| 【発明の名称】 |
弾球遊技機用の枠部品収納装置およびこれを備えたコンテナ台車 |
| 【発明者】 |
【氏名】向山 健志
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| 【要約】 |
【課題】枠部品の搬送保管のための作業工数を低減し、枠部品の損傷を抑止し部品設計・デザインの自由度を向上させた枠部品収納装置を提供する。
【構成】枠収納部30は、ヒンジが取り付けられた側枠面が下になる横倒し姿勢の枠部品を、下面側から支持する下ガイドレール31および上後部を左右から支持する上ガイドレール37を備える。下ガイドレール31は、枠部品が載置される下面レール部32と、下面レール部の左右縁部が上方に曲折されて前後に延びる左側面ガイド部33Lと、下面レール部の前方に上方に突出して設けられた位置規定部35とを有し、枠部品が横倒し姿勢で挿入されたときに、左側面ガイド部33Lが枠部品の挿入位置及び前後方向の挿入角度をガイドし、枠部品の上後部が上ガイドレール37に受容保持されるとともに、位置規定部35が外枠の下向き側面に形成された穴部と係合して枠部品が位置決めされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦長方形枠状の外枠と、前記外枠の表側開口域に合わせた方形状に形成されて左右いずれか一方の側部においてヒンジ金具を介して前記外枠に開閉自在に連結された前枠と、前記前枠の表面側に設けられたガラス扉とを含んで構成される弾球遊技機用の枠部品を、収納して搬送するための枠部品収納装置であって、 前記ヒンジ金具が取り付けられた側面を下面とし前記前枠の表面が鉛直となる横倒し姿勢とした前記枠部品を、下面側から支持する下ガイドレール部材および前記枠部品の上後部を左右側方から支持する上ガイドレール部材を備え、 前記下ガイドレール部材が、前記横倒し姿勢の前記枠部品の下面を前後に延びた状態で載置させるため前後に延びた平板状に形成された下面レール部と、前記下面レール部の左右縁部が直角に上方に曲折されて前後に延びる左右の下ガイド用側面ガイド部と、前記下面レール部の前方部に上方に突出して設けられた側断面視円形の位置規定部とを有し、 前記枠部品が前記横倒し姿勢で前記下ガイドレール部材上に前方から挿入されたときに、左右の前記下ガイド用側面ガイド部のいずれか一方が前記枠部品の下部において前記外枠の裏面と摺接して前記枠部品の挿入位置及び前後方向の挿入角度をガイドし、前記枠部品の上後部が前記上ガイドレール部材に受容保持されるとともに、 前記位置規定部が前記外枠の下向き側面に形成された穴部に受容されて前記枠部品が位置決めされるように構成したことを特徴とする弾球遊技機用の枠部品収納装置。 【請求項2】 前記位置規定部は、軸線が左右に延びる円柱状に形成されるとともに、 前記穴部は前記横倒し姿勢において前記外枠の下向き側面に設けられた前記ヒンジ金具の板面を貫通して左右に長い角穴状に開口形成されており、 前記位置規定部材が、前記ヒンジ金具に開口形成された前記穴部の内周縁面と係合するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機用の枠部品収納装置。 【請求項3】 前記位置規定部材は、前記位置規定部材の長さに合わせて前記下面レール部に形成された矩形の固定孔に嵌入されて固定され、左右に延びる前記軸線がヒンジ金具の開口内周縁面と係合する高さ位置に配設されることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機用の枠部品収納装置。 【請求項4】 前記左右の下ガイド用側面ガイド部の内巾間隔が前記横倒し姿勢における前記枠部品の下部の左右方向外巾寸法よりも大きく設定されるとともに、 前記枠部品の前面と対峙する側の前記下ガイド用側面ガイド部に、前記枠部品保護用の緩衝部材が装着されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弾球遊技機用の枠部品収納装置。 【請求項5】 前記上ガイドレール部材は、前記横倒し姿勢の前記枠部品の上後部において前記外枠の表面および裏面とそれぞれ対向する左右の上ガイド用側面ガイド部および前記外枠の後面と対向する後方の上ストッパ部を有して前記横倒し姿勢の前記枠部品の上後部を受容保持し、 前記下面レール部には、前記位置規定部材の前方に位置して前記位置規定部材よりも上方に突出して軸線が前記位置規定部材と平行に左右に延び、軸方向の長さが前記位置規定部よりも長い円柱状の下ストッパ部を有し、 前記横倒し姿勢の前記枠部品が、前記位置規定部が前記穴部に受容されている状態で前記下面レールの上面を前方に摺動して前記位置規定部と前記穴部とが係合したときに、下ストッパ部の周面が前記外枠の前端面と当接して前記枠部品の前方への脱落が防止されるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の弾球遊技機用の枠部品収納装置。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の弾球遊技機用の枠部品収納装置を複数有して構成されたコンテナ本体と、前記コンテナ本体の下面に設けられて前記コンテナ本体を移動自在に支持する複数のキャスター車輪とを有してなるコンテナ台車。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ機に代表される弾球遊技機の製造に際して、枠部品を収納して搬送するために用いられる枠部品収納装置に関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機に代表される弾球遊技機は、縦長の外郭方形枠状に形成された外枠がもっぱら外郭保持枠とされ、この外枠の前側開口域に合わせた方形状に形成されて外枠に開閉可能にヒンジ連結される前枠が弾球遊技構成部材の搭載用の搭載枠とされ、これら両枠(外枠および前枠)が機体全体を保持する機枠体を構成するようになっている。そして搭載枠として機能する前枠に、各種の弾球遊技構成部材が搭載されて弾球遊技機が構成される。 【0003】 このような弾球遊技機の製造に際しては、各構成部品(例えば、外枠、前枠、弾球遊技構成部材等)をそれぞれ部品製造部門で製造し、これを組立工場に搬送して弾球遊技機の組立を行うことが多い。