トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】坂本 実

【氏名】廣川 智也

【要約】 【課題】バックアップRAMのクリアが終了した直後に電断し、その後、復電した場合でも、不正行為を抑制することができる遊技機を提供する。

【構成】初期化報知コマンドの送信後で主制御基板102のバックアップRAM102Cの記憶内容が初期化した後に、不正行為者がパチンコ機10を意図的に電断させ、その後、復電した場合には、RAMクリアタイマ102Fが0で無い限り、初期化報知に関する第1演出が開始される。そして、遊技機の周知の人々に、初期化中であることを認識させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの所定のコマンドに基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段及び前記サブ制御手段に電力を供給する電源手段と、を有する遊技機であって、
前記主制御手段は、遊技情報を記憶する遊技情報記憶部を有し、
前記主制御手段は、前記遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合に、初期化報知コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記初期化報知コマンドの送信と同時に所定時間にセットされるタイマ部を有し、
前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロでなければ、前記主制御手段は、復電演出を実行させる復電コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記サブ制御手段は、前記初期化報知コマンド又は前記復電コマンドを受信したときに初期化報知に関する第1演出を開始させることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロであれば、前記主制御手段は、前記初期化報知終了コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記初期化報知終了コマンドを受信したときに電断直前の遊技状態に関する第2演出を開始させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの所定のコマンドに基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段及び前記サブ制御手段に電力を供給する電源手段と、を有する遊技機であって、
前記主制御手段は、遊技情報を記憶する遊技情報記憶部を有し、
前記主制御手段は、前記遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合に、初期化報知コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記初期化報知コマンドの送信と同時に所定時間にセットされるタイマ部を有し、
前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロでなければ、前記主制御手段は、初期化報知再開コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記サブ制御手段は、前記初期化報知コマンド又は前記初期化報知再開コマンドを受信したときに初期化報知に関する第1演出を開始させることを特徴とする遊技機。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に係り、特に電断した場合に、記憶していた電断前の遊技状態に関する情報に基づいてその遊技状態を再現し、あるいは記憶していた電断前の遊技状態に関する情報を初期化する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技の主要な制御を行う主制御部と、主制御部からの指令により演出制御を行うサブ制御部と、を有する遊技機がある。大当り判定などの遊技の重要な制御を主制御部で行い、音・ランプ、特別図柄の擬似図柄等の演出に関する制御をサブ制御で行うようになっている。
【0003】
ところで、遊技の途中で遊技機の電源が落ちた場合(電断した場合)でも遊技状態を覚えるようにするため、主制御部には遊技状態を記憶するバックアップRAMが搭載されている。これにより、再度、電源を投入したときに、電断時のチェックサムと一致すれば、電断前の遊技状態に復帰できるようになる。
【0004】
一方、大当り遊技からスタートする場合など、電断前の状態で復帰すると、都合が悪い場合もあるため、バックアップRAMをクリアするRAMクリアスイッチが設けられている。
【0005】
そして、電源投入時に、RAMクリアスイッチが押された場合又は電断時のチェックサムが不一致ならば、主制御部はサブ制御部に対して初期化報知コマンドを送信し、バックアップRAMがクリアされたことを音声等で報知する。電断時にRAMクリアスイッチが押されていなくて、かつ、チェックサムが一致していれば、サブ制御部に復電コマンドを送信する。
【0006】
このように、電源投入時に、RAMクリアスイッチが操作等されて、バックアップRAMの記憶内容が初期化されると、初期化されたことを外部に報知(以下、この報知を「RAMクリア報知」という)するように構成された遊技機がある。
【特許文献1】特開2003−205161号公報
【特許文献2】特開2004−229772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般的に、大当りの当選処理は、大当り判定用乱数を用いて主制御部により行われている。この大当り判定用乱数は、所定の周期毎に更新処理が行われており、バックアップRAMの記憶内容が初期化された状態で電源投入を行うと、更新状態は初期状態に戻って、所定の初期値(例えば、0(ゼロ))から開始されることになる。
【0008】
これらの遊技機では、RAMクリア報知がされているため、不正行為を容易に発見したり抑止したりすることができる。つまり、遊技者がRAMクリアスイッチを操作したり、主制御部に搭載されているCPUを強制的にリセットしたりして、大当り判定用乱数の大当り値を狙って、始動口へ遊技球を入球させようとしても、RAMクリア報知音が周囲に響くために不正行為が発見しやすいのである。また、それらの不正行為を抑止する効果もある。
【0009】
しかしながら、RAMクリア報知の時間が極端に短いと、不正行為を発見し難くなるため、ある程度の長さの報知時間(例えば、30秒)が必要となる。
【0010】
ところが、ある程度の長さ以上の報知時間を準備していても次のような問題が発生する。つまり、報知コマンドを送信し、バックアップRAMのクリアが終了した直後に電断し、その後、復電すると、RAMクリア報知が途中で終了してしまうという問題である。この結果、意図的に、バックアップRAMのクリアが終了した直後に電断させ、不正行為がし易くなることになる。
【0011】
