| 【発明の名称】 |
弾球遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】巽 正吾
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| 【要約】 |
【課題】弾球遊技機において、発射数を変更可能にすること。
【構成】発射制御基板47は、設定変更が禁止された期間ではなく(S21:NO)、発射数選択装置7からの設定信号が入力されていれば(S22:入力)、その設定信号に対応する発射数を設定して(S23)、設定されている発射数となるように発射モータを制御する。設定変更が禁止された期間のときは(S21:YES)S22、S23をジャンプし、設定信号が入力されていないときは(S22:なし)S23をジャンプする。大当たり発生までは発射数を少なくし大当たりでは多くすることはできず、遊技店と遊技者とのバランスがよくなり、型式検定時の数値と使用時の数値との差を少なくできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有利化条件が成立すると遊技者に有利な遊技を実行する弾球遊技機において、 単位時間当たりの発射個数である発射数を設定するために遊技者によって操作される発射数設定手段と、 前記発射数設定手段によって設定された前記発射数で遊技球を発射する発射装置と、 少なくとも前記遊技者に有利な遊技の実行中は前記発射数設定手段による前記発射数の設定変更を許さない変更禁止手段と を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 【請求項2】 前記遊技者に有利な遊技は、大入賞口が開放作動する大当たり遊技であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。 【請求項3】 前記変更禁止手段は、前記大当たり遊技に付随して前記大当たり遊技の終了以後に開始される大当たり付随遊技状態が終了するまでは、前記発射数設定手段による前記発射数の設定変更を許さない ことを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。 【請求項4】 前記発射数設定手段によって設定された前記発射数並びに前記発射数の設定変更が可能であること又は該設定変更が許されないことを表示する発射数表示手段を備えた ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の弾球遊技機。 【請求項5】 遊技の進行を司る遊技制御基板であり、前記有利化条件が成立したか否かの判断を行い、前記有利化条件が成立すると前記大入賞口を開放作動させる遊技制御基板と、 遊技球払出装置を制御する払出制御基板と、 演出表示装置を制御する演出制御基板と、 発射装置の駆動源を制御する発射制御基板と を備え、 前記発射数を設定するための操作に応じて前記発射数設定手段が出力する設定信号は前記演出制御基板及び前記発射制御基板に入力され、 前記遊技制御基板が前記大当たり遊技の開始から終了まで継続して出力する大当たり信号は前記演出制御基板に入力され、また前記払出制御基板を介して前記発射制御基板に入力される構成であり、 前記発射制御基板は、 前記大当たり信号が入力されない状態では、前記設定信号が入力されると該設定信号によって指定された前記発射数にて遊技球を発射すべく前記発射装置の駆動源を制御し、 前記大当たり信号の入力中は前記設定変更禁止手段として機能して、前記発射数を変更せずに前記発射装置の駆動源を制御し、 前記演出制御基板は、 前記大当たり信号が入力されない状態では、前記設定信号が入力されると該設定信号によって指定された前記発射数を前記発射数表示手段に表示させ、 前記大当たり信号の入力中は前記発射数の設定変更が許されないことを前記発射数表示手段に表示させる ことを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、弾球遊技機の技術分野に属する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機等の弾球遊技機は、単位時間当たりの遊技球の発射個数を一定(例えば約100発/分)にしているのが普通である。なお、特開2002−143399号公報、特開2002−153644号公報には、1ゲームに使用する遊技球の発射個数を遊技者が選択可能にする技術が開示されている。 【特許文献1】特開2002−143399号公報 【特許文献2】特開2002−153644号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 弾球遊技機において単位時間当たりの遊技球の発射個数(以下、「発射数」という)を遊技者が選択可能にした場合、遊技者は大当たりを発生させるまでは発射数を少なくし大当たり中は発射数を多くすると予想できる。