このような場合、各部品製造部門で製造された部品はトラックなどに積載されて組み立て工場に搬送され、一旦部品倉庫に搬入されて保管され、生産計画に応じて部品倉庫から搬出されて弾球遊技機の組立を行うのが一般的である。例えば、外枠に前枠が取り付けられるとともに、前枠の前面側にガラス扉、後面側に裏セット盤と称される機構盤が取り付けられた状態の枠部品が部品製造工場で作られ、この枠部品がトラック等に積載されて部品製造工場から組立工場に搬送される。 【0004】 このような枠部品の搬送においては、各枠部品が梱包されてトラックに積み込まれたり、梱包状態でパレットに複数積み重ねられ締結された後にフォークリフト等を用いてパレット単位でトラックの荷台に積み込まれたりして組立工場まで搬送され、組立工場においてこれら梱包部品やパレットを荷台から降ろすとともに部品倉庫まで搬送して保管するという作業が行われていた。このような搬送形態では、枠部品の搬送および保管のために多くの工数を要するうえ、部品倉庫から搬出して組立ラインに投入する際にパレット上に積み重ねた各枠部品を一つずつ取り出したり、梱包を解いたりする工程が必要となり、多量の廃材(梱包材)の発生や多大な手間を要するという問題があった。そこで、このような問題を解決するため、本出願人は、部品製造部門で製造された複数の枠部品をそのまま整列状態で収納保持し、組立工場等への枠部品の搬送および保管を効率よく行うことができる弾球遊技機用の枠部品収納装置を提案した(例えば、特許文献1を参照)。 【0005】 【特許文献1】特開2002−248221号公報 【0006】 上記特許文献1に記載されたような枠部品収容装置によれば、枠部品を収納保持した枠部品収納装置をそのままトラックなどに搭載して搬送することができる。また、この枠部品収納装置をそのまま倉庫などに簡単に保管することができる。従って、各枠部品毎に梱包する必要がなく、枠部品の搬送、保管のための作業工数を大幅に低減することができる、という効果をもたらすものである。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、従来の枠部品収容装置では、横倒し姿勢の枠部品の下部を支持する下ガイドレール部材が、前後に延びる平板状の下面レール部と、下面レール部の左右端部が直角に上方に折り曲げられて上方に起立する左右一対の下側面ガイド部とから構成されており、横倒し姿勢の枠部品は、下面が下面レール部に支持されたうえで、外枠の裏面が下側面ガイド部の一方に当接し、前枠から前方に突出するヒンジ部材の前端が下側面ガイド部の他方に当接して、これら左右一対の下側面ガイド部に挟持されて位置決めされるように構成されていた。このため、枠部品の着脱作業やトラックによる搬送中にヒンジ部材の前端部が下側面ガイド部と摺接し、ヒンジ部材の前端面に擦り傷を付けるおそれがあった。 【0008】 また、少なくとも横倒し姿勢で下ガイド部材に支持される高さ範囲では、ヒンジ部材の前端面よりも前方に構造物を突出させることができないため、例えば、ヒンジ連結部に対する不正な悪戯行為を防止する目的でカバー部材を設けようとしても、ヒンジ連結部全体を覆うような効果的な構造を採用することができず、ガラス扉や球皿に立体的な意匠デザインを施そうとしても前枠前面側への突出高さが制限されて奥行きのある意匠デザインの採用が難しいなど、設計やデザインの自由度が制限されるという問題があった。 【0009】 本発明はこのような問題に鑑みたものであり、枠部品の搬送、保管のための作業工数を低減したうえで、枠部品の損傷を抑止し遊技機構成部品の設計・デザインの自由度を向上させることができるような弾球遊技機用の枠部品収納装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 このような目的達成のため、本発明は、縦長方形枠状の外枠と、この外枠の表側開口域に合わせた方形状に形成されて左右いずれか一方の側部においてヒンジ金具を介して外枠に開閉自在に連結された前枠と、前枠の表面側に設けられたガラス扉とを含んで構成される弾球遊技機用の枠部品を、収納して搬送するための枠部品収納装置(例えば、実施形態における枠収納部30)に関する。そのうえで、この枠部品収納装置は、ヒンジ金具が取り付けられた側面を下面とし前枠の表面が鉛直となる横倒し姿勢とした枠部品を、下面側から支持する下ガイドレール部材および枠部品の上後部を左右側方から支持する上ガイドレール部材を備えて構成される。そして、下ガイドレール部材が、横倒し姿勢の枠部品の下面を前後に延びた状態で載置させるため前後に延びた平板状に形成された下面レール部と、下面レール部の左右縁部が直角に上方に曲折されて前後に延びる左右の下ガイド用側面ガイド部と、下面レール部の前方部に上方に突出して設けられた側断面視円形の位置規定部(例えば、実施形態における位置規定部材35)とを有し、枠部品が横倒し姿勢で下ガイドレール部材上に前方から挿入されたときに、左右の下ガイド用側面ガイド部のいずれか一方が枠部品の下部において外枠の裏面と摺接して枠部品の挿入位置及び前後方向の挿入角度をガイドし、枠部品の上後部が上ガイドレール部材に受容保持されるとともに、位置規定部が外枠の下向き側面に形成された穴部(例えば、実施形態における位置規定孔3t)に受容されて枠部品が位置決めされるように構成される。 【0011】 なお、位置規定部は、軸線が左右に延びる円柱状に形成されるとともに、穴部は横倒し姿勢において外枠の下向き側面に設けられたヒンジ金具の板面を貫通して左右に長い角穴状に開口形成されており、位置規定部材がヒンジ金具に開口形成された穴部の内周縁面と係合するように設けられることが望ましい。 【0012】 この場合において、位置規定部材は、位置規定部材の長さに合わせて下面レール部に形成された矩形の固定孔に嵌入されて固定され、左右に延びる軸線がヒンジ金具の開口内周縁面と係合する高さ位置(例えば、実施形態における高さh1)に配設されることが好ましい。 【0013】 また、本発明において、左右の下ガイド用側面ガイド部の内巾間隔が横倒し姿勢における枠部品の下部の左右方向外巾寸法よりも大きく設定されるとともに、枠部品の前面と対峙する側の下ガイド用側面ガイド部に、枠部品保護用の緩衝部材が装着されることが好ましい。 