保することができる。したがって、球詰まり等が発生することが殆どない。 【0014】 逆戻り防止部材、下方内レール部材、側方内レール部材がそれぞれ別体とされているので、すべての部材を1つの部品で製造する場合に比べ、各部材の製造型を小型化することができる。部品そのものの大きさも小さくなるので取扱いが容易となり、製造コスト低減や製造工程・組立工程効率化を図ることができる。 【0015】 部材を3つに分割することにより、逆戻り部材や下方内レール部材には材料コストが安く製造が容易な樹脂材料を用いつつ側方内レール部材には薄板化の容易な材料を用いることができる。したがって、部品コスト低減と遊技領域拡張とを両立させることができる。 【0016】 側方内レール部材が、金属板で形成されていてもよい。金属板は薄板部材に適している上に耐久性も高いので、側方内レール部材の材料に適しており、遊技領域拡張に大きく貢献する。 【0017】 逆戻り防止部材は、側方内レールの先端部を挿入するための先端部用溝部が形成されて遊技盤に固定され、下方内レール部材は、側方内レールの基端部を挿入するための基端部用溝部が形成されて遊技盤に固定され、かつ、側方内レール部材が遊技盤に固定されずにその先端部及び基端部がそれぞれ先端部用溝部及び基端部用溝部に挿入されていてもよい。 【0018】 側方内レール部材を遊技盤に固定する必要なく取付けが完了するので、取付け作業が容易となる。その先端部及び基端部を先端部用溝部及び基端部用溝部に挿入して取り付けるので、組立て性やメンテナンス性の向上に寄与することができる。また、側方内レール部材固定のための部品や道具、例えば固定釘や釘打ち機が不要となり、製造コスト低減にさらに寄与することとなる。 【0019】 逆戻り防止部材、下方内レール部材又は側方内レール部材のうち少なくともいずれか1の部材が、遊技盤上での側方内レール部材の曲率を可変とする曲率可変構造を有していてもよい。 【0020】 この曲率可変構造によって、遊技領域の側方縁部を曲線的に画定している側方内レール部材の、遊技盤上での曲率を変更することができる。側方内レール部材の遊技盤上での曲率を変更することにより遊技領域を拡張することができる。すなわち、側方内レール部材の曲率を大きく(すなわち、曲率半径を小さく)して、側方内レール部材が呈する曲線が遊技領域の外側に向けて膨らむように配置すれば、遊技領域を拡張することができ、遊技領域内での球詰まり等の不具合の発生を防止することができる。 【0021】 曲率可変構造が、基端部用溝部内での基端部の位置を可変とするものであってもよい。一般に、逆戻り防止部材よりも下方内レール部材の方が、部材の大きさが大きい。したがって、基端部側、すなわち下方内レール部材側において基端部の位置を可変とすれば、逆戻り防止部材側において基端部の位置を可変とするよりも、曲率可変構造を構築し易い、可変作業を行い易い、可変範囲を大きくできる、等の効果を得ることができる。もちろん、設計の都合に応じて、逆戻り防止部材側すなわち先端部側の位置を可変とするように構成されていてもよい。 【0022】 曲率可変構造が、基端部に形成された屈曲部と、基端部用溝部の延伸方向に交差するように下方内レール部材に形成された複数の交差溝部とを有し、複数の交差溝部のうちいずれに屈曲部を挿入するかにより基端部の位置が可変とされるようになっていてもよい。 【0023】 複数の交差溝部のいずれかに屈曲部を差し替えるのみで、簡便に側方内レール部材の曲率を変更することができる。したがって、簡単な作業で側方内レール部材の段階的な曲率調整を行うことができる。基端部に屈曲部を形成し、下方内レール部材に交差溝部を形成するのみで曲率可変構造を構成することができるので、構造が簡単であり部品コスト・組立てコストの低減にも寄与することができる。 【0024】 曲率可変構造が、下方内レール部材に設けられるとともに回転可能であってその偏心位置で基端部と係合する回転調整部を有し、回転調整部の回転により基端部の位置が可変とされるようになっていてもよい。 【0025】 回転調整部を回転させることにより、簡単な作業で側方内レールの曲率調整を行うことができる。回転調整部の回転により基端部の位置を微調整しながら曲率調整を行うことができ、曲率の無段階調整又は細かい段階調整が可能となる。 【0026】 本発明の他の例示的側面としての遊技機は、球を遊技領域内に向けて発射するための球発射装置と、球を球発射装置に導くべく貯留する球皿と、球発射装置の駆動及び発射強度調整を行うための発射ハンドルと、上記の遊技盤ユニットと、遊技盤ユニットを保持するための保持枠と、遊技盤面と平行に一定距離離間して球の流下路を形成する前面ガラスと、前面ガラスを保持するガラス保持枠とを有する。 