| 【発明の名称】 |
ゲーム装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】沖谷 弦一郎
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| 【要約】 |
【課題】メダルの加速をゲーム内容の多様化に結び付けてゲームの興趣を高めることが可能なゲーム装置を提供する。
【構成】プレイフィールド部20上にメダルMを投入するメダル投入装置1を備えたゲーム装置において、メダル投入装置1にて投入されるメダルMの加速又は非加速を選択可能な加速機構3と、その加速機構3で加速されたメダルMのみが到達可能な領域に設けられ、メダルMを検出するメインチャッカーセンサ26と、メインチャッカーセンサ26がメダルMを検出したことを必要条件としてゲーム内容に関する特定の制御を実行するステーション制御ユニット11とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゲーム盤面上にメダルを投入するメダル投入手段を備えたゲーム装置において、 前記メダル投入手段にて投入されるメダルの加速又は非加速を選択可能な加速手段と、 前記加速手段で加速されたメダルのみが到達可能な領域に設けられ、前記メダルを検出する検出手段と、 前記検出手段が前記メダルを検出したことを必要条件としてゲーム内容に関する特定の制御を実行するゲーム制御手段と、 を備えたことを特徴とするゲーム装置。 【請求項2】 前記メダル投入手段には、メダルが移動経路に沿って一定姿勢で一枚ずつ転がりながら移動するように該メダルを案内するメダル案内手段が設けられ、前記加速手段は、前記メダルの外周側から前記移動経路に進入可能な加速部材と、前記加速部材を前記移動経路に対して出没するように駆動するアクチュエータと、前記加速部材により前記メダルの移動方向後部が押し出されるように前記アクチュエータの動作を制御する動作制御手段とを備えている、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。 【請求項3】 前記加速されたメダルのみが到達可能な領域が、加速されないメダルが到達可能な領域よりも前記メダル投入手段からみて遠方に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲーム装置。 【請求項4】 前記ゲーム盤面上には、前記メダル投入手段からみて上り勾配の付された斜面を設けられ、該斜面の上部が、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域に相当することを特徴とする請求項3に記載のゲーム装置。 【請求項5】 前記検出手段が前記斜面の上端に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のゲーム装置。 【請求項6】 前記メダルの非加速が選択された状態で実行されるゲームにて所定の加速許可条件が成立した場合に前記加速手段が前記メダルを加速し、前記加速許可条件が成立しない場合には前記加速手段が前記メダルを加速しないように前記加速手段による加速又は非加速の選択を切り替える加速制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のゲーム装置。 【請求項7】 前記ゲーム制御手段による前記特定の制御が、プレイヤーに特典を付与するように実行されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のゲーム装置。 【請求項8】 ゲーム内容が所定の領域発生状態のときに、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生する領域発生手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のゲーム装置。 【請求項9】 前記所定の領域発生状態でないときに実行されるゲームにて所定の領域発生許可条件が成立した場合に前記領域発生手段が前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生し、前記領域発生許可条件が成立しない場合には前記領域発生手段が前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生しないように前記領域発生手段による発生又は非発生の選択を切り替える領域発生制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のゲーム装置。 