【0014】 さらに、上ガイドレール部材は、横倒し姿勢の枠部品の上後部において外枠の表面および裏面とそれぞれ対向する左右の上ガイド用側面ガイド部および外枠の後面と対向する後方の上ストッパ部を有し、下面レール部には、位置規定部材の前方に位置し位置規定部材よりも上方に突出して軸線が位置規定部材と平行に左右に延び、軸方向の長さが位置規定部よりも長い円柱状の下ストッパ部(例えば、実施形態における下ストッパ36)を有し、横倒し姿勢の枠部品が、位置規定部が穴部に受容されている状態で下面レール部の上面を前方に摺動して位置規定部と穴部とが係合したときに、下ストッパ部の周面が外枠の前端面と当接して枠部品の前方への脱落が防止されるように構成することが好ましい。 【0015】 一方、本発明に係るコンテナ台車は、上述したように構成された弾球遊技機用枠部品収納装置を複数有して構成されたコンテナ本体と、コンテナ本体の下面に設けられてコンテナ本体を移動自在に支持する複数のキャスター車輪とを有して構成される。 【発明の効果】 【0016】 本発明の弾球遊技機用の枠部品収納装置を用いれば、下面レール部における左右の下ガイド用側面ガイド部のうちの一方が外枠の裏面と摺接して枠部品の挿入位置及び挿入角度をガイドし、下面レール部の前方部に上方に突出して設けられた位置規定部が外枠の下向き側面に形成された穴部に受容されて枠部品が位置決めされる。すなわち、収納装置に収容された枠部品は、枠部品の前後面が左右のガイド用側面ガイド部に挟持されて位置決め保持されるのではなく、下面レール部に突出して設けられた位置規定部が外枠の下向き側面に形成された穴部に受容されて位置決め保持される構成になっている。このため、枠部品の搬送中にヒンジ部材の前端部やガラス扉の前面が下側面ガイド部と当接して傷つくようなことがなく、枠部品の損傷を抑制して遊技機構成部品の設計・デザインの自由度を向上させることができる。また、上方に突出する位置規定部が側断面視円形(例えば、球状または左右に長い円柱状若しくは半円形の蒲鉾状等)に形成されているため、枠部品を挿抜する際に外枠の下向き側面がこの位置規定部に乗り上げて移動したとしても傷つくようなことがない。従って、下面レール部に上方に突出する位置規定部を設けながら、外枠の下向き側面に対して損傷を与え難い位置決め保持構造を提供することができる。 【0017】 本発明において、位置規定部は、軸方向が左右に延びる円柱状に形成されるとともに、外枠側の穴部が下向き側面に固定されたヒンジ金具を貫通して左右に長い角穴状に開口形成され、位置規定部材が穴部の内周縁面と係合するような構成によれば、金属製のヒンジ金具に形成された穴部と円柱状の位置規定部とを係合させる構成により、穴部の損傷を防止して強固且つ確実な位置決め保持を図ることができる。また、枠部品を挿抜する際に外枠の下向き側面が位置規定部に乗り上げて移動したとしても、円柱の外周面上を滑るように前後方向に摺動するため外枠の下向き側面に損傷を与えるようなことがない。さらに、角穴と円柱との係合形態によって、前後方向と左右方向とに、それぞれ最適な所要の位置精度(逆説的にはハンドリングを考慮した適切なクリアランス)を持たせることができる。 【0018】 この場合において、位置規定部材が矩形の固定孔に嵌入固定され、左右に延びる軸線がヒンジ金具の開口内周縁面と係合する高さ位置に配設されるような構成によれば、位置規定部材に対して、枠部品が左右方向(位置規定部材の軸方向)に相対移動して位置規定部材の軸端とヒンジ金具の開口内周面とが係合した場合に、受圧面積の広い直径部分で係合し押圧力を受け止めるとともに、受け止めた軸方向の押圧力をそのまま他端側で固定孔に伝達して分散させることができる。すなわち、このような構成によれば、位置規定部材の軸端とヒンジ金具の開口内周面との係合部において、両部材に生じる内部応力をともに低減して両部材の損傷や変形を防止することができ、かつ位置規定部材を固定孔に嵌入固定することで溶接部に作用する剪断力を大幅に低減して位置規定部材の剥離損傷をも防止することができる。また枠部品が前後方向に相対移動して位置規定部材の周面とヒンジ金具の開口内周面とが係合した場合にも、円形断面の位置規定部材における鉛直部分がヒンジ金具の開口内周面と係合するため、保持力の高い位置決め構造となっている。 【0019】 また本発明において、左右の下ガイド用側面ガイド部の内巾間隔を枠部品の下部の外巾寸法よりも大きく設定するとともに、枠部品の前面と対峙する側の下ガイド用側面ガイド部に、枠部材保護用の緩衝部材を装着した構成によれば、枠部品の着脱作業時に作業者が誤って枠部品を前後方向に傾けて着脱し、ヒンジ部材の前端部やガラス扉の前面を下側面ガイド部と接触させた場合であっても、これらの接触部分が傷つくようなことがなく、枠部品の損傷を確実に防止することができる。 【0020】 上ガイドレール部材に左右の上ガイド用側面ガイド部および上ストッパ部を有し、下面レール部には、位置規定部材の前方に位置規定部材よりも上方に突出して位置規定部材と平行に延び、軸方向長さが位置規定部よりも長い円柱状の下ストッパ部を有し、位置規定部材が穴部に受容された状態で、横倒し姿勢の枠部品が下面レール部の上面を前方に摺動して位置規定部と穴部とが係合したときに、下ストッパ部の外周面が外枠の前端面と当接して枠部品の前方への脱落が防止されるような構成によれば、例えば枠部品の搬送中に振動等により枠部品が前方に摺動した場合に位置規定部と穴部との係合に加えて、これらの係合長さよりも長くかつ係合位置の高い下ストッパ部と外枠前端面との係合により枠部品の移動が阻止される。このため、枠部品が収納装置から滑り出て脱落するようなことがなく、保持の安定性をさらに向上させた枠部品収納装置を提供することができる。 【0021】 一方、上述したような枠部品収納装置を複数有して構成されたコンテナ本体と、コンテナ本体を移動自在に支持する複数のキャスター車輪とを備たコンテナ台車を用いれば、複数の枠部品をコンテナ台車にそのまま収納保持でき、このコンテナ台車を自由に且つ簡単に移動させることができる。また、このように枠部品を収納したコンテナ台車をそのままトラックに積んで搬送することやそのまま倉庫に搬入することも容易であり、搬送および保管効率に優れるとともに、梱包資材費および梱包・開梱に関する付帯工数を削減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る弾球遊技機用の枠部品収納装置およびコンテナ台車について説明する前に、まず、この収納装置により収納保持される枠部品を用いて構成されるパチンコ機について説明する。 