【0027】 薄板により構成された側方内レール部材を含む遊技盤ユニットを有しているので、遊技盤上でレール部材が占有する面積を小面積化することができ、結果として、遊技機の遊技領域面積を大きくすることができる。ひいては、遊技領域内に配置される図柄表示装置や変動入賞装置等の役物を大型化したり、ゲージや入賞口を多くしても球の流下経路を充分確保することができて、球詰まり等の発生を防止することができる。したがって、この遊技機で遊技を行う遊技者は球詰まりによって不快感を抱いたり、その除去作業によって遊技を中断されてしまうことがなく、快適に遊技を継続的して楽しむことができる。 【0028】 逆戻り防止部材、下方内レール部材、側方内レール部材がそれぞれ別体とされているので、すべての部材を1つの部品で製造する場合に比べ、各部材の製造型を小型化することができる。部品そのものの大きさも小さくなるので取扱いが容易となり、遊技機の製造コスト低減や製造工程・組立工程効率化を図ることができる。 【0029】 部材を3つに分割することにより、逆戻り部材や下方内レール部材には材料コストが安く製造が容易な樹脂材料を用いつつ側方内レール部材には薄板化の容易な材料を用いることができる。したがって、遊技機の部品コスト低減と遊技領域拡張とを両立させることができる。 【0030】 本発明のさらに他の例示的側面としての遊技領域拡張方法は、遊技機に用いられる遊技盤において、弾球された球が流下する遊技領域を拡張する遊技領域拡張方法であって、遊技盤に固定され遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部材に形成された基端部用溝部に、下方内レール部材と別体とされて薄板により構成されるとともに遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材の基端部を挿入するステップと、挿入された基端部の基端部用溝部内での位置を変更して側方内レール部材の曲率を変更することにより遊技領域の面積を拡張するステップとを有する。 【0031】 側方内レール部材が薄板により構成されているので、遊技盤上でレール部材が占有する面積を小面積化することができ、結果として、遊技領域の面積を大きくすることができる。また、逆戻り防止部材、下方内レール部材、側方内レール部材がそれぞれ別体とされているので、各部材の製造型を小型化することができ、製造コスト低減や製造工程・組立工程効率化を図ることができる。 【0032】 そして、基端部を基端部用溝部に挿入することにより側方内レールを下方内レール部材に取り付けるので、取付け作業が容易となる。その基端部の位置を変更することにより側方内レール部材の曲率を変更するので、簡単な作業で遊技領域の拡張を行うことができる。なお、部材の比較的大きい下方内レール部材側において側方内レール部材の基端部の位置を変更するので、曲率可変構造を構築し易い、可変作業を行い易い、可変範囲を大きくできる、等の効果を得ることができる。 【0033】 本発明のさらに他の例示的側面としての遊技領域拡張方法は、遊技機に用いられる遊技盤において、弾球された球が流下する遊技領域を拡張する遊技領域拡張方法であって、遊技盤に固定され遊技領域に向けて弾球された球の遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部材に形成された先端部用溝部に、逆戻り防止部材と別体とされて薄板により構成されるとともに遊技領域の側方縁部を曲線的に画定する側方内レール部材の先端部を挿入するステップと、挿入された先端部の先端部用溝部内での位置を変更して側方内レール部材の曲率を変更することにより遊技領域の面積を拡張するステップとを有する。 【0034】 側方内レール部材が薄板により構成されているので、遊技盤上でレール部材が占有する面積を小面積化することができ、結果として、遊技領域の面積を大きくすることができる。また、逆戻り防止部材、下方内レール部材、側方内レール部材がそれぞれ別体とされているので、各部材の製造型を小型化することができ、製造コスト低減や製造工程・組立工程効率化を図ることができる。 【0035】 そして、先端部を先端部用溝部に挿入することにより側方内レールを逆戻り防止部材に取り付けるので、取付け作業が容易となる。その先端部の位置を変更することにより側方内レール部材の曲率を変更するので、簡単な作業で遊技領域の拡張を行うことができる。 