【請求項10】 前記加速されたメダルに物理的要因を付与する付与手段をさらに備え、前記付与手段が前記加速されたメダルに前記物理的要因を付与することにより、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域に前記メダルが到達可能となることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のゲーム装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ゲーム盤面上にメダルを投入するゲーム装置に関する。 【背景技術】 【0002】 メダルを遊技媒体として利用するゲーム装置が周知である。ゲーム装置にメダルを投入する際に、重力に任せたメダルの投入では、遊技が単調になりがちであるため、メダル投入手段でメダルを加速させるゲーム装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2001−321557号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上述のゲーム装置では、投入された全てのメダルを例外なく加速してゲーム盤面上に投入している。従って、ゲーム内容を多様化させるための分岐条件としてメダルの加速が作用せず、メダルの加速がゲーム内容の多様化に十分に結び付けられていない。 【0004】 そこで、本発明はメダルの加速をゲーム内容の多様化に結び付けてゲームの興趣を高めることが可能なゲーム装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、ゲーム盤面(20)上にメダル(M)を投入するメダル投入手段(1)を備えたゲーム装置において、前記メダル投入手段にて投入されるメダルの加速又は非加速を選択可能な加速手段(3)と、前記加速手段で加速されたメダルのみが到達可能な領域に設けられ、前記メダルを検出する検出手段(26)と、前記検出手段が前記メダルを検出したことを必要条件としてゲーム内容に関する特定の制御を実行するゲーム制御手段(11)と、を備えたことにより上記課題を解決する。 【0006】 本発明のゲーム装置によれば、ゲーム内容に関する特定の制御が制御手段にて実行されるためには、その前提として、加速手段によるメダルの加速が選択される必要がある。メダルの非加速が選択された場合には検出手段によるメダルの検出が不能となり、制御手段による特定の制御は実行されない。例えば、メダルが検出手段にて検出されたことを条件として特別の配当を払い出し、ゲームにおける当選確率を操作し、イベントを発生させ、あるいはボーナスゲームのプレイを可能とするといったように、検出手段によるメダルの検出を必要条件として特定の制御を実行する場合において、メダルの加速が選択されたことがその特定の制御を実行するための前提条件として存在するようになり、加速又は非加速の選択がゲーム内容を多様化させる分岐条件の一つとして作用している。これにより、メダルの加速をゲーム内容の多様化に結び付けてゲームの興趣を高めることができる。 【0007】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記メダル投入手段には、メダルが移動経路に沿って一定姿勢で一枚ずつ転がりながら移動するように該メダルを案内するメダル案内手段(2)が設けられ、前記加速手段は、前記メダルの外周側から前記移動経路に進入可能な加速部材(4)と、前記加速部材を前記移動経路に対して出没するように駆動するアクチュエータ(5)と、前記加速部材により前記メダルの移動方向後部が押し出されるように前記アクチュエータの動作を制御する動作制御手段(11)とを備えていてもよい。この形態によれば、転がりながら移動するメダルの後部が加速部材で押し出されるようにアクチュエータが加速部材を駆動する。特に、メダルが連続的に投入される場合でも、メダルの外周側に生じるメダル間の隙間から加速部材を割り込ませて一枚一枚のメダルを確実に加速させることができる。このため、プレイヤーが可能な限り多くのメダルを加速させるべく、複数のメダルを連続して投入する場合でも、メダルを確実に加速できる利点がある。 【0008】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域が、加速されないメダルが到達可能な領域よりも前記メダル投入手段からみて遠方に設けられていてもよい。加速されたメダルは、加速されないメダルよりも遠くへ移動することができる。加速されたメダルのみが到達可能な領域を遠方に設けることで、加速されないメダルが到達可能な領域を加速されたメダルが越えるという満足感をプレイヤーに与え、メダルの加速が選択された場合に優位性を与えることができる。 【0009】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記ゲーム盤面上には、前記メダル投入手段からみて上り勾配の付された斜面(25a)が設けられ、該斜面の上部が、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域に相当していてもよい。