| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】川嶋 隆義
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な構成によってリールに関連付けた演出を行うことができる遊技機を提供すること。
【構成】複数のリールのうち少なくとも1つのリールに、リールの外周面の一部を構成するとともに図柄が配置された面を有する回転体がリールに対して回転可能に設けられており、回転体駆動手段が回転体を回転駆動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周面に複数種類の図柄が配置された複数のリールと、 前記複数のリールを回転駆動するリール駆動手段と、 を備えた遊技機であって、 前記複数のリールのうち少なくとも1つのリールに、前記リールの外周面の一部を構成するとともに前記図柄が配置された面を有する回転体が前記リールに対して回転可能に設けられ、 前記回転体を回転駆動する回転体駆動手段を更に備えたことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 請求項1において、 前記外周面と前記リールの回転中心との距離が一定距離であることを特徴とする遊技機。 【請求項3】 請求項1、2のいずれかにおいて、 前記回転体駆動手段が、 前記回転体及び前記リールのうちいずれか一方に設けられた永久磁石と、他方に設けられ前記永久磁石に磁力を及ぼす電磁石と、により構成され、 前記リールに設けられた導体に接触して前記導体を介して前記電磁石に電力を供給する電力供給部を更に備えたことを特徴とする遊技機。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、 前記内部抽選の結果に応じて、前記回転体駆動手段を制御する回転体駆動制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、外周面に図柄が配列されたリールを複数備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。 【0003】 具体的にはこの種の遊技機では、遊技者がストップボタンを押下して、回転している複数のリールを停止させることにより遊技を行い、遊技の結果は複数のリールの停止状態において表示されている図柄組合せが役の入賞の形態であるか否かによって判断され、役が入賞した場合には、メダル等の払い出しなどが行われる。 【0004】 またこの種の遊技機では、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするために、リールや液晶ディスプレイやランプ、スピーカ等を用いて各種の演出を行っている。例えば、リールを回転板上に複数設け、遊技時は回転板を回転させずにリールを回転させ、遊技時以外に随時回転板を回転させることにより遊技に用いるリールを切り替えることも試みられている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2006−87581号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 このように従来の遊技機では、複数のリールが設けられた回転板を回転させて遊技に用いるリールを切り替えるものはあったが、リールの構成が複雑となり、その制御も複雑となってしまうという問題があった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成によってリールに関連付けた演出を行うことができる遊技機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 (1)本発明は、外周面に複数種類の図柄が配置された複数のリールと、前記複数のリールを回転駆動するリール駆動手段と、を備えた遊技機であって、前記複数のリールのうち少なくとも1つのリールに、前記リールの外周面の一部を構成するとともに前記図柄が配置された面を有する回転体が前記リールに対して回転可能に設けられ、前記回転体を回転駆動する回転体駆動手段を更に備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。 【0007】 本発明によれば、リールの外周面の一部を構成する回転体の面に配置された図柄と、リールの外周面のその他の部分に配置された図柄とを遊技者に対して表示して、遊技の結果を報知することができる。そして回転体を回転させることにより、例えば役の当否の結果の報知をはじめ種々の演出を行うことができる。 【0008】 従って本発明によれば、リールの外周面の一部がリールに対して回転するというこれまでの遊技機にはない態様の動作が行われるので、意外性が高く印象深い演出を行うことができる。更に、遊技者は図柄が配置されたリールの外周面を注視しながら遊技を行うため、本発明によれば、遊技者に視線方向を変えさせることなく演出を視認させることができる。こうして本発明によれば、意外性が高く遊技者が視認しやすい演出を行うことができ、遊技意欲を効果的に高める遊技機を実現することができる。 【0009】 (2)また本発明の遊技機では、前記外周面と前記リールの回転中心との距離が一定距離であるようにしてもよい。 【0010】 このようにすれば、リールが回転している間でも、リールの外周面に配置された各図柄の視認性が一定となるようにすることができる。 【0011】 (3)また本発明の遊技機では、前記回転体駆動手段が、 前記回転体及び前記リールのうちいずれか一方に設けられた永久磁石と、他方に設けられ前記永久磁石に磁力を及ぼす電磁石と、により構成され、前記リールに設けられた導体に接触して前記導体を介して前記電磁石に電力を供給する電力供給部を更に備えるようにしてもよい。 【0012】 このようにすれば、回転駆動される回転体又はリールに電磁石を設けても、結線が絡むことなく電磁石に電力を供給することができる。