| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】武内 厳
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| 【要約】 |
【課題】遊技領域における遊技釘のレイアウトを設計しやすくすることが出来ると共に、大型のセンター役物を有利に設けることが出来る、新規な構造のパチンコ機を提供することを、目的とする。
【構成】遊技領域34に向けて発射されてきた遊技球を直接当てさせて勢いをなくさせてから流下させる遊技球衝突面70を、遊技領域34に設けられたセンター役物50の外表面58において遊技球飛出口48よりも上方に設けられた衝撃吸収部材68の遊技球飛出口48側の表面によって形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤に形成されて、多数本の遊技釘が打ち込まれた遊技領域と、 前記遊技盤に設けられて、前記遊技領域へ向けて発射された遊技球を該遊技領域へ誘導する誘導通路と、 該誘導通路によって誘導されてきた前記遊技球が前記遊技領域に飛び出す際に通過する遊技球飛出口と、 前記遊技領域に設けられたセンター役物と、 該センター役物の外表面において、前記遊技球飛出口よりも上方に設けられた衝撃吸収部材と、 該衝撃吸収部材の前記遊技球飛出口側に位置する表面によって形成されており、該遊技球飛出口から前記遊技領域に飛び出してきた前記遊技球を直接当てさせて勢いをなくさせてから流下させる遊技球衝突面と を、備えていることを特徴とするパチンコ機。 【請求項2】 前記センター役物の外表面に段状部分が形成されており、かかる段状部分に前記衝撃吸収部材が設けられていると共に、該衝撃吸収部材によって該段状部分の上側角部が覆い隠されている請求項1に記載のパチンコ機。 【請求項3】 前記衝撃吸収部材の上端面が前記遊技球飛出口側へと下る傾斜面とされている請求項1又は2に記載のパチンコ機。 【請求項4】 前記センター役物の外表面において、前記衝撃吸収部材を挟んで前記遊技球飛出口とは反対側の面が該遊技球飛出口とは反対側に下る誘導面とされており、前記遊技球が該誘導面を転動することによって前記遊技領域の下端に設けられたアウト口に誘導されるようになっている請求項1乃至3の何れか1項に記載のパチンコ機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技盤に形成された遊技領域に対してセンター役物が設けられたパチンコ機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、パチンコ機においては、遊技者を楽しませるための演出に様々な工夫が施されている。具体的には、例えば、大型の液晶表示器を用いて、迫力のある図柄変動や演出画像を画面に表示したり、大型の可動物を動かしたりすること等が行われている。 【0003】 ところで、演出に用いられる可動物は、液晶表示器の表示画面を取り囲むようにして遊技領域に設けられたセンター役物に設けられていることがある。また、上述の如く、近年では、大型の液晶表示器が用いられる傾向にある。その結果、センター役物の全体サイズが大きくなってきており、それに伴って、遊技領域に占めるセンター役物の割合も大きくなってきている。 【0004】 そこにおいて、遊技領域には、多数本の遊技釘が設けられているが、これら多数本の遊技釘の役割は、(1)発射されたきた遊技球の勢いをなくす役割と、(2)遊技球の流下方向を変化させて、遊技領域における特定の領域、具体的には、例えば、入賞装置が設けられた領域へ遊技球を導く役割とに大別することが出来る。そして、遊技領域における遊技釘のレイアウトを設計する際には、上記(1)の役割を果たす遊技釘が、遊技領域を流下する遊技球の流下開始位置等を設定する観点から、特に重要になってくる。 【0005】 しかしながら、上述の如く、センター役物が遊技領域に占める割合が大きくなってくると、これまで上記(1)の役割を果たす遊技釘が設けられていた領域が狭くなるおそれがあり、そうすると、これまでとは異なる領域において上記(1)の役割を果たす遊技釘を設ける必要が出てくる。その結果、遊技領域における遊技釘のレイアウトの設計が、これまでよりも難しくなるおそれがある。 【0006】 なお、特許文献1には、遊技盤に配置されたセンター役物の側面部分に対して衝撃力吸収材を取り付けておき、かかる衝撃力吸収材に当たった玉の衝撃力を吸収するパチンコ機が記載されている。このようなパチンコ機においては、センター役物を保護することは可能となる。しかしながら、遊技領域に向けて発射されてきた遊技球が衝撃力吸収材に対して最初に当たる訳ではないことから、遊技領域における遊技釘のレイアウトの設計が簡単になる訳ではない。 