そこで、本発明は、バックアップRAMのクリアが終了した直後に電断し、その後、復電した場合でも、継続的にRAMクリア報知をして不正行為を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は、遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの所定のコマンドに基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段及び前記サブ制御手段に電力を供給する電源手段と、を有する遊技機であって、前記主制御手段は、遊技情報を記憶する遊技情報記憶部を有し、前記主制御手段は、前記遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合に、初期化報知コマンドを前記サブ制御手段に送信し、前記初期化報知コマンドの送信と同時に所定時間にセットされるタイマ部を有し、前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロでなければ、前記主制御手段は、復電演出を実行させる復電コマンドを前記サブ制御手段に送信し、前記サブ制御手段は、前記初期化報知コマンド又は前記復電コマンドを受信したときに初期化報知に関する第1演出を開始させることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロであれば、前記主制御手段は前記初期化報知終了コマンドを前記サブ制御手段に送信し、前記初期化報知終了コマンドを受信したときに電断直前の遊技状態に関する第2演出を開始させることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの所定のコマンドに基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段及び前記サブ制御手段に電力を供給する電源手段と、を有する遊技機であって、前記主制御手段は、遊技情報を記憶する遊技情報記憶部を有し、前記主制御手段は、前記遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合に、初期化報知コマンドを前記サブ制御手段に送信し、前記初期化報知コマンドの送信と同時に所定時間にセットされるタイマ部を有し、前記電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、前記電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、前記タイマ部がゼロでなければ、前記主制御手段は、初期化報知再開コマンドを前記サブ制御手段に送信し、前記サブ制御手段は、前記初期化報知コマンド又は前記初期化報知再開コマンドを受信したときに初期化報知に関する第1演出を開始させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合には、初期化報知コマンドが主制御手段からサブ制御手段に対して送信される。初期化報知コマンドが送信されると、同時に、タイマ部が所定時間にセットされる。
【0016】
ここで、電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、タイマ部が0(ゼロ)でなければ、復電演出を実行させる復電コマンドが主制御手段からサブ制御手段に対して送信される。
【0017】
そして、サブ制御手段が初期化報知コマンド又は復電コマンドを受信したときには、初期化報知に関する第1演出を開始させる。これにより、初期化報知に関する第1演出が開始され、遊技機が初期化中であることを周囲の人に対して知らせることができる。この結果、不正行為者は、周囲の人の目が気になるため、不正行為を行い難くなる。
【0018】
以上のように、初期化報知コマンドの送信後で主制御手段の遊技情報記憶部の記憶内容の初期化が終了した後に、不正行為者が遊技機を意図的に電断させ、その後、復電した場合には、タイマ部が0(ゼロ)で無い限り、初期化報知に関する第1演出が開始される。このため、遊技機の周囲の人々に、初期化中であることを認識させることができる。この結果、不正行為者は周囲の目が気になり、不正行為を遂行し難くなるため、不正行為を抑制することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、タイマ部がゼロであれば、主制御手段により初期化報知終了コマンドがサブ制御手段に対して送信される。そして、サブ制御手段が初期化報知終了コマンドを受信したときに、電断直前の遊技状態に関する第2演出が開始される。これにより、そのまま電断直前の遊技状態に関する演出を継続することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、遊技情報記憶部の記憶内容が初期化された場合には、初期化報知コマンドが主制御手段からサブ制御手段に対して送信される。初期化報知コマンドが送信されると、同時に、タイマ部が所定時間にセットされる。
【0021】
ここで、電源手段からの電力の供給が停止されて電断し、その後、電源手段からの電力の供給が回復し復電するときに、タイマ部が0(ゼロ)でなければ、初期化報知再開コマンドが主制御手段からサブ制御手段に対して送信される。
【0022】
そして、サブ制御手段が初期化報知コマンド又は初期化報知再開コマンドを受信したときには、初期化報知に関する第1演出を開始させる。これにより、初期化報知に関する第1演出が開始され、遊技機が初期化中であることを周囲の人に対して知らせることができる。この結果、不正行為者は、周囲の人の目が気になるため、不正行為を行い難くなる。
【0023】
以上のように、初期化報知コマンドの送信後で主制御手段の遊技情報記憶部の記憶内容の初期化が終了した後に、不正行為者が遊技機を意図的に電断させ、その後、復電した場合には、タイマ部が0(ゼロ)で無ければ、その時点から初期化報知に関する第1演出が開始される。このため、遊技機の周知の人々に、初期化中であることを認識させることができる。この結果、不正行為者は周囲の目が気になり、不正行為を遂行し難くなるため、不正行為を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
【0025】
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
【0026】
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央には施錠装置22が設けられている。
【0027】
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図3参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板32を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板32に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。
【0028】
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の左上方側及び右上方側には、メインスピーカ(図示省略)から出力された音声を前面枠16の外部に導くための導音部34がそれぞれ設けられている。各導音部34は、円筒状の導音部本体32と、導音部本体36に形成された複数のスリット38と、で構成されている。
【0029】
また、前面枠16の下方側には、上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40と、球貸操作部42と、がそれぞれ設けられている。