そして例えば、電磁石が非通電状態である場合に、電磁石を磁性体として機能させて永久磁石の磁力により永久磁石と電磁石(磁性体)とを引きつけさせて回転体をリールに対して固定し、電磁石が通電状態である場合に、電磁石を永久磁石と同磁極の磁石として機能させて永久磁石と電磁石とを反発させて回転体をリールに対して回転させることができる。従って本発明によれば、電磁石が非通電状態である場合を回転体がリールに対して固定された通常状態とし、電磁石が通電状態である場合を回転体がリールに対して回転する演出状態とすることができるので、消費電力を節約することができる。 【0013】 (4)また本発明の遊技機では、当否を決定する内部抽選を行う抽選手段と、前記内部抽選の結果に応じて、前記回転体駆動手段を制御する回転体駆動制御手段と、を更に備えるようにしてもよい。 【0014】 このようにすれば、内部抽選の結果の報知等の演出を、リールの外周面の一部がリールに対して回転するというこれまでの遊技機にはない態様の動作によって行うことができる。従って本発明によれば、これまでの遊技機にない趣向の演出により、内部抽選の特定の結果に対する遊技者の期待感を効果的に高める演出を実現することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。 【0016】 1.遊技機の構成 本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。 【0017】 本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。 【0018】 図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによってコマ単位(所定の回転角度単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。 【0019】 また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうちの3個分(3コマ分)の図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。そして遊技者の遊技結果は表示窓DW内の5本の有効ラインL1〜L5上に停止表示された図柄の組合せによって判断され、有効ライン上の図柄の組合せが予め定められた役に対応した組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。 【0020】 なお5本の有効ラインL1〜L5は、メダルの投入枚数(ベット数)に応じて有効化されるラインが決定される。本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して1枚〜3枚の範囲でメダルを投入可能とされており、前面下扉DDに設けられたメダル投入口MIへ1枚のメダルを投入した場合、1本の有効ラインL1が有効化され、メダル投入口MIへ2枚のメダルを投入した場合、3本の有効ラインL1〜L3が有効化され、メダル投入口MIへ3枚のメダルを投入した場合、5本の有効ラインL1〜L5が全て有効化される。 【0021】 また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルの内部貯留枚数(クレジット数)、1回の遊技におけるメダルの払出枚数(又は獲得枚数)、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。 【0022】 また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。 【0023】 また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、貯留されたメダルを投入状態にする操作を行うためのベットボタンB0、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバーSL、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタンB1〜B3が設けられている。 【0024】 本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、遊技を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、第1リールR1〜第3リールR3がステップモータの駆動により回転を開始し、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇し、かつ所定の待機時間(ウェイトタイム)を経過したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可される。 【0025】 その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。 【0026】 また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を開放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。 【0027】 そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び開放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。 【0028】 また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出される。 【0029】 2.リールユニットの構成 図2は、本実施形態における遊技機用のリールユニットの外観を示す斜視図である。図2に示すように本実施形態のリールユニットでは、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれが、各リールを駆動するためのステップモータSMを支持する金属製あるいは樹脂製の支持ユニットSUを介して、略コの字状に成形された金属製あるいは樹脂製のベースユニットBUに固定されている。 