【0007】 【特許文献1】特開2003−62202号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、遊技領域における遊技釘のレイアウトを設計しやすくすることが出来ると共に、大型のセンター役物を有利に設けることが出来る、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。 【0010】 本発明のパチンコ機は、多数本の遊技釘が打ち込まれた遊技領域が遊技盤に形成されており、かかる遊技領域にセンター役物が設けられていることを、特徴とする。また、本発明のパチンコ機は、遊技領域へ向けて発射された遊技球を遊技領域へ誘導する誘導通路を備えていることも、特徴とする。更に、本発明のパチンコ機は、センター役物の外表面において、誘導通路によって誘導されてきた遊技球が遊技領域に飛び出す際に通過する遊技球飛出口よりも上方に衝撃吸収部材が設けられていることも、特徴とする。更にまた、本発明のパチンコ機は、遊技球飛出口から遊技領域に飛び出してきた遊技球を直接当てさせて勢いをなくさせてから流下させる遊技球衝突面が、衝撃吸収部材の遊技球飛出口側に位置する表面によって形成されていることも、特徴とする。 【0011】 このような本発明に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技領域に向けて発射されてきた遊技球を直接当てさせて勢いをなくさせてから流下させる遊技球衝突面が、遊技領域に設けられたセンター役物の外表面において遊技球飛出口よりも上方に設けられた衝撃吸収部材の遊技球飛出口側の表面によって形成されていることから、遊技球を遊技球衝突面に当てると、かかる遊技球衝突面の形成された位置から遊技球が遊技領域を流下するようになる。これにより、遊技領域を流下する遊技球のスタート地点と流下開始時の速さを略一定にすることが可能になる。その結果、遊技領域における遊技釘のレイアウトを設計する際において、遊技領域に向けて発射されてきた遊技球の勢いをなくすための遊技釘を設ける必要がなくなり、また、かかる遊技釘に当たった遊技球のその後の様々な動きを考慮して遊技釘を設ける必要もなくなる。 【0012】 従って、本発明のパチンコ機においては、遊技領域における遊技釘のレイアウトを設計しやすくすることが可能となる。 【0013】 また、本発明においては、上述の如く、遊技領域に向けて発射されてきた遊技球の勢いをなくすための遊技釘を設ける必要がなくなることから、かかる遊技釘を設けるために必要であった領域にまでセンター役物の配設スペースを広げることが可能となる。 【0014】 従って、本発明のパチンコ機においては、大型のセンター役物を有利に設けることが可能となる。 【0015】 なお、本発明において、センター役物とは、遊技領域の略中央部分に設けられる役物であれば、特に限定されることはなく、例えば、液晶表示器やドットマトリクス等の表示装置を備えているものや、遊技球が入球可能な入賞口を備えているもの等が、何れも、採用され得る。 【0016】 また、本発明において、遊技球飛出口とは、誘導通路の終端部分に形成される。 【0017】 更にまた、本発明において、衝撃吸収部材の形成材料としては、遊技球飛出口から遊技領域に飛び出してきた遊技球が当たった際に遊技球の勢いをなくさせることが可能な程度の減衰特性を有していれば、特に限定されることはなく、例えば、特開2003−214490号公報等に記載されているシリコーンを主原料とするゲル状素材や、特開2004−300342号公報等に記載されている、高分子材料を母材とし、その双極子モーメント量を増大させる活性成分が配合されたもの,特開2004−27196号公報等に記載されているポリプロピレン系樹脂発泡成形体,特開2003−26752号公報等に記載されているポリウレタンを成分として含むもの,特開平5−331364号公報等に記載されている硬質ポリウレタンフォーム,特開平9−202857号公報等に記載されている高分子有機材料と軟化剤とを含む熱可塑性材料からなるもの,特開平9−157434号公報等に記載されているシリコンゴムに微小中空ビーズを混入したもの等が採用される。 【0018】 また、本発明において、遊技球衝突面は、遊技球飛出口から遊技領域に飛び出してきた遊技球の飛来方向に対する傾斜角度が大きくされていることが望ましく、より好適には、遊技球の飛来方向に対して略直交とされる。 【0019】 更にまた、本発明のパチンコ機においては、センター役物の外表面に段状部分が形成されており、かかる段状部分に衝撃吸収部材が設けられていることが望ましい。これにより、衝撃吸収部材を配設するためのスペースを有利に確保することが可能となる。 【0020】 そこにおいて、上述の如き構成を採用する場合、段状部分の上側角部が衝撃吸収部材によって覆い隠されていることが望ましい。これにより、衝撃に弱い部分に対して衝撃力が加わることを有利に軽減乃至は回避することが可能となる。