| 【発明の名称】 |
電気回路基板の収納ケース |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 淳一
【氏名】建部 伸二
【氏名】小林 一雄
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| 【要約】 |
【課題】基板ケースの変形を防止することで、外部からの不正な侵入を排除し、上側ケースと基板との一体化により、基板を不正行為より保護することができる。
【構成】電気部品の実装された主基板4の部品実装面を覆う上側ケース2と、主基板4の部品実装裏面を覆う下側ケース3からなる主基板4を収納する基板ケース1であって、上側ケース2が、主基板4に実装されたコネクタ5を外部に露出させる開口部2bを形成した上蓋部2aと、上蓋部2aの裏面より下方に突設し、主基板4の部品実装面に当接する支持部2cと、支持部2cを介して、主基板4と上側ケース2とを、取り外し不能に固着する固着手段と、を備え、下側ケース3が、主基板4と支持部2cを包囲して、上側ケース2の上蓋部2a裏面に当接する外周壁3aを備え、上側ケース2と下側ケース3が、嵌合することで、主基板4が、外部から遮断された状態で収納される構成としてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気部品の実装された基板の部品実装面を覆う上側ケースと、前記基板の部品実装裏面を覆う下側ケースからなる前記基板を収納する基板ケースであって、 前記上側ケースが、前記基板に実装されたコネクタを外部に露出させる開口部を形成した上蓋部と、前記上蓋部の裏面より下方に突設し、前記基板の部品実装面に当接する支持部と、前記支持部を介して、前記基板と前記上側ケースとを、取り外し不能に固着する固着手段と、を備え 前記下側ケースが、前記基板と前記支持部を包囲して、前記上側ケースの上蓋部裏面に当接する外周壁を備え、 前記上側ケースと前記下側ケースが、嵌合することで、前記基板が、外部から遮断された状態で収納されることを特徴とする基板ケース。 【請求項2】 前記下側ケースが、 前記外周壁の上端面を外周方向に拡大したフランジ部と、 前記上側ケースの上蓋部外周縁を覆い、前記フランジ部の外周縁から立ち上がる段部と、を備える請求項1記載の基板ケース。 【請求項3】 前記固着手段は、 前記コネクタの側面に形成し、前記コネクタが前記開口部に貫通不能となる突出部を備え、 前記上側ケースの表面より前記開口部に挿入した前記コネクタと前記基板を接合することにより、 前記突出部の底面と前記基板が、所定の長さの前記支持部を介して、前記上側ケースを挟持し、前記基板と前記上側ケースが取り外し不能に固着される請求項1又は2記載の基板ケース。 【請求項4】 前記固着手段は、 前記支持部の前記基板に当接する面に形成された突起部と、前記基板に形成した前記突起部が挿入可能な嵌合孔と、を備え、 前記突起部を前記嵌合孔に挿入後、前記突起部と前記嵌合孔を接合することで、前記基板と前記上側ケースが取り外し不能に固着される請求項1又は2記載の基板ケース。 【請求項5】 前記コネクタが、前記コネクタの側面全周に、前記開口部より大きく形成された遮蔽部を備え、前記遮蔽部が、前記コネクタと前記開口部の間隙を、前記上側ケースの表面又は裏面より蓋状に覆う請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板ケース。 【請求項6】 前記上側ケースと前記下側ケースが、取り外し不能に封止される封止手段を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板ケース。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電気回路基板を収納する基板ケースに関し、特に、遊技機に取り付ける基板ケースであって、外部より基板ケースに侵入して行う基板に対する不正行為を排除し、未然に悪質な不正行為から収納する基板を保護するための基板ケース構造の改良に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、スロットマシンやぱちんこ機等の遊技機は、一定の射幸性を有するがために、不正に遊技媒体であるメダル等を獲得しようとする不正行為者の標的となり易く、遊技機の不正防止対策が重要な課題となっている。 不正行為は、遊技機の扉などの隙間より、ピアノ線等を挿入して、遊技機内に侵入して、不正にメダル等を獲得する所謂、ゴト行為が代表例として挙げられるが、近年では、遊技機全体を制御する主基板に対する不正行為が多く見られ、その行為も、巧妙化の傾向を辿り、不正行為の痕跡も外見からでは、容易には発見できないものが多く見られるようになってきた。 