【0030】
また、上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
【0031】
また、図1及び図2に示すように、下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するための各サブスピーカ48がそれぞれ設けられている。
【0032】
また、内枠14には、遊技領域28(図3参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図3参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
【0033】
次に、遊技盤26の表面構造について図3を参照して説明する。
【0034】
遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置54と、始動口56Bを有する普通電動役物56と、ワープ入球口58と、多数の障害釘60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
【0035】
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
【0036】
演出図柄表示装置62は、後述の主制御基板102(図4参照)やサブ制御基板106(図4参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面上には、特別図柄の擬似図柄である擬似特別図柄(擬似図柄)が表示される。具体的には、演出図柄表示装置62の映像画面上には、1又は複数の擬似特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する擬似特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左擬似特別図柄(左擬似図柄)を表示する左擬似特別図柄表示領域、中央擬似特別図柄(中央擬似図柄)を表示する中央擬似特別図柄表示領域、及び右擬似特別図柄(右擬似図柄)を表示する右擬似特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各擬似特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の擬似特別図柄が順次表示されていく。
【0037】
演出図柄表示装置62は、遊技球が普通電動役物56の始動口56Bに入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各擬似特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、擬似特別図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放される。本実施形態のパチンコ機10では普通電動役物56の始動口56Bに遊技球が入球すると、各擬似特別図柄がそれぞれ変動され、擬似特別図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
【0038】
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
【0039】
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば15ラウンド)を有し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。
【0040】
また、上記各大当り以外の遊技状態である確率変動状態は、大当り(確変大当り、通常大当りの2種類の大当り意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、上記各大当り以外の遊技状態である開放時間延長状態は、普通電動役物56の始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、普通電動役物56の始動口56Bは、普通図柄に当選することにより開放する。
【0041】
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
【0042】
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
【0043】
また、遊技領域の左下方側には、主制御基板102からの制御信号に基づいて本図柄(特別図柄の本図柄及び普通図柄の本図柄)を表示制御する7セグ表示基板(図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示基板68は、特別図柄の本図柄を表示する7セグメント表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別図柄保留表示LED74と、普通図柄の本図柄を表示する2個の普通図柄表示LED76と、を有している。
【0044】
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた図柄(例えば奇数の数字)が表示される。また、通常大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた別の図柄(例えば偶数の数字)が表示される。そして、各大当りのラウンド中では、7セグメント表示器70にはその図柄が表示されており、後述するように大当り中に電断した場合には、主制御基板102はその本図柄に基づいて遊技状態を特定する。さらに、主制御基板102は、その特定した遊技状態に関する遊技状態報知信号を決定してサブ制御基板106に送信する。
【0045】
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート(遊技球通過ゲート)78が配置されている。この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図4参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ124が作動して、7セグ表示基板68の普通図柄表示LED76が変動表示される。
【0046】
各普通図柄保留表示LED72及び各特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器70の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、普通電動役物56の始動口56Bに入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器70の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED74は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED76の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72が消灯される。そして、7セグメント表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、普通電動役物56の始動口56Bが開放状態となる。なお、7セグメント表示器70にて表示される特別図柄の本図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の擬似図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