その結果、センター役物の耐久性を高めることが可能となる。 【0021】 また、本発明のパチンコ機においては、衝撃吸収部材の上端面が遊技球飛出口側へ下る傾斜面とされていることが望ましい。これにより、遊技領域に向けて発射されてきた遊技球が衝撃吸収部材の上端面に載った場合であっても、かかる遊技球が衝撃吸収部材の上端面に停留しないようにすることが可能となる。 【0022】 さらに、本発明のパチンコ機においては、センター役物の外表面において、衝撃吸収部材を挟んで遊技球飛出口とは反対側の面が遊技球飛出口とは反対側に下る誘導面とされており、遊技球が誘導面を転動することによって遊技領域の下端に設けられたアウト口に誘導されるようになっていることが望ましい。これにより、遊技者が遊技球衝突面を狙って遊技球を発射するようにさせることが可能となる。その結果、遊技領域を流下する遊技球の流下開始地点を略一定にすることが有利に実現され得ることとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。 【0024】 図1には、本発明の第一の実施形態としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、機体の外郭を為す外枠12の開口前面側において、縦長方形の中枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられた構造とされている。また、中枠14には、後述する遊技領域34が形成された遊技盤16(図2参照)が着脱自在に組み付けられており、かかる遊技領域34が、中枠14に対して開閉可能に組み付けられたガラス扉18によって保持されているガラス板20を通して遊技者に視認されるようになっている。そして、中枠14に設けられた操作ハンドル22に対して回動可能に装着された操作レバー24が遊技者に回動操作されることにより、中枠14に設けられた打球供給皿26に貯留されている遊技球が、図示しない球送り機構を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技領域34に向けて発射されるようになっている。 【0025】 続いて、中枠14に組み付けられている遊技盤16について説明する。この遊技盤16は、図2に示されているように、ラワン合板によって形成された遊技板28の表面側にレールセット30とコーナー飾り32が設けられた構造とされている。そして、これらレールセット30とコーナー飾り32によって、略円形の遊技領域34が遊技板28の表面側に区画形成されている。 【0026】 また、レールセット30を構成する内側レール36と外側レール38は、それらの一部分が所定の間隔で並行に配設されている。これにより、図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域34に誘導する誘導通路40が、遊技板28の下端部分から時計回り(右回り)の方向に遊技板28の上端近くまで形成されている。 【0027】 そこにおいて、内側レール36の終端部分には、球戻り防止部材42が設けられている。この球戻り防止部材42は、一端側が円弧状に湾曲せしめられた帯板状ばね片44の他端側が内側レール36の終端部分に取り付けられる取付片46に固定された構造とされている。そして、取付片46が内側レール36の終端部分に取り付けられた状態で、円弧状に湾曲せしめられた帯板状ばね片44の一端側は、外側レール38の内側面に当接乃至は近接位置せしめられている。これにより、誘導通路40の出口となる遊技球飛出口48は、球戻り防止部材42における帯板状ばね片44によって塞がれた状態となる。その結果、誘導通路40から遊技領域34への遊技球の移動は、遊技球が帯板状ばね片44を遊技領域34側(外側レール38とは反対の側)へ押しのけることで許容されるようになっているが、遊技領域34から誘導通路40への遊技球の移動は、帯板状ばね片44が外側レール38の内側面に当接することで阻止されるようになっている。 【0028】 上述の如く、球戻り防止部材42の帯板状ばね片44によって誘導通路40と分断された遊技領域34には、センター役物50が設けられている。このセンター役物50は、ABSによって形成されており、全体として額縁形状を呈している。そして、センター役物50の中央部分に形成された開口窓52を通じて、遊技板28の裏側に配設された液晶表示器の表示画面54が遊技者に視認されるようになっている。 【0029】 また、センター役物50には、液晶表示器の表示画面54の前方を遊技球が落下することを防止するために、ガラス扉18が閉じられた状態でガラス板20の近くまで突出する庇状部分56が設けられている。そこにおいて、本実施形態の庇状部分56は、開口窓52の上側縁部分を含んで開口窓52の周囲を半周以上に亘って取り囲むように設けられている。 