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【発明の名称】 遊技球検出装置、遊技機用役物装置及び遊技機
【発明者】 【氏名】足立 義一

【氏名】鈴木 雅勝

【氏名】後藤 行彦

【氏名】岡本 和政

【要約】 【課題】発光基板を小さくかつ薄く形成して装置全体の小型化・簡素化を図り、発光素子の視認を容易とすることのできる遊技球検出装置及び遊技機用役物装置、さらにそれらのうちの少なくとも一方を組み込んだ遊技機を提供する。

【構成】前側装飾部13の前方壁部13cに遊技盤2の盤面2aと平行状に凹部13dが形成され、その凹部13dの底面13eと、その底面13eに対向する近接スイッチ11の挿入先端面11cとの間に、発光基板15が厚み方向で挟持されている。発光基板15の挿入先端側の主表面には、発光素子16が、その光軸Oを遊技盤2の盤面2aと直交状に位置させて実装されている。近接スイッチ11が検知領域11bで遊技球を検知したとき、発光素子16は発光態様が変化する。前側装飾部13の前方壁部13cには、発光素子16の光軸Oに中心を一致させて断面円形の表示孔13fが貫通形成されているので、遊技者は発光素子16の光を外部から直接視認できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球の流下方向と交差する方向においてその遊技球を非接触式で検知する検知領域が内部に形成され、遊技機の遊技盤から遊技者側に突出して配置される遊技球検出センサと、
その遊技球検出センサの突出方向へ枠状に延びて該遊技球検出センサを内部に収容するとともに、前記検知領域に対応して前記流下方向に沿って遊技球が通過できるように貫通形成された流下孔を有するセンサホルダと、
そのセンサホルダの内面とそれに対向する前記遊技球検出センサの外面との間に厚みを沿わせて保持されるとともに、その遊技球検出センサによって前記検知領域で遊技球を検知したときに発光態様が変化する発光素子が主表面に実装された発光基板とを備え、
前記センサホルダには、前記発光基板に実装された発光素子が発する光を外部に漏出させるための透光性の表示部がその発光素子の装着位置に対応して形成され、前記発光素子の光を前記センサホルダの表示部を通じて外部から視認可能とすることを特徴とする遊技球検出装置。
【請求項2】
前記発光基板は前記センサホルダの突出方向先端部において前記主表面がその突出方向と直交状に配置されるとともに、前記発光素子は光軸が前記突出方向に沿って配置されている請求項1に記載の遊技球検出装置。
【請求項3】
遊技機に形成された遊技盤に自身の一部を構成する台板を介して取り付けられる遊技機用役物装置であって、
遊技球の流下方向と交差する方向においてその遊技球をインダクタンス、静電容量等の電気量の変化により非接触式で検知する検知領域が内部に形成され、前記遊技盤から前記台板を直交状に貫通し遊技者側に突出して配置される近接スイッチとしての遊技球検出センサと、
前記台板と一体的に形成され前記遊技球検出センサの突出方向へ枠状に延びてその遊技球検出センサを内部に収容するとともに、前記検知領域に対応して前記流下方向に沿って遊技球が通過できるように貫通形成された流下孔を有するセンサホルダとしての前側装飾部と、
その前側装飾部において前記遊技盤と平行状に形成された内面とそれに対向する前記遊技球検出センサの外面との間に厚みを沿わせて保持されるとともに、その遊技球検出センサによって前記検知領域で遊技球を検知したときに発光態様が変化する発光素子が光軸を前記突出方向に沿わせて主表面に実装された発光基板とを備え、
前記前側装飾部の突出方向先端部には、前記発光基板の発光素子が発する光を外部に漏出させるための透光性の表示部がその発光素子の装着位置に対応して形成され、前記発光素子の光を前記前側装飾部の表示部を通じて外部から視認可能とすることを特徴とする遊技機用役物装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載された遊技球検出装置と請求項3に記載された遊技機用役物装置とのうちの少なくとも一方と、
