| 【発明の名称】 |
球整列通路構造、貯留タンク及びパチンコ球払出機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鷲見 昌昭
【氏名】森 俊二
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| 【要約】 |
【課題】仕切板によって仕切られた左右に並列する通路のうち、その並列する通路の幅方向に隣接する3個の球がブリッジ現象を生じさせようとする5ヶ所の接触状態を無くして、球詰りを完全に回避することができる信頼性の高い通路を確保する。
【構成】上流に貯留された球を、仕切板で1列毎に区分された複数の通路に、1個ずつ整列させて下流に流下させる球整列通路構造であって、前記通路をほぼ球1個分の通路幅で形成し、前記仕切板の上流側を通路底面から漸次なめらかに立ち上がるのぼり坂に形成し、前記仕切板の両側の通路のうち一方の通路には、前記のぼり坂の側方位置に前記通路の通路幅より幅広の拡幅通路を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上流に貯留された球を、仕切板で1列毎に区分された複数の通路に、1個ずつ整列させて下流に流下させる球整列通路構造であって、 前記通路をほぼ球1個分の通路幅に形成し、 前記仕切板の上流側を通路底面から漸次なめらかに立ち上がるのぼり坂に形成し、 前記仕切板の両側の通路のうち一方の通路には、前記のぼり坂の側方位置に前記通路の通路幅より幅広の拡幅通路を形成してなることを特徴とする 球整列通路構造。 【請求項2】 多数個の球を積層状態に貯留する貯留空間と、 前記貯留空間から下流の通路へと至る間を下流に向けて次第に幅狭にした絞り部と、 前記貯留空間に貯留されている球を、前記絞り部を介して流下させる凹溝状の通路と、 前記通路の上流から下流に向けて底面より漸次滑らかに立ち上げて該通路の凹溝内をほぼ球1個分の通路幅で並列する2列の通路に仕切る仕切板と、 前記仕切板の上流側を通路底面から漸次なめらかに立ち上がるのぼり坂に形成し、 前記仕切板の両側の通路のうち一方の通路には、前記のぼり坂の側方位置に前記通路の通路幅より幅広にした拡幅通路と、 を備えた貯留タンク。 【請求項3】 前記仕切板の上面には、その上面のぼり坂の稜線方向に渡って、前記拡幅通路側に向けて傾斜する球振分け傾斜面を設けた 請求項2に記載の貯留タンク。 【請求項4】 請求項2または3に記載の貯留タンクを備えたパチンコ球払出機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えばパチンコ遊技機の入賞球の払出しや貸球装置の貸球の払出しに備えて貯留する貯留タンクから球を流下させながら整列させる整列通路に内部構成されるような球整列通路構造に関し、さらに詳しくは山積みされた多数個の球を円滑に流下させる球整列通路構造、貯留タンク及びパチンコ球払出機に関する。 【背景技術】 【0002】 一般にパチンコ遊技機は、パチンコ球(以下、球と称す)を遊技媒体として、パチンコ台の背面側からパチンコ台の前面側に球を供給している。この球の供給に際しては、パチンコ遊技機の背面上部に多数個の球を貯留する貯留タンクを設置し、この貯留タンクへは上方の図示しない補給機構から球を補給させて貯留し、これより貯留した球を下方に払出すようにしている。この球の払出し時に、貯留タンクから球を整列する整列通路を介して、下方の球払出し装置に導き、ここで払出し指令された球数を払出して、パチンコ遊技機の前面下部に位置する上皿または下皿に払出している。 【0003】 このように、上流側の貯留タンクから供給された球が整列通路を介して下流側の球払出し装置へと導かれるが、この間の通路(樋)は球が詰まらずにスムーズに下流へ転動していくように比較的緩やかな傾斜を有している。 【0004】 前記貯留タンクは、上面を開放した箱形状を有するタンク内に多数の球が山積みされて貯留されている。そして、その山積み状態の球が整列通路にて整列され、下流側へと転動して球流下口へと導かれる。 【0005】 前記整列通路は、球2個分の通路の間に仕切板を設けて、球の列を1列単位で並列(2列)になるようにしている。