【0023】 このパチンコ機PMを図3〜図5に示しており、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成された固定保持用の外枠1の前側に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの左側縁に設けられた上下のヒンジ機構3,4を利用して横開き開閉可能に組付けられ、正面右側内部に設けられた施錠装置6により閉鎖状態に保持される。前枠2の前側面域には、この領域サイズに合わせた方形枠サイズのガラス扉(ガラス枠とも称される)5が前枠2に対して図3における左側部をヒンジ結合されて横開き開閉自在に設けられ、施錠装置6を利用して閉鎖施錠された状態で遊技に供される。 【0024】 ガラス扉5の背後には、遊技盤を着脱交換可能に係止保持する収容枠(不図示)が前枠2と一体に形成され、この収容枠に、パチンコゲームを展開し得る遊技盤9が水平姿勢・位置の縦向きでセット保持され、ガラス扉5の正面に臨ませている。なお、各図では遊技盤9の詳細記載を省略しているが、前面側に内外のレールに囲まれて遊技球の転動可能な遊技領域が形成され、この遊技領域に多数本の遊技釘とともに種々の入賞具や図柄表示装置等の各種遊技部品が所定のゲージ設定で設けられている。 【0025】 前枠2の前面下部には、遊技球を貯留する上・下の球皿7a,7bを有してなる球皿アッセンブリ7及び遊技球の発射操作を行う遊技球発射装置8等が夫々装備されている。前枠2の裏側には、予備賞球用のタンク11および整列部材12、受電および入出力用のターミナル基板13、電源基板14、制御基板15、払い出し機構16等を備えた裏セット盤9が着脱可能に取り付けられている。 【0026】 なお、外枠1は、それぞれ木製もしくは樹脂製の上枠板1aと、左右枠板1b,1cと、底枠板1dとから矩形枠状に形成されるとともに、前面下部において底枠板1dの上側に配設された幕板1eと、幕板1eの裏側に配設された矩形断面状の補強連桿1fとを有して構成される。なお、パチンコ機PMの側面を示す図5から分かるように、底枠板1dの前端面は幕板1eの前面より若干前方に突出している。 【0027】 また、外枠1と前枠2とを横開き開閉可能に連結する上下のヒンジ機構3,4は、それぞれ、外枠1の左側縁上下に設けられた外枠側の上下のヒンジ金具3a,4aと、前枠2の左側縁上下に設けられた前枠側の上下のヒンジ金具3b,4bとからなり、例えば軸ピンと軸孔との嵌合を利用して、外枠1に対して前枠2が横開き開閉および着脱可能にヒンジ連結される。このうち、外枠側の上ヒンジ金具3aは、直角に枠組みされた上枠板1aと左枠板1cとに跨って外枠1の左上端角部を覆う正面視(または背面視)L字状に形成されており、外枠1の左上端角部に上ヒンジ金具3aを固定したときに上枠板1aの上面と上ヒンジ金具3aの上面、および左枠板1cの側面と上ヒンジ金具3aの側面とが、それぞれ、同一平面になるように構成されている。左枠板1cに沿って取り付けられた上ヒンジ金具3aの側板部3sには、この側板部3sの板面を貫通して前後方向に長い角穴状の位置規定孔3tが開口形成されている。なお、この位置規定孔3tに関しては後に詳述する。 【0028】 このように概要構成されるパチンコ機PMの製造において、前枠2の前面側にガラス扉5や球皿アッセンブリ7、遊技球発射装置8等が取り付けられ、前枠2の後面側にタンク11や整列部材12、払出機構16等がある程度組付けられた状態の裏セット盤10が取り付けられ、さらに、前枠2と外枠1が上下のヒンジ金具3a,3bでヒンジ連結されてなる枠部品WPが外部の枠部品供給元(枠部品製造工場)から組立工場に供給される。また、電源基板14や制御基板15、その他の遊技機構成部品についても外部の部品供給元から組立工場に供給される。組立工場に集められた部品は、一旦部品倉庫に搬入されて保管され、生産計画に応じて部品倉庫から搬出されて、パチンコ機PMが組み立てられるようになっている。 【0029】 図12および図13は、枠部品WPを外部の供給元から組立工場に搬送して保管し、生産計画に応じて組立工場に供給する部品搬送保管システムを模式的に示したものであり、このシステムは、複数の枠部品WPを収納保持可能な枠収納部(部品収納部)を有したコンテナ台車20を用いて枠部品WPの搬送および保管を行うように構成されている。このコンテナ台車20が本発明に係るコンテナ台車に該当するとともに、コンテナ台車20に本発明に係る枠部品収納装置が設けられている。 【0030】 コンテナ台車20は、図6,図7,図8の各図に、それぞれコンテナ台車20の正面図、右側面図、および高さを段階的に変化させて見た平面図を示し、図9に枠部品が収納された状態の枠収納部の正面図を示すように、外形が直方体状で上下三段に分割されたフレーム構成からなるコンテナ本体21と、コンテナ本体21の下面に取り付けられた四個のキャスター車輪22とを有して構成される。コンテナ本体21の各段には、横方向に整列して複数の枠収納部30(これが本発明に係る枠部品収納装置に該当する)が設けられており、枠部品WPが左側面を下向きにした横倒し姿勢で、コンテナ台車20の前方から後方に向かって各枠収納部30に挿入されて収納保持される。コンテナ本体21の下面に取り付けられた四個のキャスター車輪22は、少なくとも二個が水平方向に旋回自在な自在キャスターとされるとともに、意図しない転動を防止するストッパ機構もしくはロック機構が設けられている。 【0031】 枠収納部30は、要部構成の斜視図および右側断面図を図1および図2に示すように、コンテナ本体21に前後に延びて配設されて各枠収納部30の下部を形成する下ガイドレール31と、コンテナ本体21に支持されて前後に延び各枠収納部30の上後部を形成する上ガイドレール37とから構成される。下ガイドレール31は、前後に延びる平板状の下面レール部32と、下面レール部32の左右縁部が直角に上方に曲折されて前後に延びる左右の下ガイド用側面ガイド部33L,33Rとを有して上向きに開く凹溝状に構成されており、例えば、板厚1.5〜2mm程度のステンレス鋼板やメッキ鋼板を切断・打ち抜きおよび曲げ加工して構成される。 