前記遊技球検出センサからの遊技球検知信号が入力されたとき、前記発光基板に前記発光素子を発光させるための制御信号を出力する発光制御部とを備えることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球検出装置及び遊技機用役物装置に関し、さらにそれらのうちの少なくとも一方を組み込んだ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にパチンコ機のような遊技機の遊技盤上には、遊技機用役物装置として、始動入賞口(スタートチャッカー)や大入賞口(アタッカー)のように賞球払い出しを伴う入賞装置と、通過ゲート(スルーゲート)のように賞球払い出しを伴わない入球装置とが備えられている。いずれの遊技機用役物装置にも遊技球を検知するための非接触式検出センサ(検出スイッチ)が配置され、遊技球を検知したときに出力される検知信号に基づいて、内部抽選、払出装置の作動、装飾装置の発光等が行なわれる。そして、例えば通過ゲートにおいて、検出センサを収容する前側装飾部(センサホルダ)の台板を遊技盤に固定する際に、発光素子を実装する発光基板でその検出センサを後方から挟み込むようにして遊技盤に固定することが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開平6−26963号公報
【0004】
特許文献1によれば、検出センサを含む検出装置の組立てを容易にするとともに発光基板に実装された発光素子で台板を光らせることができる。しかし、発光基板によって検出センサを挟み込むために、必然的に発光基板は検出センサよりも大きくかつ強度を持たせて形成しなければならなくなるので、発光基板ひいては通過ゲート全体が大型化してしまう。さらに、発光素子は光らせる台板よりも奥まった位置に配置されるので、光を拡散させるために台板をレンズ面やローレット面に加工したり拡散シートを貼ったりする必要もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、発光基板を小さくかつ薄く形成して装置全体の小型化・簡素化を図り、発光素子の視認を容易とすることのできる遊技球検出装置及び遊技機用役物装置、さらにそれらのうちの少なくとも一方を組み込んだ遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の遊技球検出装置は、
遊技球の流下方向と交差する方向においてその遊技球を非接触式で検知する検知領域が内部に形成され、遊技機の遊技盤から遊技者側に突出して配置される遊技球検出センサと、
その遊技球検出センサの突出方向へ枠状に延びて該遊技球検出センサを内部に収容するとともに、前記検知領域に対応して前記流下方向に沿って遊技球が通過できるように貫通形成された流下孔を有するセンサホルダと、
そのセンサホルダの内面とそれに対向する前記遊技球検出センサの外面との間に厚みを沿わせて保持されるとともに、その遊技球検出センサによって前記検知領域で遊技球を検知したときに発光態様が変化する発光素子が主表面に実装された発光基板とを備え、
前記センサホルダには、前記発光基板に実装された発光素子が発する光を外部に漏出させるための透光性の表示部がその発光素子の装着位置に対応して形成され、前記発光素子の光を前記センサホルダの表示部を通じて外部から視認可能とすることを特徴とする。
【0007】
このように、センサホルダの内面と遊技球検出センサの外面との間で発光基板を保持することによって、発光基板を小さくかつ薄く形成することができ、発光基板ひいては遊技球検出装置全体の小型化・簡素化を図ることができる。また、遊技者は、センサホルダに形成された透光性の表示部を通じて発光素子の発光状態(発光態様の変化)を遊技盤よりも近い位置で容易に視認することができる。なお、表示部を貫通形成された表示孔で構成する場合には、発光素子の発光状態を直接的に見ることができる。また、センサホルダの内面と遊技球検出センサの外面との間で発光基板を挟持する場合には、小さく薄く形成された発光基板を位置ずれなく保持することができる。したがって、これらの場合には、遊技者は発光素子の発光状態を鮮明に確認することができる。
【0008】
ところで、透光性の表示部は、センサホルダの全部又は一部を透明又は半透明樹脂材料によって構成してもよい。また、ここでの遊技球検出センサは、非接触式でスイッチング動作を行なう近接スイッチとして、高周波発振式、静電容量式、磁気式、光電式(赤外線式、超音波式、レーザ式等の放射線式を含む)等が用いられる。広く一般的に用いられる高周波発振式近接スイッチでは、検出コイルに遊技球(金属物体)が接近したとき、電磁誘導作用によって遊技球内に誘導電流(渦電流)が流れて検出コイルのインダクタンスが変化し、検出コイルに接続した発振回路の発振周波数や発振振幅が変化することによりスイッチング動作を行う。
【0009】
具体的には、発光基板はセンサホルダの突出方向先端部において主表面がその突出方向と直交状に配置されるとともに、発光素子は光軸が突出方向に沿って配置されていることが望ましい。これによって、発光基板の主表面が遊技球検出センサ(センサホルダ)の突出方向と直交状に配置され、発光素子の光軸が突出方向と平行状に配置されることになるので、遊技者にとって発光素子の発光状態を見やすい位置で鮮明に視認することができるようになる。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用役物装置は、
