| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 勝彦
【氏名】南 友和
|
| 【要約】 |
【課題】防犯部材の取付作業が簡単であって作業能率が良く、しかも、防犯部材が交換自在に設けられることから、そのメンテナンスも容易に行える遊技機を提供する。
【構成】内枠3の前面3aまたは透明板保持枠4の後面4aに設けられる凹溝22a,22bと、凹溝22a,22b内に嵌合され透明板保持枠4を閉めた際に透明板保持枠4の後面4aまたは内枠3の前面3aに圧接されて弾性変形する防犯部材25とを備え、防犯部材25は両端部に挿入部26aが設けられ、凹溝22a,22b内には両端部に互いに向き合う係合突起24aが設けられ、両係合突起24aを防犯部材25の挿入部26aに挿入することにより防犯部材25が凹溝22a,22bに着脱自在に嵌合できるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内枠の前面に透明板保持枠を開閉自在に装着してなる遊技機であって、 前記内枠の前面または前記透明板保持枠の後面の外周縁に設けられる凹溝と、前記凹溝内に嵌合され前記透明板保持枠を閉めた際に該透明板保持枠の後面または前記内枠の前面に圧接されて弾性変形する防犯部材とを備え、前記防犯部材は長手方向の両端部に挿入部が設けられ、前記凹溝内には長手方向の両端部に互いに向き合う係合突起が設けられ、前記両係合突起を前記防犯部材の両端部の前記挿入部に挿入することにより該防犯部材が前記凹溝に着脱自在に嵌合できるようにしたことを特徴とする遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、内枠と透明板保持枠との間の隙間から遊技盤面にピアノ線等の不正具を這わせて行われる不正行為を防止するようにした遊技機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、遊技機の一種であってこの種の不正を防止するようにしたパチンコ遊技機として次に説明するようなものが知られている。すなわち、このパチンコ遊技機は、内枠と該内枠に開閉自在に装着される透明板保持枠と該透明板保持枠を閉じた際に該透明板保持枠と前記内枠の間に介在する防犯部材とを有するパチンコ遊技機において、前記防犯部材が弾性体により製造されると共にその断面が可動部と固定部とからなる「く」の字状に成形され、前記固定部を内枠前面に釘またはピンにより固定するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 【特許文献1】特開2004−275257号公報(第3頁段落0013−0014、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前記特許文献1のパチンコ遊技機にあっては、不正防止を図るための防犯部材を内枠に対して釘またはビスにより固着するようにしているので、釘やビス止め作業が必要になりそれら作業が面倒であって作業能率が悪い。更に、前記防犯部材は着脱自在に設けられてないことから、仮に、防犯部材が破損して交換を余儀なくされた場合には、前記釘またはビスをすべて取り除き、新しい防犯部材を釘またはビスにより再び固定しなければならない。このため、極めて面倒な作業を強いられるばかりか多くの作業時間も掛り、メンテナンスが容易ではないという課題が有った。 【0005】 そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、防犯部材の取付作業が簡単であって作業能率が良く、しかも、防犯部材が交換自在に設けられることから、そのメンテナンスも容易に行える遊技機を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 かかる目的を達成するため本発明に係る遊技機は、内枠の前面に透明板保持枠を開閉自在に装着してなる遊技機であって、前記内枠の前面または前記透明板保持枠の後面の外周縁に設けられる凹溝と、前記凹溝内に嵌合され前記透明板保持枠を閉めた際に該透明板保持枠の後面または前記内枠の前面に圧接されて弾性変形する防犯部材とを備え、前記防犯部材は長手方向の両端部に挿入部が設けられ、前記凹溝内には長手方向の両端部に互いに向き合う係合突起が設けられ、前記両係合突起を前記防犯部材の両端部の前記挿入部に挿入することにより該防犯部材が前記凹溝に着脱自在に嵌合できるようにしたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 本発明に係る遊技機は、防犯部材の長手方向の両端部に挿入部を設け、凹溝内には長手方向の両端部に互いに向き合う係合突起を設け、両係合突起を防犯部材の両端部の挿入部に挿入するのみで防犯部材が取り付けられ、その取付作業に釘またはビス止め作業が必要ないことから、それら作業が簡単となり作業能率が良いという効果がある。 