【0030】 かかるベースユニットBUに収容されている第1リールR1〜第3リールR3の各リールは、円環状に成形された樹脂製のリール本体RD(リールドラム)の外周に帯状のリールテープTPが巻き付けられて構成されている。このリールテープTPは、複数種類の図柄が配列された表面が、リール本体RDに巻き付けられた状態でリールテープTPの外周面となるように、裏面が内周面となるようにリール本体RDに巻き付けられている。そして、リールテープTPがリール本体RDに対してずれないように接着剤などで固着されている。 【0031】 また第1リールR1〜第3リールR3の各リールは、リール本体RDの回転中心に相当する位置においてステップモータSMの駆動軸とボルト締めなどにより固定されている。そして各リール用のステップモータSMは、支持ユニットSUに対してもボルト締めなどによって固定されている。 【0032】 図3は、リール本体RDから取り外した状態のリールテープTPの正面図である。本実施形態では各リール用のリールテープTPは、一定間隔で21コマ分の図柄配列領域に区画されており、リールテープTPの表面には、図3に示すように、各コマに相当する位置毎に複数種類の図柄(ベル図柄、JAC図柄、プラム図柄、ボーナス図柄など)のいずれか1つずつが配列されている。 【0033】 図4は、リールテープTPが巻き付けられていない状態のリール本体RDの外観を示す斜視図である。本実施形態のリール本体RDは円形板状の円板部材CMを有し、この円板部材CMはその中心においてステップモータSMの駆動軸DSHに固定される。この円板部材CMからは駆動軸DSHを中心として駆動軸DSHに直交する方向に、4本の直交支柱CPが互いに直交して延出し、この4本の直交支柱CPは、駆動軸DSHを中心とする円環状のリング部材RI1を支持している。そしてリング部材RI1の円周上からは駆動軸DSHと平行する方向に、21本の平行支柱群PPが等間隔で互いに平行に延出し、リング部材RI1と同様のリング部材RI2を支持している。 【0034】 このように本実施形態のリール本体RDは、円板部材CM、直交支柱CP、リング部材RI1、平行支柱群PP、リング部材RI2とにより、駆動軸DSHを中心とする円環形状に形成され、その外周面を覆うように平行支柱群PP上でリールテープTPがリール本体RDに巻きつけられる。即ち本実施形態では、リールテープTPによってリールの外周面が形成されている。そして本実施形態ではリールの外周面は、リールの回転中心(駆動軸DSH)からの距離が一定となっており、リールが回転している間でもリールの外周面に配置された各図柄の視認性が一定となるようになっている。 【0035】 ここで本実施形態では図2に示すように、第3リールR3が他のリールとは異なる特殊リールSRとして形成されている。この特殊リールSRには、特殊リールSRの外周面の一部を構成するとともに図柄が配置された面を有する回転板ROが、特殊リールSRに対して回転可能に設けられている。即ち特殊リールSRでは、外周面の一部が特殊リールSRに対して回転するように形成されている。 【0036】 図5は、本実施形態の特殊リールSRに用いられる特殊リール本体SRDの外観を示す斜視図である。図5に示すように特殊リール本体SRDは、他のリールに用いられるリール本体RDとほぼ同様の構成とされているが、平行支柱群PPのうち隣り合う平行支柱PP1とPP2との間に、板面が特殊リールSRの外周面の一部を構成する矩形板状の回転板ROが設けられている。この回転板ROは、回転板ROの対称軸であって駆動軸DSH(第1の軸)と平行な軸である回転軸RSH(第2の軸)を介してリング部材RI1とリング部材RI2とに固定され、回転軸RSH回りに特殊リール本体SRDに対して回転可能に構成されている。また回転板ROは平面状に形成されており、第1の面(表面)が遊技者側を向いているときと、第2の面(裏面)が遊技者側を向いているときとの両方の場合において、板面が特殊リールSRの外周面の一部を構成するようになっている。そして本実施形態では、第1の面と第2の面とで異なる図柄が配置されている(図柄は図示せず)。 【0037】 そして、かかる特殊リール本体SRDでは、回転板ROの板面が構成する外周面以外の外周面に、他のリールに巻きつけられるリールテープTPよりも回転板ROの板面分だけ短い特殊リールテープSTPが巻きつけられる。こうして図2に示すように、特殊リールSRでは、回転板ROの板面と、特殊リールテープSTPによって特殊リールSRの外周面が形成されている。 【0038】 図6は、図5の特殊リール本体SRDの拡大正面図である。図6に示すように本実施形態では、回転板ROに隣接する平行支柱PP1には、電磁石EMが設けられている。そして回転板ROには図6の状態において、回転板ROの4辺のうち平行支柱PP1に沿う辺に、平行支柱PP1側の磁極がN極となる永久磁石PNが設けられている。そして平行支柱PP2に沿う辺に、平行支柱PP2側の磁極がS極となる永久磁石PSが設けられている。即ち本実施形態では、回転板ROが一方向に回転すると、永久磁石PNと永久磁石PSとが交互に電磁石EMと対向する位置となるように構成されている。 【0039】 従って電磁石EMが非通電状態である場合には、電磁石EMの鉄芯が磁性体として機能して永久磁石PN又は永久磁石PSの磁力により永久磁石PN又は永久磁石PSと電磁石EM(鉄芯)とを引きつけさせる。そして、回転板ROの板面が特殊リールSRの外周面を構成する通常状態の位置で、回転板ROを特殊リール本体SRDに対して固定させることができる。即ちこの場合には永久磁石PN又は永久磁石PSを、回転板ROの板面が特殊リールSRの外周面を構成するように回転板ROをロックするロック手段として機能させることができる。 【0040】 一方、電磁石EMの回転板RO側の磁極が、対向する永久磁石PN又は永久磁石PSの磁極と同じ磁極になるように電磁石EMを通電状態とすると、電磁石EMと永久磁石PN又は永久磁石PSとを反発させて回転板ROを特殊リールSRに対して回転させることができる。