遊技機に形成された遊技盤に自身の一部を構成する台板を介して取り付けられる遊技機用役物装置であって、
遊技球の流下方向と交差する方向においてその遊技球をインダクタンス、静電容量等の電気量の変化により非接触式で検知する検知領域が内部に形成され、前記遊技盤から前記台板を直交状に貫通し遊技者側に突出して配置される近接スイッチとしての遊技球検出センサと、
前記台板と一体的に形成され前記遊技球検出センサの突出方向へ枠状に延びてその遊技球検出センサを内部に収容するとともに、前記検知領域に対応して前記流下方向に沿って遊技球が通過できるように貫通形成された流下孔を有するセンサホルダとしての前側装飾部と、
その前側装飾部において前記遊技盤と平行状に形成された内面とそれに対向する前記遊技球検出センサの外面との間に厚みを沿わせて保持されるとともに、その遊技球検出センサによって前記検知領域で遊技球を検知したときに発光態様が変化する発光素子が光軸を前記突出方向に沿わせて主表面に実装された発光基板とを備え、
前記前側装飾部の突出方向先端部には、前記発光基板の発光素子が発する光を外部に漏出させるための透光性の表示部がその発光素子の装着位置に対応して形成され、前記発光素子の光を前記前側装飾部の表示部を通じて外部から視認可能とすることを特徴とする。
【0011】
このように、前側装飾部(センサホルダ)の内面と遊技球検出センサ(近接スイッチ)の外面との間で発光基板を遊技盤と平行状に保持することによって、発光基板を小さくかつ薄く形成することができ、発光基板ひいては遊技機用役物装置全体の小型化・簡素化を図ることができる。また、遊技者は、前側装飾部の手前側先端部に形成された透光性の表示部(例えば貫通形成された表示孔)を通じて発光素子の発光状態をより近い位置で一層鮮明に視認することができる。
【0012】
ところで、遊技機用役物装置には、始動入賞口(スタートチャッカー)、大入賞口(アタッカー)、一般の入賞口(チャッカー)、羽根物(旧2種)のように賞球払い出しを伴う入賞装置と、通過ゲート(スルーゲート)のように賞球払い出しを伴わない入球装置とを含む。
【0013】
なお、前側装飾部(センサホルダ)の前面に透光性(例えば透明又は半透明樹脂材料製)の防護部材を装着することにより、表示孔の前方側を覆う場合、小形金属部材の接触によって発光基板の回路間がショートして損傷することを防止できる。前側装飾部の前方にはガラス扉があり、表示孔は遊技球より小さいため、遊技中における遊技球でのショートは回避されているが、例えば、遊技球の詰り除去や釘調整・点検・修理等のためにガラス扉を開放した場合、このような小形金属部材の接触によるショートの危険性が防護部材によって回避される。防護部材の形状(形態)は、シール状、シート状、フィルム状、板状等から適宜選択すればよい。
【0014】
したがって、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
上記した遊技球検出装置と遊技機用役物装置とのうちの少なくとも一方と、
前記遊技球検出センサからの遊技球検知信号が入力されたとき、前記発光基板に前記発光素子を発光させるための制御信号を出力する発光制御部とを備えることを特徴とする。
【0015】
これによって、遊技球検出装置や遊技機用役物装置の小型化・簡素化を図り、これらを遊技盤の遊技領域に多数配置することも可能となる。また、発光素子の発光状態により、遊技の進行状況あるいは遊技態様の変化を遊技者に直接報知することができる。このようにして、遊技盤上の遊技において興趣を一層高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用役物装置(以下、単に役物装置ともいう)を備えたパチンコ機の一例を示す正面図、図2は本発明に係る役物装置の一例としてのスルーゲートを示す平面図、正面図、側面図、背面図及び斜視図、図3はそのスルーゲートの分解斜視図、図4はその側面断面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の前面には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール3によって区画され、全体としてほぼ円形の遊技領域4が形成されている。
【0017】
