| 【発明の名称】 |
球検出器 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 正博
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| 【要約】 |
【課題】制御部の命令によって実行される電気的な球抜き処理動作に加えて、係員により簡単に球抜き動作を実行させることができる短絡回路を備えて、球抜き操作を効率よく実行することができる球検出器を提供する。
【構成】検知レバーの回動に連動して回路を開閉する検知レバー連動型の直列回路と、この検知レバー連動型の直列回路とは別に本体の外部に設けられた手動スイッチ操作部の手動操作により可動接触片間を短絡させて球有り信号を出力させる手動操作型の短絡回路との両回路を備えた複合回路を有する球検出器を構築する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端を開口した複数列の球通路を有する本体と、 前記複数の球通路に対応して前記本体内に回動自由に配設された複数の検知レバーと、 前記各検知レバーの回動に伴いそれぞれ独立して開閉する複数の接点回路を有するとともに、該複数の接点回路を一対の出力端子間に直列接続してなる直列回路とを備え、 複数列において、球がすべて有り状態を検知したとき前記出力端子間に球有り信号を出力させてなる球検出器であって、 前記直列回路に並列接続され、かつ短絡用接点部を有する短絡回路と、 前記短絡用接点部を短絡する短絡片と、 前記本体に設けられ、手動操作により前記短絡片を変位させる手動スイッチ操作部とからなり、 手動操作により前記出力端子間に球有り信号を出力させてなる 球検出器。 【請求項2】 前記短絡用接点部は本体に内蔵される基板表面にパターン形成される一方、前記接点回路は可動接触片と固定接触片からなり、前記短絡片は前記各固定接触片が連結されている導通部材から切り起して形成されてなり、前記手動スイッチ操作部の操作力を受けて短絡回路を短絡する 請求項1に記載の球検出器。 【請求項3】 前記手動スイッチ操作部は、本体の球通路側を開放し、スイッチ構成側を覆って前記本体に取付けられるカバーを設け、該カバーの外壁の一部にスリットを入れて該カバーの外壁の厚さ方向に弾性変位するカバー一体型の押しボタンで構成した 請求項1または2に記載の球検出器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、パチンコ機の球払出装置の上流に取付けられ、この球払出装置から球を払出しする際に、所定数の球が確保されているか否かを検出する球検出器に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、パチンコ機は背面上部に多数個の球を貯留する貯留タンクを設置し、この貯留タンクへは上方の補給機構から球を補給させて貯留し、これより貯留された球を球通路を経由して下方の球払出装置に導き、この球払出装置で指定された所定数の球をパチンコ機の前面下部に位置する受皿に払出している。 【0003】 前記球払出装置は、パチンコ機の制御部から球払出しの制御命令を受けると、それに応じた個数の球を払出す必要があるので、一回に払出す所定数以上の球を常時ストックしておく必要がある。そのため、球払出装置の上流に球検出器を設置し、その設置位置まで球が存在しているか否かを判断し、当該位置まで球が存在している場合には、球払出装置及びその上流側に所定個数以上の球が存在していると認識し、払出し指令に応じて通常の球払出し処理を行う。一方、球が存在していないと認識した場合には、払出し指令があっても球払出処理を行わない。例えば、入賞口通過に伴い入賞球を払出す場合は、その入賞した球の個数を記憶し、球払出装置に所定数の球が貯留された後で、前記記憶した個数に基づいて球の払出処理を行う。 【0004】 前記球の検出を行う球検出器としては、両端開口した2列の球通路を備えた本体と、前記2列の球通路に対応して前記本体内に回動自由に配設された各検知レバーと、前記各検知レバーの回動に伴いそれぞれ独立して開閉する2つの接点とを備え、前記各接点は、図11に示すように、検知レバーに押圧されて変位する可動接触片111,112と、その可動接触片111,112と対に配置された固定接触片113,114とを有すると共に、2つの固定接触片113,114同士が連結されてなる直列回路115を構成し、且つ前記可動接触片111,112に外部回路との接続用のコネクタ(端子部C)を設けたパチンコ用球検出器が知られている(例えば特許文献1参照)。 