【0036】 本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。 【発明の効果】 【0037】 本発明によれば、遊技領域を拡張して大きく確保することができるので、遊技領域内に配置されるゲージや入賞口が増大したり、遊技盤面中央に配置される変動入賞装置や図柄表示装置等の各種役物が大型化しても、球詰まりを発生させずに円滑に球を流下させることができる。したがって、遊技者は球詰まりによって不快な思いをしたり、球詰まりを除去するための作業によって遊技の中断を余儀なくされることがなく、快適に遊技を継続して楽しむことができる。 【0038】 ひいては、その遊技盤に大型の変動入賞装置や図柄表示装置を採用することができ、それらの装置内での図柄表示や役物動作を一層演出効果の高いものとすることができる。結果的に、興趣性の高い遊技盤とすることができる。 【発明を実施するための形態】 【0039】 [実施の形態1] 以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技盤ユニット6を有するパチンコ機(遊技機)2を正面から見た正面図である。また、図2は、このパチンコ機2のガラス保持枠9を開成した状態を示す外観斜視図である。パチンコ機は、組合せ式パチンコ機、封入循環式パチンコ機等を含む。また、遊技機としてはパチンコ機の他に、遊技媒体としての球を遊技盤上で流下させるスロット機、ゲーム機、アーケードマシン等が概念できる。 【0040】 パチンコ機2は、球発射装置(図示せず)、上皿(球皿)4a、発射ハンドル5、遊技盤ユニット6、機枠(保持枠)7、前面ガラス8、ガラス保持枠9を有して大略構成されている。 【0041】 図示しない球発射装置は、遊技媒体としての球(パチンコ球)10を遊技領域1aに向けて発射(弾球)するためのものである。球発射装置は、例えば発射位置に送り出された球10を遊技領域1aに向けて弾球する発射杆、その発射杆を駆動して弾球往復動を行わせる発射モータ、発射杆を付勢して弾球のための力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、機枠7に取り付けられている。 【0042】 上皿4aは、球を球発射装置に導くべく貯留するためのもので、下皿4bとともに貯留皿4を構成する。上皿4aは、パチンコ機2の前面(遊技者側)であって遊技盤1の下方、すなわちガラス保持枠9の下方部分に配置され、下皿4bは、その上皿4aのさらに下方に配置されている。 【0043】 本実施の形態1においては、上皿4aと下皿4bとを別々に構成しているが、もちろんパチンコ機2に1つの貯留皿4が構成されていてもよい。上皿4aは、景品球としてパチンコ機2から払い出された球10を受け取る機能や、その球10を球供給装置(いわゆる整流器、図示せず。)を介して球発射装置に導くべく貯留する機能を有している。また、上皿4aに貯留し切れなくなった球を、球排出ボタン4cによって下皿4bへと球排出することができるようになっている。 【0044】 発射ハンドル5は、球発射装置による弾球強度を調整するためのハンドルであって、遊技者が手で操作するためのものである。例えば、パチンコ機2の前面下部右側に配置されて略円筒形状を呈しており、円筒周面に沿ってその強度調整杆5aが回転可能となっている。遊技者は、発射ハンドル5を手で保持しつつ、強度調整杆5aを回転させることにより、球10の発射強度を調整することができるようになっている。 【0045】 遊技盤ユニット6は、遊技盤1及びレール部材12を有して構成されている。ここでレール部材12は、発射された球10を遊技領域1aに向けて案内するための外レール12bとその遊技領域1aを画定するための内レール12aとを有している。さらに、内レール12aは、遊技領域1aの下方縁部を画定するための下方内レール部材13aと、遊技領域1aの側方縁部を画定するための側方内レール部材13bとを有して構成されている。 【0046】 遊技盤ユニット6は、発射された球10が球発射装置へと逆戻りするのを防止するための逆戻り防止部材15や遊技領域1a内に設けられた図柄表示装置14をも有してユニット構成されている。図3に、遊技盤ユニット6の正面図を示す。この遊技盤ユニット6は、球発射装置から発射された球10が外レール12bに沿って遊技領域1aへ向けて案内されるように、機枠7に保持されている。 【0047】 遊技盤1は、その遊技盤面1b上に構成された遊技領域1a内に球10を流下させるためのものであり、図3に示すように略長方形平板状を呈している。