【0003】 ところで、遊技機全体を制御する主基板は、不正な改造等から保護するために、透明な樹脂製の基板ケースに収納されており、収納する基板ケースには、遊技機メーカ毎に若干態様が異なるが、不正による基板ケースの開放を防止するために、基板ケースを構成する上側ケースと下側ケースを締める方向にしか回転しない特殊ネジにより螺合締結等することにより開閉不能に封止する所謂カシメ構造を備えているのが一般的である。 このカシメ構造の解除は、基板ケースの開放の痕跡が残るようにカシメ部を基板ケースから切断等することで、封止が解除され、基板ケースを開放することができるようになっている。このようなカシメ構造の採用により、主基板ケース内への、不正な侵入が妨げられるとともに、開放の痕跡より、不正な開放の発見も容易となり、不正対策として一定の効果を奏している。 【0004】 しかしながら、一部においては対応が困難な巧妙な手口も見受けられ、対策に苦慮しているのが実状である。例えば、主基板ケース全体をこじ開けようとすることで、主基板ケースの歪んだ隙間より、セル等を主基板に侵入させ、不正を行う行為や、上側ケースと下側ケースの嵌合面を巧妙に切断し、主基板に装着された正規なROMを、特殊な行為を行うと少しずつメダルを不正に獲得することができるように仕組まれた不正ROMなどに交換した後に、再び上側ケースと下側ケースを丁寧に貼り合わせる行為などが確認されている。このような行為では、不正の痕跡が外観からでは、見分けがつかず、それゆえ、発見が遅れ、気づいたときには、大量のメダルが窃取されてしまう場合が多い。そして、このような巧妙な手口に対する対策は困難を極めており、対策の糸口が見出されないのが現状である。 【0005】 これらの課題に対して、従来の基板ケースの不正行為対策に関する技術としては、基板ケース蓋部材の縁部内側に形成した基板当接部と内部カバーに形成された基板に当接可能な周囲リブにより、基板を挟み込み、外部からの基板に対する不正な侵入を排除する技術が開示されている(特許文献1)。 【0006】 また、遊技機の基板を覆う基板ボックスに関する技術として、遊技機の基板を保護するための基板ボックスに、弾性係止体と係合体を備え、これらの係合により、収納する基板を保護するとともに、基板ボックスに後方への外力が作用した場合に、より係合を外れ難くし、基板に挿入してあるコネクタを外す際にも、コネクタの引き抜きと同時に発生する後方への外力にも耐えることができる技術が開示されている(特許文献2)。 【0007】 【特許文献1】特開2004−283443号公報 【特許文献2】特開2005−279261号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかしながら、以上のようなこれまで開示されている技術は、上述した従来の課題を十分には解消し得ず、また、新たな問題も生じることとなった。 特許文献1に記載された発明では、基板ケースをこじ開けようとする外力が加わると、上述した基板の当接面が歪んでしまうため、結果として外部からの侵入を許してしまう虞がある。 また、特許文献2に記載された発明に係る基板ボックスでは、コネクタを外す際の後方への外力より、基板ボックスの係合が外れてしまうことを防止するものであり、基板への不正侵入の防止が考慮されていなかった。 【0009】 本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、ねじりの外力からの基板ケースの変形を防止し、これにより外部からの基板への不正な侵入を排除するとともに、上側ケースと基板との一体化により、基板の部品実装面を不正行為より有効に保護することができる基板ケースの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記目的を達成するため、本発明の基板ケースは、請求項1に記載するように、電気部品の実装された基板の部品実装面を覆う上側ケースと、前記基板の部品実装裏面を覆う下側ケースからなる前記基板を収納する基板ケースであって、前記上側ケースが、前記基板に実装されたコネクタを外部に露出させる開口部を形成した上蓋部と、前記上蓋部の裏面より下方に突設し、前記基板の部品実装面に当接する支持部と、前記支持部を介して、前記基板と前記上側ケースとを、取り外し不能に固着する固着手段と、を備え、前記下側ケースが、前記基板と前記支持部を包囲して、前記上側ケースの上蓋部裏面に当接する外周壁を備え、前記上側ケースと前記下側ケースが、嵌合することで、前記基板が、外部から遮断された状態で収納される構成としてある。 