【0008】 また、前記防犯部材は着脱自在に設けられるから、防犯部材が破損して交換する必要性が生じた場合も、新しい防犯部材と容易に交換できることになり、そのメンテナンスが容易に行えるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明に係る遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、遊技機には、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球遊技機等の遊技機に適用できるが、本発明にあっては、その一例としてパチンコ遊技機について説明する。図1は本発明に係るパチンコ遊技機の正面図、図2は同透明板保持枠を開いた状態の斜視図である。1は木製からなる縦長長方形状の外枠であり、該外枠1の前面に遊技盤2を配設した内枠3が開閉自在に装着される。内枠3の前面には、前記遊技盤2の前面を覆う透明板保持枠4がその一側の軸支部5を中心として開閉自在に装着される。 【0010】 また、その下方に前面板6が同じく開閉自在に装着される。該前面板6の前面には、発射レール(図示せず。)の打球発射部(図示せず。)に供給する遊技球を貯留するための上部の球受皿7とその下方に位置して該上部の球受皿7から零れる遊技球を貯留するための下部の球受皿8が設けられている。この場合、上・下部の球受皿7,8は、形状的に一体に成形されデザイン性を高めている。前面板6の一側には灰皿9が設けられている。該前面板6の他側にはその下部角部に切欠部6aが設けられ、該切欠部6aに対応する内枠3の前面に打球としての遊技球の打球力を調整するための打球力調整ハンドル10が取着されている。 【0011】 前記遊技盤2の前面に、該遊技盤2の前面に取着される内側ガイドレール11と、内枠3に開設され遊技盤2の前面が臨む開口12の内周縁に取着された外側ガイドレール13とにより囲われるようにして遊技部2aが形成される。該遊技部2aには、その中央部に位置して数字、図柄等の情報を変動表示する表示部14aを備えた可変表示装置14、その下方に位置して遊技球の入賞により前記情報を変動させる始動入賞口15が装着される。また、その下方に、前記可変表示装置14の表示部14aの情報が特定の表示(例えば、「777」)に揃ったとき、一定の条件の下で一度に多くの賞球としての遊技球が得られる入賞装置16が装着されている。 【0012】 透明板保持枠4は、合成樹脂材から成形され、略方形板状の保持枠本体17に遊技盤2の遊技部2aが臨む略円形状の透口18が開設され、保持枠本体17の後側に透口18を塞ぐ透明板ユニット19が取着される。該透明板ユニット19は、前後2枚の透明板20,20を有し、これらが一体化して成形される。透明板20は、合成樹脂板またはガラス板のいずれであっても良い。保持枠本体17の外周縁には、後方へ屈曲する折り返し片21が設けられ強度を高めるようにしている。 【0013】 本発明にあっては、図3乃至図5に示すように内枠3の前面3aの上縁部と一側縁部とに沿ってそれぞれ凹溝22a,22bが連続して設けられる。これら凹溝22a,22bは同じ形状を有するので、便宜上、上側部に沿って設けられた凹溝22aについて説明する。凹溝22aは、長手方向に対して直交する断面が矩形状に成形され後記する防犯部材25の基体部材27が嵌入し得る溝幅を有し、両端部の底面23に該底面23とほぼ平行でかつ互いに対向して向き合う係合突起24aを有する係合部24が突設されている。各係合突起24aは、防犯部材25の両端部の挿入部26aに挿入されることになる。 【0014】 前記凹溝22a,22bに嵌合される防犯部材25は、図5に示すように軟質の合成樹脂材からなる変形部材26と硬質の合成樹脂材からなる基体部材27とを組み合わせて構成される。例えば軟質の合成樹脂材として軟質の塩化ビニル樹脂、硬質の合成樹脂材として硬質の塩化ビニル樹脂が有り、いずれも押し出し成型により効率良く成型される。