ここで回転板ROの回転に合わせて電磁石EMの磁極を変化させれば、回転板ROの回転を継続させることができる。即ちこの場合には電磁石EMを、回転板ROを回転させる回転板駆動手段として機能させることができる。 【0041】 そして、電磁石EMの回転板RO側の磁極が、対向する永久磁石PN又は永久磁石PSの磁極と異なる磁極になるように電磁石EMを通電状態とすると、電磁石EMと永久磁石PN又は永久磁石PSとを引きつけさせて回転板ROの回転を停止させることができる。ここで回転板ROの両板面に異なる図柄を配置した場合には、電磁石EMの磁極をいずれの磁極とするかにより、いずれの図柄が配置された面を遊技者側に向けて回転板ROを停止させるか制御することができる。即ちこの場合には電磁石EMを、回転板ROの回転を任意の向きで停止させる回転板停止手段として機能させることができる。 【0042】 そしてこの状態で電磁石EMを非通電状態とすると、永久磁石PN又は永久磁石PSのうち電磁石EMと対向している方をロック手段として機能させ、非通電状態で回転板ROを通常状態に維持することができる。従ってこの場合には、回転板ROの回転を停止させたときの通電状態を継続させることにより通常状態を維持する手法に比して、消費電力を節約することができる。なお回転板ROに設ける永久磁石PN又は永久磁石PSの磁力が弱い場合には、回転板ROの回転を停止させたときの通電状態を継続させることにより、電磁石の磁力によってより確実に通常状態を維持することができる。 【0043】 ここで本実施形態では、回転駆動される特殊リールSRに設けられている電磁石EMに電力を供給するために、図5に示すようにリング部材RI2の外側面にリング部材RI2を一周する環状導体RCが設けられ、電磁石EMと電気的に接続されている。そして特殊リールSRが収容されているベースユニットBU側に、環状導体RCと接触して環状導体RCを介して電磁石EMに電力を供給するための接触導体TC(電力供給部)が設けられており、接触導体TCは電源に接続されている。従って本実施形態では、回転駆動される特殊リールSRに電磁石EMを設けても、結線が絡むことなく電磁石EMに電力を供給することができる。 【0044】 このように本実施形態では、電磁石EMに対する通電、非通電を制御することにより、回転板ROの駆動、停止を制御することができる。また、電磁石EMに通電する電流の向きを制御することにより電磁石EMの磁極を制御して、回転板ROの停止時の向きを制御することができる。そして本実施形態では、回転板ROの駆動、停止、停止時の向きの変化により種々の演出を行うことができる。 【0045】 例えば図7(A)に示すように、中段の有効ラインL上に、第1リールR1についてプラム図柄が停止し、第2リールR2についてJAC図柄が停止し、特殊リールSR(第3リールR3)について回転板ROの第1の面S1に配置されたチェリー図柄が停止した場合に、電磁石EM(回転板駆動手段)の通電状態を制御して、図7(B)に示すように回転板ROを回転させる。ここで内部抽選でビッグボーナスが当選している場合には、図7(C)に示すように、チェリー図柄が配置された面とは逆の面であるボーナス図柄が配置された第2の面S2が遊技者側に向くように電磁石EMの磁極を制御して回転板ROを停止させる。これにより、遊技者に対して内部抽選でビッグボーナスが当選していることを報知することができる。一方、ビッグボーナスが当選していない場合には、図7(A)に示すように、チェリー図柄が配置された面が遊技者側に向くように電磁石EM(回転板停止手段)の磁極を制御して回転板ROを停止させる。これにより、遊技者に対して内部抽選でビッグボーナスが当選していないことを報知することができる。 【0046】 こうして本実施形態によれば、特殊リールSRの外周面の一部が特殊リールSRに対して回転するというこれまでの遊技機にはない態様の動作が行われるので、意外性が高く印象深い演出を行うことができる。更に、遊技者は図柄が配置されたリールの外周面を注視しながら遊技を行うため、本実施形態によれば、遊技者に視線方向を変えさせることなく演出を視認させることができる。従って本実施形態によれば、意外性が高く遊技者が視認しやすい演出を行うことができ、遊技意欲を効果的に高める遊技機を実現することができる。 【0047】 3.遊技機の機能 続いて、本実施形態の遊技機の機能について説明する。図8は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。 【0048】 本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット(払出装置)320、表示装置330、スピーカ340、リールテープ駆動手段350等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。 【0049】 そして遊技制御手段100は、乱数発生手段110、抽選手段120、リール制御手段130、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190を含む。 【0050】 乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。 【0051】 抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSLを押下することで作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて役の当否を決定するための内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、フラグ設定処理などを行う。 【0052】 抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に格納されている複数の抽選テーブルのうち、いずれの抽選テーブルを用いて抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、通常状態、ビッグボーナス状態(BB状態)、レギュラーボーナス状態(RB状態)などの複数種類の遊技状態が設定可能とされており、記憶手段190には、各遊技状態における内部抽選のための抽選テーブルが記憶されている。