【0032】 左右の下ガイド用側面ガイド部33L,33Rは、上方への突出高さが10〜20mm程度とされるとともに、左右ガイド部の内面巾が、ヒンジ機構3,4の設けられた左側面を下面とし上枠板1aが手前となる横倒し姿勢としたときの、この高さ領域における枠部品WPの外巾寸法よりも大きく設定されており、横倒し姿勢にした外枠1の裏面を左側のガイド用側面ガイド部33Lに沿わせて後方にスライド挿入したときに、枠部品WPの正面側の構成部材(上下のヒンジ機構3,4やガラス扉5)が右側のガイド用側面ガイド部33Rと接触しないようになっている。 【0033】 さらに、右側のガイド用側面ガイド部33Rの上端部には、例えば表面が軟質の樹脂材料(PVCやPTE等)で被覆された保護用のトリム部材やモール等の枠部材保護用の緩衝部材33tが装着されており、枠部品WPの着脱作業時に枠部品を前後方向に傾けて着脱し、枠部品WPの正面側の構成部材が右側の下ガイド用側面ガイド部と接触した場合であっても、これらの接触部分が傷つくようなことがないようになっている。 【0034】 下面レール部32には、後端近傍に位置して上方に起立する側断面視L字状の後ストッパ34が設けられ、前方部には側断面視円形で軸線が左右に延びる円柱状の位置規定部材35と、その前方に位置して軸線が位置規定部材と平行に左右に延びる円柱状の下ストッパ36が設けられている。 【0035】 後ストッパ部34は、図8に示すように、上方に突出して左右に延びるストッパ壁面34aと、ストッパ壁面34aの右端部と繋がって上方に突出し斜め前方に開く案内壁面34bとからなり、下ガイドレール31と同様の金属板を板金加工し下面レール部32の上面に溶着固定される。ストッパ壁面34aと繋がる案内壁面34bの奥部と左側の下ガイド用側面ガイド部33Lとの内面間隔は、横倒し姿勢における底枠板1dの左右方向の外面巾よりも幾分大きい程度に設定されており、枠部品WPを横倒し姿勢で枠収納部30の前方から挿入したときに、案内壁面34bが外枠1の後部を左方に導いて、外枠1の裏面が左側の下ガイド用側面ガイド部33Lに沿って配置されるように案内する。 【0036】 位置規定部材35は、軸線が左右方向に延びる円柱状をなし、外枠側の上ヒンジ金具3aの側板部に設けた位置規定孔3tと位置整合して設けられている。すなわち、枠部品WPを上記横倒し姿勢で左側の下ガイド用側面ガイド部33Lに沿って挿入したときに、外枠の下向き側面(左枠板1c)が位置規定部材35に乗り上げて移動したとしても円柱周面を滑らかに移動して傷つくようなことがなく、枠部品WPが枠収納部30の基準位置に収容されたときに、軸線が左右方向に延びる横長ピン状の位置規定部材35が、左右方向に長い角穴状の位置規定孔3tの中心に位置して係合するように設定されている。 【0037】 図9中のX矢視方向に見た断面図を図10に示すように、下面レール部32には、前後方向の巾が位置規定部材35の直径よりも短く、左右方向の長さが位置規定部材35の軸方向の長さに合わせた横長矩形の固定孔32hが形成されており、位置規定部材35の弦部が固定孔32hに嵌め込まれて固定孔32hの下側で溶着固定され(図10を参照)、レール面上の軸心の高さh1が位置規定孔3tの開口内周縁面と係合する高さ位置に配設されるようになっている。具体的には、例えば位置規定部材35として直径がφ6〜φ8程度、長さが15〜25mm程度のステンレスピンを用い、レール面上の軸心の高さh1が、外枠側上ヒンジ金具3aの板厚2.3〜3.2mmよりも小さい1〜2mm程度の高さ位置に配設されるように設定している。 【0038】 このような構成により、枠部品WPがコンテナ台車の正面視における左右方向に移動して位置規定部材35の軸端と位置規定孔3tの内周面とが係合した場合に、受圧面積の広い直径部分で係合し押圧力を受け止めるとともに、受け止めた軸方向の押圧力をそのまま他端側で固定孔32hに伝達して分散させることができる。つまり、本構成によれば、位置規定部材35の軸端と位置規定孔3tの内周面との係合部において、両部材に生じる軸方向の応力σ(応力=荷重/重圧面積)を低減することができる。また、位置規定部材35を固定孔32hに嵌め込んで溶着固定することにより、位置規定部材35に作用する軸方向(左右方向)の負荷を固定孔32hで受け止めることができる。さらに、固定孔32hを設けることなく位置規定部材35を下面レール部32の上面に溶着した場合においては溶接部に剪断力が作用してしまうが、本実施例のように位置規定部材35を固定孔32hに嵌め込んで溶着固定することでこの剪断力が低減され、位置規定部材35の剥離損傷(溶接割れ)を防止することができる。 【0039】 また、軸線が左右方向に延びる位置規定部材35と、左右方向に長い角孔状の位置規定孔3tとの平面視における関係は、図10中のXI矢視方向に見た平面図を図11に示すように、位置規定部材35が位置規定孔3tの前後左右の中央に位置して前後左右に一定のクリアランスを有して位置決めされるように構成しており、クリアランスは、左右方向のクリアランスCLSよりも前後方向のクリアランスCLFの方が大きく設定されている。ここで、位置規定部の意義について考慮すると、枠部品WPを枠収納部30に強固に係止保持させるとすれば、上記のようなクリアランスを設けることなく、例えば位置規定部と位置規定孔とを軸ピンと軸孔との嵌合形態として構成することが考えられる。しかしながら、このような嵌合構成とした場合には、枠収納部30に枠部品WPを収容する際の位置合わせが煩雑となり、また上方に突出する軸ピンの先端でを傷つけるおそれが生じる。 【0040】 さらに、後述するように、コンテナ台車20に収容保持された枠部品WPを搬出ロボット65により取り出すような生産システムにおいては、コンテナ台車20と搬出ロボット65との相対位置関係やコンテナ台車20における各枠収納部30の位置精度等のばらつきにより、搬送ロボット65のロボットハンドが把持する枠部品WPの把持位置が所定範囲で変化する。このため、位置規定部と位置規定孔とを上記のような嵌合形態とした場合には、ロボットハンドが枠部品WPを把持するたびに、上記ばらつきに起因して枠部品WPおよび搬出ロボット65に負荷がかかり、枠部品WPまたは搬出ロボット65が損傷したりコンテナ台車20全体が振り回されたりするおそれが生じる。 