【0047】
普通電動役物56の始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部56Aが開閉するように形成されている。その内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図4参照)と、翼片部56Aを作動させるための普通電動役物ソレノイド130(図4参照)と、がそれぞれ備えられている。この一対の翼片部56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部56Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。
【0048】
変動入賞装置80は、普通電動役物56の下方に配置されており、基板82と、大入賞装置84と、を備えている。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉するための大入賞口ソレノイド132(図4参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ126(図4参照)と、を備えている。
【0049】
また、中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
【0050】
また、遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
【0051】
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
【0052】
図4乃至図8に示すように、電子制御装置は、主制御基板(主制御手段)102と、払出制御基板104と、サブ制御基板(サブ制御手段)106と、発射制御基板108と、を備えている。
【0053】
図5に示すように、主制御基板102は、CPU102Aと、ROM102Bと、バックアップRAM(遊技情報記憶部)102Cと、バックアップRAM初期化部102Dと、初期化報知コマンド送信部102Eと、RAMクリアタイマ(タイマ部)102Fと、初期化報知終了コマンド送信部102Gと、復電コマンド送信部102Hと、を備えている。なお、RAMクリアタイマ102Fは、主制御基板102ではなく、サブ制御基板106に設けられていてもよい。
【0054】
また、主制御基板102のCPU102Aは、ROM102Bに記憶されたデータに基づいて、後述の普通電動役物ソレノイド130、後述の大入賞口ソレノイド132、後述の図柄表示装置134及びサブ制御基板106をそれぞれ制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境(演出態様)を実現させるように制御するサブ制御基板106及び払出制御基板104を直接的に制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、演出表示基板(演出制御手段)110、アンプ基板(演出制御手段)112、装飾駆動基板(演出制御手段)114及び演出ボタン基板116をサブ制御基板106を介して間接的に制御する。
【0055】
また、主制御基板102のROM102Bには、CPU102Aにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0056】
また、主制御基板102のバックアップRAM102Cは、遊技情報(遊技状態)を常時記憶する。特に、パチンコ機10が電断した場合には、電断する直前の遊技情報(例えば、大当り遊技であるか、確変遊技であるか、あるいは時短遊技であるかなど)が記憶される。
【0057】
また、主制御基板102のバックアップRAM初期化部102Dは、CPU102Aからの制御信号を受信したり、CPU102Aなどに設けられたRAMクリアボタン(図示省略)が押圧されたりすることにより起動し、バックアップRAM102Cに記憶されている内容を初期化する。
【0058】
また、主制御基板102の初期化報知コマンド送信部102Eは、電源投入時などに、バックアップRAM初期化部102DによりバックアップRAM102Cが初期化された場合に、初期化報知コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。
【0059】
また、主制御基板102のRAMクリアタイマ102Fは、初期化報知コマンドの送信と同時に所定時間にセットされる。例えば、初期化報知コマンドが送信されると同時に、RAMクリアタイマ102Fが35秒の時間にセットされる。そして、RAMクリアタイマ102Fが35秒の時間にセットされると、RAMクリアタイマ102Fは、35から0までを順番にカウントダウンしていく。
【0060】
また、主制御基板102の初期化報知終了コマンド送信部102Gは、RAMクリアタイマ102Fが0になれば、初期化報知を終了させる初期化報知終了コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。特に、電源基板(電源手段)176からの電力の供給が停止されて電断し、その後、電源基板176からの電力の供給が再開し復電するときに、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)となっている場合でも、初期化報知終了コマンド送信部102Gは、初期化報知を終了させる初期化報知終了コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。
【0061】
また、主制御基板102の復電コマンド送信部102Hは、電源基板176からの電力の供給が停止されて電断し、その後、電源基板176からの電力の供給が回復されて復電するときに、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)となっていなければ、復電演出を実行させるための復電コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。
【0062】
ここで、図4に示すように、サブ制御基板106に復電コマンドが送信されると、サブ制御基板106は、演出表示基板110やアンプ基板112や装飾駆動基板114に対して復電用の演出を実行するように命令する。なお、主制御基板102には、電断しても、所定時間、起動を維持できるバッテリ(図示省略)が設けられている。
【0063】
また、主制御基板102は、中継端子板118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、にそれぞれ電気的に接続されている。
【0064】
また、主制御基板102は、中継端子板128を介して、普通電動役物ソレノイド130と、大入賞口ソレノイド132と、図柄表示装置134と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示基板68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