遊技盤1の遊技領域1aには、図柄表示装置14の他に多数のゲージ(釘)16、羽根車18、普通入賞口20、電動入賞口22、始動入賞口24、大入賞口26、アウト口28等が配置されている。ここで、ゲージとは、球10の流下方向を変化させたり球10を誘導するために、遊技領域1a内に配置される釘のことをいう。また、連続的又は集合的に配置される一連の釘の配列をゲージという場合もある。 【0048】 ゲージ16や羽根車18は、流下してきた球10に衝突して球10の流下方向を変化させるためのものである。普通入賞口20は、球10の入賞に基づいて所定個数の景品球を払い出すための入賞口である。遊技領域1aには、払出し景品球数が普通入賞口20の場合と異なる特定入賞口21も配置されている。 【0049】 電動入賞口22も入賞口の一種であるが、球10の入賞し易さを可変とするために、入賞開口22aを狭めたり広げたりする電動開閉羽根22bが設けられている。始動入賞口24も入賞口の一種であるが、球10の入賞に基づき図柄表示装置14の図柄回転を開始させる機能を有している。 【0050】 大入賞口26は、開閉扉26aによって開閉可能な入賞口である。図柄表示装置14が所定の態様、例えば「7・7・7」等の態様で停止表示した場合に、開閉扉26aが開成して多量の球10が入賞する。そして、それに伴い多量の景品球が払い出されるようになっている。アウト口28は、いずれの入賞口20,21,22,24,26にも入賞せず、遊技領域1aの最下端まで流下した球を流入させてパチンコ機2の外部へと排出するためのもので、遊技領域1aの略最下端に配置されている。 【0051】 外レール12bは、遊技盤1の左側端部・上端部から右端部にかけて配置された例えば樹脂製のレール部材であり、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。球発射措置(図示せず)から発射された球10を受け取って遊技領域1aに向けて案内する球案内部12cと遊技領域1aの上方縁部から右側方縁部にかけての部分を曲線的に画定する上方内レール部12dとを有して構成されている。球案内部12cは、滑らかな曲線状に形成されて球10を遊技領域1aへと案内する案内レール12eを有しており、球10はこの案内レール12eに接触しつつ転がって遊技領域1aの上部へと案内される。本実施の形態1においては、球案内部12cと上方内レール部12dとが一体形成されているが、もちろんこれらが別々に構成されていてもよい。 【0052】 下方内レール部材13aは、遊技領域1aの下方縁部を曲線的に画定するために遊技盤1の下端部に配置された樹脂性レール部材であって、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。下方内レール部材13aの一部には側方内レール部材13bの基端部13cを挿入するための縦溝(基端部挿入溝部)17と、その縦溝17の延伸方向に交差するように形成された複数の横溝(交差溝部)17a〜17cが形成されている。 【0053】 側方内レール部材13bは、遊技領域1aの左側方縁部を曲線的に画定するためのレール部材である。この側方内レール部材13bは、例えば金属板等の薄板材料により形成されている。したがって、遊技盤1上での側方内レール部材13bの占有面積を小さくすることができ、その結果遊技領域1aを拡張することができる。 【0054】 側方内レール部材13bの基端部13cには屈曲部13dが形成され、略L字状に屈曲されている。この屈曲部13dと縦溝17及び横溝17a〜17cによって曲率可変構造が構成され、横溝17a〜17cのいずれに屈曲部13dを挿入するかにより基端部13cの位置が可変とされて側方内レール部材13bの曲率が変更できるようになっている。 【0055】 図4は、本実施の形態1に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部材13b近傍を拡大して示す部分拡大図であり、曲率可変構造によって側方内レール部材13bの曲率を変更する様子を示すものである。遊技領域1aの面積を拡張する必要がないとき、すなわち通常状態の場合には屈曲部13dを横溝17bに挿入する。それにより、側方内レール部材13bは図4中に点線で示す軌跡Aに従った曲率となる。しかし、遊技領域1aの面積をより大きく拡張する場合には、屈曲部13dを横溝17aに挿入する。それにより、側方内レール部材13bは図4中に実線で示す軌跡Bに従った曲率となる。 