そして各遊技状態用の抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対してリプレイ(再遊技)、小役(入賞に伴い所定枚数のメダルが払い出される役:ベル、プラム等)、ビッグボーナス(BB)などの各種の役もしくはハズレのいずれかが対応づけられている。 【0053】 なお本実施形態の遊技機では、各遊技状態用の抽選テーブルにおいて、各遊技状態で実行される内部抽選の対象となる役の種類が異なっている。例えば、通常状態では、ビッグボーナス(BB)、小役、及びリプレイが内部抽選の対象となっているが、BB状態では、小役は内部抽選の対象となっているが、リプレイは内部抽選の対象となっていない。なおBB状態でも、リプレイを内部抽選の対象としてもよい。 【0054】 乱数判定処理(いわゆる内部抽選)では、スタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて1回の遊技につき乱数発生手段110から1の乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に記憶されている抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。 【0055】 フラグ設定処理では、乱数判定の結果に基づいて、当選したと判定された役のフラグを非内部当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から内部当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。フラグの設定情報は、記憶手段190のフラグ記憶手段192に格納される。また本実施形態では、入賞するまで次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越し可能なフラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越さずに非内部当選状態にリセットされるフラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者のフラグ(持越可能フラグ)が対応づけられる役としては、ビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ等)は後者のフラグ(持越不可フラグ)に対応づけられている。 【0056】 リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSLを押下することにより作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動する制御を行うとともに、遊技者がストップボタンB1〜B3(操作手段の一例)を押下(停止操作の一例)することにより作動するストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3(特殊リールSR)をフラグの設定状態(役の当否)に応じて停止させる制御を行う。 【0057】 またリール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3を停止させる際には、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照してストップボタンB1〜B3の押下タイミング等(停止操作の態様)に応じた第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リールR1〜第3リールR3が停止するようにリールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより各リールを停止させる制御を行う。 【0058】 またリール制御手段130は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、フラグが内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、フラグが非内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、フラグの設定状態、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(あるいは有効ラインL1〜L5上に停止している図柄の種類)に応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このようにリール制御手段130は、フラグが内部当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方でフラグが非内部当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。 【0059】 また本実施形態の遊技機では、回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルにおいて、各リールが停止するまでに要するコマ数が5コマを上限として設定されており、リール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3に関する引き込み処理において、ストップボタンB1〜B3の停止契機となる操作が行われた時点で表示窓DW内に位置するコマから最大4コマ先の図柄を引き込むことができるようにリールを停止させる制御を行っている。このため第1リールR1〜第3リールR3については、各リールに複数配列される特定の図柄(例えば、リプレイの入賞に関連づけられたJAC図柄など)に関して、その間隔が5コマ以内となるように配列しておけば、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序等に関係なく特定の図柄を有効ライン上に引き込むことができるような図柄配列を有するリールユニット310を構成することも可能である。 