これらの仕切板は、該仕切板のエッジを面取りしたり、R形状にしたり、仕切板を山形状にしたりして、球が仕切板の上面に乗らず、球が左右どちらかの整列通路に転動するように、球詰りを回避するための工夫がなされている(特許文献1及び特許文献2参照)。 【0006】 しかし、この仕切板で仕切られた整列通路を球が流下する際、球の汚れ具合(例えば整列通路上に飛散している樹脂粉が、球の表面に付着して該球の表面がザラついた摩擦抵抗の大きい球など)によっては、球が仕切板の上面に乗り上げた際に、球同士の摩擦と該仕切板の上面に対する摩擦抵抗が非常に大きいため、互いが接触していること自体が問題となり、仕切板の上面を一方の通路側に傾斜させたとしても、球を一方の通路側に転動させるという効果はほとんどなくなってしまう場合があり、仕切板の上面に乗り上げて上流側へと逆流してきた球と貯留タンクから流下してきた球とのバランスがとれてしまい、このことが球詰りを発生させる原因となっていた。 【0007】 このような整列通路での球詰りの発生原因を具体的に説明すると、図11及び図12に示すように、整列通路の整列開始時点で通路幅方向に隣接する3個の球P1,P2,P3が、相互にH1(球P1とP2との接触点)・H2(球P1とP3との接触点)・H3(球P1と仕切板111の上面との接触点)・H4(P2と側壁面112との接触点)・H5(P3と側壁面113との接触点)の5ヶ所が点接触した状態になることがある。このような5ヶ所の接触状態の場合に、球P1は仕切板111の上面と球の中心とがずれて接触しているため、ぶつかり合う力(球P1が仕切板111から上流側(貯留タンク側)へ下がろうとする力と、その両側の通路を球P2,P3が流下する力)に関係なくバランスが崩れ、球P1は仕切板111から左右どちらかの通路114a,114bへ転動しようとする。 【0008】 このとき、球P1は仕切板111以外にも、その両側の通路を球P2,P3が流下し、両球とも接触(H1・H2)しているため、その接触点(H1・H2)での摩擦力よりも流下する力が大きければ転動できるが、前述のように摩擦抵抗の大きい球の場合、球P1のバランスは崩れているものの、その両側の球P2,P3との摩擦抵抗が大きすぎるため、仕切板111の上面の球P1は左右何れの通路114a,114bにも転動できず、所謂ブリッジ現象による球詰りが発生する。このため、通路114a,114bでの球詰りが発生する度に、係員による球詰り解除作業を要して、遊技の中断や遊技機の稼動率が低下する問題を有していた。 【0009】 【特許文献1】特開2006−43054号 【特許文献2】特開2002−18054号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 そこでこの発明は、複数列の整列通路のうち仕切板によって仕切られた左右何れか一方の通路幅を広げることで、通路幅方向に隣接する3個の球がロック(ブリッジが発生)してしまう5ヶ所の接触状態を無くして、球詰りを完全に回避することができる球整列通路構造、貯留タンク及びパチンコ球払出機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 この発明は、上流に貯留された球を、仕切板で1列毎に区分された複数の通路に、1個ずつ整列させて下流に流下させる球整列通路構造であって、前記通路をほぼ球1個分の通路幅で形成し、前記仕切板の上流側を通路底面から漸次なめらかに立ち上がるのぼり坂に形成し、前記仕切板の両側の通路のうち一方の通路には、前記のぼり坂の側方位置に前記通路の通路幅より幅広の拡幅通路を形成してなることを特徴とする。 【0012】 ここで、前記拡幅通路をのぼり坂の側方位置に形成するのは、該のぼり坂に乗り上げた球が自重により滑らかに立ち上がるのぼり坂の低位側に逆流して転動しようとし、その左右の通路を転動する球は正規の流れに沿って下流側へと転動しようとするので、これらの相反する向きに流れる球が接触する部分となる仕切板上面の高さ位置、すなわち、のぼり坂の付近では、その接触した場合に互いの球の動きを妨げ合うことになるからであり、これらの球の動きを妨げ合う干渉領域に該当するのぼり坂の側方に拡幅通路を隣接させる。