この遊技領域4の略中央部には、遊技中に行われる第一の当否抽選(特別図柄抽選)の結果等を演出表示及び確定表示するための液晶表示部5が設置されている。また、液晶表示部5の下方には、狭く開口し入賞困難な第一状態(閉鎖状態)と広く開口し入賞容易な第二状態(開放状態)とに開口態様が変化する一対の回動翼片20a,20aを有し、入賞に基づき賞球払出しが行われるとともに、第一の当否抽選を開始させるスタートチャッカー20(始動入賞口;遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)が配置されている。さらに、スタートチャッカー20の下方には、第一の当否抽選の結果が大当たりのときに開閉扉6aを開放して多くの遊技球を入賞しやすくするアタッカー6(大入賞口)等が配置されている。そして、液晶表示部5の左右には、遊技球のゲート通過により第二の当否抽選(普通図柄抽選)を開始させるスルーゲート10L,10R(通過ゲート;遊技機用役物装置)がそれぞれ配置されている。
【0018】
一方、遊技領域4の下側周縁部には、アタッカー6を挟む形態で、左右一対のサイドランプ7L,7Rと下部チャッカー30L,30R(遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)とが配置されている。左右の下部チャッカー30L,30Rは、それぞれ入賞口を複数(例えば2個)有する多連チャッカに構成されている。また、左サイドランプ7Lには、スルーゲート10L,10Rのゲート通過に基づく第二の当否抽選の結果を普通図柄として確定表示する普通図柄表示部71、スタートチャッカー20への入賞に基づく第一の当否抽選の結果を特別図柄として確定表示する特別図柄表示部72、及び第二の当否抽選の結果の表示が保留状態にある保留球数を所定数(例えば4個)までカウント表示(例えばLEDの点灯個数で表示)する普通図柄保留表示部73等が設置されている。
【0019】
このようなパチンコ機1においては、遊技球がスルーゲート10L,10Rを通過すると第二の当否抽選が行われる。その第二の当否抽選の結果は、普通図柄表示部71に普通図柄として確定表示(例えば○×のLED停止表示)される。このとき、普通図柄表示部71の確定表示が「当たり」(例えば○の停止表示)であると、スタートチャッカー20の回動翼片20a,20aを所定時間(例えば0.2秒間)第二状態(開放状態)とする。そして、この間に遊技球がスタートチャッカー20に入賞すると、賞球払出しが行われるとともに第一の当否抽選が行われる。その第一の当否抽選の結果は、特別図柄表示部72に特別図柄として確定表示される。例えば、特別図柄表示部72の確定表示が「大当たり」(例えば、「7」等の数字)であると、アタッカー6を所定時間(例えば30秒間)開放する。このとき液晶表示部5では、所定の演出表示(例えば各々0〜9からなる3桁の数字の変動表示)が行なわれた後、「大当たり図柄」(例えば、「777」等の3桁のゾロ目)で停止表示して、大当たり状態を報知する。このように、第一及び第二の当否抽選は本来独立して実行されるが、遊技の進行状況により第二の当否抽選に続いて第一の当否抽選が実行される場合がある。
【0020】
なお、本実施例において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば水平方向)を意味し、遊技者側から見て左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば直交)する方向を意味し、前方側(手前側)が遊技者側、後方側(奥側)が遊技盤2(遊技領域4)側となる。
【0021】
図1に示すように、左スルーゲート10Lと右スルーゲート10Rとは左右対称形状を有している。そこで、図2〜図4では左スルーゲート10Lをスルーゲート10として表わしてある。スルーゲート10は、遊技球の通過を検知する高周波発振式の近接スイッチ11(ゲートセンサ;遊技球検出センサ)と、近接スイッチ11を収容して遊技盤2に固定するための本体部12と、本体部12の内部に収納された発光基板15と、本体部12の前面に取り付けられた防護シール17(防護部材)とを備えている。本体部12は、近接スイッチ11を収容する前側装飾部13(センサホルダ)とスルーゲート10を遊技盤2に固定するための台板14とが、樹脂一体成形により形成されている。
【0022】
図2に示すように、近接スイッチ11には、遊技球をインダクタンスの変化により検知するために、円筒状の検出コイル11aの内部に、遊技球の流下方向と交差(例えば直交)して検知領域11bが空間形成されている。そして近接スイッチ11は、遊技盤2(図1参照)から本体部12の台板14を直交状に貫通して前方側に突出配置されている。
【0023】
