| 【発明の名称】 |
球送り装置、および遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】桜井 隆博
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| 【要約】 |
【課題】構成が簡単で、コンパクトな球送り装置を提供する。
【構成】球送り装置46には、圧電板ユニット70を設ける。圧電板ユニット70は、その一端に保持部90を有しており、圧電板ユニット70が初期状態の時には保持部90が誘導通路78と送出口76の間を遮断し、パチンコ球58を1球だけ保持する。発射装置45への給電に同期して第1及び第2圧電板83,84に電圧が印加されると、圧電板ユニット70は初期状態(A)から屈曲状態(B)となり、保持部90が遮断位置から退避位置に移動する。よって、保持部90に保持されていたパチンコ球58は受止部91で受止められる。電圧の印加が停止されると、圧電板ユニット70は屈曲位置から初期位置に復帰し、この復帰力により受止部91のパチンコ球58は送出口76から打出し位置に送り出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球を貯留する球受皿と連通する流下通路から供給された前記遊技球を、遊技領域へと打ち出す打出し位置に向けて1球ずつ送り出す球送り装置であって、 電圧の印加に応じて伸縮する圧電板を金属板の両面に積層し、前記電圧が印加された際に一方の圧電板が縮み、他方の圧電板が伸びることで屈曲する圧電板ユニットと、 前記圧電板ユニットの一部を固定する固定部とを備え、 前記圧電板に対して電圧を印加したときの前記固定部を支点とした前記圧電板ユニットの屈曲、および電圧の印加を停止した時の前記圧電板ユニットの復帰力を利用して、前記流下通路から供給された前記遊技球を前記打出し位置に向けて送り出すことを特徴とする球送り装置。 【請求項2】 前記圧電板ユニットは、電圧が印加されていないときに、前記流下通路から供給された前記遊技球を保持する保持部と、 前記電圧が印加され、前記圧電板ユニットが屈曲したときに、前記保持部から落下した遊技球を受け止める受止部とを備え、 前記電圧の印加が停止され、屈曲した前記圧電板ユニットが復帰した際に、この復帰力によって前記受止部で受け止めた前記遊技球を前記打出し位置に向けて送り出すことを特徴とする請求項1記載の球送り装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の球送り装置と、 前記圧電板への電圧の印加を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技領域に向けて遊技球を打ち出す打出し操作に応じて、遊技球を1球ずつ打出し位置に送り出す球送り装置、およびこの球送り装置を備えた遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ店などの遊技場に設置される遊技機として、パチンコ機が挙げられる。このパチンコ機には、パチンコ球(遊技球)が打ち出される遊技領域が形成された遊技盤が本体ユニットに設けられ、その遊技盤の前面がガラス板を保持したガラス枠により被覆される構成となっている。遊技盤面には、レールにより規制された遊技領域が形成されており、この遊技領域には複数の釘、風車、始動入賞口、アタッカ、図柄可変表示装置などの構造物が設けられている。また、遊技領域の上方に打ち出されたパチンコ球が遊技領域を流下する際に、始動入賞口、アタッカおよび払出入賞口に入ることを入賞とし、この入賞によりパチンコ球を獲得することができる。パチンコ球には一定の価値が与えられ、遊技を行って獲得したパチンコ球を種々の景品に交換できる。 【0003】 このようなパチンコ機では、パチンコ球を遊技領域に向けて打ち出す発射装置と、発射装置に設けられた打出し位置に向けてパチンコ球を1球ずつ送り込む球送り装置とが設けられている。発射装置は、ノックアームによって打出し位置のパチンコ球を叩いて遊技領域に向けて打ち出す。この打ち出しは、パチンコ機の前面に設けられた操作ハンドルの操作によって行われ、この操作が行われている間はパチンコ球が一定間隔で遊技領域に打ち出される。 