【0065】
払出制御基板104は、中継端子板136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タンクスイッチ140と、タンクスイッチ142と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板144を介して、エラーLED146に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、下皿満タンスイッチ148に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板150を介して、球貸表示基板152と、球貸装置154と、にそれぞれ電気的に接続されている。
【0066】
なお、球貸表示基板152には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158とがそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板160を介して、払出モータ162と払出スイッチ164とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板104は、主制御基板102と発射制御基板108とにそれぞれ電気的に接続されている。
【0067】
図4及び図5に示すように、サブ制御基板106は、演出表示基板110と、アンプ基板112と、装飾駆動基板114と、演出ボタン基板116と、にそれぞれ電気的に接続されている。
【0068】
また、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御基板106は、CPU106Aと、ROM106Bと、第1演出コマンド送信部106Cと、を備えている。
【0069】
サブ制御基板106のCPU106Aは、主制御基板102からの制御信号を受けて演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116などの各基板を制御する。
【0070】
また、ROM106Bには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。
【0071】
特に、ROM106Bには、初期化報知コマンド又は復電コマンドを受信したときに、第1演出を開始させる第1演出コマンドに関するデータが記憶されている。また、ROM106Bには、初期化報知を実行するための第1演出に関するデータが記憶されている。具体的には、ROM106Bには、スピーカ170(48)から初期化中を示す警告音を出力させるプログラム、演出表示装置166(62)に初期化中を示す文字を大きく表示させるプログラム、LED・ランプ172(66)の全てを目立つように点滅又は点灯させてパチンコ機10周辺のホール関係者に初期化中であることを気付かせるためのプログラム、特定のLED・ランプ172(66)を目立つように点滅又は点灯させてパチンコ機10周辺のホール関係者に初期化中であることを気付かせるためのプログラムなどが記憶されている。また、パチンコホールに設置された管理用のコンピュータに初期化中であることを示す緊急信号を送信するプログラムも記憶させてもよい。
【0072】
また、ROM106Bには、初期化報知終了コマンドを受信したときに、第2演出を開始させるデータが記憶されている。また、ROM106Bには、電断前の通常の遊技状態に関する第2演出に関するデータが記憶されている。具体的には、ROM106Bには、電断直前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、スピーカ170(48)から大当り遊技を示す音声を出力させるプログラム、演出表示装置166(62)に大当り遊技を示す特別図柄の擬似図柄を表示させるプログラム、LED・ランプ172(66)の全てを目立つように点滅又は点灯させて大当り遊技であることを示すためのプログラム、が記憶されている。また、ROM106Bには、電断直前の遊技状態が、大当りに当選する確率が高確率の確変遊技状態、特別図柄の回転数が所定の時間だけ速くなる時短遊技状態、大当りに当選する確率が低確率の通常遊技状態、リーチ状態など、であれば、各遊技状態に対応した演出を実現できるように、スピーカ170(48)、演出表示装置166(62)、LED・ランプ172(66)を制御するプログラムが記憶されている。
【0073】
また、第1演出コマンド送信部106Cは、上述した初期化報知コマンド又は復電コマンドを受信したときに、初期化報知に関する第1演出を開始させる第1演出コマンドを演出表示基板110に対して送信する。
【0074】
また、図6に示すように、演出表示基板110には、演出表示装置166(62)と、演出表示ROM168と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM168には、演出図柄表示装置62に変動表示される擬似特別図柄のデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置62は、演出表示装置166の一実施形態である。
【0075】
ここで、演出表示基板110は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けると、初期化報知に関する第1演出を開始させる。具体的には、演出表示装置166(62)には、初期化中を示す文字(例えば、「初期化中」)が大きく表示される。また、初期化を示すと特定の図柄(例えば、「1、2、3」)などを表示するようにしてもよい。
【0076】
また、演出表示基板110は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けとらないと、電断前の遊技状態を開始させる。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、演出表示装置166(62)には、大当り遊技を示す特別図柄の擬似図柄が表示される。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、演出表示装置166(62)には、各状態に対応した図柄が表示される。
【0077】
また、図6に示すように、アンプ基板112には、所定の効果音を出力する各種スピーカ170(48)が電気的に接続されている。なお、サブスピーカ48は、各種スピーカ170の一実施形態である。
【0078】
ここで、アンプ基板112は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けると、初期化報知に関する第1演出を開始させる。具体的には、各種スピーカ170(48)からは、初期化中を示す警告音が出力される。
【0079】
また、アンプ基板112は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けとらないと、電断前の遊技状態を開始させる。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、各種スピーカ170(48)からは、大当り遊技を示す大当り音声が出力される。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、各種スピーカ170(48)からは、各状態に対応した音声が出力される。