【0011】 このような構成からなる本発明の基板ケースによれば、基板を包囲して収納する下側ケースが、上蓋部裏面に当接する外周壁を備える鍋状の一体的な構造となるため、高いねじり剛性を確保することができ、基板ケース全体にねじり加重を加えた場合にも、上側ケースと下側ケースとの間に、隙間が形成されにくい。その結果、外部からの基板に対する不正な侵入を妨げることができる。 また、一般に、基板ケースは、不正行為の早期発見のため、外部から視認可能なように、不正対象となり易い基板の部品実装面を表面として遊技機に装着される。本発明では、下側ケースの外周壁が、上側ケースの上蓋部裏面に当接する構成となるため、上側ケースと下側ケースの分割面が比較的、上部に形成されることになるので、不正に開放された場合にも、確認が容易となり、その痕跡を早期に発見することができる。 さらに、固着手段により、上側ケースと基板が取り外し不能に固着されるため、単に、上側ケースと下側ケースを開放しただけでは、基板の部品実装面が、上側ケースに覆われているため、任意な改造等が妨げられ、不正行為を抑止することができる。 【0012】 特に、請求項2記載の発明では、前記下側ケースが、前記外周壁の上端面を外周方向に拡大したフランジ部と、前記上側ケースの上蓋部外周縁を覆い、前記フランジ部の外周縁から立ち上がる段部と、を備える構成としてある。 このような構成とすることにより、フランジ部と段部を備えることで、基板ケースのねじり剛性がさらに増大するとともに、基板への到達までの経路が、ラビリンス状となるため、外部からの基板に対する不正な侵入を妨げることができる。 【0013】 また、請求項3記載の発明では、前記固着手段は、前記コネクタの側面に形成し、前記コネクタが前記開口部に貫通不能となる突出部を備え、前記上側ケースの表面より前記開口部に挿入した前記コネクタと前記基板を接合することにより、前記突出部の底面と前記基板が、所定の長さの前記支持部を介して、前記上側ケースを挟持し、前記基板と前記上側ケースが取り外し不能に固着される構成としてある。 このような構成とすることにより、例えば、基板に電気部品を装着して、半田接合する際に、上側ケースを基板に装着後、コネクタを開口部に挿入してから、コネクタを半田接合することで、基板と上側ケースは、所定の長さの支持部を介して、固着されるため、上側ケースと下側ケースを開放しただけでは、基板の部品実装面が、上側ケースに覆われていることとなり、基板の任意な改造等が妨げられ、不正行為を抑止することができる。また、ネジ等の鋲螺類を使用せずに、基板を上側ケースに固定することができるので、作業工程の削減やコストの低減が図られる。 【0014】 また、請求項4記載の発明では、前記固着手段は、前記支持部の前記基板に当接する面に形成された突起部と、前記基板に形成した前記突起部が挿入可能な嵌合孔と、を備え、前記突起部を前記嵌合孔に挿入後、前記突起部と前記嵌合孔を接合することで、前記基板と前記上側ケースが取り外し不能に固着される構成としてある。 このような構成とすることにより、請求項3と同様に、例えば、基板に電気部品を装着して、半田接合する際に、上側ケースの支持部に取り外し不能に形成した金属性のピンを、基板に形成したピンホールに挿入後に、ピンとピンホールを半田接合することで、基板と上側ケースは、直接的に固着され、上側ケースと下側ケースを開放しただけでは、基板の部品実装面が、上側ケースに覆われているため、基板の任意な改造等が妨げられ、不正行為を抑止することができる。また、ネジ等の鋲螺類を使用せずに、基板を上側ケースに固定することができるので、作業工程の削減が図られる。 【0015】 さらに、本発明の遊技機は、請求項5に記載するように、前記コネクタが、前記コネクタの側面全周に、前記開口部より大きく形成された遮蔽部を備え、前記遮蔽部が、前記コネクタと前記開口部の間隙を、前記上側ケースの表面又は裏面より蓋状に覆う構成としてある。 このような構成とすることにより、開口部より大きく形成した遮蔽部が、開口部とコネクタの間隙を蓋状に覆うので、開口部より不正な侵入を試みても、基板到達までの経路がラビリンス状となるため、基板への不正な侵入を阻止することができる。 【0016】 また、本発明の遊技機は、請求項6に記載するように、前記上側ケースと前記下側ケースが、取り外し不能に封止される封止手段を備える構成としてある。 このような構成とすることにより、封止手段により、上側ケースと下側ケースが強固に一体となり、容易に開放することができなくなる。