【0005】 この種の球検出器は、球が球通路を通過したときに、該球通路に突出している検知レバーが回動し、該検知レバーの回動に基づいて可動接触片を固定接触片に接触させて回路を閉じ、これにより制御部は球通路に球が存在していることを検知する。この場合、制御部は2列の球通路が共に球を検知していることを認識した場合に、球有りの検知信号を出力して上流側での球の存在を認識している。 【0006】 ところで、遊技ホール内に設置されている多数のパチンコ機を検査あるいは配置替えするような場合、該パチンコ機内の貯留タンクや通路や球払出装置に残っている球を外部に取出して球を空にすることが必要になり、この球抜きに際しては、制御部の命令によって球払出装置に球抜きを実行させているが、その球抜き途中で球検出器の球通路に球が存在しなくなると球払出装置内の球払出通路に残り球が生じる。 【0007】 このため、残った球を取り除くには、球払出装置を構成するスプロケットやソレノイドなどの駆動手段を手動操作して、パチンコ機内の残り球を受皿に排出させていた。 このため、手間がかかり作業性が悪い課題を有していた。 【0008】 【特許文献1】特開平8−332261号公報。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 そこでこの発明は、球払出装置の上流に配置して用いることにより、係員により簡単に球抜き作業を行うことができる球検出器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 この発明は、両端を開口した複数列の球通路を有する本体と、前記複数の球通路に対応して前記本体内に回動自由に配設された複数の検知レバーと、前記各検知レバーの回動に伴いそれぞれ独立して開閉する複数の接点回路を有するとともに、該複数の接点回路を一対の出力端子間に直列接続してなる直列回路とを備え、複数列において、球がすべて有り状態を検知したとき前記出力端子間に球有り信号を出力させてなる球検出器であって、前記直列回路に並列接続され、かつ短絡用接点部を有する短絡回路と、前記短絡用接点部を短絡する短絡片と、前記本体に設けられ、手動操作により前記短絡片を変位させる手動スイッチ操作部とからなり、手動操作により前記出力端子間に球有り信号を出力させなる球検出器であることを特徴とする。 【0011】 この発明の実施態様として、前記短絡用接点部は本体に内蔵される基板表面にパターン形成される一方、前記接点回路は可動接触片と固定接触片からなり、前記短絡片は前記各固定接触片が連結されている導通部材から切り起して形成されてなり、前記手動スイッチ操作部の操作力を受けて短絡回路を短絡するように構成することができる。 【0012】 この発明の実施態様として、前記手動スイッチ操作部は、本体の球通路側を開放し、スイッチ構成側を覆って前記本体に取付けられるカバーを設け、該カバーの外壁の一部にスリットを入れて該カバーの外壁の厚さ方向に弾性変位するカバー一体型の押しボタンで構成することができる。 【発明の効果】 【0013】 この発明によれば、球払出装置内に残った球を手動操作により簡単に球抜きすることができる。よって、多くのパチンコ機を配置替えするような場合に要求される球抜き処理を短時間に効率よく実行できる。 【実施例】 【0014】 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図面はパチンコ機の背面側に備えられる球払出装置内に有する球払出通路の入口に配設される球検出器を示し、図1は球検出器11の外観斜視図、図2は球検出器11の分解斜視図、図3は球検出器11の平面図、図4は球の通過に伴う検知動作状態を示す図3のA-A線矢視断面図である。 【0015】 ここで、この発明に係る球検出器11以外の、パチンコ機の各部品の構成は、基本的に従来のものをそのまま適用できるため、具体的な構成並びに作用についての図示及び詳細な説明は省略する。よって、球検出器11についてのみ以下に説明する。 【0016】 前記球検出器11は、矩形状の本体12内に上下が開口された2列の球通路13を設ける。これらの球通路13は、上部が上流側の球を供給する貯留タンク(図外)と球払出装置との間に有する供給通路(図外)に連通して接続され、下部が下流側の球払出装置(図外)に連通させて接続されている。従って、上流側より導かれてきた球Pは、球通路13を介して球払出装置に供給される。 