発射数がこのように選択されると、遊技店の売り上げ(大当たりを発生させるまでに使用する遊技球数)が少なくなり、また大当たり遊技に要する時間が短くなるので他の遊技者へのアピール効果が少ないという問題が生じる。 【0004】 また、弾球遊技機の型式検定における10時間テスト及び単位時間当たりの役物作動率と、実際に使用されたときのこれらに対応する数値とが大きく相違する可能性がある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1記載の弾球遊技機は、 有利化条件が成立すると遊技者に有利な遊技を実行する弾球遊技機において、 単位時間当たりの発射個数である発射数を設定するために遊技者によって操作される発射数設定手段と、 前記発射数設定手段によって設定された前記発射数で遊技球を発射する発射装置と、 少なくとも前記遊技者に有利な遊技の実行中は前記発射数設定手段による前記発射数の設定変更を許さない変更禁止手段と を備えたことを特徴とする。 【0006】 有利化条件は、例えば乱数抽選で当たりになる、表示装置に特定の図柄が表示される、遊技球が特定の領域を通過する等で成立する設定、これらの2つ又は3つのアンド条件で成立する設定とすればよいが、特に限定はない。 【0007】 遊技者に有利な遊技の典型例は請求項2記載の大入賞口が開放作動する大当たり遊技であるが、これに限定されるわけではない。 この弾球遊技機では、遊技者が発射数設定手段を操作して、単位時間当たりの発射個数すなわち発射数を設定すると、発射装置が、その設定された発射数で遊技球を発射する。つまり、遊技者は所望の発射数にて遊技できる。 【0008】 但し、少なくとも遊技者に有利な遊技の実行中は発射数設定手段による発射数の設定変更は許されない(変更禁止手段)ので、例えば少ない発射数が選択されているときに大当たりが発生すれば、その大当たり遊技中は少ない発射数のままで遊技することになる。 【0009】 従って、遊技店と遊技者とのバランスがよくなり、相互の公平性を実現できる。また、10時間テスト及び単位時間当たりの役物作動率については、型式検定時の数値と実際に使用されたときの数値との相違を完全に無くすことはできないまでも、その差を少なくする効果がある。 【0010】 なお、変更禁止手段は、発射数設定手段が操作されても発射数の設定変更を許さない構成であればよく、例えば発射数設定手段の操作を無効にする構成でもよいし、発射数設定手段からの信号を遮断する等の構成でもよい。 【0011】 請求項1の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機、すなわち前記遊技者に有利な遊技は、大入賞口が開放作動する大当たり遊技である弾球遊技機に適用するとよい。 また、大当たり遊技を行う弾球遊技機の場合、大当たり遊技の終了後に、大当たりを発生させるか否かの乱数抽選において当たりになる確率を高めたり(いわゆる確変)、その乱数抽選の結果を表示するための特別図柄の変動時間を短縮したり(いわゆる時短)することが多い。 【0012】 これら確変や時短は大当たり遊技に付随して大当たり遊技の終了以後に開始されるので、ここでは大当たり付随遊技状態と呼ぶ(但し、大当たり付随遊技状態は確変、時短に限るわけではない)。 【0013】 これら確変や時短も遊技者に有利な遊技の一種であるから、この大当たり付随遊技状態中も発射数設定手段による発射数の設定変更を許さないのが好ましい。つまり、請求項3記載のように、前記変更禁止手段は、前記大当たり遊技に付随して前記大当たり遊技の終了以後に開始される大当たり付随遊技状態が終了するまでは、前記発射数設定手段による前記発射数の設定変更を許さないことを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機が好ましい。 【0014】 ところで、遊技者は自身が設定した発射数を知っている方がよいし、現在の発射数を知った上でこれを変更する方がよい。また発射数の設定変更が可能な状態か否かも知った方がよい。そのためには、請求項4記載のように、前記発射数設定手段によって設定された前記発射数並びに前記発射数の設定変更が可能であること又は該設定変更が許されないことを表示する発射数表示手段を備えるとよい。 