加速されないメダルは、移動能力が低いため斜面を移動することができず、加速されたメダルのみが到達可能な領域と加速されないメダルが到達可能な領域とを明確に区別することができる。 【0010】 加速されたメダルのみが到達可能な領域に斜面を設けたゲーム装置の一形態において、前記検出手段が前記斜面の上端に設けられていてもよい。斜面の上端に検出手段を設けることにより、加速されたメダルのみを確実に検出対象とすることができる。 【0011】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記メダルの非加速が選択された状態で実行されるゲームにて所定の加速許可条件が成立した場合に前記加速手段が前記メダルを加速し、前記加速許可条件が成立しない場合には前記加速手段が前記メダルを加速しないように前記加速手段による加速又は非加速の選択を切り替える加速制御手段(11)をさらに備えてもよい。この形態によれば、加速されないメダルを対象としたゲーム内容に応じてメダルの加速又は非加速が選択される。これにより、例えば、加速されないメダルを対象としたゲームにて特定の状態が生じたときに限ってメダルが加速される、といった制御が可能となり、メダルの加速にゲーム上での特定の意義を与えることができる。 【0012】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記ゲーム制御手段による前記特定の制御が、プレイヤーに特典を付与するように実行されてもよい。メダルの加速によって、特典付与の機会が生じるようになるため、メダルを加速させることへの動機付けをプレイヤーに与えることができる。 【0013】 本発明のゲーム装置の一形態において、ゲーム内容が所定の領域発生状態のときに、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生する領域発生手段(25)をさらに備えてもよい。加速されたメダルのみが到達可能な領域が発生することで、領域発生時のメダルの加速又は非加速の選択に応じてゲーム内容が分岐する。これにより、ゲーム内容が多様化し、ゲームの興趣を高めることができる。 【0014】 領域発生手段を備えたゲーム装置の一形態において、前記所定の領域発生状態でないときに実行されるゲームにて所定の領域発生許可条件が成立した場合に前記領域発生手段が前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生し、前記領域発生許可条件が成立しない場合には前記領域発生手段が前記加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生しないように前記領域発生手段による発生又は非発生の選択を切り替える領域発生制御手段(11)をさらに備えてもよい。この形態によれば、加速されたメダルのみが到達可能な領域が発生していないときのゲーム内容に応じてこの領域の発生又は非発生が選択される。これにより、例えば、加速されたメダルのみが到達可能な領域が発生していないときのゲームにて特定の状態が生じたときに限って加速されたメダルのみが到達可能な領域が発生する、といった制御が可能となり、この領域の発生にゲーム上での特定の意義を与えることができる。 【0015】 本発明のゲーム装置の一形態において、前記加速されたメダルに物理的要因を付与する付与手段(22b)をさらに備え、前記付与手段が前記加速されたメダルに前記物理的要因を付与することにより、前記加速されたメダルのみが到達可能な領域に前記メダルが到達可能としてもよい。加速されたメダルに対し、例えば、押し出し部材によるメダルの押し出しや、メダル移動面の移動、といった物理的要因を付与することにより、加速されたメダルの移動に変化が生じる。これにより、ゲーム内容を多様化し、ゲームの興趣を高めることができる。 【0016】 なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。 【発明の効果】 【0017】 以上に説明したように、本発明のゲーム装置によれば、メダルの加速又は非加速を選択可能な状態で、加速されたメダルのみを検出対象とした検出手段でのメダルの検出を必要条件としてゲーム内容に関する特定の制御を実行することで、加速又は非加速の選択がゲーム内容を多様化させる分岐条件の一つとして作用する。これにより、メダルの加速をゲーム内容の多様化に結び付けてゲームの興趣を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 図1は、本発明の一形態に係るゲーム装置の一部であるステーションユニットSTを示す斜視図である。