【0004】 また、球受皿(供給皿)から供給されるパチンコ球を受容する受け凹部を有し、受容したパチンコ球を打出し位置(発射部)へ送り出す供給制御部材を備えた発射球供給装置が特許文献1に記載されている。供給制御部材は、連動レバーによってパチンコ球を打ち出すノックアームと連結されており、ノックアームの動作に連動して供給制御部材が揺動することで受容したパチンコ球を打出し位置へ送り出している。また、パチンコ球を貯留する賞球タンクへ向けてパチンコ球を発射する球送り兼球発射部を備えた遊技場揚送装置が特許文献2に記載されている。球送り兼球発射部は、吸引用電磁石の磁力によって、揚送パイプ下端の補給待機位置にあるパチンコ球を、発射待機位置まで段差を乗り越えさせて送り出している。 【特許文献1】特開2002−219218号公報 【特許文献2】特開平11−226185号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1では、供給制御部材を揺動させるための連動レバーが設けられているので、パチンコ機内には供給制御部材の設置スペースの他に連動レバーの設置スペースおよび可動スペースを確保しなければならない。また、特許文献2では、補給待機位置にあるパチンコ球を、発射待機位置まで段差を乗り越えさせて送り出すため、球送り兼球発射部には強力な磁力を発生させる大型の吸引用電磁石が設けられているので、パチンコ機内には球送り兼発射装置を設置するために大きなスペースが必要である。 【0006】 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、構造が簡単で、かつ小型化を図ることが可能な球送り装置、及び球送り装置の周囲のスペースを有効に活用できる遊技機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するために、本発明の球送り装置は、遊技球を貯留する球受皿と連通する流下通路から供給された前記遊技球を、遊技領域へと打ち出す打出し位置に向けて1球ずつ送り出す球送り装置であって、電圧の印加に応じて伸縮する圧電板を金属板の両面に積層し、前記電圧が印加された際に一方の圧電板が縮み、他方の圧電板が伸びることで屈曲する圧電板ユニットと、前記圧電板ユニットの一部を固定する固定部とを備え、前記圧電板に対して電圧を印加したときの前記固定部を支点とした前記圧電板ユニットの屈曲、および電圧の印加を停止した時の前記圧電板ユニットの復帰力を利用して、前記流下通路から供給された前記遊技球を前記打出し位置に向けて送り出すことを特徴とするものである。 【0008】 また、前記圧電板ユニットは、電圧が印加されていないときに、前記流下通路から供給された前記遊技球を保持する保持部と、前記電圧が印加され、前記圧電板ユニットが屈曲したときに、前記保持部から落下した遊技球を受け止める受止部とを備え、前記電圧の印加が停止され、屈曲した前記圧電板ユニットが復帰した際に、この復帰力によって前記受止部で受け止めた前記遊技球を前記打出し位置に向けて送り出すことが好ましい。 【0009】 また、本発明の遊技機は、上記記載の球送り装置と、前記圧電板への電圧の印加を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0010】 本発明の球送り装置によれば、遊技球を貯留する球受皿と連通する流下通路から供給された前記遊技球を、遊技領域へと打ち出す打出し位置に向けて1球ずつ送り出す球送り装置であって、電圧の印加に応じて伸縮する圧電板を金属板の両面に積層し、電圧が印加された際に一方の圧電板が縮み、他方の圧電板が伸びることで屈曲する圧電板ユニットと、圧電板ユニットの一部を固定する固定部とを備え、圧電板に対して電圧を印加したときの固定部を支点とした圧電板ユニットの屈曲、および電圧の印加を停止した時の圧電板ユニットの復帰力を利用して、流下通路から供給された遊技球を打出し位置に向けて送り出すので、簡単な構造で遊技球を打出し位置に送り出すことができ、かつ小型化を図ることができる。 