【0015】 請求項5記載の弾球遊技機は、 遊技の進行を司る遊技制御基板であり、前記有利化条件が成立したか否かの判断を行い、前記有利化条件が成立すると前記大入賞口を開放作動させる遊技制御基板と、 遊技球払出装置を制御する払出制御基板と、 演出表示装置を制御する演出制御基板と、 発射装置の駆動源を制御する発射制御基板と を備え、 前記発射数を設定するための操作に応じて前記発射数設定手段が出力する設定信号は前記演出制御基板及び前記発射制御基板に入力され、 前記遊技制御基板が前記大当たり遊技の開始から終了まで継続して出力する大当たり信号は前記演出制御基板に入力され、また前記払出制御基板を介して前記発射制御基板に入力される構成であり、 前記発射制御基板は、 前記大当たり信号が入力されない状態では、前記設定信号が入力されると該設定信号によって指定された前記発射数にて遊技球を発射すべく前記発射装置の駆動源を制御し、 前記大当たり信号の入力中は前記設定変更禁止手段として機能して、前記発射数を変更せずに前記発射装置の駆動源を制御し、 前記演出制御基板は、 前記大当たり信号が入力されない状態では、前記設定信号が入力されると該設定信号によって指定された前記発射数を前記発射数表示手段に表示させ、 前記大当たり信号の入力中は前記発射数の設定変更が許されないことを前記発射数表示手段に表示させる ことを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機である。 【0016】 この弾球遊技機においては、発射数を設定するための操作に応じて発射数設定手段が出力する設定信号は演出制御基板及び発射制御基板に入力されるから、演出制御基板及び発射制御基板は、その設定信号によって指定される発射数を認識できる。 【0017】 また、遊技制御基板が大当たり遊技の開始から終了まで継続して出力する大当たり信号は演出制御基板に入力され、また払出制御基板を介して発射制御基板に入力されるから、演出制御基板及び発射制御基板は大当たり遊技であることを認識できる。 【0018】 そして、発射制御基板は、大当たり信号が入力されない状態では、設定信号が入力されると該設定信号によって指定された発射数にて遊技球を発射すべく発射装置の駆動源(モータやソレノイド等)を制御し、大当たり信号の入力中は設定変更禁止手段として機能して、発射数を変更せずに発射装置の駆動源を制御する。 【0019】 また、演出制御基板は、大当たり信号が入力されない状態では、設定信号が入力されると該設定信号によって指定された発射数を発射数表示手段に表示させ、大当たり信号の入力中は発射数の設定変更が許されないことを発射数表示手段に表示させる。演出表示装置が発射数表示手段を兼ねてもよいし、演出表示装置とは別の表示装置を発射数表示手段としてそなえてもよい。 【0020】 遊技の進行を司る遊技制御基板に発射数設定手段の信号を入力するのは、不正行為を防止する上から好ましくはない。また、遊技球払出装置を制御する払出制御基板は、遊技制御基板と双方向通信可能になっていることが多いので、これに発射数設定手段の信号を入力するのも好ましくない。 【0021】 一方、演出制御基板及び発射制御基板は、遊技制御基板側からの一方向通信とされていて、これらから遊技制御基板へは信号を入力できないから、これらに発射数設定手段が出力する設定信号を入力するなら問題はない。そして、請求項5記載の構成とすることで、大当たり遊技の開始前は遊技者は所望の発射数にて遊技でき、大当たり遊技中はそのままの発射数で遊技することになる。また、発射数表示手段を見れば、現在の発射数と発射数の設定変更が可能な状態か否かを知ることができる。 【0022】 更に、遊技制御基板が上述の大当たり付随遊技状態(確変や時短)の開始から終了まで継続してその状態中であることを示す信号を出力し、これも大当たり信号と同様に演出制御基板と、払出制御基板を介して発射制御基板とに入力される構成にすれば、演出制御基板及び発射制御基板は大当たり付随遊技状態であることを認識できるから、大当たり付随遊技状態のときも発射数設定手段による発射数の設定変更を許さない構成にできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。 [実施例] 弾球遊技機の一種である本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、長方形の外枠2に軸支された前面枠3を備えている。 【0024】 前面枠3に設けられた円形の窓4には板ガラスが二重にはめ込まれており、その背後に遊技盤30(図2参照)が収納されている。 窓4の下方にては上皿6が前面枠3に取り付けられており、上皿6の向かって右側には発射数設定手段としての発射数選択装置7が取り付けられている。 【0025】 本実施例の発射数選択装置7は、図3(a)に示すように、60発/分の発射数を選択するためのボタン71a、70発/分を選択するためのボタン71b、80発/分を選択するためのボタン71c、90発/分を選択するためのボタン71d及び100発/分を選択するためのボタン71eを備える構成を採用している。詳細は後述するが、遊技者が所望の発射数に対応するボタン71a〜71eを択一的にオン操作すれば、その発射数を選択できる。