図3に示すように、前側装飾部13は、台板14から前方(近接スイッチ11の突出方向)へ矩形(直方体)の枠状に延び、内部に近接スイッチ11を収容している。具体的には、近接スイッチ11を遊技盤2(図1参照)及び台板14に対して直交状に貫通して前方側に突出配置するための挿入孔13aと、遊技球が通過できるように上下方向(流下方向)に沿って貫通形成され、近接スイッチ11の検知領域11bに対応して配置された流下孔13bとが、直交状に形成されている。なお、台板14には、前側装飾部13の挿入孔13aに対応する位置に、挿入した近接スイッチ11を保持する保持孔14aが貫通形成されている。
【0024】
図4に示すように、前側装飾部13の前方壁部13cに遊技盤2の盤面2aと平行状に凹部13dが形成され、その凹部13dの底面13e(内面;図3参照)と、その底面13eに対向する近接スイッチ11の挿入先端面11c(外面;図3参照)との間に、発光基板15(ゲート発光基板)が厚み方向で挟持されている。すなわち、発光基板15の外形と近接スイッチ11の挿入先端面11cの外形とはほぼ等しい大きさの矩形状に形成され、相似形状の凹部13d内に挿入されている。発光基板15の挿入先端側(前方側)の主表面には、1又は複数(例えば1個)のフルカラーLED等の発光素子16(ゲート発光素子)が、その光軸Oを遊技盤2の盤面2aと直交状に位置させて実装されている。近接スイッチ11が検知領域11bで遊技球を検知したとき、発光素子16は発光態様が変化(例えば、点灯、点灯から点滅、発光色の変化等)する。また、前側装飾部13の前方壁部13cには、発光素子16の光軸Oに中心を一致させて断面円形の表示孔13f(表示部)が貫通形成されているので、遊技者は発光素子16の光を外部から直接視認できる。
【0025】
さらに、前側装飾部13の前方壁部13cの前面には、凹部13dの大きさと同等又はやや大きい矩形状の凹溝13gが形成され、前方から透光性を有する(例えば透明)樹脂製の防護シール17が装着されている。この防護シール17は、小形金属部材の接触による発光基板15の回路間のショート防止等のために設けられているが、発光素子16からの光の拡散を促進するためにレンズ面やローレット面に加工したり拡散シートを貼ったりしてもよい。
【0026】
図3に示すように、前側装飾部13の挿入孔13aには、発光基板15と近接スイッチ11とを挿入する際に両肩部を案内する左右のL字屈曲状の上部ガイド13h,13hと、下部を摺動案内する水平板状の下部ガイド13iとが後方に向けて突出形成されている。なお、発光基板15の輪郭部にも上部ガイド13hに係合する係合溝15hが形成されているので、発光基板15は上下のガイド13h,13iに案内されて凹部13dへ円滑に挿入される。また、14cは台板14から後方へ延びるアーム14bの先端に形成されて、近接スイッチ11の後面を係合保持する爪部(係合部)、15aは発光基板15のコネクタ部を示す。この実施例では、背面視で左側に位置する上部ガイド13hとアーム14bとは一体形成されて台板14から後方に突出する形態を有している。
【0027】
このように、前側装飾部13の凹部13dの内面13eと近接スイッチ11の挿入先端面11cとの間で発光基板15を挟持することによって、発光基板15を小さくかつ薄く(例えば厚さ0.5mm以下)形成することができ、発光基板15ひいてはスルーゲート10全体の小型化・簡素化を図ることができる。また、遊技者は、前側装飾部13の前方壁部13cに貫通形成された表示孔13fを通じて発光素子16の発光状態をより近い位置で鮮明に見ることができる。したがって、遊技者は、遊技球がスルーゲート10を通過したことを前側装飾部13の前方壁部13cに装着された発光素子16の発光態様の変化から直ちに視認することができる。
【0028】
(実施例2)
図5は本発明に係る遊技機用役物装置(以下、単に役物装置ともいう)の他の例としてのスタートチャッカーを示す正面図及び側面断面図である。スタートチャッカー20(始動入賞口;遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)は、遊技球の通過を検知する高周波発振式の近接スイッチ21(スタートチャッカーセンサ;遊技球検出センサ)と、近接スイッチ21を収容して遊技盤2(図1参照)に固定するための本体部22と、本体部22の内部に収納された発光基板25と、本体部22の後方側に固定される後方ケース27(ケース)とを主として備えている。本体部22は、近接スイッチ21を収容する前側装飾部23(センサホルダ)とスタートチャッカー20を遊技盤2に固定するための台板24とが、一体的に組立て形成されている。前側装飾部23と台板24との間には一対の回動翼片20a,20aが開閉可能に支持されている。また、後方ケース27には、回動翼片20a,20aを回動変位させるためのチャッカーソレノイド28(駆動源)と伝達機構29とが配置されている。なお、20bは遊技球の排出樋を示す。