【0030】 さらに、本実施形態の庇状部分56の外表面としての外周面58には、センター役物50の幅方向(図2中の左右方向)中央よりも遊技球飛出口48側において、段差面60が形成されている。そこにおいて、本実施形態の段差面60は、その縦方向(図2中の上下方向)及び横方向(図2において紙面に垂直な方向)の寸法が、何れも、遊技球の直径よりも大きくされている。そして、かかる段差面60を挟んで遊技球飛出口48側が低位置面62とされている一方、遊技球飛出口48とは反対側が高位置面64とされている。即ち、本実施形態では、センター役物50の庇状部分56の外周面58に対して、段差面60と高位置面64を含んで構成された段状部分66が形成されているのである。 【0031】 なお、本実施形態では、遊技板28にセンター役物50が取り付けられた状態で、高位置面64は、遊技球が1個通過することが出来る程度の隙間をあけて、外側レール38やコーナー飾り32,内側レール36に対向位置せしめられている。 【0032】 また、センター役物50の庇状部分56の外周面58には、衝撃吸収部材68が設けられている。そこにおいて、本実施形態の衝撃吸収部材68は、シリコーンを主原料とするゲル状素材によって形成されており、全体としてシート形状を呈している。また、本実施形態の衝撃吸収部材68は、後述する遊技球衝突面70に衝突した遊技球を、低位置面62上に落下させた後、かかる低位置面62上で転動させることが可能な程度の減衰特性を有していれば良く、より好適には、遊技球衝突面70に沿って略真下に落下させることが可能な程度の減衰特性を有することとされる。このような衝撃吸収部材68は、段差面60の全体に対して接着剤で貼り付けられることにより、センター役物50の庇状部分56の外周面58に設けられている。即ち、本実施形態では、衝撃吸収部材68の縦方向(図2中の上下方向)及び横方向(図2において紙面に垂直な方向)の寸法が、何れも、遊技球の直径よりも大きくされているのである。なお、本実施形態における衝撃吸収部材68の上端面は、高位置面64に対して滑らかに接続されるようになっている。 【0033】 さらに、本実施形態では、衝撃吸収部材68において段差面60に貼り付けられているほうとは反対側の面(以下、遊技球衝突面70と称する)は、遊技球飛出口48よりも上方に位置せしめられており、遊技球飛出口48から遊技領域34へ飛び出してきた遊技球が当たる方向に対して、略直交する方向に広がっている。 【0034】 上述の如きセンター役物50が設けられた遊技領域34には、その他に、遊技球の入賞により賞球(遊技球)が払い出される普通入賞装置72や遊技球の入賞により液晶表示器の表示画面54において複数の変動図柄(図示せず)の変動を開始する始動入賞装置74,液晶表示器の表示画面54において複数の変動図柄が所定の図柄組み合わせで停止表示された場合に所定の開放条件に基づく扉の開放制御により遊技球が入賞可能となる特別可変入賞装置76等の各種入賞装置が設けられている。また、遊技球の流下方向に変化を与える遊技釘78も多数本設けられている。そこにおいて、これら多数本の遊技釘78は、センター役物50や各種入賞装置72,74,76が配設されていない領域に設けられており、特に本実施形態では、球戻り防止部材42よりも下方の位置に設けられている。更にまた、遊技領域34の下端部分には、何れの入賞装置72,74,76にも入賞しなかった遊技球を遊技盤16の裏側に排出するためのアウト口80が形成されている。 【0035】 このような構造とされたパチンコ機10においては、遊技者が操作レバー24を回動操作することで発射された遊技球は、誘導通路40によって誘導されてきた後、球戻り防止部材42における帯板状ばね片44を押しのけることにより、遊技球飛出口48を通過して遊技領域34に飛び出すようになっている。 【0036】 そこにおいて、発射された遊技球の勢いが適当である場合、遊技球は遊技球衝突面70に当たることにより、その勢いが殺されて、略真下に落下し、低位置面62に当たる。即ち、遊技球は、遊技球衝突面70に衝突して勢いがなくなってから遊技領域34を流下し始めるのである。また、このようにして、低位置面62に落下してきた遊技球は、その後、低位置面62からの抗力を受けなくなるまで、低位置面62上を遊技球飛出口48側に下って行く。そして、低位置面62上を転動していた遊技球は、低位置面62からの抗力を受けなくなると、低位置面62から離れて、遊技釘78に当たりながら、遊技領域34を流下することとなる。特に本実施形態では、上述の如く遊技球衝突面70に当たった後に低位置面62上を転動する遊技球を始動入賞装置74が配設された領域へ導くようにして、遊技釘78が設けられていることから、適当な勢いで発射された遊技球は、始動入賞装置74に入賞する確率が高くなっている。なお、適当な勢いで発射された遊技球であっても、始動入賞装置74に必ず入賞するわけではなく、他の入賞装置72,76に入賞したり、或いは、何れの入賞装置72,74,76にも入賞せずにアウト口80から遊技盤16の裏側へ排出されることもある。 