【0017】 前記球通路13は、本体12の一側の領域に形成しており、本体12の他側の領域に検出スイッチ部14を実装している。この検出スイッチ部14の上方をカバー15で覆うようにして本体12に装着している。 【0018】 カバー15は、天面16の平面形状が、本体12の平面形状を中央から2分割した際に形成される片側の長方形状と略一致するようにしており、その長方形の長辺の1つと両短辺に連続して長辺側壁17と短辺側壁18を垂下形成し、このうち両短辺側壁18の内端側(装着側)に係止口19を開口している。そして、カバー15を本体12に装着した際には、係止口19が本体12の側面に突出する係止突起20に係止されて、図1に示すように固定される。 【0019】 前記カバー15は、本体12に取付ける際、本体12の側面開口部に該カバー15の側面開口部を対応させて押し込んだときに、該カバー15の側面の係止口19が本体12の側面の係止突起20に係止対応して取付けられる。このカバー15の取付後は、本体12のスイッチを構成する回路側(検出スイッチ部14側)の上面開放部を覆って閉鎖する。 【0020】 さらに、カバー15の長辺側壁17の中央部には、カバー一体型の押しボタン22を有している。この押しボタン22は、2列の平行するスリット21を上下方向に入れて、該スリット21が閉じられたスリット上端部を基点に、スリット下端部をつないでなる自由端部を長辺側壁17の厚さ方向に弾性変位許容している。そして、この自由端部に前記押しボタン22を外向きに突出させて形成し、外部から指先で押下可能に設けている。この押しボタン22を押下することにより、手動操作によって内部の直列回路をON/OFF操作可能に設けている(後述)。 【0021】 また、押しボタン22より下方の長辺側壁17には、コネクタ接続用開口部23を横長に切欠いて開口している。このコネクタ接続用開口部23に本体側に取付けられたコネクタ24が外向きに対応し、該コネクタ接続用開口部23を介してコネクタ24のリード端子24aが外部の制御部(図外)と配線接続される。 【0022】 さらに、長辺側壁17の両側の内面には基板固定突起25をそれぞれ突設している。これらの基板固定突起25は、カバー15を本体12に水平に差し込んで装着した際に、該カバー15と一体に差し込まれる基板固定突起25が本体12に取付けられている基板26の下面を押し上げて、その基板26の上面を本体12側の基板挿入口27の上面に押し当てさせる。これにより、基板26を定位置に安定して固定させる役目を有している。 【0023】 そして、本体12に形成された2つの球通路13内に共に球が存在する場合に、本体12に内蔵される検出スイッチ部14の作用により、両リード端子24a間が導通し、これに基づいて検出スイッチ部14のON/OFFを制御部で検知するようにしている。 【0024】 次に、検出スイッチ部14の具体的な構成について説明する。この検出スイッチ部14では、並列する2つの球通路13に対し、同じ構造を有するスイッチ部品が左右対称にそれぞれ組込まれて同じ動きをするため、一方のスイッチ部品について説明する。 【0025】 本体12の球通路13の部分と検出スイッチ部14の実装部分との境界部位に2つのレバー収納部28を形成する。これらのレバー収納部28は、各球通路13と対応して連通すると共に上下も開放され、最終的にカバー15を装着することによりレバー収納部28の上部側は閉塞される。また、そのレバー収納部28の天面側には、球通路13の並列方向に平行させて軸支する軸受部29が形成されている。この軸受部29に、検知レバー30上部の軸支孔30aに挿通させたピン31を軸支させ、該検知レバー30は軸支されたピン31を中心に回動自由に設けられている。 【0026】 さらに、レバー収納部28は、球通路13側が開口され、球通路13と連通状態にあるため、前記検知レバー30が回動した場合に、図4(A)に示すように、検知レバー30が球通路13の側方より該球通路13内に突出する状態と、図4(B)及び図4(C)に示すように、検知レバー30が球通路13より退避してレバー収納部28内に収納される状態との間を往復移動するようになる。 【0027】 この検知レバー30には、上部に、検出スイッチ部14側(球通路13と反対側)に延びるへの字形を有する左右一対の固定リンク片32を連結している。この連結された固定リンク片32は、ピン31を中心に検知レバー30と逆L字形の状態に一体化されて回動する。 【0028】 なお、該検知レバー30の底面は、球通路13側からレバー収納部28側に向けて下向きに傾斜する傾斜面30bに形成している。