【0041】 本構成では、横倒し姿勢の外枠1の裏面をガイドする左側のガイド用側面ガイド部33Lを設けるとともに、位置規定部材35と位置規定孔3tとを軸線が左右に延びる円柱と左右に長い角穴との係合形態として前後左右にクリアランスを設けることにより、外枠1の傷付きを防止するとともに、枠収納部30に枠部品WPを収容する際の位置合わせを不要としている。 【0042】 また、このような係合形態によって、前後方向と左右方向のクリアランスをそれぞれ独立して設定することができ、本実施形態では、搬出ロボット65によるハンドリングを考慮して、左右方向のクリアランスCLSよりも前後方向のクリアランスCLFを大きく設定している。すなわち、本実施形態で後述する搬出ロボット65は、ロボットハンドが上枠板1aの上下中間位置を前後に挟み込んでクランプするため、クランプ時に枠部品WPが前後方向に移動し得るように、前後方向のクリアランスCLFを左右方向のクリアランスCLS=1.5mmよりも大きいCLF=3mm程度としている。従って、位置規定部材35と位置規定孔3tとの係合により枠部品WPの脱落を防止する効果を備えつつ、作業性が良好で自動化にも好適な位置規定構造となっている。 【0043】 位置規定部材35の前方に位置する下ストッパ36は、位置規定部材35よりも長い円柱状をなし、位置規定部材35と平行に左右に延びるとともに、位置規定部材35よりも上方に突出して設けられている。具体的には、位置規定部材35と同程度の直径で、長さが60〜70mm程度の金属棒材を用い、下面レール部32の上面に溶着固定して設けられており、軸線の高さ位置h2が位置規定部材35の軸線の高さ位置h1よりも高くなっている。このため、枠部品WPを枠収納部30に挿抜する際に、外枠1の下向き側面(左枠板1c)を下ストッパ36に乗せて前後にスライドさせても、滑らかな円弧状の外周面であり且つ上位置規定部35よりも長い支持面上を、滑るように摺動するため外枠1の下向き側面を傷つけるようなことがない。 【0044】 また、位置規定部材35との前後方向の位置関係では、枠部品WPが下面レール部32の上面を前方に摺動して位置規定部材35が位置規定孔3tの内周面と係合したときに、下ストッパ36の外周面が外枠1の前端面(上ヒンジ金具3aの上面)と当接するように設定されている。すなわち、枠部品WPが枠収納部30に収容保持された状態で、振動等により枠部品WPが前方にスライド移動した場合に、位置規定部材35と位置規定孔3tの内周面とが係合するとともに、これらの係合長さよりも長くかつ係合位置の高い下ストッパ36と上ヒンジ金具3aの上面とが係合して、枠部品WPの移動が阻止される。従って枠部品WPが枠収納部30滑り出て脱落するような事態を確実に防止することができる。 【0045】 一方、上ガイドレール37は、下ガイドレール31の後部と上下に対向して設けられており、平板状で前後に延びる上面レール部38aと、この上面レール部38aから下方に延びるととも前方に延びて設けられた左右の上ガイド用側面ガイド部38L,38Rと、これら左右の上ガイド用側面ガイド部38L,38Rの前端部において外方に広がった入口テーパ部38c,38cとを有し、下向きに開く凹溝状に構成される。なお、図6〜8では、外枠1の厚さ変更等に対応可能とするため、右側の上ガイド用側面ガイド部38Rを、上面レール部38aと別部材で形成してネジ固定した構成例を示している。 【0046】 左側の上ガイド用側面ガイド部38Lは、下ガイドレール31における左側の下ガイド用側面ガイド部33Lの直上に位置整合して設けられ、外枠1の裏面下部を左側の下ガイド用側面ガイド部33Lに沿わせて後方に挿入したときに、外枠1の裏面上部を当接支持する。右側の上ガイド用側面ガイド部38Rは、上記のように枠部品を収納したときに外枠1の表面上部(具体的には底板1dの前面側)を支持する位置に設けられている。また、上面レール部38aの後端側には、下ガイドレール31におけるストッパ壁面34aの直上に位置整合して下方に突出する上ストッパ39が設けられている。 【0047】 このため、枠部品WPを横倒し姿勢で下ガイドレール31に載置して、外枠1の裏面を下ガイド用側面ガイド部33Lに沿わせて後方に挿入してゆくと、枠部品WPが枠収納部30に完全に収容される手前で、外枠1の後部(底枠板1d)が下ガイドレール側の案内壁面34bおよび上ガイドレール側のテーパ部38cに案内され、たとえ挿入過程で枠部品WPが前後方向に傾いて斜め後方に向けて挿入されたとしても、外枠1の裏面が下ガイド用側面ガイド部33Lに沿った基準姿勢に修正されたうえ、外枠1の下後部が下ガイド用側面ガイド部33Lと案内壁面34bとの間に支持され、外枠1の上後部が上ガイドレール37の左右の上ガイド用側面ガイド部38L,38Rの間に支持される。そして、枠部品WPが枠収納部30に収容され基準位置まで挿入されると、位置規定部材35が位置規定孔3t内に受容され、枠部品WPの前方部が前後左右に前述した所定のクリアランスを有して位置規定された状態で横倒し姿勢に保持される。 【0048】 なお、上ストッパ39およびストッパ壁面34aと位置規定部材35との前後方向の位置関係では、枠部品WPが下面レール部32の上面を後方に摺動して位置規定部材35が位置規定孔3tの内周面と係合したときに、上ストッパ39およびストッパ壁面34aが外枠1の後端面(底枠板1dの底面)と当接するように設定されている。このため、枠部品WPの前端側が持ち上げられた状態で後方に挿入されたり、コンテナ台車の移動中に振動等により枠部品WPが後方にスライド移動したような場合には、後方の上下のストッパ39,34aが外枠1の後端面と係合して枠部品WPの移動を阻止する。従って枠部品WPが枠収納部30滑り出て脱落するような事態を確実に防止することができる。さらに、位置規定部35と位置規定孔3tとの前後方向のクリアランスCFと、前後のストッパと枠部品WPとの間隔とを同一に設定することにより、位置規定部35の溶接部に前後方向に作用する剪断力を低減して剥離損傷を防止することができる。 【0049】 このように枠収納部30内に挿入されると、枠部品WPは、下ガイドレール31に支持され上ガイドレール37により上後部が挟持されて横倒し姿勢で保持されるとともに、位置規定部35と位置規定孔3tとにより前後左右に所定クリアランス内で位置規定され、さらに前方の下ストッパ36と後方の上ストッパ39およびストッパ壁面34aとにより枠収納部からの脱落が阻止されて、枠収納部30内に収納保持される。