【0029】
図5に示すように、近接スイッチ21には、遊技球をインダクタンスの変化により検知するために、円筒状の検出コイル21aの内部に、遊技球の流下方向と交差(例えば直交)して検知領域21bが空間形成されている。そして近接スイッチ21は、遊技盤2(図1参照)から本体部22の台板24を直交状に貫通して前方側に突出配置されている。
【0030】
前側装飾部23は、台板24から前方(近接スイッチ21の突出方向)へ矩形(直方体)の枠状に延び、内部に近接スイッチ21を収容している。具体的には、近接スイッチ21を遊技盤2(図1参照)及び台板24に対して直交状に貫通して前方側に突出配置するための挿入孔23aと、遊技球が通過できるように上下方向(流下方向)に沿って貫通形成され、近接スイッチ21の検知領域21bに対応して配置された流下孔23bとが、直交状に形成されている。なお、台板24には、前側装飾部23の挿入孔23aに対応する位置に、挿入した近接スイッチ21を保持する保持孔24aが貫通形成されている。
【0031】
前側装飾部23の前方壁部23cに遊技盤2の盤面2aと平行状に凹部23dが形成され、その凹部23dの底面23e(内面;図4参照)と、その底面23eに対向する近接スイッチ21の挿入先端面21c(外面;図4参照)との間に、発光基板25(スタートチャッカー発光基板)が厚み方向で挟持されている。発光基板25の外形は近接スイッチ21の挿入先端面21cの外形と比べてやや幅広の矩形状に形成され、相似形状の凹部13d内に挿入されている(図5(a)参照)。発光基板25の挿入先端側(前方側)の主表面には、1又は複数(例えば3個)のフルカラーLED等の発光素子26(スタートチャッカー発光素子)が、その光軸Oが遊技盤2の盤面2aと直交状に位置させて実装されている。近接スイッチ21が検知領域21bで遊技球を検知したとき、発光素子26は発光態様が変化(例えば、点灯、点灯から点滅、発光色の変化等)する。また、前側装飾部23の前方壁部23cには、各発光素子26の光軸Oに中心を一致させて断面円形の表示孔23f(表示部)が貫通形成されているので、遊技者は発光素子26の光を外部から直接視認できる。
【0032】
このように、前側装飾部23の凹部23dの内面23eと近接スイッチ21の挿入先端面21cとの間で発光基板25を挟持することによって、発光基板25を小さくかつ薄く(例えば厚さ0.5mm以下)形成することができ、発光基板25ひいてはスタートチャッカー20全体の小型化・簡素化を図ることができる。また、遊技者は、前側装飾部23の前方壁部23cに貫通形成された表示孔23fを通じて発光素子26の発光状態をより近い位置で鮮明に見ることができる。したがって、遊技者は、遊技球がスタートチャッカー20に入賞したことを前側装飾部23の前方壁部23cに装着された発光素子26の発光態様の変化から直ちに視認することができる。
【0033】
なお、下部チャッカー30L,30R(遊技機用役物装置)の各入賞口においても、上記と同様に、近接スイッチ31L,31R(下部チャッカーセンサ;遊技球検出センサ)と前側装飾部33L,33R(センサホルダ)との間で、発光素子36L,36R(下部チャッカー発光素子)が実装された発光基板35L,35R(下部チャッカー発光基板)を挟持することができる(図1,図6参照)。
【0034】
次に図6は図1のパチンコ機の電気的構成を概略的に示すブロック図である。図6に示すように、遊技制御装置200は、主制御基板210(主制御部;発光制御部)、発光制御基板220(発光制御部)及び表示制御基板230(表示制御部)を含むものとして構成されている。
【0035】
主制御基板210は、演算装置であるCPU211(第一及び第二の当否抽選手段)と、各種プログラム等が予め記憶された読み取り専用記憶装置であるROM212と、読み書き可能な主記憶装置でありワークエリアとして使用されるRAM213と、入出力ポート214とを備えており、これらはバス(図示せず)を介して相互に接続されている。
【0036】
主制御基板210には、スルーゲート10L,10Rに付設されたゲートセンサ11L,11R(近接スイッチ)、スタートチャッカー20に付設されたスタートチャッカーセンサ21(近接スイッチ)、アタッカー6に付設されたアタッカーセンサ61(近接スイッチ)、下部チャッカー30L,30Rに付設された下部チャッカーセンサ31L,31R(近接スイッチ)からの遊技球検知信号がそれぞれ入力されている。
【0037】
発光制御基板220は、主制御基板210より入力される発光制御信号に応じて、次の発光態様をそれぞれ制御する。
(a)ゲート発光基板15L,15R(発光基板)に実装されたゲート発光素子16L,16R(発光素子);