この傾斜面30bは、検知レバー30の底面に球が仮に当接するようなことがあっても、垂直方向に移動する球Pに傾斜面30bが傾斜接触することによって検知レバー30の回動を確保し、該検知レバー30をロックしないようにしている。 【0029】 さらに、球通路13に一側が連通するレバー収納部28の他側にはリンク収納部47が連通して設けられている。このリンク収納部47は、レバー収納部28と対応して連通すると共に、上方も開放されて本体12の一側上面に形成され、この上部側はカバー15によって閉塞される。そして、ここに固定リンク片32と可動リンク片34との両リンク片32,34が収納される。 【0030】 上述の両リンク片32,34のリンク構造は、左右一対の固定リンク片32の各先端部に軸支孔32aを横貫しており、これらの軸支孔32a間に中継ピン33を挿通させて固定リンク片32の先端部に中継ピン33を固定する。さらに、中継ピン33の中央部に、スイッチ操作用に回動する可動リンク片34の基端部の軸支孔34aを挿通させて、該可動リンク片34を回動自由に軸支する。この中継ピン33の位置では、該中継ピン33が定位置に軸支されず、可動変位可能な空間位置にあるため、該中継ピン33はピン31を中心に自由に変位する。 【0031】 さらに、可動リンク片34は、前記検知レバー30にリンク接続された固定リンク片32を介して該可動リンク片34は回動する。そして、この可動リンク片34に対設され、該可動リンク片34が回動した場合に、該可動リンク片34に押されて湾曲状態に弾性変形する可動接触片35と、この可動接触片35の湾曲時に接触される固定接触片36とが配設されている。そして、これら可動接触片35と固定接触片36により接点が構成される。 【0032】 前記可動接触片35は、基端部より垂直に立ち上げた帯状の導電性金属片を独立して設け、この基端部より立ち上げた上端部が可動リンク片34と当接可能な位置に配置される。また、可動接触片35の基端部より小さく立ち上げた舌片35aが基板26の裏面に形成されている導電パターン44b(図5参照)及びコネクタ24のリード端子基端部24bを介してリード端子24aに電気的に接続されている。 【0033】 さらに、可動接触片35と固定接触片36とが起立して平面対向する可動接触片35側の接点部となる上端部の当接面側には、交差して接触するクロスバーの一方である水平接点バー35bを形成している。この水平接点バー35bと対向する固定接触片36の上端部の当接面側にはクロスバーの他方である垂直接点バー36aが形成されている。これにより、可動接触片35と固定接触片36とはクロスバーによって点接触することになり、接触後にさらに可動接触片35が固定接触片36に接触しながら移動するワイピング時であっても安定した接触性が得られる。 【0034】 前記固定接触片36は、導電性金属板からなる平板状の連結片37を水平状態に設け、この水平状態の連結片37の長辺側の両側より2本の帯状の固定接触片36を切り起して垂直に立ち上げている。そして、これらの固定接触片36の上端部の当接面側に前記垂直接点バー36aを形成している。 【0035】 さらに、連結片37の中間部には、短絡片38を立ち上げている。この短絡片38は垂直に切起して立ち上げた垂直面38aの頂部より斜め下方に折り曲げた傾斜面38bを有し、さらにこの傾斜面38bの先端が二股に分かれて短絡用接点に設けられている。そして、この短絡片38の垂直面38a側が前記カバー一体型の押しボタン22内端の押圧部(図7〜図9参照)22aにより押圧される対応構造を有している。また、連結片37の長辺側の両側には嵌合部39が開口され、嵌合部39を介して該連結片37は基板26の上面に嵌合固定されて搭載される。前記可動接触片35(舌片35a)と固定接触片36(連結片37及び短絡片38)の加工は、それぞれ金属板をプレス加工することにより一体的に形成される。 【0036】 図5は基板26とその搭載部品との関係を基板裏面側から見た分解斜視図である。前記基板26は本体12の基板挿入口27に水平に収納される長方板形状で長辺側の一部を切欠いたコ形状に設けられ、長辺側の両側に可動接触片35の取付孔40を上下方向に貫通して開口している。この取付孔40の下方より上向きに可動接触片35を差し込んで該可動接触片35が取付けられる。この場合、取付孔40は帯状の可動接触片35を安定して固定できるYの字形の開口形状を有しており、取付けられた可動接触片35は下部の基板26を基点に、上端部側が自由に弾性変位する。 