ステーションユニットSTは、一台のゲーム装置に複数台設置される。ステーションユニットSTは、いわゆるメダルプッシャーゲームが実行されるゲーム盤面としてのプレイフィールド部20と、そのプレイフィールド部20にメダルMを投入するためのメダル投入手段としてのメダル投入装置1とを備える。プレイフィールド部20には、メダルMを貯留するテーブル21及びプッシャーテーブル22と、傾斜部25とが設けられている。また、メダル投入装置1にはメダルMを加速させる加速手段としての加速機構3が設けられている。 【0019】 プレイフィールド部20のテーブル21及びプッシャーテーブル22にはメダルMが敷き詰められるようにして貯留される。また、プッシャーテーブル22は、テーブル21上を前後に往復運動する。プッシャーテーブル22の上方にはメダル受け24が設けられ、メダル受け24はプッシャーテーブル22とともに往復運動する。メダル受け24は、透明アクリル板などの透明な部材からなるメダル移動面24aを有している。メダル移動面24aは、後方(プレイヤーが位置する側に対して奥側、以下同じ。)が高い位置になるように傾斜して設置されている。メダル受け24の後方に、傾斜部25が位置する。傾斜部25は、メダルMが移動可能な斜面25aと、プッシャーテーブル22上のメダルMの群と接触する壁部25bとを有する。斜面25aは、後方が高い位置になるように傾斜して設置されている。斜面25aの勾配は、メダル受け24のメダル移動面24aの勾配よりも大きく設定されている。斜面25aの上部には検出手段としてのメインチャッカー26が、斜面25aの下部にはスリット状のサブチャッカー27が設けられている。メインチャッカー26は、図中に破線で示す境界線Lより後方の領域に設けられている。境界線Lは加速されないメダルMの到達限界を示している。従って、境界線Lよりも後方の領域は、加速機構3で加速されたメダルMのみが到達可能な領域に相当する。 【0020】 また、プレイフィールド部20には、スロット装置28が設けられている。このスロット装置28は、液晶ディスプレイ装置であり、そのモニタ28aには、3つのリール画像が表示される。スロット装置28上では、横一列に並べて表示されるリール画像の3つの図柄(絵柄、記号、数字等)の組み合わせが所定の当り役に合致するか否かを競うスロットゲームが実行される。 【0021】 図2に詳しく示すように、メダル投入装置1は、メダルMを移動経路に沿って案内するメダル案内手段としてのレール2と、メダルMを加速させる加速機構3とを備える。レール2は、底部としてのレール底2aと、レール底2aの両側にそれぞれレール底2aに対し垂直に形成された一対の側部としてのレール側板2b1、2b2とを備えている。レール底2a、レール側板2b1、2b2により、メダルMの移動経路が形成されている。さらに、レール2には、メダルMの移動経路に対して開口するスリット2c及び開口部2dが設けられている。開口部2dは、レール底2aを切り欠くようにして設けられ、かつ高さ方向ほぼ中央まで延びている。レール2は、レール始端2sがレール終端2eよりも高い位置となるように設置される。レール2は、移動経路に導かれたメダルMを一定姿勢で一枚ずつ案内し、メダルMは、レール底2a上をレール側板2b1、2b2にガイドされつつ、レール始端2sからレール終端2eまで転がりながら移動する。 【0022】 加速機構3は、加速位置に設けられた開口部2dを介してメダルMの移動経路に出没可能な加速部材としてのローラ4と、ローラ4がメダルMの移動経路に対して出没するようにローラ4を駆動するアクチュエータとしてのソレノイド5と、移動経路上の検出位置に設けられたスリット2cを介してメダルMの到達を検出する検出手段としてのメダル検出センサ6とを備える。ローラ4は、メダルMの外周側から移動経路の内部に進入する。ローラ4及びソレノイド5は、レール2の下部に設置される。 【0023】 ソレノイド5は、内蔵されたソレノイドコイルの励磁及びその励磁の解除により、鉄心5aを上下方向に往復駆動させる。鉄心5aには、回転軸5bが設けられ、その回転軸5bに、ローラ4が回転自在に取り付けられている。鉄心5aの往復運動に伴って、ローラ4がメダルMの移動経路に対して出没する。加速位置に達したメダルMの後部が開口部2bを介して移動経路に進入するローラ4にて押し出されるようにソレノイド5の動作を制御することにより、メダルMをレール2に沿った移動方向に加速することができる。 【0024】 メダル検出センサ6は、自ら射出した検査光の反射光を受光したか否かによって異なる信号を出力する反射型の光電センサである。検出位置のスリット2cにメダルMが達すると、メダル検出センサ6から射出された検査光がメダルM上で反射して、メダル検出センサ6に受光される。