【0011】 また、圧電板ユニットは、電圧が印加されていないときに、流下通路から供給された遊技球を保持する保持部と、電圧が印加され、圧電板ユニットが屈曲したときに、保持部から落下した遊技球を受け止める受止部とを備え、電圧の印加が停止され、屈曲した圧電板ユニットが復帰した際に、この復帰力によって受止部で受け止めた遊技球を打出し位置に向けて送り出すので、打出し位置に遊技球を1球ずつ確実に送り出すことができる。 【0012】 また、本発明の遊技機によれば、上記記載の球送り装置と、前記圧電板への電圧の印加を制御する制御手段とを備えたので、遊技機内で球送り装置の周囲のスペースを有効に活用することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 図1に示すように、遊技機であるパチンコ機2は、基体となる本体部材3に、上部扉4及び下部扉5からなる2枚の前面扉6が本体部材3に対して回動自在となるように、図示しないヒンジ部を介して組み付けられる。上部扉4の中央には開口4aが設けられており、この開口4aは上部扉4の裏側に取り付けられるガラス等の透光性を有する部材により遮蔽される。なお、上部扉4が閉じている状態では、遊技の際に遊技領域30(図2参照)を流下する遊技球であるパチンコ球58(図3参照)や、遊技領域30に設けられた構造物は、上記開口4aを遮蔽するガラスを介して視認される。なお、符号8は、本体部材3を遊技場等に固定するための固定枠である。 【0014】 下部扉5には、操作ハンドル10や、球受皿11等が設けられている。操作ハンドル10は、例えば回転自在に設けられており、操作ハンドル10を回転させると、内部に設けられた打出し用ボリュームが回転する。この回転を受けて、発射装置45(図2参照)が打出し用ボリュームの回転量に合わせた打ち出し強さでパチンコ球58を遊技領域30に向けて打ち出す。これと同時に、球送り装置46(図3参照)が駆動して、球受皿11と連通する流下通路15から供給されるパチンコ球58を発射装置45に設けられた打出し位置に向けて送り出す。これにより、操作ハンドル10が操作されると、発射装置45によるパチンコ球58の打ち出し、及び球送り装置46によるパチンコ球58の送り出しが交互に行われる。 【0015】 球受皿11は、上面が開口された形状をしており、その開口された部分がパチンコ球58を受容する受容部11aとなる。この受容部11aには、遊技を開始する際にパチンコ球58が供給される他に、遊技領域30を流下するパチンコ球58が、遊技領域30に設けられた入賞装置のいずれかに入賞したことを受けて払い出される賞球としてのパチンコ球58が受容される。なお、符号14は、払出口であり、この払出口14を介してパチンコ球58が払い出される。この球受皿11は流下通路15と連通しており、払出口14から払い出されたパチンコ球58は球受皿11の一端から他端に向けて転動した後、流下通路15へと転動する。そして、パチンコ球58は、流下通路15を流下する過程で1列に整列され、球送り装置46(図2参照)へと案内される。なお、符号16は仕切り板であり、払出口14から払い出されたパチンコ球58が直接、流下通路15へと転動することを防止している。 【0016】 図2に示すように、上部扉4と下部扉5とを開けると、本体部材3の前面上部には遊技盤25が露呈される。この遊技盤25の前面には、ガイドレール26によって囲まれた遊技領域30と、該遊技領域30に向けて打ち出されたパチンコ球58が通過する案内通路31とが設けられている。このガイドレール26によって形成される遊技領域30には、その中央にセンター役物35と呼ばれる構造物が設けられ、そのセンター役物35の下方に、始動チャッカー37、入賞チャッカー38、アタッカ39等の入賞装置が設けられている。なお、これら構造物や、入賞装置については周知であるので、ここではその詳細は省略する。このような遊技領域30を流下するパチンコ球58は、上述した入賞装置に入賞する、或いは入賞しない場合には、アウト口40によって回収される。 【0017】 本体部材3の前面下部には、発射装置45が設けられている。この発射装置45は、上述した操作ハンドル10が操作された際に、その操作ハンドル10の回転量に応じた打ち出し強さでパチンコ球58を遊技領域30に向けて打ち出す。また、下部扉5の背面側には、発射装置45へパチンコ球58を送り出す球送り装置46が組み付けられている。