また、一旦選択した後に別のボタン71a〜71eをオン操作することで発射数の選択を変更できる。 【0026】 この他に、同図(b)に示すようにスライド溝72aに沿って左右にスライドするスライド摘み72bにて適宜範囲(図示の例では60〜100発/分)で発射数を選択できる構成、同図(c)に示すように−ボタン73aと+ボタン73bとを備えて、適宜単位(例えば10発単位)で発射数を増(+ボタン73b)、減(−ボタン73a)できる構成、同図(d)に示すようにON/OFFボタン74により例えば100発/分(OFF)と70発/分(ON)とを切り替える構成などを採用できる。 【0027】 前面枠3の下方には下皿8、発射ハンドル9、灰皿5等を備える下部ユニット11が外枠2に取り付けられている。発射ハンドル9を時計回りに回動操作すれば発射装置(図1には示さない)が稼働して、上皿6から供給された遊技球を遊技盤30に向けて発射する。 【0028】 このパチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ機であり、図2に示すように、遊技盤30には外レール31と内レール32とによって囲まれた略円形の遊技領域33が形成されている。 【0029】 遊技領域33の中央部にはセンターケース34が装着されており、そのセンターケース34にて取り囲まれるようにして演出表示装置37(全体の図示は省略)のLCDパネル37aが配されている。なお、演出表示装置37は発射数表示手段としても機能する。 【0030】 センターケース34には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。また、上部(LCDパネル37aの上方)には、特別図柄表示装置35が装着されている。 【0031】 センターケース34の左右には通過口である普通図柄始動口38が配され、センターケース34の直下にはチューリップ式の普通電動役物が特別図柄始動口39として設置されている。この特別図柄始動口39には普通図柄表示装置40が付属し、遊技球が普通図柄始動口38を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると(普通図柄表示装置40に当たりの普通図柄が表示されると)設定時間だけ開放される。本実施例ではこの設定時間は、通常確率中は約0.3秒であるが高確率中と時短中は約2.6秒とされる。ただし、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。 【0032】 特別図柄始動口39の下方には大入賞口42aを有する大入賞装置42が配され、その左右には各2つの普通入賞口43が配されている。 なお、遊技盤30には、多数の遊技釘が植設されているが、これらは周知であるので図示と説明を省略する。 【0033】 本実施例のパチンコ機1の制御系は図4の通りに構成されている。 このパチンコ機1は、遊技制御基板45、払出制御基板46、発射制御基板47、演出制御基板48及び音・ランプ制御基板49を備えている。 【0034】 遊技制御基板45と払出制御基板46とは双方向に通信可能に接続されており、払出制御基板46と発射制御基板47とは払出制御基板46からの一方向の通信のみ可能に接続されている。遊技制御基板45と演出制御基板48とは中継基板50を介して接続され、遊技制御基板45から中継基板50へ、中継基板50から演出制御基板48へ各々一方向の通信のみ可能に接続されている。また演出制御基板48と音・ランプ制御基板49とは演出制御基板48からの一方向の通信のみ可能に接続されている。 【0035】 詳細の図示は省略するが、これらの制御基板はいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、遊技制御基板45には各種の抽選や選択に使用する乱数カウンタ(複数)が備えられ、音・ランプ制御基板49には音源ICが備わっている。一方、中継基板50は、単に通信を中継するのみの基板でありCPU等は備わっていない。 【0036】 発射数選択装置7は発射制御基板47と演出制御基板48に接続されており、ボタン71a〜71eがオン操作されたときに発射数選択装置7が出力する設定信号(ボタン71a〜71e、すなわちそれらに対応する発射数を識別可能な信号である)がそれぞれに入力される。 【0037】 遊技制御基板45には、特別図柄始動口39(これへの入賞球を検出する始動入賞検出スイッチ)、普通図柄始動口38(これを通過する遊技球を検出する通過球検出スイッチ)、大入賞口42aへの入賞球を検出するカウントスイッチ、普通入賞口43への入賞球を検出する一般入賞口スイッチ、下皿8が満杯状態になったことを検出する満タンスイッチ、球タンクが空状態になったことを検出する球切れスイッチ、発射ハンドル9に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチスイッチ等の検出信号が入力される。 