これにより、メダル検出センサ6からは、メダルMの検出を示す信号が出力される。このような、いわゆる反射型の光電センサの他、投光器の対向に受光器を設ける透過型や、投受光器の対向に反射板を設ける回帰反射型と呼ばれる光電センサを検出手段として利用してもよい。スリット2cは、光電センサが反射型であれば、レール側板2b1、2b2のいずれか一方に設けてもよく、透過型や回帰反射型であれば、レール側板2b1、2b2に設けてもよい。 【0025】 次に、ステーションユニットSTにおけるメダルMの流れの概略を説明する。プレイヤーがメダル投入装置1に設けられたメダル投入口51からメダルMを投入すると、そのメダルMはレール2を転がってその先端から射出され、プレイフィールド部20へ投入される。なお、メダル投入装置1は、メダルMの射出方向をプレイヤーが適宜に選択できるように、ゲーム機の本体部分に固定された支持軸52により回動自在に設置されている。 【0026】 プレイフィールド部20に投入されたメダルMは、メダル受け24のメダル移動面24aに落下し、そのままメダル移動面24aを転がって傾斜部25に接触して、又は非接触のままで、プッシャーテーブル22に落下してそこに貯留される。あるいは投入されたメダルMは、そのままプッシャーテーブル22に落下してそこに貯留され、あるいはプッシャーテーブル22からテーブル21に転がり落ちる。プッシャーテーブル22上に貯留されたメダルMの群がプッシャーテーブル22の往復運動によって傾斜部25の壁部25bに接触し、相対的に前方(プレイヤーが位置する側、以下同じ。)に押されることにより、プッシャーテーブル22の前端からメダルMが押し出され、テーブル21に移動し、そこに貯留される。テーブル21上に貯留されたメダルMの群がプッシャーテーブル22の往復運動によって前方に押されることにより、メダル落下溝23にメダルMが落下する。落下したメダルMに応じて、図示しないメダル払い出し部よりメダルMがプレイヤーに払い出される。 【0027】 プレイフィールド部20に投入されたメダルMが、メダル受け24のメダル移動面24aに落下し、そのままメダル移動面24aを転がって傾斜部25に設けられたサブチャッカー27に進入すると、スロットゲームが実行されてスロット装置28のモニタ28aのリール画像が回転する。このスロットゲームの当り役の一つとして「ターボ」が用意されている。例えば、リール画像に「7」の数字が3つ揃った場合に、「ターボ」の役に当選する。 【0028】 「ターボ」の役に当選した場合にはゲームモードがメダル加速モードへと移行する。メダル加速モードでは、メダル投入装置1に投入されたメダルMが加速機構3により加速されてプレイフィールド部20に投入される。加速されたメダルMは、メダル受け24を介して斜面25aの境界線Lを越えることが可能になり、メインチャッカー26に到達可能となる。メインチャッカー26にメダルMが進入すると、ステーションユニットSTとは別に設けられたメイン抽選装置によりさらなる抽選が行われる。その抽選結果がステーションユニットSTにおけるゲームに反映されることにより、プレイヤーに対して抽選結果に応じた特典が付与される。 【0029】 次に、ステーションユニットSTの制御系の構成を説明する。図3に示すように、ステーションユニットSTには、当該ユニットSTにて所定のゲームを実行するために各種の制御処理を実行するステーション制御ユニット11を備えている。ステーション制御ユニット11には、入力手段として、上述したメダル投入装置1のメダル検出センサ6の他に、メインチャッカー26へのメダルMの進入を検出するメインチャッカーセンサ40と、サブチャッカー27へのメダルMの進入を検出するサブチャッカーセンサ41とが接続されている。また、ステーション制御ユニット11には、制御対象として、上述した加速機構3のソレノイド5及びスロット装置28のモニタ28aがそれぞれ接続されている。さらに、ステーション制御ユニット11は、複数のステーションユニットSTとの間でゲームを制御するための上位の制御装置(不図示)とネットワーク12を介して接続されている。 【0030】 次に、図4及び図5を参照して、メインチャッカー26及びサブチャッカー27へのメダルMの進入に対応してステーション制御ユニット11が実行する処理を説明する。図4は、ステーション制御ユニット11がサブチャッカー27へのメダルMの進入に対応して実行するサブチャッカー入賞処理を示す。ステーション制御ユニット11は、サブチャッカーセンサ41からメダルMの検出信号が出力される毎に図4の処理を実行する。 【0031】 サブチャッカー入賞処理において、ステーション制御ユニット11は、まずステップS1でスロット抽選を実行する。スロット抽選はスロット装置28のモニタ28aに表示させるべき絵柄を抽選するとともに、その抽選結果を所定の演出を加えつつモニタ28a上に表示させる処理であり、周知のスロットゲームと同様の手順で実行される。