【0037】 一方、発射時の勢いが弱い遊技球は、球戻り防止部材42における帯板状ばね片44を押しのけて遊技領域34に飛び出すことが出来ない。 【0038】 また、発射時の勢いが強い場合、遊技球は、衝撃吸収部材68を越えて、高位置面64に当たる。そこにおいて、発射時の勢いが強すぎる場合、遊技球は、センター役物50における庇状部分56と、外側レール38,コーナー飾り32及び内側レール36との間に形成された隙間を通ってアウト口80へ誘導されるようになっている。一方、発射時の勢いが強すぎない場合、遊技球は、高位置面64上を衝撃吸収部材68側(球戻り防止部材42側)へ転動してきて、低位置面62に落下した後、遊技釘78に当たりながら、遊技領域34を流下する。そして、遊技領域34を流下している途中で、遊技球は、何れかの入賞装置72,74,76に入賞したり、或いは、何れの入賞装置72,74,76にも入賞せずに、アウト口80から遊技盤16の裏側に排出される。 【0039】 従って、上述の如き構造とされたパチンコ機10においては、遊技球衝突面70に遊技球を衝突させることで、これから遊技領域34を流下する遊技球のスタート地点と流下開始時の速さを略一定にすることが可能となり、それによって、遊技領域34における遊技釘78のレイアウトを設計する際に、遊技領域に飛び出してきた遊技球が最初に遊技釘に当たる従来構造のパチンコ機に比して、遊技球の流下方向や流下時の速さについて様々なバリエーションを考慮する必要がなくなり、その結果、遊技領域34における遊技釘78のレイアウト設計を容易にすることが可能となる。 【0040】 また、遊技領域に飛び出してきた遊技球の勢いを殺すための遊技釘を設ける必要がなくなることから、従来構造のパチンコ機においてかかる遊技釘が設けられていた領域にまでセンター役物の配設スペースを広げることが可能となる。その結果、大型のセンター役物50の採用を有利に実現することが可能となる。 【0041】 更にまた、本実施形態では、センター役物50の庇状部分56に形成された段差面60に対して衝撃吸収部材68が貼り付けられていることから、衝撃吸収部材68を庇状部分56の外周面58から突出しないように配設するためのスペースを有利に確保することが可能となる。 【0042】 特に本実施形態では、衝撃吸収部材68の上端面がセンター役物50の庇状部分56における高位置面64と滑らかに接続されていることから、発射時の勢いが強くて衝撃吸収部材68を越えてしまった遊技球が高位置面64上を転動して戻ってきた場合であっても、衝撃吸収部材68が障害物となって遊技球の転動を邪魔することを有利に回避することが可能となる。 【0043】 また、本実施形態では、遊技球衝突面70に当たった遊技球が始動入賞装置74に入賞しやすいように遊技釘78が設けられていることから、遊技者に遊技球衝突面70を狙って遊技球を発射させるようにすることが可能となる。 【0044】 続いて、本発明の第二の実施形態について、図3を参照しつつ、説明する。なお、以下に記載の第二乃至第六の実施形態において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略することにする。 【0045】 本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、採用されている遊技盤82の構造が異なっている。より詳細には、本実施形態の遊技盤82には、内側レール36とセンター役物50の間に、内側レール36と所定の間隔で並行に配設された分岐レール84が位置せしめられている。 【0046】 そこにおいて、本実施形態では、分岐レール84を挟んで内側レール36のほうには、遊技釘78が設けられていないが、分岐レール84を挟んで内側レール36とは反対側、即ち、センター役物50側には、遊技釘78が設けられている。 【0047】 このような構造とされたパチンコ機においては、発射時の勢いが弱かった遊技球は、内側レール36と分岐レール84の間を通って、アウト口80へ誘導されるようになっており、発射時の勢いが強かった遊技球は、センター役物50の高位置面64と、外側レール38,コーナー飾り32及び内側レール36との間を通ってアウト口80へ誘導されるようになっている。一方、発射時の勢いが適当であった遊技球は、遊技球衝突面70に当たった後、低位置面62に落下し、センター役物50と分岐レール84の間を通って、遊技釘78に当たりながら、始動入賞装置74が設けられた領域へ導かれるようになっている。 【0048】 従って、このような構造とされたパチンコ機においても、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。 