【0080】
また、図6に示すように、装飾駆動基板114には、各種LED・ランプ172(66)が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106からのコマンドを受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板178には、操作スイッチ174(40)が電気的に接続されている。なお、ランプ装置66は、各種LED・ランプ172の一実施形態である。また、演出ボタン40は、操作スイッチ174の一実施形態である。
【0081】
ここで、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けると、初期化報知に関する第1演出を開始させる。具体的には、各種LED・ランプ172(66)は、初期化中を示す特殊な発光パターンで点滅又は点灯する。
【0082】
また、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから第1演出コマンドを受けとらないと、電断前の遊技状態を開始させる。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、各種LED・ランプ172(66)は、大当り遊技を示す発光パターンで点滅又は点灯する。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、各種LED・ランプ172(66)は、各状態に対応した発光パターンで点滅又は点灯する。
【0083】
また、図7に示すように、主制御基板102、サブ制御基板106、払出制御基板104及び発射制御基板108には、各基板102、104、106、108に電力をそれぞれ供給するための電源基板176が接続されている。
【0084】
ここで、本実施形態では、電源基板176からの電力供給が停止して電断すると、主制御基板102からサブ制御基板106に対して復電コマンドが送信される。
【0085】
なお、電源基板176からの電力供給が再開されて復電する際には、上述したように、初期化報知を示す第1演出が実行されている。
【0086】
また、図8に示すように、発射制御基板108には、発射駆動基板178を介して、発射モータ180と、発射停止スイッチ182(64)と、タッチスイッチ184と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板108には、球送りソレノイド186が電気的に接続されている。
【0087】
次に、本実施形態のパチンコ機10の作用について、フローチャートに基づいて説明する。
【0088】
先ず、主制御基板102における電断後の復電処理について説明する。
【0089】
図9に示すように、主制御基板102のCPU102Aにより、バックアップRAM初期化部102Dが起動中か否かが判断される(S100)。ここで、バックアップRAM初期化部102Dは、CPU102Aからの制御信号を受信したり、CPU102Aなどに設けられたRAMクリアボタン(図示省略)が押圧されることにより起動する。
【0090】
次に、バックアップRAM初期化部102Dが起動中であると判断されると(S100:YES)、主制御基板102の初期化報知コマンド送信部102Eからサブ制御基板102に対して、初期化報知コマンドが送信される(S110)。
【0091】
そして、初期化報知コマンドの送信と同時に、主制御基板102のRAMクリアタイマ102Fが所定時間にセットされる(S120)。ここで、所定時間として、RAMクリアタイマ102Fが35秒にセットされる。RAMクリアタイマ102Fが所定時間にセットされると、カウントダウンを始める。例えば、RAMクリアタイマ102Fが35秒にセットされると、RAMクリアタイマ102Fは、35から0までを順番にカウントダウンしていく。
【0092】
次に、主制御基板102のCPU102Aにより、RAMクリアタイマ102Fが0になったか否かが判断される(S130)。
【0093】
RAMクリアタイマ102Fが0になったと判断されると(S130:YES)、主制御基板102の初期化報知終了コマンド送信部102Gからサブ制御基板106に対して、初期化報知終了コマンドが送信される(S140)。
【0094】
一方、バックアップRAM初期化部102Dが起動中ではないと判断されると(S100:NO)、主制御基板102のCPU102Aにより電断時のチェックサムが一致したか否かが判断される(S150)。
【0095】
電断時のチェックサムが一致したと判断されると(S150:YES)、主制御基板102のCPU102Aにより、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)になったか否かが判断される(S160)。なお、電断時のチェックサムが一致していないと判断されると(S150:NO)、そのままS110に移行し、初期化報知コマンドが送信される。
【0096】
RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)になったと判断されると(S160:YES)、S140に移行し、初期化報知終了コマンドが送信される。
【0097】
RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)ではないと判断されると(S160:NO)、主制御基板102の復電コマンド送信部102Hからサブ制御基板106に対して、復電コマンドが送信される(S170)。
【0098】
次に、サブ制御基板106における電断後の復電処理について説明する。
【0099】
図10に示すように、サブ制御基板106のCPU106Aにより、主制御基板102の初期化報知コマンド送信部102Eから初期化報知コマンドを受信したか否かが判断される(S200)。
【0100】
初期化報知コマンドを受信したと判断されると(S200:YES)、RAMクリアフラグが1にセットされる(S210)。
【0101】
次に、CPU106Aにより、RAMクリアフラグが1か否かが判断される(S220)。
【0102】
CPU106AによりRAMクリアフラグが1であると判断されると(S220:YES)、サブ制御基板106の第1演出コマンド送信部106Cから演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114に対して、第1演出コマンドが送信される(S230)。
【0103】
一方、CPU106AによりRAMクリアフラグが1ではないと判断された場合(S220:NO)には、第1演出コマンドは送信されない。
【0104】
また、初期化報知コマンドを受信していないと判断されると(S200:NO)、サブ制御基板106のCPU106Aにより、主制御基板102の初期化報知終了コマンド送信部102Gから初期化報知終了コマンドを受信したか否かが判断される(S250)。
【0105】
初期化報知終了コマンドを受信したと判断されると(S250:YES)、RAMクリアフラグが0(ゼロ)にセットされる(S260)。その後、S220に移行し、RAMクリアフラグが1か否かが判断される。
【0106】
また、初期化報知終了コマンドを受信していないと判断されると(S250:NO)、サブ制御基板106のCPU106Aにより、主制御基板102の復電コマンド送信部102Hから復電コマンドを受信したか否かが判断される(S270)。