【0037】 また、基板26の長辺側の両側には、固定接触片取付用の基板嵌合孔41を上下方向に貫通して設け、基板嵌合孔41の上方より、前記連結片37の嵌合部39を対応させて嵌合固定することにより、基板26上に固定接触片36が一体に搭載される。 【0038】 さらに、この基板26のコ形切欠き部分がコネクタ装着部42となり、ここにコ形切欠き部分に対応する形状のコネクタ24が水平方向より差し込まれて基板26に一体に取付られる。また、このコネクタ24の取付に伴い基板26側に形成されている短絡接点部43や表裏の導電パターン44a,44bの通電部材と、コネクタ24のリード端子基端部24b及びリード端子24aとが電気的に導通される。 【0039】 上述の短絡接点部43は、基板26の中央部上面に形成されており、この短絡接点部43が短絡片38と対応する位置に小さく形成され、この短絡接点部43に導電パターン44a,44bが接続されている。導電パターン44a,44bは一側が短絡接点部43に導通し、他側が可動接触片35に導通している。従って、短絡接点部43と導電パターン44a,44bを介して可動接触片35はコネクタ24へと電気的に接続される。なお、基板26の上面側の導電パターン44aと基板26の下面側の導電パターン44bとは導通孔45を介して電気的に接続されている。また、導通孔45の下面側より可動接触片35の舌片35aが嵌合されて導通される。 【0040】 次に、検出スイッチ部14を本体12に実装した場合、可動接触片35と固定接触片36との一対が対向し、可動接触片35が固定接触片36側に弾性変位したときに接触させることができる平行間隔をおいて配置されている。 【0041】 このうち、可動接触片35の上部を押圧するように対設される可動リンク片34は、図4に示すように、中継ピン33を回動支点とする先端側に設けられたリンク押圧面34bが可動接触片35の上部に当接し、また該可動リンク片34の頂部34cが、カバー15の天板内面に形成されている軌道ガイド面46に摺接ガイドさせて該可動リンク片34の動きがガイドされる。 【0042】 よって、可動リンク片34が球の通過に連動して変位したときは、該可動リンク片34の前方のリンク押圧面34bが可動接触片35の上端部に当接し、また上方の頂部34cが軌道ガイド面46に当接し、球通路13に球がない無負荷時、あるいは球初期流入時では、図4(A)に示すように、可動接触片35が動かないため可動接触片35と固定接触片36とが平行して対峙する離間状態を保っている。 【0043】 そして、図4(B)に示すように、上流側から供給されてきた球Pが球通路13を通過するときに検知レバー30に接触すると、該検知レバー30に固定されている固定リンク片32が一体に回動し、これに連動して可動リンク片34も回動する。このとき、可動リンク片34が可動接触片35を押圧して可動接触片35の上端部を固定接触片36側に弾性変位させて可動接触片35と固定接触片36との互いの交差対応する水平接点バー35bと垂直接点バー36aとが接触し、導通(接点がオン)するように各部の位置関係が調整されている。 【0044】 特に、検知レバー30が降下する球Pに押されて回動退避する初期回動時には可動リンク片34を介して可動接触片35の接触方向の動きを大きく変位させる。これに対し、検知レバー30が降下する球Pに押されて回動退避する初期回動時から終期回動時にかけては可動リンク片34を介して可動接触片35の接触方向の動きを小さく変位させるという異なった特有の動きをリンク機構により持たせている(後述)。 【0045】 このリンク機構により、検知レバー30の初期回動時は、可動接触片35の接触方向の動きを大きくとって直ちに固定接触片36に接触させて球有りを検知するようにし、これ以降は可動接触片35の接触方向の動きを小さくさせて、接点部分でのワイピングのストロークを小さくし、接点部分の磨耗を抑制している。その後、図4(C)に示すように、球Pが球通路13を通過する球終期通過時においても可動リンク片34及び可動接触片35の動き(変位量)は小さいので接点部分に適した動きとなる(後述)。 【0046】 そして、球通過後は、球1個が通過したことを制御部で検出し、球通路13においては再び図4(A)に示すように、検知レバー30が可動接触片35の弾性復帰力によって元の球通路13に突出し、次の球の検出に備える。 【0047】 図6は球検出器11の回路図を示し、この球検出器11は接点を直列に構成した直列回路を、検知レバー30が回動することに連動して開閉(球有無信号を出力)するように設けられた検知レバー連動型の直列回路61と、この検知レバー連動型の直列回路61とは別に、手動操作により可動接触片35間を短絡させて球有り信号を出力させる手動操作型の短絡回路62との両回路61,62を備えた複合回路63を構築している。 