枠部品WPの重心位置は、ヒンジ機構3,4および球払出装置16が設けられた正面視左側(横倒し姿勢における下側)に偏っており、ヒンジ機構が設けられた左側面を下向きにした横倒し姿勢で重量バランス的にも安定した状態で枠収納部30内に収納保持される。 【0050】 次に、以上のようにして各枠収納部30内に枠部品WPを収納保持したコンテナ台車20を搬送・保管するシステムについて図12および図13を参照して説明する。まず、枠部品製造工場(もしくは製造部門)において製造された複数の枠部品WPが上述のようにコンテナ台車20の複数の枠収納部30内にそれぞれ収納保持される。そして、このように枠部品WPを収納保持した複数のコンテナ台車20がトラックTRの荷台に積み込まれ、トラックTRを走行移動させて組立工場まで搬送される。 【0051】 コンテナ台車20はキャスター車輪22を有しており、作業者が押すなどして簡単に移動させることが可能であり、製造工場内で移動させて枠部品WPを収納させる作業を簡単に行うことができ、さらに、トラックTRの側まで移動させてトラックTRの荷台への積み込み作業も簡単に行うことができる。荷台に積み込んだ後は、キャスター車輪22のストッパ機構もしくはロック機構を作動させてコンテナ台車20を荷台上に固定保持する。なお、図12および図13においてはトラックTRおよびコンテナ台車20を模式的に示しており、コンテナ台車20の枠収納部30内に収納保持された枠部品WPも模式的に示している。 【0052】 組立工場まで走行移動したトラックTRは、図13に示すように、組立工場に設けられた搬入プラットホーム40aに荷台部分を横付けし、キャスター車輪22のストッパもしくはロックを解除し、コンテナ台車20を荷台から搬入プラットホーム40aに移動させる。このことから分かるように搬入プラットホーム40aはトラックTRの荷台とほぼ同一の高さに設定されている。搬入プラットホーム40aは入庫ステーション43に延びる搬入路40と繋がっており、トラックTRから搬入プラットホーム40aに移動されたコンテナ台車20は搬入路40上を入庫ステーション43までキャスター車輪22を利用して走行移動される。 【0053】 入庫ステーション43は、二基の入庫ターンテーブル44と、入庫ターンテーブル44から移動されてくるコンテナ台車20を載置させて入庫搬送レール46上を移動する入庫搬送台45とを備え、自動倉庫50の入口部分に沿って設けられている。自動倉庫50は、上下左右に二次元状に並んだ多数のコンテナ保管部51を有した倉庫棚を、前後に複数列(図13の例では8列)有して構成される。この自動倉庫50内において、一対の倉庫棚毎に倉庫棚の間にそれぞれ倉庫搬送レール53を有するとともに各倉庫搬送レール53上を移動する自動搬送装置52が設けられており、自動搬送装置52はコンテナ台車20を載置して上下に移動可能である。 【0054】 ここで、上記のように搬入路40上を入庫ステーション43まで移動されたコンテナ台車20は一台ずつ入庫ターンテーブル44上に載置されて90度方向転換され、入庫搬送台45上に移動される。入庫搬送台45は入庫搬送レール46の上を前後に移動可能であり、コンテナ台車20を載置した入庫搬送台45を所定の倉庫搬送レール53と対向する位置に移動させる。このとき、倉庫搬送レール53上を移動する自動搬送装置52を入庫搬送台45に対向する位置に移動させ、入庫搬送台45上に載置されたコンテナ台車20を自動搬送装置52上に移動させる。そして、自動搬送装置52を倉庫搬送レール53上で移動させるとともに上下移動させ、所定のコンテナ保管部51と横方向に対向する位置まで移動させ、コンテナ台車20をこのコンテナ保管部51内に搬入保管する。なお、入庫ステーション43から各コンテナ保管部51内への自動搬送装置52によるコンテナ台車20の搬送は、コンピュータ管理されて自動的に行われ、且つ各コンテナ台車20毎に保管されるコンテナ保管部51の位置管理がなされる。 【0055】 このように製造工場で製造された枠部品WPがコンテナ台車20に搭載されると、このコンテナ台車20がそのままトラックTRに積まれて組立工場まで輸送され、組立工場においてトラックTRの荷台から降ろされたコンテナ台車20はそのまま自動倉庫50の所定のコンテナ保管部51に搬入されて保管されるようになっている。 【0056】 自動倉庫50においてコンテナ台車20に収納されたまま保管されている枠部品WPは組立工場での組立の進行に基づき、必要に応じて順次組立工場に搬出される。このため、自動倉庫50における入庫ステーション43と反対側の出口部分に出庫ステーション60が設けられており、自動搬送装置52によりコンテナ保管部51から搬出されて搬送されてくるコンテナ台車20を出庫ステーション60で受け取るようになっている。出庫ステーション60は、前後に延びた出庫搬送レール62上を移動して自動搬送装置52によりコンテナ保管部51から搬送されてきたコンテナ台車20を受け取る出庫搬送台61と、出庫搬送台61からコンテナ台車20を受け取って90度の方向転換を行う出庫ターンテーブル63と、出庫ターンテーブル63により方向転換されたコンテナ台車20を受け取る搬出ステージ64とを有して構成される。 【0057】 ここで、例えば、組立工程の進行に応じてコンピュータから指令が出されると、自動搬送装置52が作動されて所定のコンテナ保管部51に収納保管されているコンテナ台車20を出庫ステーション60における出庫搬送台61と対向する位置に搬送する。そして、自動搬送装置52上から出庫搬送台61の上にコンテナ台車20が移動され、出庫搬送台61が出庫ターンテーブル63と対向する位置まで移動されてコンテナ台車20が出庫ターンテーブル63上に移動され、出庫ターンテーブル63により90度の方向転換がなされた後、コンテナ台車20は搬出ステージ64上に移動される。 【0058】 搬出ステージ64に隣接して搬出ロボット65が設けられており、この搬出ロボット65の搬出アームにより搬出ステージ64上に移動されたコンテナ台車20から枠部品WPが一つずつ取り出す。