これにより、球の不具合な干渉は未然に解消される。 【0013】 この発明の態様として、多数個の球を積層状態に貯留する貯留空間と、前記貯留空間から下流の通路へと至る間を下流に向けて次第に幅狭にした絞り部と、前記貯留空間に貯留されている球を、前記絞り部を介して流下させる凹溝状の通路と、前記通路の上流から下流に向けて底面より漸次滑らかに立ち上げて該通路の凹溝内をほぼ球1個分の通路幅で並列する2列の通路に仕切る仕切板と、前記仕切板の上流側を通路底面から漸次なめらかに立ち上がるのぼり坂に形成し、前記仕切板の両側の通路のうち一方の通路には、前記のぼり坂の側方位置に前記通路の通路幅より幅広にした拡幅通路とを備えた貯留タンクを構成することができる。 【0014】 この発明の態様として、前記仕切板の上面には、その上面のぼり坂の稜線方向に渡って、前記拡幅通路側に向けて傾斜する球振分け傾斜面を設けた貯留タンクを構成することができる。 【0015】 このように構成された貯留タンクを、遊技台の盤面裏側に備えられる球払出装置と一体に連結して組込まれるパチンコ球払出機を構成すれば、整列通路での球詰りを解消した信頼性の高い安定した球整列性能を有するパチンコ球払出機を構築することができる。 【発明の効果】 【0016】 この発明によれば、仕切板に仕切られた整列通路の左右何れか一方の通路幅を広げることにより、通路幅方向に球を逃す拡幅通路の領域を作って、のぼり坂の側方の球通路での球の流れを円滑にすることができる。よって、球詰りの発生原因を解消した信頼性の高い球整列性能を有する球整列通路構造を構築することができる。 【実施例】 【0017】 この発明の一実施例を以下の図面に基づいて説明する。 図1はパチンコ遊技機の盤面裏側を示し、このパチンコ遊技機の遊技台11の盤面裏側の上部にパチンコ球払出機12を配設し、盤面裏側の中央部に大型の表示装置や制御部等を備えた基板部13を配設している。さらに、パチンコ球払出機12の上面開口部と対向する上方には図示しない補給シュートが対設され、この補給シュートを介してパチンコ球払出機12に上方から球が補給される。また、パチンコ球払出機12の下方には払出通路14が接続され、この払出通路14を通して、球は遊技台11の前面下部に位置する図示しない受皿へと払い出される。 【0018】 前記パチンコ球払出機12は、図2にも示すように、横型に設置される貯留タンク15と縦型に設置される球払出装置16とを逆L形状に一体に接続している。これらの接続に際しては、横長の貯留タンク15の下流側端部に、球払出装置16の上流側端部を連結することにより、双方を一体化したコンパクトな単体構成をとっている。 【0019】 さらに、パチンコ球払出機12は、貯留タンク15を最上流位置とし、その下流側に天板17と、球崩し機構18と、球通過規制機構19と、球払出装置16とをこの順に接続している。さらに、球払出装置16と対応する遊技台11側の取付け面には縦長の連結フレーム20を取付け、この連結フレーム20を介して該パチンコ球払出機12は遊技台11の盤面裏側に固定設置される。 【0020】 上述の貯留タンク15は、図3に示すように、上面を開放し、両側を先細に絞った凹形状を有し、この凹形内の貯留空間15aに多数個の球を積層状態に貯留する。そして、この貯留空間15aの上面開口部に対して球が補給され、ここで多数個の球を貯留する。この貯留タンク15に貯留された球を自重により転動させて下流側の球払出装置16へと導くように構成している。 【0021】 この場合、球を上流側から下流側に円滑に通過させるために球払出装置16の前段には、図4に示すように、貯留タンク15の先端部に細長い整列通路21を一体に突出させて備えている。 【0022】 ところで、上流側の貯留タンク15のタンク底面から下流側の球払出装置16の球Pを払い出す底面にかけては、同一傾斜方向に緩やかに傾斜させて直進する長い同一傾斜通路L(図1参照)を設けている。 【0023】 この同一傾斜通路Lは、貯留タンク15と整列通路21と球払出装置16との順に球Pを転動させて通過させる各通路の底面を、同一傾斜方向の緩やかな傾斜角度に設定して接続した通路である。このため、球Pが自重により上流側から下流側へと緩やかに転動する。