【0049】 また、本実施形態では、遊技球衝突面70に当たるような発射強度で遊技球を発射しなければ、始動入賞装置74が設けられた領域へ遊技球が導かれないようになっていることから、遊技者に遊技球衝突面70を狙って遊技球を発射させるようにすることが可能となる。 【0050】 次に、本発明の第三の実施形態について、図4及び図5に基づいて、説明する。本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、採用されている遊技盤88の構造が異なっている。より詳細には、本実施形態の遊技盤88は、第一の実施形態の遊技盤(16)に比して、内側レール36が長くされており、それによって、内側レール36の終端部分に設けられた球戻り防止部材42における帯板状ばね片44が、図5に示されているように、遊技球90によって押しのけられた状態で、その先端と遊技球衝突面70との間に遊技球1個分よりも少し大きな隙間が形成されるようになっている。その結果、帯板状ばね片44を押しのけて遊技領域34に飛び出してきた遊技球が、遊技球衝突面70に当たりやすくされている。 【0051】 このような構造とされたパチンコ機においても、遊技領域34に飛び出してきた遊技球が最初に遊技球衝突面70に当たるようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。 【0052】 また、本実施形態では、帯板状ばね片44が遊技球90によって押しのけられた状態で、帯板状ばね片44の先端と遊技球衝突面70との間に遊技球1個分よりも少し大きな隙間が形成されるようになっていることから、帯板状ばね片44を押しのけて遊技領域34に飛び出してきた遊技球が遊技球衝突面70に当たり易くされており、その結果、遊技領域34を流下する遊技球のスタート地点と流下開始時のスピードを略一定にすることを有利に実現することが可能となる。 【0053】 更にまた、本実施形態では、遊技球の発射強度が弱い場合、発射された遊技球が帯板状ばね片44によって押し戻されることから、遊技球の発射強度を弱く出来ないようにすることが可能となる。 【0054】 次に、本発明の第四の実施形態について、図6に基づいて、説明する。なお、第四乃至第六の実施形態の説明において使用する図6乃至図8には、その要部のみを示している。 【0055】 本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、採用されている衝撃吸収部材92が異なっている。本実施形態の衝撃吸収部材92は、段状部分66の上側角部94を覆い隠すようにして設けられている。 【0056】 このような構造とされたパチンコ機においても、遊技領域34に飛び出してきた遊技球が最初に遊技球衝突面70に当たるようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。 【0057】 また、本実施形態では、衝撃吸収部材92によって段状部分66の上側角部94が覆い隠されていることから、上側角部94に遊技球が衝突することによるセンター役物50の破損を有利に回避することが可能となる。その結果、センター役物50の耐久性を向上させることが可能となる。 【0058】 次に、本発明の第五の実施形態について、図7に基づいて、説明する。本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、採用されている衝撃吸収部材96が異なっている。より詳細には、本実施形態の衝撃吸収部材96は、全体として厚肉の矩形ブロック形状とされており、その上端面98が遊技球飛出口48側に下る傾斜面とされている。 【0059】 このような構造とされたパチンコ機においても、遊技領域34に飛び出してきた遊技球が最初に遊技球衝突面70に当たるようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。 【0060】 また、本実施形態では、衝撃吸収部材96の上端面98が遊技球飛出口48側に下る傾斜面とされていることから、衝撃吸収部材96の上端面98に衝突した遊技球があった場合でも、遊技球を上端面98において遊技球飛出口48側へ転動させることが可能となる。その結果、衝撃吸収部材96の上端面98で遊技球が停留してしまうことを有利に回避することが可能となる。 【0061】 次に、本発明の第六の実施形態について、図8に基づいて、説明する。本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、採用されている衝撃吸収部材100が異なっていると共に、高位置面102の形状が異なっている。 【0062】 より詳細には、本実施形態の衝撃吸収部材100は、厚肉の矩形ブロック形状を呈しており、その上端面104は、高位置面102よりも上方に位置せしめられている。また、本実施形態の高位置面102は、そこに載置された遊技球が衝撃吸収部材100側とは反対の方向に下る形状とされている。