【0107】
復電コマンドを受信したと判断されると(S270:YES)、S220に移行し、RAMクリアフラグが1か否かが判断される。
【0108】
一方、復電コマンドを受信していないと判断されると(S270:NO)、そのまま終了する。
【0109】
次に、演出表示基板110における演出処理について説明する。
【0110】
図11に示すように、演出表示基板110により、サブ制御基板106からの第1演出コマンドを受信したか否かが判断される(S300)。
【0111】
第1演出コマンドを受信したと判断されると(S300:YES)、演出表示基板110により初期化報知を示す第1演出が実行される(S310)。具体的には、演出表示基板110に、初期化中であることを示す文字が大きく表示される。
【0112】
一方、第1演出コマンドを受信していないと判断されると(S300:NO)、演出表示基板110により電断前の遊技状態を示す第2演出が実行される(S330)。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、演出表示装置166(62)には、大当り遊技を示す特別図柄の擬似図柄が表示される。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、演出表示装置166(62)には、各状態に対応した図柄が表示される。
【0113】
次に、アンプ基板112における演出処理について説明する。
【0114】
図12に示すように、アンプ基板112により、サブ制御基板106からの第1演出コマンドを受信したか否かが判断される(S400)。
【0115】
第1演出コマンドを受信したと判断されると(S400:YES)、アンプ基板112により初期化報知を示す第1演出が実行される(S410)。具体的には、各種スピーカ170(48)からは、初期化中を示す警告音が出力される。
【0116】
一方、第1演出コマンドを受信していないと判断されると(S400:NO)、アンプ基板112により電断前の遊技状態を示す第2演出が実行される(S430)。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、各種スピーカ170(48)からは、大当り遊技を示す大当り音声が出力される。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、各種スピーカ170(48)からは、各状態に対応した音声が出力される。
【0117】
次に、装飾駆動基板114における演出処理について説明する。
【0118】
図13に示すように、装飾駆動基板114により、サブ制御基板106からの第1演出コマンドを受信したか否かが判断される(S500)。
【0119】
第1演出コマンドを受信したと判断されると(S500:YES)、装飾駆動基板114により初期化報知を示す第1演出が実行される(S510)。具体的には、各種LED・ランプ172(66)は、初期化中を示す特殊な発光パターンで点滅又は点灯する。
【0120】
一方、第1演出コマンドを受信していないと判断されると(S500:NO)、装飾駆動基板114により電断前の遊技状態を示す第2演出が実行される(S530)。具体的には、電断前の遊技状態が大当り遊技状態であれば、各種LED・ランプ172(66)は、大当り遊技を示す発光パターンで点滅又は点灯する。また、電断前の遊技状態が確変遊技状態、時短遊技状態、通常遊技状態、リーチ状態であれば、各種LED・ランプ172(66)は、各状態に対応した発光パターンで点滅又は点灯する。
【0121】
次に、本発明の第2実施形態の遊技機について説明する。
なお、第1実施形態の遊技機(パチンコ機)の構成と同様の構成については同符号を付すとともに、その説明及び図示を適宜省略する。
【0122】
第1実施形態では、図5に示すように、RAMクリアタイマ102Fを主制御基板102に設け、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)になれば主制御基板102が初期化報知終了コマンドを送信する。そして、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)になる前に電断し、その後復電すれば、RAMクリアタイマ102Fの残りの時間(例えば15秒間)分だけ、再度、RAMクリア報知を実施する。
【0123】
ところで、第1実施形態では、残り時間分のRAMクリア報知を実施するため、通常のRAMクリア報知時間に比べて短い場合もあり、RAMクリア報知が周囲の人にわかりにくい面もある。また、RAMクリアが終了するたびに初期化報知終了コマンドを送信することもあり、重要な制御をする主制御基板102の制御負担を少しでも軽くしたいという要請もある。
【0124】
そこで、第2実施形態の遊技機では、図14に示すように、RAMクリアタイマ102Fを主制御基板102に設けるが、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)になっても初期化報知終了コマンドを送信しない。そのかわりに、電断して復電したときにバックアップされたRAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)でなければ、初期化報知再開コマンド送信部102Iから初期化報知再開コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。そして、サブ制御基板106は、初期化報知再開コマンドを受信すれば、その時点から新たに所定時間(例えば、35秒間)の初期化報知を実行する。
【0125】
そして、電源断し復電する場合は、通常、RAMクリアタイマ102Fは0(ゼロ)である。そのため、RAMクリア102Fが終了するたびに初期化報知終了コマンドを送信する第1実施形態の遊技機よりも、RAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)でなければ初期化報知再開コマンドを送信する第2実施形態の遊技機ほうが、主制御基板102の処理負担が軽くなる。
【0126】
加えて、サブ制御基板106が初期化報知再開コマンドを受信すれば、通常の初期化報知と同様の所定時間(例えば、35秒間)を報知するため、第2実施形態の遊技機は第1実施形態の遊技機よりも、RAMクリア報知していることが周囲にわかりやすい利点がある。
【0127】
ここで、第2実施形態の遊技機の作用について、フローチャートに基づいて説明する。
【0128】
図15に示すように、主制御基板102のCPU102Aにより、バックアップRAM初期化部102Dが起動中か否かが判断される(S600)。ここで、バックアップRAM初期化部102Dは、CPU102Aからの制御信号を受信したり、CPU102Aなどに設けられたRAMクリアボタン(図示省略)が押圧されたりすることにより起動する。
【0129】
次に、バックアップRAM初期化部102Dが起動中であると判断されると(S600:YES)、主制御基板102の初期化報知コマンド送信部102Eからサブ制御基板102に対して、初期化報知コマンドが送信される(S610)。
【0130】