【0038】 遊技制御基板45は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御基板46、発射制御基板47、演出制御基板48、音・ランプ制御基板49に出力したり、また大入賞口42aの開閉板を駆動する大入賞口ソレノイド、特別図柄始動口39を開閉する普通役物ソレノイド、特別図柄表示装置35、普通図柄表示装置40、特図保留数表示装置及び普図保留数表示装置を制御し、さらに外部接続端子装置を介して外部(ホールコンピュータ)に入賞や大当たり等の情報を出力する。なお、遊技制御基板45が大当たり遊技中に出力する大当たり信号、高確率状態の開始から終了まで出力する確変信号及び時短状態の開始から終了まで出力する時短信号は、外部接続端子装置(ホールコンピュータ)に送信されるだけでなく、払出制御基板46と演出制御基板48にも送信される。 【0039】 払出制御基板46は、遊技制御基板45から送られてくるコマンドに応じて玉切モータ(払出装置)を稼働させて賞球を払い出させる。また遊技制御基板45から送られてくるコマンドを発射制御基板47に転送する。なお、CRユニットが付属する場合は、CR精算表示装置を介して貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニットとデータを送受し、貸出要求信号に応じて玉切モータを稼働させて貸球を払い出させ、CRユニットに挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。 【0040】 発射制御基板47は、遊技制御基板45(実際には、発射制御基板47)から送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル9の回動信号及び発射停止スイッチ(発射停止SW)の信号に基づいて発射装置の発射モータを制御して遊技球を発射及び停止させ、タッチランプの点灯を制御する。また、遊技制御基板45が出力した大当たり信号、確変信号及び時短信号は、払出制御基板46経由で発射制御基板47に入力される。 【0041】 演出制御基板48は、LCDパネルユニット及び付属ユニットと共に演出表示装置37を構成している。上述のLCDパネル37aはLCDパネルユニットの一部である。演出制御基板48は、遊技制御基板45から送られてくるコマンドに応じてLCDパネルユニットすなわちLCDパネル37aの表示を制御する。また遊技制御基板45から送られてくるコマンドを音・ランプ制御基板49に転送したり、自身が生成したコマンドを音・ランプ制御基板49に送信する。 【0042】 音・ランプ制御基板49は、演出制御基板48から送られてくるコマンドに応じて、音声信号を生成し、その音声信号にてスピーカを駆動して音声を出力し、また各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御する。 【0043】 次にパチンコ機1の動作を説明するが、上述したように第1種パチンコ機であるから公知の部分については支障の無い範囲で説明を省略する。 まず、図4に従って遊技制御基板45が実行する大当たり制御処理を説明する。この制御処理も公知であるが本発明に関わりがあるので、ここでは概要を説明する。 【0044】 この処理では、遊技制御基板45は、特別図柄始動口39への入賞(特別図柄始動入賞)が検出されると(S1:YES)、大当たり抽選用の当否乱数等の各種乱数を該当のカウンタから読み込んで、この当否乱数が判定テーブルに記録されている当たり値のいずれかと一致するか否かによって抽選を行う(S2)。なお、公知の保留記憶が行われるが、これについては説明を省略する。 【0045】 S2の抽選には、通常確率判定テーブルを用いる通常確率抽選と高確率判定テーブルを用いる高確率抽選とがある。高確率判定テーブルに記録されている当たり値の個数は通常確率判定テーブルに記録されている当たり値の個数よりも多く(例えば5倍ほど)、高確率判定テーブルを用いる高確率抽選の方が当たりの確率が高い。S2の抽選は通常確率抽選又は高確率抽選が択一的に行われるのであるが、そのどちらで抽選を行うかの設定は大当たり遊技の終了に伴ってなされる。 【0046】 当否乱数がいずれかの当たり値と一致、すなわち大当たりなら(S3:YES)、特別図柄表示装置35を制御して図柄の変動表示を行わせてから大当たり図柄を確定表示させる(S4)。一方、抽選が外れなら(S3:NO)、特別図柄表示装置35を制御して図柄の変動表示を行わせてから外れ図柄を確定表示させる(S5)。