また、開放するには、基板ケースを破壊する等の行為を要するため、開放の痕跡も残り、不正行為の早期発見も図られる。 【発明の効果】 【0017】 本発明の基板ケースによれば、ねじりの外力からの基板ケースの変形を防止し、これにより外部からの基板への不正な侵入を排除するとともに、上側ケースと基板との一体化により、基板の部品実装面を不正行為より有効に保護することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明に係る基板ケースの好ましい実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。 [第一実施形態] [基板ケースの構成] まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係る基板ケース1の構成について説明する。 図1は、本実施形態に係る基板ケース1を示す概略斜視図であり、図2は、同じく本実施形態に係る基板ケース1の構成を示す概略斜視図である。 また、図3は、コネクタ5により、主基板4と上側ケース2が固着された状態を示す基板ケース1の断面図であり、図4は、コネクタ5により、主基板4と上側ケース2が固着される構成を示す基板ケース1の概略斜視図である。 これらの図に示すように、本実施形態の基板ケース1は、遊技機全体を制御する主基板4を収納する基板ケースであり、この主基板4には、所定のCPU,RAM,ROM,クロック発生回路,乱数発生回路や各種周辺回路とのインターフェイス回路など(図示しない)が実装されている。そして、図2に示すように、基板ケース1は、主基板4の部品実装面を覆う蓋状の上側ケース2と、主基板4の部品実装裏面を覆う鍋状の下側ケース3から構成されている。 なお、両ケースとも、容易に割れたり、変形しない程度の硬度・強度を有する無色透明な合成樹脂などの材質より形成されている。 【0019】 また、上側ケース2は、主基板4に実装されたコネクタ5を外部に露出させる開口部2bを形成した上蓋部2aと、主基板4の部品実装面に当接し、上蓋部2aの裏面より下方に突設した支持部2cを備え、支持部2cを介して主基板4と取り外し不能に固着されるようになっている。 一方、下側ケース3は、主基板4と支持部2cを包囲して、上側ケース2の上蓋部2a裏面に当接する外周壁3aを備えている。 そして、上側ケース2と下側ケース3が、嵌合することで、主基板4が、外部から遮断された状態で収納されるようになっている(図3、図4参照)。 【0020】 このような構成とすることで、主基板4を包囲して収納する下側ケース3が、上蓋部裏面に当接する外周壁を備える鍋状の一体的な構造となるため、高いねじり剛性を確保することができ、基板ケース1全体にねじり加重を加えた場合にも、上側ケース2と下側ケース3との間に、隙間が形成されにくい。その結果、外部からの主基板4に対する不正な侵入を妨げることができる。 また、一般に基板ケースは、不正行為の早期発見のため、外部から視認可能なように、不正対象となり易い主基板の部品実装面を表面として遊技機に装着される。本実施形態では、上側ケースと下側ケースを、蓋状と鍋状とし、下側ケース3の外周壁3aが、上側ケース2の上蓋部2a裏面に当接する構成となるため、上側ケース2と下側ケース3の分割面が比較的、上部に形成されることになるので、不正に開放された場合にも、確認が容易となり、その痕跡を早期に発見することができる。 【0021】 さらに、本実施形態では、下側ケース3が、外周壁3aの上端面を外周方向に拡大したフランジ部3bと、上側ケース2の上蓋部2a外周縁を覆い、フランジ部3bの外周縁から立ち上がる段部3cとを備える構成としてある。 このような構成とすることで、フランジ部3bと段部3cを備えることで、基板ケース1のねじり剛性がさらに増大するとともに、主基板4への到達までの経路が、ラビリンス状となるため、外部からの主基板4に対する不正な侵入を妨げることができる。 【0022】 [上側ケースと主基板の固着手段] 続いて、本実施形態における、支持部2cを介して、主基板4と上側ケース2が、取り外し不能に固着される固着手段の構成について図3、図4を参照にしつつ、以下に詳述する。 本実施形態に係る、主基板4と上側ケース2の固着手段は、図4に示すように、コネクタの5側面に形成し、コネクタ5が開口部2bに貫通不能となる突出部5aを備え、コネクタ5を、上側ケース2の表面より開口部2bに挿入し、コネクタ5のリードピン5bを主基板4のピンホール4aに嵌入させて、リードピン5bとピンホール4aを半田接合することで、突出部5aの底面と主基板4が、所定の長さの支持部2cを介して、上側ケース2を挟持し、主基板4と上側ケース2が取り外し不能に固着される構成としてある。 