【0056】 軌跡Bでは側方内レール部材13bの曲率が大きく(すなわち曲率半径が小さく)なり、側方内レール部材13bは遊技盤1上で遊技領域1aの外側に向かって膨らむ。結果として遊技領域1aが大きくなり、遊技領域1a内に多数のゲージ16や入賞口20,21,22,24,26、大型の図柄表示装置14等を配置しても球詰まりが殆ど発生しない。 【0057】 一方、遊技領域1aの面積を縮小する場合には、屈曲部13dを横溝17cに挿入する。それにより、側方内レール部材13bは図4中に一点鎖線で示す軌跡Cに従った曲線となる。側方内レール部材13bの曲率が小さくなり、遊技領域1aを小さくすることができる。これらは、パチンコ機2、遊技盤1、ゲージ16、入賞口20,21,22,24,26、図柄表示装置14の設計の都合に合わせて適宜選択することができる。 【0058】 逆戻り防止部材15は、遊技領域1aに向けて弾球された球10のその遊技領域1aからの逆戻りを防止するための部材である。案内レール12eから遊技領域1aに飛び出した球10がゲージ16等で跳ね返って再び案内レール12eへと逆戻りするのを防止するために、爪部15aを有して側方内レール部材13bの先端部13e近傍に配置されている。この爪部15aが図中矢印X方向には容易に揺動可能となっており、球10が案内レール12eから遊技領域1aへと飛び出すのを妨げない。しかし、図中矢印Y方向には揺動困難となっており球10が遊技領域1aから案内レール12e側へと逆戻りするのを妨げる。 【0059】 逆戻り防止部材15は樹脂で形成されており、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。そして、逆戻り防止部材15には、側方内レール部材13bの先端部13eを挿入するための縦溝(先端部挿入溝部)15bが形成されている。このように、基端部13c及び先端部13eが、溝15b,17,17a〜17cに挿入されることにより側方内レール部材13bが取り付けられるので、側方内レール部材13bの取付け作業やメンテナンス作業が簡単となり、かつ遊技盤ユニット6の組立コストも低減することができる。 【0060】 図柄表示装置14は、遊技領域1aの略中央に設けられた変動図柄表示用の役物であり、例えば液晶表示部14aを有して構成される。この液晶表示部14aは、3桁の数字を変動表示する数字表示部14bとアニメキャラクターによるストーリー表示等の演出表示を行う演出表示部14cとを有している。 【0061】 その数字の変動表示は、球10の動作に基づいて行われる。すなわち、始動入賞口24への球の入賞、又は遊技領域1aに形成された図示しない始動口や始動ゲートへの球の通過等に基づき、数字表示部14bの数字が変動表示されるようになっている。そして、3桁の数字が所定の態様(例えば、当りに相当する「7・7・7」)で停止すると、開閉扉26aが開成し、多量の球10が大入賞口26へと入賞するように構成されている。 【0062】 なお、本実施の形態1においては、アウト口28の直上に大入賞口26が形成されているが、もちろんこれに限られず、大入賞口26は遊技領域1a内のいずれの箇所にも形成可能である。また、遊技領域1a内に大入賞口26を形成しなくともよい。 【0063】 機枠7は、遊技盤ユニット6を保持するためのものであり、木材や樹脂等によって形成された枠部材である。全体に略長方形状を呈していて、その中央に遊技盤ユニット6を取り付けるための取付け部や開口部を有しているが、詳細は省略する。この機枠7は、パチンコ機2の筐体を構成する筐体枠32に取り付けられている。 【0064】 ガラス保持枠9は、ヒンジ部34を介して機枠7に開閉可能に取り付けられている。ガラス保持枠9は前面ガラス8を保持するためのものである。その閉状態において遊技者が遊技領域1aを視認可能に、かつ前面ガラス8と遊技盤面1bとによって球10の流下路を形成するように前面ガラスを保持する。 【0065】 [実施の形態2] 上記の実施の形態1においては、屈曲部13dと縦溝17及び横溝17a〜17cによって曲率可変構造が構成され、横溝17a〜17cのいずれに屈曲部13dを挿入するかにより側方内レール部材13bの遊技盤1上での曲率が可変とされている。しかしながら、本実施の形態2では、逆戻り防止部材15の縦溝15bと側方内レール部材13bの先端部13eとにより曲率可変構造が構成されている。 