(b)スタートチャッカー発光基板25(発光基板)に実装されたスタートチャッカー発光素子26(発光素子);
(c)下部チャッカー発光基板35L,35R(発光基板)に実装された下部チャッカー発光素子36L,36R(発光素子);
(d)サイドランプ7L,7R(図1参照)。
【0038】
表示制御基板230は、主制御基板210より入力される表示制御信号に応じて、液晶表示部5に画像を表示させるための処理(制御)を実行する。なお、主制御基板210(CPU211)から出力される表示制御信号により、普通図柄表示部71、特別図柄表示部72及び普通図柄保留表示部73が駆動制御される。また、主制御基板210(CPU211)から出力されるスタートチャッカー制御信号により、スタートチャッカー20の回動翼片20a,20a(図1参照)を回動変位させるためのチャッカーソレノイド28が駆動制御される。同様に、主制御基板210(CPU211)から出力されるアタッカー制御信号により、アタッカー6の開閉扉6a(図1参照)を回動変位させるためのアタッカーソレノイド68が駆動制御される。
【0039】
したがって、このパチンコ機1の遊技制御装置200では、以下の発光制御が行なわれる。
(1)ゲートセンサ11L,11Rがスルーゲート10L,10Rを通過する遊技球を検知すると、遊技球検知信号が主制御基板210に入力されて第二の当否抽選が行なわれる。同時に、主制御基板210から出力される発光制御信号が発光制御基板220を介し、ゲート発光基板15L,15Rに実装されたゲート発光素子16L,16Rの発光態様を変化させる。
【0040】
(2)スタートチャッカーセンサ21がスタートチャッカー20に入賞する遊技球を検知すると、遊技球検知信号が主制御基板210に入力されて賞球払出と第一の当否抽選が行なわれる。同時に、主制御基板210から出力される発光制御信号が発光制御基板220を介し、スタートチャッカー発光基板25に実装されたスタートチャッカー発光素子26の発光態様を変化させる。
【0041】
(3)下部チャッカーセンサ31L,31Rが下部チャッカー30L,30Rに入賞する遊技球を検知すると、遊技球検知信号が主制御基板210に入力されて賞球払出が行なわれる。同時に、主制御基板210から出力される発光制御信号が発光制御基板220を介し、下部チャッカー発光基板35L,35Rに実装された下部チャッカー発光素子36L,36Rの発光態様を変化させる。
【0042】
このように、図1において遊技球がスルーゲート10L,10Rを通過し、スタートチャッカー20、下部チャッカー30L,30Rに入賞するたびに、対応する発光素子の発光態様を変化させるので、遊技者は各役物装置への遊技球の通過・入賞の様子を容易に確認することができる。特に、上記(1)の第二の当否抽選と(2)の第一の当否抽選のように、遊技上関連付けられた複数の役物装置に、遊技球の通過・入賞によって発光態様が変化する発光素子をそれぞれ配置することによって、遊技者は遊技の進行状況を的確に把握することができる。
【0043】
(実施例3)
図7は本発明に係る遊技機用役物装置(以下、単に役物装置ともいう)を備えたパチンコ機の他の例を示す正面図、図8は本発明に係る役物装置のさらに他の例としてのセンター役物を示す部分分解斜視図である。図7に示すパチンコ機100(遊技機)は羽根物(旧第2種)と通称される。すなわち、遊技領域4下方に配置されたスタートチャッカー150L,150C,150R(始動入賞口;遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)に入賞すると、遊技領域4中央部のセンター役物140(遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)の左右に配置された回動翼片140a,140aが開閉する。開閉回数は、例えば、左右のスタートチャッカー150L,150Rに入賞した場合には1球につき1回、中央のスタートチャッカー150Cに入賞した場合には1球につき2回である。また、センター役物140の内部において、回動翼片140a,140aの直下には左右の入賞口140L,140Rが配置され、中央上部には天井入賞口140Cが配置されている。
【0044】
具体的には図8に示すように、各入賞口140L,140R,140Cへの入賞が各近接スイッチ141L,141R,141C(遊技球検出センサ)で検知されると、発光基板145LR,145Cに実装された発光素子146L,146R,146Cの発光態様が変化する。また、これらの各入賞口140L,140R,140Cにおいて、実施例1,2と同様に、近接スイッチ141L,141R,141Cと前側装飾部143LR,143Cとの間で、発光素子146L,146R,146Cが実装された発光基板145LR,145Cを挟持することができる。