球送り装置46は、下部扉5を閉じると発射装置45に設けられた装填部54(図3参照)に対して、パチンコ球58を送り出す送出口76が対面するように組み付けられている。 【0018】 図3に示すように、発射装置45は、ノックアーム50、ロータリーソレノイド51、第1ストッパ52、第2ストッパ53、装填部54、ベース板55とから構成されている。ノックアーム50は、装填部54に装填されたパチンコ球58を打ち出すために設けられている。このノックアーム50は、ロータリーソレノイド51の駆動軸51aに固定されており、ロータリーソレノイド51への給電が行われると、ノックアーム50は図3中A方向に回動し、ロータリーソレノイド51への給電が停止されると、ノックアーム50は図3中B方向に回動する。 【0019】 このノックアーム50は、略へ字状の長片50aと、この長片50aに対して所定の角度空けて設けられた短片50bとから構成され、長片50aの一端部と、短片50bの一端部とがV字状に連なるように設けられている。この長片50aと短片50bとが連なる箇所に図示しない挿通孔が設けられ、この挿通孔にロータリーソレノイド51の駆動軸51aが固定される。また、長片50aの先端部には、ノックアーム50が図3中A方向に回動したときに、装填部54に装填されたパチンコ球58を打ち出す略円柱形状の打出槌50cが設けられている。 【0020】 第1ストッパ52は、ロータリーソレノイド51への給電が行われたときに図3中A方向に回動するノックアーム50の短片50bが当接されることで、ノックアーム50の図3中A方向への回動を規制するために設けられている。このノックアーム50が第1ストッパ52と当接されたときに、ノックアーム50の長片50aに設けられた打出槌50cによって、装填部54に装填されたパチンコ球58が打ち出される。また、第2ストッパ53は、ロータリーソレノイド51への給電が停止された際に、図3中B方向に回動するノックアーム50の長片50aが当接される。 【0021】 装填部54は、ベース板55に固定された第1構成部材60および第2構成部材61から構成されている。第1構成部材60と第2構成部材61との間隔の一部は、打出槌50cの直径よりも広く、パチンコ球58の直径よりも狭い幅の狭間隔となっている。また、第1構成部材60及び第2構成部材61との間に形成される空間は、打出槌50cの回転軌跡上に位置している。これにより、上記狭間隔の部分がパチンコ球58の打出し位置となる。図3に示すように、球送り装置46から打出し位置に送り出されたパチンコ球58は、第1構成部材60と、第2構成部材61とのそれぞれに当接された保持状態でノックアーム50の打出槌50cの回動軌跡上にセット(装填)される(図3参照)。 【0022】 第1構成部材60は、第2構成部材61と対面する壁面60aに凹部62が設けられてこの凹部62は、上記の打出し位置(狭間隔)の上部に設けられており、球送り装置46から送り出されたパチンコ球58を受け入れるとともに、受け入れたパチンコ球58を打出し位置に案内する。 【0023】 第2構成部材61の上部には、案内板63がベース板55に固定されている。第1構成部材60の壁面60aと案内板63の間隔は、パチンコ球58の直径より広い幅となっており、案内板63と第1構成部材60とは、ノックアーム50によって打ち出されたパチンコ球58を遊技領域30に導く案内通路31の一部を形成している。 【0024】 図3に示すように、球送り装置46は、内部に圧電板ユニット70などが組み込まれた箱形状のケース71と、このケース71の前面の開口72を塞ぐ蓋部材73とからなり、蓋部材73は例えばビスなどによってケース71に固定される。ケース71の上面左端には、流下通路15の下流口から1列で供給されるパチンコ球58をケース71内に1球ずつ受け入れる受入口75が形成されており、蓋部材73の発射装置45と対向する前面右側には、ケース71内に受け入れたパチンコ球58を1球ずつ打出し位置に向けて送り出すための送出口76が形成されている。また、蓋部材73の前面で、かつ送出口76の下部には、前面から突出すると共に下方にやや傾斜するガイド板77が設けられている。ガイド板77は断面形状が略V字形となっており、送出口76から送り出されたパチンコ球58を発射装置45に案内する。 