ただ、これら塩化ビニルに限定されるものではなく他の軟・硬質の合成樹脂であっても良く、更には、軟・硬質のゴムであっても良い。 【0015】 変形部材26は、長細状に成形され長手方向に対して直交する断面が半円形状をなすと共に両端部が挿入部26aとして開口し中空状に成形される弾性部28aと、その下面に同じく長手方向に沿って一体に設けられる断面「逆T」字状の取付部28bとからなる。一方、基体部材27も長細状に成形され、長手方向に対して直交する断面が「C」型をなすと共に両端面が開口し中空状に成形されている。そして、前記基体部材27の一端の開口から該基体部材27の内部に取付部28bを挿通する。これにより、基体部材27の一側のスリット29から取付部28bの一部が外側へ突出し、該基体部材27の一側に変形部材26の弾性部28aが配置されることになる。 【0016】 防犯部材25はこのようにして構成され、各凹溝22a,22bの前側に基体部材27が後側に位置するようにして配置し、各凹溝22a,22bに防犯部材25の基体部材27を嵌合する。この際、一方の端の弾性部28aの挿入部26aに一方の端の係合突起24aを挿入し、この状態で、防犯部材25の中央部を前方へ湾曲させつつ他方の端の弾性部28aの挿入部26aに他方の端の係合突起24aを挿入する。そして、防犯部材25を離す。これにより、各凹溝22a,22b内に防犯部材25が嵌合する。 【0017】 この状態では、防犯部材25の弾性部28aが各凹溝22a,22bの前面より前方へ突出して位置しており、その断面円弧面が前方を向く。よって、図6に示すように内枠3の前面3aに透明板保持枠4を閉めた際に、透明板保持枠4の後面4aが変形部材26の弾性部28aに圧接し該弾性部28aを押し潰して変形させる。この場合、弾性部28aは断面が半円形状であって環状をなすので、その分必要な高さが保持でき大きく変化し得る。よって、弾力性に富むばかりか、クッション性にも優れる。これにより、透明板保持枠4の裏面4aに弾性部28aが密着することになってその間に無用な隙間がなくなり、仮に、内枠3と透明板保持枠4との間からピアノ線等の不正具を遊技盤2面に這わそうとしても、その先端が弾性部28aに当接してその動きが阻止される。これにより不正防止が阻止できる。 【0018】 また、透明板保持枠4を開けたときは、図7に示すように弾性部28aがその押圧力から開放され、元の状態に復元する。このような動作は内枠3の前面3aの一側縁部に設けられる凹溝22bに嵌合した防犯部材25についても同様である。弾性部28aは、断面が半円形状に成形されているので、弾発性に優れ同時にクッション性に優れる。よって、内枠3に透明板保持枠4を閉めた場合、各防犯部材25の弾性部28aがクッションの働きをし、衝撃を受けることなく透明板保持枠4を閉めることができる。よって、例えば、遊技中にあっては衝撃により上・下部の球受皿7,8から貯留される遊技球が零れ落ちるのを防止できる。 【0019】 このように、各凹溝22a,22b内の係合突起24a,24aを防犯部材25の両端部の挿入部26a,26aに挿入するのみで防犯部材25が取り付けられ、その取付作業に釘またはビス止め作業が必要ないことから、それら作業が簡単となる。また、防犯部材25は着脱自在に設けられていることから、防犯部材25がへたりまたは破損して交換する必要性が生じた場合も、新しい防犯部材25と容易に交換できることになり、メンテナンスが容易に行える。 【0020】 この実施の形態にあっては、内枠3の前面3aに各凹溝22a,22bを設けると共に各凹溝22a,22bに透明板保持枠4の後面4aに圧接し得る防犯部材25を嵌合するようにした。これに対し、透明板保持枠4の後面4aに各凹溝22a,22bを設けると共に各凹溝22a,22bに内枠3の前面3aに圧接し得る防犯部材25を嵌合するようにしても良い。 【0021】 遊技盤2面に敷設された内側ガイドレール11は、硬質の合成樹脂材により成形されている。すなわち、図8、図9に示すように内側ガイドレール11は、遊技球を受ける上側板30aと該上側板30aの下側に所定の間隔離して平行に配置される下側板30bとからなる二重構造になっており、前面は開放している。上側板30aと下側板30bとの間に収納溝34が成形され、該収納溝34内であって上側板30aの下面と下側板30bの上面に、その前端縁に沿って一定間隔離しそれぞれ押え片31,31が突設され、収納溝34内であり長手方向に沿って点在する一対の押え片31,31間に押え片31,31よりも所定の距離深く位置する受止板32が複数張設される。 