また、S4、S5で変動表示を開始させるときには、S2での抽選結果(当たりか外れか)と変動表示に要する時間(変動時間)をコマンドデータとして演出制御基板48に送信する。すると、演出制御基板48はLCDパネル37aに図柄変動やキャラクタアクション等の演出表示を行わせて、上述の特別図柄表示装置35による図柄を確定表示とほぼ同時に、大当たり又は外れを表示させる。 【0047】 そして、大当たり確定図柄が確定表示されると、大当たり遊技(第1の特別遊技)が実行される(S6)。本実施例の大当たり遊技は周知の第1種パチンコ機と同様であるので、説明は省略する。なお、大当たり図柄が確定表示された際に行われる大当たり遊技の内容、形態などはこれに限るわけではなく、通常の遊技状態よりも遊技者に有利な状態であればよい。 【0048】 大当たり遊技が終了すると、確率変動か否かが判断される(S7)。確率変動か否かの確変抽選は、大当たり抽選用の当否乱数とともに読み込んだ確変抽選乱数が確変値(つまり当たり)であるか否かの抽選であるが、実際にはS2の抽選処理の一部として行われており、ここではその結果を参照することになる。 【0049】 確変抽選に当たっていれば(S7:YES)、S2の抽選で使用する判定テーブルとして高確率判定テーブルを設定する(S8)。これにより、以後のS2の抽選では高確率判定テーブルが使用される(高確率状態になる)。 【0050】 一方、確変抽選が外れなら(S7:NO)、S2の抽選で使用する判定テーブルとして通常確率判定テーブルを設定する(S9)。これにより、以後のS2の抽選では通常確率判定テーブルが使用される(通常確率状態になる)。 【0051】 そして、通常確率判定テーブルの設定(S9)に続いて、時短状態を開始する(S10)。 高確率状態は大当たりの確率が高まるので遊技者に有利な状態といえる。また、時短状態は特別図柄の変動時間が通常よりも短縮されるので、単位時間当たりの特別図柄の表示可能回数が多くなり、単位時間当たりの大当たりの発生可能性が高まるので遊技者に有利な状態といえる。しかも、高確率中と時短中は特別図柄始動口39の開放時間(上限)が約2.6秒とされて、これに入賞しやすくなるので、この点からも遊技者に有利な状態といえる。 【0052】 次に、発射数選択装置7に関連して発射制御基板47と演出制御基板48が行う処理を説明する。 図6に示す発射数設定処理では、発射制御基板47は発射数の設定変更が禁止されているか否かを判断する(S21)。具体的には、大当たり信号、確変信号又は時短信号が入力されていれば発射数の設定変更が禁止されている期間であるから、これらの信号の有無を判断する。 【0053】 設定変更が禁止された期間ではなく(S21:NO)、発射数選択装置7からの設定信号が入力(ボタン71a〜71eがオン操作)されていれば(S22:入力)、その設定信号に対応する発射数を設定して(S23)、設定されている発射数となるように発射モータを制御する(S24)。 【0054】 また、設定変更が禁止された期間のときは(S21:YES)S22、S23をジャンプしてS24を実行し(変更禁止手段)、設定信号が入力されていないときは(S22:なし)、S23をジャンプしてS24を実行する。 【0055】 なお、デフォルト(パチンコ機1の起動時)の発射数は100発/分であるから、発射数選択装置7を操作しなくても遊技球は発射される。 図7に示す発射数表示処理では、演出制御基板48は設定されている発射数を演出表示装置37のLCDパネル37aに表示させる(S31)。 【0056】 この発射数(後述する設定変更の可否も)が表示される発射数表示領域はLCDパネル37aの一部分(例えば左下隅)であり、上述した特別図柄の変動表示に伴う演出表示には支障がない。 【0057】 続いて発射数の設定変更が禁止されているか否かを判断する(S32)。この判断は上記S21と同様に、大当たり信号、確変信号又は時短信号の有無に基づく。 設定変更が禁止された期間のときは(S32:YES)、発射数の設定変更ができない旨をLCDパネル37aの発射数表示領域に表示させる(S33)。 【0058】 設定変更が禁止されていないときは(S32:NO)、発射数の設定変更ができる旨をLCDパネル37aの発射数表示領域に表示させる(S34)。 そして、発射数選択装置7からの設定信号が入力(ボタン71a〜71eがオン操作)されていれば(S35:入力)、その設定信号に対応する発射数をLCDパネル37aの発射数表示領域に表示させる(S36)。 【0059】 以上説明したように、本実施例のパチンコ機1は、遊技者がボタン71a〜71eをオン操作すると、発射数選択装置7が操作されたボタン71a〜71eに対応する設定信号(発射数を指定する信号)を出力し、この設定信号は演出制御基板48及び発射制御基板47に入力される。 