【0025】 ケース71内には、誘導通路78と圧電板ユニット70が設けられている。図4にも示すように、誘導通路78は、ケース71内に受け入れたパチンコ球58を1列に整列させたままの状態で送出口76へ向けて転動させる傾斜通路である。誘導通路78は、ケース71の内壁面、ケース71内に設けられた仕切り部材80、および蓋部材73の背面によって構成されている。仕切り部材80は、パチンコ球58が転動する転動面81を有している。 【0026】 圧電板ユニット70は、誘導通路78から流下してきたパチンコ球58を1球ずつ送出口76に送り出すためのものである。圧電板ユニット70は、第1圧電板83、第2圧電板84、金属板85から構成されており、第1及び第2圧電板83,84、金属板85はいずれも略短冊形状をしている。第1圧電板83及び第2圧電板84は分極方向が逆にされており、第1及び第2圧電板83,84の内部には電極が埋め込まれている。この電極に電圧を印加すると、第1圧電板83は電圧横効果によって縮み、第2電圧板84は伸びる。逆に、電圧の印加を停止すると、縮んだ第1圧電板83は延び、伸びた第2圧電板84は縮む。圧電板ユニット70は、金属板85の両面にそれぞれ第1圧電板83と第2圧電板84とを積層して形成されている。なお、金属板85は、機械的強度を確保する補強材として機能し、第1および第2圧電板83、84の大振れ幅の規制、折れやヒビ割れの発生を防止している。 【0027】 また、第1圧電板83は、その長手方向の一端で、かつ金属板85と対向する面の反対側の露呈面83a側(図4参照)に、この露呈面83aから突出した突出部88が設けられている。これにより、圧電板ユニット70は、突出部88、金属板85の端面、第2圧電板84の端面によって、誘導通路78を転動してきたパチンコ球58を1球だけ保持する保持部90が構成されている。また、第2圧電板84は、金属板85と対向する面の反対側の露呈面84aに、この露呈面84aから斜め下方に突出した受止部91が設けられている。 【0028】 圧電板ユニット70は、保持部90を上にしてケース71内に組み付けられる。ケース71の右側底面には、凹形状の固定部93が形成されている。固定部93は圧電板ユニット70をケース71内に固定するためのものである。圧電板ユニット70は、受止部91を蓋部材73側に向けて送出口76臨むように位置させ、かつ保持部90の上面と転動面81を略面一となるようにすると共に突出部88を開口部94に臨むように位置させてケース71内に配置し、固定部93に圧電ユニット70の他方の端部(保持部90と反対側の端部)を固定端として嵌め込む。これにより、圧電板ユニット70に設けられた保持部90が誘導通路78と送出口76の間で、誘導通路78からパチンコ球58が送出口76に直接転動することを遮断する遮断位置に配置される。この時の圧電板ユニット70の状態(垂直状態)を初期状態として説明する。 【0029】 また、第1及び第2圧電板83、84に電圧が印加されると、第1圧電板83は縮み、第2圧電板84は伸びるので、図4(B)に示すように圧電板ユニット70は固定部93を支点として第1圧電板83側に屈曲し、保持部90がケース71に形成された開口部94からケース71の外側に退避した退避位置に移動する。この時の圧電板ユニット70の状態を屈曲状態として説明する。なお、第1及び第2圧電板83,84への電圧の印加が停止されると、圧電板ユニット70は屈曲状態(B)から初期状態(A)に復帰し、これにより保持部90は退避位置から遮断位置に移動する。 【0030】 圧電板ユニット70は、図4に示すように、初期状態と屈曲状態とに変位することでパチンコ球58を1球ずつ打出し位置に送り出す。圧電板ユニット70が初期状態の際に、誘導通路78を転動するパチンコ球58が1球だけ保持部90で保持される(A)。この時、転動面81と保持部90の上面は略面一であるが、僅かに保持部90の上面が転動面81より低いのでパチンコ球58が保持部90から誘導通路78に逆流することはない。また、保持部90はパチンコ球58を1球だけ保持する大きさしかないので、保持部90にパチンコ球58が2球以上保持されることはない。 【0031】 そして、第1及び第2圧電板83,84に電圧が印加されると、初期状態の圧電板ユニット70が屈曲状態となる。