次のステップS2にて、ステーション制御ユニット11は、スロット抽選の結果として「ターボ」の当り役が成立したか否かを判断する。「ターボ」の当り役が成立していない場合、ステーション制御ユニット11は、ステップS3にて、スロット抽選の結果に応じた処理を実行し、その後にサブチャッカー入賞処理を終える。例えば、「ターボ」以外の当り役が成立した場合には、その役に応じた特典をプレイヤーに対して発生させる。ハズレ役であったときは特典を付与することなくその後にサブチャッカー入賞処理を終えてもよい。一方、ステップS2にて「ターボ」の当り役が成立している場合、ステーション制御ユニット11は、ステップS4でメダル加速モードを開始させ、その後にサブチャッカー入賞処理を終える。 【0032】 ステップS4にてメダル加速モードが開始された場合、ステーション制御ユニット11は、それ以降、メダル検出センサ6からメダルMの検出信号が出力される毎に、メダルMの後部がローラ4で押し出されるようにソレノイド5を動作させる(図2参照)。これにより、メダル加速モードの間は、プレイヤーがレール2の始端2aに投入したメダルMが加速位置でローラ4により加速されてレール2の終端2eからプレイフィールド部20に投入される。メダル加速モードの開始後、所定の終了条件が成立することにより、メダル加速モードが終了する。メダル加速モードの終了後は、メダルMの検出信号が出力されてもソレノイド5は動作せず、ローラ4はレール2の下方に待機した位置に保持される。つまり、メダル加速モードの間に限ってメダルMが加速され、メダル加速モード以外ではメダルMは加速されない。なお、メダル加速モードの終了条件は適宜に定めてよい。例えば、メダル加速モードの開始後、所定の時間が経過したことを終了条件として定めてもよいし、メダル加速モード中にメダル検出センサ6が検出したメダルMの枚数が所定枚数に達したことを終了条件として定めてもよい。さらには、プレイフィールド部20にて実行されるゲームにおいて所定の状態が形成されたこと、例えばメインチャッカー26又はサブチャッカー27に進入したメダルMの枚数が所定枚数に達したこと、特定のチャッカーにメダルMが進入したこと、スロット抽選で所定の終了役が成立したこと、等を終了条件として定めてもよい。 【0033】 メダル加速モードでは、メダルMが加速機構3にて加速されることにより、メダルMのメインチャッカー26への進入が可能となる。メインチャッカー26にメダルMが進入してメインチャッカーセンサ40がメダルMを検出すると、ステーション制御ユニット11は図5に示すメインチャッカー入賞処理を実行する。メインチャッカー入賞処理において、ステーション制御ユニット11は、まずステップS11でネットワーク12を介して上位の制御装置にルーレット抽選を要求する。この要求を受けて上位の制御装置はルーレット抽選を実行し、その抽選結果をステーション制御ユニット11に通知する。ステーション制御ユニット11は次のステップS12で上位の制御装置からのルーレット抽選結果の通知を受け、その抽選結果に応じた特典をプレイヤーに対して発生させる。例えば、ボーナスメダルの払い出し、メダル加速モードの継続又は新たな開始、スロット抽選における当選確率の一時的な増加等を特典として適宜に発生させることができる。抽選結果に応じた特典を発生させた後、ステーション制御ユニット11は図5の処理を終える。 【0034】 以上のゲーム装置によれば、まず、加速機構3によりメダルMが加速されない状態(非加速状態)でメダルMがサブチャッカー27に進入し、その進入に対応してスロット抽選で「ターボ」役が成立したことを加速許可条件として、メダルMが加速される。つまり、所定の加速許可条件が成立したか否かによりメダルMの加速又は非加速が選択される。そして、加速されたメダルMのみが到達できる領域に設けられたメインチャッカー26へのメダルの進入が検出された場合に、ゲーム内容に関する特定の制御として、図5の処理、つまりはルーレット抽選の要求、及び、そのルーレット抽選の結果に応じた特典の発生が実行される。このように、加速の有無によってゲーム内容が差別化されることにより、全てのメダルを加速させる従来のゲーム装置と比較して、メダルの加速がゲーム内容を多様化させる要素として位置付けられ、メダルの加速とゲーム内容の多様化とを十分に結び付けてゲームの興趣を高めることができる。また、本形態のゲーム装置では、メダルMの加速又は非加速をプレイヤーが任意に選択することができず、メダルの非加速状態で特定の加速許可条件が成立したことを条件として加速機構3によるメダルMの加速が開始される。このため、メダルの加速を、非加速状態にて実行されるゲーム内で特別の状態が成立したときに与えられる特典の一種として位置付けることができる。