【0023】 なお、この際に、支持部2cは、主基板4と上側ケース2との間で、突っ張り棒のような役割を果たす必要があるため、以下のように形成されている。 まず、支持部2cの長さは、上蓋部2aの肉厚を含めて、コネクタ5の側面に形成した突出部5aの底面からコネクタ5の実装された主基板4の部品実装面までの長さと、同一又は若干短めの長さとしてある。また、支持部2cは、上蓋部2aと主基板4の部品実装面との間隔を保持するために、少なくても2本の下駄状のリブで形成され、図3に示すように主基板4の左右の両端部に当接可能な位置に形成してある。なお、上側ケース2が主基板4の部品実装面を全て覆うことが可能となるように、支持部2cが主基板4の全周縁に当接するように、筒状のリブで形成することもできる。 【0024】 このような構成とすることにより、主基板4と上側ケース2は、支持部2cを介して、固着されるため、上側ケース2と下側ケース3を開放しただけでは、主基板4の部品実装面が、上側ケース2に覆われていることとなり、主基板4の任意な改造等が妨げられ、不正行為を抑止することができる。 また、ネジ等の鋲螺類を使用せずに、主基板4を上側ケース2に固定することができるので、作業工程の削減やコストの低減が図られる。 さらに、スロットマシンの場合、主基板用のROM4bは、遊技機メーカの責任において、装着しなければならないため、例えば、主基板4と上側ケース2の固着までを外部の基板メーカで製造する場合には、ROMの装着は、遊技機メーカで行う必要がある。このような場合は、支持部2cを下駄状のリブで形成することで、図3に示すように、側面に開口が形成され、ここより、ROM4bを指で摘んで、又は他の冶具等を用いて、ROMソケット4cに簡単に、装着することができる。 【0025】 [コネクタの遮蔽部] 続いて、本実施形態のコネクタ5に備えた、遮蔽部について以下に説明する。 本実施形態では、遮断部は、上述したコネクタ5に備えた突出部5aを兼用しており、図3、図4に示すように、コネクタ5の側面全周に突設し、開口部2bの形状に沿って所定の巾、正方向にオフセットした形状で形成されている。そして、上述したように、遮蔽部(兼突出部5a)の底面で、上側ケース2を挟み込んだ状態になっているため、その結果、遮蔽部(兼突出部5a)が、コネクタ5と開口部2bの間隙を、上側ケース2の表面より蓋状に覆う構成となっている。 このような構成とすることにより、開口部より大きく形成した遮蔽部(兼突出部5a)が、開口部2bとコネクタ5の間隙を蓋状に覆うので、開口部2bより、不正な侵入を試みても、主基板4到達までの経路がラビリンス状となるため、主基板4への不正な侵入を阻止することができる。 【0026】 [上側ケースと下側ケースの封止手段] 次に、本実施形態における上側ケース2と下側ケース3が、取り外し不能に封止される封止手段について図3、図4を参照しつつ説明する。 本実施形態における、上側ケース2と下側ケース3の封止手段は、各図に示すように、上側ケース2の左右に形成された凹状の接合部2dに、高周波を発生する装置のプローブ等(図示しない)を圧接して上側ケース2と下側ケース3の接合面を溶融し、溶着することで、上側ケース2と下側ケース3を、取り外し不能に封止する。 このような構成とすることにより、上側ケース2と下側ケース3が強固に一体となり、主基板ケース1が容易に開放することができなくなる。また、開放するには、接合部2dを破壊する等の行為を要するため、開放の痕跡も残り、不正行為の早期発見も図られる。 【0027】 以上、述べたように本実施形態の基板ケース1によれば、ねじりの外力からの基板ケース1の変形を防止し、これにより外部からの基板への不正な侵入を排除するとともに、上側ケース2と主基板4との一体化により、主基板4の部品実装面を不正行為より有効に保護することができる。 【0028】 [第二実施形態] 次に、本発明に係る基板ケースの第二実施形態について、図5、図6を参照しつつ説明する。 図5は、ピン2dとピンホール4aとの半田接合により、主基板4と上側ケース2が固着された状態を示す、基板ケース1の断面図である。図6は、ピン2dとピンホール4aとの半田接合により、主基板4と上側ケース2が固着される構成を示す、基板ケース1の概略斜視図である。 各図に示す本実施形態に係る基板ケース1は、上述した第一実施形態の変形実施形態であり、上側ケース2と主基板4の固着手段を、支持部2bに形成されたピン2dと、主基板4に形成したピンホール4aを半田接合することで、主基板4と上側ケース2が取り外し不能に固着される構成としたこと、及びコネクタ5に備えた遮蔽部5cの形成位置が異なることが相違している。 