【0048】 前記検知レバー連動型の直列回路61では、図4(A)〜図4(C)で述べた検知動作、つまり球Pの通過に球Pの検知動作を連動させることによって、球有り信号を出力することができる。 【0049】 これに対し、手動操作型の短絡回路62は、押しボタン22と、押圧部22aと、短絡片38と、短絡接点部43と、導電パターン44a,44bとから構成される。そして、この手動操作型の短絡回路62では、例えば係員が押しボタン22を押下操作すると、図7及び図8に示すように、該押しボタン22内端の押圧部22aが短絡片38を押圧する。これにより、該短絡片38は左右の短絡接点部43に同時に接触して短絡させることができる。この短絡により、導電パターン44a,44bを介して可動接触片35間を短絡させ、さらに導電パターン44a,44bを介してコネクタ24より外部の制御部へと球有り信号を出力させることができる。 【0050】 通常、押しボタン22が押下されていない無負荷時では、前記短絡片38の先端部と短絡接点部43とは、図9に示すように、離間して非接触状態で対向している。そして、手動操作により押しボタン22を押して内部の短絡接点部43を短絡させたときにのみ、人為的に球有り信号を出力させることができる。そして、パチンコ機で球抜きする場合は、前記検知レバー連動型の直列回路61を駆動して球抜きした後、その残り球の球抜きを完全に実行させる場合に、この手動操作型の短絡回路62を併用する。ことに、係員はワンタッチで押下操作すればよく、簡単に完全な球抜きができる。 【0051】 次に、可動リンク片34の特有なリンク機構による動きを具体的に説明すると、このリンク機構では検知レバー30と一体の固定リンク片32が球通路13を降下する球の直線的な動きを回動方向の動きに変換させる。このとき、固定リンク片32が回動する動きを、さらに可動リンク片34によって回動段階に応じて該可動リンク片34自体の変位量を異ならせている。この可動リンク片34の変位量は、検知レバー30の初期回動時では、球有り信号を出力する接点部分を直ちに接触させるように大きな変位量をとるのが好ましく、また接触後は過剰接触を避けたいため、その後は接点部分での接触に適した小さな変位量をとるのが好ましい。 【0052】 従って、可動リンク片34の大きな動きを得るには、初期位置で固定リンク片32と可動リンク片34の曲げ角度を大きくとり、これより可動リンク片34を伸長させれば、大きな変位量をとることができる。一方、小さな動きを得るには、固定リンク片32の初期回動時以降から終期回動時にかけては小さな変位量となるように、可動リンク片34が略伸びきった状態となるように設定している。 【0053】 このように、球通路13を通過する球Pは同方向に一定速度で通過するため球Pからの伝達力は一定の動きしか得られないが、検知レバー30の動くタイミング及び球Pが通過するまでの検知状態を両リンク片32,34によるリンク機構によって、反映させて取出すことができるため検知レバー30の初期回動時と、それ以降との可動リンク片34の変位量を異ならせることができる。よって、球Pの検知に適した検知レバー連動型の接点構造を確保することができる。 【0054】 ことに、可動リンク片34の軸支部としては中継ピン33が該当し、この中継ピン33が固定リンク片32と可動リンク片34とを回動自由に連結し、且つ中継ピン33がリンク収納部47の空間内で上下方向に可動自由に設けられている。さらに、変位方向の軌道ガイドとしてはカバー15の天板内面に形成されている軌道ガイド面46が該当し、この軌道ガイド面46によって可動リンク片34は変位方向が特定されている。 【0055】 さらに、検知レバー30の角度に応じた固定リンク片32と可動リンク片34との各リンク長さ比を異ならせることによって精密な条件設定ができる。この場合は、固定リンク片32のリンク長さを短く、可動リンク片34のリンク長さを長く設定する。また、固定リンク片32と可動リンク片34は無負荷時では中継ピン33を回動支点にV字形状をなし、負荷時ではこれより次第にV字角度が広がる方向に伸びることになる。よって、可動リンク片34の動きは、 (1)定位置に固定されていない中継ピン33での変位しながらの軸支作用と、 (2)カバー15の天板内面の平面的なガイド面である軌道ガイド面46に摺接される該可動リンク片34の頂部34cを、略直線的に可動接触片35の方向へとガイドする軌道ガイド作用と、 によって検知レバー30の初期回動時は可動リンク片34を大きく変位させることができる。 