【0045】
さらに、図7に示すように、スタートチャッカー150L,150C,150R(遊技機用役物装置)の各入賞口においても、上記と同様に、近接スイッチ151L,151C,151R(遊技球検出センサ)と前側装飾部153L,153C,153Rとの間で発光素子156L,156C,156Rが実装された発光基板155L,155C,155Rを挟持することができる。
【0046】
このように、図7において遊技球がスタートチャッカー150L,150C,150Rや入賞口140L,140R,140Cに入賞するたびに、対応する発光素子の発光態様を変化させるので、遊技者は各役物装置への遊技球の入賞の様子を容易に確認することができる。特に、スタートチャッカー150L,150C,150Rへの入賞と、回動翼片140a,140aの開閉に基づく入賞口140L,140Rへの入賞のように、遊技上関連付けられた複数の役物装置に、遊技球の入賞によって発光態様が変化する発光素子をそれぞれ配置することによって、遊技者は遊技の進行状況を的確に把握することができる。
【0047】
なお、実施例3(図7)において、実施例1(図1)と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
以上の実施例では、本発明に係る遊技機用役物装置を遊技盤に搭載したが、遊技球検出装置を遊技盤に搭載してもよい。台板等を用いずに遊技球検出センサを遊技機に装着することができれば、さらに小型化・簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る役物装置を備えたパチンコ機の一例を示す正面図。
【図2】本発明に係る役物装置の一例としてのスルーゲートを示す平面図、正面図、側面図、背面図及び斜視図。
【図3】図2のスルーゲートの分解斜視図。
【図4】図2のスルーゲートの側面断面図。
【図5】本発明に係る役物装置の他の例としてのスタートチャッカーを示す正面図及び側面断面図。
【図6】図1のパチンコ機の電気的構成を概略的に示すブロック図。
【図7】本発明に係る役物装置を備えたパチンコ機の他の例を示す正面図。
【図8】本発明に係る役物装置のさらに他の例としてのセンター役物を示す部分分解斜視図。
【符号の説明】
【0050】
1,100 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
10L,10R スルーゲート(通過ゲート;遊技機用役物装置)
11L,11R 近接スイッチ(ゲートセンサ;遊技球検出センサ)
11b 検知領域
12 本体部
13 前側装飾部(センサホルダ)
13a 挿入孔
13b 流下孔
13f 表示孔(表示部)
14 台板
15L,15R ゲート発光基板(発光基板)
16L,16R ゲート発光素子(発光素子)
17 防護シール(防護部材)
20 スタートチャッカー(始動入賞口;遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)
21 近接スイッチ(スタートチャッカーセンサ;遊技球検出センサ)
23 前側装飾部(センサホルダ)
25 スタートチャッカー発光基板(発光基板)
26 スタートチャッカー発光素子(発光素子)
30L,30R 下部チャッカー(遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)
31L,31R 近接スイッチ(下部チャッカーセンサ;遊技球検出センサ)
33L,33R 前側装飾部(センサホルダ)
35L,35R 下部チャッカー発光基板(発光基板)
36L,36R 下部チャッカー発光素子(発光素子)
140 センター役物(遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)
150L,150C,150R スタートチャッカー(始動入賞口;遊技機用入賞装置;遊技機用役物装置)
210 主制御基板(発光制御部)
220 発光制御基板(発光制御部)
O 光軸
【出願人】 【識別番号】591150270
【氏名又は名称】日本ぱちんこ部品株式会社
【出願日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【代理人】 【識別番号】100095751
【弁理士】
【氏名又は名称】菅原 正倫


【公開番号】 特開2008−61812(P2008−61812A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−242786(P2006−242786)