従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 【0029】 [上側ケースと主基板の固着手段] 最初に、本実施形態における、上側ケース2が、支持部2cを介して、主基板4と取り外し不能に固着される固着手段の構成に関し、上述した第一実施形態の固着手段と異なる実施形態について、図5、図6を参照しつつ説明する。 本実施形態に係る、主基板4と上側ケース2の固着手段は、図6に示すように、支持部2cの主基板4に当接する底面に、取り外し不能にインサート成形されたピン2dと、主基板4に形成したピン2dが挿入可能なピンホール4aと、を備え、ピン2dをピンホール4aに挿入後、ピン2dとピンホール4aを半田接合することで、主基板4と上側ケース2が取り外し不能に固着される構成としたものである。 また、支持部2cは、上蓋部2aと主基板4の部品実装面との間隔を保持するために、少なくても2本の下駄状のリブで形成され、図5に示すように主基板4の左右の両端部に当接可能な位置に形成してある。なお、上側ケース2が主基板4の部品実装面を全て覆うことが可能となるように、支持部2cが主基板4の全周縁に当接するように、筒状のリブで形成することもできる。 【0030】 このような構成とすることにより、ピン2dとピンホール4aを半田接合することで、主基板4と上側ケース2は、直接的に固着され、上側ケース2と下側ケース3を開放しただけでは、主基板4の部品実装面が、上側ケース2に覆われているため、主基板4の任意な改造等が妨げられ、不正行為を抑止することができる。また、ネジ等の鋲螺類を使用せずに、主基板4を上側ケース2に固定することができるので、作業工程の削減が図られる。 さらに、スロットマシンの場合、主基板用のROM4bは、遊技機メーカの責任において、装着しなければならないため、例えば、主基板4と上側ケース2の固着までを外部の基板メーカで製造する場合には、ROMの装着は、遊技機メーカで行う必要がある。このような場合は、支持部2cを下駄状のリブで形成することで、図5に示すように、側面に開口が形成され、ここより、ROM4bを指で摘んで、又は他の冶具等を用いて、ROMソケット4cに簡単に、装着することができる。 【0031】 [コネクタの遮蔽部] 次に、本実施形態のコネクタ5に備えた遮蔽部5cについて、図5を参照しつつ説明する。 本実施形態では、遮断部5cは、図5に示すように、コネクタ5の側面全周に突設し、開口部2bの形状に沿って所定の巾、正方向にオフセットした形状で形成されており、さらに、その形成位置は、第一実施形態と異なり、遮断部5cがコネクタ5と開口部2bの間隙を、上側ケース2の裏面より蓋状に覆う構成となっている。 このような構成とすることにより、開口部より大きく形成した遮蔽部5cが、開口部2bとコネクタ5の間隙を蓋状に覆うので、開口部2bより、不正な侵入を試みても、主基板4到達までの経路がラビリンス状となるため、主基板4への不正な侵入を阻止することができる。 【0032】 [第三実施形態] 次に、本発明に係る基板ケースの第三実施形態について、図7、図8を参照しつつ説明する。 図7は、基板ケース1の封止手段を示す概略斜視図である。図8は、上側ケース2と下側ケース3が封止される状態を示す断面図である。 各図に示す本実施形態に係る基板ケース1は、上述した第一実施形態の変形実施形態であり、上側ケース2と下側ケース3が、取り外し不能に封止される封止手段を第一実施形態と異なる構成としたものである。 従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 【0033】 [上側ケースと下側ケースの封止手段] 本実施形態における、上側ケース2と下側ケース3が、取り外し不能に封止される封止手段について図7、図8を参照しつつ説明する。 各図に示すように、本実施形態における封止手段は、上側ケース2に形成した円筒形の上側封止部6と下側ケース3に形成された円筒形の下側封止部7が、上側ケース2と下側ケース3の嵌合により重合され、これらの重合により内側に形成される筒状の接合段部9を、ロックピン8に形成した爪部8bと頭部8aとで係合し、封止蓋10で下側封止部7の底面を接着等して、爪部8bを外部より操作不能に密封することで、上側ケース2と下側ケース3が、取り外し不能に封止される構成としてある。 