【0056】 これに対し、検知レバー30の初期回動時以降は可動リンク片34が伸びきった状態に近づくので可動リンク片34を小さく変位させることができる。このようにして、可動リンク片34は対向する可動接触片35への最適な動きを確保している。このため、球Pの通過に連動する検知レバー連動型の検知動作を最も好ましい形態にすることができる。ことに、球通路13を球Pが連なって通過する連続した球Pの通過では、球Pと接触して検知方向へ回動した検知レバー30が回動復帰するまでに次の球Pが流入するため、該検知レバー30は検知位置に移動したままの検知状態を保ち、接点部分での動きが小さくなり、接点の磨耗を抑えて寿命延長が図れる。 【0057】 次に、実験データの一例を、図10を参照して説明する。図10は検知レバー30の動作角度と、可動接触片35の接点移動距離との関係を、リンク機構を用いない構成の従来例101と、この発明例102とを比較して示す実験データの値をグラフ化した図表である。 【0058】 これらの実験データの値を考察した結果、検知レバーの動作角度が0度の場合は、無負荷状態で可動接触片は動作しないため非接触状態を保ち、従来例101においてもこの発明例102においても接点移動距離に変化はない。 【0059】 続いて、検知レバーの動作角度を0度から10度、20度、25度、30度と回動させたとき、検知レバーの動作角度は初期回動時から終期回動時まで終始変化の少ないデータ値であることが認められた。このことは、可動接触片が固定接触片に終始一定の接触圧で対応し、それゆえ接触後のワイピングによる接触磨耗が大きくなりやすく、また検知レバー初期回動時での検知タイミングが遅く、検知感度が低い球検知スイッチであることが分かる。 【0060】 これに対し、この発明例では、検知レバーの動作角度を0度から10度、20度、25度、30度と回動させたとき、検知レバーの動作角度は初期回動時(10度〜20度)では、大きな変位量であることが認められた。これ以降から終期回動時では、逆に小さな変位量になることが認められた。このような実験データから、この発明例では検知レバー30が球Pと接触して回動する初期回動時には、リンク機構を介して可動接触片35を接触方向に大きく変位させることができ、直ちに球Pを検知することができることが分かる。その後は、可動接触片35の接触方向の動きを小さく変位させるため、接点部分での磨耗の少ない接触に適したスイッチ動作が得られることが分かる。また、初期回動時での検知タイミングが速く、検知感度の高い球検出器であることが分かる。 【0061】 次に、前記した球検出器11の作用について説明する。 上流側から球Pが供給されて該球検出器11の2つの球通路13内に共に球Pが存在すると、球通路13内に存在する球Pにより、検知レバー30は球通路13より退避してレバー収納部28に位置している。この検知レバー退避状態では、両検知レバー30と、固定リンク片32を介して可動リンク片34がそれぞれ対応する可動接触片35を押圧している。これにより、2つの可動接触片35は固定接触片36に接触し、2つの接点が共に閉じる。そして、固定接触片36は連結片37を介して導通されているので、2つの可動接触片35同士も導通状態となり、その可動接触片35に接続されたコネクタ24のリード端子24a間が導通状態となる。このリード端子24aから球有り検知信号が制御部に送られ、制御部では遊技継続可能な所定数の球Pが球払出装置に供給されていると認識され、通常の球払出操作を行う。 【0062】 これに対し、2列の球通路13のうち何れか1方でも球Pが存在しないと(両方とも存在しない場合も含む)、検知レバー30は球通路13側に突出する。このとき、可動接触片35と固定接触片36とは離間して接点が開く。そして、2つの接点は連結片37によって直列に接続されているので、少なくとも一方の接点が開くと、リード端子24aとの間は非導通(OFF)となる。従って、制御部は球払出装置に所定数の球Pが供給されていない球切れと認識し、球払出装置に対して球払出停止命令を送信する。 【0063】 ところで、パチンコ機を検査あるいは配置替えする等の理由で球抜きする場合は、該パチンコ機の本体に設けられた制御部の命令によって球抜きを実行する。この球抜きをした場合、球検出器11の球通路13に球が存在しなくなると、払出規制して球払出装置内に残り球が生じる。 