【0022】 そして、押え片31,31と受止板32との間の空間33に封止部材35が挿通される。この封止部材35は、透明板保持枠4の下方であって該透明板保持枠4と遊技盤2との間の隙間から遊技盤2面にピアノ線等の不正具を這わせて行われる不正行為を防止するためのものである。この封止部材35は前記内枠3側の防犯部材25とは構成が少し異なり、しかも、大きさも一回り小さく形成されており、前記変形部材26と相似形をなし、それよりも少し小さく成形される。すなわち、封止部材35は、軟質の合成樹脂材により長細状に成形され、長手方向に対して直交する断面が半円形状をなすと共に両端部が開口し中空状に成形される弾性部36aと、その下面に同じく長手方向に沿って一体に設けられる断面「逆T」字状の取付部36bとからなる。 【0023】 前記構成からなる封止部材35は、内側ガイドレール11の前端面に沿って配置される共に、その一方から各一対の押え片31,31と各受止板32との間の空間33に封止部材35の取付部36bを挿通する。これにより、内側ガイドレール11の前端面に沿って弾性部36aが前方へ突出するようにして封止部材35が取り付けられる。 【0024】 図8において、37は内側ガイドレール11の長手方向に沿った一端に設けられ遊技部2aに打ち込まれる遊技球が打球発射部側へ戻らないように阻止する戻り球防止部材である。また、38は内側ガイドレール11の最下部の内側に設けられ遊技部2aに打ち込まれた遊技球の内、入賞球となり得なかった遊技球所謂アウト球を排出するためのアウト球口である。 【0025】 そこで、封止部材35の弾性部36aが内側ガイドレール11の前端面から前方へ突出して位置しており、しかも、その断面円弧面が前方を向く。そして、図10に示したように内枠3の前面3aに透明板保持枠4を閉めた際に、透明板ユニット19の透明板20の後面20aが弾性部36aに圧接し該弾性部36aを押し潰して変形させる。この場合、弾性部36aは断面が半円形状であって環状をなすので、その分必要な高さが保持でき大きく変化し得る。よって、弾力性に富むばかりか、クッション性にも優れる。これにより、透明板20の後面20aに弾性部36aが密着し密着面積が広くなってその間に無用な隙間がなくなり、例えば、透明板保持枠4の下縁と前面板6の上縁との間からピアノ線等の不正具を遊技盤2面に這わそうとしても、その先端が弾性部36aに当接してその動きが阻止される。 【0026】 また、透明板保持枠4を開けたときは、図11に示すように弾性部36aがその押圧力から開放され、元の状態に復元する。 【0027】 本発明にあっては、封止部材25の弾性部28aを中空状に成形したが、同じ弾力性が得られれば中実状に成形するようにしても良い。この場合は、両端部に挿入部26a,26が残るようにしておく。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の正面図。 【図2】同透明板保持枠を開いた状態の斜視図。 【図3】同防犯部材を取り外して示す斜視図。 【図4】内枠の一部を拡大して示す斜視図。 【図5】防犯部材の一部拡大斜視図。 【図6】透明板保持枠を閉めた状態のパチンコ遊技機の側面断面図。 【図7】透明板保持枠を開いた状態のパチンコ遊技機の側面断面図。 【図8】防犯部材を取り外して示す遊技盤の斜視図。 【図9】内側ガイドレールの一部の拡大斜視図。 【図10】透明板保持枠を閉めた状態のパチンコ遊技機の平面断面図。 【図11】透明板保持枠を開けた状態のパチンコ遊技機に平面断面図。 【符号の説明】 【0029】 3 内枠 3a 前面 4 透明板保持枠 4a 後面 22a,22b 凹溝 24a 係合突起 25 防犯部材 26a 挿入部 P 遊技機(パチンコ遊技機)
|
| 【出願人】 |
【識別番号】593045053 【氏名又は名称】株式会社内藤商会
|
| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112531 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 浩二
|
| 【公開番号】 |
特開2008−67929(P2008−67929A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−249914(P2006−249914) |
|