【0066】 図5は、本発明の実施の形態2に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部材13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。逆戻り防止部材15の縦溝15bは先端部13eを係止する複数の係止部15c〜15eを有している。係止部15c〜15eはそれぞれ先端部13eを係止する位置が異なるように配置され、いずれの係止部15c〜15eに先端部13eを係止させるかにより遊技盤1上での側方内レール部材13bの曲率が可変とされている。例えば、先端部13eを係止部15cに係止させると、側方内レール部材13bの曲率を大きくして遊技領域1aを拡張することができ、先端部13eを係止部15eに係止させると、側方内レール部材13bの曲率を小さくして遊技領域1aを縮小することができる。 【0067】 [実施の形態3] 図6は、本発明の実施の形態3に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部材13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。この実施の形態3においては、下方内レール部材13aが曲率可変構造を構成する回転調整部36を有している。この回転調整部36は、軸36aを中心として回転可能とされている。その偏心位置には係合部36bが設けられており、係合部36bに側方内レール部材13bの基端部13cが係合可能となっている。したがって、この回転調整部36を回転させることにより、縦溝17内での基端部13cの位置を変更することができ、側方内レール部材13bの曲率を調整して遊技領域1aの拡張ができるようになっている。 【0068】 以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】本発明の実施の形態1に係る遊技盤ユニットを有するパチンコ機(遊技機)を正面から見た正面図である。 【図2】図1に示すパチンコ機のガラス保持枠を開成した状態を示す外観斜視図である。 【図3】図1に示すパチンコ機が有する遊技盤ユニットの正面図である。 【図4】図3に示す遊技盤ユニットの側方内レール部材近傍を拡大して示す部分拡大図である。 【図5】本発明の実施の形態2に係る遊技盤ユニットの側方内レール部材近傍を拡大して示す部分拡大図である。 【図6】本発明の実施の形態3に係る遊技盤ユニットの側方内レール部材近傍を拡大して示す部分拡大図である。 【符号の説明】 【0070】 A〜C:軌跡 X,Y:矢印 1:遊技盤 1a:遊技領域 1b:遊技盤面 2:パチンコ機 4:貯留皿 4a:上皿(球皿) 4b:下皿 4c:球排出ボタン 5:発射ハンドル 5a:強度調整杆 6:遊技盤ユニット 7:機枠(保持枠) 8:前面ガラス 9:ガラス保持枠 10:球(パチンコ球) 12:レール部材 12a:内レール 12b:外レール 12c:球案内部 12d:上方内レール部 12e:案内レール 13a:下方内レール部材 13b:側方内レール部材 13c:基端部 13d:屈曲部(曲率可変構造の一部) 13e:先端部 14:図柄表示装置 14a:液晶表示部 14b:数字表示部 14c:演出表示部 15:逆戻り防止部材 15a:爪部 15b:縦溝(先端部挿入溝部) 15c〜15e:係止部 16:ゲージ(釘) 17:縦溝(基端部挿入溝部、曲率可変構造の一部) 17a〜17c:横溝(交差溝部、曲率可変構造の一部) 18:羽根車 20:普通入賞口 21:特定入賞口 22:電動入賞口 22a:入賞開口 22b:電動開閉羽根 24:始動入賞口 26:大入賞口 26a:開閉扉 28:アウト口 30:ネジ 32:筐体枠 34:ヒンジ部 36:回転調整部 36a:軸 36b:係合部
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031783 【氏名又は名称】サミー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100123559 【弁理士】 【氏名又は名称】梶 俊和
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| 【公開番号】 |
特開2008−67944(P2008−67944A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−250136(P2006−250136) |
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