【0060】 発射制御基板47は、大当たり信号、確変信号、時短信号のいずれもが入力されない状態では、設定信号が入力されると設定信号によって指定された発射数に設定を更新して、設定されている発射数で遊技球を発射すべく発射モータを制御し、大当たり信号、確変信号又は時短信号の入力中は発射数の設定を変更せず、そのときに設定されている発射数で遊技球を発射すべく発射モータを制御する。 【0061】 従って、大当たりが発生するまでは少ない発射数を選択し、大当たりが発生すれば発射数を多くすることはできず、その大当たり遊技中も少ない発射数のままで遊技することになる。これにより、遊技店と遊技者とのバランスがよくなり、相互の公平性を実現できる。また、10時間テスト及び単位時間当たりの役物作動率については、型式検定時の数値と実際に使用されたときの数値との相違を完全に無くすことはできないまでも、その差を少なくする効果がある。 【0062】 また、演出制御基板48は、大当たり信号、確変信号、時短信号のいずれもが入力されない状態では、発射数の設定変更が可能である旨を演出表示装置37の発射数表示領域に表示させ、設定信号が入力されると設定信号によって指定された発射数を演出表示装置37の発射数表示領域に表示させる。一方、大当たり信号、確変信号又は時短信号の入力中は発射数の設定変更が不可能である旨を演出表示装置37の発射数表示領域に表示させ、そのときに設定されている発射数も発射数表示領域に表示させる。 【0063】 従って、遊技者は現在の発射数又は自身が設定した発射数を知ることができるし、発射数の設定変更が可能な状態か否かも分かる。 なお、本実施例のパチンコ機1では、演出制御基板48及び発射制御基板47は、遊技制御基板45側からの一方向通信とされていて、これらから遊技制御基板45へは信号を入力できないから、これらに発射数選択装置7が出力する設定信号を入力する構成としても不正行為に利用されるおそれはない。 [その他] 実施例では発射数選択装置7が出力する設定信号を演出制御基板48及び発射制御基板47に入力する構成を採用しているが、図8に示すように発射数選択装置7が出力する設定信号を遊技制御基板45に入力して、遊技制御基板45から払出制御基板46経由で発射制御基板47に、遊技制御基板45から中継基板50経由で演出制御基板48に入力する構成にしてもよい。また、この場合、遊技制御基板45から直接発射制御基板47に入力する構成にしてもよい。 【0064】 或いは図9に示すように、発射数選択装置7が出力する設定信号を払出制御基板46に入力して、払出制御基板46から発射制御基板47に、遊技制御基板45及び中継基板50経由で演出制御基板48に入力する構成にしてもよい。 【0065】 なお、実施例及び上記2つの例において、演出制御基板48と音・ランプ制御基板49の位置を入れ替えても構わない。 【図面の簡単な説明】 【0066】 【図1】実施例のパチンコ機の正面図。 【図2】実施例の遊技盤の正面図。 【図3】発射数選択装置の構成の例示図。 【図4】実施例のパチンコ機の電気ブロック図。 【図5】実施例の遊技制御基板が実行する大当たり制御処理のフローチャート。 【図6】実施例の発射制御基板が実行する発射数設定処理のフローチャート。 【図7】実施例の演出制御基板が実行する発射数表示処理のフローチャート。 【図8】発射数選択装置の接続位置の変形例説明図(1)。 【図9】発射数選択装置の接続位置の変形例説明図(2)。 【符号の説明】 【0067】 1・・・パチンコ機(弾球遊技機)、 7・・・発射数選択装置(発射数設定手段)、 9・・・発射ハンドル、 30・・・遊技盤、 33・・・遊技領域、 37・・・演出表示装置、 39・・・特別図柄始動口、 42・・・大入賞装置、 45・・・遊技制御基板、 46・・・払出制御基板、 47・・・発射制御基板、 48・・・演出制御基板、 49・・・音・ランプ制御基板。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395018239 【氏名又は名称】株式会社高尾
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082500 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉
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| 【公開番号】 |
特開2008−55045(P2008−55045A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237873(P2006−237873) |
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