そして、かかる高位置面102を転動する遊技球は、遊技領域34の下端に形成されたアウト口80へと誘導されるようになっている。このことから明らかなように、本実施形態では、高位置面102によって誘導面が構成されている。 【0063】 このような構造とされたパチンコ機においても、遊技領域34に飛び出してきた遊技球が最初に遊技球衝突面70に当たるようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。 【0064】 また、本実施形態では、高位置面102上にある遊技球が衝撃吸収部材100とは反対側に向かって転動するようになっていることから、発射時の遊技球の勢いが強くて、発射された遊技球が衝撃吸収部材100を越えてしまった場合であっても、遊技球が高位置面102上において衝撃吸収部材100側へ転動することを有利に回避することが可能となり、それによって、上端面104が高位置面102よりも上方に位置せしめられた衝撃吸収部材100が遊技球の転動を邪魔してしまうことを有利に回避することが可能となる。 【0065】 以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。 【0066】 例えば、前記第一乃至第六の実施形態において、センター役物50に段状部分66を設ける必要はなく、図9に示されているように、センター役物50の庇状部分56の外周面58から突出するようにして、衝撃吸収部材106を設けることも、勿論、可能である。また、図10に示されているように、センター役物50における庇状部分56の外周面58に開口する溝状乃至は穴状の凹所110内に衝撃吸収部材108を収容すると共に、かかる衝撃吸収部材108を外周面58から突出させるようにしても良い。因みに、図10では、溝状の凹所110が形成された庇状部分56の要部が示されている。なお、図9及び図10では、理解を容易にするために、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付してある。 【0067】 また、図11に示されているように、第四の実施形態において、段状部分66のガラス板20側の部分も衝撃吸収部材92で覆い隠すようにしても良い。なお、このような衝撃吸収部材の配設形態は、第五及び第六の実施形態においても、採用することは可能である。 【0068】 その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】本発明の第一の実施形態としてのパチンコ機を示す正面図。 【図2】同パチンコ機で採用されている遊技盤を示す正面図。 【図3】本発明の第二の実施形態としてのパチンコ機で採用されている遊技盤を示す正面図。 【図4】本発明の第三の実施形態としてのパチンコ機で採用されている遊技盤を示す正面図。 【図5】同遊技盤で採用されている球戻り防止部材における帯板状ばね片が遊技球で押しのけられた状態を説明するための正面図。 【図6】本発明の第四の実施形態で採用されている遊技盤の要部を説明するための説明図。 【図7】本発明の第五の実施形態で採用されている遊技盤の要部を説明するための説明図。 【図8】本発明の第六の実施形態で採用されている遊技盤の要部を説明するための説明図。 【図9】本発明における衝撃吸収部材をセンター役物に設ける態様を説明するための説明図。 【図10】本発明における衝撃吸収部材をセンター役物に設ける他の態様を説明するための説明図。 【図11】本発明の第四の実施形態で採用可能な他の衝撃吸収部材を説明するための説明図。 【符号の説明】 【0070】 10:パチンコ機,16:遊技盤,34:遊技領域,40:誘導通路,48:遊技球飛出口,50:センター役物,58:外周面,68:衝撃吸収部材,70:遊技球衝突面,78:遊技釘
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| 【出願人】 |
【識別番号】000121693 【氏名又は名称】奥村遊機株式會社
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| 【出願日】 |
平成18年8月25日(2006.8.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103252 【弁理士】 【氏名又は名称】笠井 美孝
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| 【公開番号】 |
特開2008−48969(P2008−48969A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−229414(P2006−229414) |
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