これにより、メダルの加速に対してプレイヤーの興味を惹き付けてゲームの興趣をさらに高めることができる。 【0035】 本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本形態では、メインチャッカー26は、傾斜部25の斜面25aの上部に設けられ、境界線Lより後方の領域に設けられていたが、これに限定されず、例えば、メインチャッカー26が障害物によって隔てられていてもよい。図6に、障害物として、ワイヤ31をプレイフィールド部20に設けた例を示す。プレイフィールド部20は、テーブル21aの上方に張られたワイヤ31を備える。加速されたメダルM1はテーブル21a上を転がり、ワイヤ31を乗り越えてさらに後方へ進む。これにより、メダルMは、ワイヤ31より後方に設けられたメインチャッカー26aに到達可能となる。加速されないメダルM2は、ワイヤ31を乗り越えることができず、ワイヤ31に接触し、倒れてワイヤ31の手前で停止する。 【0036】 さらに、図7に、障害物として、落とし溝32をプレイフィールド部20に設けた例を示す。プレイフィールド部20は、下部テーブル21bと、下部テーブル21b上を往復運動するプッシャーテーブル22aと、下部テーブル21b及びプッシャーテーブル22aの上方に設けられた上部テーブル21cとを備える。上部テーブル21cには、メダルMが下部テーブル21bへ落下可能な落とし溝32が設けられている。加速されたメダルM1は、上部テーブル21c上を転がり、落とし溝32を越えて落とし溝32より後方に設けられたメインチャッカー26bに到達可能となる。加速されないメダルM2は、落とし溝32を越えることができず、下部テーブル21bに落下する。落下したメダルM2は、下部テーブル21b上に貯留される。貯留されたメダル群は、プッシャーテーブル22aにより、前方へ押され、メダル落下溝23aにメダルMが落下する。 【0037】 また、障害物として、プレイフィールド部20に、メダルMの移動を妨害するコンベアを設けてもよい。図8に、テーブル21dにコンベア33を設けた例を示す。コンベア33は、テーブル21dと同一平面上にメダル移動面33aを有し、メダル移動面33aは、メダルの進行方向に対し、逆向きに移動する。加速されたメダルM1は、コンベア33を越えて後方へ移動することができる。加速されないメダルM2は、メダルMの回転力が足りず、コンベア33のメダル移動面33aの途中で停止して倒れ、コンベア33により、前方へ運ばれる。また、図9に、コンベア33に換えて、メダルMの進行方向に対し、横向きに移動するメダル移動面33aAを有するコンベア33Aを設けた例を示す。本例においても、加速されたメダルM1は、コンベア33Aを越えて後方へ移動することができる。加速されないメダルM2は、メダルMの回転力が足りず、コンベア33Aのメダル移動面33aAの途中で停止して倒れ、コンベア33Aにより、横方向へ運ばれる。 【0038】 上述した形態では、加速されたメダルのみが到達可能な領域が境界線Lで隔てられているが、これに限定されず、例えば、ゲーム内容が領域発生状態のときに加速されたメダルのみが到達可能な領域が発生してもよい。領域発生状態は、メダルMがサブチャッカー27に進入して実行されるスロットゲームの当り役として設けられていてもよい。この場合、領域発生手段としての傾斜部25の斜面25aの傾斜を変更可能とする。領域発生制御手段としてのステーション制御ユニット11は、領域発生状態でないときは、加速又は非加速の選択に関わらずメダルMのメインチャッカー26への進入が不可能な傾斜角度に設定し、領域発生状態のときには、加速されたメダルのみが到達可能な領域にメインチャッカー26が位置するような傾斜角度に設定すればよい。 【0039】 そして、例えば、メダルMがサブチャッカー27に進入して実行されるスロットゲームの当り役として領域発生状態が成立したことを領域発生許可条件として、加速されたメダルのみが到達可能な領域を発生してもよい。つまり、所定の領域発生許可条件が成立したか否かにより、当該領域の発生又は非発生が選択される。 【0040】 なお、領域発生状態でないときに、加速又は非加速の選択に関わらずメダルMのメインチャッカー26への進入が可能な傾斜角度に設定されていてもよい。メダルMがメインチャッカー26又はサブチャッカー27への進入に応じて実行される入賞処理の特典として領域発生状態を発生させてもよい。この場合、領域発生状態では、メダルMがメインチャッカー26への進入に応じて実行される入賞処理の特典を高配当にしてもよい。これにより、ゲーム内容を多様化し、ゲームの興趣を高めることができる。 【0041】 上述の形態では、加速されたメダルMのみがメインチャッカー26へ到達可能であったが、これに限定されず、例えば、加速されたメダルMに物理的要因を付与する付与手段をさらに備え、付与手段が加速されたメダルに物理的要因を付与することにより、加速されたメダルのみが到達可能な領域にメダルMが到達可能であってもよい。