【0060】 入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した際に、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、各リールの停止状態によって有効ライン上に停止している図柄の組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。 【0061】 そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、メダルの払出をするための制御、リプレイ処理、遊技状態を移行させる制御のいずれを行うかが決定される。例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段150によりメダルの払出制御が行われ、リプレイが入賞した場合には、リプレイ処理手段160によりリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス(BB)が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170により遊技状態を移行させる制御が行われる。 【0062】 払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する制御を行う。具体的には、ベルやプラムなどの小役が入賞した場合に、入賞した小役に対応するメダルの払出枚数をホッパーユニット320(払出装置)に対して指示する制御を行う。ホッパーユニット320は、指示された払出枚数のメダルを払い出す動作を行う。なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、メダルの払い出しを行う代わりに記憶手段190の図示しないクレジット数記憶領域に記憶されているクレジット数(内部貯留されたメダルの枚数)に対して、クレジット数がクレジット上限数(例えば、50枚)に達していない場合に限り入賞による払出枚数を加算する処理(クレジット処理)を行う。 【0063】 リプレイ処理手段160は、リプレイ(再遊技)が入賞した場合に、次回の遊技に関してメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合、遊技者によるメダルの投入(ベット)を要さずに自動的に前回の遊技と同じ有効ラインを有効化した状態で次回の遊技の開始操作(遊技者によるスタートレバーSLの押下操作)を待機する。 【0064】 遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、及びビッグボーナス状態(BB状態)の間で遊技状態を移行させる制御を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち、1の条件が成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。 【0065】 BB状態は、通常状態においてビッグボーナス(BB)に内部当選した場合に、所定のボーナス図柄(BB図柄)を入賞の形態で停止させることを開始条件とする遊技状態である。またBB状態は、ボーナス遊技において所定枚数(465枚以下の予め定められた枚数)を超えるメダルが払い出されたことを終了条件とし、その終了条件が満たされた場合には遊技状態が通常状態へ復帰するように制御される。 【0066】 またBB状態のボーナス遊技では、入賞に伴い所定枚数のメダルが払い出される役(小役)の種類や入賞確率が上昇するように制御される。すなわち、BB状態は、通常状態よりも短期間で多くのメダルが獲得しやすくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態、ボーナス状態)となっている。 【0067】 演出制御手段180は、演出装置(表示装置330、スピーカ340、回転板(回転体)駆動・停止手段350)に遊技演出を実行させる制御を行う。例えば、ランプ、LED、液晶ディスプレイ等の表示装置330を用いて行う表示演出、スピーカ340から出力される音による音演出、本実施形態に特徴的な回転板駆動・停止手段350を用いて行う演出に関する制御を行う。具体的には、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、役の当選あるいはハズレ、役の入賞、遊技状態の移行などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイが設けられている場合には、その表示内容を変化させたり、スピーカ340から音を出力させたりする。特に本実施形態では、回転板駆動・停止手段350を制御して回転板ROの回転、停止、停止時の回転板ROの向きを種々の態様で変化させる。こうして遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出制御を行う。 【0068】 より詳細には演出制御手段180は、演出を実行させる際には、記憶手段190の演出制御テーブル記憶手段195に記憶されている演出制御テーブルを参照する。この演出制御テーブル記憶手段195には、抽選手段120の抽選結果(役の当否)に応じて、役当選時用の演出制御テーブルと、ハズレ時用の演出制御テーブルとが記憶されており、各演出制御テーブルでは、複数の乱数値のそれぞれに対して複数の演出パターンのいずれかが対応づけられている。そして演出制御手段180は、乱数発生手段110から取得した乱数値(抽選用乱数)に基づいて、いずれの演出パターンを実行するか決定する。そして、決定された演出パターンに対応する演出制御データ(プログラム)に基づいて、表示装置330、スピーカ340の駆動制御を行い、回転板ROを回転させる演出を行うための条件が満たされた場合には、回転板駆動・停止手段350の制御を行う。 