このとき、保持部90が遮断位置から退避位置に移動することによって、パチンコ球58は保持部90とともにケース71の背面側に移動するが、背面側への移動をケース71の内壁面に規制されるので保持部90から落下し、受止部91で受け止められる(B)。このとき、受止部91に受止められたパチンコ球58と、誘導通路78の下流部に位置する先頭のパチンコ球58とが当接することで、先頭のパチンコ球58が圧電板ユニット70側に転動することを防いでいる。 【0032】 そして、第1および第2圧電板83,84への電圧の印加を停止すると、圧電板ユニット70は屈曲状態から初期状態に復帰する(図4(A)参照)。これにより、受止部91のパチンコ球58は、この復帰力により送出口76からケース71の外に送り出され、打出し位置に向けてガイド板77上を転動する。また、退避位置から遮断位置に移動した保持部90には、誘導通路78から転動してきたパチンコ球58が1球だけ保持される。 【0033】 図3に示すように、発射制御装置95は発射装置45および球送り装置46を駆動制御する。操作ハンドル10には、打出し用ボリューム96が設けられており、操作ハンドル10の回転操作に応じて打出し用ボリューム96から回転量信号が発射制御装置95に入力される。発射制御装置95は、回転量信号に応じてロータリーソレノイド51に給電を行うとともに、打出し用ボリューム96の回転量に応じた打出し強さとなるようにロータリーソレノイド51を駆動制御する。発射制御装置95は、操作ハンドル10の操作が行われている間は、例えば、毎分100球以下のパチンコ球58を打ち出すように発射装置45を駆動制御する。 【0034】 発射制御装置95には、球送り装置46の駆動制御を行う球送り制御部96が設けられている。球送り制御部96は、発射制御装置95によるロータリーソレノイド51への給電に同期させて第1及び第2圧電板83,84への電圧の印加と停止を制御している。これにより、ノックアーム50がパチンコ球58を打ち出す毎に球送り装置46からパチンコ球58が打出し位置に送り出される。 【0035】 次に本実施形態の作用について説明する。遊技者が球受皿11にパチンコ球58を供給する。これにより、パチンコ球58は、球受皿11と連通する流下通路15を転動しながら1球ずつ受入口75からケース71内に供給される。ケース71内に受け入れられたパチンコ球58は、誘導通路78を送出口76へ向かって転動する。そして、先頭のパチンコ球58は、誘導通路78と送出口76の間を遮断する遮断位置にある保持部90で保持される。後から転動してきたパチンコ球58は、誘導通路78で待機状態となる。 【0036】 そして、遊技者が操作ハンドル10を操作すると、発射制御装置95は操作ハンドル10の回転量に応じた打ち出し強さとなるように発射装置45のロータリーソレノイド51に給電を行う。球送り制御部96は、ロータリーソレノイド51への給電に同期して第1および第2圧電板83,84へ電圧の印加を行う。これにより、圧電板ユニット70は、固定部93を支点として初期状態から屈曲状態になり、保持部90は遮断位置から退避位置へ移動する(図4参照)。この移動に伴って、保持部90で保持されていたパチンコ球58は、保持部90から蓋部材73側に落下して受止部91によって受け止められる。このとき、受止部91で受止められたパチンコ球58の一部と誘導通路78の次に待機している先頭のパチンコ球58の一部とが当接するので、その先頭のパチンコ球58が屈曲状態の圧電板ユニット70側に転動することはない。 【0037】 そして、球送り制御部96は、ロータリーソレノイド51への給電が停止されると、第1及び第2圧電板83,84への電圧の印加を停止する。これにより、圧電板ユニット70は屈曲状態から初期状態に復帰し、この復帰力によって受止部91のパチンコ球58は送出口76から打出し位置に向けて送り出される。送り出されたパチンコ球58は、ガイド板77上を転動して第1構成部材60の凹部62から打出し位置に供給される。このとき、ガイド板77の断面形状が略V字形状をしているので、送出口76から送り出されたパチンコ球58はガイド板77から外れることなく、確実に打出し位置に向かって転動する。