またこの場合は、同一傾斜方向に直進する通路であるため、球流下時の落差や方向変換がなくなり、球Pの流下に適した滑らかな直進移動によって流下する。 【0024】 この場合、傾斜角度が小さければ球Pの転動速度が遅くなり、下流側への球Pの供給が滞りやすくなる。これに対し、傾斜角度が大きいと、連なって流下する球Pの負荷が大きくなるので、例えば5〜8度程度の緩やかな傾斜角度にして転動させるのが適している。このため、ここを転動する球Pは安定して流下する。 【0025】 ことに、同一傾斜通路Lは、斜め下向きに長く直進する通路であるため縦(高さ)方向よりも横方向に長く延びることになる。このため、高さ方向の占有場所が少なくて済み、高さ方向の長さを短縮した通路となる。 【0026】 上述の貯留タンク15は、貯留した多数個の球Pを、自重により転動させて下流側の球流下口15bへと導くようにしており、この球流下口15bに向けて側面の幅方向を次第に幅狭に絞ったハの字形の絞り部15cを設けている。また、この貯留タンク15の下流側上部には、図5にも示すように、天板17を備えている。この天板17の上流側の端部には、貯留タンク15の下流側に対応し、該貯留タンク内の上方から臨んで、重なり転動する球Pの上層部を受止める受止め片22を垂設している。 【0027】 この受止め片22を設けることによって、山積み状態にある球Pの上層部の流れを阻止する。このため、下部層の球Pだけを流下させることができ、これ以降は山積みされている球の段数を十分に減らして下流側に供給することができる。これにより、下流側への球圧を軽減できることになり、貯留タンク15から整列通路21側への球Pの供給に適した円滑な流れを確保できる。この受止め片22の下流側には、球を1個高さに整列させる球崩し機構18が備えられる。 【0028】 前記球崩し機構18は、整列通路21の下流側の通路幅方向に3枚1組の軸支ブロック(図3参照)18a,18b,18cを重ね合せて連設し、これらの軸支ブロック18a〜18c間に架設した軸支ピン18dに、左右一対の同形状の球崩しレバー18eをそれぞれ平行に吊支し、該軸支ピン18dを傾動支点に球崩しレバー18eを通路方向に振り子状に回動許容して設けている。これにより、ここに導かれた上層球の上面を該球崩しレバー18eによって接触させて確実に積層状態の球を1個高さに崩すようにしている。 【0029】 そして、球崩しレバー18eにより球崩しされた球Pは、同一傾斜通路Lの傾斜方向から通路21a,21b別に整列して送り出され、これら通路21a,21b端部の各球流下口15bより降下した球Pは、並列して下方に接続される球払出装置16へと供給される。 【0030】 前記球払出装置16は、球流下口15bの下方に縦型に配置され、貯留タンク15から供給された球Pを制御部からの払出信号に基づいて定められた球数の球Pを1個ずつ遊技台11の受皿へと払い出す。この球払出装置16とその上方の球流下口15bとの間には球通過規制機構19が設けられている。この球通過規制機構19は、前記球流下口15bと球払出装置16との間に相当する連結フレーム20に(図3参照)取付けられ、該連結フレーム20の垂直面より水平にアーム支持軸20aを突出させ、このアーム支持軸20aに球通過規制アーム19aと球通過規制バネ19bとを挿通させて配設されている。これにより、球通過規制アーム19aを球通過規制バネ19bによって球流下口15bを閉鎖する球止め位置と、球流下口15bを開口する開位置とに切換え可能に構成したものである。通常は、開位置にあって球の流下を許可しており、メンテナンスなどによって球止めするような場合に使用される。 【0031】 次に、パチンコ球払出機12における球Pの払出処理動作について説明する。このパチンコ球払出機12の貯留タンク15には多数個の球Pが払出待機された状態で貯留されている。この待機状態から、今、パチンコ遊技機の全体を制御するメイン制御部(図外)から球Pの払出信号が球払出装置16に入力されて、該球払出装置16の駆動モータ(図外)が駆動されると、この駆動に基づいて上流側の貯留タンク15に貯留されている球Pは流下規制が解かれ、自重により同一傾斜通路Lの高い位置から下流側の低い位置へと導かれる。 