【0069】 なお本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段100としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310やホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。 【0070】 4.遊技機の制御処理の例 続いて図9のフローチャートを参照しながら本実施形態の遊技機における制御処理の例を説明する。 【0071】 まず遊技者がスタートレバーSLを押下してスタートスイッチが作動すると(ステップS10でY)、内部抽選が行われる(ステップS11)。このとき内部抽選において当選した役(当選役)のフラグがオン(内部当選状態)に設定される。 【0072】 続いて第1リールR1〜第3リールR3を駆動するステップモータへ駆動パルスの供給が開始されて各リールが回転駆動される(ステップS12)。そして各リールの回転速度が所定速度に達すると、ストップボタンB1〜B3の操作が許可され、遊技者がストップボタンB1〜B3を押下すると、各ボタンに対応したストップスイッチが作動することによってステップモータへの駆動パルスの供給を停止させることによりリールを停止させる処理が行われる(ステップ13でY、ステップS14)。 【0073】 そして第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止すると(ステップS15でY)、各リールの停止状態に基づいて入賞判定処理が行われる(ステップS16)。入賞判定の結果、何らかの役が入賞した場合には(ステップS16でY)、入賞時処理が行われる(ステップS17)。例えば、小役が入賞した場合には、小役に対応する枚数のメダルが払い出される。ただし、クレジットメダルとして貯留記憶されているクレジット数がクレジット上限枚数(例えば、50枚)に達していなければ、上限数に達するまでは、払出枚数の一部又は全部をクレジットメダルとして加算する処理を行う。また例えば、リプレイが入賞した場合には、0枚処理を行った上で、次回の遊技を開始するに際して、前回の遊技と同じ枚数のメダルを遊技者の手持ちのメダルを要さずに投入する自動投入処理が行われる。また例えば、ボーナス(BB)が入賞した場合には、0枚処理を行った上で、遊技状態をボーナス状態(BB状態)へ移行させる処理を行う。 【0074】 一方、入賞判定の結果、役が入賞しなかった場合には(ステップS16でN)、回転板ROを回転させる演出を行うための条件を満たすか否か判断する。具体的には本実施形態では、内部抽選によりビッグボーナスが当選している場合であって、第3リールR3(特殊リールSR)の停止位置が、回転板ROが表示窓DWの範囲内にある位置、即ち回転板ROが遊技者から視認可能な位置(演出実行可能位置)にある場合に、当該演出条件を満たすと判断する。そして当該演出条件を満たす場合に(ステップS18のY)、電磁石EMに通電する電流の向きを制御して、電磁石EMの磁極を対向する永久磁石PN又は永久磁石PSの磁極と同じ磁極にする。そして回転板ROを特殊リールSRに対して回転させ、回転板ROの回転に合わせて電磁石EMの磁極を変化させることにより、回転板ROの回転を継続させる(ステップS19)。そして所定時間経過後、内部抽選の結果に応じて電磁石EMの磁極をいずれかの磁極に固定し、内部抽選の結果に応じた面を遊技者に向けて回転板ROの回転を停止させる(ステップS20)。そして電磁石EMの通電を停止して回転板ROを特殊リールSRにロックする(ステップS21)。 【0075】 こうして本実施形態では、回転体ROを回転させて回転体ROのいずれかの面に配置された図柄を表示することにより、例えばボーナスに当選したか否かを遊技者に報知するなどの演出を行うことができる。従って遊技者は、例えばボーナス抽選の当否が疑わしい場合に第3リールR3に回転板ROに配置されたチェリー図柄が停止するように目押しを行い、ボーナスに当選したか否かを確認することができる。 【0076】 なお、内部抽選によりビッグボーナスが当選している場合であって、第3リールR3の停止位置が演出実行可能位置にある場合であっても、抽選手段120の抽選結果に応じて、回転板ROを回転させる演出が行われない場合もあるようにしてもよい。また、抽選手段120の抽選結果に応じて、回転板ROの回転態様を変化させてもよい。例えば、回転方向や回転速度を変化させてもよいし、一端停止した後再び回転を開始させるようにしてもよい。この場合には、回転板ROの回転パターンを規定する回転制御データを複数種類記憶しておき、抽選手段120の抽選結果に応じて回転パターンを変化させるようにしてもよい。また、ビッグボーナス当選時に限らず、他の役の当選時に回転体ROを回転させる演出を行うようにしてもよい。また、入賞しなかった時に限らず、入賞時に回転体ROを回転させる演出を行うようにしてもよい。また、回転板ROを回転させるタイミングは特殊リールSRや他のリールが回転している間でもよいし、リール回転前でもよい。 【0077】 5.変形例 なお、本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。 【0078】 例えば上記実施の形態では、平行支柱PP1に電磁石EMを設ける例を挙げて説明したが、隣り合う平行支柱PP1とPP2にそれぞれ電磁石EMを設けてもよい。この場合には、回転板ROに設ける永久磁石を1つにしてもよい。また、回転体ROに電磁石EMを設け、隣り合う平行支柱PP1とPP2にそれぞれ異なる磁極の永久磁石を設けてもよい。即ち電磁石EMと永久磁石の配置、数、磁極の組合せは任意に変更することができる。 【0079】 また上記実施の形態では、リング部材RI2を一周する環状導体RCを設ける例を挙げて説明したが、特殊リールSRが演出実行可能位置で停止したときのみ電磁石EMに電力を供給すれば足りる場合には、特殊リールSRが演出実行可能位置で停止した場合に接触導体TCが接触する範囲において、リング部材RI2の外側面に導体を設ければよい。即ちリング部材RI2の外側面の一部に電磁石EMと電気的に接続された導体を設ければよい。 