【0064】 このような残り球を完全に球抜きするには、係員が手動により、球検出器11の外面に突出する押しボタン22を押下操作すればよい。この押しボタン22の押下操作に伴い手動操作型の短絡回路62は短絡し、球有り検知信号を制御部に出力させて球抜き動作を継続させ、残り球を球抜きする。その後、完全に球抜きされると、係員は押しボタン22から指先を離して球抜き操作は完了する。 【0065】 上述のように、制御部からの払出信号を受けて球抜き動作を実行した後に、球通路に残った球を完全に球抜きする場合、手動操作によりワンタッチで完全に球抜きすることができる。よって、完全な球抜き処理は手間がかからず、簡単でしかも短時間に球抜きすることができる。 【0066】 さらに、短絡片を作成する場合に、連結片から切り起して形成できるので、連結片と一体に形成でき、新たに別部品として取付けないため部品点数の削減が図れる。 【0067】 また、カバーにスリットを設けることによって、弾性支持機能を持たせた押しボタンをカバーの外壁の一部に効率よく設けることができ、特に押しボタンをカバーと共用できるので部品点数の削減が図れ、また無駄のない配置構成となって球検出器の小型化を維持できる。 【0068】 さらに、基板に、複合回路を構成するための可動接触片、固定接触片、短絡片、短絡接点部、導電パターン、コネクタ、リード端子、コネクタ連結部などを一体に設けているため、該基板を共通の搭載部材として効率よく多くの回路部材を配置構成できる。よって、この基板を介して多くの回路部材を球検出器にコンパクトに組込むことができる。 【0069】 また、接点部分での接触に適した動きが得られるように検知レバーから接点部分までの間を、変位量を異ならせるという特有なリンク機構によって構築しているため、可動接触片と固定接触片とを接触させた接触後でのワイピングのストロークを短縮させて接点部分での磨耗を減少させ、接点の寿命延長を図ることができる。 【0070】 この発明の構成と、上述の一実施例との対応において、 この発明の手動スイッチ操作部は、実施例のカバー一体型の押しボタン22に対応し、 以下同様に、 導通部材は、連結片37に対応し、 短絡用導通部材は、短絡接点部43及び導電パターン44a,44bに対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。 【図面の簡単な説明】 【0071】 【図1】球検出器の外観斜視図。 【図2】球検出器の分解斜視図。 【図3】球検出器の平面図。 【図4】球の通過に伴う検知動作状態を示す図3のA-A線矢視断面図。 【図5】基板とその搭載部品との関係を基板裏面側から見た分解斜視図。 【図6】球検出器の複合回路を示す回路図。 【図7】球検出器の内部を示す要部破断斜視図。 【図8】球検出器の押しボタンと短絡片との関係を示す縦断面図。 【図9】押しボタンと短絡片との関係を示す要部拡大縦断面図。 【図10】検知レバーの動作角度と可動接触片の移動距離との関係を発明例と従来例とを比較して示す図表。 【図11】従来の球検出器の直列回路を示す回路図。 【符号の説明】 【0072】 11…球検出器 12…本体 13…球通路 22…押しボタン 30…検知レバー 35…可動接触片 36…固定接触片 38…短絡片 43…短絡接点部 61…検知レバー連動型の直列回路 62…手動操作型の短絡回路 63…複合回路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月25日(2006.8.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067747 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 良昭
【識別番号】100121603 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 元昭
【識別番号】100135781 【弁理士】 【氏名又は名称】西原 広徳
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| 【公開番号】 |
特開2008−48952(P2008−48952A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−229165(P2006−229165) |
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