そして、初期化報知コマンドの送信と同時に、主制御基板102のRAMクリアタイマ102Fが所定時間にセットされる(S620)。ここで、所定時間として、RAMクリアタイマ102Fが35秒にセットされる。RAMクリアタイマ102Fが所定時間にセットされると、カウントダウンを始める。具体的には、4msec毎に処理するので初期値8750のカウンタを準備する。本実施形態では、4msec×8750=35000msec=35秒となる。このRAMクリアタイマ102Fは、0(ゼロ)でない限り常に4msec毎に減算されていく。
【0131】
一方、バックアップRAM初期化部102Dが起動中でないと判断されると(S600:NO)、主制御基板102のCPU102Aにより電断時のチェックサムが一致したか否かが判断される(S630)。
【0132】
電断時のチェックサムが一致したと判断されると(S630:YES)、主制御基板102の復電コマンド送信部102Hからサブ制御基板106に対して、復電コマンドが送信される(S640)。
【0133】
次に、電断時にバックアップされたRAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)であるか否かが判断される(S650)。そして、電断時にバックアップされたRAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)でないと判断されると(S650:NO)、初期化報知再開コマンド送信部102Iからサブ制御基板106に対して、初期化報知再開コマンドが送信される(S660)。この場合は、初期化報知の途中に再度電断し復電した場合を想定している。
【0134】
なお、S630において、電断時のチェックサムが一致しないと判断された場合(S630:NO)には、S610に移行する。また、S650において、電断時にバックアップされたRAMクリアタイマ102Fが0(ゼロ)であると判断されると(S650:YES)、そのまま終了する。
【0135】
次に、サブ制御基板106における電断後の復電処理について説明する。
【0136】
図16に示すように、サブ制御基板106のCPU106Aにより、主制御基板102の初期化報知コマンド送信部102Eから初期化報知コマンドまたは初期化報知再開コマンドを受信したか否かが判断される(S700)。
【0137】
初期化報知コマンドまたは初期化報知再開コマンドを受信したと判断されると(S700:YES)、初期化報知タイマ106Eに所定の数値(例:8750)がセットされる(S710)。本実施形態では、4msec×8750=35000msec=35秒となる。
【0138】
次に、CPU106Aにより、初期化報知タイマが0(ゼロ)でないかが判断される(S720)。
【0139】
そして、CPU106Aにより初期化報知タイマが0(ゼロ)でないと判断されると(S720:YES)、サブ制御基板106の初期化報知タイマ106Eが1減算される(S730)。そして、サブ制御基板106の初期化報知演出コマンド送信部106Cから演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114に対して、初期化報知演出コマンドが送信される(S740)。この初期化報知演出コマンドとは、初期化報知演出を実行するコマンドを意味しており、このコマンドにより、例えば、各種スピーカ170から、初期化報知を示す効果音が所定時間(例えば、35秒間)だけ出力される。
【0140】
一方、CPU106Aにより初期化報知タイマ106Eが0(ゼロ)であると判断されると(S720:NO)、処理を終了する。つまり、通常状態時の音、ランプ制御をする実行することになる。
【0141】
また、S700において、初期化報知コマンドまたは初期化報知再開コマンドを受信していないと判断されると(S700:NO)、サブ制御基板106のCPU106Aが、主制御基板102の復電コマンド送信部102Hから復電コマンドを受信したか否かが判断される(S750)。
【0142】
復電コマンドを受信したと判断されると(S750:YES)、サブ制御基板106のCPU106Aにより復電処理が実行される(S760)。
【0143】
復電コマンドを受信していないと判断されると(S750:NO)、初期化報知タイマが0(ゼロ)でないかを判断し(S720)、前述と同様の処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遊技機の側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御基板、サブ制御基板、電源基板の関係を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成するサブ制御基板を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置における電力の供給の流れを説明するための説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する発射制御基板を説明するための説明図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成する主制御基板における復電処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成するサブ制御基板における復電処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成する演出表示基板における演出処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成するアンプ基板における演出処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成する装飾駆動基板における演出処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御基板、サブ制御基板、電源基板の関係を示す説明図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る遊技機を構成する主制御基板における復電処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2実施形態に係る遊技機を構成するサブ制御基板における復電処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0145】
10 パチンコ機(遊技機)
102 主制御基板(主制御手段)
102C バックアップRAM(遊技情報記憶部)
102F RAMクリアタイマ(タイマ部)
106 サブ制御基板(サブ制御手段)
110 演出表示基板(演出制御手段)
112 アンプ基板(演出制御手段)
114 装飾駆動基板(演出制御手段)
176 電源基板(電源手段)

【出願人】 【識別番号】000204262
【氏名又は名称】タイヨーエレック株式会社
【出願日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【代理人】 【識別番号】100120226
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 知浩


【公開番号】 特開2008−67940(P2008−67940A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250114(P2006−250114)