【0034】 さらに、詳述すると、図8に示すように、頭部8aを基端として先端までテーパー状に突出した軸に、切り込み状の溝を形成することで、軸心方向に弾性を有する爪部8bを先端に形成したロックピン8を、上側ケース2と下側ケース3の嵌合により重合され、上下両側の封止部内に形成される筒状の接合段部9に、先端から挿入することで、ロックピン8の爪部8bが弾性変形により縮小され、接合段部9を通過後、爪部8aが復元することで、ロックピン8の頭部8aと爪部8bが、接合段部9を挟持するように係合することで、上側封止部6と下側封止部8が封止される。さらに、封止蓋10で下側封止部7の底面を接着等して、爪部8bを外部より操作不能に密封することで、上側ケース2と下側ケース3が、取り外し不能に封止される。なお、このような封止手段は、基板ケース1の左右に配設されている(図示しない)。 このような構成とすることにより、上側ケース2と下側ケース3が強固に一体となり、基板ケース1を容易に開放することができなくなる。また、開放するには、上側封止部6と下側封止部7の上側ケース2と下側ケース3との連結部を切断する等の行為を要するため、封止部の欠損により開放の痕跡も残り、不正行為の早期発見も図られる。 【0035】 以上、本発明の基板ケースについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る基板ケースは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。 例えば、収納する基板を遊技機の主基板に限定するものでなく、遊技機の副基板や周辺基板等を収納することもできる。また、遊技機の基板に限らず、収納する基板を外部からの不正な侵入や不正な改造等の不正行為から保護する必要のある場合には、本発明の適用対象とすることができる。 【産業上の利用可能性】 【0036】 本発明は、遊技機に取り付ける基板ケースとしての利用に適しているが、これ限定されるものではなく、外部より基板への不正な侵入等の不正行為を排除する必要のある対象に広く適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の第一実施形態に係る基板ケースを示す概略斜視図である。 【図2】本発明の第一実施形態に係る基板ケースの構成を示す概略斜視図である。 【図3】本発明の第一実施形態に係る基板ケースのコネクタにより、主基板と上側ケースが固着された状態を示す基板ケースの断面図である。 【図4】本発明の第一実施形態に係る基板ケースのコネクタにより、主基板と上側ケースが固着される構成を示す基板ケースの概略斜視図である。 【図5】本発明の第二実施形態に係る基板ケースのピンとピンホールとの半田接合により、主基板と上側ケースが固着された状態を示す基板ケースの断面図である。 【図6】本発明の第二実施形態に係る基板ケースのピンとピンホールとの半田接合により、主基板と上側ケースが固着される構成を示す基板ケースの概略斜視図である。 【図7】本発明の第三実施形態に係る基板ケースの封止手段を示す概略斜視図である。 【図8】本発明の第三実施形態に係る基板ケースの上側ケースと下側ケースが封止される状態を示す断面図である。 【符号の説明】 【0038】 1 基板ケース 2(2a,2b,2c,2d) 上側ケース 3(3a,3b,3c) 下側ケース 4(4a,4b,4c) 主基板 5(5a,5b,5c)コネクタ 6 上側封止部 7 下側封止部 8(8a,8b) ロックピン 9 接合段部 10 封止蓋
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| 【出願人】 |
【識別番号】591142507 【氏名又は名称】株式会社北電子
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| 【出願日】 |
平成18年8月24日(2006.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086759 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 喜平
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| 【公開番号】 |
特開2008−48890(P2008−48890A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−227889(P2006−227889) |
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