図10に付与手段としてプッシャーテーブル22bを設けた例を示す。プレイフィールド部20は、テーブル21eと、テーブル21e上を往復運動するプッシャーテーブル22bと、テーブル21eの後方に設けられたメダル落下溝23bと、メダル落下溝23bの任意の位置に設置されるメインチャッカー26cとを備える。プッシャーテーブル22bは、前方から順に、レール2からみて上り勾配の付された斜面22b1と、下り勾配の付された斜面22b2とが設けられている。加速されたメダルM1は、上り勾配の付された斜面22b1を越えて下り勾配の付された斜面22b2を転がりテーブル21eの後方に貯留される。貯留されたメダルMの群は、プッシャーテーブル22bの往復運動により、後方に押され、メダル落下溝23bに落下する。落下したメダルMは、メインチャッカー26cに到達可能となる。このように、プッシャーテーブル22bが加速されたメダルMの群を押すことで、物理的要因を付与している。加速されないメダルM2は、斜面22b1を越えて斜面22b2へ到達することができず、テーブル21eの前方に貯留される。これにより、ゲーム内容を多様化し、ゲームの興趣を高めることができる。 【0042】 上記の形態では、非加速状態におけるゲームで所定の加速許可条件が成立したことを条件としてメダルの加速が許可されるようにしたが、本発明はこれに限らず、加速又は非加速の選択に関しては適宜の変更が可能である。例えば、加速又は非加速をプレイヤーの意思で選択できるようにしてもよいし、プレイヤーの意思及びゲームの状態に関わりなく加速又は非加速がランダムに選択されるようにしてもよい。さらには、加速許可条件の成立によって加速を許可する場合でも、その加速を非加速状態におけるゲームの特典としてプレイヤーに付与する例に限らず、加速によってむしろプレイヤーに不利な状態を作り出すようにしてもよい。要するに、加速又は非加速の選択がゲーム内容を多様化するための分岐条件の一つとして作用すればよく、その限りにおいて制御手段によるゲーム内容の制御も種々の変更が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】本発明の一形態に係るゲーム装置の一部であるステーションユニットSTを示す斜視図。 【図2】メダル投入装置の構成を示す詳細図。 【図3】ステーションユニットの制御系の概略構成を示すブロック図。 【図4】サブチャッカー入賞処理を示すフローチャート。 【図5】メインチャッカー入賞処理を示すフローチャート。 【図6】プレイフィールド部に障害物としてワイヤを設けた例を示す図。 【図7】プレイフィールド部に障害物として落とし溝を設けた例を示す図。 【図8】プレイフィールド部に障害物としてコンベアを設けた例を示す図。 【図9】プレイフィールド部に障害物としてコンベアを設けた他の例を示す図。 【図10】プレイフィールド部に付与手段を設けた例を示す図。 【符号の説明】 【0044】 1 メダル投入装置(メダル投入手段) 3 加速機構(加速手段) 11 ステーション制御ユニット(ゲーム制御手段) 20 プレイフィールド部(ゲーム盤面) 26 メインチャッカー(検出手段) 27 サブチャッカー M メダル ST ステーションユニット
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| 【出願人】 |
【識別番号】506113602 【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
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| 【出願日】 |
平成18年9月8日(2006.9.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099645 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 晃司
【識別番号】100107331 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 聡延
【識別番号】100108800 【弁理士】 【氏名又は名称】星野 哲郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−61857(P2008−61857A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−243733(P2006−243733) |
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