【0032】 一方、貯留タンク15の下流側にあっては、受止め片22によって貯留タンク15の上層部の球Pを受止めて、その上層部の球Pの流れを制限し、下層部の球Pだけを通過させる。その後、球Pは同一傾斜通路Lを通って流下し、整列通路21へと至る。ここで不規則に貯留されている球Pは2列に仕切られた通路21a,21bによって順序よく整列された状態で流下し、さらに球崩し機構18で1個高さに揃えられて球払出装置16へと導かれる。 【0033】 球払出装置16では、図示しないスプロケットの回転に伴って球Pは連続して個別送りされ、スプロケットの回転・停止の制御を受けて、定められた球数の球Pが1個ずつ払い出される。払い出された球Pは球降下用の垂直な払出通路14を介して遊技台11の前面側の上皿または下皿へと払い出される。 【0034】 次に、整列通路21を構築している左右の側壁面23,24と、その間を仕切る仕切板25の形状と、その働きについて、図6〜図9を参照して詳しく説明する。 この整列通路21は、左右の側壁面23,24と、その間の仕切板25とで2列の凹溝を有する通路21a,21bを構成している。これらの通路21a,21bの底部には、図6にも示すように、異物排除用に排除口21cを細長く開口しており、異物は排除口21cより落下して排除される。 【0035】 前記仕切板25は、図7に示すように、前記絞り部15cの終端側に相当する整列通路21の上流側から下流側に向けて底面より漸次滑らかに立ち上げ、この漸次滑らかに立ち上げた仕切板25の上面の上流側は稜線方向に滑らかな円弧形を有するのぼり坂25aを形成し、該のぼり坂25aの最も立ち上げた終端側を後段の球崩し機構18の位置まで延設して、球崩し機構18の位置で積層状態の球を整列ガイドする。 【0036】 さらに、仕切板25の両側の通路21a,21bのうち一方の通路21aには、前記のぼり坂25aの側方位置に前記通路21aの通路幅より幅広にした球詰り回避用の拡幅通路26を形成している。 【0037】 この拡幅通路26は、図8及び図9にも示すように、仕切板25の上面に乗り上げて逆流しようとする球P1と、その左右を転動する球P2,P3との流れが相反し、互いの動きを妨げ合う高さ位置となるのぼり坂25a部分での不具合な干渉を未然に回避するように、仕切板25に隣接する該のぼり坂25aの一側方の通路21aを幅広に設けている。例えば、仕切板25の一方の側壁面23を通路幅方向に約1.4倍程度に幅広に設け、仕切板25の整列通路の上流側から下流側に向けて底面より漸次滑らかに立上げたのぼり坂25a部分の頂部近くまで設ける。 【0038】 この拡幅通路26を設けることによって、各通路21a,21bを流下しているP2,P3のうち、一方の通路21aを流れる球P3は通路幅が広くなった拡幅通路26の領域へ逃げ込むことが可能になる。よって、図11及び図12を参照して先に述べた5ヶ所の接触状態が存在しなくなる。つまり、拡幅通路26側を流下している球P3が幅広ゆえに通路21a側の側壁面23(詳しくは拡幅通路26の側壁面)に接触することになる。この結果、必然的に仕切板25の上面に乗り上げた球P1と拡幅通路26側の球P3との球同士の接触点も無くなり、図8及び図9に想像線で示すように、仕切板25の上面に乗り上げた球P1は拡幅通路26側に転動できるのでロックされることが無くなり、球詰りが自然に回避される。 【0039】 さらに、仕切板25の上面に対しては、その稜線方向に渡って、前記拡幅通路26側に向けて傾斜する球振分け傾斜面27を設けている(図9参照)。この球振分け傾斜面27は、仕切板25の上面から球Pが隣接する通路21a側に転動し易いように形成した傾斜面であり、仕切板25の上面を板厚方向に急角度に傾斜させて設けている。特に、仕切板25の上面と、この仕切板25の上面に乗り上げた球P1とが接触する接触点H3と球の中心とをずらして転動させることで、バランスを崩し易い、すなわち詰り難い仕切板25を実現できる。 【0040】 これにより、仕切板25の上面に乗り上げた球P1は真横の下向きに傾斜移動し易くなり、仕切板25自体に対しても、球振分け機能を持たせることができるので、この仕切板25による球振分け作用と、前記した拡幅通路26によるブリッジ回避作用とによって球詰り防止性能の高い整列機能を持たせることができる。 