そして、退避位置から遮断位置に移動した保持部90には、次のパチンコ球58が保持される。 【0038】 そして、ロータリーソレノイド51に再び給電が行われると、打出し位置に供給されたパチンコ球58は、ノックアーム50によって遊技領域30に向けて打ち出される。このように、操作ハンドル10の操作が行われている間は、上述した動作が繰り返され、球送り装置46は、圧電板ユニット70を初期状態と屈曲状態にすることで、流下通路15から供給されるパチンコ球58を1球ずつ打出し位置に送り出し、発射装置45は打出し位置に供給されたパチンコ球58を遊技領域30に向けて打ち出す。 【0039】 このように、パチンコ機2に上記構成の球送り装置46を用いたので、球送り装置46の構成が簡単となり、装置自体もコンパクトになった。さらに、下部扉5の背面側に球送り装置46を組み付ける際に、組付けスペースが小さくてすむので、スペースの有効活用が可能となる。 【0040】 なお、本発明の球送り装置46では、パチンコ球58を送出口76から送り出すために圧電板ユニット70を用いているので、電磁石を用いてパチンコ球58を移動させる場合に比べて消費電力が少なくて済むので、ランニングコストを抑えることができる。また、圧電板は電圧を印加しても加熱しないので、電磁石を用いる場合のように放熱対策を施す必要がなく、球送り装置のコスト削減、コンパクト化が可能となる。 【0041】 上記実施形態では、第1圧電板83の一端に突出部88を設け、圧電板ユニット70の一端に保持部90を設け、第2圧電板84の露呈面84aに受止部91を設けたが、これに限らず、短冊形状の金属板、および圧電板からなる圧電板ユニットに、保持部90および受止部91が形成された構成部材を組付け、圧電板ユニットを初期状態と屈曲状態とにすることでパチンコ球58を打出し位置に送り出してもよい。また、保持部90を露呈面83a側に突出させているが、送出口76に直接転動することを防止できる場合には突出させなくてもよい。 【0042】 また、球送り制御部97は、ロータリーソレノイド51の給電に同期させて第1及び第2圧電板83,84への電圧の印加と停止を行っていたが、これに限らず、操作ハンドル10の操作に応答して第1及び第2圧電板83,84への電圧の印加と停止に同期させてロータリーソレノイド51への給電を行ってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】本発明を用いたパチンコ機を示す外観斜視図である。 【図2】前面扉を開放したときの本体部材の構成を示す斜視図である。 【図3】発射装置と球送り装置の構成を示す斜視図である。 【図4】球送り装置によるパチンコ球の送り出し動作を説明する断面図である。 【符号の説明】 【0044】 2 パチンコ機(遊技機) 11 球受皿 15 流下通路 30 遊技領域 46 球送り装置 58 パチンコ球(遊技球) 70 圧電板ユニット 83 第1圧電板 84 第2圧電板 85 金属板 90 保持部 91 受止部 93 固定部 97 球送り制御部(制御手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031772 【氏名又は名称】株式会社オリンピア
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| 【出願日】 |
平成18年8月23日(2006.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
【識別番号】100095234 【弁理士】 【氏名又は名称】飯嶋 茂
【識別番号】100117536 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英了
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| 【公開番号】 |
特開2008−48820(P2008−48820A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−226691(P2006−226691) |
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