【0080】 また回転体として、回転板ROのみならず、特殊リールSRの外周面の一部を構成する面を3面以上有する柱状体を設けてもよい。 【0081】 また、特殊リールSRに設けられる回転体の数は2個以上でもよく、全ての図柄に対応して回転体を設けるようにしてもよい。また回転体の各面に配置する図柄は1つとしてもよいし2つ以上の図柄を配置してもよい。また回転体の各面に配置する図柄は、他の面に配置される図柄と同一の図柄としてもよいし、異なる図柄としてもよい。 【0082】 また、回転体の回転軸はリールの回転軸と平行なものに限らず、垂直なものでもよいし、任意の角度の軸とすることができる。ただしいずれの場合でも、回転体の各面の対称軸を回転軸とすると、回転体の各面がリールの外周面を構成する状態において、回転体の各面と他の外周面との間に隙間ができないように構成することができる。 【0083】 また上記実施の形態では、回転体を回転駆動させる回転体駆動手段として、電磁石EMを用いる場合を例に挙げて説明したが、回転体駆動手段として送風機やソレノイドなどをリールの内周面側に設け、回転板ROの裏面側から回転板ROに対して外力を加え回転板ROを回転駆動するようにしてもよい。この場合には、回転板ROの回転を継続させる際の電磁石EMの磁極の制御を行わないようにしてもよい。 【0084】 また上記実施形態では、遊技状態として、通常状態、BB状態、RB状態を設定したが、これら以外の遊技状態を設定してもよい。例えば、入賞に伴い次回の遊技に際してメダルの投入が不要となるリプレイ(再遊技)の当選確率を通常状態より上昇させて遊技を行わせるリプレイタイム状態(RT状態)を設定してもよい。また例えば、内部抽選により当選した小役の種類や当選した小役を入賞させるための停止操作の態様を報知するアシストタイム状態(AT状態)を設定してもよい。また例えば、抽選結果に関わらず小役のフラグを内部当選状態に設定するとともに、少なくとも1以上のリールを無制御状態に設定して遊技を行わせるチャレンジボーナス状態(CB状態)を設定してもよい。また例えば、特定の役に当選した場合にこれを貯留させた後、所定の条件に基づき貯留された役を放出するストックタイム状態(ST状態)や、貯留された役の放出確率が高くなる放出高確率状態を設定してもよい。また例えば、1回の遊技に限って特定の役の入賞率を上昇させたボーナス遊技を行わせるシングルボーナス状態(SB状態)を設定してもよい。また例えば、RT状態、AT状態、CB状態、ST状態、及びSB状態などの通常状態とは異なる特殊な遊技状態への移行確率が一定区間の遊技で高くなる遊技状態などを設定してもよい。そして、これらの遊技状態における演出や、これらの遊技状態へ移行する際の演出として、回転体を回転させる演出を行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0085】 【図1】本実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。 【図2】本実施形態の遊技機用リールユニットの外観構成を示す斜視図である。 【図3】本実施形態の遊技機用リールに巻き付けられているリールテープの説明図である。 【図4】本実施形態の遊技機用リールの一部の外観構成を示す斜視図である。 【図5】本実施形態の遊技機用リールの一部の外観構成を示す斜視図である。 【図6】本実施形態の遊技機用リールの一部の外観構成を示す拡大正面図である。 【図7】図7(A)、(B)は本実施形態の遊技機における演出の一例を説明するための図である。 【図8】本実施形態の遊技機の機能ブロックの説明図である。 【図9】本実施形態の遊技機の制御処理例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0086】 BX 収納箱、UD 前面上扉、DD 前面下扉、DW 表示窓、DS 遊技情報表示部、 LCD 液晶ディスプレイ、R1 第1リール、R2 第2リール、R3 第3リール、 SL スタートレバー、B0 ベットボタン、B1〜B3 ストップボタン、 MI メダル投入口、MO メダル払い出し口、MP メダル受け皿、 RD リール本体、TP リールテープ、SM ステップモータ、 BU ベースユニット、SU 支持ユニット、 SR 特殊リール、STP 特殊リールテープ、SRD 特殊リール本体、RO 回転体、 DSH 駆動軸、CM 円板部材、CP 直交支柱、RI1 リング部材、 PP 平行支柱、RI2 リング部材、RSH 回転軸、RC 環状導体、 TC 接触導体、EM 電磁石、PN・PS 永久磁石、 100 遊技制御手段、110 乱数発生手段、120 抽選手段、 130 リール制御手段、140 入賞判定手段、150 払出制御手段、 160 リプレイ処理手段、170 遊技状態移行制御手段、180 演出制御手段、 190 記憶手段、191 抽選テーブル記憶手段、 192 フラグ記憶手段、193 停止制御テーブル記憶手段、 194 入賞判定テーブル記憶手段、195 演出テーブル記憶手段、 210 メダル投入スイッチ、220 ベットスイッチ、230 スタートスイッチ、 240 ストップスイッチ、310 リールユニット、320 ホッパーユニット、 330 表示装置、340 スピーカ、350 回転板駆動・停止手段
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390031772 【氏名又は名称】株式会社オリンピア
|
| 【出願日】 |
平成18年8月23日(2006.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090387 【弁理士】 【氏名又は名称】布施 行夫
【識別番号】100101649 【弁理士】 【氏名又は名称】伊奈 達也
【識別番号】100135666 【弁理士】 【氏名又は名称】原 弘晃
|
| 【公開番号】 |
特開2008−48816(P2008−48816A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−226490(P2006−226490) |
|