具体的には、搬送ロボット65はコンテナ台車20の枠収納部30にロボットハンドをアプローチさせて、各枠収納部の前面側に位置する上枠板1aの上下中間位置を前後に挟み込んでクランプし、上枠板側をわずかに持ち上げた傾斜姿勢で枠部品WPを枠収納部30から斜め前方に引き抜く。このとき、位置規定部35と位置規定孔3tとにクリアランスCLFが設けられており、ロボットハンドのクランプ基準位置と上枠板1aの配設位置とが所定範囲内でばらつきがあっても、このクリアランスCLF内で吸収できるように設定されている。このため、搬出ロボット65による取り出し時に、枠部品WPや搬出ロボット65に過大な負荷が作用して損傷させたり、コンテナ台車20振り回されたりするようなことがない。 【0059】 コンテナ台車20の各枠収納部30から順次引き出された枠部品WPは、搬送パレット70上に整列状態で載置される。搬送パレット70はパレット搬送レール71上を移動可能であり、枠部品WPを整列状態で搭載した搬送パレット70がこのレール71上を移動して垂直搬送設備75に搬送される。垂直搬送設備75は搬送パレット70を受け取ってこれを階上の組立ラインまで垂直搬送する。 【0060】 以上の説明から分かるように、コンテナ台車20は、枠部品製造工場で製造された枠部品WPが搭載されると、そのままトラックTRに搭載されて組立工場の自動倉庫50に搬入保管され、必要に応じてそのまま自動倉庫50から出庫ステーション60に搬出される。出庫ステーション60において搬出ロボット65により枠部品WPが取り出されて空になったコンテナ台車20は、一部はそのまま自動倉庫50内に戻されて保管され、必要に応じてトラックTRにより製造工場に搬送される。 【0061】 以上説明したように、本発明に係る枠部品収納装置によれば、下面レール部に設けられた下ガイド用側面ガイドにより枠部品の挿入位置及び挿入角度がガイドされ、下面レール部の前方部に上方に突出して設けられた側断面視円形の位置規定部により枠部品が位置決め保持される。このため、枠部品の搬送中に枠部品が摺動変位して枠部品の正面側の構成部材が傷つくようなことがなく、枠部品の損傷を抑制して遊技機構成部品の設計・デザインの自由度を向上させることができる。また、上方に突出する位置規定部が側断面視円形に形成されているため、枠部品を挿抜する際に外枠の下向き側面が位置規定部に乗り上げて移動したとしても傷つくようなことがない。従って、下面レール部に上方に突出する位置規定部を設けながら、外枠の下向き側面に対して損傷を与え難い位置決め保持構造を提供することができる。 【0062】 一方、本発明に係るコンテナ台車は、上述したように構成された弾球遊技機用枠部品収納装置を複数有して構成されたコンテナ本体と、このコンテナ本体の下面に設けられてコンテナ本体を移動自在に支持する複数のキャスター車輪とを備えて構成されるので、複数の枠部品をコンテナ台車にそのまま収納保持でき、さらに、このコンテナ台車を押すなどして自由に且つ簡単に移動させることができる。また、このように枠部品を収納したコンテナ台車をそのままトラックに積んで搬送することやそのまま倉庫に搬入することも容易であり、搬送および保管効率に優れる。 【0063】 なお、以上の説明に当たっては、弾球遊技機の代表例としてパチンコ機を示し、パチンコ機の枠部品に対して本願発明を適用した場合について説明したが、他の弾球遊技機、例えばアレンジボール機や雀球遊技機等の枠部品に対しても、同様に適用し同様の効果を得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】本発明に係る枠部品収納装置の要部構成を示す斜視図である。 【図2】上記枠部品収納装置の要部構成を示す側断面図である。 【図3】上記枠部品収納装置により収納保持される枠部品を有して構成されるパチンコ遊技機の正面図である。 【図4】上記パチンコ遊技機の背面図である。 【図5】上記パチンコ遊技機の左側面図である。 【図6】本発明に係るコンテナ台車の正面図である。 【図7】上記コンテナ台車の右側面図である。 【図8】上記コンテナ台車の平面図である。 【図9】上記枠収納部に枠部品を収納した状態を示す正面図である。 【図10】図9中のX矢視方向に見た断面図である。 【図11】図10中のXI矢視方向に見た平面図である。 【図12】本発明に係るコンテナ台車を用いて構成される部品搬送保管システム構成の一例を示す概略図である。 【図13】上記部品搬送保管システム構成を示す概略平面図である。 【符号の説明】 【0065】 WP 枠部品 1 外枠 2 前枠 3 上部ヒンジ機構 3a 外枠側の上ヒンジ金具 3b 前枠側の上ヒンジ金具 3t 位置規定孔(穴部) 4 下部ヒンジ機構 5 ガラス扉 20 コンテナ台車 21 コンテナ本体 22 キャスター車輪 30 枠収納部(枠部品収納装置) 31 下ガイドレール(下ガイドレール部材) 32 下面レール部(32h 固定孔) 33L 左側の下ガイド用側面ガイド部 33R 右側の下ガイド用側面ガイド部(33t トリム部材) 35 位置規定部 36 下ストッパ(下ストッパ部) 37 上ガイドレール(上ガイドレール部材) 38L 左側の上ガイド用側面ガイド部 38R 右側の上ガイド用側面ガイド部
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031783 【氏名又は名称】サミー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月7日(2006.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092897 【弁理士】 【氏名又は名称】大西 正悟
【識別番号】100115200 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 修之
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| 【公開番号】 |
特開2008−61789(P2008−61789A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242219(P2006−242219) |
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