【0041】 このように構成された整列通路21での球の整列動作を次に説明する。 この整列通路21に上流側より多数個の球が流下してきた場合、左右に並列する通路21a,21bと、その中間に介在する仕切板25の位置に、絞り部15cからの球が密集して流下するが、球が密集する整列開始部位に隣接する片側の通路21aに拡幅通路26があり、この拡幅通路26によって球が分散されるので、整列開始部位での密集は回避される。よって、図11及び図12で示したような5ヶ所の接触状態によるブリッジ現象は解消され、常に、図8及び図9に示すようなブリッジ回避作用が働いて、ここを通過する球は滞留する原因が無くなって円滑に流下することになる。さらに、拡幅通路26側に傾斜する球振分け傾斜面27によって、仕切板25の上面に乗り上げた球P1は拡幅通路26側に振分けられるので、より一層、ブリッジ回避作用が働くことになる。従って、この整列通路21を通過する球は球詰りが解消されて流下される。 【0042】 この発明の構成と、上述の一実施例の構成との対応において、この発明の傾斜面は、実施例の同一傾斜通路Lに対応するも、この発明は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。 【0043】 例えば、前記整列通路21は球を2列にして流下させるように説明したが、3列以上であっても正規の通路幅と拡幅通路26とを整列通路の両側に設ければ、球詰りを回避できる同様な作用効果が得られる整列通路を構築することができる。 【0044】 また、貯留タンク15の形状も、貯留タンク15の幅方向中央部に整列方向を設定した中央タイプの整列通路21(図4参照)を形成したが、これに限らず、図10に示すように、貯留タンク101の幅方向の一側端部に整列方向を設定した片寄りタイプの整列通路102を形成しても、球詰りを回避できる拡幅通路103を設けて同様な作用効果が得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】パチンコ球払出機を備えた遊技台の盤面裏側を示す要部背面図。 【図2】パチンコ球払出機を示す外観斜視図。 【図3】パチンコ球払出機の分解斜視図。 【図4】貯留タンク内での球の流下状態を示す斜視図。 【図5】貯留タンクを示す外観斜視図。 【図6】貯留タンクを示す平面図。 【図7】整列通路の球流下状態を示す要部拡大側面図。 【図8】整列通路の球流下状態を示す要部拡大斜視図。 【図9】図8のA-A線矢視断面図。 【図10】貯留タンクの他の実施例を示す斜視図。 【図11】従来の整列通路の球流下状態を示す要部拡大斜視図。 【図12】図11のA-A線矢視断面図。 【符号の説明】 【0046】 12…パチンコ球払出機 15,101…貯留タンク 15a…貯留空間 15c…絞り部 21,102…整列通路 23,24…側壁面 25…仕切板 25a…のぼり坂 26,103…拡幅通路 27…球振分け傾斜面 L…同一傾斜通路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月7日(2006.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067747 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 良昭
【識別番号】100121603 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 元昭
【識別番号】100135781 【弁理士】 【氏名又は名称】西原 広徳
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| 【公開番号】 |
特開2008−61798(P2008−61798A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242574(P2006−242574) |
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